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コレステロール、高い方が長生きか~学会が論争中(in朝日新聞)

RUN 18km,1時間24分36秒,心拍151

     

寒い。。一昨日の気温3度よりマシとはいえ、現在の気温も5度。ムダな

暖房は控えたいんだけど、どうやら今年も、暖房付けっぱなしの冬がやっ

て来た感じだね。光熱費がガクッと上がるんだよなぁ。セコッ! 電力会

社やガス会社が、わざわざ使用量の異変を領収書で知らせてくれるのは、

一応ありがたい事なんだろうね。あっ、単なるクレーム対策か♪

        

さて、今夜は川口マラソン以降、ようやくマジメに走って来たから、単なる

ランニング日誌で済ませてもいいんだけど、まあ土曜の夜ってことで、ま

たコネタをオマケしとこうかな。毎度お馴染みの朝日新聞ネタ。12月16日

朝刊のシリーズ企画「もっと知りたい!」は、「コレステロール 高めがいい

」と見出しに書かれてた。

      

ハッキリ言って、私自身はコレステロールなんて全く気にしたことがない

って言うか、あれは大部分が高齢者の問題だ。でも、話としてはよく聞くし、

「高いと良くない」って常識くらいは知ってる。ところが栄養学の研究者らで

つくる日本脂質栄養学会が、「コレステロールは高い方が長生きする」とい

う指針を発表。正統派の日本動脈硬化学会と火花を散らしてるらしい。半

ば知的好奇心、半ば野次馬根性で、記事を読んでみた。 

           

                

          ☆          ☆          ☆

そもそもコレステロール(cholesterol: C27H46O)とは、細胞膜やホルモン

などの原料になる脂質で、健康上は血中の(複合体の)濃度が問題。今回

の論争の発端は、脂質栄養学会9月に発表した「長寿のためのコレス

テロールガイドライン」。普通は悪玉(bad)とされてるLDLコレステロール

値が高いと、実は総死亡率が下がるという内容で、40歳以上の人には

値を下げる治療は勧めないとしたそうだ。

     

ウチは総合マニアック・サイトだから、こんな風に新聞の記事だけ読んで、

軽くまとめて感想をチョコッと付けて終わり、とはならない。当然、元の資料

などを、自分でチェックする。早速、脂質栄養学会HPに飛んでみると、ま

ず気づくのが、サイトの作りの素人っぽさ。予算の問題か、ウェブの知識

&技術の問題か、10年くらい前の個人サイトみたいに見えてしまう。

         

もちろん、それより重要なのは内容だ。どうゆう訳か、トップページからすぐ

にはアクセス出来なくしてあるけど、まあ深く追求しないことにしよう。ガイド

ラインの全文は、中日出版社から2500円で販売されてる関係で、HPに

あるのは要旨のみだ(学会誌『脂質栄養学 第19巻 第2号』、2010)。

       

まず、ちょっと意表を突かれたのが「序文」。医学的文書としては、語り口

攻撃的で、特に動脈硬化学会のガイドライン作成者の多くが高脂血症

治療薬メーカーから多額の研究費を受け取ってることを厳しく批判してい

る。2008年のマスコミ調査が根拠で、おそらく読売新聞の3月のメタボ関

連報道だろう。

        

この序文の批判、朝日の記事ではなぜか全く触れられてないが、ひょっと

して読売のスクープだからだろうか。ちなみに私は、内山美木記者につい

ては知らないが、岡崎明子記者については何度か記事を読んで好印象

を持ってる。

                  

それはさておき、本文・全14章はなかなか興味深い内容だ。コレステロー

ルの摂取量を増やしても血液の値は変わらない(第1章)、善玉・悪玉説

の根拠は崩れた(第6章)、植物油脂より動物性脂肪の方がいい(第11

章)、等々。

         

ただ、最大のポイントは朝日がまとめた通り。要するに、総死亡率を重視

して「観察」研究したデータに基づくと、悪玉の値が高い方が死亡率が低い

(長寿)という主張だ。学会理事長の浜崎智仁・富山大教授は、強気で語っ

てる。「コレステロールは下げる必要はない。高い方が安全というのははっ

きりしている指標。朗らかなひとやよく笑う人は、コレステロールも上がる」。

        

      

         ☆          ☆          ☆

ところで、観察とは対象をそのまま観ることで、人為的に関与する「実験」

とは違ってる。HPの要旨には、観察データの詳細が掲載されてないけど、

朝日によると、主に神奈川県内の住民約26000人を約8年間追跡した研

究が根拠となってるらしい。人数と年数はともかく、神奈川県だけという点

と、研究の少なさがすぐ目に付く。まあ、新しいエビデンス(根拠)重視で、

寄付金の影響も排除するとなると、仕方ない短所なのかも知れない。

         

それ以上に、医学的に問題なのは、観察という研究方法だ。正統派の

脈硬化学会では、大規模な臨床試験に基づいて指針を作成。セオリー通

り、対象(となる人間)を無作為に分けて比較してるらしい。これは「ランダ

ム化比較試験」と呼ばれるもので、単なる観察ではなく、人為的な実験だ。

    

例えば、コレステロールを下げる薬を、飲む人と飲まない人(おそらく代わ

りに偽薬を飲む)に無作為(ランダム)に分けて、冠動脈の病気が起きる

率を調べる。すると、薬を飲んでコレステロールを下げた人の方が、発症

率が約3割も低かったそうだ。最近出た英医学誌『ランセット』(Lancet)

