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自力の意図的なけもの化~けものみち第4話

『けものみち』第4話、女帝の激突

前回の黒谷に続いて、今回は秦野が笑わせてくれた♪ 人殺しの直後、あきれ

る小滝と民子を前にして、ひたすら生ガキをジュルジュル一人でむさぼり食いつ

つ、どうでもいいオシャベリを延々続ける。きたねぇよ!と秦野に突っ込みたく

なったし、長ぇよ!とスタッフに突っ込みたくなった。もっと笑えたのは、鬼頭に

命じられてコマを回そうとしたら大失敗。コマを吹っ飛ばしてしまってエヘヘと

照れ笑いしたら、鬼頭に「バカ!」と怒鳴りつけられたシーン。明らかに笑い

を取りに行ってるな。ドロドロした話の中に、フッと気を緩められるシーンを入

れるのはいい事だ。ひょっとしたら、民子に組み伏せられて米子が泣き出した

シーンも、泣くのかよ!とか突っ込みながら笑う所だったのかも知れない♪

                    

あらすじは以下の通り。ちなみに、最初の1分30秒くらい見逃したので、公式

HPを参考にした。悪しからずご了承を。

連続放火事件の容疑者が民子(米倉涼子)宅への放火も自供し、捜査は終了

へ。小滝(佐藤浩市)は民子に、もう君は殺人犯じゃないと言い、グラスをかざす。

そこへ小滝のフィアンセの社長令嬢らしき女性・檜原映子が現れ、小滝は民子

を店においたまま追いかけて行った。

鬼頭家に戻った民子は、また風呂をのぞいてる黒谷(前川泰之)を怒鳴りつけ

て追い払う。その後、米子(若村麻由美)とバトル。民子は、米子が先日黒谷を

使って自分を襲わせた件に触れた後、欲求不満じゃないのかと嫌味を言い、

鬼頭(平幹二郎)に愛撫される姿をわざと見せつけた。鬼頭は、民子の心が小

滝に向かってるのを見抜き、浮気してもいいぞと言う。

マスカレードで秘書の光恵(田丸麻紀)と話してる所へ、奈々美(上原美佐)

やってきて、放火犯が自供して良かったですねと皮肉っぽくいう。奈々美が消

えた後、あのコは不真面目な子供にすぎないと光恵は言い、さらに、ニュー

ローヤルホテルの社長に娘はいないと民子に告げた。

一方、一人で民子らを捜査してる刑事・久恒(仲村トオル)は、鬼頭が影の実力

者で、上海あたりで弁護士・秦野(吹越満)とつながりを持った可能性がある事

を知る。同僚は、触らぬ神にたたりなし、とアドバイスするが、久恒は、誰が神

なのか、とますます興味を示す。

小滝に案内されたニューローヤルの部屋で映子がくつろいでると、秦野が現れ

て、首を絞めて殺した。映子は実は社長令嬢ではなく、鬼頭に逆らって関東高

速道路会長に居座り続ける香川の愛人だった。そこへ民子がやってきて、絞

殺死体に言葉を失う。小滝は簡単に事情を説明。民子が、なぜ殺したのかと

聞くと、明日わかるとだけ答えた。翌日、香川は突然会長を辞任した。

民子は小滝を連れて、懐かしの出会いの場所・芳仙閣へ。はじめから好きだっ

た、あなたの愛人になるだけの方が良かったかも、と素直に言う民子。小滝は、

君とそうなったら他に何も欲しくなくなってしまう、などと甘い言葉でかわした。

久恒は病院で、直ちに肺ガンの手術を受けるよう医師に言われる。あと1年くら

いの命、手術してもどうだか分からないようだ。マスカレードにやってきた久恒は、

一人きりで大きい仕事をしてみたい、とほのめかす。人生最後の大仕事のつも

りのようだ。さらに民子に、お前は人殺しだけど、虫ケラじゃないから、これ以上

深入りするなと言う久恒。民子は「私は虫ケラよ」と開き直る。マスカレードを出

て行く久恒に、奈々美は「何やってんのよ!」。放火殺人犯・民子をそのままに

してることについて激怒する。

鬼頭家には、香川の後任の会長・熊谷と、若手代議士・間宮が挨拶。見送りに

出た民子に、間宮は愛想良く言葉をかけて名刺を渡す。調子に乗るなと嫌味を

言う米子に民子が言い返し、ついに大ゲンカ。民子に押さえつけられてしまった

米子は泣き出し、民子は、あなたの座を奪うつもりなんてないと言う。

小滝と秦野は、民子をどうするかについて相談。変な考えをおこさなきゃいいが

と心配する秦野。小滝は、民子にもらったカフスをゴミ箱に捨てる。

その頃、民子は街で間宮を見かけて声をかけた。。。

                     

