将棋のスマホ不正騒動で注目の三浦九段vs羽生三冠、短い感想

今は深夜、2月17日の日付けに変わった後だが、私はまだ仕事

に追われてる状況。レース直前の土曜日まで、仕事に追われそう

なので、早め早めに軽い記事をアップしとこう。どうせ今週は、週

間字数制限15000字まで余裕がないので、金・土は1000字

ずつくらいしか書けない。

   

仕事に追われるハメになった原因の一つは、13日にニコニコ動画

で将棋中継をチラ見してしまったこと。将棋のスマホ不正疑惑によ

る休場で、約4ヶ月ぶりの対局となった、三浦弘行九段の復帰戦

で、単なる竜王戦の予選1回戦なのに、NHKニュースでも扱って

たほどの注目度。

   

相手はある意味、重要な当事者の一人でもある、トップレベルの

棋士、羽生善治三冠。去年の秋の週刊文春によると、羽生はス

マホ疑惑について、「限りなく“黒に近い灰色”だと思います」とい

う内容のメールを日本将棋連盟の島理事に送ったらしい。

   

これが報道されると、羽生は妻の理恵さんのツイッターを借りて、

「灰色に近いと発言をしたのは事実」、「今回の件は白の証明も

黒の証明も難しい」、「疑わしきは罰せずが大原則」と釈明した。

   

「黒に近い灰色」と「灰色に近い」では大違いだし、もし黒に近い

灰色なら、本物の裁判でも有罪、自然科学でも証明成功とされる

可能性が十分あるわけだが、文春も決定的な証拠を示してるわ

けではないので、あまり追及する気もない。

     

    

      ☆        ☆        ☆    

で、肝心の対局について。私はたまたまその日の晩、LIVE中

継をやってるのを知って、運良くスッと「立ち見席」を確保できたか

ら様子をチェック。先手の羽生がやや不利のように見える。1枚

だけキャプチャーを入れさせて頂こう。ニコニコ生放送より。

     

170217a

   

先手がわざわざ、後手・三浦の桂馬を自陣に呼び込むようにして、

中央で銀と交換になった直後。19時過ぎの盤面だ。対局者の夕

食休憩か、大盤解説の休憩だったかも。

   

対局者が席を外した時も、コメント欄は別に荒れてなかった。特

に、冤罪を確信してる、みうみう(三浦)ファンの好意的書き込み

が多かったような気がする(人数や割合は別)。

    

普通のアマチュアならすぐ、と金の横に銀を打ち込んで金と交換。

さらに、飛車がにらむ中央に歩を打って、もし金が逃げたら金を打

ち込んで優勢・・とか思う所だろう。

     

この辺りで、疑惑でもお馴染み、将棋ソフト「ボナンザ」や「激指」は、

後手が数百ポイント有利と形勢判断してたらしい(コメント欄より)。

    

三浦の実際の指し手は、王の上に歩を1回打って、取らせて、角

の上に銀打ち。先手に角を引かせて、目障りな歩を払うという、安

全策だった。読みや変化がどうなってたのか、私にはまだ不明。

    

    

     ☆        ☆        ☆

これで戦いが長引くことになって、終わったのは22時45分。ちょう

ど私が観覧席から追い出されてる時♪ 下は無料ソフト「Kifu

for Windows」で再現した投了局面。

   

170217b

       

持ち時間が切れて1分将棋になった後で、もう5分くらいは続くなと

思って油断したら、あっさり三浦が投了。先手・羽生の勝利(131手)

で、数十人の取材記者のカメラがパシャパシャ鳴ってた。

    

人気番組で回線が混んでるから、有料会員が入ってくると無料会

員は追い出されてしまう。1人の視聴者に何度も入り直させて、の

べ人数を増やすための策略のようにも見えるのは考え過ぎか。実

際の人数に近い情報が分かるのは、チャンネル開設者だけらしい。

    

まあ、すぐに再チャレンジすれば5回以内に入れたから、それほど

の混み方でもない。最終的な累計視聴者数は約35万人だから、

実数で数万人だろう。私だけでも10回以上カウントされてるかも。

  

   

      ☆        ☆        ☆     

ソフト(激指)は終盤ずっと、羽生の優勢、勝勢としてたようだけど、

人間にとっては最後までどちらが勝つのか分かりにくい、難しくて

面白い勝負だったのは確か。負けた三浦九段はかなり悔しそうな

表情だった。

   

汚名をはらすためにも、金属探知機その他、厳しいチェックを受け

た上で、堂々と勝利を積み重ねて行くことが必要だろう。

   

もともと三浦の8勝30敗で迎えた対局だから、結果は羽生の順当

勝ち。内容的にもまずまずなので、この負けで「やっぱり・・」と疑

惑を深めた人はいないと思う。

    

それでは今日はあっさりこの辺で。。☆彡

   

                   (計 1737字)

| | コメント (0)

三浦九段の将棋ソフト不正疑惑、第三者委員会の報告その他を読んで

年末でバタバタと忙しい中、やっぱりこの騒動にはとりあえず一言、

感想を書いとこう。日本将棋連盟の三浦弘行九段のスマホ不正疑

惑の問題だ。まだ不明な点が数多く残されてるから、今まで同様、

「疑惑」という言葉を使っておく。過去の2本の記事は以下の通り。

       

 将棋と入学試験、スマホ・ソフト・ネット使用禁止の理由や見通し

                   (16年10月15日)   

 続・将棋のプロ棋士スマホ不正疑惑

   ~文春・新潮・朝日の短いまとめと感想(10月22日)

   

   

     ☆        ☆        ☆

余裕が無いので、ニュースの時系列に沿って軽くコメントして行く。

まず、一連の騒動の中心人物の一人、渡辺明・竜王が12月

22日にタイトル防衛。

  

その4日後、26日に第三者調査委員会が記者会見。2ヶ月近くも

経過した後、タイトル戦終了を待ってたようなタイミングだが、その

点はこだわらないことにしよう。

   

とにかく、

 「不正行為に及んでいたと認めるに足りる証拠はないと判断した

とのこと(朝日新聞)。

      

この文章、「不正行為は無かった」とは書いてない。証拠が不十分

という説明だから、今後の展開で判断が変わる可能性もある。

   

実際、ネット関連の大きな事件が冤罪扱いされた後、一転して有

罪となって、担当弁護士が釈明に追い込まれたのは記憶に新し

い所。あの時の展開は、劇的で急激だった。

   

ちなみに、1本目の記事に詳しく書いたように、私は「将棋やテスト

は機械の手を借りず、人間が行うべき」とは必ずしも考えてないの

で、念のため。「規則にしたがって堂々と」使用するのなら、むしろ

時代の流れでポジティブだと思う。ただし規則には、文章で明示さ

れてない解釈や理解、常識のようなものも含まれる。。

       

   

     ☆        ☆        ☆    

委員会のメンバーは、まず委員長が但木敬一(弁護士、元検事総

長)。他に永井敏雄(弁護士、元大阪高等裁判所長官)、奈良道

博(弁護士、元第一東京弁護士会会長)の名前が発表されてる。

   

大物を集めてるのは確かだが、今現在の肩書きが3人とも「弁護

士」というのはどうだろう。弁護士とは、弁護する人。争い事だと、

クライアント(依頼者)や容疑者の罪を軽くする、あるいは否定す

る職業だ。

   

これも指摘に留めて、調査報告の内容。ソフトとの手の一致率は、

 「不正を認定する根拠に用いることは著しく困難」。

      

主として弁護士達の感覚ということか。元々、複数の棋士その他

が非常に怪しいと語ってたのだから、単に「将棋のアマチュアによる

別の見方」が示されたということになる。中立的に見れば、それ以上

でも以下でもないような話だ。

    

「多数」の棋士が、ソフトでなくても指せる手だと証言したとかいう

話は、別に驚きはない。一手一手を個別に見れば、人間でも指せ

るのは当たり前。特定の局面ごとの選択肢はさほど多くない。

     

問題は、対局の全体とか、終盤全体などの一致率のはずで、そ

この説明が具体性を欠いてる。「三浦さんよりも高い一致率を示す

棋士はたくさんいた」とされてるが、それは疑惑の否定どころか、逆

に疑惑の大幅拡大の要因にもなる。

     

