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『伝説の死闘 猪木vsアリ』(テレビ朝日)、感想と英語(音声解析)

『モハメド・アリ 緊急追悼番組 蘇る伝説の死闘 猪木vsアリ』。面白かっ

た! 「世紀の凡戦」どころか、1秒も退屈しなかったし、珍しくHDDに録画

までして永久保存。

 

確かに、ルールで細かく制限されてたので、表面的な動きや派手さは乏し

い。ただ、真剣勝負の記録なのに、単純に笑えるシーンも色々あったし、

語学や文化、現代史の学習としても興味深かった。テレビ朝日さん、

Good job(グッ・ジョブ)☆ こんなに早く、2時間ちょっとの番組を

まとめるのは、大変だったはず。

 

さて、ちょうど40年前、1976年6月26日の異種格闘技戦につい

ては、2年前の2014年にDVDが発売されてるし、昨夜(16年6

月12日)の放送もそこそこ視聴率を取ってるはず。

 

今さら普通の感想を書いてもほとんど意味がないだろう。当時だけでも、

37ヶ国、14億人(?!)の視聴者と言われてるほど。日本の視聴率

だけでも、土曜の昼間の放送で38.8%も取ってる。

 

 

         ☆          ☆          ☆

そこで例によって、他の人がほとんど書かないような事を中心に、簡単に感

想記事を書いてみたい。たとえば、「イノキ ボンバイエ!」の細かい文法と

意味とか♪

 

アリの曲『Ali bomaye』(アリ ボンマイエ)が猪木にプレゼントされた

とか、最初はアリがアフリカ・コンゴで試合した時(キンシャサの奇跡)に現

地のリンガラ語で叫ばれてたとか、ボンマイエがなまってボンバイエという

発音になったとかいう話なら、あちこちに書かれてる。

 

しかし、リンガラ語bomayeの文法的解析までは、英語版ウィキ

ペディアでさえ書いてない。私はリンガラ語の英訳&仏訳サイトで翻訳し

てみた。フランス語との関連が強い言語だから、仏訳も参考になる。

 

boma」は、kill(殺す)、delete(消す)、destroy(壊す)という意味

の動詞の、二人称単数の命令形。「ye」はこの場合は、him(彼)

いう三人称の代名詞であって、それは仏訳でハッキリする。

 

160613a

 

160613b

 

結局、「ボンバイエ」=「ボンマイエ」=「destroy him」=「(お前!)

アイツをやっちまえ」、と訳せる。そう言えばアリ自身も、destroyと

いう英単語を何度か使ってた。

 

参考までに、先日アップした2本の英語関連記事へのリンクも付けとこう。

どちらも英語原文の出典付き。

 

 モハメド・アリ追悼、英語ツイートの和訳&小雨プチ自転車

 モハメド・アリのボクシング、自転車泥棒を殴るため♪&プチ自転車

 

 

         ☆          ☆          ☆

まずはマニアックな前置きを書いた所で、追悼番組に向かおう。アリの昔

の映像も若いけど、アントニオ猪木の若さがまず面白かった♪ 現在の猪

木のコメント映像と並べる形になってたから、40年の歳月の重みを感じる。

 

アリの映像で一番衝撃的だったのは、兵役を拒否した後くらいのブヨブヨの

腹。1カット、一瞬だけ写してナレーションさえ無かったことが、逆に効果的

だった。もちろん、その後は引き締めて、単なる「エキシビション・マッチ」だ

と思ってた猪木戦でさえ、いい身体に仕上げてた。当時34歳のヘビー級、

身長190cmだから、身体のコンディショニングだけでも大変なはず。

 

一方、当時33歳の猪木も、110kgくらいの体重を100kgくらいまで

落として試合に臨んだらしい。莫大な借金も抱えて、アリより遥かに本

気モードだったから、ピリピリするのは当然。猪木のそばに付き添って

た藤原喜明も、感情の起伏の激しさについて回想してた。

 

猪木本人によると、アリが何kgの重りを足につけて5km走ったとか

聞くと不安になる一方、アリがジュースをこぼして飲んだと聞くだけで

安心したとのこと♪ ちょっと可愛い反応かも。

 

ちなみに、足首に鉛入りのカバーを巻いて走るトレーニングは私もやっ

たことがあるけど、足首に鉛の棒が当たって痛いし、走りが変になるか

らすぐ止めた。ダンベルを両手に持ったランニングも、同様に撤退♪

 

 

        ☆          ☆          ☆

それにしても、アリは単純に面白いエンターテイナーで、あのビッグマウス

の減らず口と比べると、亀田興毅なんて可愛いもの。明石家さんまクラスだ

ろう♪ 後で自分のトークの録画を見るのが趣味とか(笑)。本当に口が大

きかった気もするのは、舌を出したり口を開けてるシーンが多かったからか。

 

ラップの元祖(笑)とかいう話はまた後で検証するかも知れないけど、猪木

が会見場で「ウチの会社の宣伝マンに雇いたい」と言ったのは本音だろう♪

元・新日本プロレス営業本部長の新間寿とは違う意味で、アリも非常に優

秀な営業マン、営業トークだ。

 

ペリカン(pelican)という言葉で猪木を挑発した時、わざとこの簡単な

単語を記者たちに言わせて盛り上げてたし、松葉杖をプレゼントしたシー

ンでは猪木も素直に爆笑♪ あれは広告代理店が用意したのかね? 

