映画の原作マンガ『PとJK』第1巻、超軽~い感想♪

「また少女マンガか!」って突っ込み、どうもどうも♪ いや、たまた

ま最近、話を聞いたのだ。

   

今日はもうちょっとお堅い記事を書く予定だったけど、不愉快な事が

あってモヤモヤしてるから、超ミニスカ女子高生(JK)の世界に浸り

たくなったわけ。アブナイ現実逃避か!

    

いやいや、たかがブロガーがマンガを読んで記事を書く程度なら

OKでしょ。三次(みよし)マキの人気漫画『PとJK』なんて、いきな

り警察官が女子高生と合コンする所からスタート☆ おとり捜査で、

実は婦人警官だったから手錠で逮捕されちゃった・・なんてオチも

なし。本物のPoliceとJK。

    

まあ、あり得なくもないかな。私も20歳過ぎてから女子高生と遊

んでた経験あるし♪ 話や行動を合わせるのがちょっと疲れたけ

ど(お互い様)、共通の話題もあったし、しばらく「お友達」だった(笑)

     

マンガと同様、向こうのご両親も公認だったから、倫理的にも法的

にも条例的にも問題ないはず。ってことで、サイバーパトロールの

皆さん、よろしくネ。

    

    

     ☆        ☆        ☆

話を戻して以下、ネタバレにはご注意あれ。「亀梨和也と土屋太鳳」

主演で映画が公開されたばかりの『PとJK』。私は映画も原作も知

らなかったから、「P」という文字を見て、山Pを思い出してしまった。

   

ちょうど「亀と山P」なんてユニットが決まった後だし、この2人の共

演ドラマ『ボク、運命の人です。』がもうすぐ始まるタイミング。ウチの

アクセス解析を見てても、「何で一言もコメントしないの?」って感じ

の思いが伝わって来る気がする。焦らし責めが得意なもんで(笑)

  

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ところが、先日『3月のライオン』を無料で試し読みしたサイト「ソク

読み」で、『PとJK』第1巻を探すと、表紙に制服姿のポリス・佐賀野

功太が立ってて、鋭い目を光らせてる。PoliceのPか。目つきは

ちょっと亀梨っぽいね。

     

しかし単なる一般男性の私としては、後ろの物陰から胸キュンで見

つめるPinkのセーターの女子高生に目が行くのだ♪ 第一印象

は、目がでかい(笑)。典型的な少女マンガのキャラだね。これでも

小さい部類か。この目のデカさも、日本独自のカワイイ文化かも。

クール・ジャパン。でか目はクールじゃないだろ!

   

ヒロインのカコ=本谷歌子(16歳、高校1年)は、髪も短いし、外見

的に土屋太鳳には似てない。ただ、ちょっと内気でシャイな感じの

キャラは、似てなくもないかな。。

   

   

       ☆        ☆        ☆   

ちなみに私にとって土屋というのは、超低視聴率なのに評価が高

かったドラマ、『鈴木先生』のミステリアスな女子高生のイメージが

強い。って言うか、アレしか見てなかったりする(笑)。まだ売れてな

い新人女優の頃の代表作で、制服もあの時の方が可愛い。

     

ま、今回の映画の制服もいいけどネ。警官も含めて、ある意味こ

の作品は、制服マンガというジャンルに位置づけられるのだ♪

ホント、男も女も制服好きは多いな・・とか、他人事のように書い

とこうか。

  

「制服」って文字だけで萌える人もいるらしい(笑)。アブナイわ!

流石に、文字だけで使うのは難しいな。コラコラ! 刑事ドラマや

医療ドラマの人気も、制服ものって側面があると思う。

      

   

     ☆        ☆        ☆ 

で、肝心の『PとJK』の内容について。これはもう、完全に女子中・

高生の世界だ。

   

掲載誌の『別冊フレンド』は、その年齢層が中心の雑誌だろう。私も

高校時代、女子が持って来たのを授業中にこっそり読んでた(笑)。

同じクラスのMと一緒に♪ 実名イニシャルか!

     

私はドラマ関連でたまに少女マンガを読んでるけど、『3月』、『5→

9』、『きょうは会社休みます。』、『ホタルノヒカリ』とかと比べても、

『PとJK』は圧倒的に若いというか、幼いというか。あまりに純粋・

多感で喜怒哀楽が激しくて、すぐに涙。。繊細な平成ブロガーでさ

え、ちょっと疎外感を感じたほど♪

     

メイン・ターゲットは中学生で、小学生も意識してるのかな? ほと

んど全ての漢字にフリガナがついてる(笑)。相手のほんの些細な

言動に動揺するのも特徴。

  

まあ、考えてみれば私も小中学校の頃なら、好きな女の子のちょっ

とした言葉や目線だけで心が揺れ動いてた。可愛くて、いいね♪

席替えで隣同士になったら毎日ハッピーとか(笑)。子どもか!

   

頭の中の半分は、女の子が占めてた気がする。今はもう、4割くら

いまで減ってしまった♪ 多過ぎだろ!

   

   

      ☆        ☆        ☆

このマンガ、2013年1月から連載開始だから、スマホが爆発的に

普及し始めた頃だけど、1巻には「携帯」と呼ばれる端末がちょっと

出る程度だし、初対面の時、カコが功太に聞いたのは「メアド」♪

これ、2017年の春に少女マンガで読むと、ちょっと目立ってる。

  

最初に出てくるミュージシャンの名前も、ドリカムと中島みゆき(笑)。

古っ! LINEのアカウントやスタンプも、Skype(スカイプ)も出な

いし、twitterやInstagramも無し。ひょっとして

作者は昭和世代のベテランなのかと思ったら、そうでもないらしい。

       

本名・三「好」真希子さんはまだ30代前半。8年前の十勝毎日新聞

の紹介写真(25歳)を見ると、カコのお姉さんって感じの地味に可愛

い女性だった。田舎っぽさというか、素朴さにこだわりがあるのか。

   

   

      ☆        ☆        ☆   

とにかく、物語はいきなり結婚に向かう♪ なるほど、それなら警官

と女子高生でもOKか・・・って考え、正しいの?(^^ゞ

   

普通は周囲の社会常識を考慮して、警察を辞めて転職。それをキッ

カケに、2人の関係もギクシャクして、別れるか離婚だと思うけど(笑)。

コラコラ! 制服脱いだら3割引とか5割引だし。男も、女も♪

    

第1話には早くも小さい文字で、「この物語はフィクションであり、実

在の人物・団体・出来事などとは、一切関係ありません」と注意書き

がある。巻末には、「※収録されている内容は、作品の執筆年代・

執筆された状況を考慮し、コミックス発売当時のまま掲載していま

す」。

  

まあ、2017年の春でも映画公開できるからいいのか。ちなみに、

2人の間は何も無いらしい。今のところ、建前上は(笑)。カコの父

親がわざわざ有休とって、デートの尾行してるし♪ 

   

この辺りも、実在の世界とは無縁かも。フツーなら、最初の合コン

ですぐ強引にお持ち帰りして、逮捕されて終了。上司が記者会見

で頭を下げて、「今後は指導を徹底・・」とか謝罪するところだ。

      

   

      ☆        ☆        ☆   

念のために、もう一度サラッと読み流して見たけど、やっぱりこの

第1巻には、警官と女子高生のラブストーリーしか書かれてない。

学校や進路、一般社会の問題も、複雑な家族関係の事情もない。

   

ある意味、この徹底した絞込みは「地味にスゴイ!」かも。外伝ら

しき作品『TとJK』、『SとJK』にはもうちょっと広がりがあるのかね。

   

あぁ、もう時間が来た。ひょっとすると、純な女性高齢者にも愛読

者がいるのかも・・とか思いつつ、今日はあっさりこの辺で。。☆彡

   

                   (計 2794字)

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アニメ・映画の原作マンガ『3月のライオン』第1巻、軽い感想

なるほど! これは個人的にもツボだし、一般ウケもするだろうね♪

アニメ化、映画化されたのも納得。原作自体も、第4回マンガ大賞、

第35回講談社漫画賞一般部門、第18回手塚治虫文化賞マンガ

大賞授賞。

     

地味な将棋を題材にしたマンガで、読む層が限られてるだろうと思っ

てたけど、実際に読んでみると、普通に面白くて絵が可愛い「少女

マンガ」だった。

           

もちろん、青年誌『ヤングアニマル』連載で、主人公は少年。少なく

とも第1巻は恋愛の要素も少なめだから、少女マンガと呼ばない人

もいると思う。逆に、少年マンガとか青年マンガというジャンル分け

も出来なくはない。

    

ただ、人物の可愛い描き方や擬声語の多さ、背景によく出る花柄み

たいな模様、食べ物のコネタの多さ(笑)などから、私は少女漫画だ

と考える。ちなみに原作者・羽海野(うみの)チカの前作であり、代表

作でもある『ハチミツとクローバー』は、もっと少女漫画に近い感じだ。

      

とにかく、私も含めて、男性も女性も楽しめる作品で、将棋を知らな

くても、将棋自体に興味がなくても大丈夫。子どもから大人まで、軽

い読み手から重い読み手まで、広い層をターゲットにした漫画だ。

    

    

     ☆        ☆        ☆

さて今回、原作を読んでみようと思った直接のキッカケは、たまたま

大きな新聞広告が目に入ったから。映画公開に合わせた全面広告

が朝日の朝刊に出てたから(17年3月15日)、サラッと読み流すと、

可愛い有村架純の名前を発見♪ そうゆう理由か!

  

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倉科カナもフツーに可愛いけど、週末の混んでる映画館へ新作を

見に行くのも大変だから、とりあえず無料の試し読みをネット検索。

  

出版社である白泉社の試し読みは、登録してないからなのか、私

のiPad Proだと読めなかったから、「ソク読み」というサイトを利用。

アプリ不要で動きも軽くて、登録も不要。まさに「即読み」だった♪

   

  

     ☆        ☆        ☆

まず、「3月のライオン」という奇妙な題名について。マンガのタイト

ルには、小文字の英語で、

 「March comes in like a lion」

と書いてる。「3月はライオンのようにやって来る」。

   

いつものように早速、英語版ウィキペディアで調べてみると、

 「March comes in like a lion

  and goes out like a lamb

という英国のお天気の諺がヒット。

   

エルの発音を揃えてるのが諺らしい特徴(like、lion、lamb)で、

普通に直訳するなら、

 「3月は、ライオンのようにやって来て、子羊のように去る」。

    

ということは、「3月の天気はまず荒々しくて、やがて春の穏やかさ

に変わって来る」という意味で、おそらく原作者も主にその意味で

使ったのだろう。つまり、主人公・桐山零(映画では神木隆之介)の

人生は荒々しく始まったけど、やがて安らぎが訪れるという意味だ。

ライオンから子羊への流れ。

   

  

      ☆        ☆        ☆    

ただ、英語版ウィキの説明を読むと、実際の3月の天気はあまりそ

うなってないという話も書かれてる♪ 逆に、子羊みたいな天気で

始まったらライオンみたいな天気に変わるとか、ウェールズならむ

しろ4月の天気に当てはまる諺だとか。

   

まあ、そこまでマニアックな細かい話は、フィクションの原作者には

おそらくないと思う。それは大ヒットしたドラマ『逃げ恥』のタイトル、

「逃げるは恥だが役に立つ」というハンガリー語の諺とされるもので

も同様。

   

こちらについては、ウチで去年、突っ込んだ話を書いてて、ハンガ

リーからのアクセスも頂いた。要するに、これが本当にハンガリー

の諺と言えるかどうかちょっと怪しいという記事で、現地からのク

レームは入ってない♪ ただ、日本のアクセスも多くない(笑)

  

ちなみに、『3月のライオン』は日用品の大手LIONとタイアップして

るようで、タイトル決定との関連は今のところ不明。有名な『魔女の

宅急便』とクロネコヤマトの関連も、登録商標とか特許庁とか、複雑

で微妙な大人の事情が絡んでるようで、真相はよく分からない。。

    

    

     ☆        ☆        ☆

話を戻すと、第1巻で語られた内容だけで考えると、不幸な運命

の中で必死に生きようとする男の子の切ないお話だ。天才少年

が大活躍しながら成長していく、典型的なヒーロー物ではない。

以下、まだ作品を知らない方は、ネタバレにご注意あれ。

    

零の子ども時代に、両親と妹が交通事故で他界。施設は嫌だと思っ

てた彼を救ってくれたのは、冴えないプロ棋士らしき男性・幸田だっ

た。亡き父の将棋仲間で、心温かい申し出でもあっただろうけど、

零の将棋の才能に目をつけた形にもなってる。

    

孤児(みなしご)の零には、将棋で強くなって、この義父に認めても

らう道しかなかった。将棋好きだとウソをつくことから始まった養子

(正確には内弟子かも)の生活では、義父の実の娘・香子(有村架

純)と実の息子・歩(あゆむ)に勝つことになる。

   

実の子2人は将棋の道から外れて遊びふけるようになってしまい、

零は辛い生活から目を背けるようにして将棋に没頭。中学2年の

終わりに、プロの一歩手前(奨励会・三段リーグ)まで到達。

   

一刻も早くプロになって自立するために、高校進学さえ諦めたはず

なのに、なぜか17歳・五段の時点だと高校生活を送ってる一方、

たまたま酔いつぶされてたところを助けてくれて、その後も親切にし

てくれる女性が、あかり(倉科カナ)。

  

妹のひなた、もも、おじいさんも交えて、下町の人情あふれる優しさ

で包んでくれるけど、実はこの明るい家庭にも陰の部分、哀しい過去

があるらしい。。

   

   

      ☆        ☆        ☆

このマンガは現在も連載中で、コミックは12巻まで刊行。2007年

から10年近くも続けてるわりに、巻数が少ないのは、時々休載して

るかららしい。作者の体調の問題が大きいのかも。

   

