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スポーツ脳震盪(しんとう)の評価基準、SCAT(スキャット)&休養ジョグ

(9日) JOG 12.2km,1時間14分05秒,平均心拍 136  

     消費エネルギー 642kcal (脂肪 173kcal)

 

フィギュア・スケートGPシリーズ・第3戦、中国杯での羽生結弦選手のアクシ

デントと、その後の「頑張り」と「感動」。色んな意味で興味深かったので、あち

こち情報を探してる内に、スポーツの脳震盪(のうしんとう)の判断基準があ

るという話を知って、専門家や専門機関のpdfファイルを検索。

 

最初に読んだものに、いきなり妙なジョークというか、軽口が色々と入ってて

苦笑した (^^ゞ 専門家の学術論文もどきの文章としては、かなり珍しい事だ

と思う。笑いの分かるマニアックな方に、一読をお勧めしとこう♪ 仲田和正

氏、オモロイお医者さんだね。

 

例えば、脳震盪の世界的な診断基準として普及しつつある「SCAT」の話を

する際には、由紀さおりの古典的名曲「夜明けのスキャット」を持ち出して、

動画へのリンクまで付けてる(笑)。

 

由紀さおりと言えば、紅白歌合戦だけでなく、世界レベルでの現役人気歌手。

最近では、「ダメよ~~ダメ、ダメ!」の日本エレキテル連合とたまたまトイレ

で遭遇。メイク落としに苦労してる姿を見て、高価な化粧品セットをプレゼント

したことでも有名だろう♪

 

 

           ☆          ☆          ☆

さて、そのSCAT(スキャット)を見る前に、羽生選手について少しコメントし

とこう。フリーの演技直前の練習で、中国のヤン・ハン選手と激突。倒れこ

んで流血。頭に包帯、あごに絆創膏をはって、ふらつく足で演技。5回転倒。

その後、担架で運ばれて、あごを7針、右側頭部を3針縫った後、車イスと

マスク姿で今日、日本に帰国。精密検査へ。。

 

(☆追記: 検査の結果、各部の挫傷、挫創、右足関節捻挫。脳の損傷は

       「見つかってない」ようだ。)

 

人気、実力共にトップの選手でもあるし、その精神力の強さに感動の嵐が起

きてるようだけど、「それって、正しいの?」と思った人も少しはいるようだ。有

名人では、たけし、為末(元・陸上)、大八木(元・ラグビー)、そして、衝突直後

の松岡修造。専門家では、名古屋大の内田良・准教授がいち早く危険性を指

摘。現在、facebookのシェア数34000だから、かなりの支持だろう。

 

私自身も、「一般論ではなく今回の場合」、周囲が強引に止めるべきだったと

考える。「命の危険があるから」というような話だけではなく、色々と特殊な条

件が加わってるからだ。まず、羽生はまだ19歳の少年であること。五輪、世

界選手権みたいな大きな大会ではないこと。フィギュアの演技では、転倒や

回転が付きものであること。

 

そして、フィギュアやスポーツ全体への影響力。ここ最近のスポーツ界では、

脳震盪の危険性への注目が集まってるのだ。ラグビー、サッカー、柔道など。

今回、中国人選手は衝突直後、演技を棄権するつもりだったのに、羽生の出

場を聞いて出場したという話もある。傷だらけでフラフラしながら演じ切った

姿への感動は当然、「あの姿を見習って・・・」という流れにつながりやすい。

 

 

           ☆          ☆          ☆

ちなみに、これも例の面白い医師が書いてた事だが、『あしたのジョー』のモ

デルとも言われるボクサー&タレント、たこ八郎は、わざと試合でノーガード

で打たれまくった後、パンチドランカーになってしまったとの事。超有名ボク

サーのモハメド・アリも、ボクシングの影響と言われるパーキンソン病と闘い

続けてるわけだ。

 

もちろん、脳震盪の大部分はその後まもなく回復するが、最近は「セカンド

インパクト症候群」への注目も高まってる。治ったと思って、スポーツを再開

した時、実は小さな損傷(内出血)がまだ残ってて、そこに二度目の衝撃(セ

カンド・インパクト)を受けることで大出血につながるリスクがある。そう考え

られるようになってるのが現在のスポーツ医学界なのだ。

 

なお、羽生のコーチであるオーサー氏も当初、「今はヒーローになるべき時 

ではない。自分自身に配慮するべきだ。」(This is not the time to be 

a hero. You have to take care of yourself.)と忠告(英語はNBC

のHPより)。ただ、本人の出場の意志が固く、目を見ても話を聞いても大丈夫

そうだったので、本人の判断を尊重したとの事。

 