もし、すべて不正行為でないのなら、それはそれで棋士の指す将

棋の価値が問われるはずだ。

   

スマホと似たような棋士がたくさんいる状態では、頭脳のトップ・ア

スリートとしての棋士の価値は少なからず下がるだろう。対局者の

地位から、コンピューター対局の解説者の位置へ。主役から脇役

へ、落ちて行っても不思議はない。。

   

    

     ☆        ☆        ☆   

対局中の約30分に及ぶ離席については、

 「そうした事実はなかった」。

   

ところが、将棋連盟の一昨日(12月27日)のニュース「第三者

委員会調査結果を受けて」を最後まで読むと、「7月の対久保戦

についての、トータルの離席時間は長かったと報告書に記載

れております」と書かれてる。

  

離席についての久保利明九段の指摘は、部分的には間違ってた

としても、全体的には合ってた可能性もあるわけだ。

  

そもそも調査委員会も、「処分当時、疑惑が強く存在」したから、

処分は「やむを得なかった」としている。それほど強い疑惑を否定

するのなら、もっと強い論証が必要なはず。

   

    

     ☆        ☆        ☆     

その後、27日には連盟側の記者会見。これも何とも腑に落ちない

もので、調査報告をあっさり認めてるわりに、責任はほとんど取って

ない。執行部の辞任どころか、僅かな減給のみ。

  

さらに、対局映像に目を通したのが12月中旬すぎ(島朗・常務理

事)とか、まだ調査書の全体には目を通してない(谷川浩司・会長)

とか。まだそんな段階なら、もっと調べて結論を出すべきだと思う。

執行部も内心、まだあまり納得してないようにも見える。

     

実際、青野照一専務理事は、「合計すると2時間40分という離席

は、普通の対局では考えられないこと」とも語ってた。一体、なぜそ

んなに長いのか。その間のビデオ映像や証言はどうなってるのか。

      

専門業者によるスマホやパソコンの解析で、不正の痕跡は確認さ

れなかったとあるけど、疑惑が発覚してかなりの時間が経った後の

解析にどの程度の信頼性があるのか。もっと説明が欲しい所。民

事だから、携帯会社やプロバイダーの通信記録は調べられなかっ

たのだろうか。

   

    

      ☆        ☆        ☆

とにかく、まだ分からない事だらけで、大掛かりな冤罪で一件落着

とは思えない。渡辺竜王や久保九段らの反応(あるいは反論)、調

査書の公表、週刊誌その他の報道もまだこれからだろうから、続報

を待つことにしよう。

  

いずれにせよ、将棋界のイメージがかなり悪化してしまったことだ

けは確か。ただ、これを機に、不正や疑惑が生じないような規則が

出てきたことはプラスだったと思う。やや遅すぎた感はあるが。

   

棋士の世界だけを聖域にして、性善説を唱えるのは無理がある。

全員かどうかはともかく、少なからずの人間の心に、悪の側へと

傾く本性が含まれてることは確かだ。

   

それでは今日はこの辺で。。☆彡

         

                       (計 2367字)

| | コメント (0)

続・将棋のプロ棋士スマホ不正疑惑~文春・新潮・朝日の短いまとめと感想

(☆16年12月29日追記: 関連する新記事をアップ。

 三浦九段の将棋ソフト不正疑惑、第三者委員会の報告その他を読んで

   

      

     ☆        ☆        ☆

月曜までバタバタ忙しくて、ブログどころじゃない状況だが、ちょっとだけ

スマホ不正疑惑の続編記事を書いとこう。鳥取の地震の方が遥かに大

きな問題だけど、スマホ不正疑惑も将棋界にとっては巨大地震だし、他

の世界にも相当な揺れをもたらす力を秘めてる。

      

前回は入学試験も含めて、広い視野で根本的に考える記事をアップし

た。そもそも、なぜスマホを使ってはいけないのか。むしろ公認して、全

員が堂々と使う方がいいのではないか。

     

今回は、将棋に絞った話で、わりと単純で分かりやすい話だ。大前提と

して、人間のプロ棋士が最近の対局中、スマホをこっそり参考にしたの

なら有罪、論外としとこう。

   

もちろん私は、いずれ将棋も入試も少しずつスマホ解禁、PC解禁の動き

が出て来ることを予想してるし、期待もしてるので、念のため。。

   

    

      ☆        ☆        ☆

まずは、『週刊文春 10月27日号』(20日発売)から。中吊り

広告の該当箇所を、公式サイトからコピペさせて頂こう。

  

161022a

  

 将棋「スマホ不正」全真相

 渡辺明竜王 独占告白 「放置すれば竜王戦がなくなる」

 羽生三冠 「限りなく黒に近い灰色」

 「私は三浦弘行九段にスマホ遠隔操作を教えた」 核心証言

   

ちなみに、羽生は直ちに奥さん(羽生理恵=畠田理恵)のツイッター

しきもので弁明してるようだ(なりすましにも見える)。「一部報道で誤解

を招くような表現」、「疑わしきは罰せずが大原則」。ただ、「限りなく黒

に近い灰色」という表現を否定してないので、あまり強い弁明にはなっ

てない。

        

前にも書いたが、裁判でも、「限りなく黒に近い」ものが有罪とされる

のだ。完全な黒ということは現実にはあり得ない。

  

文春には、日本将棋連盟の内部での議論がわりと細かく報告されて

て、相変わらずの「センテンス・スプリング砲」の取材力を示してる。

首脳会談のような場には、ソフトに詳しい千田翔太・五段も参加。

  

あと、最近、三浦九段に頼まれて、パソコンをスマホから遠隔操作す

る方法を教えたという棋士も実名で登場。三枚堂達也・四段が、

「Team Viewer」というソフトを教えたらしい。調べてみると、

メジャーなソフトみたいで、「家庭でのご利用は無料」と書いてるから、

後で私もダウンロードしてみるかも。不正カンニングではない♪

    

将棋用のプログラムとかソフトの名前として、「技巧」とか「Shogi

Droid」という名前も登場。さらに三浦の奥さんや家族の話も

あって、「そうゆう人間的背景があったのか・・」と思わせる内容

になってる。

  

ただし、決定的な証拠は示されてないので、まだ黒と決め付けること

はできないし、不正の全真相というのはちょっと大げさ。むしろ、「今

回の不正『騒動』の真相」だろう。

   

   

      ☆        ☆        ☆

一方、『週刊新潮 10月27日号』(20日発売)は、同じ問題

を少し違う角度で扱ってた。公式サイトより。

  

161022b

  

 次の一手をコンピューターに頼った?

 「三浦弘行」九段と93%一致した問題ソフト

   

こちらは、文春が名前だけ挙げてた強力ソフト「技巧」(2016世界

コンピュータ将棋選手権・準優勝)に焦点を絞った記事。なぜか具体

的な説明は省略してるけど、三浦とソフトの指し手一致率は93%

にも達したとのこと。他の棋士の対局は60%ぐらいらしい。

     

ここまで書くのなら、一致率の分析画像を数枚載せて、解説して欲し

かったと思う。もちろん、これまた、三浦が不正したという決定的な証

拠を示してる記事にはなってない。

    

ただ、方向性としては新潮の方が正攻法だろう。実際、渡辺竜王の主

張も、ソフトとの一致率が大きなポイントになってた。とはいえ、文春の

方が読み物としては面白くて、案外、人間関係から新証言が出て来る

可能性もある。 

    

    

      ☆        ☆        ☆

そして最後に、今夜というか、正確には昨夜(10月21日・21時)、

朝日新聞デジタルが掲載した記事

  

連盟は、調査は終了したという話だったのを撤回。棋士向けの説明

会を開いて、調査委員会が不正の有無を調べる方針を明らかにし

たとのこと。

   

来週以降、三浦にスマホの提出を求め、連盟と三浦が共に調査会社

を選定する予定。三浦は出場停止処分の撤回を求める新たな声明

を発表。

   

   

