うつ病の診断基準2~気分変調性障害

3週間ほど前、NHK『ためしてガッテン』のうつ病特集を見た後、「うつ病

の診断基準と抗うつ薬」という記事を書いたら、予想以上のアクセスを頂

いた。テレビの影響の大きさもあるだろうけど、うつ病が気になる人はやっ

ぱり多いんだろう。

            

特に、自分または身近な人がうつ病のように感じられる時、病院に行く前

に自分で軽く「素人診断」してみるのは自然なことだし、そのための情報

も今の世の中には溢れ返ってる。だからこそ、信頼性の高い情報を選択

しないと、混乱や誤解が増すだけになってしまうだろう。

              

前回の記事では、わりと信頼度の高いNHKの人気番組に加えて、現代

精神医学の国際標準マニュアル『DSM-Ⅳ-TR 精神疾患の診断・統

計マニュアル』(米国精神医学会,医学書院,以下DSMと略記)を参照し

て、うつ病の最低限の診断基準(正確には大うつ病エピソード)を説明し

ておいた。

                                

ここに再掲すると、
     
   1. ほとんど毎日、抑うつ気分(ゆううつ)が続く。

   2. 何に対しても楽しいと感じることができず、興味がわかない。

   3. 食欲が低下している。体重が減った。

   4. よく眠れない。

   5. イライラする。

   6. 疲れやすく、だるさがとれない。

   7. 自分を責めてばかりいる。自分には価値がないと思う。

   8. 集中力が低下し、考えることができない。

   9. 死んだ方がよいと思う。

                

これらの内、1と2のいずれかを含む5項目が2週間以上続いて、苦痛や

生活上の支障を伴う時に、うつ病と診断される・・・というのが『ガッテン』の

説明だ。でもこれは、DSMの基準をかなり省略して書いてるし、各項目に

当人があてはまるかどうかの判断も素人には難しい

                 

さらに厄介なのは、一般に「うつ病」(広い意味)と呼ばれる心の病に、色

んな種類があることだ。上に挙げた9つの症状は、基本的には「大うつ病

性障害」(Major Depressive Disorder)、つまりメジャーな(or典型的)うつ

を診断するためのものである。それ以外にも、代表的なうつ病だけで、

気分変調性障害、双極性障害(いわゆる躁うつ病)が存在。さらに、これ

ら全体をまとめる「気分障害」というカテゴリーとは別に、「適応障害」とい

うカテゴリーの中にもうつ病的な障害があるのだ。

               

前回は結果的に、「大うつ病性障害」の診断基準を示したことになるから、

今回は「気分変調性障害」の診断基準を示しとこう。私が基本的に参照し

てるのは、精神医学マニュアル・DSMそのもの。他に、日本うつ病学会・

理事長の人気者、野村総一郎が去年出した力作『うつ病の真実』(日本評

論社)なども補助的に参照している。

                

         ☆          ☆          ☆

さて、「気分変調性障害」(Dysthymic Disorder)は、「大うつ病性障害」と

同じく「単極性」、つまり「うつ」単独の障害であって、「躁」も加わる「双極

性」障害(つまり躁鬱病)とは区別される。簡単に整理しとこう。

                  

       単極性(うつだけ)  ── 大うつ病性障害

                        気分変調性障害

       双極性(躁もある) ── 双極性障害(=躁うつ病)

                     (注. 単純化した分類に過ぎない)

                

気分変調性障害が、以前の大うつ病性障害と区別されるポイントをまず

大まかに書いとくと、前に挙げた診断基準(=大うつ病エピソード)を満た

さない抑うつ症状があることと、抑うつ気分が存在しない日も多少あるこ

と(だから気分変調性)。要するに、軽めなのだ。

                                             

正式な診断基準をすべて書くと複雑すぎるし、前の基準も省略版だった

のだから、今回も省略版の診断基準を書いとこう。ただし、今回は私個

人の判断で省略している。正式な診断は病院の精神科医に任せるのが

大前提なので、悪しからずご了承を☆

         

  ☆気分変調性障害の診断基準 (簡易版)

   A.抑うつ気分がほぼ一日中あることが多く、2年以上続いてる。  

   B.抑うつの間、以下のうち2つ以上が存在。

     (1) 食欲減退、または過食

     (2) 不眠、または過眠

     (3) 気力低下、または疲労

     (4) 自尊心の低下

     (5) 集中力または決断力の低下

     (6) 絶望感

   D.障害の最初の2年(小児や青年なら1年)は、大うつ病エピソード

     が存在しない

   E.躁病エピソードがあったことはない。

                     

   以上のA、B、D、Eすべてが満たされれば、気分変調性障害

           

          ☆          ☆          ☆

基準Eは、要するに「うつ」の反対の「躁」症状がないということだ。「躁病

エピソード」(=躁病の診断基準となる症状)については、次回の記事で

また説明することにしたい。あと、上で基準のC、F、G、Hは全く省いてる

し、A、D、Eもかなり省略してある(Bはほぼそのまま)。

             

こうした基準は本来、なるべく簡単に客観的診断を行うために考案された

ものだけど、「大うつ病性障害」と「気分変調性障害」を見ただけでも、一

般人の感覚でいうと面倒な話だろう。実はうつ病学会理事長の野村によ

ると、「専門家の間ですら、うつ病概念への安直な理解、もっとはっきり言

えば誤解が蔓延しつつあるのだ」(『うつ病の真実』 p.2)。

                                         

あらためて思うこと、また理解すべきことは、心の病の複雑さだろう。複雑

なものをあまりにも簡単に理解したり、手軽に治療したりすると、かなりの

「無理」が生じてしまうのは容易に想像できることだ。

           

ウチでは、ブログとして出来る範囲で、なるべく正確で公平な情報を発信し

たいと思ってる。ただしあくまで基本は、病院のプロに任せること。運悪くそ

れが上手く行かなければ、別のプロに頼るしかない。それでもダメなら、あ

るいはそれが出来なければ、やむを得ず他の道を探るしかないだろう。

                                 

次回のうつ病記事では、双極性障害(Ⅰ型、Ⅱ型など)を取り上げる予定。

とりあえず、今日はこの辺で。。☆彡

            

       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

cf.うつ病の診断基準と抗うつ薬~NHK『ためしてガッテン』

  うつ病の血液診断と遺伝子変化

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太宰治『人間失格』、軽~く再読♪

太宰治、生誕100年。おまけに6月19日が「桜桃忌」(誕生日&自殺遺体

発見日)ってことで、ここ2ヶ月くらいはホント、太宰の名前を見る機会が多

かった。特に朝日新聞の記事の多さは凄かったね。映画(生田斗馬主演、

荒戸源次郎監督)の撮影も始まったことだし、メディア全体で話題を盛り上

げようっていう連携プレーは分かるけど、もうちょっと控え目の方が彼自身

も喜んでくれたと思うな。。

                           

ともかくウチとしても、先月の芥川龍之介の記事にポツリポツリと検索アク

セスが続いてることだし、太宰について1本くらい書いとかなきゃなと思っ

て、数日前に『人間失格』の文庫本を本棚の奥から引っ張り出してみた。

昔一度読んでる小説だし、たかが120ページほどだから、すぐ読めるだろ

うと思ったら、大間違い。1ページ目からすぐに手が止まってしまったほど

で、ようやく今夜読み終えたばかりだ。

               

以下、まだ読んでない方や忘れてしまってる方はネタバレにご注意あれ♪

あと、熱狂的な太宰ファンにはお勧めしないとあらかじめ言っておこう。

ずしも批判的な内容ではないけど、絶賛する文章でもないので念のため。。

                    

       ☆          ☆          ☆                  

全体の構成と分量は、次のようになっている。

              

   はしがき      3ページ   (「手記」の「読み手」が執筆した形)         

   第一の手記   14ページ   (主人公・葉蔵が執筆した形)

   第二の手記   42ページ   (同上)

   第三の手記   60ページ   (同上)

   あとがき      4ページ   (手記の読み手が執筆した形)

          

簡単に言うと、手紙の形式で自伝物語を書き、その手紙を読んで語る人

物の形で、自分を客観的に見る足場を作ってるわけだ。だから、もちろん

メインは「手記」であって、特に太宰自身の自殺と重なる終盤の「人間、

失格」の場面が見せ場だというのは理解できる。

                

ところが、最初のはしがきで語る「執筆者」(手記の読み手)自身が、主人

公と同じくらい何とも屈折した陰鬱さを漂わせてるから、メインまで待てな

いのだ。1ページ目でもう脱落しそうな感じ。それに対して、ラストの「あと

がき」では、「執筆者」はサラッと語って終わりだから、要するに小説の書

き出しが上手く行ってないんだろう。つまり、執筆者と主人公の区別、ある

いはズレが上手く作れてないのだ。

                                                           

このはしがきで、執筆者は主人公・葉蔵の写真の奇怪さについて語って

るけど、太宰自身が自分の外見に対して奇妙なほどの執着を示してる感

はある。非常に自信を持ってる一方で、不気味にも感じてる、極端に分裂

した自己矛盾的感覚。だから、1行目からいきなり「写真を三葉」と書き始

めたんだろうし、主人公の名前が「葉」蔵(=葉三)になってるんじゃない

だろうか。ちなみに太宰の本名は津島修治だから、まったく別物だ。

                              

その後、主人公の「第一の手記」がスタート。これもかなり挫けそうになっ

た。葉蔵の田舎の小学校時代を中心に語ってるんだけど、いくら何でも

性格が悲惨過ぎて、読みながら顔をしかめてしまう。周囲の人間に対す

る不信や恐怖を描くだけなら構わないし、暗いのも最初から分かってる

ことだ。でも、自分と同じくらい他人を貶める屈折した語り口が、何とも

聞きづらい。

                          

好意的に見るなら、「他人をそうとしか見れない可哀想な子供の内心」

というものを丹念に描いてるとも言えるし、実際かなり後になって、世間

は思ったほど怖くないといった感じの記述も出る。ただ、人前で「演技」し

てしまう自分の哀しさを語ると同時に、演技力の素晴らしさを誇示してる

のが、また何とも読み辛いのだ。たかが子供の演技に、そこまで周囲の

大人たちがまんまと引っ掛かるはずはない

       

だから、「第二の手記」における恐怖の告白もあまりインパクトがない

けだ。つまり、中学になって出会った「白痴に似た生徒」・竹一に、演技

を見破られて「ワザ。ワザ」(=わざとやってる)と言われてしまい、「震撼」

したんだけど、それ以前に周囲の微妙な空気から、バレてることを感じ

とっておくべきだ。何を今さらという気もするし、むしろ太宰が竹一を登場

させたこと自体が不自然過ぎて、「ワザ、ワザ」に感じる。

           

「世界が一瞬にして地獄の業火に包まれて」なんて大げさな表現まで続く

と、つい笑ってしまいそうにもなってしまう。ただ、4回も自殺未遂を繰り返

した末に入水心中した太宰だと、気軽に笑うのも難しい。それに対して、同

じ破滅型でも現役で活躍中の車谷長吉の文章なら、素直に笑えるのだ。

                                             

その後、東京へ出て高等学校に進学。「偉い絵画きになる」という竹一の

予言は外れたものの、もう一つの予言は見事的中。つまり、「に惚れら

れる」のだ。実際の太宰がどうだったかについては知らないけど、非常に

屈折した性格の主人公がここまでモテる小説というのも珍しいんじゃない

だろうか。

                         

ただ、この惚れられ過ぎについては、以前ほど読みづらくもなかった。と

言うのも、実際にあってもおかしくない程度のモテ方には留めてあったし、

男には全く好かれてないからだ。マルクス主義の同志に人気があったよ

うにも読めるものの、むしろ上手く利用されたと言う方が正確。唯一の友

達らしき人物・堀木はロクでもない男のような描かれ方で、気の毒になる

ほど友達に恵まれてないから、女が次々に変わってもわりと温かい目線

で受け止めることが出来る。

                                       

結局、女との自殺で自分だけ生き残って、取り調べ中に大げさな咳をし

たら、検事が「ほんとうかい?」と静かな微笑。竹一以来の侮蔑に冷や汗

を流して、第二の手記は終了。こう来れば、形式的には、第三の手記

最後にも演技を見破られる話があるべきだけど、なぜかそれはなかった。

主人公が大人になったからか、あるいは死の直前で余裕が無くなった太

宰の小さなミスか。

             

という訳で、その第三の手記。最も分量が多く、最後に「人間失格」となる

部分で、ここと「あとがき」はかなり面白かった。太宰の死の少し後、雑

誌『展望』八月号に掲載されたそうだけど、心待ちにしてた読者も満足し

たことだろう。

                         

女の話の多さは相変わらず。それに加えて、アルコール中毒薬物

の話も登場。最後にどうなるかはあえて書かないけど、代わりにわか

りやすい文章を引用しておこう。

                                    

   「人間、失格。

    もはや、自分は、完全に、人間で無くなりました」。

       

この「、(読点)」の多さが太宰の文体的特徴の一つで、小説全体としては

あまり褒められたものではない。ただ、この箇所に限って言うなら、深い

喪失感と呆然とした様子を表す効果を認めていいかも知れない。

                                       

「人間、失格」状況に至るストーリーの流れとか勢い以外にも、が挟ま

れたり、冗談とかユーモアのようなものがあったりして、一気に読み進め

る内容だ。「罪のアントニム(対義語)は、何だろう」なんていう知的ゲーム

では、ドストエフスキーの『罪と罰』にも触れながら、軽い哲学的考察まで

登場している。

                                                    

含蓄に富む箇所をあえて単純に扱うなら、罪のシノニム(同義語)が無垢、

対義語は罰だろう。罪深い人間の彼は、最後に重い罰を神から受ける。

皮肉なことに、この罰によって初めて、彼は解放されることになる。だから、

罪の対義語は罰なのだ。。

                                                   

        ☆          ☆         ☆

小説全体を通じて、一番インパクトがあるのは第三の手記のラスで、こ

こがなかなか巧みだから、読み終えた直後の印象は意外なほどいい。た

だ、本当のラスト。つまり、あとがきの最後はもう一つかな。ともかく、どち

らもここには書かないことにしよう。

                        

小説自体より気になるのは、太宰の人気があり過ぎること。特に、『人間

失格』が600万部を超えるヒットになってることだ。あのサトエリ=佐藤江

梨子も少女時代に涙を流して読んでたという話が、先日の朝日新聞に紹

介されていた。

                               

現在の少なからずの人間と共通する部分を探すなら、もともと経済的に

はわりと裕福だったけど、今は苦しい。周りに人はいるけど、内心は非常

に孤独。周囲への不安と恐怖に怯えつつ、自尊心と自己卑下の間を揺

れ動きながら、やっとの思いで生きいる、と言った所か。女(または男)、

酒、薬という要素は、一部の読者(経験者)は共感できるだろうけど、人

気の本質ではなく、むしろ枝葉の話だろう。

                       

とにかく、うつ病を始めとする心の病というものが注目を浴びる今、病ん

だ生を克明に描いた文学作品としての価値はあるだろう。太宰自身の人

生と切り離すことが出来れば、色々と大胆な読み方も可能になるし、笑顔

でユーモアを味わう気にもなれるはず。不幸と共存する幸福のようなもの

も味わえると思う。ただ、その切り離しはかなり難しいのも現実だろう。。

                                      

ではまた。。☆彡

      

        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

cf.芥川龍之介『蜘蛛の糸』と鈴木大拙訳『因果の小車』

  破滅型の作家、車谷長吉の人生相談は面白い♪

  うつ病の診断基準と抗うつ薬~NHK『ためしてガッテン』

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おしゃれなランニング雑誌、『Running Style』

RUN 10km,44分45秒,心拍157

オォーッ、10km走で44分台っていうのはかなり久々のような気がす

るな。ロクに走ってないし、今晩も気合なんて入ってなかったのに、やっ

ぱり少しずつスピードが戻って来てるね♪ まだまだだけど。。

               

さて、今晩は『Running Style』という雑誌について書いて

みよう。6月号の表紙はスポーツ好きな売れっ子女優・片瀬那奈。実は最

初見たとき、吉高由里子に見えてしまった。キリッとした顔立ちも、スト

レートロングの髪も似てるけど、年齢とスタイルが違ってるか。片瀬はやっ

ぱスタイルいいね♪ いや、これは本質的な話なのだ。要するにこの雑誌

は、スタイルにこだわってるのだ。

           

スタイルと言っても色々あるけど、分かりやすい特徴がファッション・ス

タイル。先日記事にした女性向け自転車雑誌『smyle cycle』

ほど徹底的にこだわってる訳じゃないけど、非常にスタイルが良くて爽や

かなモデル、TOMOMIと倉澤和枝を巻頭特集に持ってきて、ファッショ

ン雑誌かダイエット雑誌みたいな明るいノリにしている。特に倉澤和枝は

お嬢様っぽくて好きだな☆ 名前は地味だけど♪

                

中盤のダイエット特集ではモデルの木寺真由美を起用。この部分の色調は

パープルっぽいピンク。その前には、東京マラソンとマウイマラソンの記

事。華やかなイベントを前面に押し出してるけど、それでいてトレーニン

グ記事の内容もしっかりしてるし、マニアックなテーピングの特集もある。

つまり、故障の手当てや予防のためのテープの巻き方だ。また、市民ラン

ナーやスポーツ選手のランニング・スタイルって言うか、ライフスタイル

をまとめた部分はしっとりと味わい深い。

                

巻末には「トレイル・ランニング・スタイル」なんて特集もある。山とか

自然の中を遊び感覚で走る人気のスタイルで、ここも色調はパープルピン

ク。完全に女性を意識したカラフルな作りで、同時にエコも意識してる。

               

ただ、雑誌自体は特に女性向けってわけでもないから、トータルで見ると

ちょっとありがちな幕の内弁当っぽい構成にはなってる。似たような雑誌

が少なくないから、ブームが去った後はビミョーかも知れない。まあ、も

うしばらくランニング・ブームは続くだろうけどね。とにかく、隔月刊

この雑誌は今後も注目しておこう。次は7月9日発売だ。  

                

       ☆        ☆        ☆

と言うわけで、雑誌の話を書いてる内に時間が経っちゃったな。今夜は走

るか走らないかビミョーな所だったけど、夜になって涼しい風が吹いて来

たから、お散歩気分で近所の公園に出発。ところが到着早々、ちょうどい

いペースで走ってるランナーがいたから、一気に1km4分30秒ペース

までスピードアップ。

         

その後、もう少し縮めて、復路もそこそこマジメに走ったおかげで、10

kmで45分を切ることに成功した。後半はほぼ4分20秒ペースを維持

してるから、なかなか気分いいね♪ 後半、お腹がちょっと痛くなった

いでスパートできなかったけど、そのトラブルさえ無ければまだまだ余裕

はあった。

                 

トータルでは1km4km28秒ペース。ホントはもうちょっと走りたかっ

たけど、またブログの締切時間があったから仕方なく帰宅した。悲惨なPC

トラブルの時期まで毎日更新するっていうのは、本当にキツイな。この後、

いよいよ修理に出すから、更新を継続できるかどうかちょっと不安だけど、

まあ古いパソコンと携帯を頼りにするとしよう。そろそろ朝型の生活に戻し

たいから、明日の夜は早めに寝て、火曜の朝に走ろうかな。ではまた☆

       

往路(1.15km)   5分41秒  平均心拍125

 1周(1.1km)   5分00秒        146

 2周          4分59秒        152

 3周          5分02秒        155

 4周          4分48秒        157

 5周          4分52秒        159

 6周          4分49秒        161

 7周          4分40秒        164

復路           4分55秒         158

計 10km 44分45秒 心拍157(85%) 最大170(周回ラスト,推定)

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中学校の理科の教科書、キレイで面白くてお買い得♪

今日はいつも以上に眠い。昨日、木村拓哉&綾瀬はるか『MR.BRAIN』第1話

の本格的レビューをアップした関係で、ますます睡眠時間が削られてしまったの

だ。ドラマ記事を真面目に書いたのは、4月末の中居正広&上戸彩『婚カツ!』

第1話以来だから、特殊な脳の使い方をして疲れたって部分もあるだろう。

       

こうゆう時、キムタクなら糖分補充でバナナを美味しそうに食べて、その姿に綾

瀬が見とれるなんていう妖しい光景が生じるんだけど、私がバナナを食べても

ダメだよな♪ やはり、視聴率24.8%を軽々と確保する抱かれたい男No.1

は別格の存在なのだ。

                 

で、今夜は超~眠いから、簡単な記事でお茶を濁したいわけ。そこで朝日新聞の

朝刊と夕刊を見ると、適当なネタが見当たらない。また大学レベルの数学の記事

を書こうかとも思ったけど、それより目新しくて見栄えのいい記事を書きたくなった

のだ。そうなれば当然、中学校の理科の教科書しかないだろう♪ 当然かよ!

           

          ☆          ☆          ☆                 

私は最近、理数系の高度な理論に接近しようとしてるけど、その一方で、最も

本的な話にも関心を抱いてる。我々が学問の基本を教えられるのは学校、特に

義務教育だ。でも小学校まで手を出すと、教科書の冊数が一気に増えるし、あま

りに内容が簡単すぎて逆に読みづらい。そこで、適度な妥協点として選んだのが、

中学校の教科書ということだ。

                        

流石に自分が使ったものはどこかへ消えてるし、新しい教科書の方が遥かに面

白いのは知ってた。そこで大きな書店に行って、標準的な理科の教科書4冊セッ

トを購入。啓林館『未来へひろがるサイエンス』、1分野(上・下)&2分野(上・下)。

090525a 一応、上に小さく「中学校理科用」と書い

 てるけど、大きな活字は「SCIENCE」な

 んだね。これだけでもホホーッて感じだ。

              

 ちなみに、1分野は物理・化学で、大まか

 な目安だと中2の前半まで。2分野は生物・

 地学で、中2の後半からだ。あと、自分で

 買った教科書の素晴らしさを宣伝してる

んだから、この程度の写メ掲載は著作権侵害にはならないと判断する。関係者

の皆さん、よろしくネ♪

                                         

090525b さて、書名や表紙の華やかさ以上に凄

 いのは、非常にキレイな中身。1冊平均

 約140ページが全てカラーで、写真&

 イラスト満載の楽しい読み物になってる。

 下手なマンガや絵本よりよっぽど面白

 いんじゃないかね。ジェットコースター、

 おもちゃの車、二足歩行ロボット、携帯、

 風力発電、色んな動植物、阪神大震災、

ロケット、花火、バラエティ番組的な面白実験等々。子供が気軽に、あるいは身

近に興味を持てそうなものばかり詰め込んであって、知識としても私が忘れてる

話や知らない話がかなり入ってる (^^ゞ

                                                   

090525c 流石に物理だけは余裕だけど、他は思

 わず苦笑するほど目新しい内容だらけ。

 ま、あえて言い訳するなら、余裕のある

 今だからこそ、その目新しさや意味がき

 ちんと理解できるとも考えられる。そもそ

 も昔は、教科書なんて好きじゃなかった

 もんね(算数&数学以外)。押し付けが

 ましいし、見た目も切り口も堅苦しいし。

今は、自分からわざわざ買ってるし、見た目も非常にキレイで切り口も斬新だ。

これは知的好奇心豊かな大人の皆さんに是非お勧めしたいな☆

                 

090525d 気になる(?)お値段の方も、当然格安

 だ♪ 裏表紙には「この教科書は、これ

 からの日本を担う皆さんへの期待をこ

 め、国民の税金によって無償で支給され

 ています。大切に使いましょう」なんて文

 章が、小さな活字で書かれてる。ただし、

 私はお金を出して買ってるから、その文

 章の上に値札シールが貼り付けられ

てるのだ♪ 1つの分野が上下503円+494円。したがって、4冊で1994円

これはお買い得だと思う。ちなみにレシートを見ると非課税になってて、ますます

得した気分だ♪ セコイわ!

