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片思いという不均衡~『サプリ』第4話

 「地元じゃ負けしらず。あんときゃ良かったなぁ。人生のモテ・ピーク。。」

出た! 『野ブタ』修二のファン・サービス♪ 彰(山下智久)が『クロサギ』で

やってたサービスよりもさり気なくて好感もてる。ただし、これを「『野ブタ』の

方が良かったなぁ」って意味に解釈するのは深読みのし過ぎってもんだろう。

あり得なくもないけどね。。

   

今回、ミナミも負けずにサーピスしてた。ガチャピン顔に続いて、下着はベー

ジュだけじゃなく黒・赤・ピンク・レース。個人的には違う趣味なんだけど、こ

の中で強いて言うなら黒かな。聞いてない? あっ、そう♪ ちなみに、勇也

と違って、透かして見るような悪趣味はもってない。セクハラ、セクハラって最

近うるさいもんネ。そうゆう問題じゃないか。。

   

それにしても、ミナミの台詞にはドキッとした。

 「社内に誰か気になる人がいると、一日のスケジュールを2人分気にする

  ようになってしまう。この打ち合わせ、彼がいる。こっちはいない。ここで

  は会える。」

よく分かるなぁ。。こうゆう話なら、ホントは幾らでもスラスラ書けちゃうんだけ

ど、まあ止めとこっと。。

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あらすじは8行で。勇也(亀梨和也)のサポートでミナミ(伊東美咲)荻原(瑛

太)は接近したものの、荻原の気持ちはまだミズホ(りょう)に残ってる。その

事を荻原が勇也と話してるのを、ミナミは偶然聞いてしまったものの、荻原へ

の思いは変わらない。ミナミの一途さのかいあってか、荻原が人妻ミズホへ

の思いを断ち切ろうとしてるためか、やがて荻原はミナミにキス。2人の関係

はさらに深まり、その様子を眺めてる勇也は、淋しいような面白くないような複

雑な気分。そんな勇也に、ユリ(浅見れいな)が急接近。一方ミズホは、ミナミ

が荻原にかけた電話に勝手に出て言った。「あなただったのね、藤井さん」。。

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今回は、「片思い」をめぐる話だった。ただし、広い意味で。つまり、片方だけ

が好きで相手は何とも思ってないっていう狭い意味だけじゃなく、片方の思い

が相手よりも遥かに強い状況って意味。片思いとは、広義では、愛の不均衡

を指す言葉だ。バランスが取れてないのである。

   

ミナミと荻原、荻原とミズホ、勇也とミナミ、ユリと勇也、なつき(志田未来)

今岡(佐藤浩市)、これらの組み合わせはすべて、前者の思いが後者より遥

かに強いって意味で片思いだった。ただし、ヨウコ(白石美帆)と今岡の関係

は微妙なので、後で別扱いしたい。

   

まず、ミナミの台詞を思い出してみよう。

  「多分彼は私を、そんなには見ていない。私が彼を見ているほどには。。」

この不均衡が気のせいか真実なのかはともかく、もしそう感じるのなら、本人

にとってそれは広義の片思いだ。多くの人、あるいは全ての人が経験してる

ように、片思いっていうのは、独特の甘い香りも漂うけれど、基本的には切な

く辛い。と言うのも、ごく一部の聖人君子を除いて、愛っていうのは必然的に

相手の愛を求めるものだからだ。ここで、「愛」という言葉の代わりに「欲望」、

「相手」の代わりに「他者」、「求める」の代わりに「欲望する」、と言い換えれば、

「欲望とは、他者の欲望を欲望することだ」っていう、マニアックな世界では有

名な話に変換されることになる。。

   

こういった話を読んでると、昔からの読者の方なら『野ブタ』第7話を思い出す

かも知れない。信子(堀北真希)に対する彰のナイーブな片思いは、見てるだ

けで何とも切なかった。。校内放送で彰が歌った「お嫁においで」は、今でも

鮮明に心に残ってる。あの歌の意味については、既に論じた通り。。

   