       ☆        ☆        ☆  

もしこれで、スマホにもパソコンにも全く痕跡が見つからなければ、それ

はそれで大変なことになる。連盟幹部と渡辺竜王はそれなりのけじめを

つけるしかない。もちろん、痕跡をどの程度の信頼度で確認できるのか

どうかが問題ではある。もし三浦が本当に不正を行ってるのなら、既に

相当な調査対策はとってるはず。通信記録までは調べにくいだろう。

       

ちなみに、本筋ではない話だけど、渡辺と三浦の間にはしばらく前から

因縁のような対立関係があるらしい。それが、双方のファンや支持者を

巻き込んで、また微妙な空気を作り出してる。

   

私自身は、そもそも一致率の分析も見てないし、三浦が対局中に度々

席を外してる様子もテレビでほんの少し見ただけだから、ハッキリした

ことは言えない。

    

ただ、ここ数年の様々なメディア報道や組織の対応を広く見渡した時、

いまさらこの件で、三浦だけが潔白で正しかったという結論が出るとは

考えにくいと思う。大逆転というのは滅多に起きない。あと、最近の一

致率だけでも、全棋士について調査して公表すればスッキリすると思

うが、大勢の同意を集めるのは困難か。

       

とりあえず、今後の本格的調査の様子を注視することにしよう。いずれ

にせよ、渡辺竜王も含めて、プロ棋士がソフトに負ける時代になったこ

とだけは明白。将棋連盟にとっても、人間全体にとっても、恐ろしい時代

に突入しつつある。それこそ、不正疑惑の数千倍も深刻な問題なのだ。

   

今日のところは、この辺で。。☆彡

        

                     (計 2310字)

          (追記 61字 ; 合計 2371字)

| | コメント (0)

将棋と入学試験、スマホ・ソフト・ネット使用禁止の理由や見通し

何度かチョコッと書いてるように、私は子どもの頃、将棋が大好きだった。

少ないお小遣いをはたいて本や雑誌を買って研究してたし、大きな大会

での実績も一応ある。今は全くやらなくなってるけど、ニュースは気にな

るから、隠れ将棋ファンと言っていい。

           

たまに新聞の詰め将棋が目に入ると、今でもつい挑戦してしまうことも

ある。ただし、時間がもったいないから、5分~10分ほどで解けなけれ

ばアッサリ終了。これだけでも、かなり敗北感に打ちのめされるから、

オンライン将棋で「機械みたいな」相手にボロ負けしたら大変だろう♪

     

まして将棋のプロ棋士が、「ソフトをこっそり使ってるような気がする」

相手に負けると、抗議したくなるのは自然なこと。生活がかかってるし、

倫理的・心理的にも許せない。実際、今回の読売新聞主催「竜王戦」

の挑戦者変更騒動だと、「5人前後」のプロが疑問を口にしたらしい。

   

   

       ☆        ☆        ☆  

さて、2016年10月12日に、日本将棋連盟から処分が発表された

棋士、三浦弘行・九段(42歳)。

   

数ヶ月前くらいから、対局中の不自然な休憩が目立ったらしくて、連

盟が調査。結局、「灰色」のまま、年末まで出場停止で、名人戦と並ぶ

ビッグタイトル・竜王戦の挑戦者という立場も取り消しとなった。彼の指し

手を後でチェックすると、コンピューター・ソフトの指し手との一致率が

高かったというような不確定情報も流れてる。

     

彼をトップ棋士と伝えてるメディアもあるが、客観的に見て、上位棋士

の一人。現役だけでも、タイトル保持者が7人、九段も22人い

るから、全棋士160人~170人中のベスト30くらい

だろう。これまでの実績や人気が特別凄いわけでもない。

      

   

     ☆        ☆        ☆

3日経った10月15日現在、三浦九段というより連盟の側に対

する不満もかなり伝えられてる。

  

典型的な論法は、「疑わしきは罰せず」、灰色でこの処分はやり過ぎ

というものだが、本物の裁判でも、十分疑わしい容疑者には有罪の

判決が出る。そもそも、人間の価値判断に絶対というものは無いし、

二分法でもない。

      

無罪と有罪が、白か黒かで分かれるのではなく、その疑わしさ、黒

さに応じて、罪の重さが変化するわけだ。無罪、執行猶予、懲役1年、

10年、死刑、etc。ほとんど白く見える人、真っ白と区別がつかない

人は、無罪どころか、そもそも立件されない。。

   

  

      ☆        ☆        ☆   

今回の件だと、席を立った回数・時間とかソフトとの一致率とか、具体

的で詳しい情報が公表されてないので、今後の報道を待つことになる。

   

ただ、「火の無い所に煙」が立つこともあるが、煙が立つにはそれなり

の理由があるわけで、連盟側も相当な根拠を用意した上での処分の

はず。三浦九段は弁護士と相談中らしいから、訴訟リスクも十分ある。

   

ということは、連盟は訴訟に勝てる程度の証拠を持ってると考えるの

が自然だろう。竜王戦の頂点、タイトルを賭けた勝負の直前でもある

し、将棋界全体のイメージダウンをなるべく広げないために、現実的

な妥協点を探ったのだと思う。

   

   

      ☆        ☆        ☆   

私は、各種報道には見当たらない「法的」な論拠を求めて、日本将棋

連盟の対局規定をネットで探してみたが、全体はまだ発見できてない。

  

一部なら公式HPその他で読めるけど、全体は公式ガイドブックなどを

見るしかないようだ。かなり細かいルールが書かれてるようだが、アマ

ゾンでの扱いを見ても、ネット情報を見渡しても、ガイドブックで真面目

にルール確認してる人はごく僅かだと思う。周囲で聞いたことはない。

      

まあ、スマホなどの電子機器をロッカーに預けるとか、対局場である

将棋会館から外出禁止とか、10月5日に発表されたばかりだから、

それまでは、規則にハッキリとは書かれてなかったはず。不文法とか

常識的マナーとして、それなりに制限されてたということか。

   

プロ棋士の場合、人間同士が高度な戦いを繰り広げるから大きな

収入を得られるわけで、コンピューターなら今現在、総額で数億円レ

ベルの賞金や対局料は稼げない。人間の優勝が数千万円、コン

ピューターが数百万円といった感じで、ケタが1つ違ってる。ソフト販

売やサイト運営の収入は不明だし、遠い将来の逆転もあり得るけど。

    

結局、日本将棋連盟がソフトを禁止する理由は、常識、伝統、マナー

はもちろん、巨額の収入を保持するためだろう。

   

読売新聞社も、巨額のコストをかけてるから、自社の損得に関わるか

らこそ、主催する竜王戦のスキャンダルは小さく報じてるわけだ。野

球の巨人関連の時と似た感じで、と書くと言いすぎだろうか。

     

ちなみに私は、読売も巨人もそれほど嫌いではないので、念のため。

マスメディアに限らず、どんな組織でも、自分の不利益になりそうな事

はあまり報道しないもの。個人でも似たような振舞いはあるはずだ。。

   

            

      ☆        ☆       ☆

ところで、あちこちのニュースを読んで初めて知ったのが、「スマホ指し」

という言葉。オンライン将棋対局で、スマホのソフトを利用して指すこと

らしい。検索すると、かなりの情報がヒットする。

   

調べてみると、面白いことが分かって来た。趣味とか遊びの将棋だから、

スマホ指しもOKと考える人がそこそこいるのは分かるとして、意外だっ

たのが、公式に(一部)認めてる所もあること。

   

一番厳しそうなのは、「将棋倶楽部24」で、ソフト指し取締委員会

なるものが指し手一致率を調べて、黒と認定されたアカウントは削除

されるらしい。実際の運用状況は不明。

  

ただ、「将棋倶楽部24」でもソフト開発者は堂々と参加できるようだし、

「81道場」では専用アカウントを用意すればOK。「将棋ウォーズ」と

いうスマホ用アプリだと、「棋神召喚」という仕組みもあって、5手

だけ、最強レベルのソフト(2016Ponanzaクラス)が指

してくれるらしい。状況によっては「降臨」してくれないこともあるとか♪

   

