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旧靴=窮屈からの自由、オーダーメイドのフットガード~『BG~身辺警護人~』第2話

何も予習してなかったから、映画『ボディーガード』(1992年)への

オマージュ(敬意を込めた模倣)がいきなり出て来てウケてしまった♪

『広辞苑』第七版にも採用された「お姫様抱っこ」。元祖はこれだ(爆)。

 

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そりゃ、パロディ映画だろ!・・ってツッコミ、どうもどうも♪ 去年の

作品『HITMAN’S BODYGUARD』(ヒットマンズ

ボディーガード)。日本の劇場だと未公開だから、全く知らなかった。

ネットフリックスが動画配信してるわけね。

 

ここから始めたのは、単なるお遊びのコネタではない。この映画は

凄腕のヒットマン(殺し屋)をボディーガードが守る話だから、ある意味、

今回のドラマと一緒なのだ。

 

重大事件の判決に納得できない関係者にとって、裁判官は凄腕の

ヒットマン。実際、行永辰夫裁判官(田中哲司)を襲った女性は、

「人殺しをかばう奴も人殺し」とか叫んでた。それをボディーガードが

守ったのだから、『ヒットマンズ・ボディーガード』の形になってる。

 

どうせなら、「裁判官抱っこ」すれば良かったのに♪ 細かすぎて

伝わらないパロディだけど、一部の女子は萌えまくりかも。

 

 

     ☆        ☆        ☆

もちろん、普通の人はこちらにキュンとするんだろう。萌えポイントは

歌姫レイチェル(ホイットニー・ヒューストン)のニーハイ・ブーツだ♪

そこか! いや、最近の女性はブーツを履かなくなってるって話を

ネットで読んだもんで。ポスター画像は英語版ウィキペディアより。

 

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で、今回のドラマでは、島崎(キムタク=木村拓哉)が裁判官の妻・

亜佐美(大塚寧々)を美魔女抱っこ♪ 彼女なら私も大丈夫だ(笑)。

何が?! 

 

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非営利の個人サイトのレビューにおける限定的引用で、著作権法

の許容範囲と考える。肖像権には別に配慮して、顔は判別不能に

しといた。無料動画配信Tverへのリンクも付けとこう

 

元の映画は、「And I ~~」のサビでお馴染みのテーマ曲しか

知らなかったけど、英語版ウィキのPlot(プロット=あらすじ)を

読むと、元々はトニーというボディーガードがいて、そこにフランク

(ケビン・コスナー)が割り込む流れらしい。

 

ということは、フランク=島崎、レイチェル=立原愛子(石田ゆり子)、

トニー=落合(江口洋介)といった感じの対応関係か。遅っ!

 

まあでも、「トニー 江口」でツイッター検索かけると何もヒットしない。

「江口洋介 トニー 映画」で普通のGoogle検索しても(ほとんど)

ヒットせず。単に、あんまし似てないだけかも (^^ゞ トニーは落合と

違ってチョイ役にすぎないのかな。

 

いずれ映画をチェックしてみたいとは思ってるけど、他にも準備中の

記事が溜まってるもんで。それより仕事しろよ! 確かに♪ でも、

ブログガードも頑張らなきゃ消されそうなご時世なのだ。ガクガク、

ブルブル。。

 

 

     ☆        ☆        ☆

お姫様抱っこの映像にこだわった後は、ドラマの全体を振り返って

みよう。やっぱり井上由美子の脚本はよく出来てるなと感心した。

 

今回のドラマは最初から最後まで「クツ」が主役になってる。最初は

島崎が玄関で靴を片付けるシーンだったし、亜佐美のささやかな

秘密はトランクルーム「フリーダム(自由)」に靴とか保管すること。

靴は、足を守る「フットガード」でもある。

 

亜佐美は放火されたママチャリが窮クツな生活の象徴だと語ってた

けど、窮屈さは靴と強く結びついてたし、自宅の下駄箱には地味で

古い靴が並んでた。旧靴=窮屈♪

 

