« ラストスパートの速さを「分解写真」で検証♪ | トップページ | 東京マラソン2010、参加案内到着☆ »

週刊文春の亀梨評の後、『ヤマトナデシコ七変化』第3話を見て

『週刊文春』恒例、今井舞「毒ガス批評」。今週の木曜に発売された、

2月4日号の広告の見出しには、こう書かれてた。「もうドラマは止めたら

 亀梨君!」。そろそろ、この種の記事が週刊誌に出るだろうと待ち構え

てた所だったから、早速チェック。さほど読んでる訳でもないけど、この企

画の中ではわりとマシな部類の記事だと思った。

           

3ページの記事全体は、今年もまた冬ドラマが不振だという内容で、山P

=山下智久&新垣結衣&戸田恵梨香『コード・ブルー2』や、菅野美穂

『曲げられない女』に軽く突っ込んだ後、櫻井翔&堀北真希『特上カバチ

!』を激しく攻撃。で、これが今期ワーストかと思ったら更に下があったっ

ていう前フリに続いて出て来たのが、亀梨和也『ヤマトナデシコ七変化 ♡』

だった。

     

分量的にはたかが300字くらいで、次のような言葉が並んでる。大人の

見るモンじゃない、下らないストーリー、アダルトビデオのストーリー部分

(=無意味)、ちゃち、ドラマ運がない、まぬけを通り越して哀れ、つっこ

むだけ不毛、明らかにダメ。。一方で、福山雅治の『龍馬伝』だけは、ソ

フィスティケートされてるなどと好意的。キムタク=木村拓哉に対する普

段の攻撃とは、対照的な態度だ。

            

他のドラマはともかく、『ヤマトナデシコ七変化』に関する批評(?)だけを

良く読むと、本質的にはそれほどけなされてないようにも感じられる。つ

まり、このドラマは完全に、亀梨・内博貴・手越祐也・宮尾俊太郎らのファ

ンのためのものであって、そうでない自分が突っ込んでも不毛だし、腰が

引けてしまうとまで書いてるのだ。ファンの方々、勝手にどうぞと言ってる

わけだから、ファンは勝手に楽しめばいい♪

     

おまけに、亀梨にはドラマ運がないとか、哀れだと書いてるってことは、

亀梨本人に対する攻撃にもなってない。「もうドラマ止めたら」とは、ドラ

マ運が悪過ぎて気の毒だから、親切に忠告してくれてる有難い言葉な

のだ♪ ちなみに、本文中には「ドラマ止めたら」とは書いてないから、

編集者が勝手に付けた見出しの可能性が高いだろう。。

     

        ☆          ☆          ☆

さて、「毒ガス」にしては温かみを含んだ、この今井舞の批評もどき。全

体的に、表現のキツさはともかく、書いてること自体はそんなにおかしい

と思わない。「半ば」その通りの指摘で占められてる文章だ。けれども、

「別の半ば」の部分が重要であって、それに関しては、週刊文春に限ら

ず、週刊誌のツッコミ程度だと触れられることはない。

                 

では、その「別の半ば」とは具体的にどういったものなのか、今夜放映さ

れたばかりの第3話を例にとって考えてみよう。ちなみに、念のためにウ

チの常連さんに伝えとくと、私は『ヤマナデ』も『コードブルー2』も、ここま

で毎週軽くコメントしている。ただ、わざと記事タイトルにドラマ名を入れて

ないので、素通りした人も多少いらっしゃるようだ。実はこの問題は、ドラ

マにとっても本質的なことだと私は考えてる。

             

今回のサブタイトルは「愛・・・?」で、確かに愛に関して問いを投げかけ

る内容になってた。ただ、その愛に対する疑問は、「顔」をめぐるものが

中心なわけだ。「顔」とは、文字通りの顔だけじゃなく、外見的・表面的な

ものを指す言葉でもあり、代表となる重要なものを指す言葉でもある。

      

さて、まず文春の記事を思い出しておくと、あれは要するにドラマの「顔」

について語ってるわけだ。パッと見の印象の話で、それなりにごもっとも

な感想ではあっても、「中身」をじっくり考えたものではない。

     

その点は、ウチのドラマ系読者の一部においても同じこと。つまり記事の

タイトルという「顔」しか見てないから、ドラマ記事が無いなと感じることに

なる。そこで終わりだから、記事の「中身」にドラマの話があることに気付

かないわけだ。実は、ウチのサイトの「顔」とも言うべき、トップページの

「全記事一覧」の「中身」を見れば、記事タイトルの右側に「テレビ」という

カテゴリーが書かれてるから、時期を考えると私が何の番組でつぶやい

てるか、すぐ見当がつく仕掛けになってる。しかし、そうした「中身」には目

が行かなかったりする訳だ。

                        

一方、今回までのドラマの話だと、まり(星野亜希)はひたすら恭平(亀梨)

の「顔」を追い続けてるし、スナコ(大政絢)は「顔」しかない人形=人体模

型に夢中になってる。まりが追うのは、恭平という、手の届かない「他者」

の顔であるのに対し、スナコが追うのは、惨めに放り出された自分自身と

重なる人形の顔だから、「自己」の顔だ。

       

ただし、他者と自己の差こそあれ、まりとスナコに共通の特徴は、やや

広い意味の愛。それに対して、恭平に特徴的なのは、お金と食べ物へ

の執着。これは、愛=種族保存本能と対比して、自己保存本能と呼んで

もいいし、物欲と呼んでもいい。重要なのは、愛から一番遠いのが、愛

についての請け売り(from 高島礼子)を語ってた恭平だという点だろう。

        