私はソフトを使ってまで勝ちたいとは全く思わないけど、相手が堂々と

ソフトを使ってると分かってれば、負けても当然だし、勉強になるかも知

れない。ソフト同士の戦いもいずれじっくり見てみたいと思う。まあ、トッ

プ棋士の戦いとか、美人女性棋士の方が遥かに好みだけど。。♪

         

   

      ☆        ☆        ☆

ここまで、今話題の将棋について書いて来たけど、最後に遥かに重要

な問題にも触れとこう。それは、人間が受けるテスト、試験、審査だ。

特に、中学・高校・大学の入学試験。

   

5年半前、京都大その他で入試問題のネット投稿が発覚して以来、携

帯・スマホはもちろん、時計まで厳しく禁止されるようになってる。その

後もたまに不正が話題になるけど、ごく例外的だろう。

    

しかしホリエモン=堀江貴文は、以前ツイッターで、取締りの風潮を

批判してた。「あほくさ。検索前提の試験にすりゃええじゃん」。

    

いかにも彼らしい指摘で、一理ある大胆な提案だが、すぐに全面的

に実施するのはまず不可能で、あり得ない。社会的な同意が得られ

ないだけでなく、受験生の側に悪用の動きが出ることも予想される

からだ。

   

多少のお金を払ってでも、誰か非常に優秀な人や業者に頼んで、試

験中の質問に即答してもらう。ネットのアクセス先を制限するのも、

実際的には難しいはず。そうなると、なりふり構わない富裕層が有利

になる。

   

それでもいいじゃないか、と考える人は少数派だろう。そもそも、富裕

層自体が少数派で、他の人達からは不平等だと思われがちなのだ。

     

受験生4人くらいに1人の監視員を付ければ何とかなるとは思うけど、

そんな事をしてまでネットを解禁する学校はほとんど無いはず。セン

ター試験の類でも、少なくとも今後10年はあり得ない。

   

   

       ☆        ☆        ☆   

とはいえ、なぜ試験にスマホやウェアラブル端末(メガネ・時計)を使っ

てはダメなのか、その理由を根本的に考えると、微妙な話になって来る。

     

本人の実力ではないから、地頭(じあたま)の能力を見たいから、とい

うのが代表的な理由で、他には、スマホとか持ってない(or持てない)

受験生もいるから、といった所だろうか。

      

しかし、スマホやソフト、ネットを使いこなすのも、いまや立派な実力だ

し、実際、世の中を見渡すと、仕事中や授業中でさえ、スマホやPC

を使ってる人が大勢いる。優秀な地頭と、優秀なデジタルを比べても、

今でさえ、地頭の方が上とはいいにくいはず。まして今後は、デジタル

がますます地頭を圧倒して来る。故障やトラブルなら、人間でも多い。

          

電子機器ではなく紙媒体なら、大学の試験だと参考書・ノートの持ち込

み可という科目は普通にあるはずだし、先日の数学甲子園の全国大

会でも、高校生・中学生たちは参考書類を使ってた。ルールで認めら

れてるのだ。途中からは、チーム内での相談も可能。。

   

   

      ☆        ☆        ☆  

というわけで、私は今後、少数の私立校の一部から、スマホ・PC解

禁の動きが出てくることに期待する。紙の辞書・参考書の使用可あた

りから始めてもいい。

  

明らかに有用で、実社会で普通に使われてるものを、試験の時だけ

使わないのは、単なる固定観念とか悪しき伝統、偏見の類だと思う。

    

その内、ソフトやAIの側から、「差別反対」という声が上がるかも♪

機械やプログラムまで含めて、多様化や共存が問われる時代なのだ。

ただし、「人間のチーム受験」は困難だと思う。人間のグループは、し

ばしば解散されるものだから、「AIのチーム受験」の方が現実的か。

   

いずれにせよ、情報化社会の急速な進展の中で、人間がどう生きる

べきなのか、真剣に問われる時代となった。

それでは今日はこの辺で。。☆彡

   

                       (計 3841字)

| | コメント (0)

将棋界も世代交代か、28歳の新名人・佐藤天彦

高校卒業以降、私は隠れ将棋ファンになってるから、なるべくブログに将棋

の話は書かないようにしてるんだけど、これは一言書きたくなった。

 

最強棋士・羽生(45歳)を4勝1敗であっさり倒した28歳、佐藤天彦・新名

人。若さだけじゃなく、色々と面白い人物だと思う。ここ数年、名人戦の進行

をチェックすることはなかったけど、今回は時々リアルタイムでネット観戦し

てたほど。何となく、佐藤が新名人になりそうな気もしてたのだ。

 

正直、まだ知名度は高くない棋士だし、どちらかと言えば羽生の防衛を期待

してたけど、佐藤新名人ならOK♪ 将棋界にとっても、わりと明るいニュー

スだろう。名人戦は過去20年間、ほとんど羽生世代が制して来たんだから、

そろそろネット育ちの新世代が活躍しないと、AIの新世代にも対抗しにくい

はず。。

 

 

         ☆          ☆          ☆   

さて、新名人の特徴はまず、名前。「天彦」(あまひこ)。いかにも天から降り

て来て、天下を取りそうな感じだ。

 

そして、外見。顔と髪型だけだと、まったく見た目を気にしない真面目なオタ

ク系のようにも感じるけど(失礼♪)、全然そうではないらしい。

 

朝日新聞やウィキペディアによると、高級ブランド愛用・愛称は貴族。ベル

ギー出身のデザイナーのブランド「アン・ドゥムルメステール」の服(2万円

~20万円くらい)を100着以上(!)持ってて、家具もイタリアから輸入。

和風の顔立ちだから、着物と卓袱台の方が似合いそうだけどね♪ たまに

激怒して、ガラガラ・ガッシャーンとやるとか(笑)。昭和か!

 

クラシック音楽も好きだから、文化・芸術系の人間かと思ったら、実は2年ほ

ど前から棋士仲間とフットサルを楽しんでるらしい。あっ、そう言えばツイッ

ターにも、欧州サッカーの話を書いてたね。少年時代から親しい渡辺明・竜

王(32歳)によると、プレーはアグレッシブでパワーがあるそうだ。ま、皆さ

ん、骨折や捻挫に気を付けて♪ 私がサッカーで骨折したもんで (^^ゞ

 

彼、対局する姿も面白くて、将棋盤に上体をかぶせるように大きく揺らして

た。貴族って言うより、ウチの親父かも(笑)。親父は貧乏ゆすりのクセもあっ

たから、対局相手が嫌そうな素振りを見せることもあった♪ 流石に羽生は、

佐藤の妙な動作には動じず。扇子をパチンと閉じる音も大きかったのにね。

 

 

          ☆          ☆          ☆

日本将棋連盟の記録によると、佐藤の通算成績は276勝118敗で、勝率

7割! 若くて断トツの強さの佐藤、態度も強気なのかと思ったら、少なくと

も表面的には非常に物腰やわらかだ。勝敗も内容も圧勝と言っていい感じ

だったのに、名人奪取の直後もまったく謙虚で落ち着いた応答だった。

 

まあ、メディア的、ネット的には、もっと若僧とか青二才っぽい方がウケるの

かも♪ 顔も、渡辺明の方がイジリやすいね(笑)。コラコラ! いや、いか

にも異次元の天才って感じの顔だから・・・とフォローしとこうか。頭の上半分

がすべて脳だし。

 

佐藤は動画でも丁寧で物静かだったけど、ツイッターの将棋ツイートでも同

様。ところがなぜか、将棋以外の話だと、普通の言葉遣いに切り替わる。た

とえば、こんな感じ。上から、将棋、クラシック音楽、ファッション。

 

160602a_3

 

 

          ☆          ☆          ☆   

って言うか、このぬいぐるみは何?(笑)。画像検索しても出て来ないから

イラついてるのだ♪ プロフィールに、宇宙戦艦ヤマトが好きだと書いてる

から、アニメ系のキャラクターかね? 私はこの種のキャラも、画像認識も

苦手なもんで。

 

おっと、早くもタイムリミットか。とにかく、佐藤にはAIとの勝負を期待した

い。来年、羽生がAIと戦うかも知れないから、羽生が完敗した後、佐藤が

完勝するとか。世界的には、名人戦より注目されるかも。

 