                     

生涯学習の大切さが強調される今、非常に厳しい検定をパスして、しかも昔より

遥かに読みやすくなってる中学校の教科書。ぜひ書店で手にとって確かめて頂

きたいし、お子さんのいらっしゃる方は、実際にわが子が使ってる教科書に目を

通してみるのもいい事だと思う。ネットの通販でも簡単に手に入る。

                       

        ☆          ☆          ☆

とりあえず今回は、本の軽い紹介だけってことで。学問的な内容については、

後日あらためて記事にしたい。当然、私は教科書の内容をそのまま認めてる

わけではなくて、もっと遥か遠くを見てるのだ♪ 実は、高校の教科書もしばら

く前に買ってるので、それについてもいずれ記事にしていこう。

                      

学問は無限、ブログの学問ネタも無限だね♪ ではまた。。☆彡 

     

       

        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

P.S.教科書の最大手・東京書籍もほぼ似た感じの教科書だったけど、細かく

    見比べると、中学の理科に関しては啓林館の方がベターだった。

    これで啓林館からお中元が送られてくるだろう♪

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女性向け自転車雑誌『smile cycle』はオシャレ♪

世間はゴールデンウイークなのに、今日もお仕事。走るヒマも無いし、人文系や

理数系のマニアックな記事を書く余裕もないから、珍しく単なる雑誌記事を書い

てお茶を濁すとしよう♪ 毎日更新というのは大変なのだ。ま、SMAP・草なぎ続

報(『女性セブン』の呉智英)とか豚インフルエンザ=インフルエンザA(H1N1)

書く方が一般ウケするだろうけどね。。

         

1週間ほど前、ふと立ち寄った書店のスポーツ・コーナーで、ふと『smile cycle』

(スマイル・サイクル)という雑誌が目に留まった。表紙が女性ファッション誌みたい

にオシャレで、モデルの女の子(高田えり)もお嬢様系でカワイイ♪ 八重洲出版

だから、一番メジャーな自転車雑誌『CYCLE SPORTS』(サイクル・スポーツ=

通称サイスポ)と同じ会社によるものだ。

              

空前のランニングブームほどでもないけど、自転車も確実に人気を集めてて、こ

こ10年ほどは雑誌の出版ラッシュ。古くからあるサイスポ、『BICYCLE CLUB』

(バイシクル・クラブ)、『funride』(ファンライド)はスポーツ&メカ系で、男性マニア

向けだったけど、後発の『BICYCLE NAVI』(バイシクル・ナビ)、『自転車生活』、

『自転車人』、『自転車日和』といった雑誌はライフ系。気軽にエコ生活を楽しむよ

うな感覚だった。

                              

そこへようやく登場したのが、完全に女性向けの雑誌、スマイル・サイクル。去年

の秋が創刊号で、今年の春が第2号だから、1年に僅か2冊だけど、内容的にも

商業的にも頑張ってると思う。

        

そもそも、先日の記事『ランニングと自転車の男女比を比較してみたら・・』にも書

いたように、まだまだ女性のサイクリストは淋しい状況だ。全体の人数も少ないし、

スポーツとしても男性以上にマイナーなまま。この状況で、たまたま金融危機とも

ぶつかってしまったのにちゃんと第2号まで作ってるのはエライのだ。

         

         ☆          ☆          ☆

それでは、肝心の中身のお話。写真モデルのほとんどが女性だし、全体がカラフ

で、122ページ全体が上質の紙になってる。税込987円で広告もまだ少ない

から、採算的にはかなり苦しいはずだ。

         

首都圏など、国内でのサイクリング(街乗り、ロングライド)や、ハワイのビッグイ

ベント「ホノルル・センチュリー・ライド」とかの記事はありがちな内容だけど、中央

メイン特集「ジテンシャ美人のつくり方」は独特のもの。この種のレディース特集

は、他の雑誌でもあるけど、スマイル・サイクルは何と25ページも掲載してるのだ。

          

サイクルストレッチによるシェイプアップ。ダイエット用の料理レシピ。整形外科医

の女性サイクリスト・伊藤理枝子特集。女性皮膚科医が提案するコスメ。街乗り&

スポーツファッション。開運スピリチュアル特集。もう完全に女性ファッション誌のノ

リで、男がやたら好きなメカやトレーニング系の話はほとんど無い。他に目立つの

は、名前を付けた自転車と一緒に映ったスナップ写真が7ページもあること。

              

肝心の自転車そのものについても、完全に女性向けのものが16ページも掲載

れている。小径車のBD-1とかDAHON、あるいはメジャーなヤマハやスペシャラ

イズドもあるけど、私の目に留まったのは「BE・ALL」という大阪のブランド。全11

モデル、女性の苦手なメンテナンスが少なくていいシマノ内装変速機を搭載で、

びにくく有害物質を出さないコーティングなんてエコっぽさもポイントだ。

               

あとは、カラーヴァリエーションを増やすことと、価格を下げることかな。7万円~

8万円だと安いママチャリの10倍って感覚だから、せめて49800円とかまで下

げて欲しいもんだね。そのためにはもちろん、コストカットだけじゃなく、台数が増

える必要があるだろう。今の道路状況と経済状況で、果たしてどこまで行けるのか。

        

ともかく、こうゆう頑張ってる雑誌は応援したいし、自転車に興味を持ってる女性

には是非一読をお勧めしとく。HPもあるけど、こちらはまだ発展途上かな。他にも、

mint bicycle mag』(ミント・バイシクル・マグ)っていう女性向け自転車マガジン

が出てるようだから、これも見つけたらチェックしてみよう。

             

それでは、この辺で。。☆彡 

     

       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

cf.3週間前にはランニングの女性向け記事をアップしてある。

    女性ランナー、美しい走りはウエアから   

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論壇はどうなる~香山リカ・東浩紀・中島岳志in朝日「耕論」

「論壇」の危機とか衰退という話がここ最近一部で話題になってるけど、そもそも

「論壇」という言葉の意味を知ってる人、あるいはその言葉がしっくり馴染む人が、

一体どの程度いるだろうか。

          

Yahoo!辞書で『大辞泉』(小学館,1995)を見ると、「1 意見を述べるための

壇。議論をたたかわせる場所。 2 批評家や評論家などの社会。言論界。」と書

かれている。続いて『大辞林』(第二版,1995,三省堂)を見ると、「1 議論をた

たかわせるために設けられた壇。論争の場所。演壇。 2 評論家・批評家が自

己の意見を発表し、他人と論争する世界。言論界。」とされている。

          

これら2つの代表的中辞典を比べると、微妙に違いはあるものの、いずれにせよ

論争の場」とされてるわけだ。論争とは、特に日本社会だと避けられがちなもの

だから、論壇などという古めかしい言葉が一般に使われないのも無理はない。

          

もともと社会から浮いた存在で、自然に過去の遺物と化しつつあった論壇。そこ

へ、去年からの経済危機の悪影響も加わったのか、2008年9月に『論座』(朝

日新聞社)、12月には『現代』が消え、2009年5月には『諸君!』(文藝春秋)

も休刊することになっている。論壇誌の衰えは明白だ。

             

けれども逆に、敢えて何とかしようと頑張る動きもあるわけで、その最たるものの

一つが朝日新聞だろう。去年辺りから、論壇の退潮に関する記事が目立つし、

この春からはオピニオン=意見のページを増やしている。月1回の「論壇時評」

(3月までは松原隆一郎)も連載が続いており、ウチでも一度だけ金融危機に関

して記事を書いておいた。

     

         ☆          ☆          ☆

さて、昨日(2009年4月12日)の朝日新聞・朝刊・オピニオンのページでは、1

面の4分の3くらいの大きなスペースを使って、3人の代表的論客の意見を掲載

してある。一応、口論(コウロン)の意味を含めた掛詞(かけことば)として「耕論

と名付けられたこの企画、今回のテーマは「論壇はどうなる?どうする?」という

お堅いもの。3人が戦う形にはなってないから、新聞論壇と言うにはやや穏やか

過ぎるものの、それぞれの立場から微妙に異なる意見が談話の形で述べられて

て、それなりに興味深いものだった。

               

まず、アラフィフ(50歳前後)代表として、テレビでもお馴染み、精神科医の香山

リカ(立教大教授)が登場している。タイトルは「一方通行でない議論の場を」。談

話だから、聞き手の記者・秋山惣一郎が付けたタイトルだろうけど、的を射たも

のだと思う。

        

1200字程度の内容をまとめると、次のようになるだろう ─── 雑誌の形の

論壇は消えつつあるものの、いろんな人がネットやメールでモノ申す世の中になっ

ている。ただし、何かに対して言いたいことを言って、周囲が共感するだけ。関心

の範囲も、身近なものに限られる。本気で議論する気がない世の中だから、本気

の人と同人誌的なところから論壇を再構築するしかないのかも知れない───。

           

私はこれを読みながら、ちょっと胸が痛んだ。私も普段、本格的ドラマレビューを

中心に、毎日かなり自由に喋りまくってるけど、他人と議論する姿勢は不足して

るかも知れない。もちろん、記事の内容自体がかなり独自のものだし、コメント欄

でもわりと挑発的な言葉をやり取りしてるから、議論する姿勢が少ないわけでも

ないんだけど、「ブログ論壇」なんて大袈裟な言葉を使うには、まだ自閉的な自己

満足だろう。

               

そこで早速、香山のブログにコメントしようと思って探したんだけど、残念ながら

昔のものしか見当たらなかった。ただ、戦いの形を作るのはともかく、より刺激

的で挑発的な記事を書いて行こうと思わせてくれた意味では、彼女に感謝してい

る。私は、香山とは決して考えが似てるわけじゃないものの、色んな意味でかな

り頑張ってる女性論客であることは認めてる。名前と顔を露出してあれだけ喋り

続けるのは大変なことだろう。内容はともかく、その勇気には拍手を送りたい。

            

            ☆          ☆          ☆

続いて、アラフォー(40歳前後)を代表する論客が、批評家・東浩紀(東京工大

特任教授)。年長の香山より目立つ位置に掲載されてるのは、オピニオン・リー

ダー的立場を考慮したものかも知れない。たとえば去年、秋葉原の無差別殺人

を「テロ」と呼んだ際にも、かなりの話題となったわけだ。

         

ネットが新しい論客を生む」という見出しの付いた、1300字程度の談話(聞き

手は尾沢智史)を要約すると、次のようになる───左と右、リベラルと保守の

ような、大きな枠組みの意味は完全に失われた。これからはネットを通じて、個々

の問題(シングルイシュー)についての言論が主流になるだろう。今までと違って、

個別の問題ごとに異なる鋭い論客が影響力を持つ。言論とは、物事の複雑多様

な形を示すものであって、そこからは個々人が行動を判断していけばいい。気概

のある書き手は少ないものの、彼らが現実的努力を重ねれば、言論は確実に活

性化する───。

          

こうした東の考えは、とりあえずある程度までもっともな話にも感じるものの、

の特殊な立場が、社会を広く見る力をやや曇らせてるようにも思われる。つまり、

彼は最初から、極度に難しい現代思想(ジャック・デリダなど)の領域で頭角を現

した批評家で、その後も香山とかと比べると、激しい論争の場に身を置いてるわ

けではないし、その必要も無かった。だから、個別に鋭い論客が影響力を持つと

いうイメージを持つわけだが、実際には社会はそんなに余裕はない。色んな物事

に関して、誰か特定の人にすがりたくなるわけだ。

       

その事は、難解な現代思想を武器として、戦略的に論壇にデビューした高学歴

の彼自身が、一番よく分かってることのはずだ。一つの分野で高いポジションを

獲得すると、他の分野での発言権も手に入るのだ。言論界にも、格差拡大の構

造が存在する。そもそも人は、無限に増え続ける個別の議論のそれぞれに対し

て、別々の論客を探すほどの余裕は持ってない。

         

そこでポイントになるのは、一般社会と個別の専門的論客を仲介するものの役

割で、それが「論壇誌」的なものであったり、特権的知識人だったりするわけだ

ろう。その意味では、東が08年4月に『思想地図』を創刊して編集委員になった

のは理解できるし、期待していいことだろう。非常に難しい試みではあっても。。

           

            ☆          ☆          ☆

最後はアラサー(30歳前後)代表の論客、アジア政治・政治思想の中島岳志(北

海道大准教授)。タイトルは「30代女性の感性に期待したい」(聞き手は編集員・

刀祢館正明)。まとめると以下の通りだ。

          

今は、気分に左右される世論が、熱狂的に政治を左右する土壌が出来てしまっ

ており、論壇という樹木はなかなか育たない。大会社の編集部が作る大部数の

論壇誌はもう無理だろうけど、「超左翼マガジン」をうたう『ロスジェネ』や『思想地

図』など、新しい媒体に期待している。1919年、第一次大戦後不況下の論壇誌

の活発な動きが参考になるだろう。また、これまで論壇誌の読者でなかった30

代女性も、ホームレスが売る雑誌『ビッグイシュー』を購読したり、藤原紀香が騒

動の最中に赤十字広報特使としてケニアに行ったりしてるように、新しいオピニ

オンの場を求めてる。彼女らをターゲットにした論壇誌を作れたらと考えている。。。

            

3人の中では一番若い彼の談話は、かなり分かりやすい「若さ」に満ちたものだ

と感じたが、差し当たり良しとしとこう。それはともかく、気分に左右される世論の

問題性を指摘する姿勢は、去年ウチで記事を書いた京大の保守論客・佐伯啓思

と同様のもので、おおまかに言うなら間違ってないと思う。

          

ただ、30代女性を中心にした論壇誌というのは、よほど工夫しないとまだ無理

ろう。逆に言うと、もし中島がそれを実際に成功させたら、素直に敬意を表したい。

彼の写真を見ると、わりと同年代の女性に好感持たれそうな感じはある。そうゆ

う、真面目な男性から見るとどうでも良さそうな要素に大きく左右されるのが、30

代女性の感性で、だからこそジャニーズを始めとする若い男性タレントに夢中な

人が多いわけだ。それ以外なら自分磨きとか、ファッション=流行としてのエコとか。

            

あくまで戦略的に、そういった女性に多少合わせた雑誌作りを行うなら、成功の

チャンスも無くはない。とはいえ、やっぱり非常に難しいことだろう。ちなみに、

は論文並みに長くて難しいドラマレビュー(15000字前後も含む)を多数書いて

るけど、それはドラマという人気媒体を土台にして言論の場を構築してるという意

味もあるわけだ。もちろん、女性読者の視線はどうしてもタレントとドラマだけに

向けられがちではあるけれど、まったく無意味な試みでもないと思ってる。   

        

            ☆          ☆          ☆

そろそろ時間だ。ウチも最近は、ドラマ以外の硬派な記事を増やしつつあって、

今回もその流れに沿って書いてみた。これまでの経緯もあって、常連読者はなか

なかこうゆう記事を読んでくれないんだけど、とりあえずは検索を通じた読者に期

待しよう。別に大した事は書いてないものの、社会人が休日にブログでこれだけ

書くだけでも、決して簡単ではない。せめて「気概」だけでも、少数の人に伝われ

ばと思ってる。ではまた。。☆彡

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電子図書館の今後に注目☆

グーグルの書籍デジタル化については、著作権や図書館が絡むこともあって、こ

こ数年話題になってる。先月下旬には、アメリカでの訴訟和解の動きが日本にま

で自動的に及ぶという話がかなりの話題になった。私もすぐ、Googleブック検索

を実際に使用。確かに便利だけど、今現在はまだまだ開発途上のサービスだな

と思ってる。

         

それよりむしろ、既存の無料の電子図書館をまず使いこなすべきだろう。こちら

もまだまだ発展途上とはいえ、全文を無料ですぐ読めるのは非常にありがたい。

最初に使ったのが何だったかは覚えてないけど、記憶にある中では、去年の春

ドラマ・レビューの時だ。首都圏で先日まで再放送してた、天海祐希&藤木直人

『Around40』のタイトルバックが、ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』を

題材にしてたから、調べるのに使ったわけ。訳本は自宅のどこかにあるけど、

探すのが面倒だからラクしたのだ♪

            

まず、一般向けの翻訳テキスト用には、「プロジェクト杉田玄白」がある。妙な名

前は、江戸時代にオランダの医学書を和訳して『解体新書』として刊行した医者

の名前を借りてるわけだ。つまり、著作権が問題にならない外国の文献を、手

作業で翻訳して公開するサイト。

             

ただ、その翻訳だけじゃマニアック・レビューには物足りないから、元の英語の

テキストもチェックした。その時に使ったのが、「Gutenberg(グーテンベルグ)

で、ここは各国の著作が原文で手に入る。その数は数万テキストだから、なかな

かのものだろう。もちろん、著作権が問題にならない古典がほとんどだけど、『ア

リス』はちゃんとあって、レビューを書くのに役立った。ちなみにグーテンベルグ

とは、世界史で出てきた活版印刷の「発明者」。色んな説があるものの、普通に

分かりやすく言い替えるなら、「本の父」だ。

             

          ☆          ☆          ☆

以上の二つの電子図書館は外国の作品用だけど、国内ものなら青空文庫」か

国立国会図書館・近代デジタルライブラリー」が基本だろう。どちらも、つい先

日のドラマ・レビューの時に使ったばかりだ。亀梨和也&田辺誠一『神の雫』

第8話で、島崎藤村の「初恋」が使われてたから、早速元のテキストをチェック。

               

普通に読むだけなら、「青空文庫」で十分ありがたい。ただ、「近代デジタルライ

ブラリー」だと、元の書籍をそのまま画像として見ることが可能。まあ、良し悪し

はビミョーだけど、特にこだわり派の方は画像閲覧を知ってていいと思う。国立

のプロジェクトだから、今後ますます充実していくはずだしね。

            

ちなみに一番手軽な青空文庫なら何が読めるかと言うと、たとえば芥川龍之介、

夏目漱石、宮沢賢治など。日本文学の古典に関してはかなり充実してると思う。

登録不要、非常に軽いサイトで使いやすい。翻訳ものもほんの少し混ざってる。

         

           ☆          ☆          ☆

という訳で、以上の3つはこれからもっと積極的に使おうと思ってる。ただ、やっ

ぱり図書館に並んだ本の背表紙を見て探す方が遥かに楽しいね。目で見て

かりやすいし、偶然の出会いも沢山ある。それに対して電子図書館は、何とも無

機質な感じだし、基本的には自分が探してるものしか出てこない。まあ、今後さ

らに進歩するのを期待しよう。もちろん、Google の今後にも要注目だ。著作権

に配慮しつつ、電子図書館と競い合って、より便利なシステムを作って欲しい。

     

って言うか、その前にそもそも読んだり探したりする時間を作るのが一番大切

だけどね♪ ではまた。。☆彡

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『神の雫』原作をYahoo!コミックで立ち読み♪

今期のレビューに選んだドラマ、亀梨和也&田辺誠一『神の雫』もいよいよ今夜

が最終回。そこで、原作コミック(亜樹直・作、オキモトシュウ・画)の「立ち読み」

記事をアップしとこう。Yahoo!コミックの無料立ち読みだから、誰でも今すぐ手

軽に実行可能。ネタバレの恐れはもうほとんどないと思うけど、あくまで自己責任っ

てことで♪

        

実はこの記事は、2月半ばにアップしようと思ってたものだ。その時はとりあえず、

19巻の内の6巻までを立ち読みして記事にしかけたんだけど、思ったよりもドラ

マと原作の内容が近いと感じたから、ネタバレを恐れて最終回当日まで延期した

わけ。とは言っても、両者にはもちろん相当な違いがある。

           

それを書く前に、立ち読みの方法をまとめとこう。一番簡単なのは、Yahoo!で

「神の雫 立ち読み」を検索して、Yahoo!コミックの1巻のページにアクセスす

る方法。専用のビューア(ちょっと重くてエラーもある閲覧ソフト)を自動的にイン

ストールするだけで見れるし、そこから他の巻にも飛べる。面倒な登録も不要だ。

              

ただし、立ち読み可能なのは14巻まで。また、1巻だけは51ページも読めちゃ

うけど、他は僅か15ページ(全体は200ページ以上)だから、ストーリーは断片

的にしか分からない。しかも、ドラマからの推測を交える必要がある。それでも、

登場人物の絵やキャラクターは多少つかめた気がする。ちなみに、ネットの立ち

読み以外には全く読んでないので念のため。

                  

     ☆          ☆          ☆

さて、1巻から立ち読みを開始してすぐ思ったのが、本格的ワイン漫画なんだな

ということ。私にはワインの趣味はないので、ドラマのウンチクくらいで十分なん

だけど、原作は遥かに細かいのだ。そもそも、一番最初の2ページがあのリシュ

ブールのウンチク。ドラマは雫と豊多香(古谷一行)が母の墓の前で衝突するシー

ンだったから、これだけでも大違いだろう。ドラマに対するワイン通の不満に目立っ

てたグラスの話も、最初から「リーデルグラス」なんてブランド名が登場している。

                 

リシュブールに続いて登場するのが、ひじ掛け椅子にドッカリと座って、ワイン片

手に不敵な笑みを浮かべるの姿。もうこれだけで、ドラマとかなり違うのは明白

だ。その後、例のデキャンタージュ(亀梨と大差ない)に驚いたみやびが自己紹

介すると、雫は「おう じゃ合コンでもする?」といやらしい笑顔になる。軽いノリの

やんちゃ坊主なのだ。一青に対する態度もかなりガキっぽくて、「偉ぶったこいつ

の鼻をあかす」とか、「ギャフンと言わしてやりたい」とか。良し悪しや好き嫌いは

ともかく、優しくてお坊ちゃま風の亀梨=雫とは全く違ってる

         

一方、ドラマの最初から原作ファンの不満が爆発してたみやび。どんなに違うの

かなと思ってたんだけど、キャラ的にはむしろ結構似てるなって印象だった。すご

く上品なソムリエ見習いなのかと思ったら、一番最初の台詞が「はあ~~ッ♡」。

その後もわりとフツーの、明るく元気でマジメな女の子。程度の差こそあるものの、

大まかな路線的には、仲里依紗とそんなに大差ないと感じた。

          

ただ、程度の差がガマンの限度を越えちゃった人が多いのかな。確かに、例の

「こんなの初めて~♪」と腰を抜かすシーン(ドラマ第1話冒頭)はないし、比較

すれば原作の方が上品だ。でも、やっぱり一番大きいのは容姿の違いじゃない

かね。原作の女性は、みやびに限らず全体的に、キレイで品のある絵で描かれ

てるのだ。それに対して仲=みやびは可愛いタイプだし、ちょっとウザく感じられ

るかも知れない部分もある。自慢の迫力ボディも、原作のスレンダーな姿を見慣

れてたファンには逆効果だったかも知れない。ドラマがタレント人気に左右される

ほどではないだろうけど、やっぱり漫画とは「画」、つまり絵なのだ。

         

続いて、一青。すぐ思ったのは、田辺やヨン様に似てるなってこと。キャラは立ち

読みだとほとんど分からないけど、少なくとも雫よりは、ドラマに近い気がする。例

の「オォ~~~ッ」は立ち読み部分には無かったけど、個人的には雫より一青の

方が趣味だな。大人の洗練と知性を感じられて、顔も一青の方がカッコイイ。メガ

ネも似合ってるしね♪

    

          ☆          ☆          ☆
     
おっと、早くも時間が来た。他には、豊多香はドラマの古谷一行とあんまし違わ

ないような気がするけど、立ち読み部分にはちょっとしか出てないから自信はな

い。霧生とマキは、ドラマの戸田菜穂と内田有紀の方がいいね。漫画はどっちも

かなり年配に見えて、特にマキは水商売のちーママって感じだ。そもそも、ドラマ

ほど一青に寄り添ってるわけでもなさそう。あと、ロベールは原作だとヨボヨボの

おじいちゃで、ワイルドな竹中直人とはルックス的にかけ離れてる。中身はほ

とんど分からないけど、ちょっと違う気がするな。

            

