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高速道路の追越車線のカーブ、事故車に気付くのは何m手前か

ノーベル物理学賞はヒッグス粒子のお2人ね。ごもっともな受賞だけど、さ

んざん語られて来たことだし、陰ながら拍手喝采するに留めとこう。私として

は、遥かに身近で実用的なことに興味が向かったのだ。

      

それは例の、高速道路事故の問題。左の路肩に停車してる場合なら、ほと

んどの場合は大丈夫のはず。ところが右の追越車線で車が止まってしまっ

た場合、後続車はできるだけ早く視認して回避する必要がある。私の場合、

細いバイクだったから通行の邪魔にはあまりなってなかったと思うけど、四

輪の停車だと、半ば車線をふさぐことになってしまうのだ。

      

これを時速120km(=秒速33m)で飛ばす車が回避しようと思ったら、少

なくとも100mくらい前、つまり3秒くらい前には気付く必要があるだろう。直

線なら、たとえ雨でも見えるだろうけど、カーブの途中だとどうか。実際、私

も桜塚やっくんも、緩い右カーブの途中で止まってしまったのだ。。

      

    

          ☆          ☆          ☆

そこで、半ば理数系のマニアック・ブロガーとしては早速、具体的に計算

てみた。簡単な結論を先に言うと、やはりカーブはかなり危ない。事故車が

見え始めるのは、100~150mくらいまで接近した時点だと思っとくべき。

早くても、200m手前くらいだろう。

      

余裕が無いから、早めに意識的に視認する必要があるし、スピードも落と

しとくべきだ。きついカーブは制限速度80kmくらいになってると思うから、

それを守って車間距離を100m以上空けてれば、何とかなるかなといった

感じだろう。

        

桜塚やっくんの場合は半径360mのカーブだったそうだし、事故データによ

ると、半径300mくらいから事故率が高まるようだから、ここでは半径300m

131008a

  の円形カーブで計算し

  てみた。円から、事故

  車の左端までの距離

  と、後続車の運転席ま

  での距離は、同じ3m

  としてある。

   

  もちろん、この距離や

  半径を変えても、同様

  の計算は可能。『土木

技術資料』(2005)の論文、「都市高速道路のカーブ区間におけるAHS

(=走行支援道路システム)社会実験」をpdfファイルで見ると、曲率半径

200m以下ではかなり事故率が高かった(国交省・国土技術政策研HP)。

         

図の直角三角形の短い辺(赤い視線の半分)を、三平方の定理で求めると、

   

   √(300+3)²-300² = √1809 ≒ 42.5(m)

    

よって、視線の長さはこの2倍で、約85m。車が走る曲がったラインの距離

も、ほんの少し長い程度と見とけばいい。正確には後述のような角度計算

を用いて、約86mになる(車体の回転半径を303mとした時)。

         

円からの距離を3mの代わりに4mとしても、視線の長さは約98m。いずれ

にせよ、余裕はあまり無い。例外的なのは、凹んだ下り坂などの場合。円の

上(=内側)を視線が通過できるのなら、もっと遠くで気付くことが可能になる。

      

     

          ☆          ☆          ☆

上の計算は、2台ともカーブの途中にある場合だが、事故車がまだあまり曲

がってない位置にあって、後続車が直線部分にあるなら、多少は距離が伸

131008b

  びる。ちょっと面倒

  な計算だけど、一

  応、左の設定で計

  算してみよう。

   

  事故車が60m曲

  がってる場合だ。

  細かい図形的説明

  は省略させて頂く

  が、一目で直感的

  に明らかだろう。

ただし図は細かい部分を分かりやすく誇張してあるので、念のため。

      

赤い視線を、3つの部分に分けて計算する。まず一番上は、前の計算と全

く同じだから、42.5m。この後がちょっと面倒だ。

    

60mの弧に対する中心角は、60÷300=0.2ラジアン。このまま、弧度

法で計算してもいいけど、度数に直しとこう。π=3.14ラジアンが180度

だから、1ラジアン=180÷3.14≒57.3度。よって、0.2ラジアンは約

11.5度。上図では50度くらいに誇張してあるので、ご注意あれ。最初か

ら度数で計算するなら、式は、360×60/(2×300×3.14)となる。

     

