不細工な生身の人間~『コード・ブルー』第3話

 何か用か? 患者はなぁ お前の練習台じゃない

 黒田先生までキレイごと言わないでください

 何?

 先生だってさんざん切りまくって来たんでしょ

 危険な賭けも一杯して来たはずです 外科医は練習が全て

 ピアニストやスポーツ選手と同じように 違いますか?

 その通りだよ ただ一つ その練習台が生身の人間だってこと除けばな

 好きにやれ ただし 賭けには勝ち続けろ

 一度でも負ければ お前の医者としてのキャリアは終わりだ

 患者の死はなぁ 患者や家族だけじゃない 医者の人生を変える

  (スタスタ・・・)

     

          ☆          ☆          ☆

いやぁ、あの演説内容で22分もたせて高視聴率まで取った『CHANGE』最終回

のキムタク=木村拓哉も凄いけど、このドラマで視聴率取る山P=山下智久にも

感心するよな。それほどまでの美しい少年ってことなのか。生身の人間を超えた、

作り物のような美しさ。ただし、髪型は除いてネ♪

     

「仏の顔も三度まで」とはよく言ったもんで、3回まではこんな出来でも何とか我

慢できた。エライぞ、自分♪ さすがは心優しい甘口ブロガーだ。でも、流石に

四度目にはお釈迦様でも怒り出すぞ!・・・と書きながら、試しにこの諺を検索し

てみると、面白い出典が出てきた。何と、4回目に怒ったんじゃなかったのか!

詳しくは省略するけど、要するにお釈迦様は、相手と4回顔を合わせた時、初

めて心を通じ合わせたとも解釈できるエピソードなのよ。へぇ~~。。

    

ってことは、来週の第4話まで粘れば、私も『コード・ブルー』と心を通じ合わせ

れるのかも。う~む。単なる趣味のタダ働きで、そこまで努力しなきゃなんないと

は、ブログの道は何と厳しいものなんだ。海と共に育った私としては、『太陽と海

の教室』で織田裕二の暑苦しい顔と喋りと演技を見る方が、夏っぽくていいよう

な気もするけどなぁ。『シバトラ』『ヤスコとケンジ』も面白いし、アクセスも好調

だったし。。

            

         ☆             ☆             ☆

さて、今回は記事のタイトルに悩んでしまった。元のサブタイトルをほとんど無

視して、独自のタイトルを付けるからには、当然それなりの水準が要求される。

私の場合は、その回の中心テーマ、あるいはモチーフを持ってくることが多くて

第1話は腕、第2話は鼻。だから、今回は足とかが分かりやすかったけど、

終わってすぐは正直言って考えがまとまらなかった。「ゴチャゴチャの寄せ集め

かよ!」って感じ。

           

最初に浮かんだのは、「治すこと、治ること」。これは今でも、そこそこ核心を突

いてるとは思う。つまり、藍沢(山P)や緋山(戸田恵梨香)を見てると、患者を治

してあげたいという優しさや人間愛よりも、自分自身の露骨な向上心とか知的

好奇心を強く感じる。医者が患者を治すということは「キレイごと」じゃないのだ。

もちろん、大手術の現場もキレイごとではない修羅場だったし、当直の徹夜明け

の「不細工」な緋山&白石(新垣結衣)も、治すことの実情を具体的に表してた。

    

さらに、緋山が担当するムカつく女性患者・若杉(鳥居かほり)が言ってたように、

医者も弁護士も人の不幸がメシの種。医者は、人の健康や幸福そのものを願っ

てるというよりも、人の病気を治したい、不幸を和らげたい職業なのだ。

    

一方、前頭葉の脳腫瘍で、爪を手のひらに食い込ませるほどの頭痛に苦しんで

るにも関わらず、手術の同意書にサインしなかった本山由希子を見てると、治り

たいというよりも、息子の「ナオヤ」を忘れたくないという思いの方が優ってる。

瘍をそのままにしとけば、幻覚とか一過性せん妄を通じて、死んだナオヤに「会

える」し、何で自分はこんな痛みを我慢してるのかと考えるたびに、ナオヤのこと

を思い出さざるを得ないだろう。とにかく、自分が治るよりも、ナオヤを忘れない

ことの方が大切。これが、治ることの現実なのだ。

     

という訳で、「治すこと、治ること」というタイトルはそこそこ核心を突いてるものだ

けど、治療や治癒の現実を再考するってテーマだと考えると、色んなものが抜け

落ちそうになってしまう。

      

例えば、フィギュア・オタクのあぶないストーカーに狙われてた、急性虫垂炎(い

わゆる盲腸)の患者・雪村のオナラ。藤川(浅利陽介)が担当した彼女の術後の

生理現象に、オタクが幻滅したことも含めて、病気が治ることの現実を表してる

と見れるけど、考えてみればオナラは病気ではなく、単なる日常だ。

    

あるいは、意外なことに、強気の黒田(柳葉敏郎)が見せてたバツイチ男の弱い

部分も、治療とは関係ない。さらに、妙なアイ・キャッチ(視線捕捉)シーンになっ

てた、CS(コミュニケーション・スペシャリスト)・轟木聖子(遊井亮子)の網タイツ

のアップ。あの生々しい脚の魅力と温かい挨拶で、フライトドクター・森本(勝村

政信)は一気に元気を取り戻してた。これもまた、治療とも病気とも関係ないこと

だ。「発表会の失敗でうつになってた心の治療」なんて説明だと、治療って言葉

を拡大解釈しすぎだし、男独特のみっともなさという側面が無視されてしまう。

     

したがって、ドラマ内の印象的な言葉を引用して全体を統一するなら、「不細工」

な「生身の人間」ということになる。これだと、治療をめぐるキレイごとでない現実

の話はすべてカバーされるだけでなく、可愛い雪村の生理現象も、別れた女房

と息子に頭が上がらなくてポリポリしてた黒田も、一瞬の網タイツの挨拶で元気

を取り戻す森本も、カバーできることになる。患者を一人一人ちゃんと本名で呼

ぶ姿勢にもつながるわけだ。本名とは、個々別々で尊厳を持つ生身の人間を

表すものなんだから。

                

そう言えば、ドラッグでラリって運ばれるハメになったワガママな患者・小倉が、

冴島はるか(比嘉愛未)に怒鳴りつけられてシュンとしてしまった姿も、思い切り

不細工だった。あるいは、オタク男が包丁で自分を刺した姿を見て腰を抜かして

しまったフェロードクター・藤川も、何とも不細工な生身の人間だったわけだ。死

なせてしまった患者のお墓(?)に手を合わせる三井(りょう)を不細工と形容す

るのは酷だろうけど、黒田の言葉を借りれば「医者としてのキャリアは終わり」か

けてるようだから、目を覆いたくなる状況なのは確かだろう。。

     

          ☆          ☆          ☆

という訳で、先週と同様に、やっぱり『コード・ブルー』は『野ブタをプロデュース』

の裏返しに思えてくる。と言っても、山P&戸田(&亀梨和也&堀北真希)が出

演した名作ドラマではなく、白岩玄原作小説の方だ。野ブタの修二が、生身の

人間の不細工さに耐えられなかったのに対して、『コード・ブルー』はその醜さを

真正面から受け止めようとしてるように感じられるのだ。それを象徴してたのが、

ナースに「顔、ひどいですよ」と言われて「ありがとう」とハモってた、白石&緋山

の仲良しコンビだろう。

      

人間の醜さを真正面から受け止めるには、病院とか救急現場というのは、まさ

にピッタリの舞台だ。時間的にも精神的にも、自分を着飾る余裕のない場所だ

し、醜く見えても実は美しいというドラマ的な枠組みに持っていきやすい。まあ、

ドクターヘリまで使う必要があるかどうかはともかくとして。今回、ヘリにカバー

がかけられてたのは、自虐ネタっぽくて笑っちゃったな♪ お荷物とかお蔵入り

かよ! 全体の構成が散漫すぎるから、こうゆう事になるわけだ。映像も音楽

も、依然として『医龍』に負けてる状況だし、脚本・林宏司、プロデューサー・増本

淳、演出・西浦正紀の巻き返しに期待しよう・・・なんて言葉を書くのがちょっと虚

しのは、私だけじゃないでしょ。。

        

最後に一言。不細工な生身の人間を映すには、新垣と戸田は可愛すぎたし(特

に新垣)、山Pなんて相変わらず美しき人工物って感じだった。それらをちょっと

でもフォローしたかったのが、藤川の背中の「バカ」って貼り紙なわけか。う~ん、

やっぱ藤川を応援すべきだな。いまだにヘリから仲間外れにされちゃってるしね。
  
     

ともかく、仏の顔の四度目、あるいは「四度目の正直」に一応期待しよう。ただし、

ダメならもうリタイアだ。聞きづらい専門用語の連発も我慢の限界に近いし、これ

ならキッチリしたドキュメンタリーでも見た方が遥かに面白いだろう。ま、最終回

くらい書くかも知れないけどさ。

それでは。。☆彡

     

