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サプリから主食へ~『サプリ』第5話

「疲れたネ。結局、朝まで、だったもんネ♪」

ユリ(浅見れいな)の言葉に勇也(亀梨和也)は笑っちゃうくらい動揺してた

けど、実際にはカラオケでだんご3兄弟を歌っただけ。前回「襲っちゃうよ」

「いいよ」なんて言っといて、こんな緩いオチとは、正直ガックシ。。話の流れ

を考えると、最後までってのは流石におかしいけど、せめて途中までとか、

ホテルの室内映像くらい欲しいもんだ♪

   

おまけに、ミナミ・赤頭巾ちゃん(伊東美咲)も、せっかく荻原・狼(瑛太)

自宅のワナにおびき寄せながら、先に一人で居眠り。それなのに、荻原は

何もせず。何となく外見が狼に似てるのに、そこで食べないんじゃ、むしろ

赤頭巾ちゃんに失礼だろ! 何とも緩い流れだな。。

   

多少のインパクトがあるのは、ミズホ(りょう)のミナミ攻撃だけ。男には7人

の敵、ミナミにはミズホとユリの2人の敵ってことか。それにしても、良く言え

ば環境映像みたいな、悪く言えばフラストレーションが溜まりそうな話だ。

   

ただし、別に見るのがイヤになる訳じゃない。今回は見当たらなかったもの

の、時々興味深い台詞が挟まれてるし、映像音楽も全体的には心地よい。

も、ほど良く散りばめられてる。ゴミ捨て場で目覚めた勇也、雑誌の女性

インタビュアーに対する今岡の軽薄さ、ユリの挑発的台詞、ミナミの4画面モ

ニターによる妄想、アニメの大家の前でミナミが勇也を「彼、知らないんです」

とか紹介した所、ミナミがあわてて部屋を片付けて知らんぷりする所。。

   

さらに「やんちゃ、しちゃったかなぁ~」っていう台詞とか、「バッカじゃない」

ていう最後の台詞などには、勇也とミナミの「可愛げ」が示されてた。偶然に

も(?)、先日の『タイヨウ』の薫(沢尻エリカ)も、嬉しさと感謝を表す言葉とし

「バッカみたい」と言ってた。ホント、ドラマの女性は可愛げがあるよなぁ。。

   

そして今回、一番良かった点は、ようやくメインストーリーが明白な姿を現し始

めた点。第5話のラストにしてようやく、勇也がサプリから主食に向かう様子

が具体的に見えて来のだ。まだ危なっかしいとはいえ、まずはめでたし、め

でたし♪ ただ、視聴率的には既に時遅しかも。個人的には全く違和感のな

い自然な流れで、『サプリ』の全体的進行としてはこれでいいと思うけどね。ス

タッフ&キャストも、あまりの反応の悪さにとまどってるんじゃないかな。ひょっ

とすると『クロサギ』の残像が、ジャニーズファンに無意識の過剰な期待を持た

せたのかも。あれは、山下智久の魅力を全面的に押し出してたもんなぁ。。

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あらすじは4行で。ミナミと荻原はいい感じ。ところが、荻原と仕事の両方を

めぐってミナミはミズホと対立。仕事は上手く行かず、おまけにミズホにキツ

イ挑発を受けたミナミは落ち込むが、勇也が優しくサポート。ミナミも、勇也

の大切さに気付き始める。。。

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、実は今回の記事は、見る前からタイトルを考えていた。「サプリと主食」

だ。どうも、このまま勇也が脇役で終わってしまうじゃないかと心配したり不満

に思ったりしてる方が少なからずいらっしゃるようだし、それが月9としては低

い視聴率にもつながってるような気もする。だから、「脇役と主役」とか、サプ

リと主食ってどうゆうことなのか、一度考えてみようと思ったわけだ。

   

個人的には、最初からこのドラマは、勇也がサプリから主食へと成長する物

語だと考えてるし、あちこちにそう書いてる。そして、その視点からすると、こ

こまでのドラマの流れは全く自然なものだ。というのも、ドラマの題名がそも

そも『サプリ』、すなわち補助食品とか付録、あるいはオマケって意味だから、

最初は地味な役でパッとしないのは当然のこと。全編を通じてゆっくり主食に

成長していけばいい。もちろん、いつまでもパッとしないんじゃおかしいって意

見はごもっとも。でも、まだ今回で半分。おまけに、ここまでも実際には、かな

り勇也の出番はあったし、台詞もアップの映像もあった。単純に時間的に考

えても、荻原よりはかなり長いだろう。したがって、勇也に対する視聴者の不

満は量的なものじゃなくて質的なもののはず。しかし、まさにこれが問題だ。

   

一人一人の不満は、それぞれ微妙に違うだろう。勇也の恋愛がないとか、勇

也の役柄が気に入らないとか、荻原に負けてるとか。。でも最大公約数的に

表現すると、要するに勇也が「活躍」してないから不満なんだろう。『野ブタ』

の修二みたいに、『クロサギ』の黒崎みたいに、KATTUNの亀梨みたいに。。

      