こう書いてくると、結局マンガとドラマはかなり違うのかと思われそうだけど、そう

じゃない。上ではわざと違う部分を強調して来ただけのことで、ストーリーとか設

定、要素(ワインその他)、あるいは台詞に関して言うなら、やっぱりドラマは原作

に十分似てる。つまり、原作の影響が強いのだ。もうちょっと独自路線を歩んで

も良かった気がするけどね。

                  

ちょっと細かい話も追加しとこう。第4話レビューで、週刊新潮や和田秀樹のドラ

マ批判に「応答」した際、ワイン監修の斉藤研一が語ったとされる「100万円」と

いうワイン価格は確かにおかしいと書いておいた。でも原作を見ると、言葉を交

わす中での単なる誤解だったんじゃないかという気もする。と言うのも、原作の一

番最初から、ロマネ・コンティの100万円という値段が強調されてたのだ。レビュー

で明らかにしたように、例のドラマ批判はよく読むと粗雑なものだから、両者のや

り取りの際もその短所が現れてしまった可能性はある。ま、正確には録音とか速

記でも無ければ分からないけど、専門家がそんな些細なミスをするとも思えない。

                       

ということで、最後にまとめると、やっぱり原作とドラマは似て非なるビミョーな関

だなということだ。レビューでも書いたけど、ハッキリしてるのは、テレビの方が

マンガより遥かに大勢の人間を相手にしてるということ。原作のまま、ワイン中心

にマニアックな番組を制作するのは無理がある。その意味で、人間ドラマを中心

に据えたのは商業的に正解だ。ただし、人間ドラマの中身がどうなのかについて

は別問題で、レビューやコメント&レスで既に色々と語っておいたから、そちらに

譲っておくとしよう。

ではまた。。☆彡

         

        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・        

cf.『神の雫』第1話、軽~い感想♪

  桟橋をわたる恋人たち~『神の雫』第2話

  父の重み、ブランドの価値~『神の雫』第3話

  使徒による聖母への召還~『神の雫』第4話

  ピンクとブルーのマリアージュ~『神の雫』第5話

  孤高を目指して闘う男たちの絆~『神の雫』第6話

  弥勒菩薩の救済を夢見る時代~『神の雫』第7話

  初恋の道、永遠に~『神の雫』第8話

  神、自然、そして人間~『神の雫』最終回

       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  『神の雫』第2話のワイン、「恋人たち」(第一の使徒)

  台湾の愛之絆さんへ♪~『神の絆』第2話について

  『神の雫』第3話のワイン、ドメーヌ・ペゴー(第二の使徒)

  『神の雫』で韓国へ~アジア進出、第4弾♪

  『神の雫』第4話のワイン、アルタ・エゴ(第三の使徒の手がかり)

  亀梨和也『神の雫』打ち切り情報について

  『神の雫』第5話のイタリアワイン、パラッツィ

  『神の雫』第6話のワイン、シュヴァリエ・モンラッシェ(第四の使徒)

  『神の雫』第7話のワイン、カンヌビ・ボスキス(第五の使徒)

  『神の雫』第8話のワイン、シャトー・ラフルール(第六の使徒)

  『神の雫』最終回のワイン、シャトー・ル・ピュイ(神の雫)

       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   生きる場所を求めて~『野ブタ』再考

   現在から未来へ、あなたと共に~『サプリ』最終回

   悲劇を装った青春コメディー♪~『たったひとつの恋』最終回

   何でボクシングやってんだ~『1ポンドの福音』第1話

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亀梨和也『神の雫』打ち切り情報について

亀梨和也主演ドラマ『神の雫』について、打ち切りの情報がネット上を乱れ飛んで

いる。単なる「日テレ火曜10時枠のドラマ打ち切り」を指してるものは関係ない

して、問題なのは『週刊女性』2009年2月17日号(2月3日発売)の記事を根拠

とするものだ。実際にこの週刊誌とドラマの公式情報を照らし合わせた記事がな

かなか見当たらないから、私がここで簡単に整理しよう。

        

   (8日追記 : ウィキペディアへの日程書き込みについては下のP.S.を参照)

        

   (24日追記: 読者の方からの情報によると、

                テレビ雑誌に3月10日が最終回と書いてあった

            そうだ。私がこの記事で下に予想した通り、全9話であって、

            別に視聴率低迷で打ち切り決定とか騒ぐほどの事でもない)

        

上の週刊女性(p.36~p.37)には、「テレビ局関係者」の話として、「“繰り上げ”

終了という名目で打ち切りが決まったそう」とだけ書かれてる。他に打ち切り関連

の情報はない。また、この関係者は匿名のままだし、1人しかいない。おまけにこ

「打ち切り」が、「火曜10時枠」なのか『神の雫』なのかも曖昧だ。

       

そもそもこの関係者は、第3話終了時点でこの情報を語ってる。その時点では、

まだ視聴率は6.2%だった(第4話で5.0%)。その後の第4話で、第三の使徒

の決着がつかず、第5話へと持ち越されたことを考えても、そんなに早く打ち切

りにするとは思えないし、この関係者の情報もそれほど信用できない。

      

原作マンガで、「使徒12本、神の雫1本」なのを、ドラマでは「使徒6本、神の雫

1本」に変えたのだ。これだけでも、ドラマの当初から話が短縮されていた。6本

と1本で7本。第1話のワインは別扱いだから、全部でワインは8本。1話で1本

とすると、全8話になるけど、第三の使徒は第4話と第5話にまたがるのだから、

全9話と考えるのが自然だろう。その程度なら、別に打ち切りと騒ぐまでもない。

最初のワインの本数から分かってたことだ。

    

最後の「神の雫1本」は原作に配慮して不明なままにするとしても、そこの処理

でやっぱりドラマ1話分が使われるはずだろう。今後、急に使徒2本を1話にま

とめてしまうというのも考えにくいし、ジャニーズ・ドラマを途中で打ち切りにする

のもテレビ局としては勇気がいることだ。ちなみに今現在まで、ウィキペディアの

履歴を見ても放送回数情報は書き込まれていない(追記 : P.S.参照)。

     

以上から考えて、今のところ、『神の雫』はごく自然に全9話で終了というのが最

有力だろう。これなら別に「視聴率が低すぎて打ち切りになった」とか騒ぐ話では

ない。第1話の内容から十分予想できたことで、当初の制作予定の通りだろう。

ただし、今後の新しい情報には一応注目しておこう。もし打ち切り決定となれば、

日本テレビのトップページか公式サイトのお知らせ、あるいはスポーツ新聞サイ

ト(特に『報知』)辺りにすぐ掲載されるはずだ。

ではまた。。☆彡

        

         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

P.S.2月7日の「UTC(協定世界時)13時15分」、つまり日本時間22時15分、

    ウィキペディアにすでに、週刊女性や週刊現代によると、低視聴率のため

    早期の打ち切りが決定している」と書き込まれた。その後、日本時間8日

    13時21分に別人によって取り消されて、8日22時32分現在はそのまま。

      

    「週刊現代 神の雫 打ち切り」で検索すると、Yahoo!もGoogleも、め

    ぼしい情報は見当たらなかった。週刊現代2月14日号(2日発売)の見出

    しにも見当たらない。一応、明日9日発売の2月21日号にも注目しとこう。

      

    (9日追記 : 2月21日号の見出しにも見当たらない。ウィキの書き込みは

     単なるウソにも見えないから、おそらく小さな芸能記事で週刊女性の報

     道を引用したんじゃないかな。読んだという方がいらっしゃれば、時期と

     内容をここに書き込んで頂けるとありがたい♪)

         

        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

cf.『神の雫』第1話、軽~い感想♪

  桟橋をわたる恋人たち~『神の雫』第2話

  父の重み、ブランドの価値~『神の雫』第3話

  使徒による聖母への召還~『神の雫』第4話

  ピンクとブルーのマリアージュ~『神の雫』第5話

  孤高を目指して闘う男たちの絆~『神の雫』第6話

  弥勒菩薩の救済を夢見る時代~『神の雫』第7話

  初恋の道、永遠に~『神の雫』第8話

  神、自然、そして人間~『神の雫』最終回 

       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  『神の雫』第2話のワイン、「恋人たち」(第一の使徒)

  台湾の愛之絆さんへ♪~『神の絆』第2話について

  『神の雫』第3話のワイン、ドメーヌ・ペゴー(第二の使徒)

  『神の雫』で韓国へ~アジア進出、第4弾♪

  『神の雫』第4話のワイン、アルタ・エゴ(第三の使徒の手がかり)

  『神の雫』第5話のイタリアワイン、パラッツィ

  『神の雫』第6話のワイン、シュヴァリエ・モンラッシェ(第四の使徒)

  『神の雫』第7話のワイン、カンヌビ・ボスキス(第五の使徒)

  『神の雫』第8話のワイン、シャトー・ラフルール(第六の使徒)

  『神の雫』原作をYahoo!コミックで立ち読み♪

  『神の雫』最終回のワイン、シャトー・ル・ピュイ(神の雫)

       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   生きる場所を求めて~『野ブタ』再考

   現在から未来へ、あなたと共に~『サプリ』最終回

   悲劇を装った青春コメディー♪~『たったひとつの恋』最終回

   何でボクシングやってんだ~『1ポンドの福音』第1話

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半世紀を経た「悲しき熱帯」の現状~朝日新聞・夕刊

たまたま早めに帰宅できたので、珍しくゆったりと朝日新聞の夕刊(2008年10月

1日)を開くと、大阪・難波の個室ビデオ火災事件が大きく扱われてる。カプセルホ

テル代わりの格安宿泊施設には、やっぱり安さの代償としてのハイリスクが潜んで

るんだなと確認したあと、他の記事を見始めて、ふと懐かしい言葉が目に留まった。

「悲しき熱帯」を歩く・3という、2ページ目に掲載された連載記事の第3回だ。

       

『悲しき熱帯』(1955年)というのは、構造主義の草分けとしても有名なフランスの

文化人類学者・レヴィ=ストロースの名作で、ブラジル滞在中のインディオ研究を

まとめたものだ。朝日の記事では、なぜか「レビストロース」と書かれてるけど、元

の表記は「Levi-strauss」だから、レヴィとするのが普通だ。1908年生まれの彼

がまだ生きてるというのがまず驚き(11月で100歳!)だったし、出版から50年

以上たった今現在の様子を現地調査する記事にも感心したから、わざわざ月曜

日まで遡って読んでみた。じつに興味深い話だ。。

          

今回、取材対象に選ばれたのは、著作の第7部で扱われていたナンビクワラ族

レヴィ=ストロースの調査は1938年で、70年もの年月が経過したことになる。

当時、彼は「物質生活の貧しさは、ほとんど信じられないほどだ」と驚嘆していた

(引用は川田順造訳・中央公論社刊による)。それに対して、月曜から水曜まで

の夕刊記事は、相当な変貌を報告している。

         

保護区で暮らすナンビクワラ族の生活も、様々な形で外部からの影響を受ける。

70年代から女性はを着始めて、祭りとかの儀式の際だけ半裸になり、独特の

化粧をする。その化粧にも、消しやすい油性ペンが使われたりするそうだ。男性

も、儀式の時には弓矢を手にするものの、普段はほとんど狩りはしない。保護区

は牧場や畑に囲まれ、生態系は破壊されて、獲物のサルや鹿は姿を消した。25

年前、保護区のそばに舗装路の国道が出来て、業者が森を伐採し、樹木は焼き

払われてしまったとのこと。今や、辺り一帯は一大穀倉地帯。

       

主食は芋と豆と肉を混ぜた伝統料理だし、アルマジロを食べたりもするけど、夕

食の主菜は町のスーパーで買った鶏肉。取材チームが持参したカップ麺にも興

味を示したらしい。金銭収入がどこから入るのかは、まだ書かれてないけど、農

産物とかの売買の他に、補助金でもあるんだろうか。とにかく、町の商店で頻繁

に買い物するとのこと。

           

儀式の最中に若者が携帯電話を見てる写真には苦笑してしまった。そんな場所

まで携帯が侵食してたのか。道理で先日、世界の携帯普及率が今年末で61%

なんていう驚異の数字が示されたはずだ。もちろん、1人で複数契約してる者が

普及率をアップさせてるのは確かだろうけど、急速に世界中で普及してるのは

間違いないだろう。保護区には携帯の電波が届かないものの、車で1時間走れ

ば大丈夫だし、保護区内でも携帯の着信音を鳴らして遊んだりしてるらしい。持っ

てること自体がステータス・シンボル。

         

もっと根本的に、部族の権力構造も変化してる。伝統的には、首長と、精霊への

祈り役と、若者を率いる頭目の3人が、各集落の指導者だったが、最近は役人

と交渉して文明化を進められる者が発言力を増してるそうだ。部落から町に出て

行く若者も多く、「壁」にぶつかった者のアルコール依存症が深刻な問題になって

るとのこと。ドラッグでないだけ、まだマシとでも言うべきなのか。。

          

元の『悲しき熱帯』という著作では、表面的には悲しく見える熱帯がもつ真の豊か

さが表されていたのに対して、現在の「悲しき熱帯」の様子は逆。表面的には豊

かそうに見えても、真の悲しさに覆われつつある状況だ・・・というのが、この連載

のメッセージだろうか

    

そもそも、携帯で遠くの人間と触れ合う時間は、近くの人間と触れ合ってないわけ

だ。携帯の画面を見てる間は、周りの景色を見つめていない。人間社会の「進歩」

とは何なのかという素朴な問題を、あらためて考えるための契機としては、いい記

事だろう。彼らの生活に、今でもかつての姿が多少は残ってる様子を読むと、正

直ホッとした。『悲しき熱帯』で、「人間の優しさの、最も感動的で最も真実表現

である何かを、人はそこに感じ取る」と描写されていた、身を寄せ合って砂地に眠

る姿は、昔と同じ光景らしい。

                       

レヴィ=ストロースは「世界は人間なしに始まったし、人間なしに終わるだろう」

書いたが、これは真実だろう。ただその一方で、我々はやはり人間だから、人間

らしい感情や欲望、価値観と共に生きていかざるを得ない。人間は自然といかに

共生すべきか、文明は未開(or開発途上社会)といかに共生すべきか。日々の

雑事に追われる中、そうゆう根本的で大きな思索は忘れずにいたいと思う。たと

えそこに答はなくとも、考え続けることが自然に対する礼儀作法であり、人間の

品格を表すことでもあるだろう。

ではまた。。☆彡

    

         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

☆10月2日追記: 連載第4回は、発電機、テレビ、ナンビクワラ後の文字表記

            (ローマ字)、ポルトガル語、パソコンが入って来る一方で、

            しきたりや風俗が薄れていく様子が描かれていた。初回同

            様、女性特有の儀礼の変化が報告された。

       

☆10月3日追記: 連載第5回、最後を飾るお話には、何と70年前にレヴィ=

            ストロースと会ったと語る古老ティトの登場。「ブランコ」=白人

            が進歩と共に病気や災いをもたらしたと語ってる。インフルエ

            ンザはしかもブランコのせいなのかね。

            古老の話も、記事の論調も、まさに「悲しき熱帯」。原著から

            の最後の引用は、

            「異常な発育を遂げ、神経のたかぶりすぎた一つの文明によっ

            て乱された海の静寂は、もう永久に取り戻されることはない」

            もちろんこれはブラジルの「未開」民族だけじゃなく、我々に

            ついても言えることだろう。。

            とにかく、石田博士記者を始めとする取材スタッフの皆さん、

            ユニークな調査記事をどうもありがとう! できれば近々、フ

            ランスにも取材に行って欲しいもの。著作に写真で登場して

            ると自ら語るティトの話に、レヴィ=ストロースがどう反応する

            のか、知りたいもんだ♪☆

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『an・an』好きな男ランキング2008を見て思うこと

今日、2008年9月24日は、女性雑誌『an・an』(マガジンハウス)の毎年恒例

の人気企画が発表される日だ。一般には「アンアン 好きな男ランキング」って感

じで省略されることが多いけど、今回1628号表紙に書かれた名称は「超最新版 

’08年あなたが選ぶ好きな男・嫌いな男」。「好きな」以降だけが大文字だ。ただ

し、この名前は、この号の特集企画全体を指すもので、人気上位タレントの写真

&インタビューも含めたもの。その特集のメイン記事が「’08好きな男・嫌いな男

ランキング」なのだ。

                    

そのランキングは各部門に分かれてて、一番メインが「好きな男」ランキング。ここ

で、キムタク=木村拓哉がV15という偉業を達成したことは、既に昨晩からネット

で流れてるから、少なからずの人が知ってるだろう。

     

私は男だけど、キムタクは外見も性格も演技も結構好きだ。また、3年以上毎日

更新してそこそこのアクセスを集めてるブロガーとしても、彼の名前で入って来

る検索の多さは実感してる。身近でも、熱狂的なファンの女性を数人知ってる。

        

でも、15年連続1位ってのは、いくら何でも妙な気がするよな。いや、何が妙なの

か、具体的には指摘しづらいけど、木村拓哉が好きって言うより、「1位の男」が好

きな女性がかなり混ざってるんじゃないだろうか。もっと正確に言うと、過去ずっと

1位を続けてる男に投票する女性。選挙用語で言うと、「勝ち馬に乗る」ってことだ。

この現象は、ドラマの視聴率でも見られること。最近だと、『ラスト・フレンズ』の終

盤の人気が典型的なものだろう。「好きなドラマを見る」んじゃなくて、「人気がある

ドラマを見る」人がかなりいるわけだ。そうとでも考えないと、木村個人の実力とか

ファンクラブの組織票なんてものじゃ到底説明できない、奇妙な現象だと思う。

          

とはいえ、そういった話を差し引いてもやっぱり凄いものは凄い。それは認めよう。

そもそも、アンアンのターゲットが20台女性ということもあるのか、好きな男ベスト

30の中で、24人(8割)は20台の男なのだ。その中で、35歳で既婚・子持ちの

キムタクが断トツの1位に君臨してるのは、いかに突出したタレントなのかをよく

表してるだろう。「好きな男」以外に、「抱かれたい男」、「恋人にしたい男」、「セク

シーな男」、「おしゃれな男」でも1位で、昨年に続く「5冠」を達成してる。ちょうど

アンケート実施時期が『CHANGE』終盤と重なったのもプラスになっただろう。去

年は『華麗なる一族』終了から3ヶ月経ってのアンケートだったもんね。

     

         ☆          ☆          ☆     

さて、ベスト30に入ってる30台の男6人のうち、木村を含めて5人はSMAP

メンバーだ。結成20年、ちょうど今日からは2年ぶりの全国ツアーがスタート。

東京ドームから全国5大ドームを巡って、16公演・80万人動員って話だから、

超人気だ。5位が中居正広(36歳)。7位、香取慎吾(31歳)。10位、草なぎ剛

(34歳)。12位、稲垣吾郎(34歳)。心優しい私としては、どうしてもゴローちゃん

を応援したくなっちゃうね♪

         

で、残る1人の30台男こそが、キムタクに続く2位をキープし続けてる福山雅治

だ。何と39歳で、30人中の断トツ最年長。さすがに40歳直前で勢いが衰えた

のか、去年よりもかなり得票数は減って、キムタクとの差は広がってた。福山の

場合はキムタクとちょっと違って、「結婚したい男」、「好きなミュージシャン」、「カッ

コ面白い男」で高く評価されてる。もうすぐ、『ガリレオ』の映画とSPも同時公開に

なるし、まだまだ頑張って欲しいもんだ。

                     

木村、福山という飛びぬけた2人が、どの程度の「得票率」なのかについては、

去年の記事でも計算してみた。「好きな男」の場合、1位3票、2位2票、3位1票

だから、参加者1人あたり6票持ってる。今年の17457人全員だと、約10万票

ここから計算すると、木村の得票率は約7.5%、福山は約6%。こう考えると、

彼らの独走ぶりがわりと納得しやすくなる。つまり、断トツの木村でさえ1割にも

達してないわけで、統計的に数字を見ると、それほど極端な集中でもないのだ。

      

他のタレントについても簡単に見とこう。「好きな男」ランキングだと、3位・赤西仁、

4位・松本潤、6位・山P=山下智久、8位・岡田准一、9位・小栗旬、11位・亀梨

和也、13位・妻夫木聡、14位・櫻井翔、15位・堂本光一、16位・二宮和也、

17位・瑛太、18位・長瀬智也、19位・玉木宏、20位・錦戸亮、21位・生田斗真、

22位・松山ケンイチ、23位・滝沢秀明、24位・大倉忠義、25位・速水もこみち、

26位・小池徹平、27位・市原隼人、28位・成宮寛貴、29位・小出恵介、30位・

三浦春馬。。あらためて感じるのは、恐るべきジャニーズ人気だ。。

           

私は、レビューするドラマ以外、テレビはあんまし見ないし、雑誌もあんましだけ

ど、一応名前だけは全員知ってるし、顔も大体なら分かるね。エッ、当たり前?