しかし、この種の「本人の意志」とは、「その場での、本人の意識的な意志」だ

という点を忘れる訳にはいかない。無意識の問題はさておき、「後で」冷静に

考えれば、自分でも考えを改めるという事はいくらでもある訳だ。その場では、

感情、欲望、継続、ノリなどが重視されて、「やり続ける」方向に進みがち。だ

からこそ、ドクターストップその他、周囲の冷静な対応が重要になって来る。。

 

(☆追記: 日本スケート連盟は今後、医療態勢の改善を検討。これまでは、

        今回も含めて、派遣人数の少ない大会ではドクターを帯同しな

        いこともあったらしい。今回は米国チームのドクターが処置。)

 

 

            ☆          ☆          ☆

いずれにせよ、スポーツにおける脳震盪を評価することは大切だろう。選手

に限らず、スポーツ愛好者はその後も継続的に運動し続ける。だからこそ、

衝撃を受けた時の、「なるべく」素早く正確な対応が必要なのだ。医師がい

なくても、検査装置がなくても、スポーツの現場(いわゆる「サイドライン」、コー

ト脇)で診断するための簡単な方法、ツール。

 

2005年に、SCATSport Concussion Assessment Tool: スポー

ツ脳震盪評価ツール)が登場。その改訂版であるSCAT 2が2008年に登場

して、世界中に広まってる。実は2013年にSCAT 3も開発されてるが、こち

らはまだあまり普及してないようだから、SCAT 2に絞ろう。

 

日本臨床スポーツ医学会その他、あちこちのHPでダウンロード可能だが、翻

訳や外見が少しずつ違うようだ。少し誤訳もあるけど分かりやすい、ラグビー

協会のものがいいと思う。

 

141110a2  正式版は長いので、簡易

  版のPocket SCAT 2

  方が実用的。それを更に

  上手く要約したものが、

  朝日新聞デジタルにある

  ので、引用させて頂く。

  公益の観点からも、著作

  権の問題は生じないと考

  える。なぜか漢字が脳「振」

  盪となってる。

 

自覚質問・応答バランス・テスト、3セットの総合評価で、「基準点」みたい

なものはまだ定まってないようだ。羽生の場合、自覚(頭痛、吐き気、めまい、

頸部痛、混乱、気分が良くない、etc)はかなり当てはまってたはずだけど、質

問にはちゃんと答えられたのだろう。

 

141110b2  そして、自分で試すと意外

  に難しかったのが、左の

  身体テスト。皆さんもお試

  しあれ♪ 普段まったく経

  験しないポーズだし、特に

  目を閉じてバランスを保つ

  のは、大人になると滅多

  にやらない事だろう。

 

  元のポケット・スキャット

  や正式版スキャットについ

  ては、今回は省略けど、特

に正式版はなかなか興味深い内容だから、上につけたリンクから御覧あれ。

例えば、「即時記憶」については、こんな感じのテストになる。認知症の判定

にも使えるかも。

 

141110c

 

 

ともあれ、両選手の回復と、今回が「見習うべき模範例」とならないことを、陰

ながら祈るとしよう。。

 

 

(☆追記: 衝突直後、米国チームの医師が、目に光を当てたり、100-3は?

       と質問したりしてチェック。出場の許可がおりたそうだ。)

 

 

            ☆          ☆          ☆

最後に、昨日の走りについてはほんの一言だけ。前日のハーフ走と、その後

の個人的アクシデントで身体が疲れ切ってたので、1km6分ペースの超スロー

ジョグで積極的休養。小雨がパラついたけど、むしろ気持ち良かった。

 

トータルでは、1km6分04秒ペース気温15度、湿度85%。ホントはまた、

自転車に乗りたかったけど、天気も悪かったから止めといた。ではまた。。☆彡

 

 

                  時間     平均心拍  最大心拍

   往路(1.19km)    7分15秒    121    132

  LAP1(2.2km)    14分00秒     130    135

     2           13分36秒     135    143

     3           13分08秒    138    144

     4           13分04秒    140    145

  復路(2.21km)    13分02秒    144    152  

  計 12.2km   1時間14分05秒  136(75%) 152(84%)

 

                                   (計 3307字)

