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ソクラテスの弁明~『鈴木先生』最終回レビュー(by哲学的対話法)

以下、西洋哲学・思想の起源である、ギリシア哲学の超大物、ソクラテス

鈴木先生(長谷川博己)を重ねて、私・テンメイとの議論を行う形で、第10

話=最終回をレビューする。レビュー(review)とは、「re・view」、つまり「

び・見る」ことであって、そのままフツーに見ることでも無ければ、簡単な感

想をつぶやくことでもない。自らがある作品をじっくり認識し直すことを通じ

て、新たな創作を生み出すことだ。

   

その創作の形として、「対話法」を使うのは、自然なことだろう。と言うのも、

「鈴木裁判」の形といい、鈴木先生の性=生の哲学といい、が(結果的に)

ソクラテス的な人物として描かれてるのは明らかだからだ。その型破りの賢

者・ソクラテスが、真の知を求めて少しずつ前進する際に用いたのが、周囲

と会話する方法、すなわち対話法=問答法。そして、師・ソクラテスに関して

大哲学者プラトンが遺した著作の数々も、対話形式で書かれてたわけだ。

    

以上、高校「倫理」の教科書レベルの知識をおさらいした後で、いよいよ彼

と私、「ソクラテスとテンメイ」の対話法(=弁証法)を現実化することにしよう。

    

なお、ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のミーチャ(ドミートリィ)裁判に

似てるという話がコミックの紹介に書かれてるが、それは「鈴木裁判」を、生

徒の発言中心に見た場合だろう。そもそもなぜ裁判になったのかという根

本に遡れば、『兄弟』よりも2000年以上前の古典、『ソクラテスの弁明』(プ

ラトン著)の方が類似している。つまり、ソクラテス=鈴木の斬新な生き方、

考え方の問題なのだ。。

            

    

          ☆          ☆          ☆

テンメイ  ソクラテス・鈴木君、どうもお疲れさま♪ 訳の分からない理由

       で生徒たちにつるし上げをくらって、大変だったね。

     

鈴木先生  いやぁ、とりあえず何とか助かったって感じだよ。桃井先生

        (田畑智子)ほか、先生方が陰で手助けしてくれたのが大き

        かった。でも、まだ終わってないんだよな。裁判は期限なし

        で保留になっただけだし、足子先生(富田靖子)や神田マリ

        (工藤綾乃)の問題も解決してないし。おまけに、キミによる

        つるし上げまで、今からスタートするし♪

  

テンメイ  僕は単に、大人の対話をするだけだから安心していいよ。なる

       ほど、流石にキミはちゃんと分かってるね。学園ドラマにありが

       ちなハッピーエンドの形にはなってるものの、肝心の議論はま

       だ始まったばかり。キミ自身の「考え」としては、何も新しいもの

       は出てなくて、単に生徒達への個人的評価が上がっただけだ

       ろう。そもそも、本当に賢い中学2年生なら、あれほど一方的で

       失礼なことはやらないはずだよ。

        

鈴木先生  厳しいね (^^ゞ あれはさぁ、脚本家がキレイにまとめちゃった

        んだよ。視聴率が低過ぎて、定例会見の度にテレビ東京の社

        長が「弁明」するハメになってたし、最後くらいフツーのほのぼ

        のしたイイ話にしなきゃ、制作サイドとしてもマズかったわけ。

        3週間後に開始の後続ドラマ『IS』(アイエス)の視聴率にも響き

        そうだしね。

      

テンメイ  多分そうだろうと思ったよ。さっき、Yahoo!コミックで第4巻か

       ら第8巻まで無料立ち読みしたけど、やっぱり全然原作の方が

       イイ感じだね。キレイ事じゃなく、過激な内容が貫かれてる。鈴

       木裁判は「負け」とか「取りこぼし」とハッキリ書かれてるし、足子

       先生に「鈴木のバカ野郎~!」と連呼された衝撃もちゃんと表現

       されてた。あれだけ先輩の女性教師に嫌われると、凹むわな。

     

鈴木先生  そうなんだよ。ちょっとは分かってくれるかい、僕の気持ち♪

        ビミョーな結果に終わった裁判の後、疲れ安堵感でクタッとし

        てる所に、足子先生の生(なま)の憎悪をぶつけられて、つい

        喫煙所で一人孤独に、涙が出ちゃったわけ。取って付けたよ

        うな形で、神田の複雑な思いもご親切に教えてもらっちゃった

        し。みんな、分かってくれたかな?