第1巻の冒頭は、いきなり『新世紀エヴァンゲリオン』の主人公・碇

シンジが落ち込む時の暗い描写みたいになってる。黒字に白抜き

の文字も使って、

   

 「ゼロだって── ヘンな名前ぇ──

  ──でも、ぴったりよね アナタに ・・・・・・

  アナタの居場所なんて この世の何処にも無いじゃない?」

   

   

      ☆        ☆        ☆

この残酷な言葉を発してるのは、零に負けて将棋の道を諦めた

香子。ちなみにこの名前は、将棋の駒「香車」(きょうしゃ)の別名、

「香子」(きょうす)から付けられてる。ひたすら真っ直ぐ前に進む

だけの駒で、鋭いけど融通が利かない香子の性格に似てるのだ。

弟の名前・歩(あゆむ)は、地味な駒である歩(ふ)から来てる。

    

一方、あかり、ひなた、モモという三姉妹の名前は明るいものばか

りで、名前の付け方はすごく分かりやすい。

  

ただ逆に言うと、今後、名前の由来とキャラが分かれて来るんだろ

うとも思う。零は無限の可能性に進むんだろうし、香子の人生は曲

がりくねって、多面性を持つ。あかり達は既に、名前に反した暗さも

表してた。あかりは夜の女のバイトもしてるし、下の2人はよく泣く。

    

    

      ☆        ☆        ☆

個人的には、東京の下町(足立区)出身の女性作者らしい、和風

文化のコネタ(お盆とか)が興味深かったし、将棋のコネタだけでも

楽しめた(監修・先崎学)。何度か書いてるように、私も田舎街の少

年時代、微かに将棋のプロを夢見てたのだ。

    

アマチュアの少年としては一応、全国大会の活躍もして、零の担任

の先生が愛読する雑誌『将棋世界』にも名前が載ったけど、プロの

世界はあまりに敷居が高いし、レベルも高い。もし本気で挑戦して

たら、おそらく挫折して、香子や歩みたいに屈折した人生になって

たと思う。まあ、事の良し悪しはともかく。。

      

話変わって、零みたいに居場所がない少年の物語としてすぐ思い

出すのは、『野ブタ。をプロデュース』。ウチのブログがドラマレビュー

を始めたキッカケになった作品だ。主演の2人は、まもなく春ドラマ

で再共演となる。

     

『3月のライオン』における必死の将棋に対応するのが、『野ブタ』

におけるゲームのプロデュース。最近の日本でも、子供の貧困や

格差問題がよく話題になるけど、必死に生きるしかない少年・少女

よりは、遊びで生きるしかない子供の方が遥かに多いだろう。

    

少し前まで、代表的な遊びはテレビゲームだったけど、今では完全

に、スマホやSNSというゲーム=戯れになってる。毎日楽しくて、み

んなとつながってて、いいね♪・・と本心から思ってる子供は少ない

はず。本人に、表面的な自覚があるかどうかはさておき。

    

その意味では、現代社会も『2010年代のライオン』だ。この先、子

羊がやって来るのか、あるいは更なる猛獣や恐竜がやって来るか。。

  

   

      ☆        ☆        ☆

私としては、将棋界どころか、遥かに複雑な囲碁の世界でも、人間

を上回る実力まで到達してしまった、AIやロボットというライオンが

最強だろうと考えてる。だから、この猛獣と上手く付き合えるかどう

かが最大のポイントだろう。特に、将棋や囲碁のプロ棋士達にとっ

ては死活問題になってるはず。

    

30年後には、AIがこうした人間味あふれるマンガも描けるようになっ

てるのかも・・とか、ロボットがマンガを読んで楽しんでるかも・・とか

思いつつ、それでは今日はこの辺で。。☆彡   

    

    

   

P.S. 最終章(10章)の「カッコーの巣の上で」というタイトルは、

  映画その他で有名な言葉を借用しただけで、本来ならむしろ

  「モズの巣の上のカッコー」と言うべきだと思う。

    

  要するに、よそ(モズ)の家に勝手に入り込んで、本来の住人を

  追い出してしまう存在(カッコー)のことで、零を表してる。「カッ

  コーの巣」という英単語は、「精神病院」を意味するネガティブ

  な隠語だから、零の悲惨な精神状態も表してるのかも。。

   

                    (計 3863字)

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『逃げるは恥だが役に立つ』、ハンガリー語の諺の謎&ドラマ原作第1巻感想

色々とあおられて、予定が次々に後ろにズレ込んでる (^^ゞ この記事も

10月半ばに書く予定だったのに、11月になってしまった。まあでも、他

のサイトとほとんどカブらないマニアックな記事はまだまだ可能♪

     

たとえば今現在(16年11月1日)、『逃げ恥』の元になった諺について、

あちこちに拡散してる説明はほぼ同じで、こんな感じにまとめられる。

文字化けしそうなので、アクセント記号は省略。

       

 元はハンガリー語のことわざで、

 「Szegyen a futas,de hasznos」。

 「自分の戦う場所を選べ」という意味みたいだ。

     

ハンガリーというのは、第1巻「後書き」で原作者・海野つなみが書いて

ること。ハンガリー語の原文は、検索すると日本語版の

Wikiquote(ウィキの引用集)がすぐヒット。発音はGoogle

翻訳で聞くと、クセのあるローマ字読みといった感じだ。

        

ただ、「自分の戦う場所を選べ」という解釈は、何が出典なのか今のと

ころ不明。どうも、今年の9月半ばくらいからネットで広まってる感じだ

が、(ほとんど)誰も出典を示さないまま拡散する情報があまりあてに

ならない点については、当サイトで今まで度々示して来たことだ。

     

  

     ☆        ☆        ☆

ハンガリー語を、Google翻訳と英語版Wiktionary(ウィキの

辞書)を使ってそのまま直訳すると、次のようになる。

  

 「Shame the run (away),but useful

 走ること(走り去ること)は恥、しかし役に立つ

   

そのまま読む限り、「自分の戦う場所を選べ」という意味とはかなり

ズレてる。

     

元のことわざでは、走り去ることについてだけ語ってるのであって、他

のどこかの場所に行くことしか語られてない。色々な選択肢はないし、

他の場所で戦うという話もないから、戦わずにどこかへ走り去るだけで

もいいのだ。もちろん、「逃げるが勝ち」とまで訳すのもかなりズレてるが。

     

そもそも、「futas」(走る、走り去ること)が「逃げる」ことなのかどう

かも疑問の余地がある。たとえば、「相手にしないこと」、「スルーす

ること」を表してる可能性もあるわけだ。

       

ちなみに、ハンガリーの諺としてウィキが引用してるのは、日本版だけ

のようだし、英語の情報を検索しても、めぼしいものはなかなか発見で

きない。世界的に見て、メジャーな諺ではないことは確かだろう。

   

☆追記: 5ヶ月後に、この記事末尾のP.S.で補足した。)

     

原作第1巻との関連を考えると、要するに、「職探しや普通の結婚相手

探しから逃げて契約結婚をすることも役に立つ」という意味だと思う。第

2巻以降やドラマでの説明は、今のところ発見できてない。

    

    

    ☆        ☆        ☆

一方、講談社『Kiss』連載のマンガ原作。私は電子書籍サイト

『Renta』の無料サービスで第1巻だけ読んだが、既にサービス

は終了したらしい。

    

少女漫画のカテゴリーとしては、ギャグ漫画に近いストーリー漫画と

いった感じか。お笑いやおふざけの要素をちりばめつつ、誰でもウン

ウンと理解できる話を細かく具体的に描いてるのだ。結婚生活の細部

とか、結婚前のあれこれとか。絵も、ギャグとストーリーの中間くらい。

私はもうちょっとキレイで丁寧な絵の方が好み。

        

最初にすぐ思ったのは、ヒロイン・森山みくりがショートヘアのガッ

キー・新垣結衣に似てるなということ。ドラマは、動画で第3話だけ

見たけど、キャラ的にもハマリ役だろう。

   

フツーに可愛いけど、ちょっとつかみどころがない、淡々としたものを感

じるキャラなのだ。やたら熱くて激しい、『校閲ガール』の石原さとみと比

べれば、その差は明白。

    

第1巻の冒頭は、夜の公園のベンチ。「ああ 誰にも必要とされないっ

て つら──い」と暗く嘆いた後、いきなり説明抜きでテレビ朝日『徹子

の部屋』にゲスト出演する妄想♪ 

  

職探しの苦労話をしてると、徹子がサラッと「職探しがお好きなのね」と

応答(笑)。みくりの胸にグサッとササった所で、現実の職探しのシーン

に戻って、父親の紹介で週一回のアルバイト家政婦になる。

   

その後、気難しいサラリーマン雇い主・津崎平匡(ひらまさ: 星野源)

に気に入られて、たまたま両親が田舎へ引っ越すことになったから、

みくりの側から契約結婚を申し出る。マンガらしい、あり得ない展開♪

   

第一章のタイトルは、「秋の日はつるべ落とし」。二十代後半以降の

女の人生が一気に暗くなることを表してる。

  

その典型が、処女のまま50歳くらいになって生理が終わった、百合

おばさん・・じゃなくて百合ちゃん♪(石田ゆり子)。女の終わりは早い

ね。ま、男より先に強烈な煩悩から解放されるとも言える。

   

私は数年前の『明石家サンタ』の不幸話ネタを思い出してしまった。中

年女性の生理が止まって、遅い妊娠かと思って病院に言ったら、医者

が「閉経です」と告知。さんまは爆笑して、「閉経物語」とか茶化してた

(笑)。ウチのレビュー記事にはいまだに、時々検索が入って来る。

   

   

     ☆        ☆        ☆ 

第2章のタイトルは、「狐の嫁入り」。イラストで、ミニのワンピースか

ら伸びる、みくりの黒タイツ美脚が萌えポイント♪ 

   

諺の意味は、日が照ってるのに急に雨がパラつく、お天気雨。要する

に、契約結婚(事実婚)は基本的には晴れで明るいけど、ちょっと水を

差すような部分も混ざってるということか。

   

例えば、津崎が36歳の高齢童貞らしいこととか(笑)。臨床心理士の

資格保持者としては、彼のプライドを傷つけないような配慮もしなきゃ

いけない。まあ、高齢処女・百合ちゃんへの配慮でちょっとは慣れてる

だろうけど♪

         

2章の最後は、『サザエさん』のパロディの『ミクリさん』。これ、ドラマの

第3話ラストでも使われてた。TBSの番組なのに、テレ朝の徹子が出

たり、フジのアニメが出たり、忙しいのだ。みくりは後で、TBSの『情熱

大陸』にも出演。もちろん、妄想で♪

  

ちなみに契約結婚は双方の両親公認で、マンガかドラマみたいな設定

(笑)。みくりの兄が津崎に似た感じで、百合ちゃんに嫌われてた。小学

生の時の予言、「おばちゃんは一生結婚できない」が当たったし、自分

はしっかり結婚してるから♪

   

    

     ☆        ☆        ☆

第3章は、「雨後のたけのこ」。身内以外には秘密の契約結婚にとって、

不都合なことが次々と現れるという意味もあると思う。ただ、トップのイラ

ストは、タートルセーターから亀の頭・・じゃなくて津崎の首が出る所♪

      

要するに、津崎の性欲がグングン伸びて、身体にも変化が現れて来る

という意味だ。ものすごく多感な頃(笑)。私は中1くらいかな。聞いてな

い? あっ、そう♪

   

この辺りから、ドラマの第3話と似たような感じで、津崎の同僚2人が契

約結婚の匂いに気付き始める。ゲイらしき沼田(古田新太)とイケメンの

風見(竹野内豊・・じゃなくて大谷亮平)。お邪魔虫的な存在。

     

ホモっぽい沼田を軽くからかうような箇所、遠ざけるような箇所があち

こちにあるからか、第1巻の最後には、遠回しの注意書きがついてた。

「作品の執筆年代・執筆された状況を考慮し、コミックス発売当時のま

ま掲載しています」。

   

これがマンガの単行本の注意書きなのか、電子書籍向けなのかは

不明。ちなみに連載開始は2012年だから、最近の作品だ。2016

年のテレビドラマだと、もうちょっと多様な性への配慮が必要かも。

   

  

     ☆        ☆        ☆

最後、第4章は、「虎の尾を踏む」。みくりのイラストで、美脚のタイツ

が虎みたいな柄になってる。

   

風見がみくりに対して、百合のことを「ちゃんと年とってましたね 伯母さ

ん」と言ったのが、虎の尾を踏む危険な行為という意味か。他にも、沼田

が津崎たちの寝室のシングルベッドをのぞき見したことを意味するかも。

   

ドラマの第3話ラストと第4話の予告から考えると、「虎の尾を踏む」の

中心的な意味は、みくりが風見に突っ込んだ話をしたこととも考えられ

る。これで風見の心にみくりが焼きついたし、津崎の嫉妬も発生。

   

   

    ☆        ☆        ☆

みくりが何気なく風見に語った言葉が印象深かった。

  

 「生きていくことは まあ めんどくさいですよね

 ・・・楽に生きることを追求したら 最終的に 

 死に向かいますからね」

    

恐ろしい「虎」とは、自分の心の奥底にある、無意識の「死の欲望」

かも知れない。臨床心理士としては、少なくとも患者の「虎の尾」は

踏まないように注意する必要がある。下手すると、責任問題や訴訟

問題になるから。。

     

時間も字数も無くなったので、今日はそろそろこの辺で。。☆彡   

                    (計 3390字)

   

    

  

P.S. Google Booksにある19世紀末ハンガリー

  語辞典に諺が載ってるという情報を、下のコメント欄で頂いた。

  