あっ、そう♪ いやぁ、社会人の男だと、かなり怪しいと思うな。そもそも、こんな

名前、ほとんど話題にもならないしね。代わりにどこかの「好きな女」ランキング

が話題になるかっていうと、それも聞いたことがない。全く女性的な話題なのだ。 

               

ウチのドラマ・レビューと比較した時、やっぱり目立つのが山下の飛躍だろう。

去年は人気ドラマ『プロポーズ大作戦』直後の投票でも14位だったのに、今年

は視聴率で劣る『コード・ブルー』の開始時期の投票で6位。映画『クロサギ』も

影響したのかな。ウチへの検索もかなり増えてるから、人気がかなり上がって

るのは確かだろう。山Pの顔がキムタクに似てるなんて話もあるし、来年はもっ

と上に行くかも知れないな。

           

『1ポンドの福音』の亀梨は、一つランクを下げて11位。KAT-TUNの中で、

赤西との差が広がった形だし、野ブタの彰(=山P)にも大きく逆転された形に

なってる。ファンの皆さん、来年は頑張らなきゃね。ただ、「抱きたい男」や「セク

シーな男」では上位になってたから、強くひき付ける何かを持ってるんだう。

『ラスフレ』で活躍した瑛太と錦戸亮も、なかなか好位置につけてるね。

    

個人的に一番凄いと思ったのは、ウチで扱ったドラマの中で目立った活躍をして

たのに、ランクインしてないタレントたちだ。『あしたの、喜多善男』松田龍平

『Around40』藤木直人『太陽と海の教室』織田裕二。若い女性の人気が

それほどでもないのに、藤木や織田はそれなりの視聴率を残したし、松田は演技

で素晴らしい魅力を放ってた。やっぱりブロガーとしては、こういった俳優たちを

自分の手で少しでもプッシュしたいと思うな。。

          

           ☆          ☆          ☆

という訳で、この程度書けば十分でしょ。いや、こんな記事書く気はなかったんだ

けど、今週に入って、去年のアンアンの記事に結構アクセスが入って来たから、

ついフラフラッと書いちゃったわけ♪ ま、ドラマのキャスティングと関係する話だ

し、常連読者さんへの軽いサービス記事って意味も含めてね。

    

ちなみに、「嫌いな男」は1位・江頭、2位・みのもんた、3位・島田紳助。分かりや

すい結果だけど、江頭はともかく、みのと島田はこれでも圧倒的人気を誇ってる

んだから、逆に凄いタレントだと思うな。あと、ランキングの調査方法については

下のリンクを参照あれ。ウチらしい、希少価値のある記事だと思ってる。女の子

はほとんど関心を持ちそうにない話だけど、それを語る所に意義があるわけよ♪

それでは。。☆彡

       

       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

cf『an・an』好きな男ランキングを見て思うこと (2007年)

  『an・an』好きな男ランキングの調査方法など (同上)

      

P.S.この記事は、かなり久し振りにココログ(ニフティのブログ)が紹介してくれ

    たこともあって、ラスフレバブル以来の大量アクセスとなった。以前はもっ

    と頻繁に紹介してくれたのに、担当者が変わったんだろうな。今の担当者

    は、30台タレントの頑張りって部分に注目してくださったようだ。

    ともかく、ご紹介に感謝、感謝。。♪

       

080925

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『ラスト・フレンズ』ノベライズ本の内容

昨日の記事に書いたように、アクセス解析を見てたらラスフレのノベライズ本の

検索が入ってたので、今日の仕事帰りに早速チェック♪ これが、なかなか見つ

からなくて焦っちゃったわ。録画のセットをしてないから、『CHANGE』第7話が

始まる21時には帰りたいのに、中型書店のどこを見渡してもない。仕方なしに、

近くの大型書店まで足を伸ばして探すと、2冊だけ置いてあった。

   

6月21日発売で、今日は23日。視聴率も話題性も高かったから、もうちょっと

置いてあっても良さそうなもんだけど、色々と手違いがあったのかな。たくさん売

れた後って感じでは無かった。そもそも、いまだに公式サイトに発表がないし、

テレビでも宣伝してなかったもんね。ともかく、見つけるまでに時間がかかったか

ら、CHANGEも21時20分頃からしか見てない。ま、レビューをサボる言い訳

には持って来いかも♪ 最後に、病気の子供が死んで、キムタク=木村拓哉が

泣いてたのかな。音声だけ聞きながらこの記事書いてたから、見てないのよ。

          

        ☆             ☆            ☆

で、『ラスト・フレンズ』(扶桑社,脚本・浅野妙子,ノベライズ・百瀬しのぶ,税込

1260円)の内容ね。まず表面的なことを書くと、全文285ページだったかな。

「かな」ってのは、私としては珍しく、買わなかったから。いつもドラマ関連の本

はすぐ買ってるし、別に1260円が惜しかったわけでも、つまらなかった訳でも

ないんだけど、買うとマトモな記事を書きたくなるだろうから、また時間を取られ

ちゃうことになる。それが嫌だったのよ。もう疲れ切ってるわけ♪ 人生に・・・

いやいや、ラスフレに。それでも今ここで書いてる私は誰?(^^ゞ

       

それはともかく、厚めで真っ白の紙を使った小奇麗な作りの本で、5つのカップ

と赤いリボンと鍵を映した表紙を始めとする装丁もまずまずだから、ファンなら

アクセサリーとか記念として買ってもおかしくない本だ。そんな事より中身? は

いはい。でも、立ち読みをちょっとしただけだからね。その場で思いついたポイ

ントをチェックして頭にインプットしただけだから、念のため。ひょっとしたら、

違いが混ざってるかも知れない。後でまたチェックしようとは思ってる。

        

まず、最後の美知留(長澤まさみ)のモノローグがちょっと違ってた。「マイ ディ

アー フレンズ」の前に、「心の扉を開く、愛という鍵を携えて。永遠に。」ってい

う文が入ってるのだ。鍵って言葉を入れるのはイイと思うな。ひょっとすると、「愛

という名の鍵」だったかも。他の文章はほぼ同じだったと思う。

    

ちなみに、この一文を書いたのが浅野か百瀬かまでは分からない。映人社の

専門雑誌『ドラマ』2008年5月号に掲載されてる、ラスト・フレンズのシナリオ

(脚本)特集も、第1,2,3話のみだから、内部情報でもない限り調べようがな

い。あっ、ご本人の書き込みは歓迎☆ 浅野さんと百瀬さん、こっそり教えてね♪

           

それより個人的に重要なのは、最終回レビューで指摘した『ビーチボーイズ』と

の類似。あの妙な英語以外は、脚本じゃなくて演出レベルのオマージュ(敬意を

こめた模倣)らしいことが判明した。つまり、ノベライズのラストには、緑に囲まれ

た千葉の一本道は出てないし(ビーチ=海岸だけ)、一番最後も、みんなが集まっ

て写真を撮ったって話になってるだけ。第1話の冒頭を読んでも、あのシェアハ

ウス前の5人の写真を特別扱いする話にはなってなくて、みんなで写したいろん

な写真を見るってだけなのだ。

       

だから、千葉・房総のビーチ → 緑の一本道を進む車 → 白い三角屋根の前で

撮った5人(+1)の写真っていう、ビーチボーイズとの共通点は、演出家・加藤

裕将の指示なのかも知れない。もちろん、写真の中の並び方もね。

             

続いて、いまだにウチへのアクセスが続いてる、瑠可(上野樹里)の「性別違和

症候群」について。公式サイトの上野のインタビュー(2本目)に、上野の希望で

この病名を付け加えてもらったって感じの話が書いてあったけど、実際ノベライ

ズにこの聞き慣れない病名は無かった。単に、性同一性障害という診断には達

してない(つまり、それほど重い状態かどうかはまだ不明)、という話になってる

のだ。ま、だからこそ、その後一度もドラマでこの病名は出なかったんだろうね。

             

さらに、私が第7話記事で注目した、タケル(瑛太)のアイスピック92回連続突

き刺し。この自傷行為にも似た異常な行動も、ノベライズにはなかったから、演

出レベルのものなんだろう。道理でこれまた、その後のタケルの描き方と全く合っ

てなかったはずだ。演出の勝手な味付けだから、脚本とつながってないわけよ。

     

最後に、宗佑(錦戸亮)のラストについて。遺書の最後の「君と一つになれたこと

を、この体が覚えているうちに」っていう露骨な文が、ノベライズには無かったよ

うな気がしたな(自信なし・・・♪)。あと、ドラマは「君」だけど、ノベライズは「きみ」。

手紙冒頭の「美知留へ」と末尾の「宗佑」がノベライズでは無しだったと思う。そう

そう、ウェディングドレスなんていう奇妙なものも、ノベライズには無かった。単に、

美知留の白い服と書いてあったような気がする(曖昧だらけかよ!)。

           

         ☆          ☆          ☆

こんな感じで、脚本のノベライズとドラマを比較すると、ドラマの演出ってものが

どんな事をやってるのかが具体的に分かって来るし、ドラマが映像表現に留め

てる心理描写とかも、ノベライズだと文章にされている。熱心な方には是非おす

すめだ☆ ドラマはドラマだけで独自の価値を持つとはいえ、脚本とは密接な関

係にあるのは確かだしね。

         

ちなみに私は、もう熱心じゃないのよ♪ この程度の軽~い記事を書くだけなら

いいけどさ。それでは。。☆彡

    

        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

P.S.アクセス解析で検索の様子を見てると、脚本とドラマとノベライズと原作

    の関係がよく分かってない人が少なくないような気がする。

    ラスフレの場合は、脚本からドラマが作られて、脚本(&ドラマ)からノベ

    ライズが作られてる。原作(脚本やドラマの元になった話)というのは無い

    ので、念のため。ただし、ネタバレ系の裏話までは知らない。

       

cf.『ラスト・フレンズ』第1話、軽~い感想♪

   『ラスト・フレンズ』第2話、軽~い感想♪

   被害者としてのDV男・宗佑~『ラスト・フレンズ』第3話

   宗佑に再び負けた瑠可~『ラスト・フレンズ』第4話

   ボーダーライン・カップルの崩壊~『ラスト・フレンズ』第5話

   人間は白か黒だけじゃない~『ラスト・フレンズ』第6話

   タケルのアイスピック~『ラスト・フレンズ』第7話

   瑠可(上野樹里)の性別違和症候群~『ラスト・フレンズ』第8話

   ルーク vs 宗佑、最終章へ~『ラスト・フレンズ』第9話

   宗佑の死、ドラマの終焉~『ラスト・フレンズ』第10話

   共生を選んだビーチボーイズ~『ラスト・フレンズ』最終回

   白い家への憧れ、永遠に~『ラスト・フレンズ』SP アンコール特別編  

      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   さらば、ラスフレバブル・・♪

   『ラスト・フレンズ』ノベライズ本とアンコール特別編

   『ラスト・フレンズ』最終回、宗佑(錦戸亮)の遺書全文

   『ラスト・フレンズ』特別編or総集編と放送回数

   『ラスト・フレンズ』コミック版(竹田ミト)について  

   『ラスト・フレンズ』瑠可(上野樹里)の同性愛と性同一性障害に関する情報

   『ラスト・フレンズ』瑠可(上野樹里)の同性愛と性同一性障害・2 

   春ドラマ2008、期待のレビュー候補3本☆

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『ラスト・フレンズ』ノベライズ本とアンコール特別編

   (☆28日朝の追記特別編のレビューは下をクリック♪

      白い家への憧れ、永遠に~『ラスト・フレンズ』SPアンコール特別編 )

         

知らなかった~! アクセス解析を見てると、「ラストフレンズ ノベライズ本」って

感じの検索が入ってるから、早速チェック。へぇ~っ、最終回翌日の6月21日

(土)が出版日だったみたいだね。フジテレビ系列の扶桑社から税込1260円

   

   (☆23日追記: 内容に関する記事を続報としてアップ。

             『ラスト・フレンズ』ノベライズ本の内容 )

     

表紙は例の5つのカップと赤いリボン(or テープ)。あと、下にポツンと鍵が1コ。

ってことは、美知留(長澤まさみ)、瑠可(上野樹里)、タケル(瑛太)、エリ(水川あ

さみ)、オグリン(山崎樹範)は仲良くカップで表されて、宗佑(錦戸亮)だけは鍵で

表されたってことなのか、あるいは赤いリボンってことなのか。。ドラマに続いて、

またまた錦戸ファンの不満をかきたてそうな装丁になってるな♪ おっと、ここに

音符マークなんて使うと怒られるのか (^^) 笑顔マークもダメ? あっ、そう。。

         

公式サイトにはいまだに宣伝されてないし、扶桑社の告知も20日になってよう

やく。ただ、ネットの書籍予約に以前から情報が出てたってお話みたい。こうゆ

うのって、止めてほしいんだよな。ネタバレ禁止で、原則的にドラマ自体と公式

サイトのみでやってるウチとしては、すごく不愉快で不利な話だ。裏サイトなんて

のも、半月前に偶然ネットで情報が目に入るまで、全く知らなかったもんな。。

       

ちなみに、ノベライズ本情報はまだ一般的じゃないようで、Yahoo!とGoogle

でブログ検索しても、22日22時現在でたった一人しか、買ったって記事を書い

てなかった。その記事は、アクセスしてないけど、検索結果に出る短い文章には、

ドラマと似てるとか書いてある。そりゃ、そうだわな♪ ともかく、明日本屋でチェッ

クしてみよう☆ 

         

エピローグとかで、ライターの百瀬しのぶの面白い創作とかないかなぁ。あの

セカチュー=『世界の中心で、愛をさけぶ』(山田孝之&綾瀬はるか)を始めと

して、『ファイト』や『薔薇のない花屋』のノベライズも手がけてる人だけどね、。

       

         ☆          ☆          ☆

情報の出し方に対する不満で言うと、特別編なんてのもホントに妙な話だった。

ウワサの類はともかく、最初のメジャーな情報は6月4日の東宝芸能のサイト

で、この日に関係者へ連絡されたようなんだけど、その後すぐ東宝芸能がこの

情報を削除。しばらくそのままで、いつの間にか復活。ただし、当初の「結末は

特別編で」っていう興味をそそる宣伝文句は削除されたままだった。そもそも、

関係者には「総集編」と通知されたらしい。ま、別格の情報ルートもあったのか

も知れないけどね。ともかく、何とも曖昧なこともあって、ウチの特別編記事

は大量のアクセスが入り続けることになった。流石に今日(22日)辺りから落ち

着き始めたようだ。。

       

ちなみに今現在は、公式サイトのTrailer(予告)に特別編情報が掲載されてて、

「『ラスト・フレンズ』の衝撃シーン&名シーンに 本編には登場しなかったその

後の美知留たちのエピソードを追加」って話なんだけど、ウィキペディアに書い

てるタイトル「もうひとつのラスト・フレンズ」が、何を情報源にしてるのかがまた

分からない。テレビ雑誌なのか、また特殊な情報ルートなのか。ちなみに、裏サ

イトの題名はカッコが加わって、もうひとつの「ラスト・フレンズ」、なんだけど、そ

こにも特別編情報は掲載されてない。何で、もっと公明正大に情報公開できな

いのかね。ま、ストーリー的には第8話で終わってるから、いいけどさ。。

       

この特別編、最終回みたいな出来だと、ネット中に「ホントにもうひとつだった」

とか書かれるのは間違いなさそう♪ 私はほとんど期待してないから、ガッカリ

することもないけどね。何しろフジテレビのドラマの、本放送終了直後のスペシャ

ルには、今まで何度もガッカリさせられて来たもんな。単なる寄せ集めなら、せ

めて総集編と書け!って感じ。「アンコール特別編」ってのは、要するに「総集編

8割+特別編2割」って程度の意味でしょ。ま、2割か1割か知らないけどさ。新

しい部分を見せてほしいもんだ。出来れば満足できる内容でね。それでは。。☆彡

     

cf.『ラスト・フレンズ』第1話、軽~い感想♪

   『ラスト・フレンズ』第2話、軽~い感想♪

   被害者としてのDV男・宗佑~『ラスト・フレンズ』第3話

   宗佑に再び負けた瑠可~『ラスト・フレンズ』第4話

   ボーダーライン・カップルの崩壊~『ラスト・フレンズ』第5話

   人間は白か黒だけじゃない~『ラスト・フレンズ』第6話

   タケルのアイスピック~『ラスト・フレンズ』第7話

   瑠可(上野樹里)の性別違和症候群~『ラスト・フレンズ』第8話

   ルーク vs 宗佑、最終章へ~『ラスト・フレンズ』第9話

   宗佑の死、ドラマの終焉~『ラスト・フレンズ』第10話

   共生を選んだビーチボーイズ~『ラスト・フレンズ』最終回

   白い家への憧れ、永遠に~『ラスト・フレンズ』SP アンコール特別編

      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   『ラスト・フレンズ』ノベライズ本の内容

   『ラスト・フレンズ』最終回、宗佑(錦戸亮)の遺書全文

   『ラスト・フレンズ』特別編or総集編と放送回数

   『ラスト・フレンズ』コミック版(竹田ミト)について  

   『ラスト・フレンズ』瑠可(上野樹里)の同性愛と性同一性障害に関する情報

   『ラスト・フレンズ』瑠可(上野樹里)の同性愛と性同一性障害・2 

   春ドラマ2008、期待のレビュー候補3本☆

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『ラスト・フレンズ』コミック版(竹田ミト)について

6月12日夜の時点で、Yahoo!で「ラスト・フレンズ 竹田ミト」を検索すると、

ウチのラスフレ記事が約9720件中の1位でヒットする。この記事は確かに、漫

画の作者・竹田に触れてるけど、情報量が少なすぎるので、新たに記事を1本

書いとこう。

     

フジテレビ系列の扶桑社が、今年4月28日に創刊した女性コミック誌『マリカ』

公式サイトによると、サンスクリット語の「マリカ」が表すジャスミンのように、落ち

込んだ気分を引き上げ、自信を持たせてくれる効果を持たせたいとの思いが込

められてるそうだ。5月28日発売の7月号では、フジテレビ連動企画の新連載

として、『ラスト・フレンズ』がスタート。その構成・作画を担当するのが竹田ミトだ。

     

私は以前から、ドラマに関連する本は実際に買って記事にすることが多かった。

原作小説・原作コミックもそうだし、ドラマの後から登場するノベライズやコミック

もちゃんと買ってる。ただ、今回は雑誌の中の1本にすぎないから、あんまし感

心しないよなぁと思いつつも、立ち読みしてしまった(^^ゞ マンガの立ち読みなん

て滅多にしないってこともあって、後ろめたさもあったから、読んでしばらくの間

はあえて記事にしなかったのだ。内容をバラすと営業妨害になりかねないもん

ね。ただ、7月号発売から半月経ったし、地方だとこの雑誌が手に入りにくいっ

て事情もありそうだから、ごく簡単に内容を紹介しとこう。ただし、読んでない人

にとっては、広い意味でネタバレと言えなくもないから、悪しからずご了承を☆

          

このマンガ版ラスフレ、公式ブログの紹介には次のように書かれている。

   

   瑠可から見た美知留やタケルは? フジテレビドラマ『ラスト・フレンズ』(毎

   週・木曜22時~)を瑠可の目から再構成。揺れる心理の動きを丁寧に描

   き、コミック表現ならではの描写で、もうひとつの「ラスト・フレンズ」がたちあ

   がる。ドラマを見逃したときだけでなく、ドラマを2倍楽しむための連動企画

      

結果的に言うと、この説明はほぼその通りだった。30ページちょっとの掲載で、

冒頭だけはカラー。キャラの絵は、美知留(長澤まさみ)タケル(瑛太)がキレイ

に描かれてて、瑠可(上野樹里)はやっぱり男っぽい。初回は瑠可がモトクロス

のレースで転倒するまでを描いてて、ストーリーはドラマとほぼ同じだけど、確か

に瑠可の心情が中心に置かれてた。割れたマグカップをタケルが直して使うエ

ピソードが、ドラマよりも細かく書かれてたのが印象に残ってる。

     

ウィキペディアの「ラスト・フレンズ」の項目には、「美知留と瑠可の高校時代が

・・・描かれる」と書かれてたから、ドラマにない高校時代がメインなのかと思って

たんだけど、少なくとも初回はそうじゃなかった。何回連載なのかは知らないけ

ど、今後はもっと高校時代が描かれるのかも知れない。あと、瑠可目線ってこと

で、もっと踏み込んだ心理描写があるのかと思ったけど、これまた、それほどで

も無かった。折角の連動企画なんだから、「ドラマを2倍楽しむ」ためにも、もっと

竹田のオリジナリティーを発揮していいと思う。一つの解釈の提示として。

    

ま、営業妨害だけじゃなくて、今この記事を書きながら見てる「最終章・愛と死」

も気になるから、この辺で早くもアップしとこう。次回8月号は6月28日だから、

ウワサされる特別編or総集編(26日)の後になっちゃうわけだよな。それじゃ

あ、ますます独自のものを発揮するチャンスだ。第2回以降の連載にも期待し

よう。いずれ1冊か2冊のコミックの形で発売されれば、ちゃんと購入して真面

目に記事を書くかも知れない。たとえ流行遅れでも、内容的に私がいいと思え

ばOKだ。

     

あ~、美知留がやられちゃったよ! 凄い交換条件だな。。

それでは。。☆彡

                

         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

P.S.あぁ、宗佑が血を流したのか。。自殺なのか、自殺に見せかけてるだけ

    なのか。時間が経っちゃってるから、フツーなら死んでるはずだけど、ド

    ラマだからちょっとビミョーかな。。

       

cf.『ラスト・フレンズ』第1話、軽~い感想♪

   『ラスト・フレンズ』第2話、軽~い感想♪

   被害者としてのDV男・宗佑~『ラスト・フレンズ』第3話

   宗佑に再び負けた瑠可~『ラスト・フレンズ』第4話

   ボーダーライン・カップルの崩壊~『ラスト・フレンズ』第5話

   人間は白か黒だけじゃない~『ラスト・フレンズ』第6話

   タケルのアイスピック~『ラスト・フレンズ』第7話

   瑠可(上野樹里)の性別違和症候群~『ラスト・フレンズ』第8話

   ルーク vs 宗佑、最終章へ~『ラスト・フレンズ』第9話

   宗佑の死、ドラマの終焉~『ラスト・フレンズ』第10話

   共生を選んだビーチボーイズ~『ラスト・フレンズ』最終回

   白い家への憧れ、永遠に~『ラスト・フレンズ』SP アンコール特別編

      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   『ラスト・フレンズ』ノベライズ本の内容

   『ラスト・フレンズ』ノベライズ本とアンコール特別編

   『ラスト・フレンズ』最終回、宗佑(錦戸亮)の遺書全文

   『ラスト・フレンズ』瑠可(上野樹里)の同性愛と性同一性障害に関する情報

   『ラスト・フレンズ』瑠可(上野樹里)の同性愛と性同一性障害・2 

   『ラスト・フレンズ』特別編or総集編と放送回数

   春ドラマ2008、期待のレビュー候補3本☆

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山下智久主演『クロサギ』の原作、クライマックス接近か☆

私はもともとマンガ大好き少年だったけど、今は流石に卒業して、ヤンマガ(=

週刊ヤングマガジン)を毎週買うだけにしてる。卒業してないだろ!♪ ま、細か

い話は抜きにして、あんましマンガは読まないようにしてるんだけど、一昨日た

またま、『週刊ヤングサンデー』2008年第18号(4/17)を手にとって読んで

しまった。本屋に立ち寄った際に、表紙の文字が眼に入ったのだ。

「映画メガヒット!!巻頭カラー クロサギ 第53回小学館漫画賞受賞作」。

       

多くの人は知ってるだろうけど、改めてまとめとこう。『クロサギ』とは、黒幕のフィ

クサーから金で情報を買って詐欺師を騙す、プロの詐欺師のこと。クロウトとして、

クロウトの詐欺師を騙す、少年詐欺師・クロサキ(=黒崎)の人生を描く物語だ。

黒丸作、夏原武原案のマンガが、2006年の春ドラマで映像化されて、夜22時

からの放映にも関わらず、平均視聴率15.6%を獲得(06春クールで1位)。

主演の黒崎役、山P=Pちゃん=山下智久(NEWS)が歌う主題歌&ソロデビュー

曲『抱いてセニョリータ』は、60万枚を超えるヒットとなった。

     

ただ、原作がまだ連載中ってこともあって、ドラマのラストはかなり中途半端

ウチは続編がないとおかしいと主張してたし、他にも多くの希望が集まったらし

くて、2年近く経ったこの春、3月8日に映画の形で続編が公開された。主要キャ

ストはドラマと全く同じってこともプラスになったのか、多くのドラマファンや山下

ファンが詰め掛けて大ヒットになってるらしい。吉川氷柱(つらら;堀北真希)

木(山崎努)早瀬(奥貫薫)白石(加藤浩次)、御木本(岸部シロー)ゆかり

(市川由衣)神志名(哀川翔)、懐かしいね♪ ま、大人の男がジャニーズ映画

をわざわざ観に行くってのも、勘違いされそうで恥ずかしいから、DVDかテレビ

放映を待つとしよう♪

     

で、話を戻すと、その『クロサギ』の原作マンガがいよいよクライマックスに差し掛

かってるような感じなのだ。つまり、黒崎の父を詐欺で引っ掛けたらしい御木本

に、黒崎が近づいていた。で、ここからはある意味でネタバレ的な話だから、読

みたくない人はパスしてね♪ ま、既に公開されてる内容だから、もともとバレて

るネタだし、ドラマや映画とマンガとじゃ話は別だけどさ。。

     

さて、雑誌に載ってたのは、「第212話 M&A詐欺Ⅱ」。M&Aとは、ここ10年

くらい大きな話題になってる、企業の合併&買収(Mergers and Acquisitions)の

ことだ。今回の内容だけから考えると、御木本が外資系ファンドの日本代理人・

木元を名乗って、経営難の企業(祖父江建設)に接近。海外の優良企業との合

併話を持ち込むと共に、巨額融資などの甘い条件を示す。これに関する情報を

桂木から買った黒崎が、徐々に御木本に接近して復讐を狙ってるっていうのが、

現在の状況だ。サブプライムローン問題(=信用度の低い人に貸した金がもと

になって世界経済を大混乱させてる事件)とかも織り交ぜて、大人が読んでもな

かなか面白い内容になってた。

       

とはいえ、所詮は少年マンガ。悪い大人を少年ヒーローがやっつけて終了なんて

いう、平凡で単純な図式で終わってしまう可能性もあるだろう。そこでウチとして

は、もっと大人の構想を独自に示しとこう

    