    

テンメイ  いや、ドラマだけじゃ分かりにくかったと思うな。僕は以前から、

       原作とドラマを照らし合わせた考察を何十本も書いてるから、す

       ぐにその辺りの事情は見当ついたけど、これまでに5人の視聴

       者から、キミの涙の理由を求める検索アクセスが入ってる。

      

       多分、単なる感想を求めてる大勢の人達の中にも、涙の意味が

       引っ掛かってる人は多いと思うな。あと、裁判が上手く行ったうれ

       し涙とか、生徒たちの成長を実感した感激だと「誤解」してる人も

       いるだろう。ま、作品の理解は受け手の自由だとか、原作とドラ

       マは別だとも言えるけど。

        

鈴木先生  原作は、キミの立ち読みの最後(第8巻冒頭)、つまりドラマの

        ラスト辺りから、まだ第11巻まで続くし、今現在でも連載は完

        結してないから、そちらを読んでくれると有難いな。ドラマの続

        編はまずあり得ないし。。

     

      

           ☆           ☆          ☆

テンメイ  じゃあ、ここからは、裁判の内容に入ろうか。これまで同様、

       作にかなり忠実にドラマは作られてるんだね、終わり方を除い

       て。無料立ち読みしかしてないから、細かくは分からないけど。

   

鈴木先生  原作だと、はもっと激しく動揺してるし、あれこれ考えてるん

        だよ。ドラマは、これまで出番が少なかった生徒達の活躍

        前面に出して、クラスの成長と一体感を強調してたけどさ。

        僕はまだ若いし、考え込むタイプ。かなり弱気な部分もあるか

        ら、実際はあんなに明るく裁判をこなすことなんて出来ない。

    

テンメイ  うん、当然ホントなら、最初にいきなり怒鳴りつけて、机とイスを

       元通りにさせても良かったよな。あるいは、丹沢(馬淵有咲)&

       中村加奈(未来穂香)と向き合う1対2の形でも良かった。周囲

       は陪審員と、議長・竹地(藤原薫)と書記・小川蘇美(土屋太鳳)。

    

       しかし、何と言っても河辺(小野花梨)が抜群に光ってたね♪ 原

       作だと、もっと良かったんじゃないかな。作者に言わせると、神田

       と共に「ダークヒロイン」って話だね(by ウィキペディア)。

     

鈴木先生  それそれ! 河辺の鋭さにはビビったよ。神田が悪の側面を

        表現するのに対して、河辺は隠されがちな性的欲望を露わに

        する。河辺があそこで、「心の問題」に持って行ってくれたから

        助かった。逆にもし、気持ち良さとか快感の話で押されてたら、

        収集がつかなくなってたよ。当然、被告である僕も、気持ちい

        いから生(なま)でやってるって話になってただろうし。

   

テンメイ  もしドラマが、気持ち良さと倫理のビミョーな問題に踏み込んで

       たら、僕は絶賛してたと思うな。ところが実際は、「純粋に求め

       合うことこそ、最高に美しくて道徳的」なんていう、お馴染みの考

       えを繰り返すだけ。その一方、避妊したセックスは、「許されて

       いる」に過ぎない。

      

       で、多様性を認め合うだの、足を引っ張り合う大人たちの何倍も

       凄いって? ここに来て、今さら『金八先生』かよ!って突っ込ん

       でたわ。ま、金八、しばらく見てないけど♪

        

鈴木先生  僕の性=生の哲学が、ソクラテスを意識してることくらい、キミ

        なら分かるだろ。純粋なもの、もとにあるものを最高の美=善

        として、そこに向かうことを優先することが道徳的だとする考え。

        もちろんこれが、愛弟子・プラトンの有名なイデア論につながっ

        たわけだ。この世の感覚的存在を超えた次元の、真の実在=

        イデア(idea)の認識を目指すべきだって考え。

        

