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岩手・中学2年生自殺、「生活記録ノート」の感想

私はかなりの検索フリークだが、15分も検索したのに、そもそも「生活記録

ノート」とは何なのかが分からない。いつ始まったのか、「心のノート」とか道

徳の時間と関係あるのか、その中学内で全員書いてるのか、今の日本の中

学でどのくらい採用されてるのか。。

 

一見、平凡な名前に思えるけど、今回の電車自殺が起きるまでは、あまり使

われてない呼び名みたいだ。Googleの検索オプションで、「岩手」と「自殺」

を除いて、完全一致で調べると、「生活記録ノート」は約5000件に留まる。

「生活ノート」なら約7万件、「心のノート」は約40万件だから、ケタ違いだ。

 

いずれにせよ、採用比率は分からないけど、今の中学校で生活を記録する

ノートというのは珍しくないようだ。私自身の学校では無かったし、もしあった

ら、嬉しくなかったと思う。中学と言えば、思春期&反抗期の真っ盛り。小学

校と違って、先生に自分の生活をいちいち報告する気はしない。まあでも、

学校の規則なら、ほどほどに守ったかも。。

 

 

          ☆          ☆          ☆

で、今日(15年7月10日)の朝日新聞・朝刊、社会面トップで掲載されてた、

女性担任教師と生徒の書き込み(読売HP、毎日HP、J-CASTで補足可

能)。そもそも、こんな個人情報を公開していいのかどうかが気になるが、

既にあちこち拡散してるということは、担任と遺族の許可を得てるということ

なのか。朝日の記事にもその点が書いてない。

 

「主なやりとり」として掲載されてるのは、4月7日~6月29日(死亡は7月

5日の夜)の12日分で、担任のレス(返信)は10日分に付けられてる。そ

れぞれの日付けの記述が、全文なのか抜粋なのかがまた分からない。空

きスペースから推測すると、担任については全文なんだと思うけど、生徒

については一部省略されてるような気もする(個人名の伏せ字以外で)。

 

ノートとは別の、新聞記事の文章には、「担任が6月上旬、男子生徒と面談

したうえで、トラブルになった生徒とも面談し、嫌がらせをやめるよう指導し

ていたこともわかった」と書かれてる。やり取りから推測すると、6月9日頃

に面談したのだろう。

 

8日に生徒が「実はボクさんざんいままで苦しんでたんスよ?なぐられたり

けられたり・・・」と書いて、担任が「そんなことがあったの??それは大変、 

いつ??解決したの?」と応答。このやり取りが、次の10日の書き込みと

つながってないから、この辺りで直接の会話が挟まれてると思われる。

 

 

          ☆          ☆          ☆

ここで気になるのは、たとえばJ-CASTが載せてるワイドショー記事。「担

任の答えはまるでよそ事のようでそっけなく・・・」といった感じで批判してる

のだが、よそ事のように聞こえるのは最後のレスだけで、他は普通に応答

してある(2日分の空白は除く)。その、最後のやり取りを引用してみよう。

 

   男子生徒  ボクがいつ消えるかはわかりません。ですが、先生から

           たくさん希望をもらいました。感謝しています。もうすこし

           がんばってみます。ただ、もう市(死)ぬ場所はきまって

           るんですけどね。まあいいか 

 

    担任    明日からの研修たのしみましょうね

 

 

もし、ここだけしか公開されてないのなら、確かに「よそ事のようでそっけな」

い返事になってるが、それ以前のやり取りを読むと、明らかにこれは何か隠

れた文脈があっての応答だ。

 

つまり、「たくさん希望」を与えた直接のふれ合いの中で、男子生徒の辛さ

と頑張りと「研修」がつながってるはずなのだ。その辺りが分からないと、何

とも言えない会話であって、私ならむしろ、担任の一言レスの背景に、長い

直接会話を補足的に想像する所。

 

あるいは、前日(28日)の担任のレス、「どうしたの?テストのことが心配?

・・・」に対して、J-CASTは「かみあわない」応答だと批判。これも当然、そ

の直前にテストの話があったと推測すべき所で、実際、読売の記事を読む

とそうなのだ。生徒自身がテストの話を書き続けた後だから、担任がそれ

に合わせてるのだ。

 

 

         ☆          ☆          ☆  

ところが、ワイドショーの女性レポーターが感情的に担任を批判するのはま

あ普通として、教育評論家は「わざと気づかないことにしたい」と言い、産婦

人科医は「本来ナマのやり取りになるべきでしょう」とコメントしてる。

 

記事執筆者も評論家もコメンテーターも、やり取りの行間を読むことができ

ないということか。文章の奥にある、生のふれ合いが見えないということか。

皮肉なことに、J-CASTの記事のラストはこうなってた。

 

  「それができないのが現代。病の根は深い」

 

本当に、深いなと思わざるを得ない。もちろん、執筆者とは全く別の意味、あ

るいは逆の意味で。いじめとは何か。誰が、どこで、どのように行ってるのか。

メディアが、伏せ字の同級生とか学校に注目するようでは、絶望的なのだ。

 

ちなみに読売は、ある生徒の言葉として、「優しくて、いい先生だった。生徒

から慕われ、相談にもよく乗ってくれた」と伝えてた。

それでは今日はこの辺で。。☆彡

 

                                   (計 2039字)

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