そこから少しでも逃げ出そうとして、デパートの靴屋で買ってたのは、

「かっこいい靴」(笑)。行永じゃなくても褒めるのが難しい、自由度が

高すぎるデザインだった。昔の私ならあっさり「ヒールがビミョー」とか

言ってたけど、今なら「ユニークだね」と言う所か。学習したのだ♪

 

いくら何でもユニーク過ぎるから、静止画像でジーッと眺めてたら、

靴底のロゴが何とか読み取れた。「MARNoN」と書いてる

ように見えたから、またマニアックな考察が始まることになる。正確

には、「o」の位置は下側じゃなくて上側だ・・・って細かっ!

 

 

     ☆        ☆        ☆

で、MARNONという靴ブランドを検索すると、一発でヒットした。

読み方は「マルノン」。「自分らしく自由な生き方」を目指す女性に。

 

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「マル」は日の丸、「ノン」は否定のフランス語。日本製で、どこにも

ない靴という意味とのこと。オーダーメイドの靴店なのだ。正確には

セミオーダーだと思うけど、お店としてはオーダーメイドという言葉

を前面に出してた。

 

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あのヒールのデザインには、「tex-fl-02」という注文番号が

付けられてる。「織物-花-2番」という意味だろう。私は元のまま

の方がいいけどね。最近あんまし見ない、とんがったポインティッド・

トゥに8cmピンヒールでエナメルの光沢。これならイケる♪ 何が!

 

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      ☆        ☆        ☆

私も実は、ランニングシューズのセミ・オーダーを考えたことがある。

最近見てないけど、以前はナイキのHPでやってて、もちろんHP上

で予想完成図も確認できた。値段も普通のシューズより数千円高い

程度で2万円弱だったか。ちなみにマルノンは税抜きで3万円以上。

 

ただ、しばらく色々試した後、結局は購入を止めた。一見、自由に

見えて、やっぱり不自由なのだ。オーダーにもかなりの制約がある。

 

色もデザインも、まあまあのものはあったけど、本当にピタッと来る

ものはない。むしろ普通の既製品の靴から選ぶ方が、自分の好みに

近くなる。

 

オーダー(order)という言葉は、「注文」という日本語に訳すと、自由

に頼めそうな気もする。しかし「命令」とか「秩序」という訳語もあるし、

語源的には「配列」。並べること、または並びなのだ。ということは、

元のものは同じで、少し工夫すること。片づけと言い替えてもいい。

 

 

      ☆        ☆        ☆

結局、窮屈な世界から自由な世界に飛び出そうとしても、いろんな形

で不自由が伴うのだ。それなら、元の窮屈な世界を楽しむのもあり。

 

例えば、行永夫妻のラストシーンは、窮屈な玄関での抱擁。もちろん

あれは居間だとマズイのだ。狭くて靴も下駄箱もある、玄関でないと。

あの後は、「カッコイイ」靴を履いたまま愛し合う♪ それだけでも、

裁判官夫妻にとっては刺激的な解放=開放だろう。

 

そもそも、窮屈さは不快とは限らない。ハイヒールとか、レイチェルが

履いてたニーハイブーツは束縛(ボンデージ)の最たるものだが、

だからこそ独特の魅力や感触、存在感を放つし、自己表現にもなる。

 

島崎を見ても、道路工事の警備員よりは、ボディーガードの方が

窮屈、不自由なはず。ワガママなクライアント(顧客)の命令にも従う

ハメになるし、狭いエレベーターで命がけの戦いもすることになる。

それでも身辺警護に戻ったのは、過去のトラウマ的失敗から自由に

なりたいという思いが強いからだ。忘れられないなら、克服する。

 

ちなみに、なぜドラマでエレベーターを使ったか。玄関やトランク

ルームと同様、窮屈な場所の象徴だから。戦闘の後、ドアが開くと、

犯人はもっと窮屈な場所に連行されて、島崎はちょっと自由になる。

とはいえ、島崎は足が不自由になってた。

 