テンメイ  そんなの、高校の倫理の授業で覚えさせられたよ。当時はピン

       と来なかったけど、数学的真理の絶対性について考えたり、人

       生経験を積んだりする間に、わりと馴染んで来たね。まあ、まだ

       まだ疑問は山積みだけどさ。

        

       キミの場合だと、例えば、生(なま)のセックスどうして「純粋」

       と言えるんだい? 身体的かつ表面的には純粋だけど、そんな

       次元の話をしてるわけじゃないだろ。

      

鈴木先生  いや、僕は必ずしも、そうゆう意味で生(なま)が純粋だと言っ

        たわけじゃないんだよ。ま、正直な話、ゴムを男性性器につけ

        て女性性器と結合するのは、とても純粋なセックスとは思えな

        い。でもそれより、「子供が出来ないように・・」とか、他の事を

        考えずに愛し合うことこそ、純粋で素晴らしいと言ってるわけ。

    

テンメイ  でも、生(なま)でする時には、妊娠や結婚の覚悟が必要だと、

       キミ自身が考えてるんだろ。その覚悟が、愛の純粋さを損なっ

       てるとは考えないのかい? 愛には、覚悟を生む理性や意志と

       は独立の、もっと衝動的で無意識的部分もあると思うけど。

      

       僕が言いたいのは、だから生(なま)もダメだってことじゃない。

       純粋な愛なんてものは、幻想か無謀にすぎないってことだよ。

       我々は、現実の条件の中で生きてるし、そうあるべきなんだか

       ら。時々、無謀になるのは事実として♪

           

鈴木先生  なるほど。僕にとっては、そうした覚悟は美しいものであって、

        愛の純粋さを損なわないものだと想定されてるわけか。で、

        キミはそうは思わないとね。そうすると、避妊したセックスが

        「許されている」なんて表現も、キミには引っ掛かるだろうね。

    

テンメイ  当然だよ。「許されている」という奇妙な一語について、君はドラ

       マで全く説明してない。よく考えると、これは2つのことを仮定

       た考えのはずだ。一つは、避妊しない方が正しいということ。も

       う一つは、正しくないことをも許す超越的存在=神

       

鈴木先生  まあ、僕はソクラテスだからさ♪ 神の存在と絶対性大前提

        なんだよ。ただ、もちろん現代社会、特に日本だと事情が違う

        し、神の代わり自分の心の「超自我」を持ち出すのも大変

        から、主語抜きで単に、受身形で「許されている」と語ったわけ。

        日本語的発想かも知れないね。

     

            

           ☆          ☆          ☆

テンメイ  西洋の思想は、どうしてもとか絶対者がどっしり腰をおろして

       るね。最近、妙に人気のニーチェだって、「神は死んだ」(God is

       dead: 独語 Gott ist tot)とか言いつつ、代わりに自分が「超人

       を目指すわけだし。

   

       ま、大きい話はおいとこう。「避妊は超自我に許されている」とい

       う考えは、論理的に不可能じゃないけど、やりにくいね。フツーは

       逆に、「生(なま)は超自我に許されている」と考えるんだから。例

       の「覚悟」がお互いにある場合に限って。

           

鈴木先生  とにかく、僕の立場からすると、僕の言葉も行動も筋が通って

        るだろ。という事は、僕は無罪だから、そろそろ許してくれよ。

        本物のソクラテスは、弁明にも関わらず死刑判決を受けて、

        おまけに逃げるチャンスも放棄したけど、僕は現代のマンガ

        版ソクラテスだから、やっぱり自由になりたいな♪

     

テンメイ  そりゃ、そうだよな♪ わざわざ助けに来てくれた友達を説得し

       てまで、合法的に死刑を受け入れた偉人=異人は別格だね。

       魂の永遠性や、死後の天上界も信じてるようだし。

          

       しかし、最後に一言。多様性を認め合うなんてキレイ事を、裁判

       で不用意に持ち出すのは感心しないな。そもそも、アレもいい、

       コレもいいなら、裁判なんて不要なはず。過激なドラマ『鈴木先生』

       なら、「何の方が、より良いのか」、「何はどうゆう理由で許される

       のか」、「逆に、何は許されないのか」、そこを深くエグるべきだっ

       たと思う。

         

