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Promis!(プロミ:約束するよ、フィアンセ♪)~『グランメゾン東京』第7話

今度こそ 取ってよ

あの人に 取らせてあげてよ 三つ星

10位は超えられなかったけど 私が保証する

グランメゾン東京の料理は エスコフィユより美味しかった

Bonne chance!ボン・シャンス:幸運を)

Eh! Promis!エー プロミ:ねぇ、約束するよ)

ウフフ・・♪

  

  

    ☆    ☆    ☆

フルマラソンからヘロヘロで帰宅後、録画しながらボーッとチラ見してた時は、アメリーちゃん(マノン・ディー)可愛いな・・としか思わなかった♪ 後で録画を見直すと、いいね。興味深いポイントがいくつかあるし、フランス語も適度に入ってた。

 

ツイッター検索を見る限り、(ほとんど)誰もつぶやいてないのが、エリーゼ(太田緑ロランス:Ota Midori Laurence)とのお別れシーンのフランス語。

  

放送画面では、まず字幕が2画面。「ボンシャンス」、「(フランス語で話す)」。それに続けて、普通の画面下のテロップで、「三つ星を約束する」と出てた。

   

   

    ☆     ☆     ☆

私の耳には最初、尾花(木村拓哉)のセリフはこう聞こえた。エー、プルミ。フランス語の「Ehエー)」は、日本語の「ねぇ」みたいな意味だから、発音が紛らわしい。立ち去るエリーゼの後ろから、ねぇ!とか呼びかけたんだと思った視聴者が少なくないはず。

  

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プルミと聞こえたセリフは、聞き直してもプルミとしか聞こえないけど、キムタクの唇の開き方を見ると、上下に開いて母音の「オ」を発音してる。「Promis」(プロミ:約束するよ)でまず間違いない。英語なら Promise。

    

省略した話し言葉で、新しい仏和辞典にはそのまま載ってた。省略なしだと「C'est promis」。英語と日本語に無理やり直訳すると、「It is promised」「それは約束された」。

       

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エライぞ、三省堂『クラウン仏和辞典・第7版』(2015年)!  辞書と畳は新しい方がいい。アメリーちゃんのジーンズに似た色のミントも、いいね♪ 普通の大きさの版はピンク色。おフランスの世界は女性が多数派だから、女性向けに出来てるのだ。NHKの講座(ラジオ、テレビ)の内容も、文系の女性向け。男の私なんて、学校で軽いイジメにあったほど(笑)

  

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    ☆     ☆     ☆  

ちなみに、キムタクの実際のセリフには、「trois etoiles」(トゥルワ・ゼトワール:三つ星)というフランス語は入ってない。テロップは、会話の文脈を受けて補ってたのだ。

  

ただ、エリーゼの「取らせてあげてよ 三つ星」という言葉を受けた返事としては、ちょっと間が空き過ぎてる。辞書を見直すと、「Promis」には「フィアンセ」みたいな意味も一応あるのだ(上図の一番下の行)。文字通りには、「約束された相手」ということ。

      

文法の話をすると、エリーゼは女性だから、フィアンセという意味なら女性形の「Promise」(プロミーズ)が正しい(細かっ・・)。まあでも、要するに「約束だよ」ということだろう。

    

俺は相沢(及川光博)に三つ星を取らせる。君は相沢とアメリーと3人でやり直す。約束したよ。。

   

    

    ☆     ☆     ☆

ところで、プロミに似た「クリミ」という尾花の台詞なら、ツイートが5つだけあった♪(少なっ・・)。相沢とエリーゼの相談の場に、尾花と倫子(鈴木京香)が割り込んでた場面。尾花はクリームソーダを飲みたかったとか、言い訳してた♪

   

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これ、現代フランス語かと思ったけど、辞書はもちろん、ネット検索でも全く出ない。ツイート5つの内、2人は言い間違い説、1人は可愛いアドリブ説を唱えてた♪ 省略語なら、「クリソ」だろう。

  

誰か、ラジオで質問してみるとか。「グランメゾン東京、第7話の『クリミ』って台詞が可愛かったです♡ あれはアドリブの言葉遊びですか? それとも噛んじゃって鈴木さんに突っ込まれたんですか? まさか『魔法の天使クリィミーマミ』の隠れファンじゃないですよね(笑)」。

   

ちなみに、クリームソーダって飲み物は日本独特らしいけど、無理やりフランス語に直訳するなら、「soda a la creme glacee」(ソーダ・ア・ラ・クレーム・グラセ)かな。どなたか、フランスのお店で試した結果を教えて頂きたい♪ 身振り付きで可愛く頼めば、作ってくれると思うけど。もし作ってくれなかったら、可愛くなかったのだ(笑)。コラコラ!