窮屈から脱出しても、また不自由。それでも島崎は顧客をガードする。

顧客にとって、ガードされること自体が窮屈であっても、病室や墓穴に

閉じ込められる窮屈さよりはマシだから。。

 

 

     ☆        ☆        ☆

最後に、古さの表現についても一言だけ。島崎は「これでも年だけ

は食ってるから」とか胸を張って、「それ、マイナスでしかないんです

けど」と突っ込まれてた♪

 

しかし、古さとは経験の豊富さ、鍛錬の深さでもある。だからこそ、

島崎の息子もちょっと古い女子アナ・詩織ちゃんに魅かれてた。

いずれ、熟女系のサービスにハマるタイプだろう(笑)。母への愛も

含めて。

 

まあ、なぜ古さを賛美するドラマになってるのか、それでいいのか、

考え直してみることも必要だと思う。古いものから先に消えていくのが

世の定め。寿命、老化という自らの窮屈さから自由になろうとする時、

若者や子どもという新しい存在に未来を託すのは自然なことだろう。

若者向けドラマを目指して苦闘するフジ月9は、もっと評価されていい。

 

古いものから新しいものへの移行。それは運命のオーダーメイド、

順序作成なのだ。古いブログで書くのもビミョーだけど♪

 

噴石から部下のボディをガードしたと言われてる自衛隊員に合掌

しつつ、それでは今日はこの辺で。。☆彡

 

 

 

cf.慢心=警護(security)は人間の最大の敵(『マクベス』第3幕)

     ~『BG~身辺警護人~』第1話

 緊縛かのん、谷底へのバンジージャンプ~第3話

 ウェディング・イブ、涙は夜更け過ぎに雪へと・・♪~第4話

 捨てるな!、新たなマイウェイへの出発~第5話

 安全が一番と言いつつ、危険に向かう人間~第6話

 誤差あり!、お互いのズレを埋める謝罪と行動~第7話

 無駄死にさせてはいけません!、人も組織も~第8話

 他にもあった、大切なもの~最終回

 

              (計 3505字)

    (追記 188字 ; 合計 3693字)

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コメント

テンメイ様、あけましておめでとうございます。

どの記事にコメントしようかと一瞬迷った後でドラマ記事があって安堵しましたよ。

コメント欄に書き込むのも一年近くブランクがあると不慣れな感じがしてしまいますねー。

それはやはり古い書き手だからでございましょう。

書き手として人生の前半は筆を使って書き、後半はキーボードをたたいているわけですがどちらが不自由かといえば後者でございます。

しかし道具としてのワープロシステムは抜群の不自由からの解放があるわけでかなりの相克を含んでいるわけですねえ。

世界は嫌な感じに満ちているかのようなこのドラマ。

主人公以外があまりにもざらざらしているのでニヤニヤしてしまいます。

緩和剤は上司くらいですよねえ。

主人公に含むところのある同僚、主人公に対して敵意むきだしの警察関係者…いずれも主役級の配置によって嫌な感じをゴージャスに醸し出すわけです。

正しさとか人間らしさとか男らしさというものが曖昧な時代…。

そういう時代にあくまでかっこいいのはなかなかに大変なことだなあと思います。

自由と平等の間に法というお約束を置いてなんとかタイトロープを渡っていく世界。

そんな混迷の時代に天命を受けて記事を書き続けるテンメイ様に幸あらんことを!

地獄の底からお祈りしていまーすtyphoon

投稿: キッド | 2018年1月28日 (日) 18時38分

> キッドさん
   
明けましておめでとうございます clover
わざわざコメ返しして頂き、どうもです。
  
やっぱりドラマ記事で安堵しましたか。
キッドさんならレヴィ=ストロース記事でも
良さそうですが、まあ超手抜き記事ですしね♪
  
実は僕も、そちらでどの記事にコメントしようか、
しばらく迷ったんですよ(笑)
1つ前の記事にしようかとも思いましたが、
ちょっと不自然かなと思って最新記事を選択。
   