したがって、このドラマは意外に面白い構図を秘めてることになる。他者

の顔だけ愛するストーカー女と、自己の顔だけ愛する引きこもり女との関

わり合いの中で、愛を知らない美形の男が愛を学んでいくわけだ。その

意味では、「イケメンオトコ七変化」と言えるだろう。

           

スナコ&オトコの七変化にとって重要なのは、身体の触れ合いだ。とい

うのも、「顔」とは基本的に「見る」ものであって、顔の先の中身に進むに

は、「触れる」ことが大切だから。さらにまた、キスにせよ抱擁にせよ、

とは現実的に、身体的な触れ合いなのだから。

       

こうして、いまや、妙にこのドラマに身体的絡み合いが多いことが納得で

きるだろう。奇妙なほど身体を接触させ合う恭平&スナコもそうだし、喫

茶店「迷宮入り」のマスター・真一と恭平のボクシングもそうだ。したがっ

て、ドラマのラストは既に明白。恭平&スナコの最も深い触れ合いで終わ

ることになる。

           

ただし、そこは編集でカットされるかも知れないから、視聴者の想像力が

鍛えられることになる。普段から鍛えてる私は、今のままで十分だろう♪

     

         ☆          ☆          ☆

という訳で、こういった感じで深く中身を考えて行けば、案外このドラマは

「大人の見るモン」でもあるのかも知れない。文春の記事は、その辺りま

では捉えてないので、ハズレでないにせよ、かなり不十分なのだ。 

    

ただし私自身も、なかなかこのドラマで本格的レビューを書く気にはなれ

ない。それは、時間が無いからとか、ウチが今、ドラマ長期お休みモード

だからってだけじゃなくて、このドラマの「顔」が趣味じゃないからだ。

      

男だからジャニーズには興味ないし、萌える対象になる女の子が映るこ

ともほとんど無し。おまけに、表面的にはかなり幼稚なストーリー&演出

に見えてしまうし、音楽も安っぽい(主題歌はまあまあかも)。「ブナスコ、

ブスナコ」なんて連呼は、あまりに下らな過ぎてウッカリ苦笑してしまうん

だけど、小学校高学年でも口にしないような言葉じゃないだろうか。こうし

たドラマの「顔」がジャマをして、なかなか入り込むことが出来ないのだ。

                  

その意味で、やっぱり「顔」は重要だなとも言えるし、私もまだまだ修行が

足りないなとも言える♪ ただ、スタッフの側も、もう少しドラマの「顔」に

配慮しないと、視聴率とか世評的に苦しくなるばかりだろう(脚本は今回

も篠崎絵里子、演出は川嶋龍太郎)。

        

最後に、再び指摘しときたいのは、このドラマの「ヒネリ」だ。私は第1話

ですぐ指摘したけど、このドラマは亀梨ファンとかジャニーズファンに対

する強烈な問題提起になっている。今回の話をよく振り返れば、単なる

私の深読みではないことがすぐ分かるだろう。

      

問われてるのは、我々自身の愛のあり方。ドラマという虚構ではなく、

生の現実の認識と創造なのだ。

それでは。。☆彡

      

     

       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

P.S.『ヤマトナデシコ七変化 ♡』第3話視聴率は、7.6%。前回の9.3

    %と比較すると、2割近く下がったことになる。1つの目安と見てた

    8%をあっさり割り込んで、『神の雫』との差も1.4%まで詰まって

    来た。初回からこれほどの勢いで下がり続けてるドラマは他にない

    これで、今週は裏番組に、大ヒットアニメ『崖の上のポニョ』を迎え

    ることになる。7%を割り込むと厳しいけど、果たしてどうなるか。。

    (ちなみに、『コード・ブルー2』第3話視聴率は16.2%

           

       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

cf.僅かな腹ごなしラン&『ヤマトナデシコ七変化』第1話

  まったりした休日、ボーッとつぶやいてみる♪ (第2話関連)

  亀梨和也主演ドラマ、視聴率の推移(野ブタ~ヤマトナデシコ七変化)

                               (第4話の感想含む)

  腰痛ごまかし手抜きラン&つぶやき♪ (第5話関連)

  空から雨、浅田真央は悔し涙&『ヤマトナデシコ七変化』第7話

  厚着し過ぎの低速ラン&『ヤマトナデシコ七変化』第9話

  春日部大凧マラソンは締切!&『ヤマトナデシコ七変化』最終回

|

« ラストスパートの速さを「分解写真」で検証♪ | トップページ | 東京マラソン2010、参加案内到着☆ »

「映画・テレビ」カテゴリの記事

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

「芸能・アイドル」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/123750/47423803

この記事へのトラックバック一覧です: 週刊文春の亀梨評の後、『ヤマトナデシコ七変化』第3話を見て:

» 君の好きな君が嫌い(大政絢)自分に好き嫌いを持ち込むべからず(亀梨和也) [キッドのブログinココログ]
ややこしくなるからな。 自己陶酔とか自己嫌悪はシステムとしてはトラブルの原因になるだけだし。 自分を好きになったり、嫌いになったりするのが人間らしいなんて勘違いなんだよな。 自分のことなんかどうせ目に入らないんだから・・・最初から意識しなければ問題ないのに・・・。 あ・・・みんな、それができないから... [続きを読む]

受信: 2010年1月30日 (土) 19時55分

« ラストスパートの速さを「分解写真」で検証♪ | トップページ | 東京マラソン2010、参加案内到着☆ »