次に、上側の直角三角形の右側(円の中心側)の角は、cosが300/303

になる角度だから、計算機で逆三角関数を用いて、約8.1度。ということは、

右下の2等分された小さい角は、 (11.5-8.1)/2 = 1.7(度)。

   

よって、赤い視線を3つに分けた部分の内、2つ目の長さは、

  300×tan1.7°≒ 300×0.03 = 9(m)

   

最後に、赤い視線を3つに分けた部分の内、3つ目(左下)の長さdを求める。

左下の小さい直角三角形(上の角度は11.5-8.1=3.4度)に注目して、

    d×sin3.4°=3   

  ∴ d=3/sin3.4°=3/0.06=50(m)

   

以上より、 (視線の長さ全体) ≒ 42.5+9+50 ≒ 100(m)

      

    

          ☆          ☆          ☆

というわけで、条件は色々変わるにせよ、要するに100~150mくらいし

か余裕がないと思っておけばいいと思う。追越車線の左隣の車線が空い

てない時は、事故車を回避しにくいから、かなり危ないことになる。下手す

ると、急ブレーキでスリップして衝突。2次、3次災害につながる訳だ。

    

ブレーキをかけて止まるにしても、事故車を視認してからを踏むまでの空走

距離(約1秒、30m程度)を差し引く必要があるから、制動距離に回す余裕

は100m前後しかないと思っとくべきだろう。

      

      停止距離=空走距離+制動距離

   ∴ 制動距離=停止距離-空走距離

            ≒視認距離(100~150m)-空走距離(30m)

            ≒100m前後

        

結論としては、特にカーブでは制限速度を守る、前方や左右には常に注意、

車間距離は十分に、追越車線はなるべく走らない、といったフツーの話に

落ち着くわけだ。もちろん、雨降りなどで路面や視界が悪い時は尚更のこと。

     

    

           ☆          ☆          ☆

ちなみに、たとえ同じスピードでも、一般に追越車線より左側の車線の方が

安全だと言い切れるのかどうかについては、また別の機会に考え直してみた

い。色んな事を考慮すべきだろう。もちろん、高速道路ではなく一般道なら、

左車線は危ないわけだ。人、自転車、駐停車などを避ける必要があるから。

     

自分が事故車の側なら、車の後ろ側の安全な場所(ガードレールの内側な

ど)に避難して、「無理せず可能ならば」後続車に合図(発煙筒、三角停止

表示板など)、さらに警察その他に電話連絡ってことで。携帯やスマホが使

えなくても、高速では基本的に1kmおきに非常電話が設置されてる(トンネ

ルは200mおき)。

      

それでは、今日はこの辺で。。☆彡

      

                                  (計 2600文字)

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コメント

こんにちは~
ヒマラヤの方にマナはコメントしません

桜塚やっくんの事故死には驚きましたね。
テンメイさんの記事を読んで、
他人事ではないって改めて身が引き締ります。
この視線に老化が加わるともっと恐ろしいのよね。
視界が狭くなるわ反応遅いわ困ったもんだわ。。。自分のことね

うちのパパさんの同僚も、
車から降りて後続車にはねられて亡くなったばかり。
新聞記事には事実と違ったこと書いてあって、
訂正されないと本人の名誉はどうなるんだって思ったり。
まぁ死んだ本人にしか真実は分からないけど。
後続車を信用してはいけないって教訓にはなりました。

高速でのスピードを実感して怖かったことが…
こんなの初めて~(ノ゚ο゚)ノ
高速道路で路上に降りたの。。。

高速道路左車線を走行中、後ろにパトカーが
速度を守ってても緊張するね~。
すると私たちを追い越し横並びで何か叫んでるよ~
路肩に止まるように指示され先導され停車。
何した?ってもうドキドキもんだわさ。