  普通にしっかりした出来の辞典で、言葉の意味については英語

  版Wiktionaryと同様だけど、それぞれの意味の根拠(出典)が

  明記されてるし、例のハンガリー語の言葉も諺として載ってた。

  ただし、諺の意味までは書かれてない。

    

  そこで、辞典からさらに遡って、諺の出典まで調べてみると、

  確かに数百年前の2冊の本に掲載されてたし、前者には

  諺の意味も書かれてた。

  

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  上側の図の文字は、ハッキリ読み取れないけど、おそらく

  こんな感じの説明だろうと解釈できる。

    

   「逃げるのは恥だけど、後で再び闘うのも一つの戦術だ」。

    

  ちなみにこれは、闘う場所を選べという話とは微妙にズレてる。

  というのも、同じ場所で再び闘ってもいいからだ。時期とかタイミ

  ング、戦況の問題であって、「一時撤退する勇気が必要なことも

  ある」といった意味だろう。

       

  いずれにせよ、まだハッキリした事は分からないけど、おそらく

  マンガやドラマの『逃げ恥』の内容と合ってる諺だろうということ

  は言えると思う。。

   

         (追記 499字 ; 合計 3889字)

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海のそば、細く真っ直ぐに・・~『ホットロード』映画&原作(紡木たく)

 夜明けの 蒼い道 

 赤い テイルランプ 

 去ってゆく 細い うしろ姿 

 もう一度 あの頃の あの子たちに逢いたい 

 逢いたい・・・・・・・・・

 

 

紡木たくの原作マンガ『ホットロード』(1986~87年、集英社)と、

同名の実写版映画(2014年)は、ストーリーの大筋や台詞がか

なり一致してる。

 

数ある原作ものの中でも、非常に原作に近い脚本だった(吉田智子)。

目立つ違いは、原作の「あたしのいるとこ あんのかよ?」が、「生まれ

て良かったの?」に変わってた程度か。

 

さすが、紡木たく自身が監修した作品ということで、原作の大ファンの私

が見ても、それらに関しては違和感は無し。十分満足できた。例えば、

上で引用した印象的なモノローグ(独白)は、原作と映画で全く同じだ。

 

 

         ☆          ☆          ☆

このモノローグだけ、あらためて読み直しても、非常に巧みな表現になっ

てる。「夜明け前」は、暴走族にふさわしいし、まだ幼い少年・少女たちに

もふさわしい。そしてもちろん、物語の結末にも合ってる。暗く重いけど、

2人の先には光が見えてるのだ。

 

「蒼い道」と「赤いテイルランプ」の対比=コントラストもいいし、テイルラン

プは、ヒロイン・宮市和希(能年玲奈=のん)の立ち位置をも表してる。バ

イクで走り去る春山洋志(登坂広臣)たちの後ろ姿を見送るポジション。

 

「細い」というのは、少年たちのか弱さやもろさの表現でもある。今にも折

れそうな姿で突っ張ってる十代。広大な海に泳ぎ出す直前の、未熟で繊

細なビーチボーイズ&ガールズたち。湘南海岸の象徴の一つ、134

号線も細い国道で、だからこそ道を挟んだ反対側からでも、海を身近に

感じることが出来る。

 

そして、日本語の特徴を最大限に活かしてるのが、主語の省略。「もう一

度 あの頃の あの子たちに逢いたい」のは誰なのか。解釈の余地を広

げてるのだ。

 

普通に読むなら、ヒロイン・和希が、仲間たちに逢いたい。あるいは、あの

頃の自分たちに逢いたい。さらには、元気に暴れ回ってた春山に逢いた

い。十年後でもいいから。。

 

もちろん和希とは、紡木たくの分身だろうから、紡木たくが昔の仲間たち

に逢いたいのかも知れない。それは、読者や映画観賞者、テレビ視聴者

にとっても同じこと。暴走族とかヤンキーでなくても、中学・高校時代特有

のまぶしい姿に、もう一度逢いたいと思うことはあるはず。儚いほど繊細

な、一瞬の輝きに。。

 

 

         ☆          ☆          ☆

さて、今夜(木曜の夜)、映画『ホットロード』をレビューするのは、ある意

味、偶然のキッカケによるものだ。

 

前日にYahoo!で芸能ニュースを見てたら、金曜の夜に日テレで地上波

初放送という話を発見。ところが、オンエアを見てレビューするのは日程的

に苦しいから、先に動画配信で見てレビューすることにしたわけ。119分

(=1時間59分)の映画だから、地上波だと20分くらいカットされてしまう

はずで、その意味でも、完全版を見て感想記事を書きたかった。

 

そこまでこだわるということは、やっぱり単なる偶然ではないということ。

私は海のそばで生まれ育ったバイク好きで、今でも400ccバイクに乗っ

てるし、紡木たくの漫画は『ホットロード』以外もお気に入り。だからこそ、

たまたま見かけたネットの記事にすぐ反応したんだろう。

 

原作との出会いの記憶は曖昧だけど、夏休みにバイクで河口湖あたり

にツーリングした時、たまたまコミックを見かけたような覚えがある。私は

今では安全運転だけど、以前は必ずしもそうではなかったかも知れない

ので(婉曲表現♪)、何も考えずに真っ直ぐ「熱い道」(ホットロード)を進

む純粋な姿にすぐ共感したのだ。

 

紡木たくは、絵が可愛くて、輪郭の省略とかアートになってるし、言葉も

詩的で素敵で、含蓄に富む。少女マンガらしくない、目の小さい顔を描く

ところも好きだ。ありがちな、顔の半分が瞳(笑)になってる絵とは全く

違ってる。小さいと言うか、あれがリアルな目だろう。

 

 

        ☆          ☆          ☆

目だけじゃなく、実は、人間の姿もわりと小さめなのだ。大きな風景や自

然の中に溶け込む、小さな人間たちの姿に差し向ける温かい視線。

 

そもそも『ホットロード』というタイトルも、人間ではなく、道路。その点は、

最初のコミック4巻本の表紙を見ても、後のコミック2巻本の表紙を見て

も明白。

 

最新のコミック完全版3巻本だと、2巻以外は上半身のアップになって

るし、一昨年の映画でも、有名タレントの顔が強調されてる感はあった。

ただ、監督の三木孝浩はちゃんと本来の紡木ワールドも映してくれてる。

松竹のYouTube公式動画から引用させて頂こう。

 

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おそらく、単なる海と灯台の風景だと思った人が多いだろうが、真っ直ぐ

な道のように見える岸壁に、チョコンと小さく、和希が座ってる。これぞ、

紡木たく♪ この、巨匠・小津安二郎の映画『東京物語』を思わ

せる静かな風景映像から、人物のアップが始まる。

 

ちなみに、こうしたイメージの回想ヴァージョンが、部屋で一人でしゃが

みこんでる幼い頃の和希のちっちゃい姿。たまに突然挿入されるあの

回想も、内向きの紡木たくワールドだ。

 

 

        ☆          ☆          ☆

一方、下の映像だと、春山よりもむしろバイクの方が大きく映されてる。

HONDAのCBR400F。チーム『THE NIGHTS』

(ナイツ)の頭が受け継ぐ黒の「ヨンフォア」(CB400Four)

の後継機種だ。

 

もちろんここでも、海のそばの細くて真っ直ぐな道が、岸壁に置き換えら

れて表現されてる。太陽の光の反射と春山を重ねてる点は、基本的な撮

影テクニック。

 

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ちなみに、上のバイクがメインだったけど、伝説の「4フォア」の画像も

載せとこう。ガジェット通信の記事より引用。70年代のいわゆる旧車

だが、今でも人気を誇ってる。黒いカラーリングは特に珍しい。

 

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そして、夜の道を走る赤いテールランプ。ここでも、人とバイクは暗いホッ

トロードへと溶け込んで行く。見えなくなるまで映してるのが、紡木ワール

ド的で、いいね、なのだ。

 

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マンガを知らない人のために、映画公開に合わせて出版された『紡木

たく PICTURE BOOK』の表紙もお見せしよう。

 

上に引用した映像の意味や意図が分かるはず。青空と白い雲、輝く大地

に囲まれて、ちっぽけな少年が全力で生きてる姿が描かれてる。そして、

描かれてない画面のこちら側には、それを見守る少女の視点も読みとれ

るのだ。読者が少女なら、自然に感情移入できるだろう。

 

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        ☆          ☆          ☆

一方、ストーリーの方は、初めに書いた通り、最初から最後まで原作と基

本的に同じだ。あらすじをまとめると、次のようになる。ネタバレなので、ご

注意あれ。

 

父が死んだ後、母子家庭で育つ14歳の和希には、居場所が無い。ママ

は高校時代からの彼氏(離婚調停中の妻帯者)に夢中だし、家の中には

亡き父の写真さえ無いほど。自分は、ママが仕方なく結婚して生んだ子

供で、邪魔者なのだ。「私、生まれて良かったの?」という問いを、胸の内

に持ち続けてる。

 

転校生のえり(原作では絵里:竹富聖花)の紹介で、族のリーダーの彼

女・宏子(太田莉菜)に会い、リーダーのトオル(鈴木亮平)や、「切り込

み」役の春山との出会いにつながる。春山は赤信号の交差点に先頭で

切り込んで、車の流れを強引にストップさせる、命知らずのメンバー(原

作では16歳、映画では年齢をボカしてる)。

 

出会った途端、和希は春山に反発するが、居場所が無くて荒れた生活

を送る2人は、次第に接近し、付き合い始める。一方、トオルから総頭の

座を譲り受けた春山は、敵対する新宿のケンカチーム「漠統」から繰返し

挑発を受け、一人で約束の場所に向かった。「止められない自分」。。

 

そこで春山が直面したのは、漠統やナイツの仲間ではなく、車(トラック)。

空を5m飛んだ春山は、奇跡的に意識を取り戻した後、不自由な身体で

仕事とリハビリに励みながら、2人で仲良く生きて行く。和希は、いつか春

山の赤ちゃんを産んでママになることを夢見ていた。。

 

 

        ☆          ☆          ☆

ようやく映画化された決め手の一つは、紡木たくが能年を気に入ったこ

とらしい。確かに、能年はハマリ役だと思う。

 

2013年末の撮影時点で20歳だし、身長も高めだけど、童顔と小顔、

ショートヘアのおかげで、14歳に見えなくもない。小さめでクリッとした目

も、まさに和希。紡木たく自身、あの頃の自分に逢えた気がしたかも♪

 

一方、春山の役の三代目J Soul Brothers・登坂は、撮影時

に26歳。原作の設定(16歳~18歳)より10歳ほども上で、しか

も演技の経験は無かったのだから、普通に考えて「大人の事情」だろう。

髪型もチリチリのパーマ頭には出来なかったようだけど、話題性や観客

動員の上では上手く行ったと言えるのかも。『GTO』がヒットした頃の

反町隆史の面影がある。

 

ただ、映画では春山の年齢をボカすことになったし、原作で20歳く

らいのトオル役も、30歳の鈴木を使うことになってた。要するに、春

山より4歳上ということだ。トオルの彼女・宏子役も、春山とほぼ同年

代ということで、26歳の太田が演じることになった。

 

全体的に年齢がかなり上がったことで、原作に数多く入ってる子どもっぽ

いおふざけや下らない口ゲンカは、大幅にカットされてる。

 

母親役の木村佳乃は撮影時に37歳だから、原作の設定である35歳とほ

ぼ同じだけど、もともと大人びた美人顔だから、ちょっと違和感があった。

というのも、原作の物語的には、ママもかなり幼い少女で、和希よりか弱い

感じ。要するに、恋愛も含めて、心がある意味、高校時代のままなのだ。

和希と同じ、淋しげな子猫みたいな存在。

 

そんな母を大人びた鈴木君(小澤征悦)が支える構図は、和希を春山が

支える姿と重なる。だからこそ、母のお気に入りのピンクのガウンも、和

希が着てたのだ。2人ともショートヘアなのも、相互的な同一化ということ

だろう(映画の母はやや長め)。

 

 

        ☆          ☆          ☆

キャスティングはさておき、スマホや携帯の連絡を使わず、僅かな固定

電話に留めたのは正解。基本的には、直接の生身のふれあいだ。

 

主題歌も良かったと思う。十代のカリスマとも言うべき、尾崎豊の『OH 

MY LITTLE GIRL』(本人の作詞・作曲)。

 

  とても小さく とても寒がりで 泣きむしな女の子さ

  ・・・・・・

  Oh My Little Girl 暖めてあげよう

 

君は口づけせがむんだ」というフレーズも、和希が春山に口で強引に薬

を飲ませるシーンと合ってる。少年と少女の2人暮らしで、朝からカニを食

べて腹痛になるというエピソードは変わってるから、作者の実体験かも♪

 

あそこで唇が触れ合った映像が無かったのは、登坂ファンへの気遣いか。

あるいは、原作で直接的なカットが無いことに合わせたのだろうか。ちなみ

に原作ではその後、抱き合ってる。前後の流れやモノローグから考えて、

初めて愛し合ったと考えるのが自然だろう。

 

共通の不幸な偶然を通じて、逆につながりが深まる。物語全体の象徴表現

にもなってたのだ。。

 

 

        ☆          ☆          ☆

脇役エピソードだけど、個人的に残念だったのは、担任の男性教師・高

津(利重剛)が少ししか登場しなかったこと。弟が15歳の時、バイクでふ

ざけて死んでしまったと、和希に話すシーンとか。

 

彼は原作だと、まともな理屈を語る嫌われ役の先生、大人の代表として、

随所にいい味を出してるのだ。母親にとっても先生となってて、三者面談の

後、母親は和希に、「鈴木さん・・・と一度 会ってほしいの」と頼む。

 