でも、それは無い物ねだり、活躍の意味が狭過ぎるんじゃないだろうか。下っ

端のバイトで雑用こなしながら、たまに重要な仕事にも参加する勇也。ミナミ

をプッシュして荻原に向かわせる勇也、なつき(志田未来)と打ち解けて優し

くサポートする勇也。ユリの熱い視線を浴びる勇也。こういった諸々の事柄は、

十分な活躍であって、その延長線上に今回ラストのナイスフォローがあり、そ

れがミナミの心に染み込んだ。

  「赤頭巾はさぁ、一人で外をフラフラ歩いてたから狼に食べられたっ

   て。誰か見ててやんないと。たとえ男以下でも、誰かいた方が、見

   てた方がいいと思って。・・・ちゃんと謝る姉さん、偉いよ。正しいよ。

   ・・・だからもっと自信持てよ。迷ったらさぁ、オレが言ってやるよ。

   姉さん、いい仕事してるよって。姉さんいい女だよって。いつもオレ

   が言ってやるよ。な、赤頭巾!」

   

これは野球で言うなら、地道にヒットやフォアボールや送りバントを積み重ね

て、遂に1点取ったようなもの。全ては一連の攻撃、総合的な活躍であって、

その延長にはやがて逆転勝ちが見えてくる。こういった大局的見地に立つ人

がもっといてもいいんじゃないだろうか。

サッカーでも、目立つ活躍はゴールや相手のゴールの阻止だけど、サッカー

ファンなら当然、ゴールに至る流れを作った中盤や、さらにその手前で相手

の攻撃を摘み取ると共に攻撃の起点となったディフェンダーの活躍を見逃さ

ないはずだ。ボールと関係ない場所での位置取りの上手さや、相手を追い掛

け回してプレッシャーをかける努力も高く評価するはずだ。

         

ドラマの登場人物の評価も、もっと多様で深みがあっていいと思う。サプリとし

て頑張ってる勇也を、主役と感じるか脇役と感じるかは、実は見る側の要素

も大きいんじゃないだろうか。。

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ここで切り口を変えてみよう。今回のタイトルは「私を見守る人」だ。もちろん

まず第一に、ミナミを見守る勇也のことだけど、今岡を見守ってたらしい前妻

のことも指してるし、なっちゃんの忠告に従って(?)今岡を見守り続ける役を

放棄しようとしてるヨウコ(白石美帆)も含まれてるだろう。荻原とミズホも、

仲間に入れようと思えば入らなくはない。。

   

見守る行為は地味で報われないことも多く、ネガティブにとらえられがちなもの

だ。前妻の努力は今岡に通じなかったようだし、ヨウコもウンザリって感じだっ

た。でも、前妻の努力はなっちゃんの心に刻み込まれてるし、ヨウコの努力も

今岡の心の奥に刻まれて、やがて何らかの形をなすだろう。そしてもちろん、

勇也の地味な見守り行為も、これから実を結ぶだろう。でも、実や花になる

前の、葉っぱや芽や種に素晴らしい生命力を感じる人がもっといていいんじゃ

ないだろうか。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

まさにこの『サプリ』というドラマこそ、やや大げさに言うなら、ものの見方を

全体的に変える潜在的可能性を秘めた種に見える。種をキレイだとホメる

人間はいないけど、種から実や花までのプロセスは連続的なもので分割不

可能だ。『サプリ』には、人を引き込む強い魅力はない。でも、人が入り込む

余地、考えを巡らせる余地なら十分にある。それこそ、私がこの地味で緩い

ドラマに一定の評価を与える理由なのだ。花がキレイなのは当たり前。実

が美味しいのも当たり前。でも、種や芽や葉っぱへの視線でこそ、キャパシ

ティが問われるんじゃないだろうか。視線が鍛えられるんじゃないだろうか。。

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

笑うだけなら『結婚できない男』の方が遥か上だし、単純に楽しみたいなら

『マイボス』の方が上だろう。それでも記事の対象として『サプリ』を選んだの

は、上に書いたような考えからだ。そして、ウチみたいな所に来る方には、

似たような感性や思考を持ってる人がそこそこいるんじゃないだろうかと期

待してる。ま、違っててもいいんだけどネ♪

ではまた来週。。☆彡

   

cf.野ブタ・修二、主食になれるか~『サプリ』第1話

   自然に曲がった子供の魅力~『サプリ』第2話

   エモーショナルの優越性~『サプリ』第3話

   片思いという不均衡~『サプリ』第4話

   透けてみえたのは何か~『サプリ』第6話

   大人のハート~『サプリ』第8話

   制作サイドによる実力誇示~『サプリ』第9話

   構造の認識、意味の解釈~『サプリ』第10話

   現在から未来へ、あなたと共に~『サプリ』最終回

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コメント

こんにちは。

私の周りの一致した意見です。
このドラマにどうしても入りこめない理由は、亀梨クンが活躍しないからでも脚本が悪いからでも時代遅れだからでもなく・・・正直言うとあまりにも伊東三咲さんの演技が下手過ぎるからなんですよね。(言っちゃった!)