ところが…

タイヤに長いビニールを引っかけながらピラピラピラピラ走ってたようで、
これはグッドタイミングな有難い話で良かったんだけど、
自分で取り外す間も、経験したことないような
背後にビュンビュン走り抜ける風を感じてた。
その間ずっと、走り出すまで守ってくれたお巡りさんありがとう!
もしも自分で気づいても路肩には止まれないと思う。
広いスペースを探しながら走るか、SAまで頑張るか…
テンメイさんのように急なエンストは本当に困るわぁ。
冷静に動かないとね。
こういうことを頭に入れておくことは大事よね。
今まで普通に走ってて、何もなくて本当に良かった思う。

てな訳で、ホント怖い思いをナマで味わったお話でした
あんなスピードで走る車に当たったら…
どんなに痛いだろうね~。
「うっ!」で痛みも何も感じなくなっちゃうのかなぁ。
死ぬって呆気ない。
本人より遺された方がツライ。

自転車も自動車も、気を引き締めて乗りましょうね!
って私か(笑)

それでは秋ドラマも楽しみましょう。
ムリしないでかいてね~ヾ(*'-'*)マタネー♪

投稿: mana | 2013年10月 9日 (水) 10時25分

> mana さん
  
こんばんは~
マナさん なら、すると思ってましたよ。
マナスルで♪ こっちに来ましたか!
コメントね(笑)
   
まず、桜塚やっくん。。
後続車の情報が出て来ませんね。
過失がそれほど無いとみなされたのかな。
せめて急ブレーキかければ、やっくんが
逃げる時間的余裕も出来たと思うけど。
車よけるのに2秒もかかりませんからね。。
  
manaさんも、最近は のことも多いのかも
知れないけど、四輪の運転はくれぐれもご用心!
双方の家族も含めて、大勢の人を巻き込む
ことになっちゃいます。
もちろん、僕も注意しないと。。
    
四輪の場合、車にもよるけど、最近はかなり
強いブレーキを踏んでも大丈夫じゃないかな。
もし講習会みたいなものがあったら、
全力のブレーキとか後輪のスリップとか、
体験しとくといいかも。
極致は身体で体験しなきゃ
    
  
で、パパさんの同僚がはねられたんですか!
それはそれは。。高速道路なのかな?
新聞記事に何か書かれたってことは、
目立つ事故だったのかも知れませんね。
  
後続車もそうだし、基本的に運転の時は、
周囲を信用しない方がいいと思います
前や横の車も、歩行者も自転車も。
運転以外まで信用しないと、疲れちゃうけど。。
  
  
一方、高速道路上の初体験!
それは流石にないなぁ・・って、何が
   
タイヤにビニールね。それ、フツー気付くと
思うけど、小さかったのか、軽かったのか。
ま、高速の四輪だと実害は少ないと思うけど、
危ないのは危ないですね。自分も周囲も。
  
教えてもらったのはラッキーでしょ。
おまけに守ってもらって
左側の路肩も、幅がかなり違いますからね。
狭いと、止まるのは怖いし危ない!
  
止まってる人間にとっては、80kmの車
でもすごく速いですよ。120kmだと恐怖。
中にはもっと飛ばしてる車もあるから、
くれぐれも注意しましょう☆
プロ野球のピッチャーが巨大なボールを
投げてくるようなものだから。。  
  
結局、ナマ(生)で味わって怖かったと♪
当たっちゃったら、ウッと痛みが来るでしょ。
僕には想像できないくらいの痛み。
まあでも、やっぱナマはいいんだよなぁ。
もちろん、ビールね
   
僕は幼い頃、車にはねられてますが、
衝突時の痛みは覚えてないですね。
一瞬で気を失うんじゃないかな。
病院の食事のマズさなら、よく覚えてます(^^ゞ
あと、車に同乗してたお姉さんが
わりとステキだったかも♪ そこかよ!
   
ま、自分は一瞬で死ぬとしても、
周囲を巻き込むと天国に行けないでしょう。
針の山や血の池地獄は辛いから、
お坊さんとも仲良くしとくとか
   
   
最後に、秋ドラマ☆
いやぁ、土曜は知ってたけど、
日曜は翌週だと思ってましたよ!
いきなり連発かぁ。疲れるなぁ。。
  
ま、無理せずにかくってことで。記事ね♪
とにかく、追越車線には要注意☆
かき過ぎにも要注意。ではまた。。♪

投稿: テンメイ | 2013年10月11日 (金) 03時37分

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