それがあの、衝撃的な事実との直面につながる。和希にとっての、パパと

の大切な思い出、チューリップの遊園地は、実は鈴木との思い出を歪曲し

たものだった。私はパパを覚えてるどころか、パパのライバルの男性と混

同してしまってた。唯一の心の支えである、「死んだ父」という絶対的存在が

崩れた瞬間は、「生きてる父代わりの男性」を見直すことにもなった。

 

中学の卒業式後の先生も、大人の素直な本音をしみじみ語ってて、好感

持てた。あれは、いまや大人になった紡木たくの思いでもあると思う。

 

   何を見ているのか わからなかったねェ・・・・・・

   激しいのと弱いのが 一緒になった様な瞳(め)で・・・

   ほんとうに難しかった・・・

   この先 あの瞳に映るものが・・・

   あの子を強くするものであることを 願うよ

 

 

         ☆          ☆          ☆

時間も字数も無くなって来たので、最後に原作の最後の台詞、モノロー

グを引用して終わりにしよう。春山との「小さな夢」を語った後、いかにも

紡木たくらしいエンディング。絵里からの別れの激励が、「がんばってね

和希」と反響する中。。

 

   あたしたちの 道は

   ずっと つづいてる

 

細くて真っ直ぐな、熱い道。ホットロードの向こうには、まぶしく輝く広い海

が待ってるはずだ。機会があれば、原作だけのレビューも書いてみたい。

それでは、春山のコロン「TACTICS」(タクティクス、資生堂)の

画像と共に、今日はそろそろこの辺で。。☆彡

 

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                       (計 5213字)

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柴門ふみ『東京ラブストーリー』、25年後の特別編(クリアアサヒ)

そろそろ、まとめと感想を簡単に書くくらいはいいだろう。クリアアサヒをわ

ざわざ値段の高いコンビニで3缶買って、写真を添えて応募。面倒な手続

きをクリアして、アサヒの特設サイトで読んだのは、5月末だった。文字通

り、「クリアアサヒ」♪

 

まだ8月半ばまではキャンペーン実施中だから、ネタバレは控えめに

抑えとくけど、適度なレビューを表現する自由くらいあるはず。

 

ちなみに、25年後の復活の発端となった、今年(2016年)の冬の

読み切り企画(小学館『週刊ビッグコミックスピリッツ』9号)については、

掲載から1週間後にレビューしてある。

 

 柴門ふみ『東京ラブストーリー』、第1巻&続編「After 25 years」

 

また、5月下旬からのアサヒのキャンペーンについては、次の記事

にまとめといた。

 

 クリアアサヒのコンビニ企画、描き下ろし漫画読めるキャンペーンに応募

 

 

        ☆          ☆          ☆

では、25年後の『東京ラブストーリー』特別編、第1話から。3話 

とも12ページで短いけど、上手くまとまってるから、内容は濃い。

 

4ヶ月前に発表された続編との最大の違いは、カンチ=永尾完治(ド

ラマでは織田裕二)の顔が少し若返ったこと♪ スピリッツの続編だと、

カンチも赤名リカ(鈴木保奈美)も、50歳というより60歳くらいに見え

て、外見的にキツかったのだ。

 

当然、あちこちからそういった感想が伝わったはずで、柴門ふみもカン

チの絵を修正。カンチもさとみ(有森也実)も、40代半ばに見える顔

になってる。こうした変更なら、いいね♪

 

それに対して、柴門の夫であり先輩である漫画家・弘兼憲史は、代

表作『島耕作』の学生時代の設定を変更。学生運動をやってたはず

の主人公を、やってないノンポリに変えてしまったらしい。単に、昔の

設定を忘れたことによる、うっかりミス(笑)。案外、左派に対する弘兼の

政治的姿勢が、無意識に反映されたのかも。。

 

 

        ☆          ☆          ☆

話を第1話に戻そう。愛媛に単身赴任中のカンチが、妻・さとみのもと

へ一時的に帰って、テレビを付けっ放しのまま、緩い会話をしてるシー

ンから開始。

 

月に一度、マジメに帰宅してるのに、逆に無愛想な対応を受けてる♪ 

結婚24年。亭主、元気で留守がいい(古っ!)。夫は振り込め詐欺

に毎月ひっかかってるようなもんだ(笑)

 

突然、カンチが「さとみサン」に打ち明ける。さん付けの関係ね。赤名リ

カの息子・アフリカと自分たちの娘・ひなみが結婚前提に付き合ってるの

だと。まさに、「ラブストーリーは突然に」。ドラマの主題に合った展開♪

 

「完治クン」と元彼女の思いがけない話に動揺したさとみは、ネットの質

問サイト「教えてQ」で相談。昔なら誰か親友と直接話したはずの事を、

ネットやSNSで見知らぬ人と話す現代社会。ホント、変わったね。。

ひなみの母親だから、「ひいちゃんママ」と名乗って、「心のざわめきを

抑えることができません」と書き込み。実は、身体のざわめきかも♪

 

すると、「ラブストーリーは突然に」と名乗る回答者が、「嫉妬では?」と

応答。さらに、ひいちゃんママさんにも結婚前に恋愛があったはずだか

ら、お互い様では?、とも応答して来た。

 

 

        ☆          ☆          ☆

そこで、さとみの頭をよぎったのが、かつて半・同棲までしてたカンチの

男友達、三上クン(江口洋介)。

 

顔も下の名前も思い出せないほどだったのに、翌日いきなり焼き肉店で

遭遇。深夜の個室でW不倫を楽しんだ♪ そりゃ、篠原涼子だろ!

 

ハイハイ。いや、焼き肉店は本当なのだ。テンメイ・・じゃなくて店名は、

「牛ごろし」(笑)。極真空手の創始者・大山倍達へのリスペクトか、ある

いは、牛のように眠ってた人妻を「ころす」ほど悦ばせるってことか♪

さとみがクライマックスで絶叫する。「死ぬ・・・♡」。コラコラ,!

 

三上は相変わらず軽いノリで、さとみが夢に出てたとか、「夢で見るより

ずっとキレイだ」(爆)とか、口にする。仕事、子育て、家事に追われ続

けて来たママの心は、さらに動揺。。

 

 

        ☆          ☆          ☆

続いて第2話。昔の同僚・北川先生も同席した状態で、ビミョーな会

話とやり取りが続く。直接会ったからこそ、さとみが思い出したこと。

「彼のこのキレイな指が好きだったんだわ」。

 

そう思った瞬間に、三上が「食っちゃうよ」。さとみは「どうぞ」(笑)。ネ

ギの話に性的な意味を重ねてるわけで、だからこそ北川先生は楽し

そうに盛り上げる。「三上くんてイイ男よね。くっちゃうよだって」♪

 

くどかれてしまう・・と、さとみは不安&期待に胸をときめかせたが、三上

は夫・完治を褒めて、不倫はダメだと語る。ところが別れ際には、「もっと

たくさん さとみちゃんと話したかったな」♪

 

昔のまんま、本心のつかめない三上に動揺して、さとみはまた相談サイト

に書き込み。自分が情けない。。すると、「いいんじゃないですか? 心

がときめくぐらい」と応答があった。

 

おまけにどうも、この回答者「ラブストーリーは突然に」は、さとみを知っ

てる身内の人間らしいことに気付く。ミステリーの要素も加わって、さらに

動揺する、さとみ。。

 

 

         ☆          ☆          ☆

そしていよいよ完結編、第3話へ。現象には必ず理由がある♪ 探偵さ

とみ(笑)は、ネットの回答者の正体を探って行く。ガリレオと違って、数

式書きなぐりや科学理論は使わず、人文社会的な実験と実地調査で。

 

一方、一ヶ月後に再び帰宅したカンチから、三上の妻・尚子(千堂あき

ほ)の浮気の話も聞かされた。三上は妻の不倫について、自分に相談

したかったのかも。それなら「友だち」として話を聞いてあげたい。。

 

やがて、回答者の正体をつきとめたさとみは、とりあえず落ち着きを取

り戻し、ネットや非日常のときめきから、リアルな日常生活へと戻って

行く。最後から2コマ目、自分の思いをネットに書き込みながらまとめ

た直後、削除ボタンを押すカットは印象的。まとめサイトはダメって意味

かも♪

 

結局、昼顔(笑)じゃなくて人妻は、表面的には普通の状態に復帰する。

しかしこの後、「友だち」として三上の相談を聞く内に、再び心が揺れ動

いてしまう。そして今度は、自分が「教えてG」で相談するのであった。

 

人は常に、他者を求める。問いは常に、他の場所へと回されるのだ。。

 

 

         ☆          ☆          ☆    

3話を通じて、現在のリカが全く登場してないし、この後も話が続くのは

間違いない。また数ヶ月くらい経った後、「ラブストーリーは突然に」再開

されるだろう。リカの顔も、もっと若返らせた方がいいね。さとみはショー

トヘアを方まで伸ばすとか。尚子と不倫の話も欲しい所。

 

当然、単行本(コミック)にまとめる話とか、ドラマの続編放映も念頭にあ

るはず。今のフジテレビの状況とか、視聴者の恋愛ドラマ離れを考える

と、視聴率は取りにくいだろうけど、放送されれば私は見てレビューする

予定。

 

なお、今週は少なめに、計13969字で終了。続編ストーリーが

「突然に」発表されることを期待しつつ、それでは今日はこの辺で。。☆彡

 

                        (計 2816字)

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クリアアサヒのコンビニ企画、描き下ろし漫画読めるキャンペーンに応募

(☆16年7月3日の追記: ようやく漫画レビューをアップ。

  柴門ふみ『東京ラブストーリー』、25年後の特別編(クリアアサヒ) )

 

 

        ☆          ☆          ☆

先週、2万字近くも書いた後だから、今週は早速、手抜きつぶやき記事から

スタートしよう♪ 本当は、「とうもろこしドリル責め、女の子も絶叫 ♡」って感

じで、ねとらぼの国際ネタを扱おうと思ってたけど、気が変わった。

 

最近、2月にアップした『東京ラブストーリー』続編記事へのアクセスが増え

てるから、連載が再開されたのかな?と思って検索すると、Asahiのキャン

ペーンが始まってたのだ。

 

コンビニ限定(ほぼ全てのチェーン店)で、第3のビール「クリアアサヒ」を買う

と、1缶ごとに描きおろし記事を1話読めるという企画。柴門ふみ『東京ラブス

トーリー』と、せきやてつじ『バンビ~ノ!』、それぞれ3話ずつで、1話あたり

12ページ。

 

 

         ☆          ☆          ☆

合計わずか36ページ読むために、わざわざコンビニで3缶買って、会員登

録した後、レシートの画像までアップロードする必要がある。面倒くさい!、

パス!・・っていうのが第一感だったけど、しばらくして考え直した。

 

どう考えてもダルイ、嫌がらせのようなこの企画は、アサヒの広報担当から

の挑戦状だろう♪ 大部分の人が振り落とされるのなら、マニアック・ブロ

ガーとして「クリア」する価値がある。逆に、この程度の関門、みんな突破す

るのなら、私も突破しないとヤバイ。

 

という訳で、半ばネット応募の練習とか修行のために、チャレンジしてみた。

途中、上手く行かなくて激怒したけど、何とかクリア。まあ、精神修養にもなっ

たし、合計400円ちょっとの出費くらい、良しとしとこう。いまだにイラついて

るほど、強烈なストレスだった♪

 

でも、こんな応募がクセになったら、マズイね (^^ゞ スマホのゲーム課金に

数百円ずつ、お金をつぎ込み続けるようなもんか。。

 

 

          ☆          ☆          ☆

私が最初に引っ掛かった関門は、パソコンのOS。Vistaじゃダメなのだ。

Windows7以降が推奨環境。

 

ひょっとしたら、Vistaでも出来るのかも知れないけど、折角だから iPad 

Pro(9.7インチ)を使ってみた。「スマートフォン iOS6以上」としか書い

てないけど、タブレットという言葉は別の場所に書いてるから、推奨環境で

書き忘れてるだけだろう。

 

☆追記: 手続き完了後に試すと、Vistaでマイページの漫画を読めた。)

 

ただし、レシートの画像処理は、慣れてるPCで行って、iCloudにアップロー

ド。で、iPadでダウンロードしようとしたら、出来ない (^^ゞ ハァッ?!って

感じで、イラつきが頂点に達した。たまたま電池の残量も少なかったもんで。

 

アップロード自体は出来てるのに、画像の日付けが「明日」になってる(笑)。

明日にならないとiPadに送れないのか・・(翌日、成功)。日米の時間差の問

題かね? 後でまた調べてみよう。アップル文化、2ヶ月経っても苦戦中。。

 

 

          ☆          ☆          ☆  

仕方ないから、iCloud経由の写真は断念。初めてiPadのカメラで撮影した

んだけど、これがまたイラついた (^^ゞ 

 

キャンペーンの画像送信画面で、撮影を選択すると、なぜかiPadの画面が

真っ暗になって撮影できないのだ。シャッターボタンを何度タップしてもダメ。

温厚な私といえども、叩き割りたくなってしまう♪

 

結局、ブラウザ(Safari)の使用は中断して、単に写真撮影としてやってみる

と、あっさり成功。その写真を画像送信画面で選択して送信。審査に2~3

分って話だったけど、30秒ほどでOKメールが到着。これは、いいね♪

 

あらかじめ、コンビニの種類、日時、商品、数は入力させてるから、その情

報と画像認識を照らし合わせてるんだと思う。何も処理してない、撮影した

ての写真を送っただけでも、すぐ成功した。横向きになってたのに、お見事。

 

他の入力は、メールアドレス、性別、生年月日、都道府県、「ニックネーム」

(死語・・笑)。ここでもし、免許とか身分証明書の写真まで要求されたら、応

募は中止しようと思ってたけど、さすがにそれは無かった。

 

