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ワイン名「Brise.」(ブリーズ:そよ風よ、店をぶち壊せ)~『グランメゾン東京』第9話

ドロドロの怨念とサスペンスの香りで始まった後、ワインとか葡萄酒と言うより甘口ぶどうジュースみたいなまとめ方となった、『グランメゾン東京』第9話。

  

私自身も、ぶどう果汁入りの甘口発泡酒でアル中路線まっしぐらだが(実話・・笑)、放送終了後すぐ、ツイッター検索で栞奈(中村アン)の感想を調べてみた。すると、良かったね♪といったツイートが多数派に見えたし、そもそも栞奈に触れるツイートは多くない。番組の視聴率は急上昇で、一気に最高の14.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。

    

視聴者の甘口好きに加えて、キムタク主演ドラマならではのラストの盛り上がりもあった形か。大体TBSの日曜劇場は、甘くて分かりやすい展開が特に多いと思う。日曜の夜という時間帯もあるし、固定的な視聴者層の関係もある。

      

例外だったのは、『華麗なる一族』(2007年)。一方、ちょっと違う意味で甘口のフジテレビ・月9で例外だったのは、『空から降る一億の星』(2002年)。どちらも、悲劇の重さが輝いてた。

    

   

          ☆     ☆

さて、黒岩勉の脚本は非常にテレビドラマ的だから、甘口といっても大小の起伏があるし、一瞬で大きな振れ幅が現れることもある。

   

栞奈の犯行によるノロウイルス発生を疑ってた相沢(及川光博)と芹田(寛一郎)は、保健所の検査結果を京野(沢村一樹)から聞いた途端、栞奈に平謝り。京野も、栞奈の履歴書を見て、エスコフィユ事件の被害者家族だと気づいて、店で謝罪。倫子(鈴木京香)も、一件落着後、すぐ手を差し伸べて、栞奈と笑顔で握手してた。

  

一方、尾花(木村拓哉)はそこまで態度を急変させたりしない。元々、栞奈の履歴書で被害者家族だと気づいた後、恨みや憎しみを警戒しながら、栞奈のソムリエとしての能力をチェック。最後も、謝罪することもなく、笑顔で歓迎する感じもなく、「アンタ」呼ばわりで淡々と突っ込みを入れてた。

   

試食用とはいえ、俺の料理あそこまで酷評した奴いないからね」。これは婉曲表現になってて、「エスコフィユの料理で、そこまで仕返ししようとしたのはどうかと思うよ」とクギを刺す言葉だと解釈可能。

   

まだ素直に自分の非を認められない栞奈としては、むしろ救われた感じで恥ずかしそうに微笑。山椒かワサビみたいに、甘口料理に辛みを効かせた巧みなやり取りだった。

    

    

    ☆     ☆     ☆

さて、会話の台詞としては、リンダ真知子(冨永愛)の電話の「allo」(アロー、もしもし)くらいしかフランス語が登場しなかった今回。実は、これまたトウガラシみたいにピリリと辛いフランス語が入ってたのだ。あの栞奈の手によって。

   

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佐藤葡萄酒株式会社の2013年ものの日本ワイン。「Brise.」(ブリーズ、ブリズ)。ツイッター検索で3人のつぶやきがヒットするけど、みんな謎のワイン・ブランドとして考えてるし、語尾の「.」(点)を入れてない。普通のネット検索でも、最後の点まで入れた記事はほぼ見当たらない。ただ、別のアングルの映像でも、語尾の点はハッキリ映されてる。

   

点なしで、冒頭も小文字にして、「brise」を仏和辞典で調べると、ブリーズという発音で「そよ風」という意味が出る。カタカナ英語のブリーズのフランス語版なのだ。あぁ、なるほど。ロケ地の山梨県・GRACE WINE(中央葡萄酒株式会社)あたりは心地よい微風が吹いてそうだね・・と、爽やかなイメージが心に浮かぶ。

   

ところが、冒頭を大文字にして語尾にピリオドを打つと、フランス語の命令文になるのだ。二人称・単数形。親しい間柄で使う変化だから、リンダ真知子か自分自身から栞奈への指令。

  

Brise.」(ブリズ:ぶち壊せ!)

