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僅かな可能性の扱い方と、リスク管理~『A LIFE~愛しき人~』第7話

眠くて眠くて、このままじゃ脳出血か脳梗塞で倒れそうだけど、

トランス・シルヴィアン法だろうが脳血管バイパス法だろうが、外科

手術は嫌なのだ。それより、「レビュー手抜き法」を採用しよう♪

安全、簡単、無料で、すぐ寝れる。

   

最近、私は懲りずにまた、早寝早起き生活にチャレンジしてるのだ。

リズムが崩れるし、体質に合わないし、もう眠い、眠い。。どうせまた、

すぐ挫折するだろうけど、僅かな可能性に賭ける男はカッコイイはず♪

そりゃ、物語のヒーローだけだろ!

    

    

     ☆        ☆        ☆

さて、今回はやはり、ドラマのタイトル変更から入るのが本筋。

   

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金色のアルファベット「V」(ヴイ)が、ローマ数字の「Ⅴ」(ご)にも

見えるから、「第5回じゃないだろ!」と勘違いクレームをつける人

が現れるリスクもある♪ しかしスタッフは、そんな僅かなリスク

は無視して、ロゴ・デザイン的な遊び心を重視したわけだ。

   

「A LIE」(エー、リヴ)。えぇ~、生きる?(笑)。つまり、壮大

(浅野忠信)のラストのショックを表す、ちょっと寒いロゴなのだ♪

これで、「A LIVE タイトル 意味」とかいう検索アクセスが

3回くらい稼げるはず♪ 少なっ! 

   

ちなみに前回の「逆行性の解離」だと、検索が1000ぐらい入って

驚いた。ドラマのポイントで、難しくて、おまけにネット上の情報が

少ないからだろう。

      

     

      ☆        ☆        ☆

話を「えぇっ、生きる?」に戻すと、脳腫瘍の手術で神経を傷つけられ

て、死んだような存在になると思ってた妻・深冬(竹内結子)が、沖田

(木村拓哉)の手術でフツーに生きる可能性が浮上。愛する女性だか

ら、壮大にとって嬉しい驚きではある。ただ同時に、自分には手に

入らない存在だから、消えて欲しかったのも事実。

    

それだけなら中立的でビミョーな話だけど、自分の専門領域で沖田

が画期的活躍をすることへの嫉妬もある。手術室で深冬と沖田が、

ヒモで縛る大人の遊び(笑)を仲良くやってる姿もシャクにさわる。

   

だから、実梨(菜々緒)に言わせると、本当は深冬に死んで欲しいと

思ってるくせに・・とかいうマトメになるのだ。

      

この悪女の見方は半ば正しいけど、重要な点を見落としてる。実は

既に壮大は、嫉妬と憎悪で屈折した愛を快楽へと転換する性倒錯者

へと進化を遂げてるのだ♪ 欲望のオペとしての、歪曲法。

   

実際、先週の最後で、ラヴラヴの深冬&沖田カップルの姿をのぞき

見した後、あやしい笑みを浮かべながら、捨てた実梨を電話で呼び

出して、バットを振ったらしい(笑)。またバットか! 

  

想像力を駆使した、ヴァーチャル4Pに励んだのだ♪ 妻が親友

と浮気する姿を目に映しながら、自分も浮気。そう言えば、「V」

の字はバット2本にも見える(笑)。色が金なのは、「かね」と

「きん」を使ったことの暗示。「壮大 黄金バット」という検索は

今のところゼロだ。今後も無いだろ!

   

    

      ☆        ☆        ☆

ロゴ解説に続いて、トランス・シルヴィアン法(trans-sylvian

approach)の説明に移ろう。

    

トランスという幻想的なダンス・ミュージックやカルチャーは大好き

だったし、デビッド・シルヴィアンという音楽家の名前も知ってたが、

この手術法の名前は知らなかった。

  

最初、「トランス・シルビア法」で探してダメだったから、試しに

「シルビアン」に変えると専門情報がそこそこヒット。

     

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     ☆        ☆        ☆  

上図は英語版ウィキペディアのアニメから合成。「lateral

 sulcus」(側溝、外側溝)というのが解剖学的な英語名と

して普通らしい。図の赤い線、つまり、脳の中央に伸びる溝のこと。

   

発見者とされる人名で呼ぶなら、シルヴィウス裂溝(Sylvian

 fissure)とか。私の好きな、クリにも見えたりして♪ 栗ね(笑)。

コラコラ!

     

この溝をはがして超える(=トランスする)ような形で、脳の中心

に向かうのが、トランス・シルヴィアン法らしい。専門情報を見ると、

優秀な脳外科医が上手く使えば、それほど大きなリスクでもない

ような感じも受けた。

   

でも、もちろん場合によってリスクは異なる。ドラマだと、動眼神経が

傷つけられるとか言われてたし、検索してすぐ出て来る医学論文の

pdfファイルを読むと、こんな感じでリスクや難しさが列挙されてた。

    

数又、横山ほか、『Transsylvian approach に

必要な解剖学的知識』(脳神経外科ジャーナル Vol.21,

2012,No.9)より。

     

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     ☆        ☆        ☆

これに対して、失敗リスクはもっと高いけど、完全に成功する可能

性もあるのが、沖田が早口言葉で喋ってた方法♪ メールの指示

に従ったおかげで発見できた。

   

