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purete(ピュルテ)、純粋なバナナ、純潔のドンサック~『まだ結婚できない男』最終回

凄いエンディングだ♪ これはドラマ史上に残るラストだね。私が見たのはTVerの無料動画で、一番最後にオマケのまとめ映像がちょっと付いてたけど、実質的なトリを務めたのは、バナナだった(笑)

    

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桑野(阿部寛)の高級マンションのテーブルにポツンと置かれた、2房の黄色いバナナ。この直後には、ご丁寧にバナナのアップまであった (^^ゞ そこまでするか!、脚本・尾崎将也、演出・三宅喜重。男性的な大きなバナナと、女性的な小さなバナナ。微妙な向きと距離が可愛かったりする♪

   

   

     ☆     ☆     ☆

当サイトでは第2話レビューから、バナナの分かりやすい象徴表現に注目してた。桑野が吉山まどか(吉田羊)にバナナを渡した直後、陳(チン)という妙な看板まで映されてたほど♪

    

今回、体調の良くない母親が暮らす長野に帰省して、一人で墓参りした時、まどかは大きなバナナの皮をむいて、パクッとくわえてた。現実ではまずあり得ない光景だし、じっくり撮ってたから、映像作品の意図を込めた虚構=フィクションだ。

    

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この直後、実家に戻るか迷いながら、一旦、まどかは東京に戻り、桑野の告白「の練習」(笑)を聞いて涙を流す。物語の流れを考えても、バナナが桑野の(欲望の)シンボル、そして同時に、桑野への思いの象徴なのは明らかだ。そもそも、信州の雄大な景色を眺めながら、一人でバナナの皮をむいて頬張る美魔女なんて、いるはずない♪

   

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     ☆     ☆     ☆

バナナは第9話でも、病院にお見舞いに来たまどか、有希江(稲森いずみ)、早紀(深川麻衣)に1本ずつ渡されてる。そして3人とも、ちょっと桑野と接近する感じがあった。

  

ただ、早紀は犬友達・工藤(RED RICE)に魅かれていくし、有希江は今回、桑野をまどかに譲るような素振りを見せてた。自分はまどかを焚きつけるために桑野との仲を強調しただけ・・とか、まどかに言いつつ、一人のシーンでは桑野の写真をジッと見て、それから、まどかの写真へ。まどかへの説明の際、一瞬つっかえてたのも、譲ったことを表してる。

    

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バナナへのこだわりは、桑野が事務所のパソコン脇に置いてた猿(?)の置物にも示されてた。しっかり胸にバナナを抱きしめてるのだ♪ 美術スタッフさんの労作だと想像。まあ、細か過ぎて伝わらないレベルのこだわりだけど。

   

    

    ☆     ☆     ☆

どうして今回、これほどハッキリと男女の思いが表現されたのか。それは、友希江&留美(美音)が働くカフェの店名と関わってる。看板の映像を確認しておこう。

   

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以前の「BROWN CLOVER」という英語名については、ウチの第1話レビューで解説しておいたが、今では「purete」(ピュルテ:純粋さ、純潔)というフランス語に変わった。英語なら、ピュアを名詞にした形に相当。

   

ひねくれ者の桑野も、人生の後半から終盤に差し掛かって、母親や自分の体調に自信が持てなくなる。1人暮らしはラクで楽しいけど、それと同時に、誰かと2人で仲良く過ごしたい。困った時には、支え合いたい。「幸せになりたくて悪いか!!」(サブタイトル)。

     

そんな普通の純粋な思いをそのまま表してたのが、桑野とまどかの場合は、バナナ。昔から男女の性愛の表現に使われてる小物だ。もちろん現代は多様性の時代だから、桑野の姪のゆみ(平祐奈)は、女性を好きになるかも・・と公言してたし、薬丸(デビット伊東)は、桑野の男友達・金田裕之(高知東生)と仲良しの様子をブログで披露。どちらもピュアな表現だ。

   

   

     ☆     ☆     ☆

さらに、桑野とまどかが裁判所で対決する原因となった、定年の年代の夫婦。離婚や訴訟の騒動になってたけど、桑野が夫の希望とは少し違う設計に変更して、結局また同じ家でやり直すことになった。