鈴木先生  アハハ(笑) それこそ、逆に「キレイ事」だよ。テレビドラマを制

        作する側は、非常に厳しい制約の中でやってるわけ。そもそも、

        難しい話、長い理屈は無理だしね。テレビは一般大衆向けのも

        の、しばしば単なるヒマつぶし、退屈しのぎであって、キミが言っ

        てるのは、マニアックな視聴者の理想論にすぎない。

        まあ、最後の生徒達の傘がカラフルに並んだシーンが爽やかだっ

        たから、この辺で勘弁してくれよ。小川と中村の笑顔も素敵だろ♪

        

テンメイ  確かに♪ 不運としか言えない逆風の中で、みんなよく頑張った

       ね。ROCK’A’TRENCHの主題歌『光射す方へ』のCMも、シン

       プルでビートが効いてるし、馬場俊英のエンディング『僕が僕で

       あるために』も心に滲み込んだし♪ じゃあドラマと同様、話し合

       いは無期延期にするとしようか。自分で考え続けることこそ、哲

       学の基本だしね。

    

       では最後に、キミを始めとして、スタッフ&キャストの皆さん、

       どうもお疲れさま。。☆

    

     

          ☆          ☆          ☆

以上で、『鈴木先生』最終回に関する裁判は閉廷。判決は、皆さんにお任せ

しよう。なお、『ソクラテスの弁明』(岩波文庫)によると、本物のソクラテスは、

まず281vs220くらいの票差で有罪。「青年を腐敗せしめかつ国家の信ず

る神々を信ぜずして他の新しき神霊を信ずるが故に」(p.26の訴状)。

     

さらに、361vs140くらいの大差で死刑となった。差が開いたのは、有罪に

なった後、量刑を決めるまでに、ソクラテスが裁判官やアテナイ市民に対し

て厳しく批判・反論したからのようだ。自分はむしろ、ご馳走でもてなされるべ

き人間だと語ったりもしてる♪ まあ、ここで聴衆のプラトンらが笑ったかどう

かまでは、定かでない。私が当時のアテネにいれば、思わず微笑んだだろう。

       

古典的な哲学書なんてものは、有難く読ませて頂くものではない。突っ込ん

だり笑ったりしながら、自分との関わり合いを新たに紡ぎ上げて行く。そうし

た契機=キッカケの一つ、ただし、広大な時空を超えて共通のものなのだ。

      

その意味では、テレビドラマと組み合わせたレビューなんてものも、一つの

代表的な関わり合いの形だろう。それでは、この辺で。。☆彡

      

  

      

P.S. 日本民間放送連盟賞・テレビドラマ部門・最優秀賞受賞、おめでとう☆

       

cf. テレビ東京の学園ドラマ『鈴木先生』、マイナーだけどお勧め☆

   ドラマ『鈴木先生』、精神分析的レビュー(第1~3話)

   『鈴木先生』原作コミック立ち読み(Yahoo!)&第4話

   探し物に夢中で、ブログどころじゃない状況・・ (第5話関連つぶやき)

   疲れ切って帰宅、笑い転げた夜♪(鈴木先生・第6話ほか)

   自我(エゴ)、超自我、欲望~『鈴木先生』第7話

   『鈴木先生』第8話、軽~い感想♪

   最高気温30度の季節が到来&『鈴木先生』第9話

     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   『鈴木先生』映画公開記念、原作漫画ネット無料立ち読みの感想

           

                                   (計 5636文字)

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コメント

テンメイさん、こんにちは~♪
数字の低迷で完走が危ぶまれましたが
まずは10話までこれたことを喜びたいと思います。
しかしテンメイさん、ソクラテスと裁判をひっかけて鈴木先生をソクラテスですか・・
自己陶酔力が強そうな人なので多少は似てる?(笑
そういう意味ではテンメイさんもかなり理論を楽しむタイプだからいい勝負でしたね。
毎週、終わったあとにこちらに読みにくるのが楽しみでしたよ。

