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「超暴落」と書かれる経済状況で思うこと

いやぁ、帰宅してすぐ朝日新聞の夕刊トップを見て、不謹慎だけど苦笑しちゃった

わ。いきなり、リード(見出しの次にある要約)2行目の「超暴落」って文字が目に

飛び込んで来たもんで。NY株に続いて東証の日経平均株価も暴落したのは、既

に耳に入ってたけど、日本を代表する新聞社がトップ記事で、「超・・・」なんていう

女子高生みたいな表現を使うってことは、よっぽど悲惨なんだなと思っちゃったわ。

去年の山P=山下智久だったら、「どんだけぇ~!」とか言う状況か(古・・・)。

                     

もちろん、実際は単なる言葉のあやで、「日経平均株価が一時1000(改行)円

超暴落・・・」と書いてただけ♪ それでも1000円を超える下落って滅多に聞かな

いなと思ったら、ITバブル崩壊の00年4月以来か。金融派生商品(デリバティブ)

の代表格、日経平均先物だと、一時8000円を割っただけじゃなくて、取引が一

時ストップしたとのこと。同時多発テロ以来って言うから、何とも凄まじい事態だな。

昨日までは金融危機なんて忘れたふりして、ノーベル賞でお祭り騒ぎできたのに、

さすがにそうも行かなくなってしまった。去年の夏には18000円を超えてたのが、

僅か1年半で半額以下。恐ろしいほどの崩落だね。。

              

人気ドラマ『ガリレオ』の主人公・湯川(福山雅治)なら「現象には必ず理由がある」

とか言いつつ探求しそうな場面だけど、「実に面白い」とは言えないだろう。今回

金融危機の理由ってのも、何とも奇妙なものだよなぁ。

    

元々の原因は、アメリカの不動産バブル、特にサブプライムローンが原因だった

はずなのに、無理な融資が証券化で世界中にバラまかれて、被害を拡大させる。

その一方で、外資に買ってもらえなくなった日本の不動産市場も崩壊。貸し渋り

で急に融資も受けられなくなった不動産会社が破綻して、建設会社や金融機関

にも大きな影響を与える。昨日は不動産投信ニューシティ、今日は大和生命が

破綻。当然、日米どころか世界中の株式市場も暴落して、「実体経済」も冷え込

む。つまり、企業の業績が悪化するし、個人消費も落ちる。何となく、お金を使う

のが悪いような雰囲気さえ漂い始めて来た気さえするね。この雰囲気がまた、経

済を悪化させて、悪循環になるわけか。この種の経済の説明ってのは、数学や

物理学と違って、論理的な必然性のないアバウトなものだけど、ハズレって気も

しないよな。

                                                   

それにしても悔しいのは、結局ウォール街でボロ儲けしてきた人間たちの多くが

勝ち逃げになっちゃいそうなこと。あと、日本の株価(日経平均)が半値以下に

なってるのに、張本人のアメリカの株価(NYダウ)がまだ4割しか下がってない

と。「アメリカがくしゃみをすれば日本は風邪をひく」っていうのはホントだな。ま、

輸出に依存する極東の島国だから仕方ないわけか。

       

日本を代表する国際優良企業のトヨタとかソニーの株価が安過ぎるって話はある

けど、常識的に考えると、ここまで大崩れしたら、たとえ一時リバウンドしてもまた

下がるだろうから、バブル崩壊後の安値7607円に近づくまでは買いにくいね。そ

こで止まるかどうかも怪しくなって来た。

                 

お金が余ってる人やギャンブル好きな人には、かなり面白い局面なんだろうなと

は思うものの、やっぱ「君子危うきに寄らず」が正解か。「虎穴に入らずんば虎子

を得ず」とか言ったって、別に虎子を得る必要もないもんね。そもそも、あのゼネ

ラル・モーターズ(GM)でさえ危ないと言われて、株価はこの1年で10分の1!

勝ち組トヨタも今の販売状況は苦しいから、絶対安泰ってわけでもない。

    

もちろん配当利回り(トヨタで140円÷3220円=4.3%)なんて、その配当が

続く保証はないんだから、大して参考にもならないでしょ。経営不振で無配(配当

無し)になったら利回りゼロで、銀行預金の方がまだマシって話になる。今みたい

に企業収益が不安視される時期だと、PER(株価収益率: 株価÷1株利益)が

下がってお買い得って話も通じない。分母の利益が激減すれば、PERは激増で、

たちまち割高になってしまう。

                      

PBR(純資産倍率=解散価値)なんてのも、簿価に基づく計算上のものに過ぎな

いし、会計の不正や偽装もあり得る。多くの企業が1倍を切ってて割安なんて話も、

とても鵜呑みにはできないし、不運にも破綻で解散になった時に儲かる訳でもな

いのだ。トヨタ(0.85)、ソニー(0.69)、NTT(0.70)、三菱UFJ(0.97)とか、

PBR1倍割れの大企業が本当に潰れるとも思わないけど、あり得ない事が続々

起きてる世の中なのも事実なのだ。

                                                                   

ま、ともかくこうゆう時は、企業も人間も生命力が大切だ。まずはしっかり生き延

びること。数十年に1回とも言われるこの混乱は、数年間くらい尾を引く可能性

もあるだろうけど、核戦争と違って、金融機関や一般企業が全滅することはあり

得ないし、信用収縮にも限度はある。先日も書いたけど、人が生きていくという

事は、色んなものを信用するってことで、いくら裏切られても、何も信用しなくなるっ

てことはない。適度な信用へと落ち着いていくだけのことだ。

    

生き延びた後、長い目で振り返れば、いずれは「そんな事もあったなぁ・・」ってこ

とになるでしょ。実際、1929年10月の暴落「暗黒の木曜日」とか、87年10月

「ブラックマンデー」でさえ、その後の流れを大きく見るなら、単なる一つのエピソー

ドだしね。

                             

とりあえず、ガソリンを始めとして、ここ半年で急騰した物価が下がるのを期待

よう。地に足をつけた生活で、しっかり生き延びながら。

ではまた。。☆彡   

      

cf.松原隆一郎(東大)の金融悲観論~朝日『論壇時評』

      

P.S.この記事はまたココログさんが紹介してくださったようだ♪ 感謝、感謝☆

081011     

  

    

       

P.S.2 「G7」、主要7カ国財務相・中央銀行総裁会議が日本時間11日朝閉

      幕。主要金融機関への公的資金による資本注入など、既に分かりきっ

      てた内容を簡潔に盛り込んだ、わずか27行の行動計画がどう評価さ

      れるか。とりあえず、週明け後の世界の市場に注目しよう。日本はお休

      みって所が、偶然とはいえ、何とも「らしい」ね。。

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