いまや、人間の最大のライバルはコンピューターなのだ。私も仕事を奪わ

れないように頑張らなきゃ!・・・とかいう文章も、コンピューターで打ち込ん

でるのであった♪ これじゃ、勝敗は見えてるかも (^^ゞ

 

 

         ☆          ☆          ☆   

最後に、現在の7大タイトル保持者は次の通り。

 

  佐藤天彦 名人

  羽生善治 王位・王座・棋聖

  渡辺明  竜王・棋王

  郷田真隆 王将 45歳

 

まだタイトル数は、4つの羽生世代が、3つの佐藤世代をリードしてる。囲碁

は既に、27歳の天才・井山裕太が7冠だから、羽生世代にはもうちょっと踏

ん張って欲しい気もするね。

 

それでは、また明日。。☆彡

 

                        (計 1766字)

| | コメント (0)

将棋・囲碁人口、20年間の推移~『レジャー白書 2015』他

当サイトでは、日本生産性本部による統計調査の報告『レジャー白書』などに

基づく記事を4種類アップ。どれも私が好きなスポーツの人口推移を扱うもの

で、毎年更新し続けてる。

  

   バブル崩壊以降、スキー&スノーボード人口の推移

   ランニング人口の意外な推移

   日米のテニス人口推移など

   サイクリング(自転車)人口の推移

 

今年も、夏に『レジャー白書 2015』が出版されてるので、それぞれの最新

データ(2014年まで)を調べると共に、新たに将棋と囲碁の人口も調べて来

た。私は高校卒業以来、どちらもほとんどやらなくなってるが、元々はかなり

の将棋好きだし、囲碁も少しだけやってたのだ。

 

遠い将来、高齢者になって時間的余裕も出来たら、また楽しみたいとは思っ

てる。それまでは、隠れファンとして密かに見守るだけにしとこう♪ まだしば

らくは、仕事とスポーツとブログに専念するってことで。。

 

 

          ☆          ☆          ☆   

さて、最近のニュース(クラブ閉店、雑誌・新聞休刊)とか見てると、将棋がじ

わじわ衰退、囲碁は健在といったイメージを持ってたが、レジャー白書のデー

タを見る限り、実際は多少違うらしい。

  

ただし、レジャー白書の場合、1年に1回行っただけでも人口としてカウント

するので、日頃どのくらい熱心に活動してるのかは分からない。スキーやス

ノーボードならともかく、ごく手軽な娯楽である将棋や囲碁を1年に1回しか

やらない人をカウントすべきかどうか、ちょっと疑問は感じる。

 

まあでも、他に同種の継続的調査は見当たらないし、貴重な参考資料であ

るのは確かだ。それでは、『白書 2015』と『白書 2005』に基づいて、過去

20年間の人口推移をグラフにまとめてみよう。2009年から、調査方法が

インターネットへと変更されたので、急激な変化が起きてるが、なぜかその

後は元の流れに戻ってる。

 

151123

 

 

           ☆          ☆          ☆

意外なことに、将棋の方が遥かに人口が多いし、今でも囲碁の2倍以上な

のだ。将棋の人口の方が急激に減ってるのは確かだが、どちらもここ10年

は底堅い動きになってる。

 

高齢者の人口が増えてるという事情もあるだろうけど、白書で細かいデータ

を見ると、20代や30代でもまずまずの健闘になってた。これは主に、イン

ターネット対局が手軽になったおかげだろう。

 

ちなみに、エクセルのファイルに入力したデータは次の通り。単位は万人。

 

        95    96    97    98    99    00    01    02    03    04

  将棋 1180 1240 1150 1100  970 1020 1030  910  900  840

  囲碁   540  440  500    400  390   460  450   480  420  450

 

       05    06    07    08    09    10    11    12    13    14

  将棋  710  770   660  690 1270 1200  830  850   670  850

  囲碁   350  360   240  250   640  610  380  400   280  310

    

   

(☆追記: 『レジャー白書 2016』によると、2015年の将棋は

       530万人、囲碁は250万人へと激減。データの信頼

       性に疑問がある。PC故障で、グラフの更新は不能。)

   

   

           ☆          ☆          ☆ 

なお、個人的に将棋の方が遥かに好きだから、「将棋 囲碁」という順番で

書いてるが、将棋は既にコンピューターに追いつかれてしまったので、ちょっ

と興味が薄れてる。まあでも、囲碁もあと10年くらいで追いつかれるのかも。

その後、数十年くらいで、「正解」のようなものも示されてしまう可能性がある。

そうなると、思考力というより、単なる記憶力の勝負になってしまうだろう。

 

人間が何をどうすべきか。真剣に考えるべき時代が確実に近づいてる。人工

知能は全く別物だから気にしなくていい、人間は人間だ・・・というような人間

的考えが、いつまで通じるだろうか。。

 

それでは今日はこの辺で。。☆彡

 

                     (計 1439字)

          (追記 81字 ; 合計 1520字)

| | コメント (0)

第3回・将棋「電王戦」、MVPはデンソーのロボットアーム「電王手くん」か♪

見なくて良かった・・・。見てたら今年もまた、ハマってたね♪ 隠れ将棋ファ

ン、半ば理系のマニアック・ブロガーがどうしても気になってしまうのが、プロ

棋士vsコンピューターの将棋対決、「電王戦」(でんおうせん)。今年の第3

回は、ニコニコ動画の総視聴者数が213万人に達したそうだけど、私は全

く見なかった。面白くないからじゃなく、面白すぎて生活が崩れちゃうから(笑)

      

去年、「ちょっとだけ見よう」と思ってアクセスしたら、なかなか目を離せなく

て困ったのを反省。単なるニュース記事さえ、わざと見ないようにしてたけど、

それでもまたプロ棋士が苦戦してることは伝わって来てしまう。また、負ける

のか・・・と思ってたら、案の定、結果は棋士の1勝4敗で、団体戦としては大

敗。去年は1勝3敗1分けだったから、さらに悪い成績になってるし、第1回

の米長永世棋聖から3年連続の完敗になってしまった。

   

すべて終わった後の全体記者会見で(?)、第2局に勝利したソフト「やねう

ら王」の開発者、磯崎元洋は、ハッキリした表現は避けつつ、延々とハンディ

キャップの話をしたらしい。駒落ち(香落ち)とか、後手1手待ち・先手2手指し

とか。要するに、負けたプロ棋士達を前にして、ハンディをあげるから研究し

なさいと言ってるようなもの。この方、対局前には、人間に不利なソフト差し替

え騒動で批判を招いた経緯もあった(後に撤回)。

       

「衝撃」を受けて、ネット上の反応を見ると、予想通り2通りに分かれてた。

「驚く」か、感心するか♪ 私は両方だ。ブログを見ても、かなりクセのある

人だけど、頭も口も達者で研究熱心なのが分かる。まさに「タレント」的。そ

う言えば元々、英語の「talent」の意味は「才能」だった。。

          

   

         ☆          ☆          ☆

まだ、公式戦の数は少ないから結論を出すのは早いけど、コンピュータの発

達の速さを常識的に考えれば、ここからプロ棋士が巻き返すのは難しそう。

それどころか逆に、名人、竜王が出場して負けてしまう可能性は十分ある。

   

来年、もう1回だけ似たような形の5vs5の勝負をして、それでも人間が大敗

したら、再来年に竜王が出場すべきだろう。主催の読売新聞はかなり難色

を示すだろうけど、歴史的に見て、名人の方が格上。で、竜王も負けたら、最

後の砦、名人(朝日新聞&毎日新聞)が登場。それでも負けたら、日本将棋

連盟は解散、プロ棋士は失業ってことで♪ コラコラ。

   

真面目な話、「ハンディ」かどうかはさておき、もう少し人間側に有利な条件

への変更はあり得る。第4局で負けた森下卓九段は、(頭の中だけでなく)

盤と駒を使っていいルールにしてくれたら勝つ、と強気で語ってた。

   

これは、将棋の美学的には引っ掛かるけど、コンピュータとの対戦に限れば

アリだなと思う。少なくとも駒落ちや二手差しとかよりは、遥かに対等の平手

将棋に近いし、見る側も面白いはずだ。。

     

