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ドラマのマンガ化について

困った。。今週も『ホタルノヒカリ』のドラマと原作の比較をやろうと思ってたの

に、ドラマの第3話に対応する原作の箇所がさっぱり見当たらない。いや、

コミック9冊を隅々まで読めばあちこち対応してるのかも知れないけど、ネタ

バレ回避を徹底して、最初から少しずつ慎重に読んでると、さっぱりダメだ。

第1巻を全部読んでもダメで、第2巻を超高速で流し読みしても見当たらず。

第3巻の最初でステキ女子が登場するものの、ドラマとはかなり違ってるし、

来週のネタバレっぽい箇所(?)にすぐぶつかったので、直ちに撤退した。。

    

と言うわけで、今週は比較記事の代わりに臨時企画をやることに決定。朝日

新聞7月28日朝刊の文化欄に掲載されてた「ドラマ、ますますマンガ調」(青

山祥子)って記事について、軽く考察してみよう。ちょっと気になる題名でしょ。

読んだ人、いるかな♪ わりと大きめでマトモな記事なのに、検索しても軽い

コメントがチョコッと見つかる程度なんだけど。。

    

この記事には、小さい見出しが2つ付いてる。「男装ヒロイン・王子様・CGで

デフォルメ」、「『現実離れ』に視聴者なじむ」。文章の脇には大きめの写真

が2枚。『花ざかりの君たちへ』で男装してる瑞稀(堀北真希)と、『山田太郎

ものがたり』で王子様姿に変身してる太郎(二宮和也)。

    

記事を要約すると次のようになる。

    

   マンガ原作のテレビドラマが台頭する中、今季は荒唐無稽な設定・ストー

   リーが目立つ。例えば『花ざかり』や『山田』。CGなどを駆使してマンガの

   一コマをそのまま実写化したような演出も増えた。例えば、『山田』の変身

   や、昨年末の『のだめカンタービレ』のマンガそのものに近い映像。

      

   『花ざかり』の森安彩プロデューサーは、視聴者がF1層(20~34歳女性)

   から、ともにマンガに親しんでる10代とその親世代に移ったことを指摘。

   『山田』の瀬戸口克陽チーフプロデューサーは、オーソドックスな物語に極

   端な設定と高度な映像を組み合わせるのがカギと話す。

   マンガ的手法はオリジナル脚本にも影響を与えると語るのは『ファースト・

   キス』担当プロデューサーの若松央樹。「悪魔のようにワガママな妹」と

   「恋愛にだらしないダメ兄」という設定は、キャラクター至上主義のマンガ

   を強く意識してるとのこと。

    

   こうした傾向について、ドラマ研究者の中町綾子准教授(日大芸術学部)

   はこう指摘する。デフォルメによって生々しさが消え、コミカル表現を楽し

   みつつ、心情に寄り添える。ドラマ表現の自由度が広がってきた。この

   方が現在のリアルな感情に近いのかも。。

    

          ☆          ☆          ☆    

さて、この記事からは色んな事を考えさせられるんだけど、まず論点を絞ろう。

「マンガ化」と言うからには、小説化や映画化とは分けないといけない。つまり、

極端さとか現実離れとか高度な映像といったものなら、小説や映画にもいくら

でも見られるわけだ。もちろん、マンガが最も典型的だっていう話は可能だけ

ど、それ以外にマンガ独自の要素を指摘するべきだろう。

    

すると、何が残るか。まず、分かりやすさだ。マンガと言っても幅広いけど、

やっぱり大きく見れば読者の年齢が低いのは明らかなこと。子供は複雑な

話には付いていけないし、実社会に対する深い知識も興味も少ない。『華麗

なる一族』みたいな、最近では例外的に大人向けのドラマは、キムタク=木村

拓哉ファンじゃない限り苦手なわけだ。

子供の興味は、ごく身近な人間関係(家族、学校、友達、恋愛)が一番で、他

にはスポーツ、ゲーム(遊び)、アイドル、動物、食べ物といったものに限られ

る。そうゆうものに限定した分かりやすい話へと、ドラマが変化してるわけだ。

その意味で、ドラマの視聴者層の変化って話は興味深い。ただし、統計的に

ホントに正しいのかどうかはチェックが必要だろう。

      

続いて、ゲーム性。ゲームの特徴は、反復(同じことの繰り返し)と、プラス

マイナスの評価の明確さだ。最終的な目標も決まってるし、途中のプロセス

においてもポイントの変化がハッキリしてる。例としては『プロポーズ大作戦』

や『ライアーゲーム』、『クロサギ』が挙げられるだろう。

これに対して、言うまでもなく実際の人生だと、最終的目標が決まってる人な

んて例外だし、何が良くて何が悪いのかもあまり分からない。現実は遥かに

複雑で曖昧なわけで、ゲームの複雑さとじゃ比較にならない。質が違うのだ。

       

さらに、独特の映像表現。「高度な映像」なんて言い方には注意が必要だ。

つまり、ドラマの製作者がマンガ的映像を取り入れることは高度であっても、

視聴者にとってはたかが目新しいとかマンガ的とかってことにすぎない。実

際、今のマンガ的ドラマを楽しんでる子供たちに、往年の名作『市民ケーン』

(オーソン・ウェルズ)の高度な映像が理解できるとは到底思えない。彼らが

楽しむのは、『のだめ』のマンガそのものの映像(例えば、上野樹里と玉木

宏のシーンで出る星印などのマーク)とか、『ホタルノヒカリ』で蛍(綾瀬はるか)

が見せるマンガ的な動き(ヘビ女、カメ女、後ずさり、ドジョウすくい)、あるい

は何気なくDJ OZMAに変装する高野部長(藤木直人)。つまり、全く目線

や思考を鍛える必要なんてなく、誰でも気軽に楽しめる目新しくて面白い映

ってことだ。

          

最後に付け加えると、「現実離れ」という問題はあまりにも複雑で、ここでは

僅かしか触れられない。要するに先の記事が言いたいのは、古い意味での

リアルさ・現実的表現が今現在のリアル=現実に合ってないという話で、人

文社会系の研究者がよく語ってることだ。そうゆう話を否定するつもりもない

けど、直感的には、事の半面しかとらえてなくてミスリーディングな(誤解を招

きやすい)のように感じられる。

       

むしろもう一方の側面、つまり昔から変わらない人間の普遍的で本質的な

部分の方が重要なんじゃないかな。お父さん・お母さんに愛されたい、友達

や恋人が欲しい、大きな存在になりたい、健康な心身を持ちたい、貧乏やイ

ジメはいやだ、将来に漠然とした不安がある、自分は可愛い、大切な人は守

りたい、気に入らないものを攻撃したい、衝動を爆発させたい、美しくなりたい、

自分の存在を他人や社会に認められたい、自分をコントロールできない、etc。

これらのリアルさに関しては、古今東西なにも変わってないし、目先の変化よ

り遥かに重要じゃないのか。。 

            

この直感、常識的な考えは正しいと思ってるけど、今日のところは時間切れ。

また色んな記事で語って行こうと思う。ではまた、いずれ。。☆彡

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