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三浦九段の将棋ソフト不正疑惑、第三者委員会の報告その他を読んで

年末でバタバタと忙しい中、やっぱりこの騒動にはとりあえず一言、

感想を書いとこう。日本将棋連盟の三浦弘行九段のスマホ不正疑

惑の問題だ。まだ不明な点が数多く残されてるから、今まで同様、

「疑惑」という言葉を使っておく。過去の2本の記事は以下の通り。

       

 将棋と入学試験、スマホ・ソフト・ネット使用禁止の理由や見通し

                   (16年10月15日)   

 続・将棋のプロ棋士スマホ不正疑惑

   ~文春・新潮・朝日の短いまとめと感想(10月22日)

   

   

     ☆        ☆        ☆

余裕が無いので、ニュースの時系列に沿って軽くコメントして行く。

まず、一連の騒動の中心人物の一人、渡辺明・竜王が12月

22日にタイトル防衛。

  

その4日後、26日に第三者調査委員会が記者会見。2ヶ月近くも

経過した後、タイトル戦終了を待ってたようなタイミングだが、その

点はこだわらないことにしよう。

   

とにかく、

 「不正行為に及んでいたと認めるに足りる証拠はないと判断した

とのこと(朝日新聞)。

      

この文章、「不正行為は無かった」とは書いてない。証拠が不十分

という説明だから、今後の展開で判断が変わる可能性もある。

   

実際、ネット関連の大きな事件が冤罪扱いされた後、一転して有

罪となって、担当弁護士が釈明に追い込まれたのは記憶に新し

い所。あの時の展開は、劇的で急激だった。

   

ちなみに、1本目の記事に詳しく書いたように、私は「将棋やテスト

は機械の手を借りず、人間が行うべき」とは必ずしも考えてないの

で、念のため。「規則にしたがって堂々と」使用するのなら、むしろ

時代の流れでポジティブだと思う。ただし規則には、文章で明示さ

れてない解釈や理解、常識のようなものも含まれる。。

       

   

     ☆        ☆        ☆    

委員会のメンバーは、まず委員長が但木敬一(弁護士、元検事総

長)。他に永井敏雄(弁護士、元大阪高等裁判所長官)、奈良道

博(弁護士、元第一東京弁護士会会長)の名前が発表されてる。

   

大物を集めてるのは確かだが、今現在の肩書きが3人とも「弁護

士」というのはどうだろう。弁護士とは、弁護する人。争い事だと、

クライアント(依頼者)や容疑者の罪を軽くする、あるいは否定す

る職業だ。

   

これも指摘に留めて、調査報告の内容。ソフトとの手の一致率は、

 「不正を認定する根拠に用いることは著しく困難」。

      

主として弁護士達の感覚ということか。元々、複数の棋士その他

が非常に怪しいと語ってたのだから、単に「将棋のアマチュアによる

別の見方」が示されたということになる。中立的に見れば、それ以上

でも以下でもないような話だ。

    

「多数」の棋士が、ソフトでなくても指せる手だと証言したとかいう

話は、別に驚きはない。一手一手を個別に見れば、人間でも指せ

るのは当たり前。特定の局面ごとの選択肢はさほど多くない。

     

問題は、対局の全体とか、終盤全体などの一致率のはずで、そ

この説明が具体性を欠いてる。「三浦さんよりも高い一致率を示す

棋士はたくさんいた」とされてるが、それは疑惑の否定どころか、逆

に疑惑の大幅拡大の要因にもなる。

     

もし、すべて不正行為でないのなら、それはそれで棋士の指す将

棋の価値が問われるはずだ。

   

スマホと似たような棋士がたくさんいる状態では、頭脳のトップ・ア

スリートとしての棋士の価値は少なからず下がるだろう。対局者の

地位から、コンピューター対局の解説者の位置へ。主役から脇役

へ、落ちて行っても不思議はない。。

   

    

     ☆        ☆        ☆   

対局中の約30分に及ぶ離席については、

 「そうした事実はなかった」。

   

ところが、将棋連盟の一昨日(12月27日)のニュース「第三者

委員会調査結果を受けて」を最後まで読むと、「7月の対久保戦

についての、トータルの離席時間は長かったと報告書に記載

れております」と書かれてる。

  

離席についての久保利明九段の指摘は、部分的には間違ってた

としても、全体的には合ってた可能性もあるわけだ。

  

そもそも調査委員会も、「処分当時、疑惑が強く存在」したから、

処分は「やむを得なかった」としている。それほど強い疑惑を否定

するのなら、もっと強い論証が必要なはず。

   

    

     ☆        ☆        ☆     

その後、27日には連盟側の記者会見。これも何とも腑に落ちない

もので、調査報告をあっさり認めてるわりに、責任はほとんど取って

ない。執行部の辞任どころか、僅かな減給のみ。

  

さらに、対局映像に目を通したのが12月中旬すぎ(島朗・常務理

事)とか、まだ調査書の全体には目を通してない(谷川浩司・会長)

とか。まだそんな段階なら、もっと調べて結論を出すべきだと思う。

執行部も内心、まだあまり納得してないようにも見える。

     

実際、青野照一専務理事は、「合計すると2時間40分という離席

は、普通の対局では考えられないこと」とも語ってた。一体、なぜそ

んなに長いのか。その間のビデオ映像や証言はどうなってるのか。

      

専門業者によるスマホやパソコンの解析で、不正の痕跡は確認さ

れなかったとあるけど、疑惑が発覚してかなりの時間が経った後の

解析にどの程度の信頼性があるのか。もっと説明が欲しい所。民

事だから、携帯会社やプロバイダーの通信記録は調べられなかっ

たのだろうか。

   

    

      ☆        ☆        ☆

とにかく、まだ分からない事だらけで、大掛かりな冤罪で一件落着

とは思えない。渡辺竜王や久保九段らの反応(あるいは反論)、調

査書の公表、週刊誌その他の報道もまだこれからだろうから、続報

を待つことにしよう。

  

いずれにせよ、将棋界のイメージがかなり悪化してしまったことだ

けは確か。ただ、これを機に、不正や疑惑が生じないような規則が

出てきたことはプラスだったと思う。やや遅すぎた感はあるが。

   

棋士の世界だけを聖域にして、性善説を唱えるのは無理がある。

全員かどうかはともかく、少なからずの人間の心に、悪の側へと

傾く本性が含まれてることは確かだ。

   

それでは今日はこの辺で。。☆彡

         

                       (計 2367字)

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