 

          ☆          ☆          ☆  

ちなみに、コンビニで3缶買った時、店員がレシートをくれなかったか、あや

うくいきなり躓くところだった (^^ゞ 皆さん、ご注意あれ♪ もちろん、同じレ

シートを何回も使ったり、数人で使い回しするのは禁止。写真を撮り直して

も、システムと人力で却下されるはず。

 

なお、応募期間が5月23日~8月15日で、長期間の企画が始まったばか

りだから、マンガの感想についてはもうしばらく差し控えることにする。著作

権その他への配慮。一応、来週くらいには記事をアップする予定。

 

正直、漫画の内容にはあんまし期待してなかったけど、わりと面白かった♪

短いけど、1月末の『スピリッツ』の続編よりは違和感が少ない。老けすぎて

た顔をちょっと若く修正した感じで、今という時代も十分反映されてる。

 

というわけで、手続きにかなりイラついたけど、今は満足してる所だ。さて、

「オマケ」のビールでも飲もうかな♪ それでは今日はこの辺で。。☆彡

 

 

cf. 柴門ふみ『東京ラブストーリー』、第1巻&続編「After 25 years」

   柴門ふみ『東京ラブストーリー』、25年後の特別編(クリアアサヒ)

 

                          (計 2061字)

                 (追記 96字 ; 合計 2157字)

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柴門ふみ『東京ラブストーリー』、第1巻&続編「After 25 years」

(☆16年7月3日の追記: さらなる続編のレビューもアップ。

 柴門ふみ『東京ラブストーリー』、25年後の特別編(クリアアサヒ) 

  

 『女性セブン』の連載内容は、この記事末尾のP.S.にて。)

   

   

        ☆          ☆          ☆

90年代に「恋愛教祖」とまで呼ばれたらしい人気漫画家・柴門ふみ。その

代表作の続編が発表された。『東京ラブストーリー ~ After 25 years~』、

25年後のカンチとリカを描いた、40ページ読み切りの短編だ。

    

小学館『週刊ビッグコミック・スピリッツ』の創刊35周年記念というわけで、

先週1月25日発売の2016年・9号に掲載(p.127-166)。その直前

に1ページ、漫画の紹介PRのようなものがあって、そのまた前の1ページ

には、記念特集全体の告知PRのようなものがあったから、合計すると

42ページになる(細かい・・)。

    

88年~89年の連載で、90年からコミックス(単行本)になり、フジテレ

ビの「月9」でドラマ化されたのが91年の冬(1月~3月)。平成ブロガー

の私としては、そのビデオを友達と2人で鑑賞した時のことを思い出した

けど、書くのは差し控えるとしよう。。♪

   

   

         ☆          ☆          ☆

で、原作マンガの続編。私はすぐ読んでたけど、営業妨害を避けるために

記事は保留。そのうち、早くも流行遅れになった感があるから、どうしよう

かな・・・と思ってたら、まだしばらく続編があるかもというニュースが到来。

それなら、流行の最先端とも言える。実は私も、これなら完結編にはなっ

てないし短期連載やドラマ化もできるな、と思ってたのだ。

    

まあ、長期の雑誌不況やフジテレビの苦境が深刻化する中、どの程度

の読者・視聴者をつかめるか分からないけど、とりあえずネットのニュー

スや論評は10本くらい登場してた。他に、個人サイトやSNSの反応もあ

るから、そこそこの健闘だろう。

    

メディアのニュース・論評にすべて目を通した上で、以下、私はかなり違

う内容のレビューを書くことにする。単行本の第1巻が2月8日まで無料

公開されてるので、そちらもじっくり見た上での、約5500字の感想だ。。

   

   

         ☆          ☆          ☆

まず、意外なほど語られてないのが、『東京ラブストーリー』(以下、東京

ラブと略記)のドラマ視聴率の客観的な評価。最高視聴率32.8%は確

かに高いけど、平均視聴率22.9%というのは、実は当時、それほど飛

び抜けた数字でもない。

    

ウチでは以前、フジ月9の平均視聴率の推移をグラフ記事にしてるけど、

前後の作品に似たような数字が並んでるのが実情。だからドラマ『東京

ラブ』の価値は、他の部分で見出すことになる。

     

たとえば、ドラマ終盤の盛り上がり。第8話22.9%、第9話26.3%、第

10話29.3%、最終回32.3%。ラスト3週間で5割アップまで到達した

ことになる(データはウィキペディアより)。

       

あと、おそらくドラマの影響を強く受けて(?)、単行本4冊は250万部超

のベストセラー。さらに、小田和正の主題歌『ラブストーリーは突然に』は

両A面とはいえ、シングル270万枚で当時の新記録。もちろん、握手券

目当てじゃなく、曲目当て♪ オリコン年間シングルチャートでも1位を取っ

てるから、ドラマ人気に大きく貢献してるはずだ。他に、日向敏文の音楽

も光ってた。。

   

   

         ☆          ☆          ☆

そろそろ、本題のマンガに向かおう。以下、ネタバレになるのでご注意あ

れ。原作の第1巻のあとがき(After word)で、作者の柴門は色々と興味

深いことを語ってる。

     

彼女の生まれは徳島、4歳から18歳までも四国だけど、2、3歳を東京で

過ごしたから、「故郷」東京にいつか戻ろうと思ってたというのだ。故郷の

四国に戻るのがフツーの考えだから、東京に対する個人的な思い入れの

強さがよく分かる。

    

三上(ドラマでは江口洋介)やさとみ(有森也実)が、故郷の四国(愛媛)

を嫌ってるのは、四国に連れ戻された柴門の思いも投影されてるだろう。

主人公のカンチ=永尾完治(読み方はかんじ、織田裕二)は逆に、無理

やり愛媛から上京させられた形になってる。

     

その点は、ヒロインのリカ=赤名リカ(鈴木保奈美)も同様。原作だとリカ

はアフ「リカ」出身だから、それが「リカ」という名前の由来かも。実際、つ

い先日の続編だと、リカの息子はそのまま「アフリカ」という名前(笑)にさ

れてた。

        

リカは11歳までジンバブエで暮らして、日本に来てからはイジメその他、

大変な人生。唯一の救いが「日本語の」家庭教師だったのに、最近結婚

したから、ますますリカがむくれることになった。この辺り、ドラマがどうなっ

てたかは覚えてないけど、ウィキによると、リカはロサンゼルス帰りの帰

国子女へと変更されてたらしい。

   

    

         ☆          ☆          ☆

ちょうど今放映中の月9『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』

を担当してる坂元裕二が、ドラマ『東京ラブ』の脚本も担当。おそらく視聴

者層に合わせて、リカを主人公にしたんだろうと想像する。

       

それに対して、マンガはそもそも青年向けの雑誌に連載されたから、主

人公は男のカンチ。彼にとって、「ラブストーリーは突然に」と言うより、「ラ

ブストーリーは徐々に」だろう♪ それを「突然に」とした小田和正は流石

というか、当たり前かも(笑)。突然の方が「ドラマチック」で、視聴者ウケが

いいから。

       

大衆向けのフィクションには、急激な展開が必要なのだ。高尚なフィクショ

ンでは、必ずしもそうではない。だから、アート系の映画や音楽では、いび

きが聞こえたりする♪

    

カンチは高校時代から、さとみが好きで、さとみもカンチのことをわりと気に

入ってた。ところが当時、カンチの側から探りを入れた時にジャマ者となっ

たのが、田々井アズサ。ドラマには出なかったらしいけど、原作だと、リカ

に似てて、さとみとの仲を妨害した女の子として、重要な脇役になってる。

     

つまり、愛媛でも東京でも、自由に生きる、自意識の強い女性が乱入する

のだ。アズサを「反復」する存在が、リカ。その野鳥のような妙な女性たち

が自然に魅かれるのが、鳩や動物の飼育に詳しいカンチ♪ 

       

そして、2人の女性のその後も、似た流れになっていった。あずさはなぜか

自殺、リカも1人(+子ども)で旅立つわけだ。まるで東京に向かう直前、カ

ンチが解き放った鳥たちのように。。

      

 空に憧れて 空をかけてゆく あの子の命は ひこうき雲 ♫

            (ユーミン=荒井由実、『ひこうき雲』)

    

    

         ☆          ☆         ☆

その後の展開は、かなりドラマと一致してるような気がする。要するに、さと

みはカンチに接近するけど、自分の隠された思いに気付いてしまう。実は

ずっと前から、三上のことが好きだった。三上は高校時代からさとみが好き

で、結局、さとみは強引な三上に従う形で寄り添っていく。そこに絡んでいく

のが、三上の大学の同級生、尚子(千堂あきほ)。

     

カンチが失恋で沈む一方、リカも、派手な男関係がハズレ続きらしいし、長

期休暇で戻ってみたアフリカは、既に近代化されてた。2人とも行き場のな

い思いを抱えてた時、リカが「突然」、名セリフを口にする。

    

 「ねえ、セックスしよ!」

     

続く1コマで、カンチの内心の思い(回顧)が表れて、第1巻は完結。「始まり

は『愛』ではなかった。そのことはリカもぼくもよくわかっていた」。

      

ここで、「愛」とは何か、ということが問題になる。柴門のあとがきによると、

「ラブストーリーとは、恋物語です」。だけど、「恋は必ず終わる」。ただし、

愛は残るかも知れない。恋や日常を描く物語の中で、見え隠れする愛を

描きたい・・・という難しい話を書いてた。流石はお茶の水女子大学の哲学

科出身。マンガの中でも、話の端々に理屈っぽさが顔を出してる。

    

    

         ☆          ☆          ☆

この恋と愛の問題はまた、続編の方で振り返ろう。ちなみに第2巻の冒頭

だけ無料で試し読みすると、少なくとも2回したカンチが努力賞と象印賞

を獲得(笑)。その帰りに、リカが、愛とか責任とかそんなのいらないと言っ

てた。ここでラッキー!と思うような男は、カンチになれない♪

        

なお、80年代終盤のバブル期のマンガだから、今と比べると隔世の感

がある。男も女もブランド物でオシャレしてるのに、仕事はワープロ専用

機やフィルムカメラだし、携帯もスマホも無いから、固定電話と公衆電話

を使用。

      

今と決定的に違うのは、約束なしに直接会いに行く点だろう。これは原作

で度々登場して、決定的な流れを作るけど、今ではほとんどゼロのはず。

リカみたいに社員名簿を見て勝手に突撃すれば、ストーカー扱いなので

あった。。

    

       

         ☆          ☆         ☆

すでに時間も字数も無くなって来たので、いよいよ続編、『~After 25

 years~』について。まずは、あらすじから。

     

冒頭、いきなり「する」シーンになってる。25年後にラブラブなのは、永尾

ひなみ(20歳、学生)&赤名アフリカ(24歳、研究者の卵)。付き合い始

めて間もないのに、早くも結婚モード。

       

両親と無関係にたまたま知り合ったらしくて、ひなみが父・カンチ(50歳)

に相談。「ラブストーリーは突然に」♪ カンチから、お堅い母・さとみ(50

歳)に話して欲しい・・・というお願い。

       

愛媛の学校に単身赴任、民間人教頭になってたカンチは、東京に一時帰

宅。すると、古着リサイクル店を繁盛させてる愛妻・さとみは、「そんなに帰

らなくてもいいのに」と冷めた一言♪ 逆に、息子から情報を仕入れたリカ

(50歳)が、「突然」スマホで連絡してくる。千葉で農家やってるから、手伝

いに来てくれとかいう話。母子家庭で頑張って来た証しを見せたいらしい。

     

現地にカンチが行くと、実は稲刈り合コンの開催♪ 最近の世の中は、恋

愛の影が薄くなって来てるから、少しでも愛し合って欲しいという思いでリ

カがボランティア活動。土地は、譲り受ける形で手に入れたとの事。

      

父親なしでも大切に育てた立派な息子だから、娘さんとの仲を認めて欲し

い。そう訴えるリカの姿は、いかにも50歳の母親だけど、別れ際にカンチ

に投げかけた一言は昔のリカみたいに鋭かった。

     

 出世したくて上司にこびて、その反動で部下に八つ当たり。

 マイホームのローンに追われて、通勤ラッシュを耐え忍ぶ。

 妻とはセックスレスだけど、不倫する勇気もない。

 そんな「ダサリーマン」にだけは、カンチはならないと思ってた♪

     

その後、カンチは一人で帰りながら、心の中でリカに話しかける。実は、

ダサリーマンになりかけてたんだと。リカらしいアドバイス、どうもありが

とう。いつもこうして、リカに話しかけて来た気がする。。

      

最後は、リカの思いを、息子のアフリカがひなみに対して代弁する。お母

さんが、大好きな人が出来たらすぐ結婚しろ、と昔から言ってたんだ。そう

しないと、一生後悔することになるからって。。

      

       

        ☆          ☆          ☆

この続編、もちろんネットには賛否両論溢れてるけど、私は物語的には

上手いまとめ方だと思った。つまり、大幅に色んなものを切り捨てて、一

番大切なものだけに絞り込んでるのだ。それが、リカ=アフリカと、カンチ

=ひなみのカップル。そう簡単にできる技ではない。

      

さとみはオマケ程度、三上と尚子もほとんどスルー。リカとカンチの古びた

重い思い(どうして別れたんだろう・・)を、新しくて明るい子供カップルへと

変換することに集中してた。自分たちの恋愛だけだった物語に、ちょっとだ

け社会性を取り入れた点も、適度にリアル。

       

ただ、子供の結婚はまだこれからだし、カンチがダサイ・サラリーマンをどう

脱出するのかもハッキリしない。尚子が年下の男と浮気して、三上がどう対

応するのかも不明。みんなが25年間、どんな人生を歩んで来たのかもほと

んど語られてないし、まだしばらく人生は続く(はず)。

     