         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

P.S.白石がこっそり勉強してた『当直医マニュアル 2008 第11版』って、

    実在するロングセラーなんだね。小畑達郎ほか編、医歯薬出版、4200

    円。携帯しやすい小型(A6)だけど、597ページもあるようだ。ま、やっぱ

    り医者は優秀なんだよな。原則としては。。☆彡

    

P.S.2 エンドロールに奥貫薫って名前があったけど、ひょっとして本山由希子

      なのかな。『クロサギ』早瀬の魅力的なたたずまいから、「不細工」へと

      一気にメイクし直したってことかね。やっぱ、女はコワイ。。♪

      (☆追記:やっぱり違ったみたい (^^ゞ 失礼発言だったかも♪ じゃあ、

      黒田の奥さん役ってことかね。。)

   

P.S.3 医師が患者を「実験台」にするのは、仕方ないことでもあるし、別に構

      わない。実力と誠意とインフォームド・コンセントさえあればOKだ。もち

      ろん、誠意とは、不幸にも失敗してしまった際の対処や賠償金、善後

      策まで含めた言葉だ。

     

P.S.4 2007年の新潟県中越沖地震からちょうど丸1年。上越大学出身で、

      地震発生当時は長岡救命センターに勤めてた藍沢と、結び付けてくる

      のかどうか、乞うご期待。。☆彡

            

cf.ドクターヘリを取りまく腕~『コード・ブルー』第1話

  折られた鼻との向き合い方~『コード・ブルー』第2話

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  『コードブルー』のヘリコプターMD902について

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CHANGEはまだ始まってない~『CHANGE』最終回

(生放送ですので、皆さんお静かに願います。

 5秒前、4、3、2、すみません。先にCMでした・・・)

            

皆さん、こんにちは。テンメイです。実は今日は、僕がCHANGE第1話のレビュー

「キムタクは素うどんかたぬきで♪」をアップして、ほぼ丸2ヶ月なんです。

そんな今、ウチのCHANGEレビューは、最終回という一つの区切りをつけようと

しています。僕はブロガーとして、今の気持ちを直接、読者の皆さんに伝えたい。

そうワガママを言って、こんな機会を、作って頂きました。

     

まず僕は、皆さんに、謝らなければなりません。2日前、僕は録画ミスで、最終

回のラストシーンを見逃してしまいました。ハードディスクがほぼ一杯になってる

状況について、何も知らずに、PCの前から離れて台所に行ってしまったのです。

ちょうど、キムタク=木村拓哉深津絵里に2つ目のお願いをした所なのに、そ

の返事以降が録画されてませんでした。僕は皆さんを失望させたと、痛感して

います。申し訳ありませんでした。。(深々とお辞儀・・・)

       

今日は、皆さんにいくつか、話したい事があるんです。できるだけ、自分の言葉

で、難しい言葉は使わずに。以前僕は、高校生相手の塾でバイトしてました。で

すから、女子高生にも分かるように話をしたいと思います。男子高生は気にしな

くても大丈夫でしょう。世の中、平等ではないのです♪

     

皆さん、ご存知のように、ウチはドラマブログでもテレビサイトでもありません。話

題のドラマには人並みに付いて行ったりもしましたが、いつも見たかっていうと、

すみません。見ないことが度々ありました。月9やキムタク主演作品など、人気

ドラマは大事なものだって、頭では分かってるんですけど、どうも面白くないって

いうか、と言うよりも、ドラマにも視聴者にも、何かを期待することはあまりありま

せんでした。視聴者の声でドラマは変わるという話はありますが、僕の言葉で、

僕の考えで、ドラマ界が変わると実感したことはありませんでした。

     

そんな僕が、なぜかドラマ記事を書いて、なぜかそれなりにヒットして、実質的な

ドラマブロガーになってしまったんです。この世界はとまどうことばっかりでした。
     
多くの視聴者は、タレントの活躍を楽しみたいだけに見えたんです。多くのブログ

も、あらすじと一口コメントだけに感じたんです。これは過去の粗雑な個人的イ

メージにすぎないので、誤解のないように注意してください。

      

僕は塾教師の時に、生徒にこうゆう風に教えてました。わからない問題があった

時は、解き方が分かるまで考えよう、議論しようって。でも、ここではそんなルー

ルは通じなかった。ファンの間、あるいはネット界での暗黙の了解や、多数意見

に従うのが当然で、力のある発言者が、いいドラマだと言った途端に、いい。そ

の見方が、本当にドラマのために、あるいは自分たちのためになったのかどうか

は、誰も確かめようとしない。マナーも論理構成力もない木村ファンの書き込み

第4話レビュー)を、真正面から受け止めて優しくたしなめても(第5話レビュー)

謝って来ることもない。

      

そんな時です。最終回レビューを書いてみないかって感じのアクセスを少なから

ず頂いたのは。既にCHANGEは4回連続スルーしてるし、その前も決して気楽

に楽しめる心地良いレビューは書いてない。最初はもちろん断りました。今さら

CHANGEで書くくらいなら、ウチの読者に大勢いらっしゃる藤木直人ファンのた

めに、『シバトラ』第2話で書いた方がいい。あるいは、かつてプロまで夢見たほど

の隠れ将棋ファンとして、昨晩のNHKプロフェッショナル「将棋名人戦スペシャル

 森内俊之vs羽生善治」の記事を書く方がいい。司会の脳科学者・茂木健一郎

は趣味じゃないけど、女子アナの住吉美紀は、35歳とは思えないほど清楚で可

愛らしい♪

       

でも、ふと思ったんです。もし自分が、最終回レビューを書いたとしたら、ドラマ界

に希望ある未来を、用意してあげられるかも知れないって。結局、僕は、最終回

レビューを書くことになってしまいました。他のブロガーや視聴者の意見を聞いた

なら、いやそれは違うんじゃないかなとか、思うかも知れませんが、自分が書き

終わるまでは他人の話はシャットアウトします。だから、皆さんと同じ目、同じ耳

で、ドラマをとらえてるのかどうかは分かりませんが、自分だったらこう考えると

いう話を書きましょう。

      

          ☆          ☆          ☆

このドラマは、第1話で書いた通り、基本的には「天ぷらうどん」です。「スーパー

ヒーローの大成功」というコテコテの天ぷら入りのうどん。少し違う言い方をするな

ら、第8話まではほとんど『水戸黄門』と同じです。複雑な世の中を、善と悪へと単

純に二分割した上で、善の大勝利と大活躍を見た視聴者がスッキリするための、

古典的な大衆ドラマ。水戸黄門ご一行、キムタク、美山(深津)、韮沢(阿部寛)、

ひかる(加藤ローサ)、生方(石黒賢)は最初から安泰。ここに瑠美子先生(堀内

敬子)や母・貴江(富司純子)、SP・壇原(大倉孝二)を加えてもいいでしょう。

      

悪の中にも、善に改宗して仲間入りする者がかなりいます。郡司(平泉成)、百

坂(西村雅彦)、小野田(中村敦夫)、西(矢島健一)、秋山(鈴木浩介)。一方、

逆らい続けて、最後まで黒い描き方を引きずった神林正一(寺尾聰)のような、

悪代官さまもいます。

   

こうした分かりやすい構図は、昔から不動の人気を保ち続けてますし、福田靖

の脚本も含めて、最近のキムタクドラマでも目立ってます。山P=山下智久主演

『コード・ブルー』の脚本家・林宏治の前作『医龍』もそうだし、『ラスト・フレンズ』

の最後もそう。長澤まさみ&上野樹里&瑛太らが、錦戸亮をやっつけて、白い

家の中で仲良くハッピーエンドってことで、性同一性障害とか性別違和の話はど

こかへ吹っ飛び、DVの問題の複雑さも忘れ去られてしまった。鋭い問題提起が

売りのはずだった話題作は、水戸黄門でお茶を濁した形で終わったのでした。。

            

でも、ドラマはもうそろそろ、こんな枠組みからは卒業すべです。これでは、

村拓哉という稀有な俳優の「ネギ入り素うどん」の味が台無しなのです。余りに天

ぷらが目立つと、うどんの素朴な味わいや腰の強さ、あるいはネギの独特のクセ

を味わうことは難しい。天ぷらの強烈な味のせいで、あちこちに散りばめられてる

コメディー的要素も、仄かな恋愛エピソードも、十分な力を発揮できてないのです。

    

また、そもそも実際の政治、リアルな社会の中では、善と悪、正義の見方と悪の

化身とは、混沌としています。スーパーマンのような活躍もあり得ないし、誠意だ

けで通じてしまう交渉相手というのも珍しい。何が正解なのか分からない難問も

山積みなのです。だからこそ単純明快なフィクションの世界で爽快感を得るという

考えはありがちですが、ちゃんと問題の複雑さを理解した上で、単なるフィクション

と割り切って楽しんでる人がどのくらいいるのかが、かなり怪しいでしょう。

    