    

          ☆          ☆          ☆

140415a

  一方、私が今回、一

  番興味を持ったのは、

  対局者(人間とコン

  ピュータ・ソフト)より、

  「対局腕」だった♪ 

  新登場、「電王手くん」

  (でんおうてくん)。デン

  ソーの子会社、デン

ソーウェーブの垂直多関節ロボット「VS-060」をベースに、一部開発・改良

したものらしい。コンプレッサーで駒を吸着、1mmのズレもないというお話。

   

写真は、Youtubeの公式動画からキャプチャーさせて頂いたもの。上はちょ

うど、記念すべき初対局の開始時に、「お辞儀」してる姿だ♪ 頭を下げる代

わりに、腕を下げてる。この礼儀正しい動きには、みんな驚いたり笑ったりし

てたけど、私は挨拶が一瞬遅れた所にある意味、「人間らしさ」も感じた。

   

本当に機械的に反応するなら、目の前の菅井竜也五段とほとんど同時に出

来たはず。ところが電王手くんは、あえて(?)数秒遅れの挨拶をしてた。まず

「姿勢」をきっちり正して「背筋」を伸ばした後、頭(=腕)を下げたのだ。人間

らしい動きをするのはまだ苦手なんで、お手柔らかにお願いします。そう、謙

虚な態度を示したように見えた♪ 

   

トラブルでちょっとだけ止まったらしい点も親しみが持てるし、音も静か。複数

のカメラやセンサーを使って、人間の安全性を確保してる点も good。

        

140415b

 左は、プロも使う

 「大橋流」の順序

 で駒を並べる姿。

 ちょっと首を傾げ

 て身体をくねっと

 ヒネる感じの仕草

 が、可愛かったり

 する。これ、いず

れ美女のアンドロイドになるんじゃないかな♪ プロ棋士が買ったら、「お持

ち帰り」可能。ただし、汚さないように、とか(笑)。オイオイ。

      

140415c2

 左は記念すべき初

 めての手、8四歩を

 差した瞬間。動きが

 速くてブレてしまっ

 てる。ソフトは習甦

 (しゅうそ:作成者は

 竹内章)。これが美

しい女性の腕になるまで、あと10年。全身仕様で値段が安くなって、私が買

えるまで、あと30年か(笑)。買ってどうする!

   

もちろん、「組む」のだ♪ 今朝の朝日新聞によると、「ソフトが人間より強くなっ

たチェスでは、人がソフトと組んで対局する『アドバンスドチェス』が行われ、人

やソフトが単体で戦うよりも強さが増すことが分かっている」とのこと。美女ロボ

と合体すれば、新たな快感が得られるのだ。。

       

   

          ☆          ☆          ☆

肝心の将棋の内容については、とりあえずスルーしとこう。いや、また喋り出

すと、ズブズブとハマっちゃうから (^^ゞ 

        

ちなみに2月に開催された第1回・囲碁電王戦では、人間の圧勝というか、

まだ対等に戦える状況になってない。私は囲碁も一応ちょっとやってたから、

老後の趣味は囲碁にしようかな♪ 知的ゲームで機械に全く勝てない状況

は、人間としてやっぱ不愉快だもんね。

    

とにかく、機械が人間社会のあらゆる分野に進出してくる、怖い世の中になっ

て来た。「共生」とかキレイ事を言ってられる期間は、あまり長くない気がする。

ま、美女アンドロイドに支配されるのなら、悪くないかも♪ 人間の男を手玉に

取る悪女ロボット。ただし電池切れの時間を狙って、密かに反撃するとか(笑)

     

なお、本物のMVPは電王手くんではなく、第1局のソフト開発者・竹内章と

なった。拍手、拍手♪ まるで品格溢れるプロ棋士みたいに、絵になる方だ

と思う。それでは、今日はこの辺で。。☆彡

              

                                      (計 2520字)

| | コメント (0)

将棋・電王戦終了、コンピューターが人間に圧勝&パズル「絵むすび」(難易度4)

(☆2014年4月15日追記: 第3回の感想をアップ。

  第3回・将棋「電王戦」、MVPはデンソーのロボットアーム「電王手くん」か♪ )

 

 

          ☆          ☆          ☆

終わった・・日本将棋連盟が。。っていうのはまだ言い過ぎだけど、ある意味

「終わりの始まり」の可能性は高い。「最強」の将棋指し集団としての日本将

棋連盟は、残念ながら過去のものとなりつつある。最強がコンピューター・ソ

フトだと認められるまで、もう時間の問題だ。遅くて10年後、早ければ2、3

年後か。

 

だから、プロ棋士の目標は今後、強さ以外のものになる。「見ごたえある戦

い」、「斬新な戦法」、「面白い解説」、「可愛くて萌える女性」。あるいは、持

ち時間を長くするという、よく聞く考えとは逆に、超速の5秒将棋にすれば、

人間もまだPCと戦えるかも。自力で駒を動かせるロボットしか認めない、と

いう手もアリ。。

 

 

         ☆          ☆          ☆

さて、今週はもう18700字以上書いてるから、2万字制限まで残り1200

字強。パズル記事へのアクセスも急増してるので、そちらも少し書き加え

たい。ってことで、将棋・電王戦(でんおうせん)は、個人的感想中心にサ

ラッと終わらせよう。

 

まずは最終戦・第5局の投了図。トップクラスのA級・三浦弘行・八段が、

最強コンピューター「GPS将棋」(代表・金子知適)に負けた瞬間だ。第4局

第3局米長でも使った無料ソフト「Kifu for Windows」で再現。後手

の9四香で、先手の三浦が投了。その直前、自分に負けを言い聞かなが

ら水を飲む姿と、赤くうるんだ目が印象的だった。

 

 

130421     

 

大差に見えるけど、相・矢倉で三浦が玉頭を盛り上げて、相手陣への入玉

を狙う流れになったから、失敗するとこんなもの。この将棋自体は見た目

ほど惨敗じゃない。問題は、団体戦がプロ棋士の1勝3敗1分けに終わっ

たことだ。

 

終了後の記者会見とか、大部分が穏やかな大人の言葉だったけど、開発

者の発言やマスコミの質問の一部は、要するにこう言ってた。「天才・羽生

善治や渡辺明・竜王と戦っても勝つ自信がある」、「森内俊之・名人は大丈

夫なのか」。負けた三浦がすごく深刻になってたのも、次はもうタイトル保持

者を出すしかないから。名人や竜王が負け続ければ、電王戦の人気も終

了、プロの権威や価値も低下する。

 

だから、米長の後を継いだ谷川浩司・連盟会長は、言葉を濁してたのだ。

少なくとも来年の第3回・電王戦では、まだ頂点のプロ棋士は出したくない。         

ただ、もう時間の問題。5年後には、名人vs最強PCの3番勝負が開催さ

れても不思議はない。アマチュア将棋の世界だと、大会の試合中にこっ

そりスマホを使う人間が現れるかも。

 

せめてあと数年、人間の知性や精神力の素晴らしさを見せて欲しいね。

囲碁の世界では、プロ棋士にあと10年くらい粘って欲しいもんだ。。

 

 

 

P.S. 4月27日、幕張メッセの「ニコニコ超会議2」で、電王戦スピンオフ・

     イベントとして行われた対局でも、習甦(第1局で敗退したソフト)が

     女流連合に勝利した。女流棋士は、安食総子・初段、熊倉紫野・初

     段、本田小百合・三段。人間のみ、持ち時間が3倍の1時間半で、

     各種の「お助けカード」(HELP)まであった。。

 

 

 

          ☆          ☆          ☆

一方、もう字数がないけど、今日・4月20日の朝日新聞・朝刊・別刷beに

掲載、ニコリ作のパズル「絵むすび」。下が問題で、著作権に配慮して、絵

でなく文字の手書きにした。時計、くし、ハブラシ、ハミガキ、タオル、カップ。

それぞれペア同士の絵を結び線を引く。全てのマスを1回通過、絵のマス

を横切るのはダメ。

 

130420a

 

     (ここまで本日分、1266字。今週は計20000字。以下、翌日分♪)

 