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コメント

テンメイさん、深いですね~~♪
余りにも読み逃げすることができません。
バランステストは、時間のある時に挑戦
します。

脳震盪、後から心配です。プルシェンコや
オーサーコーチの言うとおりです。なにも
そこまでする大会でないし、若い人への
影響力も強いはずです。

「精神力」として讃えられるのは賛成でき
ません。羽入選手は生き急いでいる感じが
して少し怖いです。サッカーでは本当に
チームドクターが出てきます。

「サブ4」への挑戦みていたら、5分台
で走る必要ありなんですね。身体大事に
してくださいね。

投稿: orugann | 2014年11月15日 (土) 10時28分

> orugann さん
   
こんばんは。ちょっと心配してましたよ clover
お褒めの言葉、ありがとうございます。
バランステストはお勧めです。
読むことと書くことのバランスもお勧め note
   
この記事を書いたキッカケの1つは、最初、
あまりに「感動」の嵐が吹き荒れてたから (^^ゞ
どのくらい危ないことなのか、まだまだ
伝わってないんだなと思ったわけです。
  
やっぱり、多くの人にとってスポーツは「見るもの」。
あるいは、「見て楽しむもの」。
そこには全く、リスクがないわけですね。
自分や身近な人が「するもの」だと実感してれば、
すぐに、「する人が危ない」と思うはず。
  
僕自身、ここ2年は心臓の不調を常に意識しながら
走り続けてるし、前にスキー場でコテンッ!と
真横に立ちゴケした時の軽い脳震盪の記憶が鮮明。
ほとんど止まった状態でこけただけなのに、
その後、数時間も気分が悪いままでした。
ま、「精神力」で滑り続けたけど♪ コラコラ!
  
    
スポーツ新聞サイトやツイッターの速報で、
感動や絶賛が並んだ後、数時間経ってようやく、
「大丈夫なの?」って疑問が増えて来ました。
今ではもう、完全に逆転してますね。
メディアでもYahoo!の意識調査でも、
周囲が止めるべきだったという考えが優勢。
  
今週の『週刊新潮』が、詳しく事情を伝えてました。
まず、大会側のレフェリーとドクターが動揺、
適切な対応が出来なかったそうです。
  
直後の処置時間は11分ほどで、これだと
脳震盪のチェックテストは終わらないだろう
という専門家のコメントもありました。
これは、完全版のSCATのことですね。
ただ、簡易版のポケットSCATなら一応可能で、
現場の対応としてはこちらの方が実用的。
   
そういった所まで突っ込んだ話というのは、
ネットでさえ(ほとんど)見当たりません。
だからマニアック・ブログの出番なのです(笑)
   
   
羽生に限らず、フィギュア・スケートや体操の
選手は確かに、生き急いでる感もありますね。
他のスポーツや格闘技と比べて、
20代半ばまでって感じが強い。特に女子だと。
   
30歳まで出来る雰囲気が全体的にあれば、
選手の生き方も変わると思うけど、
肉体的に難しいのかな。。
かなり瞬発系の要素があるサッカーでさえ、
30歳ならまだまだ行けるでしょ。
   
フルマラソンも、30歳くらいまで大丈夫。
40歳前後まで現役の有名選手もいます。
男子のゲブレセラシェ、41歳。
女子のラドクリフ、40歳。
まだ正式には引退してませんからね。
  
話を戻すと、小さい大会にチームドクターを
帯同するのが大変だったら、大会運営側の
医療体制をしっかりすればいいと思います。
   
あと、あちこちで言われてるように、
練習時間のリンクの人数を減らすとか、
優先ルールを徹底するとか。
週刊新潮によると、今回はSPで上位だった
羽生が優先で、相手がよけるべきだったそうです。
ま、罰則がないし、批判する声も皆無でしたが。
    
    
最後に、「サブ4」への挑戦?
NHKの『趣味DO楽』のことですかね run
見たことないから、一度見てみようかな。
ま、フルマラソン「4時間切り」は、
市民ランナーの大きな目標ですね・・
って感じで、上から目線で語ったりして
    
42.195kmを4時間(=240分)で
走ると、1km5分41秒ペースになります。
ハーフマラソンなら、1km5分10秒くらいで
走る力が必要でしょうね。1時間50分弱。
    
趣味のDO(する)を楽しむ。
ま、ランニングもいいけど、一番手軽で健全、
長続きする身体スポーツはウォーキングでしょう。
頭脳スポーツだと、ブログも手軽♪
   
って事で、お互い、心身のスポーツを
「趣味DO楽」し続けましょう。。shine

投稿: テンメイ | 2014年11月16日 (日) 20時04分

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