ましてCHANGEは、月9とキムタクが組んで、『SMAP×SMAP』の直前に放映

される注目の政治ドラマ。その影響力は、計り知れないほど大きいからこそ、こ

の白黒単純に分ける子供だましの構図は非常に残念でした。どうしてこの時期に

こんな分かりやすい方向性を持った作品を、と考える時、巷に流れるビミョーな

噂さえ少し気になってしまうのも、無理はないと言えるでしょう。。

     

         ☆          ☆          ☆

でも、このドラマは第9話になってようやく、軌道修正しました。やっと少しだけ、

水戸黄門をはみ出る部分を描き出すことに成功したのです。

    

まずは、善の側、内閣の中で、不祥事が暴かれました。皮肉なことに、悪の手に

よって。悪代官、神林のやり方は感心しないものの、伝えられたのが事実である

ことは確か。結局、閣僚は解雇、朝倉総理は責任を取って辞任となりました。

    

この時、同時に、朝倉も普通の人間だということが示されます。まず予算委員会

で倒れてしまったこと。映画やマンガのスーパーマンじゃないんだから、そんなに

凄い活躍を続けられるはずはありません。また、責任を取って辞めるという行動

も、ごくフツーの政治家、あるいは組織のトップ達がやってる事にすぎない。やは

り朝倉も、決して特別な政治家ではないのです。

    

極めつけは、お茶事件でした。残り1週間の在任期間で何をするか考えた時、で

きる事といったら、官邸連絡会議の無駄なお茶出しを止めさせる程度のこと。総

理大臣がこんな些細な事をやるのでさえ、実際にはなかなか上手く行きません

した。あちこち話がタライ回しになるし、反論も出てくる。

    

あれをまた、悪の勢力の間違った抵抗と見た視聴者が少なくなさそうだけど、そ

れは水戸黄門的見方に染まってのことです。仕事を無くせば、職を失う人が出る

かも知れないし、お茶を一人一人が家から持ってくるよりも一括して現場で出した

方が、安全管理の上で優れてるかもしれない。朝倉はわずか50日間しか見てな

いけど、それ以前の歴史の中では、いくらでもお茶を飲んだ人はいたはずです。

お茶を出す行為には、その場をなごませる効果だってある。第5話で、アメリカの

通商代表に日本茶を出してたシーンを思い出しましょう。

     

長年やって来たから正しいとは限らないけど、長年やって来たことはそれなりの

意味を持ってる可能性を十分持ってるし、大きな間違いでもなかったわけです。

それを、1週間で何かやりたいからという理由で頭ごなしに断行して、おまけに

苦戦してしまう。成功した後も、達成感もメリットも僅かなもの。これは、国家の

政治の途方も無い難しさを、ヒネった形で表したものになってる。これこそ、私が

昔からこのドラマに求めてた事の一つだったのです

     

大堂商事疑惑の悪役となってた、朝倉の父の扱いが変わったのも、印象的な出

来事でした。金にまみれた汚い政治家だと思ってたのに、実はアジアとの共存と

か子供たちの交流というキレイな事を夢見ていた。それに、金は自分のためでは

なく、党のために仕方なく集めたものだった。この件は、啓太の父親観を変えた。

精神分析的に言うと、父親との対立から和解へ。息子のエディプス・コンプレックス

の解決の典型的な具体例になっていました。

            

一方、その父の話は、政治に対する朝倉の見方も変えたでしょう。話を伝えたの

が、かつて朝倉に簡単に白旗を上げたベテラン・小野田だったのもいい。朝倉一

人がいつも正しい判断や行動をするのではなく、時には周囲の方が朝倉を諭す

こともある。若手の新鮮さや人気よりも、ベテランの知識や熟慮が優ることは珍

しくない。この当たり前のことを、ちゃんと形にしてたのです。

     

ドラマの一番最後、私は台所から帰って来て、一応見ることが出来ました。選挙

ということで、政治家・朝倉は再スタートとなったのです。ここで、当選まで映さな

かったのも良かった。そして何より目立ってたのは、22分20秒にもわたった、

テレビドラマ史上に残る1シーン1カットの大演説。

    

正直言って、中身は思い出話と平凡な指摘だけで、超人気のキムタクだから成

り立つ演説にすぎません。『華麗なる一族』最終回で、鉄平が山小屋を出てから

ジェームス・パーディーで猟銃自殺するまでの、約10分間の濃密な描写と比べ

ると、何とも内容空疎なものでした。要するに、キムタクとはこれほど視聴者を

つかむ力を持ってるんだぞという事実を、世間に再認識させただけのシーンです。

      

でも、やはり私は感心しました。なぜなら、演説が終わった瞬間、すぐCMになっ

たからです。今までのパターンなら、朝倉の見せ場には直ちに称賛が続いてた

のに、あっさりCMに入ってしまったのです。私も愛用してる、花王のロングセラー、

メリット。CMタイムの後には、身内の小さな拍手がパラパラ。その後、一般市

民も加えて、衆院解散・総選挙の英断を称える声は映されたものの、結局は

スタートが支持されただけで、首相続投どころか、国会議員の職まで朝倉が失っ

ことを見落としてはいけないでしょう。水戸黄門は、印籠を捨てたのです。もち

ろん、顔つきで本人だと識別できてしまうわけですが。。

         

オーイ、誰かいますか~~! ・・・失礼しました。読者が誰も残ってないかも知れ

ないので、大声で確認してみました♪ 

        

            ☆          ☆          ☆ 

結局、朝倉の演説のパロディを書く中で、私は何が言いたいのか。それは、

当の意味で、『CHANGE』はまだ始まってないということです。ドラマの形式的

な意味では、最終回が終わった。最終回だけの平均視聴率27.4%で、ヤンク

ミ=仲間由紀恵の『ごくせん』を逆転。瞬間最高視聴率も31.2%、を記録。全

体平均の21.7%はごくせんに1%近く負けたものの、オリジナル脚本の新作

政治ドラマとしては十分な結果を残したのは確かです。

    

でも、ドラマの内容的には、CHANGEはこれからなのです。朝倉は、やっと自分

の足で、一から出直し始めたばかり。結局、ほんの僅かなCHANGE(変化)しか

実績として残してないし、神林もまだまだ健在です。おそらく美山とは、より深い

付き合いが続くんだろうけど、ひかるはともかく、小野田、生方、韮沢らとは、い

ずれ別の道を歩む可能性が十分にあるでしょう。

    

それより重要なのは、ドラマ界のCHANGEです。一応、型にハマった水戸黄門

で数字は取りたいけど、少しでもそこからはみ出す大人の方向性を見せて行き

たい。こうした制作サイドの姿勢が、最後の2話でようやく微かに見えてきた気

がするから、まさに最終回こそ、CHANGEの初回なのです。

         

他人事ではなく、私自身も含めて視聴者の側も、もう少し自ら主体的に考え、意

見を述べるべきでしょう。国民主権ならぬ、視聴者・消費者主権。いくら考えても

分からない事はあるし、いくら議論しても意見が一致しないこともフツーにある。

もちろん、簡単なことではないでしょう。

    

でも、どうか知ってください。評価してないドラマでさえ、相当な部分まで突っ込ん

で考え、形にするブロガーがいることを。どうか知ってください。耳ざわりのいい

話や楽しい感想を聞けそうになくても、独自の重みを持った意見を読もうとして

アクセスし続ける読者が、少なからずいらっしゃることを。(シュン・・・シュン・・・)。

どうか知ってください。まだネットとかで意見表明する気にはなれなくても、世間

に流されず、かと言って無視もせず、ほど良いバランスとスタンスで、自分なり

にドラマや政治を考えてる視聴者がいることを。

        

あぁ、木村君はやっぱり素敵だった。あの演説の涙に萌えちゃった。悪い政治

家は最後に負けるんだ。等々。こういった素朴な感想だけに留まらず、その先

厄介な現実に、可能な範囲で目を向けること。ドラマの放送が一応終わっても、

複雑な社会問題を少しでも理解しようと、自分の頭を使い続けること。選挙の際

には、公約その他をじっくり比較した上で投票して、当選したらその後の実行力

を注視すること。

    

こういった市民レベルの何気ない努力が広がっていけば、少しずつでもドラマは、

また社会は、いい方向にCHANGEしていくでしょう。少なくとも、そう期待したい。

でも、今はそこまで到達していません。CHANGEは終わったどころか、まだ始まっ

てもないのです。

    

だからこそ、子供たちに希望ある未来を用意するためにも、私は演説したのです。

最後まで聞いてくださった皆さん、心より感謝します。エッ、いない? あっそう♪

ま、ともかく、ありがとうございました。失礼します。。

 (スタスタ・・・)

      

はい、CM入りま~す・・・☆彡

           

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

P.S. この記事のタイトルは、フランスの現代思想家ボードリヤールが、湾岸

     戦争の開始後に書いた作品、『湾岸戦争は起こらなかった』を少しだけ

     意識した言葉遊びになっている。と同時に、ベルギーの画家・マグリット

     が書いたパイプの絵『これはパイプではない』をも軽く意識したものだ。

     したがって、同名の著作でこの絵を論じた、フランスの哲学者・フーコー

     をも微かにイメージした遊びなのだ。。

                 

cf.キムタクは素うどんかたぬきで♪~『CHANGE』第1話

  見つからないように、こっそり本音♪  (第3話に対するつぶやき)

  朝倉総理(木村拓哉)が本当にすべきこと~『CHANGE』第4話

  他者との交渉のマナー~『CHANGE』第5話

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  『CHANGE』レビュー、中国か台湾でウケたみたい♪

  朝日新聞の『CHANGE』レビューについて

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『ヤスコとケンジ』第1話、軽~い感想♪

 私 バチがあたったんだ あんな酷い事を言ったから

 あいつは いつも私を守ってくれたのに

 私 あいつの事が大好きだったのに なのに 私

 お兄ちゃん・・・お兄ちゃ~ん!

