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輝く脇役、月夜の主役~『タイヨウのうた』第9話

エッ、もう最終回なの?!聞いてないよ!(古いわ・・)。これであと2回なら

そこそこ上手くまとまるかも、と思ったのに、あと1回なのか。。

それにしても、危なかった。途中、孝治が取材陣とモメた辺りで我慢の限界

に達してチャンネル変えそうになったけど、ならぬ堪忍、するが堪忍。グッと

こらえたら後はマトモな流れだった。最低限のまとまりはつけたなって感じ♪

あそこでキレてたら、最悪の印象でリタイアになる所だったな。

やっぱり人間、忍耐と寛容の精神が必要だ。。

    

誰にも感情移入しない(or できない)まま見てると、薫(沢尻エリカ)孝治(山

田孝之)を乗せたパトカーを追いかけるシーンなんてのは反応に困る。オイ

オイ、止めろよ!とか父親・謙(勝村政信)や母親・由紀(黒田知永子)の代わ

りに怒ったり、追いつくわけないだろ!なんて平凡なツッコミ入れたり、『野

ブタ』の信子や『クロサギ』の氷柱(堀北真希)の激走を思い出したり。やっ

ぱ、信子=氷柱の走りの方が迫力あって笑えるな。

ま、笑うシーンじゃなくて切ないシーンなんだろうけどね。。

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、まずは久々に簡単なあらすじを。レイサ(原史奈)の陰謀で、写真週

刊誌にスキャンダルを書き立てられたため、工藤(要潤)はムーンチャイ

ルドのデビューを白紙撤回。挫けず前向きに活動を続ける5人だったが、

ルポライターの罠にハマった孝治が暴行容疑で警察に連行されてしまう。

下手すると半年出れないかもと聞いた薫は、あわてて太陽の下に走り出

てパトカーを追いかけ、その後すぐ入院。

その話を工藤に聞かされた麻美(松下奈緒)は薫の思いの強さに心を打た

れ、お見舞いに行って潔く負けを認める。さらに麻美は、薫と孝治のため

にライターと裏取引。テレビで孝治との過去を告白する代わりに、ライター

に被害届を取り下げてもらった。麻美の態度はファンに温かく支持され、彼

女とムーンチャイルドのもとには激励のメール・手紙・FAXが殺到。結局ムー

ンチャイルドのデビュー話は復活、麻美も工藤のもとで活動を再開すること

に。一方、釈放された孝治は病室で薫と2人きりの夜を過ごしていたが、薫

は突然激しく咳き込み始めてしまった。脳の軽い萎縮と共に、いよいよ症状

が悪化して来たのだろうか。。。

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今回は麻美と工藤が光ってた。麻美は前回まで、見てて淋しくなるような脇

役として描かれてたけど、今回は素直に薫に頭を下げた上で正直に告白、

孝治を救い、自分もスッキリして、さらにファンにも工藤にも支えられて活動

再開。いい事づくしだ♪ これまでの長い流れからすると、いかにも唐突な

感はするものの、闇の存在のまま終わらせるわけにはいかないことくらい、

脚本家も分かってたようだ。ちょっと甘いけど、橘麻美ファンとしては良しと

しとこう。先週はひどかったもんな。。

    

一方、工藤については前回の記事の最後で注意を促しといた。彼は、表面

的にはやや悪役っぽい役回りだったけど、よく考えるとこれまでの言動はちゃ

んと筋が通ってる。会社の上の連中の意向を踏まえた上で、勢いのあるうち

に麻美に2曲目を要求。書けなければ入院で時間稼ぎ。自分を裏切った上

に、つまらない曲を書いて戻って来た麻美は、非情に切り捨てて、ムーンチャ

イルドに力を注ぐ。けれども、立ち直ってファンの心を一層つかんだ麻美に対

しては温かく迎え入れる・・。

   「ごめんなさい。勝手なことして。あれが、私の引退会見・・」

   「強くなったな。君はいつも何かに怯えたみたいにビクビクして、自分

    でその魅力を封印していた。今の君はいい顔をしている・・・

    君にも歌い続けて欲しい。俺のそばで・・」

音楽プロデューサーとしても恋人としても、工藤は全く問題ない人物だ。仲

村トオルを若くして小室の風味を利かせたような外見だし、これを機にもう

ちょっと人気が出てもいいんじゃないかな。ちょっと台詞が棒読み気味だけ

ど、なんとか許容範囲でしょ。。。

        

光る脇役2人に対して、主役2人はビミョー。。一言でいうと、俳優に甘えてる

のだ。沢尻エリカの圧倒的な魅力と、山田孝之の底知れない存在感とに。

なるほど、ラストの病室のシーンはキレイだった。月明かりに照らされた暗い

病室から、ギターが捨てられてた思い出のゴミ捨て場を2人で見るのもイイし、

美咲(佐藤めぐみ)が持ってきてくれたギターを弾くシーンも素敵だ。ナースや

他の患者に怒られるだろ!なんてツッコミを入れる気にはならない。

   