片思いっていうのは、表面的にはカッコ悪い。一方的に(不均衡な形で)好き

なだけでもカッコ悪いけど、さらに別の表面的な恥ずかしさにもつながこと

になる。ミナミの場合、薄々気付いてた片思いがハッキリした後も、必死に後

輩の荻原の監督ミスをフォローしようとしていた。記念品贈呈トラブルの処理

の際、ひざまずいて礼を言う荻原に対し、もっと低い姿勢でミナミはこう言った。

   

  「そんなんじゃ、そんな立派なことじゃなくて。。これしか、私にはこうゆうこと

   でしか。。私のこと必要だって思ってほしくて、思ってほしいの。どんなに

   忘れられない人がいても、それでも少しでも私のこと必要だって、そう思っ

   てほしくて。。だから・・」

   

この台詞は、正直なだけじゃなくて、かなり正確だ。特に「必要」って言葉に注

目したい。これは、愛の台詞の中では妙に事務的で機械的な単語だ。本当な

ら、「私のこと好きになって欲しくて」とか言いたい所。けれども、片思いってい

う弱い立場だと、どうしても腰を低くして譲歩しがちになる。自分が好きな人は、

自分にとって必要な人でもある。けれども、必要な人が好きな人であるとは限

らない。つまり必要の方がレベルが下、好きの方が上ってこと。

       

古今東西、片思いする人間の多くが、せめて相手の役に立ちたい、相手に必

要だと思ってほしいと考えてきた。その普遍性を考えるだけでも、実はミナミ

の思いや行動は恥ずかしくも何ともないことだ。表面的にはカッコ悪いかも知

れないけど、状況の許す範囲で、精一杯自分の思いを表してるわけで、む

ろカッコイイし、微笑みながら内心拍手すべきことかも知れない。

   

ただし、プライドとか自己愛とのバランスの取り方には注意すべきだろう。片思

いという不均衡が、他人への愛と自己愛との不均衡をもたらし、制御不能に陥

るかも知れないからだ。。

   

最後に、ヨウコと今岡の関係について。これが別扱いなのは、「二重の片思い」

になってるからだ。ヨウコは、今岡がなつきに結婚はないと断言するのを聞い

て激しく動揺していた。つまり、今すぐとは思わないにせよ、少しは将来の結婚

について思い描いていたのだろう。その意味で、ヨウコは片思いしてる。ところ

が、普段の関係でどちらがより強く相手を求めてるかと言うと、明らかに今岡

の方だ。したがって、ここでは二重の片思いがすれ違ってることになる。

    

おそらく、一般的に片思いっていうのは、二重化してるものなんだろう。二つの

うちのどちらかが突出してる、つまり高次の不均衡が生じてることが多いので、

片思いを一方的なものとしてとらえがちなだけなんだろう。。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

眠い目をこすりつつ記事を書きながら、ふと思った。ブロガーなんてものも、

片思いの現代ヴァージョンなのかも知れないな。相手は誰なのか、どんな思

いなのか、なぜ片思いしてるのか、考えるべき点は多いけど、今日の所は時

間切れ。いずれ別の機会に論じてみたい。

ま、そんなこと考えるより、勇也がユリを「襲っちゃう」シーンでも想像してる方

が楽しいかも♪ ではまた来週。。☆彡

    

P.S.今岡は荻原にこう言った。

    「組織には2種類のタイプの人がいる。プランを練る人と、そのブラン

     に乗っかる人だ。ホントに偉くなるのは、プランに乗っかる人。乗せ

     られたフリしてな。」

    必ずしも反論という訳じゃないけど、私ならむしろこう考える。

    乗せられたフリして乗っかる人は、ホントに偉くなる人じゃなくて、表

    面的に偉くなる人だ。ただし、世間がそれをホントに偉い人と思って

    しまうことは多いだろう。その意味で、今岡の言葉は一般社会の仕

    組みをヒネった形で上手く表している。。

   

cf.野ブタ・修二、主食になれるか~『サプリ』第1話

   自然に曲がった子供の魅力~『サプリ』第2話

   エモーショナルの優越性~『サプリ』第3話

   サプリから主食へ~『サプリ』第5話

   透けてみえたのは何か~『サプリ』第6話

   大人のハート~『サプリ』第8話

   制作サイドによる実力誇示~『サプリ』第9話

   構造の認識、意味の解釈~『サプリ』第10話

   現在から未来へ、あなたと共に~『サプリ』最終回

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コメント

テンメイさん こんにちは!