  (ブォン ブォン キキーッ・・・)

 てめえら オレの妹に何してる!

 ヤスコ オレをどんなに嫌っても構わねぇ

 はなから好かれようなんて思ってねぇしな

 けどなぁ 何があってもお前だけは絶対にオレが守る 

 それがオレの正義だ

 お兄ちゃん ゴメン・・・

  (チッ・・・) ケガ ねえな

 ウン♪ その格好・・・ 

 うん あっ あのバカどもがな

 世界遺産っすから♪

 でも・・・

 フーッ (特攻服を脱いでヤスコの肩にかけて)

 帰るぞ

 ウン♪

     

        ☆          ☆          ☆

素晴らしい☆ 多部未華子らのセーラー服が!・・じゃなくて、典型的な少女マ

ンガの世界が♪ いやぁ、読者の一人から書いて欲しいってご注文を頂いたか

ら、一応見るだけ見とこうって感じだったんだけど、予想外にオモチロかった。

子供心に帰って楽しめたな。これぞ日テレの土9って感じだけど、視聴率はあ

んまし期待できそうにないかな。今どき暴走族ドラマじゃ苦しいかも。。(^^ゞ

     

見てない人が多そうだから、珍しくあらすじを書いとこう。ただし、私独自の超

省略ヴァージョンね。両親が死んだ後、暴走族の総長を辞めて、親族に土下座

までして、妹・沖ヤスコ(多部)を一人で育て上げた兄・沖ケンジ(松岡昌宏)。実

は、売れっ子・少女マンガ家の桜葉れいかとして活躍中。余りに口うるさいし、

服装とかが完全にヤンキーだから、女子高生のヤスコはケンジを毛嫌いして、

「あいつ」とか「あんた」呼ばわり。最後はついに「一人っ子の方が良かった!」

なんて叫んで家を飛び出す。

        

同級生のイケメン、椿純(大倉忠義)から携帯メールが来て、話を聞いてもらって

た所へワルのグループ登場。2人とも連れ去られたんだけど、ヤスコを探し回っ

てたケンジの手下・アジダス(渡部豪太)が目撃。もう一人の手下・モス(内山信

二)と共に、ケンジに付き添って、久し振りに暴走族姿で助けに向かう。バイク

も服装も、手下2人が長年こっそり「世界遺産」として保存してたものだ。

      

最後は、「沖ヤスコ」っていうバカでかい名前をケンジが書き込んだハンカチを、

ヤスコが落として、ワルに踏まれる。あれほど嫌がってたダサダサの恥ずかしい

ハンカチを抱き締めて、決して口にしなかった「お兄ちゃん!」って言葉を絶叫し

た瞬間、倉庫の扉が開いてケンジたちが登場。ワルどもをアッサリ叩きのめして、

兄妹は昔の仲の良さを取り戻したってお話。めでたし、めでたし☆

       

このラストで流れた主題歌『雨傘』(作詞・作曲・椎名林檎、歌・TOKIO)もなかな

か良かったね☆ やっぱり誰にでも、雨が降ることは必ずある。そんな時には、

手元に傘が欲しいわけだ。演歌かよ!♪

            

        ☆          ☆          ☆

もちろん、これだけ読むと、単なるありふれた陳腐なヒーロー物語のように感じ

るかも知れないし、私が普段から批判してる「水戸黄門ドラマ」のようにも見え

るかも知れない。でも、違うのだ。これは、正義と悪を単純に2つに分けた上で

正義が悪を倒したり大成功したりする「水戸黄門」よりは上の作品だ。型にハマっ

てるって意味では同じだけど、その型の種類が決定的に違う。

            

何が違うのか。まず、ケンジはいわゆる正義ではない。暴走族で悪い事をして

たのは昔話としても、今回の活躍だって、悪を倒すと言うよりむしろ、妹を守っ

たのだ。つまり、正義の形にはなってるものの、本質は兄妹愛で、大切な家族、

大切な女を守っただけだから、ごく平凡な話をマンガ的に誇張しただけで、水戸

黄門的なウソ臭さも押し付けがましさもない。

        

また、ケンジがそれほど美化されてないのもいい。普段は超過保護なヤンキー

で、トイレから出て洗ってない手でヤスコに触るし、ヤスコの携帯にまで大きく

ペンで名前を書き込むし、ストーカーみたいなことまでする。気に食わないと、

ホントに卓袱台をひっくり返してしまう(ドラマで初めて見たかも♪)。おまけに、

最後にワルをやっつけてヤスコにも素直に感謝されて、決まったって瞬間にも、

後ろから女にケリを入れられてしまう♪ 他にも、いずれ集文社の担当編集者・

星川優紀子(櫻井淳子)に族っぽい行動がバレて、叱られることになるんだろう。

        

要するにケンジは、イマイチ決まってないのだ。そのおかげで、妙な臭みが消

えて、自然に好感もてるキャラとストーリーになってる。それに対して、『医龍』の

朝田(坂口憲二)、『CHANGE』第8話までの朝倉総理(キムタク=木村拓哉)、

『ラスト・フレンズ』のシェアハウス・メンバー(上野樹里、長澤まさみ、瑛太ら)は、

正義のヒーローとして悪を倒して大成功しておしまい。何のヒネリも深みもない

水戸黄門にすぎないわけで、その点だけでも『ヤスコとケンジ』の方が優れてる。

あるいは、一歩先に進んでるのだ。

     

ちなみに、最後にケリを入れた女が、レディース軍団「黒薔薇」の元総長で、今

は花屋さんの「つばきフラワー」を営む椿エリカ(広末涼子)。その手下が宮園

かおり(山口紗弥加)だ。エリカは昔からずっとケンジが好きで、ペンダントに写

真まで入れて、告白しようと思ってるのに、実際に会うと素直になれなくて、蹴り

を入れたりガンを飛ばしたりタンカ切ったり。突っ張ってる最中にもまたデレっと

したりのツンデレ系。まあ、広末の迫力はイマイチなんだけど、山口が補ってる

から良しとしよう♪

           

それにしても、何と言っても抜群にいいのが、TOKIO・松岡昌宏の演技だ☆ 

私は『マンハッタンラブストーリー』をちょっと見ただけなんだけど、すぐに引き

付けられたし、名前と顔も一発で覚えたほど。今回も、普通の演技も抜群に良

くて隙がないし、最後の立ち回りも文句なし。目立ってたキレイな蹴りも含めて、

身体の動きがすごく様になってる役者だ。同じTOKIOの長瀬智也もいいけど、

松岡の方がいい意味でクセがあって、味のある演技を見せてくれた。

    

あとは、『鹿男あをによし』の多部。マイ鹿には乗ってくれなかったけど、これぞ

女子高生って感じ。明るく楽しく胸キュンで、ちょっと反抗的な妹役を、上手くこ

なしてたと思う。エリカと同じく、これまた典型的なツンデレだ。ただ、空中を飛ん

で派手にコケるパターンは、もうちょっと大げさに映した方がいいな。少女マンガ

なんだから。その辺り、多部って言うより、演出の大谷太郎に頑張って欲しい所

だ。ただし、全体的には演出は良かったと思う。むしろ主題歌以外の音楽(大島

ミチル)がもう一声って感じかな。

            

エリカの弟の椿純は、公式サイトの相関図(チャート)だと、ヤスコに無関心となっ

てるのに、実際にはずいぶん親しくしてたね。ラスフレもそうだったけど、チャートっ

てものは参考程度に留めるべきなんだろうな。

    

ともかく、古典的で典型的な学園&ホームコメディーにも関わらず、マンガ的楽

しさに満ち溢れてて、また次も見たくなるドラマだった♪ ま、個人的にバイクに

乗ってるのも、プラスに働いてるだろうし、『シバトラ』と同じく可愛い女の子が大

勢出てたのも大きいかも。別冊マーガレットの原作(アルコ作)と、どの程度似て

るのかは知らないけど、脚本の山浦雅大が上手くまとめてたのは間違いない。

ケンジのライバル・青田(RIKIYA)や、相談役の渋谷(嶋大輔)を上手く組み込

めれば、話に厚みも出てくると思う。それにしても、ベタなキャスティングだよな♪  

      

ってことで、意外や意外、亀梨和也&綾瀬はるかの『たったひとつの恋』以来、

1年半ぶりに、土9が面白かったってお話だ。まったく別の路線だけどね♪

それでは。。☆彡

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折られた鼻との向き合い方~『コード・ブルー』第2話

 お疲れ

 当直?