>喫煙所で一人孤独に、涙が出ちゃったわけ

私もね、あの喫煙ルームでの涙にちょっとひっかかりました。
その前の会話は神田の件を話していたので
関連があるのかと・・。
でも、私的にはこれはスルーでいいのだと思ってます。
テンメイさんも疲れのち涙って感じで捉えてますね。
教室内は脱線したり面白かったですが
最後は視聴者受けのために丸く収めたというところなんでしょうか。
基本はお互いを尊重し認め合うことに鈴木メソッドの真髄があるようなので
互いに謝罪して終わったのはそれなりに良かったような気もしています。
まあ、神は大概のことは「許して」くれてるような
気がするので
あくまで気のせいでしょうけれど
私の勝手な解釈も許してもらおうかな~。

そうそう、小川さんや中村さんなど可愛い子も発掘できて
もし次に見たら応援してあげたいですね。

テンメイさん、力作レビューお疲れ様でした♪
夏ドラも面白いのがあったらよろしくね。

投稿: エリ | 2011年6月29日 (水) 17時50分

> エリさん
   
こんばんは moon3
色々と立て込んでて、レスが遅れちゃいました (^^;
  
ここ2年くらい、原則として1日以内にレスするって
パターンが守れなくなってます。
ま、手短にパパッと挨拶を返すだけならすぐですが、
頂いたコメントの字数以上で、しかも中身の
ある事を書こうとすると、ほとんど記事なみに
時間がかかったりするわけです♪
   
って言うか、そうそう。
スパム・フィルターね。大変失礼しました。。
あの反応を見ると、エリさん、初めてでしたっけ?
僕自身は、もう何十回も引っ掛かってるけど (^^ゞ
     
記事によく書いてるように、今のウチは、不特定の読者が
大量に検索アクセスして来る状況になってるので、
フィルターをかなり厳しく設定してます。
    
引っ掛かかった場合は、そのままでいいですよ。
どうせ数時間以内に僕が救出するんで。
ほとんどの場合は、全く元のまま公開してます。
もちろん今回も、元のまま公開。業務連絡は非公開にしました。
   
完全な承認制にするっていうのは、
もう少し先まで延ばす予定です。
基本的には、すべてのコメントに真正面から
相手をするっていうのが、僕の姿勢なもんで。
ま、たまに来る論外なものとか、執拗なものはパスだけど。。
   
   
さて、鈴木先生。ついさっき、「打ち切り?」って
感じの検索アクセスが入って来ました(苦笑)
打ち切りじゃないですよね。予定通りの10回。
むしろ、震災でスタートが遅れたのに、
よく10回放映したなって感じ bell
     
で、ソクラテス。これがね。
このレスが遅れた最大の理由なんですよ。
何と書こうかなぁ・・と思って。。
まあ、この記事、アクセス数だけは多いんで、
「まじレス」しときましょう♪
    
ソクラテスは確かに、鈴木先生の自己陶酔力を10倍にした
ような人で、どちらもワンマン型だけど、
そうゆう点で似てると言ったわけではありません。
   
型破りな知性の持ち主が、その生き方のせいで、
周囲の人達の反感を買い、奇妙な理由で裁判にかけられる。
この裁判形式が共通だって話は既に書いてますよね。
     
一方、鈴木先生の性=生の哲学が、ソクラテスや
高弟プラトンの哲学に似てるって話は、今回書いてます。
   
純粋なもの、もとにあるものを最高の美=善として、
そこに向かうことを優先することが道徳的だとする考え。
これは、社会的にも哲学史的にも、かなり
特徴あるもので、平凡な共通点ではありません。
さらに、人間同士の対話を重視するという点も同じです。  

ただ、おそらくエリさんも含めて、多くの人は
こうした類似がピンと来なかったんでしょう。
そこで、別の話を2つ補足しときます。
   
   
弟子のプラトンは、「プラトニック・ラブ」(純粋な愛)と
いう言葉で有名な大哲学者であると共に、
ヨーロッパ最古の大学を作った人としても有名。
で、そのまた上に立つ大先生がソクラテスです。
    
だからソクラテスは、高度な教育の原点に立つ人と言える。
実際、弟子相手はもちろん、有名人に次々と議論を
ふっかけながら、真の知識に近づこうとしたわけで、
詳しい評価はともかく、高度で斬新なのは確か。
   