        

         ☆          ☆          ☆  

ここで思い出すのが、柴門のあとがきなのだ。「恋が終わった時、残るもの

は愛であったり憎しみであったりします。それは各人の心がけ次第でありま

す」。そうなると、激しくときめく「恋物語」から、静かで深い「愛物語」に移行

することになるはず。それは一連の「LOVE STORY」と見ることもできる。

     

そうゆうわけで、私はさらに話が続きそうだなと思ってたのだ。ただ、既に

あちこちで言われてるように、リカとカンチの外見はもうちょっとどうにかな

らないもんかね (^^ゞ

         

今さら変えるのも変だけど、もうすぐ47歳になる、江口洋介の愛妻、森高

千里はまだ全然OK(何が?♪)。49歳の鈴木保奈美も頑張ってることだ

し、江口&織田の48歳コンビだって、あのカンチよりは元気だ。

    

そもそも『スピリッツ』の購読者層はかなり若いはずだから、今後の改善

に期待しよう。ちなみに私は、「恋は必ず終わる」と思わないけど、それは

柴門の言ってることと矛盾するようで、実は同じようなことかも知れない。

    

要するに、恋は静かに形を変え、いつの間にか、別のものに見えるよう

になる、というのが現実。しかしそれでも、かつての恋は「時折り見え隠れ

する」だろう。場合によっては、愛という名のもとに♪

      

なお、柴門と夫のちょっとおかしな絆については、下のリンクから別記事

をどうぞ。それでは今日はこの辺で。。☆彡

     

       

        

cf. ダメ夫・弘兼憲史(『島耕作』)と

        恋愛教祖・柴門ふみ、『東京ラブストーリー』♪

     

P.S. 「アフリカ語」の「ぼくは悲しい」が「ワッハッハッハ」だという

    リカの説明(第1巻 p.219)は、おそらく間違い。リカ

    のウソだろう。

    

    日本語と英語(WÄ-HA-HA-HA)でいくら調べても、信

    頼できそうな根拠は何も見当たらない。悲しみをワハハと笑

    い飛ばすための悲しいジョークだと思う。実際、リカは、アフ

    リカの格言ついては自作だと認めてた。

     

    ちなみにリカはワハハの直前、「オハヨウ」は「ジャンボ」だと

    言ってるが、これはスワヒリ語。Google翻訳で「ぼくは

    悲しい。」をスワヒリ語に翻訳すると

    「Mimi nina huzuni.」。

    「I am sad.」をスワヒリ語に翻訳すると、

    「Nina huzuni.」となる。

       

P.S.2 5月後半になって、この記事へのアクセスが妙に増えた

     なと思ってたら、続きが発表されたらしい。クリアアサヒ

     シリーズ(第3のビール)購入レシートの撮影画像を特

     設サイトにアップロードすると、1缶につき1話(12ペー

     ジ)読める。全部で3話だから、3缶買わないといけな

     いのか。面倒くさいキャンペーンだね。

   

P.S.3 16年10月27日、妙にこの記事へのアクセスが増え

     たと思ったら、続編の連載が決定したらしい。『女性セブ

     ン』11月10日発売号から全7話掲載の予定で、新作

     コミックスは2017年1月12日発売予定。税抜き

     1000円。

   

     スピリッツの続編のその後を描くらしいけど、絵はクリア

     アサヒの続編の方がいいと思う。さて、どちらになるか。。

    

P.S.4 女性セブンの第1話、「あなたを呼ぶ声」を読んでみた。

     表紙の顔が、『スピリッツ』版の老け顔だったから心配し

     てたけど、中身はクリアアサヒ版の少し若い顔で安心。

   

     ストーリーは、ひなみとアフリカの結婚式の打ち合わせ

     が中心。リカが自分の再婚相手に会わせたいといって、

     カンチを電話で家に呼んで終了。多分、農地の地主み

     たいな人じゃないかな。好きな人というより感謝してる

     人とか。

  

P.S.5 第2話は「とまどいは瞳の中」。以前の第1巻・第5話

      と同じサブタイトル。上の予想は30点ぐらいだった。

      もっと重要な「あの人」がリカの相手。普通の結婚

      じゃなくて気遣いだという点は的中。

     

P.S.6 第3話は、「エヒメ・ラブストーリー」。4巻・第10話

      と同じ。漢字を使って「愛媛ラブストーリー」と書く方

      がいいと思うけど、何か理由があるのかな? 愛

      媛から三上が上京して、サトミと「東京ラブストー

      リー」。逆にリカが愛媛に行って、カンチと「愛媛ラ

      ブストーリー」開始。

  

      インタビュー・ページに登場した千堂あきほは、

      続編の依頼が来ても丁重に断るとのこと。イメー

      ジに合わなくなってるという、控えめな発言。

   

P.S.7 第4話は「奇妙な夢」。三上を追って、リカとカンチが

      東京への長距離深夜バスに乗ってる時、カンチがリ

      カとセックスする夢を見る。26年、6240回目とか

      いう話♪ 寝る直前に、現実のリカが、10ヶ月と

      28日間でカンチと208回したのが自己記録だと

      話したのを受けての夢だった。

   

P.S.8 第5話は「なぜ彼らは・・・」。以前の単行本第1巻・

      第11話と同じサブタイトル。リカと一緒に、カンチ

      が東京の自宅に戻ると、サトミと三上が一緒にい

      たから、お互いに「なぜ?」と不信感を持つ。

      

      しっくり来ないまま、カンチは三上と一緒に飛行

      機で愛媛へ戻った。三上の妻・尚子はかなり年

      下の素朴な男性と新しい人生を始めるらしい。

   

P.S.9 第6話は「選ばれた愛」。単行本第4巻・第5話と

      同じタイトル。カンチとサトミがギクシャクしてる間

      に、リカの相手(和賀)の容態が悪化。愛媛にい

      るカンチに打ち明けられて、サトミが代わりに病

      院へ向かう。

    

P.S.10 第7話(最終話)は「時の彼方に」。4巻・第12話

       (最終話)と同じタイトル。リカとアフリカだけ病室

       に入って、和賀の最期を見届ける。アフリカはな

       ぜか自分の父だと気付いてたが、リカに言わず。

          

       最後はリカに呼ばれて、千葉の海岸で和賀の散

       骨。三上が骨の粉が入った皿をドローンで沖合い

       に運んで、和賀は風と共に去りぬ。ところがカンチ

       がライバル心を燃やして操縦器をいじったので、

       ドローンは海に不時着・・じゃなくて墜落。

      

       カンチと三上が高校時代みたいにプロレス技で

       ケンカするのを見て、リカとサトミが喜んで終了。

       高校時代から、自分たち自身の散骨まで、時の

       彼方に思いをはせつつ、ラストはやっぱり、25

       年前の4人の姿。

   

       綺麗な結末で、いいね。いずれまた、続きがある

       かも♪

                       (計 5528字)

         (追記 1605字 ; 合計 7133字)

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ピンクのハイヒールとしての男(原作)~『5→9 私に恋したお坊さん』第4話

素晴らしい☆ 第5話予告で三休(寺田心)の隣にいた女の子が♪ そこか!

アブナイわ! 『ウルトラマン』の怪獣、ガヴァドンも良かったね・・・って、カベ

151105c  ドンだろ! 左はピクシブ、

  しぶりばら氏の作品。嫁

  が作る餃子に似てるらし

  い(爆)

 

 

いや、あの潤子(石原さとみ)に突っ込まれてた、高嶺(山下智久)の下がり

気味イントネーションの「壁ドン」が、ガバドンの発音のパロディになってる事

を指摘してるサイトが見当たらないから、書いてみたわけ♪ 細かすぎて伝

わらないかも。

 

ともあれ、下がり気味カベドンもガバドンも可愛いのだ。もちろん、縁の下を

コソコソ歩いてたオス猫(笑)の「ニャ~ア」も、その後ろで首をヒネってたメス

猫も。縁の上でペシッと叩かれてた美坊主・・・じゃない坊主の額も。あるい

は、桜庭家の居間にシレーッと鎮座してた洗濯機も♪

 

 

           ☆          ☆          ☆

151105d2  坊主めくりの能因法師のキョトンとした顔も、

  いいね。左は、YouTube動画より

 

   「嵐吹く 三室の山の もみぢ葉は

    龍田の川の にしきなりけり ♫」

 

テンメイの小市民的な特技でもある、小倉百人一首、第69番。「あらし」と決

まり字が読み上げられた瞬間、右手でペシッと坊主の額を払うのだ♪ 先に

56番「あらざ・・・」が読まれた後なら、「あら」の2文字が決まり字となる。臨機

応変の暗記力、瞬発力、持久力、全てが問われる文字通りの頭脳スポーツだ。

 

私は某高校の学内チャンピオンだけど、和室で観客を集めて行われた決勝

戦で陸上部の練習を休んだら、部長のKが嫌そうな顔をしてたのをよく覚え

てる♪ 細かっ! 当時の強敵O(オー)さんはいまだに、私に負けた悔しい

思い出話を、関東地方の教育現場で広めてるらしい(笑)。いずれ再戦かも♪

 

 

           ☆          ☆          ☆

第3話から、『野ブタ』ブレインの根本ノンジが脚本に加わって、ちょっとドラマ

に陰影が出て来たかな・・・と思ったら、4話は思い切り軽いノリに戻ってたね。

151105a  「高嶺さん、熱いわ ♡・・・高嶺さ

  ん、ホテルは?」とか。「火照る」

  だろ! 

 

  ちなみに、左写真は実在する

「高嶺の湯」(長野県・高峰温泉の内湯)。他にも実在するようだから、高嶺

の熱い湯をたっぷり浴びたいファンなら要チェックかも♪

 

「ちなみに」というのは、山Pがよく使う言葉でもあるから、もう一つ書いとこう。

ちなみに、目を開けたまま眠る高嶺みたいな人間も実在する(笑)。私も一度

だけ実物を見て、最初はギョッ!としたけど、すぐ慣れてキモ可愛く感じた♪ 

本人は全く気付いてないらしい(当たり前か・・)。

 

 

           ☆          ☆          ☆

それでは今日はこの辺で(笑)。短い? あっ、そう♪ いや、このくらいの軽

い記事の方が、ドラマ内容の軽さに合ってる気もするけどね。

 

飛び石連休の途中に挟まった、『5→9 私に恋したお坊さん』第4話。視聴

率はネットで11.6%と書かれてるけど、合ってるのかな? 今現在、信頼

できる数字は第2話までしか見当たらない(ビデオリサーチHP)。まあ、ツイッ

ターの反応をざっと見渡しても、イケメン恋愛コメディを面白がってる人は十

分いる感じだね。

 

(☆追記: 半日後、ビデオリサーチで第3話視聴率10.7%を確認。

       1週間後、デイリースポーツで第4話11.6%を確認。)

 

石原さとみのファンがどれだけいるのか分からないけど、潤子の足裏やパン

ストの情報・画像を求める検索アクセスもいまだに入り続けてる(笑)。4話で

はヒネリを入れて、白い足袋の足裏だったから、流石に「石原さとみ 足袋」

なんて検索は無いだろう・・・と思いつつ、試しに書いとこう♪ 案外、「加賀

まりこ 帯」の検索の方が多かったりして。アーサー(速水もこみち)か!

 

 

          ☆          ☆          ☆

さて、これまでわざと書かないようにしてたが、私はドラマ開始とほぼ同時に、

相原実貴の原作マンガ『5→9 5時から9時まで』(小学館)も読み始めてる。

今、5巻→9巻まで読んだところだ♪ ウソだろ! ホントは1巻から10巻まで

読んで、残すは11巻だけとなった。今さら個人情報と引き換えに、原作コミッ

ク・プレゼントに応募する意味もないのだ。

 

以下、あまり「ネタバレ」にならないように配慮しながら、ドラマと原作を比較し

てみよう。最近のネットだと、単なる内容紹介のことまでネタバレと呼ぶことが

増えてる感じだけど、私がここで避けようとする「ネタバレ」とは、もっと限定さ

れた情報のこと。つまり、ドラマの今後の展開を先取りしてしまうような原作情

報は、(ほとんど)書かない。

 

とはいえ、「ネタバレ」にならない原作情報でも、知ってしまうとドラマの見方は

多少変わることになる。原作自体のネタバレにもなるので、知りたくない人、

まだ読んでない人はご注意あれ。。

 

 

          ☆          ☆          ☆

まず、原作とドラマの違いは色々あるが、本質的な違いを4つ、箇条書きに

してみよう。

 

   (1) 原作は群像劇に近いが、ドラマは潤子&星川カップル中心。 

   (2) 原作の潤子の性格は、ヒロインとしては微妙だが、

       ドラマだとマイルドで一般ウケするものになってる。 

   (3) 原作では、主役2人は最初から深い仲だが、

       ドラマだとまだ握っただけ(手を♪)

   (4) 原作には直接的な性的描写がかなり入ってるが、ドラマは僅か。

 

 

          ☆          ☆          ☆

まず(1)と(2)について。私は過去10年間、ブログで扱ったドラマの原作を

いくつも読んで来たけど、すぐに読むのを止めそうになったのは初めてかも♪

面白くなったのは、脇役たちが活躍するようになった2巻以降だった。

 

10巻まで読み続けたくらいだから、全体的には面白い。それを認めた上で

あえて言うと、原作のヒロインはあまり魅力的でないのだ。顔もスタイルも美

人という設定だけど、絵がそれほど綺麗なわけでもないし、性格については

自分でこう語ってるほど。

 

    「あたしって 最低の女だ」 (2巻ラスト)

 

私もさっき、どうでもいいウソをわざとついたけど、潤子は重大なウソをいくつ

もついてる。言葉でも、身体でも。それを、高嶺や三嶋(古川雄輝)に気付か

れるのだ。おまけに、非常に感心しない「仕返し」まで実行して、相手を本気

で泣かせてしまう。

 

それでもひたすら素敵な王子様たちに愛され続ける辺りが、少女コミックなわ

けだが、フツーの男の感覚なら、百絵(高梨臨)や寧々(恒松祐里)の方が可

愛いだろう。私ならむしろ、ゼクシィまさこ(紗栄子)を選ぶかも。まあ、2000

億円の資産はないけど(笑)。豪速球の代わりに、遅いタマなら得意かも♪

コラコラ!

