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神狗は悪か?~輪舞曲第6話

『輪舞曲~ロンド~』第6話、「キスの朝」

謎のシェンクー美女登場でニヤけてたら、アッと言う間に出番終了。残念!

シャンプーのCMにでも出てきそうな、キレイなストレート・ロングの髪が魅力

的だったのになぁ。。それはともかく、今回はドラマが急展開。あまりに急す

ぎて無理があるから、突っ込みたくなる部分が一杯あった。でもまあ、結構面

白かったからお咎めなしってことで♪ 最後のネックレス、ドラマを毎週見て

理解してる側にとっては、別に不思議でも何でもないんだけど、琢己は疑惑

をもったようだ。来週の展開が気になる人は、決して公式HPの予告を見ない

ように!(って書くと、見たくなるでしょ♪)

                  

時間がないので、あらすじは短めに。ユナ(チェ・ジウ)に問い詰められたショ

ウ(竹野内豊)は、自分は神狗(シェンクー)ではなく、金山琢己って名前の警

察官だと明かす。さらに、自分は在日韓国人で、警察官になるために日本に

帰化したこと、父は神狗に殺されたことも話した後、好きだと告白してくれたユ

ナと指きりして、再会の約束。母・恵子(風吹ジュン)、幼馴染・あきら(木村佳

乃)、最愛の人・ユナらの思いを受けて、琢己は龍一郎(杉浦直樹)の狙撃を

止めた代わりに、偽札工場の情報を探す。ところが、東京湾の船内偽札工場

の情報を突き止めた所をヨンジェ(シン・ヒョンジュン)に見つかり、素早く上司・

伊崎(石橋凌)に連絡した後で争ってる所を、さらに宋(橋爪功)に見つかる。

             

お互い、相手がモグラだと言い張り、宋は警察内のモグラに連絡した後で、両

者に銃口を向ける。ところが、その間に伊崎はモグラ=牛山警部(光石研)

捕まえ、東京湾に急行。伊崎は宋に、神狗はもう終わりだと携帯連絡。宋は龍

一郎に船の摘発をあわてて連絡し、琢己とヨンジェも解放されたようだ。摘発

の銃撃戦は警察の圧勝。逃げた龍一郎も、不仲の息子・龍吾(速水もこみち)

が居場所をチクったために、結局琢己と伊崎に捕まる。一件落着、失くしたネッ

クレスを例の海辺の場所に探しに来たユナのもとに琢己が現れ、抱擁&キス。

            

その後、偽札工場の船で琢己と伊崎は打ち解けて談笑&和解。これから2人

で頑張ろうと約束した直後、いきなり伊崎が狙撃された。相手は逃げたが、な

ぜか船の甲板に、ユナのものと同じネックレスが落ちていた。。

            

                

さて今回は、神狗(シェンクー)っていう組織について少し考えてみたい。今まで

正直言ってこのアジアン・マフィアには興味が持てなかった。一時期は社会的

に騒がれたけど最近は下火だし、ドラマの中で組織の実態がロクに描かれて

ないってこともある。ただ、神狗のドン・龍一郎の台詞は凄く印象的だった。

        

偽札作りなんて古いとけなす龍吾に対し、

 「金のためにやってるんじゃあない。これは闘いだ。国が作り出す紙くずと

  の、な。私は、この国が決めた価値観など、何一つ信用しない。認めない。

  闘いなんだよ」

          

また、龍一郎の腕の火傷跡を見つけた琢己が、お前が親父を殺したんだな、

謝って欲しい、父に、そして父を奪われた母に、と言いつつ銃口を向けると、

 「復讐か、実に陳腐な動機だ。・・・断る。私はもう誰にも頭は下げない。

  下げれば、自分の人生を否定することになる」

          

龍一郎は、パトカーで連行される時まで堂々とした態度を貫き通した。

かなりインパクトがあったし、色んな連想が浮かんだけど、ひとまず公式HPを

チェック。すると「aP日誌」に、この龍一郎の態度が実は演じてる俳優・杉浦直

樹氏の考えから来てることが書いてあった。以下、引用してみよう。

        

   龍一郎は悪役じゃない。戦中に生まれて、戦後の日本の変貌に対して、

   「威風堂々」と独りで、戦っている男なんだと・・

   国の都合で、価値観を植え付けられて、それが、「戦争に負けましたから」

   という理由で、いろんな価値観が変えられていく・・・

   それが、許せない、男なのかなあ・・と。

   日本人が、ちゃんと自分たちで、「今までの日本のありかた」を見つめなおし

   て、 価値観が変わっていたら、今の龍一郎はなかったんじゃないかなあ・・

          