今回は酷評な私(苦笑)
ちょっとブチ切れたかも(汗)

>ブロガーなんてものも、

片思いの現代ヴァージョンなのかも知れないな。


サプリより、こっちの記事に興味津々(笑)
是非!今度テンメイ節で語り倒してください。
楽しみにしてます♪

>勇也がユリを「襲っちゃう」シーンでも想像してる方

が楽しいかも♪ 

そうです、その方が楽しいです(笑)
私的には心の声はミナミじゃなくて勇也で。。。
社内恋愛。。。男性の気持ちが知りたいから。
それにしても、今クールはこのドラマに限らず
視聴率があまりにも悪いのでちょっとビックリ。

ドラマ離れ?一応?ドラマブロガーとしては
かなしー

投稿: アンナ | 2006年8月 1日 (火) 10時45分

>アンナさん

ダメだよ! 仕事中にブログなんか見てちゃ♪
「今回は」じゃなくて、「今回も」でしょ。

ブロガーも現代版の片思い。。
アンナちゃんにしちゃ、いい所ツッコんで来たね(^^)
鋭かった? ほんじゃ前向きに検討しようかな♪(官僚かよ!)

襲っちゃうシーン見たいよネ。来週か再来週あたりに期待☆
心の声は勇也か。なるほど。僕は女性の気持ちの方が面白いな。

視聴率低迷。。ウーン、ドラマブロガーじゃなくて
単なるドラマファンだけど、やっぱ悲しいね。
でも、視聴率の高かったドラマがホントに
良かったかって言うと、かなり疑問。。
とにかく、いいドラマが見たいなぁ。自分にとって。。

投稿: テンメイ | 2006年8月 1日 (火) 11時21分

テンメイさん、こんばんは!
一方的にテンメイさんの名をだしてすみません。
もう私のブログでは認知されてると勝手に思っていましたもので。(読者も)

今回の数字はまたまた下がったようです。先週の襲っちゃうぞが効いてたらもうちょっといいのではと思ってましたけど、視聴者は騙せないですね~。

片思いがテーマだったのですか。
言われてみると段々そう思ってしまいます。(単純)
思いの深さの差が引き起こす現象は微笑みで終わるものだけではないですね。
不均衡という意味ではミズホとミナミの心理的優位性がかなり違います。そんなに萩原が魅力あるのかしらねぇ?
ミナミがさっさと目が覚めて勇也のよさを引き出してくれることを望みますが、ミナミに情感ある演技が期待できないだけに今後も救われなかったりしてね。

投稿: かりん | 2006年8月 1日 (火) 23時06分

>かりんさん

こんばんは。そちらに特別出演させて頂いてどうも♪
それほど認知されてないと思いますけどネ(^^ゞ
  
視聴率が下がるのはある程度理解できますが、
そこまで出来が悪いドラマとも思いません。
見る側ももっと、個々の回の全体、最終回までのドラマ全体を
見渡す視点を鍛えてもいいと思いますけどネ。。
   
片思いがテーマだったって言うか、僕がそう見るってこと。
今の所、メインストーリーを具体的に追うだけだと少し退屈な
ドラマなので、自分の側で一般性や抽象性をもたせて
解釈しようとしてるわけです。まあ,一種の遊び心♪
荻原、最初は蹴りを入れたくなったけど、最近は結構お気に入り。
洗練、有能、クール、清潔感、パワー、いいんじゃないかな。
まあ、ちょっとモテすぎだけど。。

もしこのまま最終回まで行ったら、それはそれで僕は
爆笑するけど、さすがにないでしょ♪
そっちに「テンメイさん」の見解も出ちゃったしネ(^^)

投稿: テンメイ | 2006年8月 2日 (水) 01時23分

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そんな人に会ってしまったらどんな手を使ってでもどんなに情けなくても 少しはこっちを見ていて欲しいって、普通思うだろ? [続きを読む]

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『年下の男たち』…きゃあ~っ!今日はいつもよりラブが多めでイイねイイね(^O^) 男性陣…瑛太と亀梨クン~!!!頑張ってる頑張ってる!~んじゃあ、感想いきまぁす(^O^) [続きを読む]

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