 「Back to the Basics」

バックを基本にしてくれ(笑)。コラコラ! 初心に帰れ、ね。   

    

もう木曜の夜だから、今さら聴き取って書く気にはなれない。そも

そも私は、「耳はダメ」(笑)。『ラスト・シンデレラ』か! マジメな話、

耳を攻めるとかなり効くから、お試しあれ。

   

で、心臓手術を応用した脳血管バイパス法ね。要するに、ジャマな

脳の血管をつなぎ換えて、スペースを開けて、神経を傷つけずに

そこから腫瘍の手術をするという話だ。これがどれほど新しくて、

メリットとデメリットはどうなのか、もう調べる時間はない。

     

とにかく、高い確率でそこそこ成功する行動より、低い確率でも

大成功する行動の方が、ドラマ受けするし、一般ウケもいいのだ。

大衆向けの物語には、起伏の大きさと派手な明るさがポイント

になる。選挙や政治の演説でも同じだろう。

   

   

    ☆        ☆        ☆      

ちなみに、読者の皆さん自身は次のどちらを選ぶだろうか?

   

(方法1) そこそこ成功する確率80%、失敗する確率20%

(方法2) 大成功する確率60%、大失敗する確率40%    

      

例えば、そこそこ成功を+2、失敗を-2、大成功を+5、大失敗

を-5と評価して、確率論的な期待値を計算すると、

      

(方法1の期待値)=2×0.8+(-2)×0.2=1.2

(方法2の期待値)=5×0.6+(-5)×0.4=1.0

     

方法1、つまり、そこそこ成功を狙う保守的戦略の方が期待値が

高くなる。もちろん、プラス・マイナスの評価の値や確率の設定に

よって、話は変わるし、期待値よりも成功したときのメリットで選ぶ

人も多いはず。

     

こうした話は、原発vs反原発の論争でもあるし、リスク管理に付き

物の微妙さ、難しさなのだ。地震のリスク評価を間違えると、保険

会社の経営が傾くことにもなる。賭け屋のオッズ(掛け率)も同様。

似たような賭け事でも、競馬や競輪はイマイチの評判とイメージ

なのに、宝くじはクリーンで人気なのであった。。

    

   

     ☆        ☆        ☆

さて、この程度の話なら、ゴールデンタイムのドラマの脚本としては

普通の出来だろうけど、橋部敦子はやっぱり一味違ってるし、ひと

クセある脚本家だ♪

  

僅かな可能性に「賭ける」のでなく、僅かな可能性を「調べる」だけ

なら正しいわけで、それが沖田の乳ガン発見につながってた。

   

もちろん、リスクやデメリットがほとんど無ければ、僅かな可能性

でもやってみる価値がある。由紀(木村文乃)のキャベツ抜き、

マスタード2倍ホットドッグの差し入れは、安くて賢い戦術だ。

   

   

     ☆        ☆        ☆

一方、僅かな可能性なら諦めて、「無くしてしまえ」と考えたのが、

壮大と実梨の2人。

   

壮大は、壇上記念病院がなかなか自分の手に入りそうにないから、

桜坂中央病院に吸収合併させようと考える。深冬の心が手に入ら

ないから、死んでしまえ、消えてしまえと考えてしまう。

   

分からなくはないし、ある意味、合理的な自己防衛の一つと言える。

内心に留めとけば、社会的なバッシングも受けない。敵は、自らの

内なる良心、超自我のみ。

    

一方、実梨は、壮大の心が手に入らないから、ライバルの本妻・

深冬と共につぶしてしまえと考える。リスク管理の不十分さの責任

を取らせる形で。

   

   

     ☆        ☆        ☆   

深刻な脳腫瘍がある深冬に手術させる巨大なリスクについては、

当サイトのレビューでも以前からハッキリ指摘してたことだ。明らか

におかしいどころか、訴訟ものの罪のはず。大きな危険を冒すこと、

つまり、少年少女たちの「冒険」。

     

ただ、そのおかしさを敢えて人間性の一つとして描きつつ、物語の

意外な展開にも利用する辺りが、橋部脚本の優秀さだろう。人間

とは本質的に、罪人とか迷い人なのだ。

   

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最後に、国立がん研究センターHPから、乳がんの年齢別罹患率

のグラフを引用させて頂こう。確かに、ほとんど30代以降で、15

歳以下はほぼゼロだから、14歳の少女だと考えにくい。乳腺外科

部長・児島由貴子(財前直見)の判断は疫学統計的に普通なのだ。

   

って言うか、30年でずいぶん乳がんが増えてるように見えるね。

グラフの正確な解釈は保留しとこう。統計リテラシー、統計を扱う

能力というのは、結構ハイレベルなのだ。

     

それでは今日はこの辺で。。☆彡

   

   

    

cf. 切ってつないで治す、心の穴、頭の影

              ~『A LIFE~愛しき人~』第1話

   華麗なるキムタク、雪山へ~第2話

   みどりの目に映る FIRST PASSION COLOR~第3話

   私って、いつフラれたの?~第4話

   少年たちの冒険と、最小の傷の手術~第5話

   逆行性の解離と、二つの穴~第6話

   穴(アナ)と由紀&深冬の女王〜第8話

   包丁を研ぎ続ける職人たち〜第9話

   闘いと穴埋め、自らの存在のために~最終回

   

                   (計 3686字)

        (追記 54字 ; 合計 3740字)

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受信: 2017年3月 3日 (金) 05時38分

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