他のブログでのコメント書き込みなんて、
僕も滅多に機会が無くなりましたからね (^^ゞ
   
別に避けてるってほどでもありませんが、やり取りという
文化や慣習もSNSに移ってしまった感があります。
メールでさえ、古い感じが出て来てますからね。
   
とはいえ、安心しました♪
頂いたコメは、完全にキッドさんならではの文章。
懐かしくて、なりすましではないと断言できます(笑)。
  
「じいやモード」でもなく、「キッドさんモード」で、
やや「悪魔モード」まじり。
ちょっと絵文字が減ってるのは、時代の流れかも。
絵文字が多いと、古い人間扱いされるという噂もあるし♪
   
僕のレビューをきっちり読み込んだ上で、
古さと新しさ、不自由と自由という
2つのポイントに絞り込んで、変化球を投げ返す。
   
以前はこれを週に2往復とかやってましたよね♪
それはそれで、やり過ぎで不自由でもありますが、
今となっては古き良き思い出です(笑)
まあ、思い出の美化だけじゃなくて、
文章読解&作成の力が養われたのは事実。
それが新たな自由や解放にもつながってます。  
  
   
で、筆とキーボードの比較。
筆って、ホントの筆でしょうかね♪
  
僕はボールペン派ですが、手で文字を書くのが
遅いので、PCのキーボードは自由を感じます。
   
ただ、じっくり考える前にすぐ文字を入力して
しまって、それに引きずられる面はありますね。
反射運動みたいな文章入力になってる。
打ち込んだ後で加筆修正しても、最初の
機械的反射が残るし、修正もまた反射的(^^ゞ
   
他にも、手書きはますます面倒になってしまったし、
ケータイやスマホ、タブレットの入力は不自由だし。
        
それでも今さらキーボードは手放せませんが、
そろそろ少しは手書き生活に戻そうかと思ってます。
手の運動、漢字の脳トレにもなるし。
   
   
ドラマについては、確かに主人公以外が
「ざらざら」してますね。
上司はここまで緩和剤になってますが、
いずれ違う面も出して来ると思ってます。
   
「かっこいい」主人公も、以前とは
微妙に違ってる感がありますよね。
『A LIFE』や『HERO』はもちろん、
同じテレ朝の『アイムホーム』と比べても。
   
例えば第1話で、主人公は蹴られたままだし、
第2話では一旦クビになって顔をしかめてます♪
落合=江口との別れのシーンでも、
正論でやり込める勝利の形にはなってません。
走り去る車の後ろから放つ言葉は宙に消えてました。
家でも、子どもに1本負けして終わってたし(笑)
   
この後、主人公の過去や元(?)妻が明らかに
なって来たら、さらにザラザラして来るかも。
  
ただ、視聴率や視聴者の反応、期待もあるわけで、
『PRICELESS』の場合は中盤以降、
普通の分かりやすいカッコ良さに回帰してました。
映画とは違う、テレビ制作独特の難しさは、
キッドさんならよくご存知でしょう。
無料の大衆娯楽は、その都度の大勢の声に左右されます。
    
  
最後に、「自由と平等の間に法というお約束を置いて
なんとかタイトロープを渡っていく世界」。
  
これは一般論やドラマの話だけじゃなくて、
混迷(コンメイ)するテンメイの話にもなってますね♪
単純に分けるなら、キッドさんが自由の側で、
僕が平等・法・綱渡りの側でしょう。
   
そう言えば子ども時代、コンクリートの壁の上にある
狭い狭い一本道を渡り切る遊びをよくやってましたよ。
「超人」とか称して(笑)
   
まあ、生き方の選択には、人を超えた次元からの
天命(テンメイ)に従う感覚もあります。
  
キッドさんも、地底か天上か知りませんが、
いずれ地上に完全復活することを期待してますよ。
自由とは固定の反対。変化が本質ですからね。
地上には人間の愛とメモリーも溢れてるし♪virgo
   
それでは、今年もよろしくお願い致します shine
  
  
P.S. 「かりんお嬢様」、もう見ました?
    みんな、色々ありますね。。

投稿: テンメイ | 2018年1月29日 (月) 14時24分

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