黒崎が少年の浅知恵で御木本を騙そうとするものの、実力不足で逆に惨めな敗

北を味わう。ドラマで白石にやられた以上の負け方だ。そもそも、この手の話は

経済界でも超難解で、世界のプロの多くが大損したほどだから、少年詐欺師が

通じるようなレベルじゃない。さらに黒崎は、御木本が思ったほど悪人ではない

ことを知って衝撃を受ける。自分の浅い人の見方、表面的な世の中の見方のせ

いで、間違った暗い人生を歩み続けてきたことをようやく悟り始めた少年は、落

ち込んで苦悩する。。

       

こうすれば、外資=荒稼ぎする悪者っていう偏った紋切り型のイメージからも脱

出できるはずだ。『医龍2』第1話レビューでも書いたように、外資は善でもあるし、

損もしてるのが社会的現実だ。まだまだ日本では認識不足だけどね。。

          

黒崎のその後は、どっちでもいいと思う。罪を償って更生するか、暗黒を漂い続

けるか。ま、ドラマや映画だと、氷柱の愛によって更生するっていうのがキレイな

ハッピーエンドだけどね。ちなみにウチでは、去年の映画化決定の時から既に、

映画1本だとこの話は終わらないと書いといた。もう1本作るか、ドラマの新作

引き継ぐか。『プロポーズ大作戦SP』でも示された山P人気の凄さを考えると、

十分あり得る話だろう。。

    

       ☆          ☆          ☆

ところで、今回のヤングサンデーは、他の記事もなかなか面白かった。まず、

過激な内容と多作で有名な、映画監督・三池崇史のインタビュー記事。小栗旬・

山田孝之・やべきょうすけ・黒木メイサが出演した去年秋公開の映画『クローズ

ZERO』を撮った監督で、内容も写真も味わい深くて、ぜひ映画を観たいなと思

わせてくれた。

    

あと、連載漫画の『逃亡弁護士 成田誠』で展開されてる正論も、一応頷けるも

のになってた。グラビア特集の『ミス乙女学院’08』だと、イチ押しは重盛さと美

(可愛い妹系)、2番手・岡本みづき(ほんわか和風の癒し系)、3番手・沢菜々子

(才色兼備の正統派)&三原勇希(小悪魔)かな。どうでもいい? あっ、そう♪

     

ってことで、今日の記事はこのくらいで十分でしょ。毎日更新ってのは、なかなか

大変なのよ。ネタも適度に変えなきゃいけないしネ。

ではまた。。☆彡

        

cf.遠い夜明け~『クロサギ』最終回

   『クロサギ』続編が映画で実現!山下智久、銀幕主演デビュー☆

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   ブカブカの大きな愛に包まれて~『プロポーズ大作戦SP』

   美しく透明な流れのシンフォニー~『プロポーズ大作戦』最終回

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   誰かのために、自分のために 野ブタ最終回

   生きる場所を求めて~野ブタ再考

   リアルな人間との向き合い方 野ブタ原作

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『鹿男あをによし』第1話、軽~いつぶやき♪

やっと見た・・・『鹿男あをによし』第1話☆ みんな勧めてくれたり、面白かった

とホメたりしてたから、ずっと気になってたドラマだ。DVDに録画だけして、どこに

やったかさえ忘れてたんだけど、昨日無事発掘。『あしたの、喜多善男』第4話

に続いて観賞。面白かった~!♪ 直前の喜多善男は大満足、鹿男は大爆笑っ

て感じ。まずは良質のコメディって印象かな。

     

一番笑えたのは、美術教師・福原(佐々木蔵之介)の髪型! いやいや、そうじゃ

なくて、主人公の理科教師・小川孝信(玉木宏)が奈良に着くまでの不運の連発

ね♪ 大量の不運をテンポ良くまとめてた所がいい。編集の上手さが大きいか

な。あと、歴史教師・藤原道子(綾瀬はるか)との、ビミョーにズレた会話。こうゆ

う天然ボケの役は、菜緒=蛍=はるかにピッタリだな。ルックス的に曲がり角か

なって気はするものの、まだアイドル的人気もキープしてるみたいだね。大した

もんだ☆ 藤原って苗字は、かつての藤原氏から来てるわけか。

    

奈良の風景もキレイだし、女子高生の制服も可愛い♪ 鹿ってのがちょっと不

安だったけど、思ったより可愛かったし違和感もなかった。最近のCGはホント

よく出来てるから、どこからどこまで使ってるのかさえハッキリしなかった。鹿の

顔と小川の顔がそっくりに見えてしまうのは、気のせいなのか、キャスティング

の上手さなのか、あるいはCGで何か操作してるのかね。途中からは、鹿がな

んで人間の格好してるの?って気もした。鹿せんべいも美味しそうに食べてた

し。おまけに、パンツ3枚1000円で買ってたし。そりゃ、関係ないか♪ 

   

あと、魚! じゃなくて、堀田イト(多部未華子)。最初、遅刻した理由として、

「マイ鹿」が駐禁取られたって話には大爆笑♪ これって、文字にすると「マイ

カー」に似てるんだな! 今気付いたわ。あそこは欲を言うと、魚が鹿に乗って

る映像があればもっと笑えたのに、多部の事務所・ヒラタオフィスが許可しなかっ

たようだ(ウソ)。このコは独特なルックスで、小川が言うように魚にも見えるし、

福原が言うようにキレイな子にも見える。第1話だけ見ると、生意気で意地悪そ

うにも感じる。剣道部の体育会系少女にはちょっと見えないかも。

         

年末のNHKドラマ『Yuming Films』vol.2で見て、一発で顔と名前は覚えた

から、やっぱ独特のものを持ってるってことでしょ。デビューはミュージカル『美

少女戦士セーラームーン』なのか。ってことは、スタイルもいいしコスプレもOKっ

てことね。今後に期待しよう☆ イトって名前は、たまたま年末にコメント欄で話

題になったから、コピー&ペーストしとくと・・・邪馬台国の卑弥呼が、役人を常

駐させて外交とか任せたっていう「伊都」国から来てる・・・ってことだろうね。

    

さて、問題なのは内容の解釈! とりあえず大爆笑で、今後も見続けたいと思っ

たけど、この荒唐無稽なファンタジーを大胆に解釈してマニアック・レビューを書

くのはかなり大変そうな感じ。見終わってすぐ、ネットであれこれ調べてはみたけ

ど、情報の量も質も不十分だし、私の知識も全く不足してるから、迷宮をさまよ

うような気分だった。

    

地震を起こす地底の鯰(ナマズ)を要石(かなめいし)で押さえつけてる鹿島神宮

の神様が、かつて鹿と一緒に奈良の春日大社にやってきた。同様に、現代の地

震から日本を救うため、神無月に小川が奈良へやってきて、鹿と共に大活躍・・・

こんな感じでいいのかな。細かい所がまだよく分かってない。そもそも、鹿島神宮

や春日大社のHPを見てもハッキリした説明は見当たらなかったし、その他の情

報もウィキペディアを含めて曖昧だった。ドラマの道子は、鹿島大明神が白い鹿

になって春日大社にやってきてご祭神になったとか言ってたけど、あれを真に受

けていいのかどうかも気になる所だ。ま、今後の課題としとこう。

       

とにかく、万城目学の原作(幻冬舎)はもちろん、『古事記』『日本書紀』とか歴

史書をあれこれ読んで、さらに神道とかも研究しないといけないから、相当大変

な作業になる。勾玉(まがたま)の意味さえよく知らない状況だもんね。レビュー

は早くて1ヶ月後かな。この程度のつぶやきなら、また書くかも知れないけどさ。

      

ちなみに、「あをによし」っていうのは、とりあえず駅前の飲み屋か何かの名前

で、「奈良」って言葉の枕詞(まくらことば)でもあるって話だけど、たぶん他にも

何か意味があるんでしょ。いかにも古文とか古代ってイメージで、ネーミングと

しては上手いなと思った。

    

おっと、時間が来たからここで唐突に終了。明日は喜多善男の本格的レビュー♪

ではまた。。☆彡

    

P.S.小川の不運の中で、一番共感したのは、大嫌いなヤツと彼女が結婚す

    るって話。ホント、女って生き物は。。。騙される男がバカなだけか♪

   

P.S.2 本屋に平積みされてた原作本を一応ペラペラッとめくってみた。ネタ

      バレ防止のために内容は読んでないんだけど、意外に軽い内容っ

      てイメージかな。もっと本格的な文学作品かと思ってたから、ちょっ

      と拍子抜けした。表紙の絵はビミョーにレトロで可愛いね。文庫本な

      らすぐ買ってたけど、単行本だから大きくて邪魔だし値段も高め。し

      ばらく保留にしとこっと。『喜多善男』の原作『自由死刑』も読まなきゃ

      なんないしね。

      

cf.『鹿男あをによし』第2話、軽~い感想♪

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パンドラの箱に残されたもの~『あしたの、喜多善男』第1話

  もし僕がこのままずっと 辛い日々を過ごすなら

  考えてた事があるんだ

  塔にのぼって 身を投げるのさ

  そうすればわかるだろう 絶望がどんなものか

  やじ馬が騒いでいる

  “かわいそうに” “捨てられたのさ”

  やがてみんな去り 

  僕はひとり また孤独に戻っただけさ ♫

       

         ☆          ☆          ☆

実に素晴らしい!」、な~んて湯川(福山雅治)の台詞から書き始めるようじゃ、

まだ『ガリレオ』が頭から離れてない証拠だよな♪ でも、これは文句無く良かっ

た☆ もともと先日の冬ドラマ記事で注目度第1位に挙げてたドラマだけど、

想以上の出来栄えに、思わず表情も緩んでしまった。いよいよ脇役ベテラン俳

優、コヒちゃん=小日向文世がブレークする時が来たか♪

          

一部は繰り返しになるけど、もともとこのドラマに私が注目したのは、「原案」の

『自由死刑』が島田雅彦の小説だからだ。文壇を代表するイケメン=美男子と

も言われる彼の作品は、ほとんど読んだことなくても、新聞・雑誌で彼の文章

はかなり読んでる。明らかに優秀な頭脳の持ち主で、話も面白いし、屈折した

性格もイイ♪ 東京外国語大学ロシア語学科卒、法政大学教授、泉鏡花文学

賞、伊藤整文学賞、三島由紀夫賞選考委員っていうプロフィールを見ても、只

者じゃないのは分かるだろう。芥川賞候補6回、全て落選っていう記録も、むし

ろ輝かしいものに見えてしまう。

     

080110 その島田の作品が(初めて?)ドラマ化

 されるっていうのは、私にとってかなりの

 ポイントだ。もちろん、彼の『自由死刑』

 (集英社)は、ドラマの「原作」じゃなくて

 単なる「原案」にすぎない。脚本家の飯田

 譲治、プロデューサーの豊福陽子・遠田

 孝一、演出の下山天(第1話担当)・麻生

 学・三宅喜重が大胆に「翻案」していくん

だろう。でも、島田的な要素は当然ドラマの中に散りばめられるはずだし、わ

ざわざ小日向を主役に据えて全11回(!)ものドラマを企画したんだから、ス

タッフの覚悟も相当なはずだ。当然、それなりの水準には仕上げてくるはず。

        

ただし、主役の小日向を筆頭にキャスティングが弱く感じられたし、11日後の

死を決意したさえない男の話なんて構想も先が読めない。これは大ハズレも

あり得るなと身構えつつ、第1話をオンタイムで観賞。すると、これは面白い! 

何が起きるのか、どんな意味が隠されてるのかも「さっぱり分からない」から、

『ガリレオ』の湯川みたいにニヤけてしまったわけよ。早く来週にならないかなっ

て感じ♪ この感覚って、久々だな。『ガリレオ』は一応、1回完結だったもんね。

         

        ☆          ☆          ☆

さて、それでは何が良かったのか。って言うか、いいものだらけだから、数少な

い悪いものを挙げる方がラクだろう。最大の減点は森田空海のタイトルバック

あれ、ラストで良かったな。あれが冒頭だったらドン引きだった。。ああゆうお遊

び的映像を作るんなら、せめてもっと笑いを含めるか、斬新さを打ち出さなきゃ。

演出や監督で実績はあるみたいだけど、あれは我慢の限度を超えてた。

         

あと、キャバレーの女の子のコスチューム♪ いや、安っぽいキャバレーだか

ら、演出的にはあのケバさでいいんだろうけど、個人的に全く萌えない。女の子

6人(渡辺万美、片山瞳、桂亜沙美、武下公美、ユリサ、崎田まや)が可愛かっ

たし、梅田凡乃(ひろかず)によるダンス用の曲『Hey Lady! ~Cabaret 

Starに首ったけ~』も安っぽくて良かったし、あさづきかなみの振付も問題なかっ

ただけに、あの衣装だけは残念だった。ま、僅かな減点だけどネ。他に、長谷

川リカ役の栗山千明の表情も、個人的には見てて辛いんだけど、あれは好き

な人も結構いそうだから、まあいいや。

    

で、他はもう、ほとんど全てOK☆ まず、代平太役の松田龍平が文句無く

良かった♪ 今まで見たことがないし、弟の松田翔太の演技はあんまし評価

してない(存在感やルックスは別)から、どうせ兄貴もダメだろうと思ってたの

に、そんな先入観は最初の数分で吹っ飛んだ。渋い! いい味出してるねぇ☆

胡散臭いけど憎めない、怪しいキャバレーのスカウトマンを見事に演じてた。

喜多のカバンを持ち逃げしようとした茶髪男=与田良一(丸山智己)を追いか

けるアクション・シーンも、走り方、コケ方、乱闘、すべて問題なかった。カメラ

ワークや演出のおかげもあるだろうけどね。

       

ま、そうは言っても、やっぱり偉大な俳優だった父親・松田優作に対するコン

プレックス(=複雑な思い)はあるはず。それをヒネった形で示してたのが、

タクシーのシーンだ。喜多善男(小日向)が羽田空港からモノレールに乗って、

どこかの駅で降りると、雨男にふさわしい土砂降り。そこで、順番待ちを乱す

平太に喜多が注意して、タクシーに連れ込まれてしまう。車の後部座席で平太

は、「何だ、あれ!」、「何、それ!」と無意味に指差して、騙された喜多に爆笑。

     

あの指は、平太が喜多を導くことを暗示すると共に、ピストル=死をも意味して

る。でも奇妙な台詞の連発は、明らかに父・優作の名セリフ「何じゃ、こりゃ!」

を意識したものだ。「これ」の代わりに、「あれ」と「それ」を使ってるわけ。実際、

その直後に平太は「親父」の話を突然持ち出して、「オレはファザコンじゃねぇ」

なんて奇妙な台詞まで口にしてた(後のシーンでも「親父」が登場)。

     

つまり、この辺りは父・優作に対する龍平のファザー・コンプレックスを示すと

共に、ちょうど父親みたいに年が離れた喜多に対する平太の奇妙な執着をも

ほのめかしてるわけだ。念のために補足しとくと、しばしば「劣等感」を表す言

葉として使われる「コンプレックス」は、本来はより広く「複雑なもの」一般を指

す心理学的用語であることに注意しよう。

     

ともかく、初めて見た松田龍平は、演技も使い方も良かった☆ ウィキペディア

で調べると、これまでほとんど映画の世界にいた、かなり評価が高い俳優なわ

けね。去年のNHK『ハゲタカ』が連続ドラマ初出演だったのか。あれなら、今後

の活躍も約束されてるようなもんでしょ☆

     

あと、全く予想外だったのは、元アイドル・宵町しのぶを演じてた吉高由里子。

いいじゃない♪ 上手、上手☆ 『月刊TVnavi』の写真より、実物の方が魅力

的なルックスだったってこともあるけど、モデル出身の19歳であれだけの演技

ができれば十分でしょ。ハマリ役なのかも知れないな。すぐ調べると、2006年

横浜映画祭・最優秀新人賞で、今年はNHK大河ドラマ『篤姫』にも於哲の役で

出演。映画『夕映え少女』『蛇にピアス』でも主演が決定してるらしい。ホホーッ。。

     

19歳っていうと、堀北真希や戸田恵梨香と同い年なのか。芸歴でかなり負け

てるし、アイドル的ルックスでも負けてるだろうけど、とりあえず順調な滑り出し

でしょ。地味な名前も一発で覚えたし、陰ながら応援しよう。ま、10万円出して

お茶しようとも思わないけど、3万円なら・・・いやいや、そうゆう事言ってちゃダ

メだよな。こっそり思うだけにしとこっと。金さえあれば、ネクタイを緩めたり締め

たりもしてもらえるわけね♪

      

         ☆          ☆          ☆

ところで今回の記事の冒頭に持ってきたのは、ギルバート・オサリバンの72年

の世界的ヒット曲『Alone Again』(アローン・アゲイン=また1人ぼっち)。喜多と

しのぶが、平太の取り計らいで会ったシックなナイトクラブで流れてた曲だ。あ

のシーンが今回最大の注目ポイント☆ 撮影に使われた「COTTON CLUB」

は、2005年10月から営業開始したばかりの新しいジャズクラブで、名前はア

メリカの有名クラブから取って来たもの。

    

あの時ピアノを弾いてたのが、おそらく音楽担当の小曽根真(おぞねまこと)

ろう。ボストン・バークリー音楽大学を主席で卒業 カーネギー・ホールでソロ・

リサイタルを行い、米CBSと日本人初のレコード専属契約を結ぶ。ゲイリー・

バートンとのデュオではグラミー賞にノミネート・・・っていう、ものすごい経歴の

持ち主で、テーマ曲も担当。歌手はエンドロールのTIFFANYでいいのかな。

検索すると一応それらしきジャズ歌手がいるけど、全部大文字って所と全身の

外見がちょっと自信ない。。

       

それはともかく、あの曲の歌詞の「翻訳」が目に留まったわけよ。もしあれが単

なる翻訳だったら、JASRAC(ジャスラック=日本音楽著作権協会)がうるさそ

うだから、冒頭に丸ごと掲載したりはしなかった。あれはフツーの翻訳じゃなく

て「超訳」、かなり解釈の入ったドラマ独自の要約みたいだから掲載したのだ。

エンドロールに取り立てて訳者の名前が無いことを見ると、脚本の飯田が書い

たのかな。元の歌詞はかなり含みのある内容だから、この訳し方(or 約し方)

にドラマの主張が表れてることになる。

     

短縮して再掲すると、「もし僕がこのままずっと 辛い日々を過ごすなら・・・・・・

塔にのぼって 身を投げるのさ そうすればわかるだろう 絶望がどんなものか

やじ馬が騒いでいる・・・・・・やがてみんな去り 僕はひとり また孤独に戻った

だけさ」。曲調はわりと明るいのに、この文だけをフツーに読めば自殺の歌詞

だ。つまり、喜多のテーマ曲ってこと。ただし、「もし」って形の仮定になってるこ

とを考えるだけでも、喜多が死ぬとは限らない。そもそも「喜び多き善人な男」

ていう「めでたい」名前だし、ドラマの副題も「世界一不運な男の、奇跡の11日

間」だ。むしろ結局、喜多は「奇跡」的に自殺を止めると考える方が自然だろう。

実際、初日の展開が既に「奇跡」的で、まるでドラマみたいだった♪

          

それでも、初回の印象深いシーンでハッキリこの超訳を示したことを考えると、

自殺にはつながらなくても後のストーリーにつながる伏線と考えるのが自然だ。

つまり、喜多は「塔にのぼって身を投げる」のだ。おそらく、最後まで何度も。

そう考えると、タイトルバックは無視したいけど、冒頭で枯れ果てた奇妙な世界

(日清カップヌードルの昔のCMもどき)に落ちていくシーンや、ナイフ男が侵入

したマンションの上の方の部屋がすぐ目に浮かぶ。「人生のピーク(=頂上)」っ

て言葉も思い出す。

        

さらに意味深なのが、喜多が11年前に離婚した鷲巣みずほ(小西真奈美)

カウンセリングのシーン。なかなかカウンセラー(江崎達夫かな?演じたのは

岩松了)に喋ろうとしないみずほが1人でいじってた箱庭(言葉の代わりをする

象徴表現)に、動物やボートと共に灯台が置かれてた。すると、いずれ喜多が

灯台から身を投げることも予想できるだろう。

    

さらに、突っ込んでみる。今回のサブタイトルは「第1日目 臆病な奴が死ねる

のかよ」。これは平太と喜多のやり取り──「臆病な奴が死ねんのかよ」「臆病

だけど強情なんです」──から喜多ものだ。折角、都合よくマンションから転落

しそうになったのに、必死にベランダにつかまって「助けて!」と言ってしまった

臆病者の喜多に対して、「ネガティブ善男」(=喜多のネガティブな心)が嘲笑し

てた。まだ1日目なんだから、死を避けるのは別におかしくもないんだけど、喜

多が普通の人間並みに「臆病」なら11日後も「身を投げる」のをためらうだろう。

        

ただし「強情」だから、死ぬ考えは変えようとしない。すると、最後も今回同様、

臆病さでためらってる内に「塔」からたまたま転落するんじゃないかな。実際、

手のひらに11という傷ができたのは、11年前に死んだ友人・三波貴男(今井

雅之)の墓参りに長崎へ行った時、階段でたまたま転落したためだった。また、

冒頭の喜多の空想でも、結婚式の階段でたまたま転落。さらに、自殺を決意

した大きなキッカケになったのは、たまたま知人・樋口悟の金銭消費賃借契約

書の連帯保証人になったことによる人生の転落。おまけに宵町しのぶとの最初

の出会いも、喜多がたまたま転倒したからだった。倒とは、重心が1m前後

低くなる小さな転落だ。

                

では、最後にたまたま転落した後、喜多はどうなるのか。それを考える上で興

味深いのは、今回出た「パンダの箱」。いや、パンドラの箱だ。ギリシア神話で

神が人間界に送り込んだ初めての女性とも言われるパンドラ。ギリシア語で

「全ての贈り物」という意味の名前の彼女が、開けてはいけないと言われてた

箱を好奇心で開けてしまうと、中から様々な災い(病、悲しみ、罪、etc)が飛び

出して来て、最後に箱に残ってたのが希望だったとよく言われる。これだと、

喜多は最後に希望を持って生き続けるっていう予想につながる。

    

ところが、所詮は神話だから、いろんなヴァージョンがあるし、解釈もさまざま。

似たような話は、『ホタルノヒカリ』の『猿蟹合戦』の時にも書いた。実は、最後

にパンドラの箱に残ってたのは何なのか、ハッキリしないらしい。この辺りの曖

昧さや多義性を考えると、喜多に「希望」が残るとは限らず、むしろ「絶望」かも

知れないのだ。少なくとも負の可能性の方を、歌詞の超訳は示唆してる。

        

という訳で、初回から大胆に予想を立てておこう。喜多は、「快楽と犯罪」に満

ちた奇跡の11日間を過ごした後、たまたま転落して(orしそうになって)、結局

は生き残る。ただし、希望に満ちた明るい人生へとつながるわけではない。

「やがてみんな去り 僕はひとり また孤独に戻っただけさ」

     

       ☆          ☆          ☆

あ~、サラッと軽く書くつもりだったのに、かなり真面目に書いてしまった。まだ

本格的レビュー決定でもないのになぁ。。この後に登場する深キョン&クドカン

の『未来講師めぐる』や亀梨の『1ポンドの福音』に回す時間が大幅に削られる

ことになっちゃったわ。ちょっと失敗したか。いや、面白かったし、やり始めると

なかなか止まらなくてね。これがマニアの性(さが)。。

    

とにかく、今期レビューする1本は『喜多善男』になる可能性がかなり高まった。

見続けるだけなら、ほぼ決定。原案の『自由死刑』も買っちゃったから、ネタバレ

に注意しながら少しずつ読み進めるつもり。レビュー決定なら、原作記事も当然

書くつもりだ。『華麗なる一族』の原作の時みたいな、うっかりカバーの後ろの説

明を読むなんて失敗はしないように、注意しよっと♪ ま、出だしだけ読んだ感

触だと、脚本やドラマとは相当違ってるみたいだけどね。

     

はたして、『未来講師』や『1ポンド』の逆襲なるか。乞うご期待!

