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凡人・今泉健司四段、NHK杯で天才・藤井聡太七段に勝った対局と次のボロ負け♪~NHK『逆転人生』

ダメだ。杉浦友紀アナのパラパラが無かった(笑)。そこか! 晩ご飯を食べながらNHKニュースをチラ見した後、テレビを消そうかと思ったら、杉浦アナが出て来たから、また妙に長くてちょっとアンニュイな(死語♪)ダンスを期待してしまったのだ。

  

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初めて見た、NHK『逆転人生』。タイトルが大げさ過ぎるけど、人間らしい話は好きだし、杉浦アナは大好きだ♪ バラエティでは初めて見たゲストの潮田玲子も思ったより可愛いリアクション。将棋の対局の記事はここ1年書いてないし、たまには書いとこう。局面を作って画像処理するのが面倒だけど (^^ゞ

   

棋譜は将棋DB2を参照。将棋盤は、シンプルで自由度が高いiOSアプリ「ただの将棋盤」を使用した。

   

     ☆       ☆       ☆

さて、主役は遅咲きの将棋のプロ。自称「凡人」、今泉健司四段。実はパソコンでもGoogleでも一発変換できる有名人だ。プロ養成機関・奨励会で年齢制限に引っかかって退会。パチンコや麻雀で遊び過ぎたのか♪ その後、プロになれる特別なチャンスがあったのに、再び失敗。

   

まさかの三度目の挑戦で見事プロになった時の年齢は41歳で、史上最年長。直前まで介護施設で働いて心を鍛えたそうで、この人生だけでもただの凡人ではない。非凡な凡人と言うべきか。クールな棋士の中だと目立ってる、暑苦しいキャラだけど♪

   

講談社からは『介護士からプロ棋士へ 大器じゃないけど、晩成しました』という本を出版。アマゾンの5つ星評価で4.6だから、かなり好評らしい。ただし、実際は「介護士」(介護福祉士)ではなく、「介護ヘルパー」とかいう噂だ。ネット上の複数の情報より。ただ、資格の制度が途中で変わってるらしいし、正確な情報は保留しとこう。

   

   

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とにかく、プロになった小泉四段が再び脚光を浴びたのが去年、藤井聡太七段に勝った対局。テレビ中継される晴れ舞台のNHK杯で、見事に逆転勝利をおさめた・・という話になってた。当時44歳の中年が15歳の高校1年生に勝って、「ジャイアントキリング」(大物食い・・笑)

      

ただ、将棋とテレビ番組の特徴を理解してる人なら、おそらくドラマチックに脚色してるんだろうと想像するはず。持ち時間が極端に短い中で159手の長い対局だから、途中の形勢は本当はビミョーだったんだろう。。 そう思って直ちにデータベースで調べてみたら、やっぱり二転三転のビミョーな対局だった。

    

どのプログラムを使って判断してるのか不明だけど、将棋db2のコンピューター評価値はプラスとマイナスの間を揺れ動いてた。つまり、先手の今泉四段が有利な時もあれば、後手の藤井七段が有利な時もあって、数値(つまり有利さの度合い)もかなり変化し続けてるのだ。

   

   

      ☆       ☆       ☆

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上図は37手目。先手で得意の中飛車を選んだ今泉が、4五歩と攻撃開始。「まだ前例がいくらでもありそうな局面」と書こうとして、念のために「同一局面を探す」をクリックしてみたら、一つもヒットしなかった (^^ゞ まあ、データベースの詳しい説明が見当たらないんだけど、既に定跡も常識も外れた局面らしい。

     

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上図は先手の49手目、4五同銀。評価値は-225で、少し後手の藤井が有利とされてるけど、実際はほぼ互角だろう。私自身は先手をもちたい局面だ。

  

全局通して見てると、コンピューターの評価値も「読み筋」も、それほど正確ではないし、安定してない。例えば、当たり前の手とか、読み筋通りの手を1手指しただけで、大幅に数値が変わったりするのだ。

   

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上図は60手目。後手の藤井の7六歩。評価値は45でほぼイーブン。個人的にはここだと、後手がちょっとだけ指しやすい気もする。先手の左桂を攻めて、自陣の右桂を跳ねて行く筋が見えてるし、玉の構え(左美濃囲い)がしっかりしてるから。