あるいはプロレス関連で誰かが持ってたとか。

 

猪木という名前を知る前に、アリが「東洋人」(Oriental)の挑戦者を

募ってたという話も面白いね。半分以上は単なるビッグマウスだろうけど、

米国の黒人より更に下って感覚もあったのかな。1976年だと、まだ

まだ米国と日本、欧米とアジア・極東の差は大きかったはずだし。ま、い

まだに差は大きいけど。。

 

 

         ☆          ☆          ☆

で、肝心の試合内容に入る前に、また細かい指摘を入れとこう。実況のア

ナウンサーは、ニューヨーク・ロサンゼルス・東京の三元衛星中継とか

2回言ってたけど、「生放送」とか「生中継」とは言ってなかったと思う

(調印式は別)。

 

40年前の当時、試合は昼と夜に放送されたらしくて、夜はもちろん、昼

間も実は録画中継だったという指摘がある。ハッキリしないけど、30分

遅れとか、45分遅れとかだろうか。当時はネットも携帯も無いから、バ

レる心配もほとんどない。契約は最初から米国側中心だし、正確な生放送

は、巨額のお金が動く米国だけだったのかも。

 

試合は当時の感覚だと、判定引き分けでも仕方ない気はする。猪木がマッ

トに寝転んでる時間が長いだけでも印象が良くない。立ったまま、ごくたま

にパンチを出して5発ほど左ジャブを当てたアリを評価する見方も可能。

 

ただ、今の総合格闘技とかの感覚だと、公平に見て、猪木の判定勝ちだと

思う。右足の回し蹴りが次々とアリの左足を襲って、ふくらはぎも太腿も腫

れ上がってたし、ダウンやよろけるシーンも数回あった。

 

 

         ☆          ☆          ☆

アリ側は、猪木のリングシューズにテーブを負けとか注文を出してたけど、

あんな物に意味があるのかね? 単なる時間稼ぎなのか。

 

靴の爪先にテープを貼ってもすぐはがれるから、日本側の解説者かゲスト

(石坂浩二)が、「白くペンキでも塗っとけば」とか言ってた(爆)。それ、ホン

トにやったらウケてただろうな。肌色のペンキで、足の指を描くとか♪

 

猪木の蹴りは、左足でアリの左ふくらはぎ内側を狙うものも結構効いてた。

それに対してボクサーのアリの蹴りは、チョコチョコ可愛いお遊びレベル。

 

まあでも、あの腫れた足でもフットワークは何とか最後までキープしてたね。

猪木も、フツー倒れてるはず、王者のプライドか・・とか感心してた。右足甲

を剥離骨折するほど本気で蹴って、64発中、20発くらいは当てたんだから。

 

ちなみに、アリの軽い足運びのキャッチフレーズ、

  「蝶のように舞い、蜂のように刺す

は、英語版ウィキだと、

  「float like a butterfly,sting like a bee

と書かれてる。

 

「float」(フロート=浮く)ね。今回の番組中のアリの発言だと、

dance」(ダンス)という普通の英語も度々使われてた。舞うよう

な動きより、その場駆け足するようなステップが可愛かったかも♪

コーナーのロープを使って身体を浮かせて、軽く蹴りを出す仕草も

キュートだった。

 

 

         ☆          ☆          ☆

最後に、テレ朝が音声解析か音響解析した、試合中の言葉について。時

間も無くなったから、アリ陣営の英語だけ、軽くまとめとこう。差別的なもの

や性的なものが多いけど、時代背景や文化の違い、営業用ビッグマウス

を考慮して、そのまま引用、転載させて頂く。   

 ムハマド・アリ(Muhammad Ali)

   =カシアス・クレイ(Cassius Clay)

 

 Coward in Tokyo! 東京=トキオの臆病者!   

 Come on! かかって来い!  

 One time 一発で決めてやる 

 You’ve got big threat  お前の相手は手強いぞ 

 One leg  片足野郎  Ass hole クソったれ

 Inoki girl,Inoki lady 猪木は女か  

 Sissy 意気地なし

 Fight on floor like a girl  女の子みたいに床で闘ってるな 

 Men stand up!  男なら、立て!

 You gotta get once  1回ちゃんと立ち上がらなきゃダメだろ

 Much harder  もっともっと激しく来いよ、全然効かないぞ  

 

 (セコンドの声)  

 Stay free!  動き回れ!

 Just stay back  ただ下がってろ

 You’re doing great,beautiful 立派にやってるよ。キレイだぞ。

 Just watch the knee  膝だけ注意しろ

 

 

とにかく、アリも猪木も全力を出してる姿がgreat(偉大)だった♪ 

それでは今日はこの辺で。。☆彡

 

 

P.S. 視聴率は8.5%。40年後にも4分の1の数字を取ったことに

     感心すべき所か。。

 

                       (計 3766字)

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