 うん 

 悪いけど 私 全然ヘコんでないし 反省もしてないよ

 今回は運が悪かっただけ だって 現場にもう1人なんて予想しないでしょ

 そうね

 次だ 次 これでもう 要領分かった

 良かった 思ってたより元気で

  (・・・沈黙・・・)

 あんた バカじゃん・・・こんな時でも キレイ事ばっか バカみたい

 現場に 藍沢が来た時 正直ホッとしたんだ 自分が責任取らなくていい

 藍沢がやってくれるって 私 あん時 患者から逃げたんだ

 そっか・・・

 フーッ・・・ 最低だよ 私 最低 ・・・シュン・・・

 立派だよ 飛び込んだでしょ 自分で自分から患者に向かって行った

 私は 出来なかった だから その勇気は 立派

 ・・・キレイ事ばっかの優等生に何が分かるの?

 キレイごとばっかって 自分はウソつきじゃない?

 うるさいよ♪

 うそつき カッコ悪♪

      

          ☆          ☆          ☆

いやぁ、『シバトラ』面白かったなぁ♪ さすがはクセのない中堅俳優、藤木直人。

色々と大変な時期だと思うけど、さらに上のレベルを目指して、挫けず頑張って! 

エッ? 『コード・ブルー』のレビューだろって? そりゃ、失礼♪ ハイハイ、ちゃ

んと見たから大丈夫。

     

で、第2話だけど、これってどうよ?とか、みんなに聞きたくなるわな♪ 山P=

山下智久のファンはともかく、フツーの視聴者にね。私は正直、ブログが無けれ

ば、途中で見るのを止めてたかも。ま、別に珍しいことじゃないし、卓袱台は投

げなかったけどさ。実際にはブログがあるから、我慢して見続けるし、レビュー

も一応そこそこに書くわけよ。これがブロガー魂ってもの。

     

総務省・情報通信政策研究所の実態調査によると、2008年1月現在の国内の

ブログ数は約1690万! 熾烈な生き残り競争を勝ち抜くのは大変なことなのだ。

いや、何で生き残らなきゃなんないのかっていう根本的な話はあるんだけどさ。。

     

ま、それはともかく、このドラマはやっぱ、「群像劇」にちょっと近い構想なのかね。

それぞれ独自のストーリーを持ってる複数の登場人物を一つにまとめた作品って

こと。2回見た限りで言うと、山Pのプロモーションビデオって感じはないもんな。

『クロサギ』はもちろん、『プロポーズ大作戦』と比べても、山Pの扱いが小さいの

は明らか。『1ポンドの福音』の亀梨和也の扱いと比べても、違いはハッキリして

るだろう。

     

ウチは一応、過去の経緯から、山Pと亀梨と藤木の3人は特別扱いしてるんだ

けど、もちろん山下ファンではないから、緋山(戸田恵梨香)白石(新垣結衣)

藤川(浅利陽介)に光が当たるのは望むところだ。三井(りょう)が患者を死な

せて損害賠償請求の被告になってるとか、黒田(柳葉敏郎)が奥さんか誰かとの

関係を引きずってるとかも(予告からの想像)、全然OKだろう。ただ、オムニバス

じゃないんだから、もうちょっと全体をまとめて欲しいね。脚本家・林宏司プロ

デューサー・増本淳の共同責任かな。

    

まとまりが足りないように感じる原因は2つまず、今のところ、中心の4人のフェ

ロードクターの結びつきが弱いから。例えば今回、藍沢(山下智久)と緋山の仕事

は結びついてたけど、白石の鼻曲がり女(醜形恐怖症)や藤川の「ブラ男」(骨折

&パニック障害or閉所恐怖症)は、表面的には全く別の症例だった。

                

ストーリーの流れの上で結びついてないものを、あえて結びつけるには、テーマ性

の表現が有力な手段になる。ところがこれも弱かったっていうのが、まとまり不足

の2つ目の原因だ。ここをもっとハッキリ示しとけば、遥かにスッキリした印象になっ

てただろう。要するに、鼻を折られた自分と上手く向き合うこと。これが今回の中心

テーマなのだ。

     

藍沢は、救急患者・西口八重の処置が甘かったために、死の危険と向き合わせ

てしまうハメになった。白石は、前回のドクターヘリ搭乗で何も出来なかったのに

加えて、今回はフライトナースの冴島はるか(比嘉愛未)にまでボコボコに鼻を折

られて、途中で白旗を上げてしまったほど♪ 緋山は胎児心拍(?)の重要な論

文に関わったとか見栄を張って、実際の胎児にはほとんど対処出来ず、1秒を争

う救急現場で藍沢と交替するハメになってしまった。藤川なんて、いまだにドクター

ヘリに乗せてもらえず、一般病棟を任されてしまってる上に、緋山の陰口を言って

藍沢に強くたしなめられてしまった。

    

で、結局4人はどのように、自分の折れた鼻と向き合ったのか。藍沢は患者が落

ち着くまでずっと見守って、田所(児玉清)に任せることなく自分で家族に謝った。

さらに、失敗に臆することなく現場への志願もして、見事に成功した。白石は、緋

山に自分の情けなさを告白すると共に、鼻の形成手術を拒んでた患者・横田英子

をボコボコにする言葉で、見事に病んだ心を動かした。ちなみに、その荒療治の

伏線が、最初に患者を診た時の、鼻つまみ&「痛い、痛い!」ってわけだ。不親

切な表現だけど、形は一応出来ている。

              

緋山は、ヘリでの帰還を辞退して、1人で電車に乗って長時間の反省を終えたあ

と、さらに自分の情けなさを白石にさらけ出している。この時の2人のやり取りが

爽やかで可愛かったから、この記事の冒頭に引用しておいた☆ 欲を言えば、あ

のシーンの最後は、白石の笑顔じゃなくて緋山の泣き笑いにするべきだった。細

かいけど、演出の西浦正記のミスでしょ。ドラマ全体で言うと、白石の方が中心。

でも、今回とかあのシーンに限るなら、緋山が中心なんだから。

       

それはともかく、残る藤川も見てみると、彼はヘリに乗れなくてもくさることなく、親

身になってヤッちゃん系ブラジャー男の面倒をみてた。窮屈なMRI(磁気共鳴断

層撮影装置)に入るのを恐がってパニックを起こす男に、認知行動療法の一種

である暴露療法(狭いトイレへの閉じ込め練習)を受け入れさせて、交換条件とし

て自分もブラを付けてたし、自分の責任でブラを付けたままMRIを受けさせてた♪

「それが、僕のミッション」なのだ。ま、滑り気味の脚本&演出だけどね。

          

もっと言うなら、実は4人の医者だけじゃなく患者も、鼻を折られた自分と向き合っ

てる。鼻折られ女は、自分の要望で殴ってもらったことを告白した上で、修復手

術を受けることにした。ブラ男は、みんなにブラを見られてしまって、ボコボコに

鼻を折られたにも関わらず、ブラを付けたまま藤川にも勧めてたし、最後まで強

気の姿勢は崩さなかった。

             

こうしてみると、散漫に感じる今回のドラマが、「鼻を折られた自分と向き合う」と

いうテーマのもとにまとめ上げられてるのがよく分かるはず。ただ、残念なことに、

それがクリアーじゃなかったから、視聴者にはあんまし伝わってないと思う。その

辺りの技術的工夫は、今後のコード・ブルーでも課題となるだろう。。

    

         ☆          ☆          ☆

今週は既に2本もドラマ記事を書いてるから、この程度でもう終わりにする。最後

に、ある意味で根本的な問題を指摘しよう。それはフェロードクターの「年齢」だ。

    

現在の日本で医師を志す者は、医学部で6年の教育を受けて医師国家試験に受

かった後、2年の「研修生(狭義)」を経て、さらに3年程度の「後期研修生」を務め

ることになっている。この後期研修生のことを、フェローと呼ぶことがあるらしいの

だ(その制度がフェローシップ=専門研修制度)。したがって、「フェロードクター」

とは、奨学金という意味での「フェローシップ」とは結びついてないし、アメリカの医

学教育でのフェローシップ制度とも別物だ。

     