 

 

           ☆          ☆          ☆

ヒロインの魅力不足は、読者の多くの意見でもあるし、原作者が自覚してる

ことでもある。

 

原作が第4巻に入った頃から、作者のブログで「キャラ人気投票」が始まって

るが、ヒロインの順位が気の毒なほど低いのだ。第9巻の最後にある中間発

表だと、第6位♪ 

 

この順位は今現在も変わらない(作者ブログで確認)。あえて上位陣がどうなっ

てるかについては書かないことにしよう。第6巻の最後にある、カップル人気投

票でも、「星川×潤子」は3位に留まってる。

 

だから、作者は5巻の表紙のコメントで書いてた。ひょっとすると、amazon

のレビューなども意識してるのかも。

 

   「潤子も潤子なりに不器用に生きててそんなに幸せでもない? 

    ので・・・できればあまり叩かない感じで・・・生温かく見守って

    戴けるとありがたいです。。的な(苦笑)」

 

もちろん、逆に言うと、ヒロイン以外の人気が十分補ってくれてるということに

なる。既に第19刷(19回目の印刷)くらいまで行ってるから、トータルで人気

マンガなのは間違いない。腐女子も「男の娘(コ)」(女装男子)も大活躍、面

白い群像劇になってるのだ。

 

滝行の代わりに、ふんどし水浴びの強調もあるし、青年マンガ並みの絡みも

あり。あえて、内容も場所も書かないことにしよう♪

 

 

          ☆          ☆          ☆

続いて、本質的違いの(3)(4)。主役2人の仲と、性的描写について。ドラマ

だと、星川がどうしてあれほど潤子にまとわりつくのか、かなり不思議だろう。

コメディだからと言って済ませることも出来なくはないが、明らかにストーカー・

レベル。あれがジャニーズの美青年でなければ、もっと叩かれるはず。

 

その点、原作の星川は、ほとんどストーカーには見えない。と言うのも、最初

から深い仲で、しかも潤子が誘ったからなのだ。立て続けに、2回も♪ 

 

これなら、素直になれない迷える女性を正しく導くとかいう、星川の妙な言い訳

も一応、納得できる。星川は由希(高田彪我)が男だということもすぐ気付いて

るし、人の心を見抜けるお坊さんという設定になってるのだ。潤子のウソも正確

かつ論理的に見破った。。

 

 

           ☆          ☆          ☆

どの程度のつながりか分からないが、原作のそのまた原作みたいなものとし

て、米国の人気ドラマも関わってるらしい。ゴールデン・グローブ賞、エミー賞

に輝く長編シリーズ。

 

ウィキペディアによると、原作単行本の帯に「相原実貴が描く東京版SEX 

AND THE CITY!?」と書かれてたとの事。これは根拠を挙げてない情報

だし、ネットでその帯を探してもなかなか見つからない。ただ、第3巻のエピ

ソードで、『SEX and the CITY』(SATC)の内容と台詞が引用されてた。

 

   キャリーも言ってたじゃん・・・    

   「シングルウーマンの道は平坦ではない。」

   「だから靴が必要なのだ」

   「歩くのが楽しくなるような靴がっっ!!!」

 

151105b  潤子はこう言い訳して、

  12回の分割払い(笑)

  でピンクのパンプスを

  買うのだ。ドラマにも使

  われた高級ブランド、

  JIMMY CHOO(ジ

  ミー・チュウ)のハイ

  ヒール。

 

日本のサイトの商品は控えめだから、米国のサイトで発掘。美人で美脚とい

う設定の潤子に合いそうだ。750ドル(9万円)という価格は合わなくても♪

 

 

            ☆          ☆          ☆

専門家が執筆する「all about」の記事で、元の英語の台詞も発見。見事、

名セリフの第2位にランクされてた。直訳は私のものだ。

 

   The fact is sometimes it’s hard to walk in a single

   woman’s shoes.

   (実際は時々、シングル・ウーマンの靴で歩くのが大変なこともあるの。)

 

   That’s why we need really special ones now and then

   to make a walk a little more fun.

   (だから私たちは、歩くのがちょっと楽しくなるようなホントに特別な靴が、

    時には必要になるのよ。)

 

 

ここで、前半のセリフを、原作マンガやall aboutみたいに「ウーマンの道は

平坦ではない」と意訳してしまうと、滑らかで分かりやすいけど、後半の「歩

く」や「靴」との直接的なつながりが消えてしまうのだ。こうした繊細な事情は、

外国語の翻訳だと日常茶飯事だろう。。

 

 

          ☆          ☆          ☆

ところで、この特別な靴は原作だと、星川とのお見合いのために買ったもの。

ヒールが折れて、潤子が足裏を読者に向けた後(笑)、星川が新たにプレゼン

トするのはドラマ(第2話)と同様。

 

物語の大きな流れとしては、原作もドラマも結局、星川が潤子のハイヒールに

なるのだ。生きるのが大変なシングルウーマンが楽しく歩けるようになる、魔法

のピンク色の靴。原作者ブログのトップのイラストでも、星川は潤子にパンプス

を履かせながら踏みつけられてた。

 

ハイヒールは、脚の下で踏みつけられながらも、しっかり支えてくれて、女性を

美しく飾り立ててくれる。女王様のように高く持ち上げてくれる。そう言えばウワ

サによると、山Pの「P」はピンクという意味らしい♪

 

 

          ☆          ☆          ☆

ヒールが折れたのは、ドラマだと潤子を地面に這わせる効果をもたらしたが、

原作だと、星川を一時期的に落胆させる流れにつながった。つまり、象徴的

な「去勢」の表現なのだ。ちなみに、飲み過ぎて「出来なかった」三嶋も、象徴

的な去勢を表現してる。

 

もちろん、煩悩まみれの若い坊主は、消え去った勢いをすぐ取り戻す♪ 実

際、原作にはそんな元気すぎるシーンもあったかも(笑)。三嶋も、勢いが消

え去った後、また復活するのだ。ドラマだと清宮(田中圭)の動きも活発になっ

て来たし、来週は三休まで男の子になるらしい♪ コラコラ!

 

私も早く風邪気味の体調から復活して、立ち直ることにしよう。本気になった

香織(吉本実憂)がサービス・ショットを見せてくれれば、すぐに立ち直るかも。

繊細な言葉のコントロールで遊んだ所で、そろそろ今日はこの辺で 。。☆彡

 

 

 

cf. ハエ、灰、Hi・・、足裏から目指すハイ(High)~『5→9』第1話

   Hang in there!,monk&掌中の珠♪~第2話

   ワンコ×女王様のNL(ノーマル・ラブ)~第3話

   言葉や知識より、実践(すること)~第5話

   もっと早くコンタクト(接触=連絡)したかった・・~第6話

   高嶺vs天音、チェス&チェックメイトの解説~第7話

   お寺の病と終わり、「痔 エンド」(The End)~第8話

   嘘は「嫌いです」、本当は「好きです」~第9話

    I got it!(私はそれを手に入れた)~最終回

 

                             (計 5231字)

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ダメ夫・弘兼憲史(『島耕作』)と恋愛教祖・柴門ふみ、『東京ラブストーリー』♪

(☆16年2月2日追記: 関連記事をアップ。

  柴門ふみ『東京ラブストーリー』、第1巻&続編「After 25 years」 )

 

 

        ☆          ☆          ☆

釣られなかった私は鋭いね♪ 週刊ヤングマガジンのユニークな格闘技マ

ンガ、『喧嘩稼業』(旧・喧嘩商売、木多康昭)で、ようやく始まった異種格闘

技戦「陰陽トーナメント」の1回戦、第一試合。ケンカ屋用心棒・工藤優作vs

梶原柳剛流・梶原修人の闘いは、前回、梶原が勝ったように見せかけて、

実はやっぱり決着はまだだった。

 

正義感の強い私としては、いやらしい顔で卑怯な毒を使う、悪役の梶原を応

援してるんだけど(笑)、主人公・佐藤十兵衛の宿敵である工藤がそんなに

あっさり負ける(or 死ぬ)はずはないと思ってたのだ。

 

まあでも、工藤の逆転勝ち&生き残りは嬉しくないな。工藤が当然勝つと思っ

てる読者が多いだろうしね♪ 連載再開後の人気がビミョーだからってことで、

2人とも死んで物語の進行を早めるっていう裏技も止めて欲しい。

 

梶原が工藤に勝つけど、十兵衛との闘いの直前に、ボクサー石橋強の襲撃

で倒される。で、二回戦は梶原の代わりに石橋が出場。トーナメント直前に

負けて出場権を奪われた十兵衛にリベンジを果たす。それ以降、主人公が

脇役に回されたまま、トーナメント進行(笑)。やっぱ、無理かね? 私は石

橋のキャラが好きなもんで。あの歪みまくったSMミックス性欲とか♪

 

 

          ☆          ☆          ☆

・・・って話じゃなくて、弘兼&柴門夫婦の『東京ラブストーリー』ね♪ 柴門は

もちろん、大ヒット・トレンディドラマの原作者。この夫婦の件については、見

事にメディアに釣られてしまったのだ。ま、ある程度予期してたけど、左派の

「リテラ」が保守・原発推進派の弘兼を大げさにからかっただけの話だった。

 

    育児を一切せずゴルフに浮気! 『島耕作』弘兼憲史の

    “家庭放棄”を妻の柴門ふみが暴露

 

執筆者は・・・ま、いいか。次からはパスしよう・・・ってことは出来ないんだよ

な。記事タイトルに執筆者名が書いてないから、パスしようがないのであっ

た。って言うか、最近はポータルサイトへの配信記事が多いから、リテラの

記事を避けるのも難しい。ま、くじ引きみたいな当たり外れの面白さはある

からいいけど♪

 

ともに売れっ子漫画家のおしどり夫婦が、結婚35年目にしてまさかの熟年

離婚危機・・・とか書き始めてるリテラの記事。最後になってようやく、実は大

丈夫そうだという話を書いてるけど、そこまでは弘兼(67歳)のダメ夫、ダメ父

ぶりを強調してた。

 

情報源は、『婦人公論』(中央公論社)6月23日号掲載の柴門(58歳)のイン

タビュー、「浮気よりも許せなかったのは家族無関心」。こうリテラは書いて

るけど、婦人公論HPを見ると、正しくは「家族への無関心」。この辺りでもう、

記事のレベルが分かる。「の」は主語を表し、「への」は目的語を表すわけで、

意味が全く違ってる。

 

まず新婚時代、新人漫画家として売れ始めた柴門が子供を欲しがると、先

生でもある弘兼は、「自分に似た人間が存在するなんて気持ち悪い」♪ 仕

事一筋すぎるから、柴門が「父親らしいことをしてほしい」と頼むと、弘兼は

「俺は親に遊んでもらったことがないから」(笑)。珍しく夫婦で出かけること

になったら、「子どもは置いてこいよ」。

 

ちなみに引用はすべてリテラより。後ほど、立ち読みで大まかに確認したけ

ど、書店で細かい言葉まではメモしてない(当たり前♪)。

 

 

          ☆          ☆          ☆

話を戻すと、弘兼は自分の両親の介護問題にも、息子の進路相談にも無関

心。それでいて、ゴルフや夜遊びは楽しんでる♪ 度重なる浮気の末に、証

拠を突きつけると、「俺はモテるんだから仕方ない」(爆)。ま、人気マンガの

主人公・島耕作も、やたらモテまくりだしネ。

 

確かに、これだけ読むと、ひどい男のように思えてしまう。団塊・昭和世代

とか保守派とか言うより、根本的に欠落した人間。あの人間味あふれる

人気マンガ、『島耕作』(課長~社長etc)や『人間交差点』の作者とはとて

も思えない。。

 

という訳で、たまたま今日はブログのネタも決まってないことだし、仕事帰り

に書店で立ち読みしてみたのだ♪ 『婦人公論』なんてものを読むのは、初

めてか、2回目か。婦人雑誌のコーナーに潜入するだけでも大変なのに、周

囲の「男は出て行け!」オーラの中で雑誌を探すのは至難の技(笑)。それ

でも、ブロガー魂で耐え抜いて、遂に発見したのであった。エライぞ!