ではまた、機会があれば。。☆彡

     

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

P.S.保険調査員の杉本マサル(生瀬勝久)は、冷静沈着な性格って話だった

    のに、いきなり平泉成(ひらいずみせい=『華麗』の一之瀬工場長)の物

    真似かよ! 杉本について、みずほが秘書の森脇大輔(要潤)に短く説

    明する時、表情を変えずに「物真似は下手ね」と言ったのが笑えた♪ 

    茶髪男には100点満点の3点とか言われてたし、今後も下手な物真似

    シリーズが続くのを期待しよう☆

     

P.S.2 喜多が妙にこだわってたカレー。お母さんが作ってくれた、ターメリック

      とクミンが標準量で、コリアンダーが少なめで、チリパウダーと生姜が

      多めで、カシューナッツの代わりにピーナッツを使ったものがこだわり

      の一品みたいだけど、今後どう使うのかね。来週、お母さんと会う時

      に食べるだけじゃ、つまんないし。結局、喜多が平太っていうパンドラ

      の箱を開けたのは、中村屋のインドカリーに誘った瞬間ってことかね。

      ま、個人的には、カレーよりスッチーの方が気になったけど♪ やっぱ

      ナースやキャバ嬢より上だな。花嫁となら同格か。。

    

P.S.3 カウンセラーが読んでたのは、ロシアの文豪・ドストエフスキーの代表

      作『カラマーゾフの兄弟』。『罪と罰』なら読んだけど、こっちは読んで

      ないんだよな。ドラマで使ってたのは、1年ほど前に出て異例のヒット

      になった亀山郁夫の新訳(光文社古典新訳文庫)。島田雅彦とカウン

      セラー役・岩松了の2人が外大のロシア語学科ってことを考えても、

      何かありそうな感じだ。でも、長いから読むのはダルイなぁ。。

     

P.S.4 山崎まさよしの主題歌『真夜中のBoon Boon』、第一印象としては

      まあまあかな。耳に馴染むと、もっと良く聴こえるかも。

    

P.S.5 転落 or 転倒ってことで考えると、平太が追跡シーンで転倒したのも

      意味ありげだ。父と子の複雑な関係ってことを考えても、父=喜多が

      転落するのなら、子も転落することは十分考えられる。もちろん、その

      仕方は同じじゃないだろうけどね。

    

P.S.6 来週、平太が喜多を保険に入らせるわけか。それで、杉本との関係

      がさらに深まるのね。平太が保険金を騙し取って、莫大な借金を抱

      える恋人のOL・リカに渡す狙い。でも、リカの借金って何? あと、非

      常階段でリカが平太に詰め寄ってたシーンは何だったのかね。何で

      喜多の自殺願望にあれほど怒ってたのかも分からないし、とにかく、

      リカもみずほも、何者なのか「さっぱり分からない」♪ リカと親しい

      人間が借金残して自殺(or 未遂)って話だと、平凡すぎるけど。。 

        

P.S.7 喜多が初めて色紙にサインしたのを思い出して平太に話すシーンは

      微笑ましかった。「明るい未来~♪」、「生きる希望~♪」。女の子6

      人組のバカッぽい可愛さもイイ。おそらくあれは、軽い伏線だと思うな。

      ちなみに、あの店を喜多は「キャバクラ」と呼んでたけど、むしろキャ

      バレーのはず。意図的にピント外れにした台詞だろうけどね。

          

P.S.8 カウンセリングのシーンは、エンドロールに医療監修とか出てなかっ

      たから、細かく見ると眉唾ものかも知れない。夢で11年前のキスが

      出てきて苦しむって話は、精神分析的に見えなくもないし、『自由死刑』

      の冒頭には「精神分析」って言葉も登場してる。でも、フロイト派の精

      神分析にしては話の流れが安っぽかったし、なぜか箱庭療法も混ざっ

      てた。いずれにせよ、「アメリカナイズ」されてるしのぶは今後もカウン

      セリングに通うんだろうから、注意して見ることにしよう。

             

P.S.9 喜多は11月11日生まれ、名簿は小中高と11番。結婚、離婚、友人

      喪失は11年前。墓参りでこけて出来た傷も11。死ぬ予定なのは11

      日後(ちなみに原作は7日後みたい)。これだけ11を強調したからに

      は、たとえ低視聴率でも10回や9回で打ち切れないネ。

      初回は12.7%で、ボチボチの数字。さて、10%保てるかな。。☆彡

   

cf.母を抱擁するマゾヒスト~『あしたの、喜多善男』第2話

  服のない人生はない~『あしたの、喜多善男』第3話

  魂の道の永遠性~『あしたの、喜多善男』第4話

  善悪の混沌への誘い~『あしたの、喜多善男』第5話

  父殺しへと向かったファザコン~『あしたの、喜多善男』第6話

  偶然という名のふれ合い~『あしたの、喜多善男』第7話

  束縛された愛の喜び~『あしたの、喜多善男』第8話

  死ぬ自由より、生きる不自由~『あしたの、喜多善男』第9話

  つながり合う心と心~『あしたの、喜多善男』第10話

  生へとつなぎ止める他者~『あしたの、喜多善男』最終回

  『あしたの、喜多善男』最終回、原作『自由死刑』との比較

         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  吉高由里子のフェチドラマ『紺野さんと遊ぼう』に期待☆

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冬ドラマ2008、注目の6本☆

あ~、楽しい正月休みともさよなら。仕事もドラマも始まっちゃったか。夏休み

明けの小学生みたいな気分だな♪ 仕方ない。連続ドラマの開始に合わせて

書くようにしてる、恒例の全体チェック記事を、そろそろ書くことにしようか。今

期も本格的レビューは1本しかやらないから、慎重に選ばないとマズイしね。

前期なんて、『ガリレオ』でマニアックな記事30本書くのに莫大なパワーを費や

したもんなぁ。って言うか、まだ過去形じゃなくて、追加する予定だけどさ♪

    

さて、普段なら個人的期待度ランキングみたいなものに合わせて書いてたんだ

けど、今回はいつもとちょっと状況が違う。ちょっと気になるドラマはたくさんあ

るものの、ワクワク期待するってほどのものは1つもなし。前期、期待度第1位

でそのまま本格的レビューが決定した『ガリレオ』みたいなものは見当たらない。

もしブログが無ければ、毎週適当にどれか選んで見ればOKって感じかな。

       

そこで、期待度ランキング下位から順に見ていく普通のやり方は止めて、放映

開始順にサラッと見ていく。この記事1本で、ドラマ10本以上を扱おうと思って

書き始めたんだけど、途中で時間が無くなったから、とりあえず6本だけ、ある

程度以上注目してる作品に絞ろう。これまで同様、今回も『月刊TVnavi』2月号

とネットを参照して書くことにする。他の雑誌もペラペラめくってみるんだけど、2

年前からこのテレビナビが身体に馴染んじゃってるみたいだ。見るのは3ヶ月に

1回だけどね。そもそも、テレビ雑誌はほとんど見ない人間だ。

                

          ☆          ☆          ☆

それではまず1本目。1月6日スタート、つまり2日前から早くも始まっちゃって

るのが、NHK大河ドラマ『篤姫』。原作『天璋院篤姫』(宮尾登美子)、脚本・田

淵久美子、演出・佐藤峰世ほか。江戸・徳川に嫁入りしたのに、故郷・薩摩が

徳川を倒そうと動き出すっていう、皮肉な運命に巻き込まれた女性の力強い

生き様を描くとのこと。

    

日曜20時って時間帯はテレビをあんまし見ないし、時代劇も苦手だから、大

河ドラマっていうのはほとんど見たことがない。長すぎるのも問題で、数年前

に珍しく見始めた『宮本武蔵』も、途中で挫けてしまった。それなのに、今回ど

うして気になるかって言うと、正月のNHKで『篤姫』の紹介をやってるのをチラッ

と見て、宮崎あおいの演技と存在感に魅かれてしまったから♪ 演技力では

若手No.1っていう世評は知ってたものの、今まで一度も見たことが無かった

から、オオッていうインパクトがあった。こりゃ、上手いわ! 多分ね♪ 芸歴

の長さと天賦の才能が、鍛えられたプロフェッショナルを作ってるわけか。

       

顔は特に趣味でもないけど、そこそこ可愛いし、全体のたたずまいが独特

存在感をかもし出してる。さすが大河ドラマ史上最年少の主役に抜擢されただ

けのことはあるね。去年の夏、20歳でフジ月9の主役に抜擢された井上真央

(『ファースト・キス』)を初めて見た時にも、オッて感じだったけど、ファースト・

インプレッションとしては宮崎あおいの方が上だった。とりあえず、第2回は見

てみようかな。共演陣もホント豪華だもんね。1年間の放映だから当然とはい

え、普通の連ドラ4本分以上の役者が勢ぞろい。

    

テレビナビのチャートの右上から、知ってる名前を適当に並べてみると、高橋

由美子、江守徹、平岳大、北大路欣也、草刈正雄、辰巳琢郎、中村梅雀、稲

森いずみ、鶴田真由、松田翔太、堀北真希、中村メイコ、東儀秀樹、松坂慶子、

若村麻由美、春風亭小朝、星由里子、玉木宏、余貴美子、佐藤藍子、長塚京

三、樋口可南子、高橋英樹、涼風真世、長門裕之、瑛太、原田泰造、板谷由夏、

平幹二朗、山口祐一郎、ともさかりえ、沢村一樹、真野響子、的場浩司。。

多すぎて疲れるわ! 大河ドラマって、やっぱ凄いんだね。。

     

おっと、1本目に時間を使いすぎちゃったか。それでは2本目。フジ火曜21時

『ハチミツとクローバー』。これまた、ドラマを見ない時間帯だから、レビューする

1本に選ぶ可能性は少ない。ただ、学園ものでラブストーリーだと気軽に見れる

し、美大が舞台ってのもイメージいいし、羽海野チカの原作コミックが大人気

てところもポイントが高い。脚本家とプロデューサーが、『プロポーズ大作戦』の

金子茂樹と瀧山麻土香ってのも好印象。演出は谷村政樹と松山博昭。

     

キャストは、成海璃子(油絵科・花本はぐみ役)、成宮寛貴(彫刻科・森田忍役)、

生田斗真(建築科・竹本祐太役)の三角関係が中心なのか。向井理(真山巧役)

と原田夏希(山田あゆみ役)もそこそこ人気ありそうだね。まだ15歳の前途有

望な成海は、今までチラッと見てるだけだから、1度ちゃんと見とこうかなって気

はあるんだけど、どうも苦手なタイプなんだよな。話しかけづらいって言うか、お

友達になりにくいっていうか。ま、話しかける機会もないだろうけどさ♪

     

次は3本目。フジ火曜22時『あしたの、喜多善男』(きたよしお)。特に期待する

作品がない今回の冬ドラマの中だと、強いて挙げればこれが注目度第1位だ☆

一般的には、ハァッ?て感じだろうな。何しろ、主役が小日向文世! 一定の評

価はあるものの、典型的な脇役のベテラン俳優で、今回が連ドラ初主演って話。

共演を見ても、松田龍平、小西真奈美、要潤、生瀬勝久ってことで、主役の弱さ

をカバーできるほど豪華なメンバーって訳でもなさそう。アクセント的な女の子が

吉高由里子と栗山千明ってのも、ちょっと弱いね。

    

じゃあ何が注目なのかって言うと、最大のポイントは「原案」が島田雅彦の小説

『自由死刑』ってところだ(題名はドラマじゃ使えないか・・)。この島田雅彦って作

家がかなり好きなわけよ♪ 正直言って、ほとんど作品は読んでないんだけど、

ルックスに恵まれてて実績も人気もあるから、雑誌や新聞でちょっとした記事を

読む機会は多くて、その印象がかなりいい☆ 頭脳は優秀だし話も面白いし、

屈折してる所も好みだ。「原作」じゃなくて「原案」ってことは、島田の小説を脚本

家・飯田譲治と演出の下山天・麻生学・三宅喜重が大胆に変更するわけね。

   

ドラマの地味なタイトルや時間帯を考えても、おそらく視聴率は期待できない。

1ケタの可能性も十分ある。でも、「世界一不運な男の、奇跡の11日間」なん

て大げさな副題を付けてるこの作品は、とにかく1回見てみたい。11日後の死

を決意したパッとしない男が、生きることの喜びや身近にある幸せを感じた後

で、どんな奇跡が待ってるのか。大ハズレの退屈な話だったら、それはそれで

笑えるしネ♪ ただ、レビューする1本にこれを選ぶと、ブロガーや読者からド

ライアイスなみの冷たい反応が返ってきそうだから、気弱な小市民ブロガーと

しては、見るだけにしとこうかな。いや、個人的には一応、注目度第1位なんだ

けどさ。公式サイトも意外にオシャレだしね。

      

8日23時15分追記:今、見終えた所。予想以上に面白かった! キャストの

演技も、スタッフの演出も、脚本も予想以上♪ 視聴率は低そうだけど「そんな

の関係ない」。来週も見なきゃ☆)

        

と、ここまで書いてきて、早くも時間がなくなって来た。仕事の合間にコソコソと

書いてるもんでね♪ 仕方ないから一気に飛ばして4本目。テレビ朝日・金曜

23時15分『未来講師めぐる』。これまた、テレビを見る時間帯じゃないから、

レビューする1本には選びにくいけど、現実的可能性としてはこれが1番高い

かな。注目度なら第2位って感じ。

    

ポイントは2つだ。まず、深田恭子が主演ってこと☆ ウチの常連さんは既にご

存知のように(?)、私は深キョンに対してはすごく甘い♪ 特にファンってこと

もないし、深キョンが出るドラマもあんまし見てないんだけど、見るだけで満足

できる女優ってのは、彼女以外に今いない。あの沢尻エリカ様でさえ、そこまで

は到達してない。深キョンには、演技も脚本も無関係。キョトンとしたビミョーな

笑顔をアップで映すだけでOKだから、撮影スタッフも超ラクでしょ。

    

このドラマのもう1つのポイントは、脚本がクドカン=宮藤官九郎ってこと。やた

ら評価が高いこの脚本家を知ったのは、2002年TBS『木更津キャッツアイ』。

いや、この時には一度も見なかったんだけど、普段ドラマの話なんて全くしない

友人が「あれは面白い!」と珍しく自分から話して来たのが頭に残ってて、深夜

の再放送で何回か見た。で、なるほど、あれは面白い!と思ったわけよ。全部

見たわけでもないし、マジメに見たわけでもないんだけど、独特の才能が一瞬

で伝わってきた。いいドラマとか、心に残るとか感動できるとか、そうゆうんじゃ

なくて、妙に面白いのだ♪

     

その後、『マンハッタンラブストーリー』もちょっとだけ軽く見て、やっぱり面白かっ

た。私が見たクドカン作品ってのは、たったこれだけだし、結局マジメに見たこと

は一度もない。って事で、今回は深キョンとのコンビだし、クドカン・ワールドをじっ

くり味わうチャンスかなと思ってる。

    

内容的には、進学塾の英語講師・吉田めぐる(深キョン)が、満腹になると人の

20年後が見える超能力を身に付けて活躍する超能力ラブコメディーってお話。

クドカン自身の言葉によると、「『そんなバカな!』みたいなお話が大好きだった

んで、そういうお話を作りたかったんです(笑)。そしたら、超能力かなー、って」

とのこと。確かに、そんなバカな!って感じの設定だよな♪ あと、クドカン自身

は、他人の20年後なんて見ても何の得にもならないから見たくないとのこと。

そうかなぁ。何かの得になると思うし、得にならなくても見ちゃうと思うけどね。

ともかく、共演は、勝地涼、星野源、武田真治、船越英一郎、地井武男、黒川

智花、田口浩正。演出は唐木希浩・高橋伸之。少なくとも、初回は見る予定。

    

いよいよ5本目。日テレ土曜21時『1ポンドの福音』。原作は、何と20年にもわ

たって『週刊ヤングサンデー』(小学館)に連載されてた高橋留美子のマンガ(タ

イトルは同じ)。特に大ヒットした作品って訳でもなさそうだけど、高橋は『うる星

やつら』『めぞん一刻』『らんま1/2』『犬夜叉』を大ヒットさせた大御所の漫画

家だから、『1ポンド』も当然それなりの水準なんだろう。脚本・福田雄一、演出・

佐藤東弥ほか。

     

このドラマの最大のポイントは、KAT-TUN・亀梨和也が主演する日テレ土9

だってことだ。もともとスポーツ系ブログとして始めたウチが、ドラマに傾斜する

キッカケになったのは、亀梨&山P=山下智久&堀北真希出演の土9『野ブタ。

をプロデュース』だったこともあって、亀梨とか土9はその後もウチで扱って来

た。『サプリ』、『たったひとつの恋』、『ギャルサー』。おまけに、私は格闘技好き。

記事はめったに書かないし、最近はちょっと遠ざかってるけど、元々ランニング

や自転車(RUN&BIKE)、ドラマよりも、格闘技に熱中。自分でもやってたほど。

    

これだけ条件が揃えば、もう今期は『1ポンド』で決定と言いたい所だけど、正

直言って残念ながら、内容的にはあんまし面白そうに見えない練習も減量も

大嫌いな根性なしプロボクサー・畑中耕作(亀梨)が、新米シスター・アンジェラ

黒木メイサに一目惚れして、恋を勝ち取るために奮闘する青春ラブコメディ

ねぇ。亀梨&土9じゃなかったら、この構想だけでパスするところだ。平凡でイ

ンパクト薄いし、軽すぎる。シスター登場ってのは意味不明。おまけに、いくら亀

梨が真面目にボクシングの練習をしてるからって、格闘技ファンの目で見ると、

ボクシングのシーンは辛いでしょ。

   

あと、一目惚れするシスター役が黒木メイサってのも、個人的にちょっと弱い

なぁ。独特の魅力を持ってる『JJ』モデルで美形だけど、私の趣味じゃないし、

シスターのコスプレにも萌えない。他の共演者を見ても、小林聡美、山田涼介、

光石研、岡田義徳、もたいまさこ・・ちょっと弱いなぁ。。

     

そうは言っても、強いて挙げれば一応注目度第3位だし、多分初回のレビュー

はすると思う。ブロガーや読者の反応を考えると、本格的レビューの1本に選ぶ

可能性は『未来講師めぐる』の次かな。どうなることやら、不安だらけとはいえ、

ともかく乞うご期待☆ 

ちなみに、1ポンドってのは約500g=0.5kg。直接的には体重のことだろうけ

ど、他にもおそらく意味があるはずだ。あと、公式サイトは今現在さみしいね。こ

れからマトモになって行くのか、不安なんだけど。。

     

そして最後の6本目は、フジテレビ月曜21時『薔薇のない花屋』。フジの月9

ならある程度以上のレベルは間違いないだろうし、今回は脚本が大物・野島

伸司だ。88年に第2回フジテレビ・ヤングシナリオ大賞を受賞して以来、数々

のドラマを担当。賛否両論が激しくぶつかるっていうのも大物の証で、そもそも

小物なら話題にならない。ただ、イマイチ私の趣味じゃないから、今までマジメ

に見たことはなかった。今回は3年ぶりの連ドラを月9でやるってことで、いい

機会だから、SMAP・香取慎吾のために「当て書き」したっていうストーリーを

じっくり味わってみようかなって気はしてる。

    

内容は、妻に先立たれた優しい父・汐見英治(慎吾ちゃん)と1人娘・雫をとりま

く人間模様を描くもので、かつての名作『ひとつ屋根の下』みたいな、ヒューマン

ラブストーリーってことらしい。今回の「屋根」となるのが、フラワーショップ雫。た

ぶん、人間愛だけじゃなくて、盲目の女性・白戸美桜(竹内結子)との恋愛もある

んでしょ。他のキャストは、松田翔太、本仮屋ユイカ、釈由美子、池内淳子、三

浦友和。まあまあって感じかな。本仮屋はわりと好きかも♪ 演出は中江功。初

回はたぶん見ると思う。オンタイムでは無理かも知れないけどね。。

     

         ☆          ☆          ☆

という訳で、サラッと書くつもりだったのに、ずいぶん時間を取られちゃったな ^^;

仕事中なのにヤバイわ。ま、3ヶ月に1回の機会だから、マニアック・サイトとして

はこのくらい書かなきゃね。ともかく、いよいよ始まった冬ドラマ2008の今後に

注目しよう。

この中からどの1本が本格的レビュー対象として残るのか、乞うご期待!☆彡

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『ガリレオ』第8話、ドラマと原作の比較

現在、本格的な風邪で絶不調。。(-_-;) 正直言うと、第8話の原作記事は無期

延期!と書きたい所だけど、もう来週で『ガリレオ』は終わりだもんな。2007

年の最後でもあるし、病体にムチ打って軽く書いとこうか。まだ第2話と第3話

の原作記事も延期したままだしね。。

       

ドラマ第8話の「霊視る」(みえる)は、原作だと東野圭吾『予知夢』(文芸春秋)

第二章だ。第4話以降のドラマは全て、原作を大胆に変更してあるんだけど、

今回はさらに科学的な謎解きの部分もかなり違ってる。自分の頭を整理する

ためにも、いつものように淡々と両者を比較してみよう。

その前に、毎度おなじみの前置き。以下、見方によってはネタバレになって

しまうので、くれぐれもご注意あれ☆ 特に、これから原作を読もうという方

にはお勧めしない。。

         

         ☆          ☆          ☆

071212 久々に、図を入れ

 てみよう。ドラマと原

 作の共通構だけを

 チャートにして取り出

 すと、左図のように表

 せる。

             

被害者の女性は、ドラマでは料理研究家・前田美鈴(引田博子)。原作で

は、クラブで働く長井清美。両者の共通点として、飲食関係ってことを挙げ

ることはできるけど、むしろプラスとマイナス両極端の異なる設定って感じが

強い。実際、ドラマでは美鈴はいい人っぽく描かれてたけど、原作の清美は

もともと感じ悪い女で、殺される前は犯罪者でもあった。

要するに、ドラマが温かい人間の触れ合いを強調する一般ウケ路線なの

に対して、原作は硬派で現実的な科学ミステリーなのだ。

    

逆に目撃者については、むしろ共通点の方が重要だろう。ドラマで被害者

の幽霊を目撃した(霊視した)のは、妹の千晶(釈由美子)。原作では恋人の

細谷忠夫。どちらも、被害者と非常に親密な人間だ。だからこそ「霊視」も起

きるし、あわてて携帯で連絡するって流れにもなる。 

             

ドラマでは、目撃者の携帯連絡のせいで犯人(共犯者)の小杉はすぐ死ん

だ。密かに交際してた恋人の無茶な頼みを断れず、既に死んでる被害者を

メッタ刺しにしてストーカー殺人に見せかけ、最後は電話と警備員に動揺して

転落死。生きてる間も社会性のないヒモで、何ともパッとしない男だった。要

するに、ドラマにとって小杉はオマケ的存在にすぎない。

              

一方、原作では、目撃者の携帯連絡のせいで、絞殺の犯人(主犯)・小杉は

すぐ捕まった。スポーツライターとしてそこそこ活躍してた男で、目撃者との

普通の付き合いもあったし、別に悪いイメージはない。むしろ、悪い女に騙

された男って感じで、哀れに思えてしまうほどだ。女との出会いもスポーツ絡

みだから、ドラマよりはしっかり描かれている。

      

被害者を憎んだ犯人の女・金沢頼子は、ドラマでは被害者の共同経営者

たくませいこ・主犯)で、活躍に対する嫉妬が原因だった。原作の金沢は、

たまたまひき逃げ事件を被害者に写メで撮られてしまったスポーツ関係者

(ひき逃げ事件では単独犯、絞殺事件では共犯者)で、脅迫されたのが原因

だった。いずれにせよ、女に対する女の憎悪ってこと。やっぱ女は怖いね♪

ちなみに、原作の1つ『探偵ガリレオ』(文芸春秋)第ニ章「転写る」(うつる)