ここで、先週チラッと映った藍沢の履歴書を確認すると、現役&最短で上越大学

医学部を卒業、医師免許取得。上越大学附属病院で2年「研修生」を務めて、そ

の後は長岡救命センターで3年「後期研修生」を務めて、さらに翔陽大学附属北

部病院救命救急センターに来たことになってる。

     

それで結局、藍沢は29歳(79年4月3日生まれ)だし、浪人してる藤川は27歳

以上、白石と緋山も26歳以上なんだけど、それにしてはキャラの設定が幼すぎ

るのだ。見た目が若すぎるって話じゃなくて、中身の問題、精神年齢だ。今回なん

て、とても30歳間近の大人には見えなくて、無意味にリアリティーが失われてしまっ

てる。成長物語の筋書きをハッキリさせたいのは分かるものの、ドラマ界はそろ

そろ、「20歳前後」の成長への執着から卒業すべきだろう。それこそがドラマの

成長物語だし、視聴者の成長物語でもあるのだ。

    

ま、あれこれ不満はあっても、やっぱりガッキーも戸田も可愛いし、CS(コミュニ

ケーションスペシャリスト)の轟木(遊井亮子)はカッコ良くて萌えるし、夕陽のヘリ

コプターは美しい。エンジンを止めずに藍沢を乗せた「タッチ・アンド・ゴー」もなか

なか良かったな。来週も「見る」ことにしよっと。「書く」かどうかはともかくね♪

それでは。。☆彡

         

       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

P.S.先日アップしたヘリコプター解説記事には、ほぼ狙い通りに検索が入り続

    けてる♪ ラスフレバブルとじゃ比較にならないけど、ま、この程度がフツー

    でしょ。ところで、ドクターヘリって、日没までに離陸しなきゃいけないのか。

    ネットで久留米大学病院のサイトを見ると、日没の30分以上前に、出動

    要請最終時刻が設定されてた。何でだろう。法律の類があるのかな。東

    京湾や横浜のナイトクルージングがあるくらいなのに。。

          

P.S.2 先週の記事で、救急ヘリの事故や墜落リスクの問題に触れた途端に、

      取材ヘリの墜落事故が起きてしまった。青森朝日放送がチャーターし

      た、小川航空所属のヘリ。機体はフランスのアエロスパシアル社(英

      語的に言うとエアロスペシャル社)のAS350だから、コード・ブルーの

      米国製とは別だけど、やっぱりヘリの墜落はやたら多いと思う。ファン

      の皆さんは、毎朝お祈りを欠かさないように。。♪

            

P.S.3 醜形恐怖症は、現在の精神医学の世界標準マニュアル・DSM-Ⅳ-

      TRでは「身体醜形障害」(BDD:Body Dysmorphic disorder)とされて

      いる。そう言えば秋葉原事件の彼もそんな感じか。いよいよ精神鑑定っ

      てお話。2人とも、醜さへの嫌悪感が破壊衝動と結びついて自傷行為

      になってしまってるようだ。ま、彼の場合は「他傷行為」の側面の方が

      問題だけど。。

           

P.S.4 仕方なく彼女を殴って鼻を折った、愛情あふれるDV男=福井博章

      一昨年の長澤まさみヴァージョンの『セーラー服と機関銃』が懐かしい

      ね。Amebaでブログまで持ってるとは知らなかった。。

    

P.S.5 なぜか「暴露療法」と書くことが多いようだけど、「Exposure Therapy」

      だからホントは「曝露療法」(何かにさらす治療法)と書くべきでしょ。

        

P.S.6 三井への通達は次の通り。(「外 名」は、外には0名って意味だろう)。

        千葉中央裁判所

        事件番号 平成19年(ワ)第1532号

        損害賠償 請求事件

        原告 真壁 清    外 名

        被告 三井 環奈

      

P.S.7 ちなみに、私の鼻もボキボキに折られてる。ブログに力を入れてるの

      は、ある意味、自分で形成手術を行ってるようなもの。無理して鼻高々

      状態にしてるわけだ。

     

P.S.8 視聴率は16.0%で、前回の21.2%から急降下。ま、前回は春ドラ

      マと夏ドラマの交替期で、ちょうど空白期間に話題作登場っていう恵

      まれた条件だった。今回の出来なら、このくらいの数字が妥当でしょ。

      

P.S.9 今回の記事のタイトルは、ウチの初期の代表作の一つ、

        『リアルな人間との向き合い方 野ブタ原作』

      を意識したものだ。この記事は、ドラマを意識した書評で、書き方が

      まだ下手だけど、内容的には今読んでもなかなかの出来になってる。

      『野ブタ。をプロデュース』のファンでまだ読んでない方に、改めて紹

      介しておこう。小説のあらすじを知りたい方にもお勧めの記事♪

      簡単に言うと、コードブルーの4人よりも、原作の修二は「幼い」のだ。

      悲しいまでの幼さが不気味なリアリティーを醸し出す秀作だった。。☆彡

    

cf.ドクターヘリを取りまく腕~『コード・ブルー』第1話

  不細工な生身の人間~『コード・ブルー』第3話

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  『コードブルー』のヘリコプターMD902について

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『シバトラ』第1話、軽~い感想♪

 おい ここに柴田と美月が来ただろ!

 来たよ そこの窓から飛び降りた

 ・・・いねぇ。。オイッ、入り口を押さえろ!・・・

 ありがとう♪

 早く行けよ

 あのさぁ こんな事 止めたいって思ったこと ある?

 あるに決まってんじゃん しょっちゅうだよ 私らだってバカじゃないんだから

 いつまでもこんな事続けちゃマズイってことくらい 分かってるよ

 そうか

 ウリやってないんだろ もう来んなよ

 (ウン・・)

 (アイ・コンタクト♪)

     

           ☆          ☆          ☆

素晴らしい☆ 大後寿々花の翳りを帯びた童顔と、南明奈のミニスカ婦警コスプレ

が! ・・・じゃなくて、ドラマ全体の出来が予想外に良かった。お見事、お見事! 

この『シバトラ~童顔刑事・柴田竹虎~』、視聴率は知らないけど、個人的には、

春以降に見たドラマの中で最高の出来だった☆ 1話ごとに見るなら、ラスフレや

アラフォーやコード・ブルーよりも上。3月下旬の『プロポーズ大作戦SP』以来の

大満足だ♪

                

正直、事件モノのヒューマン・コメディーとでも言うか、この手のドラマは基本的に

趣味じゃない。少年マンガ(安童夕馬原作、朝基まさし作画、週刊少年マガジン)

のドラマ化っていうのも、勘弁してくれよって感じ。フツーなら全くパスなんだけど、

藤木直人が金髪の元ワル・藤木小次郎(♪)の役で出るって言うから、雑用をこ

なしながら一応見てみたわけ。ウチは『ギャルサー』以来、藤木ファンが密かに

集う溜まり場となってるもんでネ。で、音声中心にチラチラ見る程度だったんだ

けど、グイグイと引き込まれてしまって、後半は真面目に見ちゃったわ。

      

冒頭いきなり、シバトラ=柴田竹虎(小池徹平)カッパを着てて、そこに藤木

が並んだだけでも、ニヤッて感じ。もちろん、『ホタルノヒカリ』以降、藤木と言え

ば、高野部長=雨ガッパ男なのだ。実際、アラフォー=『Around40』でも、カッ

パを着た妙なシーンが登場してた。藤木の金髪も、意外なほど違和感がないし、

ツッパリっぽい喋り方も、シンノスケ(『ギャルサー』)と「高野ぶちょお」を混ぜた

感じでスッと耳に馴染んでしまった。いかにも古着屋オーナーって感じのファッ

ションも含めて、いいんじゃないの♪ 藤木にとっては新たな分野の開拓だし、

おそらく早くも成功の印象がある☆

     

小池徹平は、まさに童顔刑事にピッタシのキャスティングで、可愛い顔と声で

淡々とマジメに演技する姿は、『医龍』の伊集院と重なった。上手いって感じは

ないけど、大げさじゃないのにマジメさが伝わる、好感持てる演技なのだ。剣道

四段ってことで、ハンガー、ビニール傘、掃除機のホース、ゴルフクラブを使っ

ての立ち回りを見せた後、最後は素手で真剣白刃取り。温もりのある血を流し

ながら、自殺しようとする宝生美月(大後寿々花)の包丁をつかんで止める姿は、

目を背けたくなる映像だったけど、ドラマのラストにふさわしい気持ちのこもった

ものになってた。

         

あそこは、映像の流れ的にもキレイに形が出来ている。ハンガーの「突き」のお

笑いからスタートして、包丁の「突き」(に見える自殺阻止)のシリアスな結末へ。

演出の佐藤祐市をホメるべきか、脚本の武藤将吾をホメるべきか分からないけ

ど、どっちにせよ上手かった。他の部分もね。

        