  

  

      ☆       ☆       ☆

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上図は76手目。先手が4二同飛成で迫った時、後手の藤井は、5三の金を守りつつ今泉の龍を確保する5二金。これは悪手のようで、評価値は一気に先手優勢(788)になった。ちなみにコンピューターの読み筋は、5二金の代わりに、4一金。5三龍と金を取らせて、5九角成から7五角、3九銀と反撃する展開を読んでた。

  

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形勢が二転三転した後、後手の藤井が3二銀と合駒を打った96手目。ここではコンピューターは、1三玉と逃げる手を読んでた。3二銀のせいで評価値は先手優勢に傾く(1783)。ところがこの次、今泉が弱気になって悪手を打ってしまった。テレビでも紹介されてた、守りの5八金打。一気に-1042で逆転。4六角成で、藤井の馬が攻防に効く。

  

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ところが、誰でも打ちたくなる後手の120手目、3六桂が悪手らしくて、一気にほぼ互角になった。といっても、まだ評価値は-974から-140になっただけだから、大逆転したわけじゃない。実際、まだ数手はほぼ互角で揺れ動いてた。私も含めて、フツーのアマチュアなら、まだ後手をもちたい人の方が多いと思う。

   

ちなみにコンピューターの読み筋は、3六桂の代わりに、4五金。実は将棋DB2には「5五金」と表示されてるけど、そのすぐ下には4五金と書かれてるし、内容的に表示ミスだと思う。4五金は、先手に香車を打たれるのを防ぎつつ、3六の地点の攻めを強化する攻防の一手で、納得できる。

  

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先手が4五香から4四香で角を取ってからはもう大差。上の投了図は一方的になってて、形作りさえ出来てない。159手で先手勝利。藤井がガックシと頭を右下に降ろしたのは、テレビ向けのサービスに見えたほど♪

   

   

     ☆       ☆       ☆

番組の終盤にはちゃんと凡人らしい「オチ」もあって、次に藤井七段と戦った時には木端微塵(こっぱみじん・・死語♪)にボロ負けしたとのこと。こちらも早速、棋譜をチェックしてみた。まあ、囲碁でいう「中押し勝ち」みたいなもので、中盤で早めに投了してる。ただ、手数は107手だから、フツーの長さだ。

  

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先手の藤井が居飛車の穴熊(変型)で、後手の今泉が四間飛車の銀冠。先手から見て右側で小競り合いが続いた後、上図は93手目。先手が5七金と引いた局面。既に先手有利だけど、まだ勝負になってた。ここでコンピューターの読み筋としては、後手が3七歩成と5六歩を効かした後、3四飛と指すことになってる。

  

ところが今泉はすぐに3四飛と指してしまったから、5二角から馬を作られて、飛車の動きが不自由になったし、銀や金を狙われる形になった。この角打ちは、先に3七歩成、同桂の形にしてれば、指せなかった手だ(3七飛成が可能)。

  

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上が投了図。盤の左側は何事もないけど、右側をよく見ると、後手の収拾がつかない形。角を取られ、銀を取られ、飛車と歩成の5筋の攻めも押し寄せて来る。評価値は先手2292となってた。先手がたとえアマチュアでも、3級以上くらいなら勝ち切れると思う。分かりやすい将棋になってる。

   

   

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なお、今年度の今泉は1勝2敗。昨年度は22勝21敗。2017年度は18勝13敗。16年度は22勝14敗。15年度は12勝10敗。そのまま合計すると、通算成績は75勝60敗。勝率5割5分6厘。日本将棋連盟HPの数字もこう計算してるようだ。年齢を考えると、わりと健闘してるとも言える。

  

まあ、これからアラフィフになって来るとなかなか大変かも。いざとなったら、濃いキャラを活かしてタレント転身もあり♪ やっぱり非凡な凡人だなと、小市民は感心するばかりであった。

   

一方、天才・藤井の通算成績は119勝20敗、勝率8割5分6厘! それでもコンピューターには全然かなわないんだよな・・とか溜息をつきつつ、今日はそろそろこの辺で。。☆彡

   

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