一方、鈴木先生も、中学教育を一から考え直すような
問題提起を、次々と生徒の前で行ってる。
その意味で、鈴木先生はソクラテスです。
   
       
もう一つ。エリさんにとってのポイントは、
多様な価値観を認め合うってことでしょ。
これは確かに、最終回だけじゃなく、
全体を通して感じられた姿勢です。
  
それとピッタリ重なるわけじゃないけど、密接なつながりを
持ってるのは、対話と言うより、みんなで話し合う形。
これは、鈴木先生でも強調されてたし、普通の中学の理想でもある。
   
で、実はその起源も、ソクラテスの時代と社会なんですよ。
つまり、古代アテネの直接民主制ですね。
高校の世界史や倫理の授業でお馴染みのお話。    
   
この先が重要です。
民主主義ってものは、社会のあるべき姿みたいに語られる
ことが多いけど(特に最近)、批判する声も昔から強烈にあります。
そもそも、大勢の人の意見をまとめるのは大変だし、
それで優れた結論が出るかどうかも全然確かではない。
     
その民主主義の問題点がはっきり表れてるのが、
ソクラテスの裁判と、鈴木先生の裁判なわけです。
どちらも非常に感情的で大げさな反応。
しかも、一部の人の激情に、周囲がつられてしまってる。
 
みんなで、みんなのために物事を決める民主主義の先頭に
立ちながら、自分はみんなによって不当な扱いを受けてしまう。
その点で、政治的にも、ソクラテスと鈴木先生は重なるのです。
  
実際、ソクラテスは死刑。鈴木先生の裁判も、
原作では決してハッピーエンドではないし、
その方がこの物語の流れとして自然でしょう。
    
竹地が大演説の後、ひきこもったのを思い出してください。
民主主義にせよ、自らの思いを語ることにせよ、低年齢の
セックスにせよ、ありがちなキレイ事に収めない所が、
この物語の凄さ、マニアックさなんですよ。 
        
      
って事で、既に長過ぎるレスになってますね note
僕なら、ソクラテスや鈴木先生とお友達になれるかも。
ともあれ、後は簡単に済ませましょう。
   
   
涙の理由は、これまでの合計で10人くらいから
検索アクセスが入ってます。
僕がドラマを見て、印象的だったのは、裁判が
終わって、鈴木先生が足子先生の姿を見た時の暗さ。
その前が明るかったから、何これ?と思ってたら、
そのすぐ後で泣いたわけ。
    
神田の話の前に、既に泣きモードに入ってたわけで、
試しに原作を見ると、やっぱり裁判自体の疲労が大きいし、
足子先生の問題もかなり大きく扱われてました。
そもそも神田はクラスの生徒じゃないし、話の内容から
考えても、その他諸々の要素の一つだと思います。
     
鈴木メソッドというものは、僕がドラマの第1話をちょっと
しか見てないこともあって、よく分かりません。
ただ、断片的な情報を集めると、おそらく、「認め合う」のは
結果としての理想であって、多様性のぶつかり合いが本質でしょう。
    
あるいは、能動的な「ぶつけ合い」と言うべきかも。
明らかに、鈴木先生にはゲーム感覚、プロデューサー感覚が
ありますからね。野ブタみたいに♪
    
小川や中村もいいんだけど、ウチの検索アクセスを見ると、
あの7話の丸山康子virgoがかなり人気ですよ(笑)
ま、正統派の美少女で、ミステリアスで、
最後に死んじゃった所もポイントなのかな。
僕的には神田がそそるかも。ほとんど検索入らないけど♪
   
という訳で、エリさんがプッシュしてくれたおかげで、
久々にドラマとレビューを楽しむことが出来ました present
まあ、夏は猛暑の中で自転車乗るだけで精一杯だから、
ドラマ記事は期待しないでください。
『IS』の初回だけはレビューしちゃうかも。
  
     
あと、そうそう。そちらのレスの最後。
高知のお土産の酒盗を持って行くとか書いてて、
まず「しゅとう」の意味が分かりませんでした(^^ゞ
カツオの塩辛なんだ! また、詳しいレポート待ってます。
ま、実話か妄想か、よく分からないけど♪
キッドさんに聞いてみようかな bleah
   
以上、レス1本だけで2700字超♪
記事にすれば良かったかな・・・セコイ!
  
それでは、おやすみなさい。。shine

投稿: テンメイ | 2011年7月 2日 (土) 03時57分

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