論理的な解き方は既に説明してある。例えば、ハブラシと時計の2ペアに

注目。距離が離れてるし、端に近いし、ペア同士がクロスしてるからだ。最

初は下図①から。ハブラシを結ぶ線は、左上を通る「しかない」。時計2つ

の間を横切っては「いけない」し、右側からの迂回(=遠回り)も「出来ない」

のだ。火曜24時締切なので、以下は明日以降少しずつ追記。ではまた ☆彡

 

                      (翌日分 171字 ; 合計1437字)

 

130420b

 

 

          ☆          ☆          ☆

では、月曜になったので、もう少し論理的に進めてみよう。まず、以下の図

を見て頂きたい。

 

130422

 

時計を結ぶ線を、中央とか右側辺りで引く時、下の時計から出る線が、上

向きなのか、下向きなのかを考えてみよう。もし下向きだと、カップを結ぶ

線は上側に書くしかないから、タオルが結べなくなってしまう。だから、下の

時計から出る線は、上向きなのだ(②)。すると、タオルの線は左下を回る

しかなくなる(③)。もう、後は簡単だろう♪

 

 

         ☆          ☆          ☆

火曜になったので、最後の追記。

 

130423a

 

左下からタオルを結ぶ線が伸びて来たので、左上にあったハブラシを結ぶ

線は、タオルの邪魔にならないように曲がる(④)。また、左下のハブラシか

らスタートする線は、カップの邪魔をしないように、とりあえず2つ上まで伸び

ることになる(⑤)。もう後は、説明不要だろう。。

 

              (翌日以降の追記 500字 ; 合計 1937字)

 

 

 

P.S. 13年7月27日にも、難易度4の絵むすびが掲載されて、またウチの

     関連記事へのアクセスが急増している。苦戦してる人が少なくないよ

     うだが、上に挙げた問題と比べるとかなり簡単で、難易度3でもいい。

     今現在、28日の朝。これから応募締切の31日午前0時にかけて、少

     しずつヒントを書いて行こう。

 

130729a

 最初は、ヒトデ

 ウキワ2ペアに

 着目。遠く離れて

 るし、端や角が関

 係してるし、一見、

 クロスしてるから

 だ。ヒトデの結び

 方を大まかに決め

 た後、ウキワの結

 び方に注意する。

 フツーに結ぶと、

 ビーチボールなど

が結べなくなるので、ヒネった結び方をするのだ。ヒトデとウキワが大まかに

分かれば、後はサラッと解けるだろう。 

 

130731_2

 7月31日(水)、

 この問題では最後

 の追記。ウキワを

 結べば、アシアト

 (足跡)もすぐ決

 定。あとはもう簡

 単すぎるから、省

 略ってことで。

 

 

cf. 絵むすび6(朝日新聞be、14年11月22日)&停滞ハーフ走で巨大マメ・・

   パズル「絵むすび」解き方10~難易度5、ニコリ作・朝日be(16年3月26日)

 

                                    (累計2441字)

| | コメント (0)

将棋の電王戦・第4局、涙の歴史的名局☆~人間の根性vsコンピューター計算

凄い。。!! これほどの迷局・・・じゃなくて名局は初めて見た気がするね♪

何と、230手に及ぶ激闘。。前回の第3局と同様、ほんのちょっとのつもり

で見始めたら、あまりに面白くて、また最後まで目が離せなくなった。離さな

くて正解だったと思う。

     

人間の素晴らしい、驚異の粘り☆ コンピューターと現役プロ棋士が5対5

で戦う、電王戦(でんおうせん)第4局、塚田泰明・九段 vs Puella α(プエ

ラ・アルファ、開発者・伊藤英紀)。

            

私は晩の18時頃になって、ニコニコ動画にアクセスしてみたんだけど、双

方が入玉の態勢。お互いの王が相手の陣地まで侵入して、詰ますことが

出来なくなると、駒の点数計算になる。常識的に見て、塚田の必敗の局面。

人間のプロ同士なら、かなり前の時点で塚田が投了(=負けました宣言)

してたはずだ。と言うより、続けたら、「プロなのに棋譜を汚した」とか言わ

れかねない。

     

実際、解説の木村一基・八段も、投了してもおかしくないと言ってた気がする

けど、塚田は地道に相手の駒を取りに行く。どう見ても無理があるから、単

に後学その他のために、特殊な状況でのコンピューターの動きをチェックし

てるだけかなと思ってたら、実はそうではなかった。コンピューターがこうし

た局面を苦手とするのを、塚田は最初からよく理解してたらしい(終局後の

インタビュー)。

     

    

          ☆          ☆          ☆

実際、コンピューターは、逃がすべき、あるいは守るべき自分の駒を放っと

いたまま、相手陣に歩を打って、成り、「と金」を作り続けたのだ♪ 解説の

聞き手の安食総子・女流初段は、「盤面を広く使う」とかポジティブに表現し

て、解説場の笑いを誘ってたけど、まさかあんな事をやり続けるとは思わな

かった。

    

要するに、点数計算が苦手ということか。画面の上に出る、別のコンピュー

ターによる評価でも、最後近くまで人間を劣勢と見てた(3000vs-3000

くらいの大差)。Puella αは、1個で5点になる大駒の馬(=角が成ったも

の)も取られて、歩も取られて、とうとう塚田が24点に到達。大駒2枚、小

駒14枚で、5点×2+1点×14=24点。

           

これが、引き分けに持ち込むための最低限の点数なので、この直後に対

局場に立会人が入り、塚田が点数計算を提案。双方が24点以上なので、

「持将棋」(じしょうぎ)と呼ばれる引き分けになった。一時は15点しかなかっ

たらしいから、凄まじい盛り返しだ。合計で54点だから、15対39の大差

を24対30まで追い上げたことになる。

         

下図は、引き分けがほぼ確定した時の盤面(終局図の少し前)を、無料ソ

フト「Kifu for Windows」で再現したもの。先手(こちら側)がコンピュー

ター、後手(向こう側)が塚田だ。先手の「と金」の不自然さがよく分かると思

う。多過ぎるし、自玉から離れた位置も奇妙だ。この後、後手△3七歩成、

先手▲8二歩、△1八玉▲2六金△2七銀成▲同金△同と、で終了かな。

           

130413

    

     

人間同士なら惨めさで悔し涙が出そうな局面をずっと耐え続けた塚田は、

24点に近づいた辺りから何度も席を立ってた。トイレと言うより、必死に気

を落ち着けてたのか、あるいは思いが込み上げて目を拭ってたのか。持

将棋成立後に涙ぐんで、しばらく後の記者会見でも、その点を問われると

再び涙をハンカチで拭いてたほど。「団体戦だから最低でも引き分けにし

たいと思ってた」とか。う~ん、人間ならではの熱い思いが効を奏した形だ♪

テレビドラマよりドラマチックな、現実の姿。。

         

   

          ☆          ☆          ☆

気になるのは、コンピューターのソフト(=プログラム)の弱点。入玉状況

に弱いのは、前からよく分かってたそうだ。ただ、コンピューター同士の戦

いなら、そうゆう状況にはあまりならないらしいし、勝負のどの時点から点

数計算を始めるのか、その辺りも難しいらしい。

          

確かに、人間が将棋を指す時にも、点数計算などほとんどしないし、関係

ないのだ。相入玉なんてことは滅多に起きないし、いくら途中の点数計算

が少なくても、相手の王を先に詰ませれば勝ちなのだから。理論的には、

最低で1点の小駒が1枚あれば、自分の王も利用して、相手の王を詰ます

ことが可能だ(現実の例は知らない)。

        

ちなみにPuella(ラテン語で「少女」という意味)の開発者の伊藤氏は、既

にコンピューターは人間の名人を超えてるという考えの持ち主らしくて、記

者会見でもその考えは変わってないようだった。まあ、ここまで見て来ると、

確かに自信過剰とは言いにくい。公平に見て、コンピューターがかなり押し

てる状況だし、プロ棋士側の勝ち越しはもう無理となってしまった。。

      

   