 

 

          ☆          ☆          ☆

実際に読むと、最初から「おのろけ」インタビューだとすぐ分かる。リテラと

違って、いきなり弘兼のいい人ぶりが強調されてるのだ。周囲に羨ましがら

れてるとか書いた後、しばらく悪口を書いて、最後は綺麗にハッピーエンド。

今では家族みんな仲良く幸せに暮らしてますっていう、いいお話♪

 

離婚の危機が何度かあったとは書いてるけど、雑誌のインタビュー記事全

体は、明らかに仲良し夫婦の微笑ましい自慢話だ。一年前(2013年?)の

クリスマスに夫が買ってくれた犬がかすがいになって、その後は夫婦円満、

独立した娘も世話しに来てくれる。写真では、柴門の笑顔のそばに犬。そも

そも弘兼は、絶対に離婚しないという考えの持ち主らしい。流石は保守♪

 

夫婦の拠点はウィキペディアによると東京みたいだから、結局、結婚前か

ら35年以上も続く「東京ラブストーリー」なのだ。「カンチ」の代わりに、「ケ

ンシ」♪ リカと違って、ケンシ(憲史)のもとから立ち去ることはない、ふみ

なのであった。ただし、遠回しに冗談まじりで話してる所によると、弘兼が

60歳の頃から(?)、「・・・・しよ ♡」という流れにはなってないらしい(笑)

 

以前なら、ここにカタカナ言葉を入れてたけど、某サイトがウチを「大人向け」

扱いしてることが判明したから、最近は大人しくしてるわけ♪ どう見ても健

全な優良サイトだろ、・・・・!と、名前を伏せて抗議する小市民ブロガーで

あった(笑)

 

ではまた明日。。☆彡

 

                                (計 2377字)

                    (追記 61字 ; 合計 2438字)

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存在しない我が家への帰宅~石坂啓『アイ’ム ホーム』(ドラマ原作漫画)

(☆4月16日追記: ドラマ初回レビューをアップ。

  人生崩壊の原作から、復活ヒーローのドラマへ~『アイムホーム』第1話 )

 

 

          ☆          ☆          ☆

アベノミクスへの期待なのか、単なるマネー・ゲームなのか、ここ数年、日本

の株価がまた急上昇し続けてる。いまや、日経平均株価は15年ぶりの高値

で、2万円目前。

 

では、日本中が株式投資に熱中、殺到してるかと言うと、そんな感じでもない。

当然だろう。25年ほど前、1990年くらいからのバブル崩壊以降、日本の株

価は最高値(日経平均4万円弱)の1/2~1/5の間で低迷し続けてるのだ

から。東証株価指数(TOPIX)でも似たようなもの。米国のような、大きく見て

右上がりを続ける強い動きとは全く違う、冴えない値動きなのだ。「失われた

20年」からようやく脱出できるのかどうか、まだまだ不透明ではある。

 

150408a

 

 

上図はウィキメディアで公開中、Monaneko氏の作品。青枠で私が強調し

てるのが、凄まじいバブル景気と、その悲惨な崩壊のプロセスだ。特に、

85年~93年あたりの上げ下げの異常性は際立ってる。

 

 

          ☆          ☆          ☆     

実はこの青枠こそ、銀行員、家路久(いえじ・ひさし)の悲劇的な物語と深く

関わる時期なのだ。石坂啓が97年~98年に連載したマンガ、『アイ’ム 

ホーム』(I’m home)。英語を直訳するなら、「帰ったよ」、「ただいま」。目

次の下に説明してあった。以下、ネタバレになるので、特にキムタク=木村

拓哉主演のドラマ(テレビ朝日)に注目してる方はご注意あれ。

 

男性社会人向けの雑誌、『ビッグコミック・オリジナル』(小学館)で原作の連

載が開始された97年とは、大手金融機関の破綻が続いて騒然としてた頃だ。

拓銀、長銀、日債銀、山一証券。。エリート銀行マンの久が結婚して子どもを

作り、庭付きの一軒家(マイホーム)を築いたのがバブル期だろうから、絶頂

からドン底へと一気に転落する過程や結果を描いたマンガと言っていい。

 

もともと石坂は、性にこだわりを見せる一方、かなり戦闘的なリベラル(左派)

みたいだから、悪しき資本主義の体現者とも言えるエリート銀行員やその転

落には、シニカル(冷笑的)な態度を取るのが自然だろう。

 

しかし、その銀行員にも妻がいて、子どもがいて、親兄弟や友達もいる。銀行

員を冷笑することは、周囲のみんなを冷笑することにもつながってしまう。もち

ろん、第三者的に冷笑する自分自身への冷笑も少しは生むはずだ。自分も

この社会の一員だから。

 

そこで石坂の態度は、微妙で屈折したものになる。基本的には非常に冷たい

空気を漂わせつつ、(特に女性や子どもには)温かい目線も注ぎ、最後は僅か

に救いや明るさも描く。ただし、全編を通じた底無しの暗さには変わりない。象

徴的なのがコミック下巻p.222、一番最後の1コマの絵と台詞だった。ここで

はあえて、説明を省いとこう。。 

 

 

            ☆          ☆          ☆

あらすじを非常に簡単にまとめると、次の通り。

 

   仕事に打ち込む冷徹で自信家のエリート銀行員、家路久には、5年前

   に離婚した妻・カオルと中学生の娘・スバルがいる。その2人に家を譲

   り渡した久は、離婚当時、マンションを持つ資産家の娘・ヨシコと既に付

   き合っており、すぐ再婚して、そのマンションで義理の両親たちと同居。

   まもなく新しい子ども・ヨシオも生まれた。実はその頃、久は株の投機

   (ハイリスクな取引)に失敗して借金があったので、不動産狙いの再婚。

 

   ところが半年前、単身赴任先で一酸化中毒になり、脳の低酸素状態に

   よって、ここ5年ほどの記憶が消滅してしまう。おまけに、認識機能の障

   害なのか特殊な精神疾患なのか、今の家族の顔が仮面をかぶってるよ

   うに見えてしまい、表情も分からないし、区別もつかない。仮面夫婦と言

   うほど冷え切った関係ではないけど、居心地が悪い。

 

   久の気持ちは自然に、昔のカオルやスバルに向かうが、カオルは拒絶。

   久には冷たくされてたし、離婚直前の流産も心の傷になってる。おそらく

   その頃、久は既に浮気相手(ヨシコ)と交際してたのだから。思春期のス

   バルの心も複雑だけど、もともと父・久とは非常に仲良しだったし、母が

   2年前に再婚したケンちゃんとの折り合いも良くないので、憎しみよりも

   愛着の方が強い。

 

   久が、なぜか沢山持ってる鍵を使ってあちこちの家に勝手に入り、記憶

   を取り戻そうとする間に、自分がどれほど最低の男だったかを思い知ら

   される。

 

   職場の美人秘書・杏子を愛人にしたり、実家の酒屋をコンビニに変えて

   後は任せっぱなしにしたり。友人の彼女だったヨシコを奪い取ったり、高

   級クラブの美人ママの金で株を買って、密かに儲けたり。そのヨシコが生

   んだ息子・ヨシオについても、自分の子ではないのかもと疑って、勝手に

   DNA鑑定に連れ出したり。

 

   結局、久が帰りたい「家」は離婚前の家だが、カオルの拒絶や病気もあっ

   て、それはもはや不可能。スバルとは打ち解けたものの、今さら父娘2人

   で暮らすのも無理。そこで海外への左遷の話を承諾して、単身赴任ある

   いは2度目の離婚をしようと考えてた時、マンションが火事で焼けてしまう。

 

   最後に久が本物の鍵で帰る家はどこか。久を「おかえりなさい」と迎える

   のは誰か。仮面の幻覚は消えるのか。家路久が久しくさまよい続けた家

   路、帰り道の先に待ち構えるのは、はたして。。

 

 

           ☆          ☆          ☆

興味深いことに、不動産の価格は株ほど下がってない。だから、株で大失敗

した銀行員が「不動産にする」と言ってるのが、「アイム ホーム」の裏の意味

とも解釈できる。ところが不動産も焼けたから、残るのは精神的な居場所だけ

なのだ。

 

私も、キムタクの春ドラマ(2015年)、『アイムホーム』の話を聞くまでは、この

原作漫画のことは全く知らなかった。上巻の各回の題名は、ホーム1~8。下

巻がホーム9~17。既に2004年、NHKで連続ドラマになってるそうで、その

時の主演は時任三郎、脚本は浅野妙子。タイトルは『アイ’ム ホーム 遥かな

る家路』。違いがややこしいが、新ドラマに合わせた新版のコミックのタイトル

は、『アイムホーム』だ。

 

その来週始まるテレ朝の連ドラだと、今の妻の名前はヨシコではなく恵、女優

は上戸彩。この上戸が不気味に笑う白い仮面(某集団と類似)と共に写され

150408b  た写真を見て、私はすぐ、キムタクの実の妻・

  工藤静香の顔に似てると思ったが、ネットでは

  今の所、(ほとんど)触れられてない。左は公式

  HPより。

 

わざわざ、そんな話を書いたのは、キムタクにとってこのドラマが冒険だからだ。

生活感を出さないようにして来た大御所ジャニーズ、キムタクにとって、妻と子

供がいるバツイチの冴えない男の役は挑戦だろう。同じ父親役でも『華麗なる

一族』とは違う。ヒーローやアイドルから、幅や厚みのある俳優への脱皮の試

み。「アイ’ム ホーム(ただいま)」と言いつつ帰る「家」を探す男という意味で

は、キムタクと家路久は重なってる。

 

 

           ☆          ☆          ☆

ただし、決定的な違いもある。突出したタレントであるキムタクの場合、どこに

帰っても温かく迎えられるだろう。SMAPもファンも安定、プライベートの家も

安泰、タマホームのCMまでやってるくらいだ♪

 

それに対して、一般人の久にとっては、どこにも本当の家が見つからない。帰

りたい家(離婚前)は存在しないし、存在する今の家には帰りたくないのだ。

 

とはいえ、今は多摩川のホームレスの方々でさえ、あまり見かけなくなってる

時代。家=ホームはやはり欲しい。アイム(アット)ホーム、私が家にいるから

こそ、ホームドラマでかりそめの楽しみも味わえる。たとえそれが、フィクション

=虚構であっても。

 

ちなみに、2年半前の秀作ドラマ『ゴーイング マイ ホーム』では最終回、温か

いホームに帰り着いて終わった。「クーナ」と呼ばれた幻想的存在を「食う」こと

で、幻想も欲望も消化=昇華され、現実のものとなったわけだ。

 

しかし、あのドラマの至る所に「死」の影があったことを考えても、やはり最後の

家は、死だろう。その先に天国や極楽を思い描くにせよ、無機質な物質的時空

の広がりを思い描くにせよ。

 

実際、『アイ’ム ホーム』の冒頭から結末まで、一貫して死の影が覆ってるの

だ。解釈によっては、主要人物4人の死を見て取ることも可能。さて、新ドラマ

の脚本家、林宏司はどんな解釈を見せてくれるか。やはり女性ファンや高齢

視聴者に配慮して、分かりやすいハッピーエンドに持ち込むのだろうか。ちな

みに林の人気ドラマ『医龍』、『コード・ブルー』は、文字通り、フツーにいいドラ

マだった。逆順で言い換えると、良いドラマだけど普通のレベルだったのだ。。

 

 

           ☆          ☆          ☆

コミック下巻のあとがき(p.224)を読むと、漫画のキッカケは旅行中の些細

なエピソードらしい。ウィキペディアでは出典を明記せずに書いてた。

 

   ギリシャのホテルに泊まっていたときに、そこのパンフレットに、

   「お客さまに『アイ’ム ホーム(ただいま)』と言って戻っていただ

   けるようなお部屋をめざして・・・・・・」といったような内容が書い

   てあって、まずタイトルを決めました。

 

その後に書かれた話を要約すると、家はやがて無くなるものだから、今いる

家を「大事にしておきたいなあといった気分にさせられる」、ということになる。

興味深いのは、このボカした曖昧な表現。「大事にしよう」とか、「したい」では

ないのだ。人の気持ちがこもった、自分の居場所というものは、はっきりとした

リンカクの結べないものだし、移ろいやすくて儚いものでもあるから。

 

なお、新ドラマでは、カオルは「香」とされて、水野美紀が演じる。スバルは「す

ばる」とされて、去年の『昼顔』で上戸彩と共演してた山口まゆが演じる。そう

言えばあのドラマも、最初と最後は火事だった。今回の原作も、最初の転機

はもち焼き事件、最後は火事になってる。偶然だろうが、面白い類似だろう。

平凡で身近なアクシデントの代表ということか。鍵の本数は、ドラマが10本。

原作は11本のようで、実際に使ったのはおそらく8本だ。

 

とにかく原作コミックは、地味ながら、予想以上に面白い作品だった。ドラマ

にも、意外なほどの出来栄えを期待しよう。視聴率対策もあってのことか、

ドラマの方がミステリー色を強めるようだ。ドラマの久は証券会社勤めだし、

脚本家は『ビッグマネー!』(2002年)というドラマも担当してるから、株の

話も増えるかも。

 

それでは、今日はこの辺で。。☆彡  

                                   (計 4146字) 

 

 

P.S. 当初の大判のコミックだと、上巻の表紙では、赤い身体の久らしき男

     が一軒家にトボトボ帰宅中。下巻では、青い身体がマンションに帰宅

     中。どちらも背中を丸めた後姿で、結末がハッピーエンドとは思えない

     証拠の一つとなってる。

 

 

cf. 『アイムホーム』第6話、軽~い感想&短距離走3日連続

   新居のハッピーエンドという仮面~最終回

 

       ・・・・・・・・・・・・・・・

   奇跡のリターンがもたらす輝き~『ロングバケーション』第1話

   夢見る息子vs現実を見る父~『華麗なる一族』第1話

   『華麗なる一族』最終回、ドラマと原作の比較

   キムタクは素うどんかたぬきで♪~『CHANGE』第1話

   脳科学コメディーの綱渡り~『MR.BRAIN』第1話    

   国際映画ドラマというチャレンジ~『月の恋人』第1話

   キムタク=木村拓哉主演ドラマ、視聴率の推移&『月の恋人』第4話   

   鉄の悲劇から、犬の感動物語へ~『南極大陸』第1話

   Jumpin’ Jack Flash、あやつり人形の閃き~『Priceless』第1話

   制作費70分の1、SF映画に挑戦するドラマ~『安堂ロイド』第1話

   LIE STOPS HERE(嘘=夢はここにある)~『HERO 2』最終回    

 

       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』、軽~い感想♪

   『宮本武蔵』ドラマ第二夜と原作小説(by吉川英治)、感想と比較

 

                        (追記 789字 ; 合計 4935字)

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