ストーリー全体の構成も、マンガ的なウソっぽさ死神の手、警察へのハッキング、

etc)が気にならないほど巧みなテンポとヒネリで、ドラマとしては模範的。Helter 

Skelter(ヘルタースケルター)所属のワル・池谷が美月を痛めつけてると見せか

けて、実は父親が問題・・・かと思ったら、ホントに病んでるのは美月自身かよっ

て感じで、リアリティも一応あるし、15分延長の時間を目一杯有効に使ってる。

      

おまけに、小技もあれこれ面白かったと思う。サイドカーに藤木と白豚(塚地武雅

ドランクドラゴン)が乗ってるB級映画っぽいシーンや、白豚がサイドカーから降り

れないってのも、ベタ過ぎて笑えたし、ウィッグ(かつら)まで娘に強要するコスプレ

近親愛もほど良いアクセント。さらに、SM的な要素の使い方も巧みだった。

            

まず、ウリをやってる女子高生が美月に対して「ドM」って言葉をお遊び的に投げ

かけておいて、実は本質を突いていた。と言うのも、美月は自分から家に戻って

父親の性的虐待(広義のDV)を受けようとしてたし、最後には自殺を試みたから

だ。『あしたの、喜多善男』第2話レビュー「母を抱擁するマゾヒスト」でも書いた

ように、広義のマゾヒズム=下へ向かう傾向の極端なものこそ自殺願望なのだ。

       

一方、もっと性的なイメージを含めたSMシーンに関しては、童顔の男の小池を

使ってたから、21時からの地上波でも問題ないだろう。緊縛、吊り、水責めといっ

た典型的かつ古典的な要素が、フィクションとして適度なアクセントになっていた。

           

さらに、ウリの女子高生たちが外見も中身も可愛かったのもいいね♪ 一見、全

く別世界で楽しく生きる理解不能なギャルに見えた彼女らが、実はフツーの女の

子で、美月&シバトラの脱出をサラッと手助けする。この僅かな情緒的シーンが

気に入ったから、この記事の冒頭に引用したわけ。彼女たちも決して、話の通じ

ない「宇宙人」ではない。それを、アクション的な展開の中にサラッと挿入してある

のに感心して、純粋で涙もろい私は、ちょっとウルウルしてしまったほどだ☆

         

あと、『ガリレオ』でもお馴染み、菅野祐悟の音楽もまずまずだし、Every Little

Thing (ELT)の主題歌『あたらしい日々』も結構好みで、ドラマの軽快な明るさに

合ってた。ベテランお笑い芸人・今田耕司の使い方もいいし、真矢みきのすっと

ぼけた係長も、シバトラの上司としてふさわしい。藤木小次郎とは、昔付き合って

た仲なのかな。最後に「いやらし~!」って感じの口パクをやってたけど。あんな

事とかそんな事とか、色々やってたのかね。今からまた復活してもいいけどさ♪

         

ほんと、全体的に出来のいいドラマで、目立つ減点ポイントといえば、事件解決

後の巨大バルーンの破裂シーンくらいかな。あそこは白豚の使い方がちょっと外

してて、スベった感があった。まあでも、その前の伏線として、あの巨大風船を入

れてたらしい黒いケースで藤木が白豚をポカッと殴る細かい漫才的お笑い(宝生

家の玄関)がプラスだったから、差し引きゼロでOK。他にも滑った感じが所々に

あるんだけど、それもまたB級コメディーっぽくて悪くないのだ。

            

あっ、そうそう。アッキーナ=南明奈のスカートの裾が上がったとかいう話をわざ

わざ出すんなら、あと5cmは短くしなきゃ! アイドル婦警があの程度のミニスカ

じゃ、全く物足りない。あれじゃ、ウリのたまり場や神奈川県立本牧高等学校の

女子高生たちにも負けてるね♪ 

       

という訳で、もう時間だ。とにかく、凄く印象がいいドラマだったから、今後もたま

に見ると思う。ただ、藤木は前クールでもかなり無理して扱ったから、レビューと

しては今期はパスしたいな。『ギャルサー』と違って深みやメッセージ性があんま

し感じられないのも、マニアックサイトのウチとしてはやり辛い所。ドラマの出来

は劣るけど、久々の山P=山下智久に注目する方が、ブログ全体のバランス的

にいいだろう。

               

ま、そう言いつつも、キムタク=木村拓哉の『CHANGE』に続いて月9に登場

する、織田裕二の『太陽と海の教室』の方が気になってるんだけどさ♪ 

それでは。。☆彡

                     

       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

P.S.「Helter Skelter」の意味は、「でたらめに、乱雑に、あわてふためいて、

    混沌」って感じだ。副詞、名詞、形容詞、どれでもありで、「メチャクチャ」

    とか「ワヤ」とか訳すのがピッタリかも。

    古着屋のテンメイじゃなくて店名「SABBATH SABBATH」は、「安息日、

    休息、悪魔の宴」って感じだ。あの店にピッタリの名前かも♪

           

P.S.2 シバトラ=小池徹平が一生懸命こいでた自転車(MTB)の車種を求

      める検索があちこちで飛び交ってるんだろうけど、残念ながら今回は

      分からなかった。ちょっと悔しいかも。。

            

P.S.3 初回視聴率13.0%か。ちょっと厳しいけど、まあそんなもんでしょ。

      ファンタジックでシリアスなコメディーとしては同類の傑作ドラマ、『ギャ

      ルサー』だって、その程度の数字だもんね。全く、ノープロブレム♪☆彡

             

cf.再び駆け出したアリスたち~『Around40』最終回

     ブカブカの大きな愛に包まれて~『プロポーズ大作戦SP』

   縁側と結ばれた少女~『ホタルノヒカリ』最終回

   感謝すべき遭遇、時空を超えた銀河~『ギャルサー』最終回

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『コード・ブルー』のヘリコプターMD902について

月曜日の朝、早起きして自転車に乗ろうと思ってたのに、予報に反してまさかの

雨。急に余った時間をどうしようかと思ってる内に、ハマってしまったのが、『コー

ドブルー』でドクターヘリ用に使ってるヘリコプターの研究だ♪ ドラマファンの多

くを占める女性は、全くスルーしそうな内容だけど、少数派の男性の中には興味

を持つ人間が少なからずいるだろう。実際、男性ブロガーにはヘリ情報を掲載

した人が目立ってた。ともかく、私自身は調べて面白かったし、かなりキレイに理

解できて気持ち良かったから、記事にまとめとこう。

     

まず、ドラマのエンドロールに出てくる「日本医科大学付属千葉北総病院」のサ

イトに飛ぶと、「マクドネルダグラス社製、MD-902」という名前を出したあと、

エンジンスタートから約2分で離陸可能・・・機体がコンパクトでテールローター

が無いため安全で低騒音・・医療機器が標準装備された救急専用ヘリ」という

特徴が書かれてる。「テールローター」とは、ヘリコプターのテール(しっぽ)の末

端によく付いてる小型プロペラのことだ。なるほど、確かにドラマのヘリには、後

ろのプロペラがない。

    

続いて、「MD-902」とかで検索すると、日本の代理店「株式会社エアロパー

トナーズ」のサイトがすぐ見つかる。ここで説明を読むと、製造会社は1999年

以降、MDヘリコプターズ社という名称になったとある。さらにウィキペディアを見

ると、マクドネルダグラス社は1997年にボーイング社に吸収合併されてるし、

英語のウィキを見ると、マクドネルダグラス社やボーイング社とMDヘリコプター

ズ社は全くの別会社だ。したがって、日本医科大学付属千葉北総病院が2001

年に導入したヘリを「マクドネルダグラス社製」と書いてるのは、ちょっと疑問だ。

97年以前の中古機なら一応つじつまが合ってるけどね。

            

会社からヘリの話に戻すと、代理店のサイトには細かいデータが載っている。   

   機体寸法 全長10.39m、横幅2.84m、高さ3.66m

   プロペラ(=ローターブレード) 直径10.3m

   キャビン寸法 全長2.69m、横幅1.44m、高さ1.24m

   標準座席数 8 (担架1つ乗せると座席5)

   最大巡航速度 250km/h

   最大航続距離 標準648km (燃料タンク増槽で828km)

   

なるほど確かに、数十km以上の距離の場所だと、救急車より遥かに速そうだし、

かなりの僻地までの往復でも大丈夫だ。エンジン2基の双発機だから、能力はも

ちろん、安全性も高い。キャビン寸法から考えると、おそらく架2つ乗せること

も可能だろう。担架1つなら、操縦士の梶寿士(寺島進)と藍沢耕作(山P=山下

智久)、白石恵(新垣結衣)、緋山美帆子(戸田恵梨香)、藤川一男(浅利陽介)

の全員を乗せれるわけね。ま、指導係の黒田修二(柳葉敏郎)を乗せるんなら、

藤川か緋山が置いてけぼりってことか♪

            

