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『やまとなでしこ』(特別編)、欧介のスピーチ全文と物理学者ファインマンの言葉(英語&日本語訳)

20年7月6日、特別編の前編が放送されたフジの人気ドラマ『やまとなでしこ』については、一昨日、結婚披露宴でのケーキの切り方の数学記事をアップした

  

 正十七角形の作図を使った、ケーキの68等分の方法・解説~『やまとなでしこ』(特別編)数学者・欧介

   

あれは結局、ヒネリの入った笑いにつながってたけど、ケーキの活躍で指名された時の欧介(堤真一)のスピーチは、ストーリーにとっても重要。

   

200709a

   

大金持ちの医者を装うウソが分かった後、欧介を嫌ってた桜子(松嶋菜々子)も、スピーチには魅かれてたし、後輩の若葉(矢田亜希子)は感動し過ぎて欧介とラブホテルで宿泊。何もしてくれなかったと怒ってた♪ たぶん、酒の飲みすぎで、出来なかったんだと思う(笑)。アルコールが入ると、集中すべきなのに分散してしまうのだ。何が?!

      

そのスピーチは当然、ネットに既にいくつか掲載されてるようだけど、一般に話し言葉の書き起こしというのは、元の言葉とビミョーに違ってることが多い。以下ではまず、元の言葉と(ほぼ)同じものを書いてみる(脚本・中園ミホ)。その後で、物理学者ファインマンに向かおう。

   

   

     ☆     ☆     ☆

エェ~、突然なので、何を喋ったらいいのか・・。あぁ、そうだ。

ファインマンは、物理学者のリチャード・ファインマンはこんな事を言ってます。

数学や物理というのは神様のやっているチェスを横から眺めて、

そこにどんなルールがあるのか、どんな美しい法則があるのか、探していくことだと。

   

最初からそんな法則はないと思うこともできます。

この宇宙で起こっている事がすべてでたらめで、意味のない出来事の繰り返しばっかりで。

だとしたら、数学者たちは何もする事がなくなってしまうんです。

そんな退屈な宇宙に住んでいること自体、嫌気がさしてしまう。

   

でも、岡本はチェスの謎を解くことを諦めませんでした。

おまけに、ゆりさんのような人とめぐり合うことができた。

ひょっとしたら、人と人が出会う事もそのルールに則っているのかもしれません。

もしそこに何かのルールがなかったら、二人がどこかで出会っても、

そのまますれ違って関わり合うことも言葉を交わすこともなかったはずなのに。

   

宇宙の片隅のこの会場で、僕たちがこうして集まることができたのも、

そして今日、僕達がこんなにハッ・・ハッピーなのも、

岡本がたった一人の女性と巡り会ってくれたおかげです。

運命という一番難しい謎を、今日、彼が解いてくれたような気がします。

おめでとう。

   

200709b

  

最後のお辞儀で、マイクにおでこをぶつけるコントが絶妙だったから、若葉は大ウケ(笑)。そうゆう見方か! いや、基本的にコメディなのだ。恋愛も大切だけど、笑いも大切。マイクが額にめり込んでる所まで、じっくり味わう必要がある。

        

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     ☆     ☆     ☆

一方、欧介のスピーチの元ネタらしい、物理学者ファインマン(Richard Feynman)。1965年、日本の朝永振一郎と共に、ノーベル物理学賞を受賞。実績ともに人気もトップクラスの科学者だ。

  

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1981年、英国BBCのテレビ・インタビューで神様のチェスの話をしたようで、元の動画は海外からはアクセスできないようになってた。原題は「The Pleasure of finding things out」(物事を発見する喜び)。

  

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ただ、検索ですぐヒットする海賊版らしき動画がYouTubeで長年そのままになってるから、黙認されてると言っていい。ドラマと関連する部分は、「Rules of Chess」(チェスのルール)という題の短い動画になってた。

    

それを書き起こしたらしい英文が、あちこちに拡散してる。どれが最初なのかよく分からないけど、どうせ元は40年も前のBBCのトークだし、著作権が問題になるとは思えない。こちらのサイトから、最初と最後の段落を引用させて頂こう。

   

    

    ☆     ☆     ☆

One way that's kind of a fun analogy to try to get some idea of what we're doing here to try to understand nature is to imagine that the gods are playing some great game like chess.

   

自然を理解しようとして我々がここで何をやってるのか、そのイメージを得るための楽しいたとえの一つは、神々がチェスみたいな凄いゲームをしてると想像することだよ。

 

Let's say a chess game. And you don't know the rules of the game, but you're allowed to look at the board from time to time, in a little corner, perhaps.

 

チェスを考えてみようか。あなたはそのゲームの色んなルールを知らない。でも、あなたは時々、盤面を見ることは許されてる。たぶん、片隅からね。

   

And from these observations, you try to figure out what the rules are of the game, what [are] the rules of the pieces moving.

   

そして、それらの観察から、あなたはゲームの色んなルールを、駒の動きの様々な法則を、見出そうと努力するんだ。

  

   

     ☆     ☆     ☆

・・・・・・・(しばらく省略)・・・・・・  

In the case of the chess game, the rules become more complicated as you go along, but in the physics when you discover new things, it becomes more simple.

   

チェスのゲームの場合、進むにつれて、ルールはより複雑になる。でも物理学では、あなたが新しい物事を発見すると、よりシンプルになるんだ。

   

It appears on the whole to be more complicated, because we learn about a greater experience; that is, we learn about more particles and new things, and so the laws look complicated again.

   

より大きな経験について学ぶから、全体としては複雑になるようにも見える。つまり、我々はより多くの粒子やものについて学ぶから、様々な法則がまた錯綜するように見えてしまう。

       

But if you realize that all of the time, what's kind of wonderful is that as we expand our experience into wilder and wilder regions of experience, every once in a while we have these integration in which everything is pulled together in a unification, which it turns out to be simpler than it looked before.

   

でも、ずっと続けてると素晴らしいことがあるんだ。我々がどんどん未経験の領域へと進むにつれて、時々、色んなものが一つに統合されて、以前の見え方よりもシンプルだと分かるんだよ。

   

   

美しい法則とかいうより、シンプルさ、単純さを重視するのが理論物理学らしいというか、ファインマンらしいというか。確か、そんな感じのことは、有名な教科書『ファインマン物理学』にも書いてたような気がする。

  

案外、他の場所でもチェスの話をしてて、中身がちょっと違うのかも。とりあえず、今日はこの辺で。。☆彡

    

          (計 3105字)

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