の論文も同様の結果との事。早速、公式サイトで調べてみると、11月13

日号に2本の論文、20日号に1本の投書が見つかった。

           

観察という研究方法以外にも、「総死亡率」への着目がおかしいという批判

がある。動脈硬化学会の指針を作った寺本民生・帝京大学教授は、脂質

栄養学会の主張に対して、次のように反論する。「人の死亡リスクは、コレ

ステロールの値だけでは説明できない。肝臓の病気やがんの人はもともと

値が低い。このため値が低い人の死亡率が高かった可能性がある」。要す

るに、コレステロール値の低さが死亡率上昇の原因となってる訳ではない

という話だ。たまたま結果的にそう見えるだけ、という主張。

     

         

          ☆          ☆          ☆

わりと中立的な立場らしい、東京都健康長寿医療センターの桑島厳・副医

院長は、脂質栄養学会の指針を厳しく批判する一方、動脈硬化学会の指

針の問題点も指摘する。脂質異常症の診断基準となってる数値が一人歩

して、あまりに画一的・機械的に適用され、すぐ薬を使う傾向があるよう

なのだ。ちなみに、その基準値は次の通り(空腹時採血)。

       

   LDL(悪玉)コレステロール 140mg/dL以上

   HDL(善玉)コレステロール  40mg/dL未満

   中性脂肪           150mg/dL以上

    

悪玉のLDLとは、「Low Density Lipoprotein; 低比重リポタンパク」の略。

善玉(good)のHDLとは、「High Density Lipoprotein: 高比重リポタンパク」。

上の3つの内、悪玉の140という数値が特に注目らしい。

                   

なお厚生労働省の推計では、脂質異常症が疑われる人は1400万人

超え、3分の2が服薬してるとの事。つまり、1000万人ほどの患者を相手

にする巨大市場が出来上がってることになる。そうなると、脂質栄養学会

による現状批判にも耳を傾ける必要があるだろう。製薬会社から研究者

その他に莫大なお金が流れてるなら、主張の正確さが損なわれてると推

測するのは自然なことだから。。

     

    

P.S.偶然だろうか。毎日新聞でも、16・17の両日、「コレステロールを

    考える」という記事が掲載された。それによると、先月下旬には東京

    大で「血清コレステロールの管理基準を巡って」と題された公開討論

    会があったらしい。また、形勢が不利な脂質栄養学会は、近く動脈

    硬化学会に質問書を出す予定とのこと。

      

      

P.S.2 3年と少し経った2014年4月5日、朝日・朝刊1面に、「健康」基準

      広げます、という見出しの記事が掲載された。日本人間ドック学会と

      健康保険組合連合会が、血圧、肥満度、肝機能、コレステロールに

      ついて、今までの基準をかなり緩める方針とのこと。男女別に細か

      く分ける点も特徴で、6月に正式決定、来年4月から運用の予定。

      さて、そのまま実現するだろうか。。

       

    

         ☆          ☆          ☆

最後に、今夜の走りについて。5日のレース以降、通勤JOGとか、軽く走る

だけだったから、実に13日ぶりにマトモに走って来た (^^ゞ と言っても、大

してスピードも出してないし、距離もたかが18km。ホントは25kmくらい走

らなきゃいけないんだけどね。

     

急激に気温が下がってるから、上は4枚も着て、手袋もしてスタート。最近、

「CW-X 寒い」とかいう検索アクセスが時々入ってるけど、下半身は激

しく動かしてるから、寒いのは最初だけだ。箱根駅伝の短いランニングパ

ンツを見れば分かるだろう。逆に言うと、もし下半身が寒ければ、ピッチ(歩

数)を上げてスタスタ走ればいい。この先、北風が吹き付けるようになった

ら、上にアップを重ね履きするのもいいと思う。

      

とにかく、寒さ対策バッチリで本拠地の公園に到着。う~ん、流石に人が

減ったね。まあ、淋しいってほどでもないから、例によって夜空のお星さま

を見ながら適当に周回。相変わらず、右脚付け根の古傷が少し気になっ

たけど、左脚で少しカバーするような形で、自然にピルドアップ(加速走)。

最後は、抜いた相手と軽くバトルのような形になって、1km4分15秒ペー

スまで上昇。まだまだだけど、ほんのちょっとレース気分が復活した。

        

トータルでは1km4分42秒ペース。遅っ! これは明日も走らなきゃなん

ないね。あぁ、でもバイクも乗らなきゃ、またバッテリーがダメになっちゃう

よなぁ。着替えの手間もそうだけど、冬は余計な時間がかかるのだ。ま、

それでも私にとっては、猛暑の10倍はラク。夏は無しで冬2回でもいいな♪ 

      

明日は友人がレースってことで、さっき携帯で激励メールを送っといた。

私の次のレースは、やっぱアレかな♪ ちなみに、検索がちょくちょく入る

タレントランナーの安田美沙子は、来月の湘南国際マラソンにチャレンジ

するらしい。調子も良さそうだし、いよいよサブフォー(4時間切り)かも。

私もサブスリー目指して頑張ろう。ではまた。。☆彡

      

 往路(2.45km)    12分49秒  平均心拍125         

  1周(2.14km)   10分35秒        141        

  2周            10分20秒        149        

  3周           10分03秒        154

  4周             9分49秒        158 

  5周             9分50秒        159

  6周            9分00秒        166

  7周(0.26km)    1分17秒        171

  復路             10分55秒        157

 計 18km  1時間24分36秒  心拍151(82%) 最大171(7周目)

     

                                   (計 4162文字)

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