   

   

     ☆     ☆     ☆

動詞だと、発音は「ブリーズ」ではなく、「ブリズ」。英語だと「break」(ブレイク)に相当する、攻撃的な動詞だ。意味は、壊す、砕く、打ちのめす、台無しにする、メチャメチャにする、etc。

  

そもそもワインの名前で、最初だけ大文字で最後にピリオドを付けてる短いアルファベットはなかなか見ない。偶然にしては出来過ぎだと思う。脚本か、あるいは美術スタッフさんか誰かのアイデアか。

  

最後のeにアクセント記号を付けると、過去分詞で「打ちのめされた」といった意味になる。「混入事件で打ちのめされた、そよ風みたいなあなた、グランメゾン東京をメチャメチャにしなさい」。そうゆう恐ろしい意味のワイン名なのであった。

  

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ちなみに、事件の前に栞奈がエスコフィユで飲んだ白ワインは、「ボン・アンジュ」。これ、昔の山梨ワインの名前であるようだけど、ドラマ的にはフランスのワインという設定のはず。フランス語の綴りはいくつか考えられるけど、普通に考えれば「bon ange」(良い天使)。英語に直訳すると、good angel。

  

だから、ワイン名の流れもドラマに合ってるのだ。もともと、栞奈は良い天使みたいな料理好き女性。ところが、打ちのめされた後、そよ風のふりをして、メチャメチャに仕返ししようとしてたわけだ。まあ、まだ祥平(玉森裕太)に関するスパイ問題が残ってるから、仕返しは過去形じゃなくて現在進行形だけど。

    

   

     ☆     ☆     ☆

ちなみに、殺人や強制性交とかと違って、傷害罪や威力業務妨害罪には、未遂罪はないらしい。つまり、法律的にも栞奈は無罪なのだ。機密漏洩のスパイ行為は別として。

   

それを知った後、なるほどと納得。ドラマのエンドロールで法律監修を探してみたけど、見当たらない。脚本家か誰かが理解してたのか、あるいは偶然、話が上手く行ってるのか。まあ、ほとんど突っ込みは見当たらないけど♪

   

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なお、祥平の履歴書・・というより調査書の中央・右あたりを読むと、パリ・エスコフィユでの身分は「Commis」(コミ:店員)となってた。一番下だったけど、すぐ上には、東京・ベイ東急ホテルのビュッフェ・レストランで「Chef」(シェフ:料理長)だったと書いてある。住所は文京区本郷だから、結構渋いかも♪

 

先週末から個人的に気が緩んで、ネットで遊ぶ時間が増えてしまってるから、今日は早めにこの辺で。。☆彡

  

   

   

cf. Allez!(さあ)Bon appetit♪(召し上がれ)~『グランメゾン東京』第1話

 女(ナス)に動かされる男たち~第2話

 ジビエ(狩猟)の基本はシルヴプレ、お気に入りになること~第3話

 『マリクレール』記事とコースメニュー、フランス語の和訳など~第4話

 「ピーナッツオイルもセロリも大切に」(パルマンティエ尾花)~第5話

 C’est super、最高のものとの出会い=衝突~第6話

 Promis!(プロミ:約束するよ、フィアンセ♪)~第7話

 Voila!(ヴワラ:ほら、ここを見て)、男の浪漫(romantique)~第8話

 thons vagues(トン・ヴァーグ:ぼんやり彷徨う大物マグロ達)~第10話

 mariage de la diversite(マリアージュ・ドゥ・ラ・ディヴェルシテ)、多様性の結婚~最終回

   ・・・・・・・

 パリでキムタクが乗った電動キックボード、Lime-S(『グランメゾン』)&12km走

   

       (計 2800字)

   (追記91字 ; 合計2891字)

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