          ☆          ☆          ☆      

これで、最終・第5局が大勝負になったね。人間側、三浦弘之・八段が「GP

S将棋」に勝てば、2勝2敗1分けの引き分けに持ち込めるけど、人間が負

ければ1勝3敗1分け。完敗に近い結果になる。人間はA級棋士(名人への

挑戦を争うトップレベル)だけど、相手も昨年のコンピューター将棋選手権で

優勝した最強ソフト(開発者は田中哲朗&森脇大悟)。

         

この切迫した緊張感を、プラスに持って行けるか、マイナスにしてしまうか。

来週も人間の底力の凄さを見たいもんだ。せめて、あと数年くらいの間は。。

コンピューターの代わりに盤の前に座り続けて、脚をモジモジさせてた棋士

(三浦孝介・奨励会初段か)も含めて、皆さんどうも、長時間お疲れさま♪

  

それでは、今日はこの辺で。。☆彡

   

   

     

P.S. Puella αは、去年の第1回・電王戦で、引退後の米長邦雄を下

     した「ボンクラーズ」の後継ソフト。昨年末に他界した米長の怨念が、

     塚田に味方したのか。古き精神論、まだまだ健在。。

        

   

cf. コンピューター将棋、プロ棋士に初勝利~清水女流王将、敗北

   米長がコンピューターに負けた将棋、観戦中♪&25km走

   将棋・電王戦、コンピューターが現役プロ棋士に2勝1敗・・☆

   将棋・電王戦終了、コンピューターが人間に完勝&パズル「絵むすび」

               

                                  (計 2436文字)

| | コメント (0)

将棋・電王戦、コンピューターが現役プロ棋士に2勝1敗・・☆

(☆13年4月21日追記: 最新記事をアップ。

   将棋・電王戦終了、コンピューターが人間に完勝&パズル「絵むすび」 )

    

      

        ☆          ☆          ☆

衝撃。。! 凄いね。。解説の聞き手、藤田綾の地味な可愛いさが♪ ・・・っ

て話じゃなくて、コンピューター、凄いわ☆ 今回のソフトは、「ツツカナ」で、

名前は時計の部品から来たらしい。強いのはもちろん、別世界を突き進ん

でる感がある。観戦してる人間の将棋観まで揺らぐほど。

       

今夜、たまたま電王戦(でんおうせん)第3局の日だと知ったから、ほんの

ちょっと雰囲気を味わおうかと思って、超久々にニコニコ動画にアクセス。

ドワンゴ主催、コンピューターvs現役プロ棋士の公式初対戦で、5vs5の

団体戦形式だ。先週、初めて現役プロ棋士(佐藤慎一・四段)が負けたか

ら、ここまで1勝1敗。ちなみに去年、敗北した故・米長名人は、現役じゃ

なく、引退後の立場。2010年に負けた清水市代は、「棋士」ではなく、「女

流棋士」だ。

            

ニコニコ用のメアドもパスワードも忘れてるから、まず自分のPC内で探して、

恐る恐るログイン挑戦♪ 意外なことに無料で観戦できて、ちょっとの予定

だったのが、ズブズブとハマるはめに (^^ゞ 他の事を色々やりながら、結

局は18時くらいから終局(20時半くらい?)まで見て、記者会見まで拝見

した。184手の大熱戦で負けた後だけあって、プロ棋士の船江恒平・五

段の疲れた悔しそうな表情が印象的だったね。「・・・残念です・・・」。。

        

それに引き換えソフトの製作者(一丸貴則・28歳)は、高くてか細い、可愛い

声で(笑)、飄々とした礼儀正しさが好感持てた♪ 去年の米長が負けた後

とか、コンピューター研究者がずいぶん強気の態度を見せてて、隠れ将棋

ファンの人間の私としてはウ~ン・・・って感じだったけど、今日はその意味

では納得できたね。動画の視聴者が書き込む独特のコメントにも、否定的

なものが(ほとんど)見当たらなかった気がする。累計で(?)40万人に達

してたのに。。

        

       

      

         ☆          ☆          ☆

さて、対局内容。私が見始めたのは、結果的には全体のちょうど真ん中く

らいだろうけど、ほとんど人間の勝勢だと感じた(下図)。実際、解説の鈴

木大介・八段もそんな感じのコメントで、もうすぐコンピューターが投了(=

敗北宣言)しそうな事を言ってたはず。相手の陣形は崩れてるし、こちらは

安全。後は、「詰み」(=勝ち)への手順を踏むだけだから、人間の圧勝で

2勝1敗だなと思ったのだ。

    

ところが、まず驚くのが、絶望的な状況でもコンピューター・ソフトが全く

諦めないこと♪ いや、人間じゃなく機械(広い意味)だから、当たり前

なんだけど、ハッキシ言って、もしコンピューターの側を人間が受け持っ

てたら、精神的にやる気を失くしてたはずだ。プロ棋士でも、かなり早い

段階で文字通り「投げる」(=投了する)こともある。

      

ところが、ソフトが地味な手で粘ってる内に、差が縮まって、終盤はもう

読み切ってる感じ。可能な局面が少なくなると、コンピューターは全て計

算できてしまうのだ。1手指すごとに、画面の上側に、別のソフト(ボンク

ラーズかな?)による数値評価が出るんだけど、終盤はずっと、大差で

コンピュータが優勢だと評価してた(2000 vs -2000とか)。おそらく、

全て完全に読み切ってたんじゃないかな。数学で言うと、しらみつぶしの

場合分け完了って感じ。

       

それに対して、人間は所詮、有限の存在でしかない。私はもちろん、プロ

の解説者でさえ、そこまで大差だとは分からないし、ひょっとして最後の辺

りで人間の逆転勝利かな・・・とも感じたほど。

           

やっぱり、コンピューター相手に勝とうと思ったら、中盤までにかなりの優

勢を築かなきゃいけないし、終盤に時間を残す必要もあるね。持ち時間は

4時間で、使い切ると1手1分の秒読みになる。船江五段は終盤、秒読み

がキツそうだった。コンピューターは時間を残してたのだ。敗着(=主たる

敗因)は2五桂打か、3六歩を突かなかったことかな。7二龍とは思えない。

     

     

         ☆          ☆          ☆

終わった後、最初から棋譜を再現してくれたんだけど、良し悪しはさておき、

やっぱしコンピューターの方が凄い手を指してた。

        

奇抜な作戦だったらしい、7四歩。あり得ない無理攻めに見えた、6六角。

人間だと打ちにくい好手、5五香。妙な駒損に感じた、6六銀。そんなに遅

い攻めでいいの?と思わせる7三桂。攻守に利く、渋い5一香。守りの駒を

大胆に攻めへと転用する、1五銀。。ちなみに、渋い守りの手の2三金打

や、3二金は、いい手だけど人間でもわりと普通に指すだろう。

     

       (ここまで1830文字。今週は計19993字。以下、来週分♪)

           

とにかく、コンピューターがプロ並みの力を持つことは、これでハッキリした。

でも、序盤や中盤は決して完璧じゃないから、次の塚田泰明・九段には是

非、勝って2勝2敗のタイに持ち込んで欲しいもの。主催者もそう思ってる

はずだ♪ 次は逆に、コンピューターが先手で、ソフトはPuella α(開発

者・伊藤英紀)。ま、来週は時間の関係で、ニコニコ動画は見ないつもりだ

けど、結果はすぐ確認するつもり。

       

なお、囲碁の場合はまだ人間が優勢。この3月に行われた「電聖戦」だ

と、あらかじめコンピューターがハンディとして石を四個置いて、石田芳

夫・九段と1勝1敗だった。う~ん、世界的な普及を考えても、やっぱり

将棋より囲碁かね。女性プレイヤーもちょっと多めだし♪

      

なお、私が見始めた下の局面は、無料ソフト「Kifu for Windows」で

再現した。ここから先手の人間が逆転負けしたのだ。ではまた来週。。☆彡

        

   

130407

                 

cf. コンピューター将棋、プロ棋士に初勝利~清水女流王将、敗北

   米長がコンピューターに負けた将棋、観戦中♪&25km走

   将棋の電王戦・第4局、歴史的名局~人間の根性vsコンピューター計算

            

                  (翌週以降分 532字 ; 合計 2362字)

| | コメント (0)