   

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もともとの設計だと、夫が一人で趣味の鉄道を楽しむために、部屋の壁の下に穴が開けられて、鉄道模型が通過してた♪ 私はこのシュール(超現実的)な光景に、思わず爆笑。

   

この列車と線路は、家の中で壁の向こうまで突き抜けることに特徴がある。なぜ、走る様子が見えない壁の向こうまで行く必要があるのか? それは、これが妻への思いの変形、歪曲だからだ。すぐ隣の部屋にいるのに、思いが届かない妻に向かって、穴を通じて自分の分身を送り込む。そう考えると、これがあの夫婦にとってのバナナだと理解できる。

   

そうした男女の機微が何となく分かって来たからこそ、桑野は設計を変更。夫と妻、それぞれの趣味の部屋はハッキリ左右に分けて中庭を挟んだ上で、一緒にくつろげる大きなリビングルームを中央に配置。その新しい設計図をわざわざ桑野が見せに行くと、妻の側に立ってた弁護士のまどかも素直に喜んでた。まるで、桑野と自分のマイホームを夢見るように♪

   

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     ☆     ☆     ☆

予行演習とはいえ(笑)、桑野が「あなたがいないと・・・つまらない・・・。寂しくなるんで。。」とまで告白したのは、パグ犬のカップルの影響もある♪

   

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彼が設計に夢中になってる間に、早紀から預かってたオスのタツオ(田中太郎という芸名♪)とメスのおもち(同名らしい)は、スタスタと隣の部屋に向かってた。しばらく経った後、2匹で仲良く戻る時には、ラブラブを表す古典的なBGMが「パヤパヤ・・♡」と流れる。桑野も、犬のカップルが隣部屋で何をしてたのか気付いて、驚きつつ嫉妬してた(笑)

   

実は、バナナと共に目立ってたお菓子の「ドンサック」カレー味も、性的な意味を持つ。直接的には、明治カールやドンタコス、スコーンとかのスナック菓子がモデルと思われる。

   

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ただ、英語2単語に分けると、「ドン」(don)はボス、支配者の意味で、「サック」(suck)はしゃぶるという意味。合わせて、「ドンサック」=「ボスをしゃぶる」。そのものズバリの名前のお菓子を、最後に映画に向かう直前に2人で食べてたのだ。しかもバナナと違って、ドンサックを買ったのは、純潔かセカンド純潔(笑)のまどか。巧妙な構成。

  

画像には英語の綴りはないけど、ハートマークの中に「DOKI DOKI」(ドキドキ)、右上には「ドンと衝撃 サクッと味わい」と書かれてる。なぜカレー味のスナックで、ハートがドキドキするのか♪ それでも半信半疑な方には、ダメ押しとしてこの画像をどうぞ。桑野がドンサックを持ってる姿は、猿がバナナを持ってる姿とキレイに重なる。だから黄色なのだ。

   

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    ☆     ☆     ☆

ちなみに、今回の蘊蓄(ウンチク)は、結婚式のブーケ・トスの由来。14世紀のイギリスで女性達が花嫁の小物とか引きちぎるから、被害防止のために先に花束を投げたとか。

    

ところが、既にトップページ上段でつぶやいてるように、英語検索でも信頼できる出典が全く見当たらない♪ 何か元の歴史本があるとは思うけど、世界レベルのフェイクニュースの可能性もあり。

    

なお、最終回の平均視聴率は9.7%。第2シリーズ全話だと、平均視聴率9.4%となった(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。13年前の第1シリーズの16.9%と比べると、かなり落ちてるけど、録画や動画もあるし、今の時代を考えると健闘だと思う。医療系でも事件ものでもジャニーズ主演でもない連続ドラマで、おまけに最近不調のフジ系列(関テレ)だから。

  

個人的にも毎週、フツーに楽しめた。スタッフ&キャストの皆さん、どうもお疲れ様♪ それでは今日はこの辺で。。☆彡

   

   

   

cf.BROWN CLOVER、残りの半生を美しく~『まだ結婚できない男』第1話

 散歩理論+山登り、婚活アプリという祝祭~第2話

   

      (計 3034字)

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