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『明日、ママがいない』、第2話だけ見た短い感想

今夜は本来なら、先週に引き続き、難病もののドラマ『僕のいた時間』第3話

を見る予定だった。ただ、裏番組で先週スタートした日テレ『明日、ママがいな

い』があまりに大きな話題になってるので、とりあえず今週は自分の目で確認

してみることにした。実際、色んな意味で、『明日』を見たのは正解だったと思う。

    

既に広く伝えられてる通り、このドラマは初回で直ちに「放送中止」要請が出

た、文字通りの問題作だ。最初に主だった抗議を見せたのは、ドラマのモデル

の一部になってると思われる、熊本市の慈恵病院。親が育てられなくなった

子供を匿名で預けることができる「赤ちゃんポスト」として、「こうのとりのゆり

かご」を運営してることで有名だ。スタートは2007年5月だから6年半になる。

     

この抗議に対して、日テレは中止決定どころか、謝罪も事情説明もしなかった

とのこと(慈恵病院側の主張)。その後、色々な方向から批判が集まり、遂に

今日、慈恵病院が放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会に、審

議を申し立てた。児童養護施設関係者の人権を侵害している、という主張だ。

    

    

          ☆          ☆          ☆

こうした数々の批判は、少なくともこれまで、初回=第1話を見ただけで行わ

れて来たわけだが、私が見たのは今日の第2話のみ(脚本・松田沙也、演出・

猪股隆一)。その点でまず、議論の土台が大きく違ってる。

     

おまけに私は、関係者ではないし、今まで身近にその種の話を聞いたことも

ない。日テレHPによると、施設の子供は3万人超とされてるから、かなり多め

に10万人と想定したとしても、割合的になかなか出会えないだろう。まして、

当事者が語りたがらないのであれば、たとえ偶然に出会っても、こちらには分

かりにくいことになる。

    

という訳で、「当事者の事情を直接知らないドラマ好きのブロガーが第2話

のみを見た感想」として書くなら、ほとんど問題を感じなかった、というのが

正直な思いだった。差別や偏見の助長というのは、少なくとも私自身には全

く生じてないし、それほど世間一般で助長されるとも思えないのだ。もちろん、

関係者による抗議や実態報告には一通り目を通した上でのこと。

            

    

          ☆           ☆          ☆

ドラマの特徴は、まず登場人物の名前にあるだろう。ヒロイン(主人公)の名

子役・芦田愛菜の呼び名は、その名もずばり、「ポスト」。赤ちゃんポスト出身

だからということらしい。

    

ドラマの中で、この名前を付けた人間や経緯が分からないのだが、ポストと

いう言葉はほとんどの場合、役に立つ郵便ポストに使うわけで、言葉自体の

差別性はそれほど大きく無いと思う。配慮に欠けるのは確かかも知れないが、

赤ちゃんポストや慈恵病院を蔑視する感じのものではない。

       

それよりはむしろ、ロッカー(コインロッカー or ロックミュージシャン:三浦翔平)、

ドンキ(鈍器:鈴木梨央)、ボンビ(貧乏:渡邉このみ)、パチ(パチンコ?:五十

嵐陽向)といった名前の方が問題だろう。ただ、これらの名前を持つ子供たち

が、名前を吹き飛ばすくらいの個性的魅力と自立的パワーを放ってるので、

私にはそれほど気にならない。子供たちの心根の純粋さや強さ、たくましさ、

愛・・・日テレ総合広報部が主張する長所は確かに感じ取れた(朝日新聞HP

より)。

           

そもそも、コインロッカーとか親の鈍器事件、あるいは貧乏というのは、本人

に全く落ち度がない話で、私なら差別どころか、プラスの評価をしたくなる。

       

    

          ☆          ☆          ☆

一方、施設「コガモの家」の施設長である三上博史の振舞いについて。これ

は、ドラマを見慣れてる人なら、「本当はいい人」という設定であることくらい、

一目で分かるだろう。表情だけでも推測可能。もし強権的な悪者の大人なら、

ヒロインのちっちゃい女の子(ポスト)と延々とにらめっこするはずはないのだ。

にらめっことは、本気で対等に向き合うことの象徴になってる。

        

今回、三上は確かにキツイ表現を何度か使ってたが、あらかじめニュースを

色々読んでた私は正直、力が抜けた感じだった。それどころか、三上は表面

的にキツイ態度を取っていても、実は子供たちの面倒を一応みてるし、自分

自身も非常に弱い子供のような存在として描かれてる。

       

三上が最後、パチのために、ママの匂いがするシャンプー(Hervance)をわ

ざわざ新たに買って来た姿を見ても、明らかに「本当はいい人」という設定。

ドラマでは全くフツーのことだろう。終盤、児童相談所の職員・叶(木村文乃)

がたしなめた時も、三上は反論してない。脇役の、パチの里親候補(特に妻)

も、悪い人と言うより、余裕の無い不運で大変な人なのだ。ドンキの里親候

補は、単なるいい人として描かれてる。

              