  

何度も書いてるけど、私はバーカウンターでしばらくバイトしてた経験がある。メニューに無くても、客の注文はそのまま出してた。特別な常連さんだと、わざわざ外のお店に出向いてでも従う。お客様は神様。酔った常連女性客が、ハイヒールの足首のベルトを締めてくれとか言って来た時も、上司が目で合図したから、私は喜んで・・じゃなくて仕方なく従った(笑)

    

   

    ☆     ☆     ☆

さらに、相沢の元妻・・じゃなくて失踪してた妻の名前も面白い。「エリーゼ」(多分エリザベートの略)というと、『エリーゼのために』という曲を思い出す日本人は多いはず。実際、「エリーゼのために」という台詞が入ってた。脚本はいつもの黒岩勉。

    

私にとっても最初に覚えた名曲で、確か近所のお姉さんがよくピアノで弾いてたから、オルガンで真似してた。幼い頃、ヤマハ音楽教室のエリートだったのだ・・と勝手に思ってる♪ あぁ、キーボード欲しいな。。

    

で、『エリーゼのために』のエリーゼは、フランス語の綴りだと「Elise」。ブルボンのお菓子(笑)・・じゃなくて、ベートーヴェンが作曲する時に思い描いてた相手の女性で、候補者は2人いるらしい。

  

それに対して、パリのシャンゼリゼ通り(Avenue des Champs-Elysees)の語尾・エリゼは、「Elysees」。この言葉、神に祝福された幸福の大地というような神話的意味を持ってるらしい。仏教なら極楽浄土。

    

エリーゼは相沢にとって、彼方で待ってる天国みたいなものか。「Ma cherie」(マ・シェリ:愛しい女性)のアメリーちゃんもいるし。cherieは、深く愛するという動詞cherirの過去分詞の名詞化(女性形)で、資生堂のヘアケア製品のブランド名としてもお馴染み。

  

   

     ☆     ☆     ☆

最後に、マニアックな解釈もオマケ。なぜ、エリーゼのために作ったspecialiteスペシャリテ:おすすめ料理)は、キノコのgaletteガレット:平たいお菓子)だったのか。なぜ、手巻きを1本頬張ってたのか。

  

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尾花にスマホで頼まれた峰岸(石丸幹二)はわざわざ大量のキノコを持って来て、「最高のキノコでギャフンと言わせてやれや」と話してた。フランス語のchampignonは、キノコに似た形のものを広く指す。まさにそのものを表す名前がついたキノコもある。

   

最後の食卓シーンになった瞬間、似た料理が2本、倫子の前でアップで映された。カメラのピントはそこに絞り込んである。1本は前側で大きく映ってて、もう1本は少し後ろで目立たない映し方。彼女と食卓を囲んでるのは、ヒーロー尾花と脇役・京野(沢村一樹)。直後の展開では、2人の男が1人の女を取り合うあからさまな話になってる。

  

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もう明らかだろう。映像・画像作品で珍しくない隠喩、メタファー、類似物による象徴表現なのだ。演出は山室大輔。

   

例えば今季の『まだ結婚できない男』でも、阿部寛が繰り返しバナナをプレゼントして、吉田羊が美味しそうに食べてる。阿部は菱形のハンモックに入って気持ちよさそうにしてるのだ。ハンモックに特殊な意味があることも、レビューで説明しておいた。(追記:今日の第9話でも、阿部の見舞いに来た女性3人にバナナを1本ずつプレゼント。)  

  

        

    ☆     ☆     ☆

なお、その他に登場したフランス語は、

 mamanママン:ママ)

 D'accord!ダコー:OK、了解)

 riz au laitリ・オ・レ:牛乳ライス、ライスプリン)

    

リオレとは、カフェ・オ・レ(牛乳コーヒー)と似たフランス語だ。じゃあ、イタリア語ならカフェ・ラ・テに似た「リゾ・ラ・テ」かと思ったら違ってた (^^ゞ

     

bravo(ブラボー:いいぞ、おめでとう)はフランス語でも日本語でも使うけど、元はイタリア語だ。いずれ、ピザやパスタのドラマをレビューする時は、イタリア語の辞書も買おうかな♪ ではまた明日。。☆彡

   

   

  

cf. Allez!(さあ)Bon appetit♪(召し上がれ)~『グランメゾン東京』第1話

 女(ナス)に動かされる男たち~第2話

 ジビエ(狩猟)の基本はシルヴプレ、お気に入りになること~第3話

 『マリクレール』記事とコースメニュー、フランス語の和訳など~第4話

 「ピーナッツオイルもセロリも大切に」(パルマンティエ尾花)~第5話

 C’est super、最高のものとの出会い=衝突~第6話

 Voila!(ほら、ここを見て)、男の浪漫(romantique)~第8話

 ワイン名「Brise.」(ブリーズ:そよ風よ、店をぶち壊せ)~第9話

 thons vagues(トン・ヴァーグ:ぼんやり彷徨う大物マグロ達)~第10話

 mariage de la diversite(マリアージュ・ドゥ・ラ・ディヴェルシテ)、多様性の結婚~最終回

   ・・・・・・・

 パリでキムタクが乗った電動キックボード、Lime-S(『グランメゾン』)&12km走

   

     (計 3558字)

   (追記162字 ; 合計3720字)

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