以前書いたように、この『けものみち』は大まかな話をあらかじめ知っていた。

だから、今回のドラマの民子がやたら強く脚色されてるのには、かなり違和感

がある。こうゆう女が今はウケるわけか・・って感じで、距離を置いてしまう。

ただ、落ち着いて考えてみると、民子の強さは「偽物」にすぎない。ジュエリー

デザイナーとしての能力がある訳じゃなく、ショップの開店資金も運転資金も

鬼頭のもの。鬼頭に対して対等な感じでいられるのも、鬼頭の文字通りの「女

遊び」にすぎない。可愛い女がちょっと生意気だったりワガママだったりしても、

笑っていられるのは男としてフツーだ。だけど、それが度を過ぎると、力の差

を見せ付けられることになる。

黒谷や米子に対して勝ったつもりになっても、強さの証明には全くならない。

そもそも黒谷がボコボコにされたのは、ウケねらいのギャグか、手加減して

やられるのを楽しんでたとでも考えないと不自然すぎるけど、仮に本当に

黒谷が民子にやられてたとしても、もっと強い男を米子が差し向ければ、勝

負にならない。それを考えると、つまらない感情的なケンカで勝ち誇っても、

実は自分の危険を増してるだけのこと。子供じみた強さにすぎない。本当に

強い人間なら、くだらない挑発など平然と受け流し、必要な時に力を集中

するはずだ。ちなみに、他人にそそのかされて障害者の夫を焼き殺すこと

なんてのは、もちろん強さと何の関係もない。

前回までは、自分が本当は弱いってことを多少わきまえてたはずだ。ところ

が今回、なぜか見せかけの強さを自分で求め始めた。小滝の誘導によって、

行き先の分からない乗り物でけものみちをさまようことになった民子が、今度

は自分で運転して奥へ進んで行こうとしている。自分の力で意図的に、けもの

になろうとしている。自分は強いんだっていう、自信も裏づけもない思い込みを

現実のものに近づけるために、若手衆議院議員に接近しようとしている。鬼頭

の圧倒的な力とか、財界の大物の愛人が一瞬で殺される事とか考えると、この

民子の選択には、力強さどころか、憐れみとか哀しさを感じてしまう。どうせ自分

は「虫ケラ」で、いずれ殺されてしまうんだから、せいぜい今のうちに精一杯人生

を楽しもうと思ってる、とでも解釈するのが一番妥当かも。。。

                

あとしばらくは、民子の表面的な強さが展開されるんだろう。ドラマ独自の脚色

は、視聴者に支持されるのかもしれない。ただ、リアリティって観点で考えると、

今回フッと小滝にもらしたような、けものじゃない人間的なものをもう少し交えて

ほしいもんだ。来週以降に期待しよう♪

                        

cf.山中でけもの化する人間~けものみち第1話

  欲望と力の衝突~けものみち第2話

  本物と偽物~けものみち第3話

  人間的なものへの執着~けものみち第6話

  けもの人間の死~けものみち第7話

  リアルタイムの感想~けものみち第8話

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コメント

たしかに民子は自分の弱さに多少なりとも
気付いていたはずなのに
今は開き直って強気に出ていますね!
今後、どのような展開になるか楽しみです

投稿: あい | 2006年2月 6日 (月) 22時07分

>あいさん

TB&コメントありがとうございます♪
一応、話を知ってても、どんな脚色を入れてくるのか、
新しいキャラをどうするのか、気になりますね。
ここまで全く平凡なキャラになってる秘書・光恵にも
面白い展開が欲しいところです。


投稿: テンメイ | 2006年2月 7日 (火) 03時43分

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中村トオルのあのキスはなんだったの??民子に惹かれてきたのか??そしてまだ見ぬ地獄の生活を選んだ民子はこの先どうなるのか?? 第4話の簡単なあらすじ拘留中の連続放火犯が世田谷の民子宅への放火も自供し、捜査は終焉の方向へ。小滝は戸惑う民子に「もう君は殺人犯ではない」とグラスをかざす。そんな時、店の入り口にはふたりを見つめる社長令嬢と思しき女性・檜原映子が現れ、小滝はその姿を見かけると、民子を置いて店を出て�... [続きを読む]

受信: 2006年2月 6日 (月) 09時25分

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