さすが重みのあるお言葉に、頭が下がる思いだ。杉浦氏は自分の体験から述べ

られているけど、当然さらに一般化して考えることも可能だ。今現在、現実の国

際社会で、様々な価値観が対立し、激しく争っている。武力を中心とした力の差

は確かにあるんだけど、力で相手を殺すことはできても、屈服させることは決し

てできない。力で相手に価値観を植え込むことは、決して成功しない。

       

ドラマの中では、神狗は悪者扱いだけど、それは無意識の内に視聴者が警察

の側、国家の側に立ってるからだ。でも、逆の側から見ると、龍一郎は国家権

力と闘う英雄で、龍一郎に対して謝れと銃口を向ける琢己や、船の銃撃戦で

神狗を撃ち殺す警察は悪の最たるものにすぎない。そして、復讐の連鎖が続

いていく。

          

伊崎や恵子は、そうした事がよく分かってるからこそ、琢己の(殺人という形で

の)復讐を必死に止めたんだろう。けれども、伊崎を殺された警察はおそらく

「復讐」するはずだし、琢己も何らかの形で「復讐」だろう。

したがって問題は、復讐や妥協の仕方だ。世界は今も、ここに苦悩している。。

      

180度回転すると、全く別のドラマになる。復讐と復讐は輪のようにつながって

いく。『輪舞曲』って題名には、そんな意味も含まれてるんだろうか。。。

    

さて、来週以降の展開は全く読めないけど、いくら何でもこれで神狗が壊滅し

てユナの父も帰って来るなんて話にはならないはず。仲良しとの裏話が伝わっ

てる宋とヨンジェがどう出るのか、龍吾はどうするのか、来週が楽しみだ♪

     

               

cf.映像美と俳優の存在感~輪舞曲第1話

  ドラマに見出す価値~輪舞曲第2話

   シンプルな心の言葉~輪舞曲第3話

   不信感による孤立の増幅~輪舞曲第4話

   リアルタイムの感想~輪舞曲第5話

   リアリティの欠如~輪舞曲第7話

   ロンドの形式~輪舞曲第8話

   自然さについて~輪舞曲第9話

   適度な政治性~輪舞曲第10話

   美しく自然なエンディング~輪舞曲最終回

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コメント

すごい!!龍一郎側にたって見る事は無かったなぁ!!報復合戦になったらキリが無いですもんね!!
まぁとりあえず来週が見たいですね!!

投稿: お気楽 | 2006年2月21日 (火) 00時07分

>お気楽さん

驚いて頂いて恐縮です♪
このドラマは、リアルな国際社会を反映して作られた
ものって事なので、お堅いお話をしてみました。
伊崎が撃ち殺されたシーンは長々と映されても、
神狗が撃ち殺された様子はほとんど素通りに
なってる事を、忘れずにいたいものです。
虚構の世界だけでなく、現実の社会においても。。

投稿: テンメイ | 2006年2月21日 (火) 06時33分

 あの女の人綺麗でした!?あまり深く考えずに見ていたので全く顔覚えていません・・・。

 もちろん神狗がそんな簡単に敗れるはずがないですよね!しかし、伊崎さんが死んでしまったら、琢己は他に頼りに出来る人がいませんよね。それが心配です!

 それにしてもユナが何者なのか気になります!!実は神狗のメンバーなんじゃないかと思ってしまいます(汗)

投稿: 私の趣味日記 | 2006年2月21日 (火) 14時43分

>私の趣味日記さん

毎度どうも♪ ヒデもニヤけてたし、キレイでしたよ。
個人的に、ストレート・ロングは2割増です(^^)
欲を言えば7%ほど顔が細ければ良かったな。(ウルサイ?♪)
ユナは父親を通じて神狗とつながってるんでしょうかね。
韓国語を操れる宋が父っていう説は有力かも。
ヨンジェとユナも、何かのつながりがありそう。。

P.S.そう言えば、宋は船には多分来てないから、
    宋が父だとネックレスの説明がつかないかな?・・・

投稿: テンメイ | 2006年2月21日 (火) 20時47分

>180度回転すると、全く別のドラマになる。復讐と復讐は輪のようにつながっていく。『輪舞曲』って題名には、そんな意味も含まれてるんだろうか。。。

はじめまして。思わずコメントしたくなりました。
上記の一文。同じことを考えいた方がいるとは…。

神狗のボス・龍一郎という人格ができあがった過程なども
興味があります。

悪人として産まれてくる人間はいないはずなので。

投稿: どら | 2006年2月22日 (水) 14時45分

>どら様

はじめまして。コメントありがとうございます♪
龍一郎や神狗を悪と考えてしまいがちな、我々自身の人格が
できあがった過程を考えるのも面白いと思います。
国家、法、善悪、欲望、貨幣、教育・・・様々な基本概念が
絡んでくる、楽しいパズルになるでしょう。。

投稿: テンメイ | 2006年2月22日 (水) 23時17分

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