        ☆          ☆          ☆

さて、この程度で止めるようでは、まだマニアックサイトの名に値しない。当然、

アメリカの MD Helicopters 社 のHPにも飛んだ。すると意外な事に、なかなか

「MD902」という機種名が見当たらない。僅かに、「NEWS」の欄に記事があ

るだけで、それっぽい機体の写真には「MD EXPLORER」という名前が付い

ている。そこでまた英語のウィキを見ると、「MD902」というのは非公式な通称

にすぎないそうだ。

    

で、元の会社のHPに戻ってMD EXPLORERの説明を読むと、さらにまた引っ

かかることになる。なぜか機体の寸法が違うのだ。例えば機体全長。日本の代

理店には10.39mとあるのに、こちらでは9.86mになってる。英語のウィキだ

と9.4m-9.8m。要するに、年式とかによって多少の変化があるってことなの

か、今のところ不明だ。

    

気になってた直接的な稼動コストもチェックした(保険、格納庫、人件費は別)。

2001年の時点で、1時間あたり、燃料136ドル、機体150ドル、エンジン113

ドル、計398ドルとなってる(端数は四捨五入。元のデータが一部間違ってたの

で訂正)。ちなみに、燃料は「ジェットA」と呼ばれる灯油系のもので、灯油の値

段はこの7年間でほぼ倍増したことを考慮すると、現在は燃料272ドル、1時

間あたりのコストは534ドル。現在の為替レートは1ドル107円ほどだから、結

1時間57000円ほどだ(日米の各種価格の差は無視)。

       

 (☆深夜追記:2007年版の直接的稼動コストが別に記載されていた。計659

          ドルで、この1年の灯油価格の上昇(3割ほど)を加味すると、

          759ドル。つまり約1000円

          そこには「Model 902」とも表示されてた。まさか、これを略し

          たのがMD-902という呼び名なんてことはないと思うけど♪)

                  

この値段にはちょっと驚いた。というのも、各種情報源でドクターヘリの1時間の

コストは50万円ほどだと聞いてたから、完全に1ケタ違ってる。ということは、ドク

ターヘリのコストのほとんどは人件費と考えていいのかな。やっぱ医者やパイロッ

トは儲かるってことか。保険や格納庫にそんなに金はかからないでしょ。とにかく、

ヘリ自体の稼動コストは予想外に安かった。   

        

最後に、この機種の売りの一つであるテールローター(後部プロペラ)を使わな

いシステムについて。NO TAil Rotorの略で「NOTAR」(ノーター)と呼ばれる

このシステム。一番簡単に本質を説明するなら、後ろの小型プロペラを機内に

格納してるのだ。で、テール(しっぽ)の途中と末端から空気を噴き出して、機体

をコントロールしてるわけ。

    

そもそも、なぜヘリコプターにはテールローターとかNOTARが必要なのか。そ

れは、回転イスに座った時のことをイメージすれば分かりやすい。上体をグイッ

とひねると、反動で逆向きにイスが回転するはずだ(物理学的には角運動量保

存則による動き)。回転イスと同様に、ヘリコプターのプロペラが上から見て反時

計周りに回転すると、機体は逆に時計回りに回転しようとする。この動きを止め

るように制御するのが、テールローターやNOTARシステムなのだ。

       

さて、このくらい書けば、ブログのドラマ関連記事としては十分だろう。もちろん私

は、「ヘリオタ」ではなく、英語と物理と数学にあまり不自由しないマニアックブロ

ガーにすぎない。ヘリそのものに興味があると言うより、ヘリをネタにして自分の

調査技術を磨いたってことだ。ちょうど、ドクターヘリの救急患者をネタに自分の

医療技術を磨く藍沢みたいにね♪

ではまた。。☆彡

           

          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

P.S.ちなみに、ヘリと違って扇風機の本体が回転しないのは、羽が軽くて小さ

    めなことと、本体が重くて床とかに固定されてることによる。

    テールローターやNOTARも、プロペラが軽くて小さいから、機体への悪影

    響は無視できるんだろう。

        

cf.ドクターヘリを取りまく腕~『コード・ブルー』第1話

  折られた鼻との向き合い方~『コード・ブルー』第2話

  不細工な生身の人間~『コード・ブルー』第3話

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ドクターヘリを取りまく腕~『コード・ブルー』第1話

 どうだった ヘリ?

 何とか1ミッション終えたってとこかな

 19歳の子 右腕切断だったよね

 あぁ

 現場で 腕切断した時 何か感じた?

 感じたよ 熱さ

  (エッ・・・)

 熱いよ 凄く 外のオペは 普段のオペとは全然違う

 戦場だよ 切断中もな 汗が落ちるんじゃないかと思って 冷や冷やした

 でも 面白かった~~♪

  (・・・・・・)

 やっぱ凄いね ここは 面白い症例が続々来る

 フツーの病院の1年の経験が フライトドクターなら1ヶ月でできる

 お前だってそうだろ そのためにここに来たんだろ

 オレはやるよ ここで1ミッションでも多くヘリに乗って 沢山の症例をこなす

 そして誰よりも早く オレは 名医になる

     

          ☆          ☆          ☆
   
しまった~! またやってしまった。あれこれ下調べしてたら、肝心の記事を書く

時間が無くなっちゃったわ。人間なかなか成長しないね。そりゃ、オレだけか♪

『コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』。救急車よりも「緊急」の救命を行うの

が、ドクターヘリってわけか。山P=山下智久は、ドキュメンタリーで見て知って

たって話だけど、私は知らなかったから、早速あれこれ調べてみた。ドクターヘ

リだけで、8時間くらいはかかるんじゃないかな。ネットだけでもね。もちろん途

中で止めたけど、思ったより面倒な話だった。

    

  (☆7月8日追記: ヘリコプター自体の解説記事を追加。

             『コードブルー』のヘリコプターMD902について

             

公式サイトには「日本では昨年6月に法制化された新たなる医療システム・・・

今、世界各地で検討・実施され、日本でも2007年から本格的に始動したプラ

ン」とか書いてるから、去年始まったのかと思ったら、ウィキペディアだと「2001

年にドクターヘリ導入促進事業が始まって」とある。ところが、さらに調べると、そ

もそもドクターヘリってものは救急ヘリを表す通称にすぎないから、救急ヘリコプ

ターってことなら1959年~60年頃から自衛隊がやってたそうだ(『わが国にお

けるドクターヘリの歴史』 小濱啓次 川崎医科大学救急医学)。

   

という事は、ドクターヘリ誕生の地とされてるドイツの1970年よりも古いことに

なる。それどころか、英語のウィキの「Air ambulance」(直訳すると航空救急。

ambulance helicopter より普通の言葉)を見ると、様々な軍事組織で1914年

から18年にかけてテスト、28年にオーストラリアで初めて設立されたとある(ヘ

リかどうかは不明)。

            

もちろん、ヘリを使った十分なシステムとしての整備はドイツが最初って話なん

だろうけど、何をもって十分なシステムと呼んでるのかがまたビミョーな話だ。

そうすると今度は、ドイツの実情を探る必要が生じるわけ。ちなみにドクターヘ

リは、ドイツ語で「Rettungshubschrauber」。「Rettung」が救急、「hubschrauber」

がヘリだから、直訳すれば救急ヘリだ。これをドイツ語のウィキペディアで調べ

ても、かなり簡単な説明しか載ってない。むしろ日本のサイトで調べた方がいい

な、とか思い始めた所で時間切れになってしまった。。

        

エッ、ドクターヘリなんかどうでもいいから、ドラマについて語れって? って言う

か、山下のムキムキの裸体とか、『クロサギ』的な翳りを帯びた美しいルックス

の魅力について書けって? 分かってないねぇ! 確かに山Pは、飛び抜けた美

少年だとは思うけどさ。あの髪型が似合ってるかどうかはビミョーでしょ♪ いや

いや、そんな話じゃなくて、そもそもドクターヘリがどんな物か分からなきゃ、語る

に値するドラマなのか、書くに値する主人公なのかどうかも、分からないわけよ。    

             

ウチがドラマに傾斜するキッカケとなった『野ブタ。をプロデュース』以来、山P

(彰)や戸田恵梨香(まり子)は特別扱いしてきたし、ウチでの2006年最大の

ヒットとなった『ギャルサー』以来、新垣結衣(ナギサ)も結構好きだ。柳葉敏郎

(黒田)児玉清(田所)も好きな俳優だけど、肝心の主題のヘリに興味が持て

なきゃ、莫大な時間とパワーを費やす気には「なりにくい」。ま、「ならない」とま

では断言しないけどね。小市民ブロガーだからさ♪

         

で、このドクターヘリがどれほど活躍してるのかっていうと、確かに独特の効果

は発揮してるんだけど、大きな目で見るとちょっとビミョーなのだ。公式サイトに

は、「平成20年1月末現在、累計で、13道府県14か所」と書いてあるし、ウィ

キだと1道1府10県13病院、6月27日の朝日新聞朝刊には全国で14機と書</