でも、中心的部分が物足りない。やっぱり、幹が不在なのだ。特に薫。難病

XPの話が妙に少ない。患者団体から何かクレームがついたんじゃないかと

か、裏を勘ぐりたくなるほど。これじゃ、中途半端なラブ&サクセスストーリー

でしかない。残り2回あるんならまだ分かる。あと1回しかなくて、しかもデ

ビューしなきゃならない。突然1回減らされた『レガッタ』が最後にいきなり

水もこみの五輪出場報道までジャンプしたように、いきなり危篤かその後

までジャンプするつもりなんだろうか。

           

今回も含めて、無駄に費やしてきた時間を有効に使えば、もっと難病患者

の苦悩を描けたはずだ。今回に限っても、半年孝治と会えないかもと思った

ら命を顧みずに駆け出したほどの薫が、どうしてデビュー白紙を平然と受け

止めるのか。「愛」に比べて「うた」への思いの強さがイマイチ表現されてない。

デビュー自体の意味づけが小さいのならまだ分かるけど、そんな流れじゃな

かった。もともと話の最初がオーディションだし、ラストはデビューっぽい感じ。

『タイヨウのうた』と言いつつ、孝治のためなら慌てて飛び出すのに、うたのデ

ビューではあっさり次を目指してしまう。バランスが良くないのだ。

    

一方、孝治の場合、薫ほど問題はない。でも、何がそこまで魅力なのかが

イマイチ分かりにくい。麻美が襲われそうになった時のエピソードから、麻美

がひかれるのは一応分かるけど、薫はなぜあんなにひかれるのだろうか。

諸々の優しさ、外見、運命的出会いなどなど、理由付けが出来ないわけじゃ

ない。でも、大ヒット中の歌手・麻美と、難病という悲運を魅力に変換する強

さをもった美少女歌手という2人に比べて、キャラの長所がやや弱い。山田

孝之じゃなければもたないだろう。。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、いよいよ最終回。予告映像を参考に、おなじみの予想を書いてみよう。

もちろん、裏情報など知らないし、TV情報誌も読んでない。ここまでのドラマ

を自分の目で見て考えるだけだ。当たるかどうかより、自然な流れを自分で

表現することが問題なのだ。後知恵じゃなく、先回りして、公の場で。

      

病気の処理は見当がつかない。って言うか、もうここから自然な流れを作る

のは不可能だろう。一方、うたに関しては、ベストなシナリオが浮かぶ。橘麻

美がファースト・コンサートを開き、そこで『Wish』を歌う(残念ながらフルコー

ラスは無理だろう)。その後、ゲストとしてムーンチャイルドが登場。そこへ

(竹中直人)も特別出演。麻美をはじめとしてみんなが温かく迎え入れる。

ひょっとすると、そこで歌い終わった直後に拍手の中で笑顔のまま倒れて、

あとは病院でおしまいかな。急だけど、そのくらいしかXPの処理は思いつか

ない。果たしてどうか。。

という訳で、乞うご期待♪ ではまた。。☆彡

         

P.S.ひょっとして、XPの話はケリをつけないつもりなのか。そう言えば、

    前クールの『クロサギ』もクロ詐欺っていう生き方に決着をつけない

    まま終わらせてヒンシュクを買ってたけど、あれは続編の可能性が

    あるからこその変則的手段。タイヨウじゃ無理なはずだけど。。

     

cf.光を求めて輝き始めた歌声~『タイヨウのうた』第1話

   限られた時間だけが持つ価値~『タイヨウのうた』第2話

   小さな宇宙、大きな人間~『タイヨウのうた』第3話

   自分のために、誰かのために~『タイヨウのうた』第4話

   私から私達へのさらなる深化~『タイヨウのうた』第5話

   光の忘却、闇の過剰~『タイヨウのうた』第6話

   幹の不在、枝葉の衰弱~『タイヨウのうた』第8話

   夢と命~『タイヨウのうた』最終回

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コメント

二人とも、演技うまいなぁ。
でもなんか、 沢尻エリカと山田孝之の演技のうまさにごまかされている気がするのよね。
とにかくこのドラマの脚本化は最悪ですね。
ホント役者に助けられすぎ。
役者に頼るんじゃなくて、役者を輝かせる脚本を書いて欲しい。

投稿: はじめまして | 2006年9月 9日 (土) 22時29分

>はじめましてさん

はじめまして♪(オヤジギャグかよ!)
コメントありがとうございます<(_ _)>
ホント、これじゃ役者が気の毒ですね。
沢尻エリカは歌が大ヒットしたからともかく、
山田孝之は凡作のお飾りにされたって感じ。
脚本家には、最後の意地を見せて欲しいものです。。

投稿: テンメイ | 2006年9月 9日 (土) 23時23分

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