更に言うなら、このドラマ。かなりコメディ=喜劇的な要素が入ってるので、

笑顔で楽しむことはあっても、冷たい目線を当事者に向けることなど全くあり

得ない。まあ、そういったコミカルな側面、あるいは可愛い側面は、今回は軽

く流すことにしよう。夕陽の美しさとか、映像美についても置いておく。ポイン

トは、ドラマの問題性だから。。

    

     

          ☆          ☆          ☆

結局、何の問題もないのかと言うと、それはちょっと違ってる。現在報道され

てる日テレの情報が本当だとするなら、2点、直ちに改善すべきだろう。

   

まず、取材が不十分だった点。フィクションだと言っても、明らかに慈恵病院

や実在の施設を意識してる作品なのだから、どう描くにせよ、まずはしっかり

実情を取材する姿勢を見せるべきだ。今からでも、すぐ簡単に出来ること。

    

もう一つは、かなり想像が入ってしまうが、抗議に対する対応。抗議に屈す

る必要はないが、もしスタッフのトップが誠実に向き合って釈明していれば、

これほど大きな反発を受けることもなかったのではないか。まあ、その辺り

は情報がハッキリしないので、実際はちゃんとやってた可能性もある。今後

の報道を待つしかないだろう。

    

    

           ☆          ☆          ☆

という訳で、最後に要点を繰り返すと、関係者や施設を直接知らない私が第

2話だけ見て、問題は感じなかった。ただし、取材や抗議への対応でもっと誠

実さを見せる余地はあるのではないか。そんな感想を抱いたのであった。

      

違う言い方をするなら、私はこのドラマのスタッフやキャスト(出演者)を激励

する♪ 批判は少なからず残るだろうが、それは最初から覚悟の上だろう。

「炎上商法」とか言われながらも、みんなで力を合わせて頑張って、今後より

良い作品を目指して欲しいと思う。

     

なお、脚本監修が野島伸司だという話がネットのあちこちに書かれてるが、

公式HPには無いし、信頼できそうな根拠もまだ発見できてない。もちろん、

タブーに挑戦する野島的な作品ではあるが、私としては保留しとこう。

(☆記事アップ直後の追記: エンドロールの名前で確認できた。脚本家・松

                   田沙也のツイッターでも認めていた。)

        

下のP.S.まで含めると、ドラマ・レビュー並みの長さになってしまったかも。

では、今日はこの辺で。。☆彡

    

      

   

P.S. スポンサーがCMを(一時的に?)降りたとか、提供の表示を断っ

     た(or日テレ側で配慮して隠した)といった説がある。ありそうな話

     だし、事実なら理解もできるが、それは社会的反発への配慮であっ

     て、ドラマの価値評価の問題とはズレている。

  

P.S.2 第2話視聴率は13.5%で、第1話から0.5ポイントだけ低下。

      ほとんど変わってないので、視聴者が入れ替わったということだ

      ろう。今回は私のように、ニュースの影響を受けて見た人がかな

      りいたはずだから、来週の数字がちょっと気になる。ちなみに、

      慈恵病院がある北部九州地区では、10.1%から14.2%へと

      大幅に上昇したそうだ(東スポWeb)。

    

P.S.3 スポニチの23日早朝配信の記事によると、提供スポンサー8社

       の対応は次のように分かれたらしい。

      エバラ、エネオス ・・・・・・ CM取り止め。エバラはACジャパンの

                        公共広告へと変更。

      キューピー ・・・・・・ CMなしで、「協議中」。

      三菱地所、小林製薬 ・・・・・・ CM放送。提供表示は無し。

      花王、スバル、日清食品 ・・・・・・ 変更なし、現状維持。

    

P.S.4 シャンプーの検索アクセスが目立つ。Hervance(ハーバンス)とは

      フツーに考えて、Herbal Essences(ハーバル・エッセンス)をもじっ

      たものだろう。あえてスポンサーの花王は避けたということか。

     

      

cf. 『明日、ママがいない』第1話、有料動画で見た感想

   『明日、ママがいない』、慈恵病院HPの見解&第3話

   フィクションの価値を示した日テレ~『明日、ママがいない』第4話

   『明日、ママがいない』第5話&日テレ番組審議委員会、軽~い感想

   『明日、ママがいない』第6話、つぶやき的な感想♪

   『明日、ママがいない』第7話、つぶやき的な感想♪

   『明日、ママがいない』第8話、一口つぶやきの感想

   芦田、パパがいる♪~『明日、ママがいない』最終回

      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   がんばる人たちを応援したいだけ

       ~高須クリニック院長、『明日、ママがいない』CMに名乗り

         

                                  (計 3660文字)

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二十歳になったら大人である。 しかし・・・多くの人間はまだ未熟である。 それぞれの未熟さが個性なのである。 新たにバカッターに加わったキャロライン・ブーヴィエ・ケネディ第29代駐日アメリカ合衆国大使(56歳)もまたある意味で未熟である。 第35代大統領ジョン・F・ケネディという父親を凶弾で失うという... [続きを読む]

受信: 2014年1月24日 (金) 04時12分

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