ナレーション、職場、取引先、恋愛沙汰・・全ての場面で同じトーンの聞き取れない口調と無表情。
どんなシーンも同じ顔で、人形が動いているみたいで見ていて同性としても、働く女としても全く感情移入ができないんです。あれで仕事ができる女ってのはありえない(笑)

某週刊誌にサプリ低迷の原因は彼女の「学芸会演技」と書かれていましたが、私もドラマの内容以前の問題かと。今期一番楽しみにしていたのに残念です。

投稿: k | 2006年8月 8日 (火) 18時32分

>『クロサギ』の残像が、ジャニーズファンに無意識の過剰な期待を持たせたのかも。あれは、山下智久の魅力を全面的に押し出してたもんなぁ。。

これ確かにいえるかも?クロサギの残像は大きすぎたわね。
でも今日亀タンから連絡があって(笑)7話から急展開だそうです。まずはテンメイさんの予告通りです。長かったわね。これって全11話?今日で半分終わり、次週でもまだふらふらしてるし、どうなるかと思っていました。でも、ちょっとは光明も射してきたようですしね。それに次週も多少は向かっていくようですし。だいたい金子さんの脚本がペースに乗るまでがすっごく遅いのですよね。

そうねカレーを見守るだけでいいのね(笑)

上記のKさんがおっしゃるように一般的に美咲ちゃんがガンだと言う声は多いみたいですね。私はあくまでストーリーの観点ですけど・・。野ブタだって地味だけど滋味があったと思うのよね。これはどうでしょうか?今の段階では亀タンが出てなかったらたぶん見てなかったと思います。
ところどころいい台詞があるのですけどね。う~んって??(笑)

投稿: かりん | 2006年8月 8日 (火) 22時23分

>kさん

こんぱんは。前回、大文字になってましたが、
別に改名したんじゃなかったんですネ♪

視聴者全体の大まかな傾向をブロガーが探る時、一番バイアス
(偏り)が小さくていい方法は、色んなブログを見ることでも
コメントを読むことでもなくて、検索語を見ることです。
特にここ半年で、ブログ検索がすっかり普及して来たので、
ウチでもアップ後30分もしない間に続々と検索が入ります。
この方たちはウチの内容を知らない一般の方々で、おまけに
数も多いので、バイアスが小さくなるわけです。

『サプリ』の検索語で断トツなのは、準主役の「亀梨」or
「亀梨和也」と「サプリ」で、今回に限れば「山下智久」も
かなり入ってます。でも「伊東美咲」はほとんどありません。
これは、伊東に対する不満の強さを表してるんじゃなくて、
関心の薄さを表してるわけです。
実際、第1話のコメント欄にも書きましたが、僕は伊東美咲の演技には
最初から期待してませんし、だからこそドラマの問題点とも感じません。
彼女は女優って言うより、単なる物腰の柔らかい美人モデルです。

ちょうど1年前、『電車男』が流行りました。
エルメス伊東の演技にも関わらず、大ヒットしたはずです。
主役の伊東をサプリとして見る。サプリの勇也を主役として見る。
そんな自らの視線の重要性について、僕は書いたのです。


>かりんさん

ママ、心配し過ぎ!♪
ジャニーズファンじゃない男の僕に言わせれば、
『クロサギ』はサービス過剰で、『サプリ』の方がフツー。
来週の勇也のカレーの出来だけ見守っててくださいな。
いずれ息子は主食に成長してくれますよ☆
大きな流れを見る限り、脚本に問題は感じません。
骨格はしっかりしてます。

僕は、亀梨が出てなくても記事を書いてたかも。。
『野ブタ』や『ギャルサー』とでは出来が違い過ぎますが、
要するにドラマは材料にすぎないんであって、それを
手がかりに、好き勝手いろいろ書いてるだけですからネ(^^)v

投稿: テンメイ | 2006年8月 8日 (火) 23時22分


   テンメイさん  

あたしは土9一本にしぼりました。
脚本がしっかりしていてキャスチングが絶妙。
根気は、ちがった今期は意見が分かれたね。

投稿: 海苔 | 2006年8月11日 (金) 07時25分

>海苔さん

こんにちは♪ そうですか。。
ドラマ選択の理由については、既にあれこれと
書いたので、今さら繰り返しません。
マイボスも時々見てますが、記事はタイヨウとサプリにします。
残念ながら、また次の機会ってことで。。

投稿: テンメイ | 2006年8月11日 (金) 09時39分

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