で、湯川は草薙(ドラマでは北村一輝)にこう語ってる。「真犯人は身近にいる、

しかも女、というのは推理小説のセオリーだが」。

             

謎解きの中心は、ドラマでは「結露」だった。水滴でくもったガラス越しに被

害者が好きだった黄色を見て、錯覚で「霊視」が生じてしまったってお話。物

理記事でほぼ解明したように、湯川学(福山雅治)が描いた数式やグラフも

結露に関するものだった。

        

一方、原作では結露なんて話は無くて、単に黄色その他の変装に騙されて

錯覚って話。だから、原作の科学ミステリー的要素は湯川の論理的思考そ

のものが中心で、後は錯覚と、例の「ガリ」音の話。オーディオのガリガリ音

から小杉の女関係がバレるって箇所は、原作の湯川の台詞がほとんどその

ままドラマにも使われてるんだけど、どの程度信じていいのか分からない。

ガリ音→シリコン微粒子の影響→ヘアスプレーの使用→女の存在っていう

論理だけど、「音響機器メーカー」の「データ」は検索しても出てこないし、ヘ

アスプレーのシリコンとガリ音の関係についての信頼できる科学的記事も

当たらない。

                    

ドラマでは、被害者だけじゃなくて湯川や内海薫(柴咲コウ)までお料理して

たけど、原作には料理シーンは全くない。ま、湯川が事件を料理したとは言え

るけどね♪ やっぱりドラマの脚本(古家和尚)は、湯川の萌えシーンとして料

理を選ぶ所から作って行ったんじゃないかな。。

     

         ☆          ☆          ☆

フーッ、こんなもんでしょ。第9話は前編だから止めとこうかな。下手に原作

を見るとネタバレになるし、余裕もないしね。

ともかく、今日のところはこの辺で。。☆彡

        

cf.天才・湯川が示した物理学の解読と検証~『ガリレオ』第1話

   サンタと女、揺れる理系の男心~『ガリレオ』第2話

   ブランコとおにぎりでホカホカ~『ガリレオ』第3話

   科学と恋愛、2つの円端具流~『ガリレオ』第4話

   愛と矢、ひねくれた直進~『ガリレオ』第5話

   遠く離れたもののつながり~『ガリレオ』第6話

   つながりの中の細かい事~『ガリレオ』第7話

   結果が語る過剰なプロセス~『ガリレオ』第8話

   サンタを信じた科学者へのプレゼント~『ガリレオ』最終回

         ・・・・・・・・・・・・・・・・

   『ガリレオ』第1話、レーザー光線の計算式

   『ガリレオ』第2話、光の屈折の計算式

   『ガリレオ』第3話、共振現象の証明

   『ガリレオ』第4話、超音波による泡の衝撃波に苦戦中・・

   『ガリレオ』第5話、キューピッドの黄金と鉛の矢は流行るかな♪

   『ガリレオ』第5話の数式、波動方程式の導出と一般解

   『ガリレオ』第6話の数式「フーリエ変換」について

   『ガリレオ』第7話、ER流体とトリックについて

   『ガリレオ』第8話の数式、アレニウスの式と2次反応速度式

   『ガリレオ』第9話、雷の放電エネルギーの数式か・・

   『ガリレオ』最終回の数式1~熱伝導方程式

   『ガリレオ』最終回、核爆弾処理シーンの数学的解説

     ・・・・・・・・・・・・・・・・

   『ガリレオ』第1話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第4話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第5話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第6話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第7話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第1話の脚本チェック☆

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『ガリレオ』第9話、雷の放電エネルギーの数式か・・

もうちょっと情報を与えてくれれば、多分キレイに理解できるんだけどなぁ。。

クソー、風邪でグタッとなった状態のまま、ネットと手元の物理の本を3時間

探し回ったんだけど、結局ちょっとしか分からなかった。前回第8話は、式も

グラフもほぼ完全に解明した上に、文系的解釈もきっちり展開してるから、

自信を持ってたんだけど、甘かったか。せめて数式を全部ハッキリと見せて

欲しいね。数学的に見ると、単にややこしいだけで、決してハイレベルな式

じゃないと思うな。第6話や第7話の方がレベルが高かったはず。。

     

071211 今回、私がパソコ

 ン画面で読み取っ

 た限りでは、数式

 は左の5本だった。

 2本目以降の小さ

 い数字には自信な

 し。あと、3本目

 から5本目は部分

 的にしか見えない

 し、4本目の C₂

 の2乗は、単なる

C₂の書き間違いだと思う。5本目は、3本目か4本目とつながった式かも知

れない。その場合は、全部で4本の式ってことになる。

        

廃棄物置き場で湯川学(福山雅治)が書いたのは、おそらく最初の2本だけ。

何でそこにマジックがあるんだよ!って突っ込みはともかく、残りの3本は頭

の中の映像だ。湯川が最初に書いて、頭の中でも最初に出てきてた式が1番

上。そもそも何の式なのかさえ、ドラマは示してないんだけど、本質的には全

てコンデンサーの式、特に放電に関するものだろう。それこそ、今回の物理学

の核心だ。雷とは、大自然が作った巨大コンデンサーの放電現象なのだから。

       

1本目の式だと、V が電圧(=電位差)、t は時間、r は電極の距離じゃない

かな。P は電力(1秒あたりの電気エネルギー)だと思う。放電される短い時

間内でのエネルギー保存を表すから、右辺が0(ゼロ)なんじゃないかね。と

もかく、重要なのはコンデンサーの放電。衝撃波によるデスマスク形成なん

いうのは、話を面白くするための派手で非現実的なアレンジにすぎない。

            

コンデンサーとは、内海薫(柴咲コウ)が言ってたように、エジソンが発明し

た蓄音機のことだ。いやいや、それは「わざとボケたの」であって、ホントは

蓄電器だ。電気を蓄える器具のことで、広い意味では人体もコンデンサー

だし、雷雲と大地も空気を挟んだコンデンサーと見ることができる。実験室

ではっきり「コンデンサー」と呼ばれてた大型器具とは別に、金属球2コを向

かい合わせた放電実験用の「球ギャップ」も、一種のコンデンサーと見れる。

       

雷が池に落ちた理由、つまり、空から空気を突き抜けて電気の流れが落ち

た(or上がった)理由は、雷雲に過剰な電気が蓄えられたから。言い換える

と、雷雲と大地の電位差(=電圧)が大きくなり過ぎたから。そのため、本来

は電気を通さない絶縁体の空気でさえ、電気を通してしまった。溜まりすぎ

た空の電気が、我慢できなくなって強引に地面に逃げ去ったのだ。そして、

避雷針のように突き出た鉄骨から、電線を伝って池の中に電気が流れて、

強烈なエネルギーでコードを切断。その時生じた衝撃波が、金属板を遺体

の顔に強く均等に押し付けて、デスマスクが生じたってお話。

      

実験室でも同じこと。2つの電極(=金属球)の間には「何万ボルトもの電位

差」が人工的に作り出されて、数cmの「空気の壁」を破って放電が起きた。

電気はコードを伝って水槽の中へ入り、コードを切断して衝撃波を発生。金

属板がマネキンの顔に押し付けられて、実験成功ってお話。ま、おそらくヤラ

だろうけどね♪

    

ちなみに2本目の式の ε は空気の誘電率、T は温度、E は電界かな。雷雲

と大地が空気をはさんで作ってる巨大コンデンサーに関する式だと思うけど、

自信はない。3本目以下の式は、実験室の装置に関するものじゃないかな。

C が静電容量、M が相互インダクタンスとか。ここは全く自信なし。ただ、2

本目までとは違う話だと思う。衝撃波の式ではなさそうだけど、果たして。。

      

        ☆          ☆          ☆

さあ、この辺りでもうアップするとしよう。この程度でも、今まで同様、ネット上

にほとんど見当たらないはずだ。今回、体調が悪いので、本格的レビューは

金曜かな。ま、アクセス解析を見ると、物理記事を読む人のほとんどは、本

格的レビューを相手にしてないようだけどね。逆もまた同じ・・(^^ゞ 

     

理系と文系、この間の断絶はものすごく大きくて、壁を打ち破る雷のような記

事はほとんど不可能だってこと。私としては十分な努力をしてるから、あとは

両方に対応できる読者、あるいは両方熟読する熱心な読者との幸運な出会い

を期待しよう♪

それでは。。☆彡

   

P.S.今回のドラマは「爆ぜる 前編」と題されてたけど、内容の大部分は

    野圭吾原作『探偵ガリレオ』第二章「転写る」だったと思われる。むしろ

    次回の後編が、原作第四章「爆ぜる」(はぜる)と対応するものだろう。

    いや、ネタバレに考慮して第四章はまだ読んでないし、第二章も流し

    見にすぎないけどね。ドラマが大物ゲスト・久米宏を迎えて前後編仕立

    てにしたために、原作との対応関係がややこしくなったってことでしょ。

         

P.S.2 ドラマではイマイチ曖昧だったけど、原作第二章では、コンデンサー

      と雷雲がはっきり重ね合わされている。実験室で湯川が草薙(ドラマ

      では北村一輝)に語る次の文を参照。

      「現在、コンデンサに電気をたくわえているところだ。雷雲を作ってい

      るところだと考えてくれればいい」。

   

P.S.3 本上まなみ、久々に見たけど、結婚して産休とってたのか。32歳、

      まだまだ可愛かったね♪

    

P.S.4 第9話の視聴率は21.7%に回復☆ やっぱ前回の19.9%だけ

      が、裏番組の影響を受けた異常な値だったみたい。これで結局、

      初回と第8話を除くと、22%前後で安定した高視聴率だ。

           

cf.天才・湯川が示した物理学の解読と検証~『ガリレオ』第1話

   サンタと女、揺れる理系の男心~『ガリレオ』第2話

   ブランコとおにぎりでホカホカ~『ガリレオ』第3話

   科学と恋愛、2つの円端具流~『ガリレオ』第4話

   愛と矢、ひねくれた直進~『ガリレオ』第5話

   遠く離れたもののつながり~『ガリレオ』第6話

   つながりの中の細かい事~『ガリレオ』第7話

   結果が語る過剰なプロセス~『ガリレオ』第8話

   過剰な格差がもたらす劇的な出来事~『ガリレオ』第9話

   サンタを信じた科学者へのプレゼント~『ガリレオ』最終回

         ・・・・・・・・・・・・・・・・

   『ガリレオ』第1話、レーザー光線の計算式

   『ガリレオ』第2話、光の屈折の計算式

   『ガリレオ』第3話、共振現象の証明

   『ガリレオ』第4話、超音波による泡の衝撃波に苦戦中・・

   『ガリレオ』第5話、キューピッドの黄金と鉛の矢は流行るかな♪

   『ガリレオ』第5話の数式、波動方程式の導出と一般解

   『ガリレオ』第6話の数式「フーリエ変換」について

   『ガリレオ』第7話、ER流体とトリックについて

   『ガリレオ』第8話の数式、アレニウスの式と2次反応速度式

   『ガリレオ』第8話の数式、2次反応速度式の計算と答

   『ガリレオ』最終回の数式1~熱伝導方程式

   『ガリレオ』最終回の数式2~熱伝導方程式の計算と答

   『ガリレオ』最終回、核爆弾処理シーンの数学的解説

     ・・・・・・・・・・・・・・・・

   『ガリレオ』第1話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第4話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第5話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第6話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第7話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第8話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第1話の脚本チェック☆

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『ガリレオ』第7話、ドラマと原作の比較

第8話の数式は、僅か2時間できれいに解明♪ 今週はちょっとだけ時間的

余裕ができたかなと思ってたら、想定外の仕事が入ってきた。忘年会の予定

もあるし、美容室には行かなきゃなんないし、そろそろ年賀状なんてもののプ

レッシャーも生じている。とてもドラマ記事なんか書いてる余裕はないよなぁ・・

とか内心ブツブツぼやきつつ、それでも必死に頑張ってるわけよ。マニアの哀

しい性(さが)って奴か。。

     

な~んて言ってる時間はないから、サッサと形だけ整えて書き上げよう。正直、

8日前のドラマなんて早くもうろ覚えになってるんだけど、録画とメモと自分の

記事を頼りにして、いつものようにドラマと原作を淡々と比較してみる。

ドラマ第7話「予知る」(しる)は、東野圭吾『予知夢』(文芸春秋)だと第五章。

つまり、『探偵ガリレオ』から『予知夢』へと10章続く原作の、一番最後の話だ。

箇条書きの比較の前に、毎度お馴染みの一言。以下の文章は、広い意味で

はネタバレの記事と言えなくもないから、くれぐれもご注意あれ☆

     

        ☆          ☆          ☆

ドラマ第7話の最大の見せ場は、湯川学(福山雅治)の謎解きや内海薫

(柴咲コウ)とのやり取りではないし、巧妙なトリックでもない。何と言っても、

金に執着する悪女・静子を好演した深キョン=深田恭子の可愛さだ♪ 細か

い事が気になるっていうキャラは、湯川との共通点を作ると同時に、携帯の

動画で自殺現場を監視するっていうインパクトある話を持ち出すためだろう。

    

それに対して原作の静子には、さほどインパクトはない。「おとなしく物静か

で、何事もそつなくこなす優等生だ。どんなときでも夫と家庭のことを一番に

考えてくれる」ってことで、ドラマと違って峰村(ドラマでは佐藤重幸)と不倫関

係にはあったものの、「美人」を強調する描写はないし、それどころか同じマ

ンションの少女(後述)に「おばさん」と呼ばれてしまってる♪

    

ドラマの菅原(塚地武雅)は食品加工会社を経営する資産家で、女にモテ

ない鉄道オタク&AV観賞男っていう淋しい話になってた。ダンボール箱や鉄

道バーに書かれてた「菅原ハム」って文字が、ちょっと可哀相に思えたほど。

   

それに対して作の菅原は、大学ヨット部の後輩・峰村と同じ会社に勤める

営業マンで、ドラマほど哀れな感じはない。ただ、実家が資産家だから金に

困らないって所は、ドラマと同様だ。

    

要するにドラマは、菅原の惨めなキャラを強調して栗林(渡辺いっけい)や鉄

道と重ねることで、美しい静子や天才・湯川との対比(or 格差)を鮮明にして

たのだ。だから、湯川を菅原と栗林の仲間にするためには、「変人」っていう

ネガティブな面を強調する必要がある。そのために、内海は「変人!」と叫ん

でたし、ラストの湯川は『鉄道ジャーナル』の「クモハ」に感動して不気味な笑

いを響かせてたわけだ。ドラマだからいいけど、あれが現実だったら、内海じゃ

なくてもちょっと怖いかも♪

          

ドラマの峰村は金に困ってた研究者で、金に執着する静子と手を組んで、

最後はいきなり死体になってしまった。おそらく自殺って話で、静子に殺され

た可能性は残るけど、差し当たりはその証拠が無い。

    

原作の峰村は開発部所属の研究員であると共に、静子のW不倫相手。

原から金と妻の両方を奪い取ろうとして、最後は自分の妻にバレてしまって

激しく動揺。ただし、死んではいない(一応・・)。ドラマと違って、自殺の際に

菅原の部屋のカーテンは締めてないし、ハンガーのER流体入りダンパーを

片付ける様子も描かれてないから、その辺りは湯川の推理になっている。

    

ドラマで首吊り自殺したのは冬美(桜井千寿)。ワガママっぽく見える若い

女の子で、静子らにそそのかされて菅原に接近したって設定。最後の瞬間

に菅原に「冬子!」と間違えられて皮肉っぽく笑ってた。

   

原作ではこの「冬子」の漢字だけ違ってる「富由子」が自殺。キャリアウーマン

で、仕事を通じて知り合った菅原と本気で不倫した上に妊娠中絶。そんな状

況で、静子と峰村の不倫を知ったので、自分から話を持ちかけたようだ。この

辺りに限らず、人物描写や経緯は原作の描写の方が細かいことが多い

ちなみに、ドラマが若い女の子にしたのは、ヴィジュアル的効果と共に、年上

の大人に騙されて死ぬ世間知らずって部分を強調できるからだろう。

     

トリックについては、ドラマと原作は根本的に同じで、電圧によって粘性が

変わるER流体を入れたダンパーを、ハンガーラックの縦棒に仕込むって話

だ。ドラマの内海の代わりに、原作では草薙刑事(ドラマでは北村一輝)が、

実験室のハンガーでぶら下がって実体験する。その程度の違いにすぎない。

    

ただ、原作で無かった「電気が消えた」って話が、ドラマの謎解きでは大きな

役割を果たしてた。これはひょっとすると、科学監修の東京大学・大島まり研

究室あたりから、電力消費の大きい変圧器が必要だっていう指摘があったの

かも知れない。あるいは、原作の湯川がかなり唐突にトリックを見破った点に

ドラマスタッフが引っかかったための補足かな。原作では、工場見学もER流

体業者の輸送風景もないから、トリック周辺の描写に関しては、ドラマの方が

よくできてた。

    

ドラマで「予知」したのは菅原だけど、原作では同じマンションに住む少女。

寝てる途中で目が覚めて見たって話だけど、夢の可能性も残ってたから、神

秘性が増して「予知」って感じが少しある。おまけに話の最後には、少女が本

物の予知をしたような描写まであった。ここではあえて省略しとこう♪

    

本格的レビューの方のP.S.にも書いたけど、ドラマは単に1週間前に同じ

光景を見たってだけだから、ほとんど「予知」の名には値しない。自殺シーンっ

ていう特別なものとはいえ、間を空けて2回同じ場面を見るなんてのは日常

的にいくらでもあることだ。

ただ、予知を菅原にさせたって点だけは一応評価できる。第6話の内海の使い

方もそうだけど、なるべく主要なキャラを利用して話を作りたいわけだ。予知す

る少女を可愛い子に演じさせるんじゃ、深キョンの圧倒的存在感がちょっと薄

れちゃうしね。

                   

原作に鉄道関連は出てこないし、謎解き助教授のマネをする助手も登場

しない。実験を手伝う学生もなしで、もっぱら湯川と草薙の2人が活躍する。

ドラマとしては、そのままだとシンプルすぎるわけだろう。5年前に一度ドラマ

企画がボツになったって話(公式サイト)は、その辺りにも原因があるのかも

知れない。。

    

        ☆          ☆          ☆

という訳で、今回も何とか書き終えた。もっと早くアップしたいのは山々なんだ

けど、色々と用事が立て込んでるから後ろへ後ろへとズレ込んでる状況。結

局、立ち直るのは正月明けかな。

ではまた。。☆彡

    

cf.天才・湯川が示した物理学の解読と検証~『ガリレオ』第1話

   サンタと女、揺れる理系の男心~『ガリレオ』第2話

   ブランコとおにぎりでホカホカ~『ガリレオ』第3話

   科学と恋愛、2つの円端具流~『ガリレオ』第4話

   愛と矢、ひねくれた直進~『ガリレオ』第5話

   遠く離れたもののつながり~『ガリレオ』第6話

   つながりの中の細かい事~『ガリレオ』第7話

   結果が語る過剰なプロセス~『ガリレオ』第8話

   サンタを信じた科学者へのプレゼント~『ガリレオ』最終回

         ・・・・・・・・・・・・・・・・

   『ガリレオ』第1話、レーザー光線の計算式

   『ガリレオ』第2話、光の屈折の計算式

   『ガリレオ』第3話、共振現象の証明

   『ガリレオ』第4話、超音波による泡の衝撃波に苦戦中・・

   『ガリレオ』第5話、キューピッドの黄金と鉛の矢は流行るかな♪

   『ガリレオ』第5話の数式、波動方程式の導出と一般解

   『ガリレオ』第6話の数式「フーリエ変換」について

   『ガリレオ』第7話、ER流体とトリックについて

   『ガリレオ』第8話の数式、アレニウスの式と2次反応速度式

   『ガリレオ』第9話、雷の放電エネルギーの数式か・・

   『ガリレオ』最終回の数式1~熱伝導方程式

   『ガリレオ』最終回、核爆弾処理シーンの数学的解説

     ・・・・・・・・・・・・・・・・

   『ガリレオ』第1話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第4話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第5話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第6話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第7話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第8話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第1話の脚本チェック☆

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『ガリレオ』第6話、ドラマと原作の比較

無理があるなぁ。忙しい秋に毎週3本のドラマ記事なんて。。原作記事は『華麗

なる一族』で始めたことだけど、あれは1年で1番ヒマな冬のこと。春夏はとも

かく、時間がない秋にまで引きずったのは大失敗だったかも。生活全体で見る

と、ここ5年くらいで最悪の状況になってしまってる。でも、あと1ヶ月弱のガマン

か。ならぬ堪忍、するが堪忍。する価値がある堪忍かどうか、疑問だけどね。。

    
  
という訳で、ボヤキから入った今回♪ 1話完結型の科学ミステリー・ドラマで、

第7話の放映後に第6話の原作情報なんてアップしても、読む人はあんましい

ない。でも、湯川(福山雅治)静子(深田恭子)と同じく「細かい事が気になる」

性格だから、ここで原作記事を中断するのも気になるし、ドラマと原作の違い

も自分で気になる。ま、今回もサラッと軽く書いとこうか。例によって東野圭吾

の原作『予知夢』(文芸春秋)をこれから読もうと思ってる人にはお勧めしない

のでご注意あれ☆ では、ガリレオ・シリーズの「夢想る」(ゆめみる)について、

ドラマ第7話と原作第一章を比較してみよう。いつものように、箇条書きで淡々

と書いていこう。

      

        ☆          ☆          ☆

ドラマの坂木八郎(新井浩文)は、原作では坂木信彦だ。ドラマは、幼馴染っ

て設定にした内海薫(柴咲コウ)に、「ハチ♪」と親しげに(ちょっと上から目線

で)呼ばせたかったんだろう。また、画家・北野宗平の「Sohei」、坂木八郎の

「hachi」、森崎礼美(堀北真希)の「Remi」っていう3つのサインの最後を、す

べて同じ「i」の形に揃えたかったと思われる。

     

原作の坂木は家業の電気工事業を手伝う27歳の男で、占いも絵も関係ない

代わりに、器械体操の経験を持ってる(だから窓までよじ登れる)。森崎由美

子(ドラマでは手塚理美)に猟銃で狙われて逃げる際、ひき逃げ事件を起こし

てしまってるから、ハッキリと犯罪者だ。それに対してドラマでは、坂木は結局

被害者って感じが強くて、ストーカー行為や住居不法侵入の罪を問われるこ

ともなく、内海と親しげな笑顔で別れていった。原作より、かなりイメージ良く

描かれてたわけだ。外見は怪しいけどね♪

       

ドラマでは、由美子が坂木をおびきよせるために、オブラートに油性ペンで

「私に会いに来て」とか文字を書いて、占い用の水がめに浮かべた。原作で

は、単なるワープロで打った手紙にすぎない。

   

ドラマはかなり無理があるけど、視覚的・視聴率的に考えると上手かったと思

う。フジの月9は、理屈や現実性よりも、感覚的・イメージ的な心地良さを優先

する時間帯なのだ。明確な女性狙いの方針で今の地位を築いたと言っていい。

今回の『ガリレオ』みたいな科学的ドラマでも、福山雅治のビジュアルと人気を

最大限に活かしてるのは、月9として全く自然なことだろう。

      

今回の謎の中心は、「モリサキレミ」を巡る不思議なつながりだ。ドラマでは、

森崎由美子の浮気相手の画家・北野の所に、幼い坂木と内海が遊びに来て

たことになってた。北野と由美子の間にできた娘・礼美の名前を、北野が内海

の呼び名として使ってたから、内海のことを好きだった坂木の心の恋人が「モ

リサキレミ」になって、作文の内容や占いの館の名前や守護天使につながって

いく。

         

