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欲望と力の衝突~けものみち第2話

『けものみち』第2話、「愛人VS.お局様」

今クールにどのドラマの記事を書くか、まだ絞り切れない。総合的に見て、有力

なのは『白夜行』だけど、前回はほとんど子役を使った昔話で、今週からの展開

に確信をもてない。という訳で、また『白夜行』は録画して、『けものみち』をリアル

タイムで鑑賞。一通り話は知ってるのに、グイグイと引き込まれる展開だった♪

「愛人VS.お局様」ってタイトルは、ちょっとどうかと思うけどネ。。(^^ゞ

       

あらすじは以下の通り。自分が焼き殺した夫に形だけ祈りを捧げた後、民子

(米倉涼子)は、自分を外から見ることにしようと決意。

ある日、愛人として仕える影の実力者・鬼頭(平幹二朗)のおかげで開いたジュ

エリー・オフィス「マスカレード」に、かつて家事手伝いを頼んでた奈々美(上原美

佐)がやって来る。自分が疑われてる事を悟った民子は、自分の目の届く範囲

においとくために、奈々美が望んで来たら店に雇うよう、秘書の光恵(田丸麻紀)

に指示。一方、夫殺害の共犯者であるホテル・オーナー小滝(佐藤浩市)は、民

子の想定外の自立した動きを警戒し、民子を呼び出して、秦野(吹越満)を顧問

弁護士にすることを告げる。民子は、小滝らの目的を聞いたが答はない。

民子は、自分がコンテストで大賞を取ることに反対し続けたのが、かつての先生

の結城紗和子だと知り、復讐を計画。昔、紗和子が自分のデザインを盗んで出

世していったというネタを使って脅迫し、見事に紗和子の銀座のショップを自分

の物にする。実はこのネタ、民子がでっち上げた単なるハッタリだった。

その後、民子は車で鬼頭邸へ。運転手の男・黒谷(前川泰之)が、自分をジロジ

ロ見てるのに気づく。鬼頭邸では、年配の男性が鬼頭に会おうとひたすら待っ

ていたが、鬼頭は無視して民子の身体を弄ぶのに夢中。

その頃、連続放火事件は一応の解決に向かっていたが、刑事の久恒(仲村トオ

ル)だけは民子を疑い、かつて働いてた料亭・芳仙閣で聞き込み。女将の初音

(東ちづる)には相手にされなかったが、仲居の美代子(星野真里)は、あの晩

の民子がずっと男といて途中一度だけ見たことを証言。その後、女将は刑事が

来たことを民子に伝えに行き、犯行を知ってる事をほのめかしつつ、苦しい店

の当座しのぎの金を要求する。民子は、店の裏事情の告発をチラつかせて対

抗するが、結局は渋々五百万の小切手を渡す。

久恒は奈々美にも聞き込みをし、やはり民子が怪しいことを確信。奈々美は大

学をやめるとか言ってるので、自分の目の届く所にいてくれと頼む。さらに美代

子を問い詰めた久垣は、自腹の金を渡すフリをして、民子といたのが小滝だと

証言させる。ただし、金は自分の家族の貴重な生活費だったので、結局渡さず。

やがて、民子が奪い取った銀座の店がリニューアル・オープン。奈々美も新入り

のデザイナーとして働き始めた。店の事に夢中の民子だったが、秦野と米子(若

村麻由美)から、鬼頭邸へすぐ行くように指示される。逆らえない自分は、金も地

位も得たものの、結局鬼頭の所有物に過ぎないのだと思い知らされる。鬼頭邸

で米子に見せられた新聞で、以前来てた年配の男性が実は関東高速道路の理

事で最近自殺したという事を知り、鬼頭の力にますます恐怖を感じつつ、また弄

ばれる。

最後に民子は、鬼頭への恐怖から逃れるように小滝のもとへやってきて、抱き

合い始める。ところが突然、誰かが部屋のドアをノック。刑事の久恒だった。。。

          

今回は、欲望と力の複雑な衝突が描かれてた。民子の衝突相手は、久恒、奈々

美、紗和子、初音、美代子、米子といった明らかな敵だけじゃない。鬼頭、小滝、

秦野といった、ある意味で味方の人間とも衝突するし、今の所よく分からない黒

谷ともいずれ闘うことになるんだろう。その他、久恒と小滝、小滝と鬼頭の闘い

も要注目だ。なぜか光恵だけは、高みの見物的位置にいるけど、いずれ奈々美

や民子とぶつかるのかも知れない。

衝突するのは、丸ごとの人間って言うよりは、それぞれの持つ色んな欲望。例え

ば、民子の上昇志向の欲望と鬼頭の性欲とが衝突してるし、民子の自立志向と

小滝の支配欲とがぶつかり合ってる。勝ち負けを決めるのは、それぞれの持つ

力だけど、腕相撲や綱引きのような単純な力勝負だけじゃない。民子と鬼頭だ

と、財力・権力的に遥か上の鬼頭に呼ばれれば、業界内での成功に酔いたい

民子もすぐ駆けつけて弄ばれるしかない。でも、民子には女の魅力があるから、

鬼頭を動かして自分の成功を手にすることができた。鬼頭も、怒ってる民子より

喜んでる民子を抱きたいから、ある程度は民子の言いなりになってしまう。ただ

一番インパクトがあるのは、何と言っても命を奪う力。国家間の対立で言うと

軍事力みたいなものであって、この点で鬼頭は圧倒的だから、民子は恐怖に

怯えながら、かりそめの安心感を小滝に求めたり、「マスカレード」(見せかけ)

の成功を刹那的に楽しむしかない。。。

       

ドラマでは極端な形で描かれてるけど、こうした欲望や力の複雑な衝突は、誰で

も日常的に至る所で経験してるはず。その意味でも、ここから何がどのように生

じて、どんな思いを持つことになるのか、自分を外から見る民子には自分自身が

どう見えるのか、今後の展開に期待!♪

       

cf.山中でけもの化する人間~けものみち第1話

  本物と偽物~けものみち第3話

  自力の意図的なけもの化~けものみち第4話

  人間的なものへの執着~けものみち第6話

  けもの人間の死~けものみち第7話

  リアルタイムの感想~けものみち第8話

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コメント

こんにちわ。
テンメイさんのブログを読んでいると
ドラマが甦ってきます。
分かりやすいですね!
いろんな人のいろんな欲望が
絡み合って、ますますドロドロした展開に
なってきましたよね!
白夜行の記事は近々にUPしますね!

投稿: あい | 2006年1月21日 (土) 09時25分

>あいさん

こんにちは。コメントどうもです♪
めったに褒めてもらえないので、嬉しいです(^^)
けものみちと白夜行、どっちも面白いので、
一つに絞れなくて悩んでます。
しんどいけど両方書き続けようかなぁ。。。

投稿: テンメイ | 2006年1月21日 (土) 18時00分

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始まりましたね〜、第2話。この裏がありすぎる登場人物が揃っている中、今回はどんな至難・困難が待ち構えているのか… 第2話の簡単なあらすじ小滝の言葉に従い、悲惨な生活から脱出しようと夫・寛次を火事に見せかけて殺害した民子。そんな民子に刑事の久恒が近づいてきた。久恒を冷静にやり過ごした民子は、改めて決意を固める。「夫を焼き殺した女が、これからどうなるのか。自分自身を外から眺めることにし... [続きを読む]

受信: 2006年1月21日 (土) 00時15分

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