原作は相当違う設定だけど、同じく複雑なものだ。森崎由美子の浮気相手の

デザイナー・桜井努には、真子という娘がいて、由美子から貰った女の子の

人形に「モリサキレミ」と名前をつけて可愛がった。真子が交通事故で死んだ

数年後、桜井と分かれた由美子は、(桜井との?)娘に礼美と名前をつける。

一方、真子と仲良しだった幼い坂木は、真子の形見として桜井から人形をも

らって大切にしてたから、親に人形を捨てられてしまった後も、「モリサキレミ」

という名前を心の底で大切にしてた。

   

こうして、原作では人形の名前を起点にして、女子高生・森崎礼美と坂木信彦

間に神秘的なつながりが生じたわけだ。坂木が礼美を知ったのは「ちょっと

したきっかけで」としか書かれてない。由美子が坂木を殺そうとしたのは、桜井

との浮気の発覚を恐れてのことだ。バレるのは嫌だし、バレそうになると途方

もない事までやりかねないけど、にも関わらず浮気はする。ドラマと原作が共

通して描く女のイメージには、う~ん・・って感じかも♪

          

ドラマを見終わった直後には、ゴチャゴチャして分かりにくい話だなって印象

だったけど、原作と比べてみると、謎の脚本家・松本欧太郎がかなり頑張っ

てるのが分かって、ドラマの印象もアップした。原作と比較する作業には、こ

うゆう効果もあるのだ。

    

ドラマでは、採取した水を使った実験シーンが超地味だった代わりに、湯

川が大きな彫刻を作るシーンがいいアクセントになってた。もちろん女性ファ

ンにとっては萌えシーンでもある♪

    

原作ではなぜか実験室で学生が綱引きをやってて、腰高フォームのチームと

腰を落としたチームのどちらが勝つか、湯川が草薙刑事(ドラマでは北村一輝

にたずねるシーンがある。深読みは可能かも知れないけど、普通に見るなら、

湯川がいつものように理系オンチの草薙をからかうお遊びシーンだ。ちなみ

に、草薙はどっちが勝つと予想したか、結果はどうだったかについては、あえ

てここには書かないことにしよう♪ 湯川の説明がどの程度正しいのか、ちょっ

とビミョーだけどね。。

   

そもそも何でこの事件が天才物理学者のもとへ持ち込まれたかって点に

ついては、ドラマと原作は大きな共通点を持ってる。ドラマは内海の好奇心

原作は草薙の好奇心と言うべきだろう。2人とも「不思議な事が気になる」性

格なのだ。(蛇足だけど、第7話のパロディね♪)

ただし、ドラマの場合は内海が湯川に会うための口実作りって側面が強い。

それに対して原作は、マスコミや裁判の対策だなんて言い訳してるものの、

草薙が湯川と一緒に遊んで半ばサボリたいって側面が強いだろう。。

      

        ☆          ☆          ☆

ま、この程度書けば十分でしょ。特に③を書いたことで、自分自身の頭の中が

整理された♪ スッキリした所で、今度は第7話の本格的レビューの方に取り

かからなきゃね。って言うか、ブログ以外の用事が山積みだわ・・^^;

早く正月休みが来ないかな♪ ではまた。。☆彡

    

cf.天才・湯川が示した物理学の解読と検証~『ガリレオ』第1話

   サンタと女、揺れる理系の男心~『ガリレオ』第2話

   ブランコとおにぎりでホカホカ~『ガリレオ』第3話

   科学と恋愛、2つの円端具流~『ガリレオ』第4話

   愛と矢、ひねくれた直進~『ガリレオ』第5話

   遠く離れたもののつながり~『ガリレオ』第6話

   つながりの中の細かい事~『ガリレオ』第7話

   結果が語る過剰なプロセス~『ガリレオ』第8話

   過剰な格差がもたらす劇的な出来事~『ガリレオ』第9話

   サンタを信じた科学者へのプレゼント~『ガリレオ』最終回

         ・・・・・・・・・・・・・・・・

   『ガリレオ』第1話、レーザー光線の計算式

   『ガリレオ』第2話、光の屈折の計算式

   『ガリレオ』第3話、共振現象の証明

   『ガリレオ』第4話、超音波による泡の衝撃波に苦戦中・・

   『ガリレオ』第5話、キューピッドの黄金と鉛の矢は流行るかな♪

   『ガリレオ』第5話の数式、波動方程式の導出と一般解

   『ガリレオ』第6話の数式「フーリエ変換」について

   『ガリレオ』第7話、ER流体とトリックについて

   『ガリレオ』第8話の数式、アレニウスの式と2次反応速度式

   『ガリレオ』第9話、雷の放電エネルギーの数式か・・

   『ガリレオ』最終回の数式1~熱伝導方程式

   『ガリレオ』最終回、核爆弾処理シーンの数学的解説

     ・・・・・・・・・・・・・・・・

   『ガリレオ』第1話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第4話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第5話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第7話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第8話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第1話の脚本チェック☆

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遠く離れたもののつながり~『ガリレオ』第6話

 アイザック・ニュートンが リンゴが落ちた瞬間見つけたのは

 重力だけではなく 世界とのつながりだ

 ガリレオ・ガリレイは ピサの斜塔から2つの玉を落とした時

 友人に喜びの手紙を書いた

 科学者の日常は単調だ 人と出会う機会も少ない

 しかし 退屈な実験の繰り返しの中で 見つかる世界がある

  (心のふれあいテーマ曲・イントロ: タン タン♬)

 味気なく狭い研究室で 人とのつながりを感じることがある

 科学者は決して人間嫌いではない

 ニュートンがそうであるように ガリレオがそうであるように

 先生が そうであるように

 日々犯罪者を追う刑事がそうであるように

  (主旋律 タン タタン♬)

 違うか? 

  (ブルンブルン・・)

 湯川先生にも ありますか? 

 うん?

 本気で 他人のために頑張ったこと ありますか?

  (携帯ポイッ・・・「送信しました」

 アァン。。♡

 (ニンマリ♡)

          

       ☆          ☆          ☆

安堵の微笑みを見せた内海薫(柴咲コウ)と、満足の微笑みを見せた湯川学

(福山雅治)。もともと愛し合う2人が、月夜の暗く肌寒い船室でどうなったか

は、あまりにも明らかだ♪ 前回同様、編集でカットされた部分をここで再現

するのは簡単だけど、まあ自粛しとこうかな。真実とは常に、最初は孤独なも

のだ。不本意な宗教裁判の直後、「それでも地球は動く」と呟いたガリレオ・

ガリレイ(の伝説)と共に、そっと呟くだけにしとこう。「それでも2人は動く」☆

     

冒頭から読者を2割減らしたものの、気にせずわが道を歩もう♪ さて今回、

見終わった直後の評価は75点くらいだった。優・良・可・不可の4段階評価

で言えば、良。まあまあってことで、悪くはないけど、『ガリレオ』のこれまでと

比べると低い点数だ。大きめの減点ポイントとしては、ゴチャゴチャし過ぎ。

内海・坂木八郎(新井浩文)森崎礼美(堀北真希)森崎由美子(手塚理美)

北野宗平北野雪恵の関係が、現在と約17年前との時間間隔もあって、す

ぐには分かりにくい。2時間ドラマや映画ならともかく、1時間ドラマにこれだ

けの展開を押し込めた点に、ちょっと無理があるだろう。

    

もう一つ、小さめの減点ポイントは、毎度お馴染み、湯川が数式を書く爆笑

シーン。キュッキュッていう効果音が大げさ過ぎるのも笑えるし、車から飛び

出した警官に対する内海の「やらせてあげてください」って台詞もすっとぼけ

てる。前回の見えない数式以上に笑えたけど、肝心の数式がドラマと全くつ

ながってなように思えた放映した夜にアップした記事ですぐ指摘したよう

に、あれは今までで一番ハイレベルで重要な数式「フーリエ変換」だ。

     

071120 放映後4日経っても、

 各種検索で実質的にウ

 チしか出ないにも関わ

 らず、「ガリレオ 6話

  フーリエ」なんて検索

アクセスが一つも入ってこないってことは、ブロガーだけじゃなくて一般視聴者

もほとんど分からない数式だったってこと。科学監修がいるにも関わらず、そ

んな式を完全なハッタリで使うようじゃ、天才科学者のドラマとして感心しない

のは当然だ。

          

という訳で、堀北真希や新志穂(小学生時代の内海薫)の可愛さにも関わら

ず75点だと感じたんだけど、4日経った今では82点に上昇☆ じっくり見直

すとよく出来てるし、東野圭吾の原作『予知夢』(文芸春秋)第一章「夢想る」

(ゆめみる)自体がゴチャゴチャした話だと分かったので、謎の脚本家・松本

欧太郎(坂元裕二のペンネームかな)と演出・西谷弘らスタッフの努力も良く

分かった。おまけに、ドラマの中でのフーリエ変換の役割も解釈できた。

     

さらに言えば、今回は笑いのポイントが多かった。数式シーンはもちろん、

内海のお婆ちゃん・茶柱立子(たつこ)をめぐるやり取りのシーンも笑えたし、

あちこちで水を採取する湯川も滑稽だった(コミカルな音楽もGood♪)。自

分の携帯がボロボロになって来た内海が、湯川の携帯を使うように促した

時、湯川が思い切りシカトしたのも笑える。外見だけでも笑える占い師・坂木

が、あっさりインチキを認めたくせに、また占いに来てよと内海を誘ったのも

突っ込み所。幼い内海と坂木のケンカも微笑ましいし、湯川に対する助手・

栗林(渡辺いっけい)のトボけた説明も良かった。もし1時間半か2時間かけ

てじっくり描いてたら、85点くらいにはなってたかも知れないね♪

     

         ☆          ☆          ☆

さて、前置きはこのくらいにして、本題に入ろう。気合を入れてネ。今回のド

ラマは、全体を一言でまとめれば「つながり」を描いたものだ。つながりには

大きく分けて2種類、直接的なものと間接的なものがある。まず、直接的な

つながり。例えば、現在の森崎家において、由美子と礼美は親子として直接

つながってる.また、水溶性のオブラートが水に溶ける時には、ミクロレベル

で(化学的に)直接つながることになる。

       

ただ、こうした直接的つながりは、今回のドラマの中では脇役だ。確かに、水

がめに油性ペンの文字が浮かぶシーンはキレイでインパクトがあったものの、

ストーリーと深く関わるものじゃない。実際、由美子が坂木をおびき寄せるの

にあんな事をする必要はないし、原作の呼び出し方はもっと普通なのだ。

       

では、中心的テーマは何か。それは、間接的なつながりだ。つまり、時間的・

空間的・心理的に遠く離れたもの同士のつながりなのだ。以下、個別に「実

証」してみせよう。

    

まず、分かりやすいのがアイザック・ニュートン(Isaac Newton,1643-1727)が

「発見」した重力、正確には万有引力だ。全ての物が離れたまま引き付け合う

遠隔作用。ニュートンとはもちろん、「リンゴの木を切ってお父さんに叱られた」

ジョージ・ワシントンと「ごっちゃに」してはいけない♪ リンゴが落ちるのを見て

万有引力を発見したと言われてる、数学・物理の超天才のことだ。

      

リンゴが落ちるって現象は、それ以前には、リンゴ自体が下に向かって進むと

とらえられて来た。ところがニュートンは、リンゴと地球が離れたままお互い引

き付けあってる(=つながってる)と見たのだ。地球は重いからほとんど動か

ないけど、リンゴは軽いから大きく地球に引き寄せられる(=落ちる)。さらに、

そうした引力は全ての物が持つ(万有の)性質だから、星と星も引き付けあっ

てるはずだと考えて、そこから星の動きを数学的に導き出したのだ。

         

通称『プリンキピア』(=原理)と呼ばれる主著、正式名称『自然哲学の数学的

諸原理』は、今読んでも驚嘆するほどの革命的著作だった。地球上の落下と、

宇宙での星の運動。外観が全く異なる両者を結びつけたこの著作そのものが、

「離れたもののつながり」だったとも言えるだろう。

       

071124 一方、ニュートンが部屋の中に長

 時間こもって研究を重ねながら、部

 屋の外の世界に目を向けてたのは

 もちろんだ。研究が人間社会と(ネ

 ガティブなものも含めて)密接につ

 ながってたことも、科学史家・島尾

 永康による伝記『ニュートン』(岩波

 書店)を読めばよく分かる。

       

 ドラマの中では、メール送信のため

湯川が携帯を投げ上げるシーンでニュートンが話題になってた。このシー

ンは、窓の向こうに満月を映してる技巧的なもの。携帯は地球からも月から

も引き付けられてるんだけど、地球の方が強く引き付けてるから、携帯は地

球に向かう(=下に落ちる)。一方、地球と月も引き付け合ってるけど、月の

方が軽いから、月が地球を回る(ように見える)。

        

ここで携帯は、湯川自身、つまり科学者を表してると解釈できる。湯川は数式

や記号(=月)にも引き付けられてるけど、それ以上に人間(=地球)に引き

付けられてる。無味乾燥な抽象的世界よりも、温かみのある人の心とつながっ

ている。だから、内海の無謀行動を警察その他に伝えることもないし、危険を

かえりみず容疑者のもとへやって来るし、「他人のために頑張って」携帯を投

げ上げ続けたわけだ。ただし、自分の携帯は温存しつつね♪

       

この湯川の気持ち、頑張りが、内海の恋心を揺さぶらないはずがない。だか

ら結局、船室で離れてた2人は、心も身体もつながっていく。ただし、編集で

カットされるわけだ♪ 視聴率20%をキープするためにもね(今回21.4%)。

そして、ちょうど適度な時間が経過した後に、離れた場所の弓削らが救出に

やって来てくれる。

    

こうして、あのシーンは、離れたもののつながりの描写として、非常にテクニカ

ルなものなのだ。この美しい構成を目にする時、刑事としてあるまじき行為を

取った内海はクビにならないのか?なんて突っ込みは、影を潜めざるを得な

いだろう。。

     

071124b なお、湯川のあだ名のもとになって

 る天才科学者ガリレオ・ガリレイ

 (Galileo Galilei,1564-1642)が、ピ

 サの斜塔から2つの玉(重いものと

 軽いもの)を落としたって話は、科

 学史的には普通、作り話とされて

 いる。ただ、科学史家・青木靖三

 による伝記『ガリレオ・ガリレイ』

 読むだけで、ガリレオが人間社会

 といかに深くつながってたかがよ

071124c く分かる。それだけでなく、彼の主

 著『天文対話』『新科学対話』(共

 に岩波書店)を読むと、対話形式

 で丁寧に読者に語りかけてること

 に気付かされる。自分の論敵と読

 者、2種類の人間とのつながりを

 常に意識してたってことだ。

      

 要するに、部屋に閉じこもって数式や

071124d 物質や実験器具を相手に単調な生活

 を続ける科学者も、やっぱり一人の人

 間だってこと。壁の向こう側、遠く離れ

 た世界や人間とのつながりを保ち続け

 てるのだ。。

   

          

   

      ☆          ☆          ☆

もう一つの、離れたもののつながりとは、「類似」の関係だ。つまり、複数のも

のが似ているっていうつながり。森崎家の窓と、幼い坂木の作文「ぼくの夢」

の絵とは、色んな意味で離れたものだけど、湯川の仮説の中で見事につながっ

ていく。その仮説は実際、由美子の自白と一応つじつまが合ってるから、大ま

かな意味では実証されたわけだ。

    

もちろん、森崎家の外観と絵描き歌との類似についても同様だ。いかにも上

流階級らしい森崎家の外観と、「三角お屋根がありました シュロの木ニョキ

ニョキ生えてきて 二匹の怪獣ガオーガオー」って歌詞とは、誰が見てもかけ

離れたものだったのに、ダルマ船(or達磨船)から助け出された直後の湯川

は、見事につながりを発見する。

     

さて、湯川がこの類似というつながりに気付いた時の数式「フーリエ変換」

もう一度思い出してみよう。これはハイレベルでテクニカルな話だから、ほと

んどが文系の読者に対しては思い切った省略をするしかない。放映直後の

記事では、「世の中の色んな変化を簡単にとらえるための数式」と書いた。

    

代表的な変化の一つは「形」だ。物の形、図形、グラフ。中学校の数学で既

に示されてた通り、これらは点が位置変化したものとみなせるわけだ。実際、

ペンの先っていう「点」が位置を変えることで形が描かれるはずだ。一方、簡

単にとらえるとは、別のもっと簡単な形へとつなげて考えること。したがって、

フーリエ変換とは結局、「さまざなな形、とりわけ複雑な形を、もっと簡単な形

につなげるための操作」なのだ。

    

こうして、なぜあの場面で湯川がフーリエ変換を書いたかが明らかになる。

複雑な窓の形を、簡単な坂木の絵の形へとつなげること。複雑な森崎家の

外観を、簡単な絵描き歌の歌詞につなげること。複雑な内海の顔を、「モリ

サキレミ 占いの館」の守護天使の絵につなげること。類似の関係をたどっ

ていくこうした思考の流れは、フーリエ変換と同じことなのだ。

    

話を元に戻すと、類似の関係というのは、ドラマの中で他にも現れていた。

まず、冒頭で湯川がなぜか頑張ってた彫刻。造形美術っていうのは、現実

の複雑な形を、類似する単純な形へと変える創造作業だ。ある意味でこれ

も、フーリエ変換なのだ。もう一つは、3人の芸術家のサインの類似。北野

宗平の「Sohei」、坂木八郎の「hachi」、森崎礼美の「Remi」は、すべて同

じ「i」の形になってた。坂木の場合はおそらく「模倣」、礼美の場合はひょっと

すると「遺伝」。いずれにせよ、こうして離れたものがつながってるわけだ。

     

         ☆          ☆          ☆

さらにまた、ラストシーンの学生食堂で湯川が合コンの条件にあげてた「アイ

ンシュタイン=ポドルスキー=ローゼンのパラドックス」も、離れたもののつな

がりの特殊な例だ。これまた超簡単に誰でも分かる形で説明するなら、遠く離

れた2つのものの片方をいじると、瞬間的にもう片方に影響が出るように見え

ることがあるってお話。その影響は速すぎて光の速度を超えるから、アインシュ

タインの相対性理論と矛盾してしまう。だからパラドックス(つじつまの合わない

話)と呼ばれるわけだ。

        

アインシュタインらは、2つのものは実は離れてるんじゃなくて、見えないもの

(「隠れた変数」)を通じてつながってるんじゃないか、と考えたんだけど、その

後は形勢不利な状況に追い込まれてるようだ。ちなみに、この奇妙なつなが

りこそが、第4話で黒板に大きく当て字で書かれて話題になった「円端具流

=えんたんぐる=エンタングルの物理的意味なのだ。。

         

         ☆          ☆          ☆

結局、万有引力、人の心の本性、類似、フーリエ変換、エンタングル、さまざま

なものによって、離れたものがつながっていく。では、何がそういったつながり

を生じさせるのかと考えると、もはや「運命」としかいいようがないだろう。例え

ば今回、坂木の店へ森崎礼美と内海薫が偶然行ったこと。これは運命なのだ。

それに対して、運命をきっかけとして生じた複雑な物語を、「遠く離れたものの

つながり」という形でつなげる者。それが「天命」なのだ♪

     

あぁ、もう金曜の夜中。祭日をつぶして頑張っても、4日遅れに逆戻りしたわけ

か。この一見むなしい作業が、遠く離れたものとの価値あるつながりを生むこと

につながると信じたい。「信じる者は救われ」ないのが哀しい現実だけどさ (^^ゞ

ではまた。。☆彡

     

            ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

P.S.坂木にとって大切な存在「モリサキレミ」が実は内海薫だっていう仮説

    は、最後まで証明されてはいない。少なくとも、由美子が警察で「北野

    が幼い内海をモリサキレミと呼んでた」と証言する必要がある。

      

P.S.2 内海が湯川を合コンに誘ったからと言って、内海が湯川を好きでな

      いなんて話にはもちろんならない。実際、私も2回、似た状況を経験

      している。要するに、デートのヴァリエーションの一つってことだ。

     

P.S.3 幼少時の内海薫を演じてた新志穂は、顔立ちだけなら女子高生に

      も見えるくらい完成された美形だった、なんて書いたら、勘違いされ

      るのかね♪

      ちなみに、新の所属事務所がセントラル(orセントラルファッションor

      セントラルグループ)って情報があちこちに書かれてるけど、セント

      ラルのHPのタレント紹介に新は載ってないし、出演情報でさえ載っ

      てない。HPの不備なのか、あるいは事務所を移籍したのか。。

     

P.S.4 オブラートのメッセージって、何分くらいもつのかね。少なくとも30分

      以上はもたないと、上手くいかないと思うけど。ま、一瞬だけ店の外

      におびき出すって手はあるか。。

    

P.S.5 坂木の靴が結局本人に戻ったのかどうか、考えると夜も眠れないほ

      どだ♪ 最後の映像だと判別つかなかったな。11月の冷たい道路

      を破れた靴下で歩くのは辛そうだった。。

    

P.S.6 ダルマ船って、検索しても情報少ないね。要するに、ずんぐりむっくり

      した胴体の太い旧式貨物船ってことだろうけど、やっぱりネットって、

      古い情報には極端に弱いんだよな。。

      24日追記『広辞苑』をマジメに引いたら「達磨船」が載ってた。

      「西洋型の比較的幅の広い大形のはしけ」。さらに「はしけ」を引くと、

      「陸と停泊中の本船との間を、乗客や貨物を乗せて運ぶ小舟」とあ

      る。したがって、いくつかのサイトに書いてある「動力がない」とか「曳

      航してもらう必要がある」って感じの表現は、すぐには受け入れがた

      いし、「大形の」「小舟」だから要するに小さめの船と言うべきだろう。

      ちなみに、出版社はおなじみ岩波書店で、使ったのは第四版だ。

    

P.S.7 豪邸の窓によじ登る坂木や、窓から顔をのぞかせた礼美を見ると、

      『たったひとつの恋』を思い出しちゃうね。坂木=弘人(亀梨和也)=

      ロミオ=下にいる男。礼美=菜緒(綾瀬はるか)=ジュリエット=上

      にいる女。唯一幸せに結ばれた弘人&菜緒のその後が見たいもの。

      1年後だから、SPの続編にはちょうどいい時期だけどね♪ つい先

      日、KAT-TUN(カトゥーン)のCD『Keep the faith』(有閑倶楽

      部・主題歌)が出たばっかだから、続編制作発表のタイミングとして

      もGood。

      ちなみに、『ガリレオ』も『ひと恋』も、一見シリアスに見えて実はコメ

      ディだってところは同じかも。貧しさの象徴的な船の中で愛し合った

      点もね。えっ、両方とも認めたくない? あっ、そう♪ 

         

P.S.8 時空を超えたつながりって話は、『ギャルサー』最終回のレビュー

      「感謝すべき遭遇、時空を超えた銀河」を意識したものだ。アリゾナ

      のカウボーイ・シンノスケ(藤木直人)と渋谷のギャルサーとが、遥

      か昔の手紙をきっかけにつながって、銀河(=星の集団)を形成し

      ていく斬新な現代版ファンタジー。世評など何の関係もなく、高度で

      素敵な作品だった。。

      

P.S.9 これまた先日発売の、KOH+(柴咲コウ&福山雅治)が歌う『ガリ

      レオ』主題歌『KISSして』。個人的には好きだけど、CDの売れ行き

      はどうなのかね。ちょっとセクシーなCMも好きだな。ドラマの内海の

      私服をあれにして欲しいほど♪ あっ、清楚系でもいいよ♡

           

P.S.10 来週・第7話は、最終兵器・深キョン=深田恭子登場☆ 天然ボケ

       の可愛さが今から楽しみ☆

      

P.S.11 ニュートンの万有引力=重力が、離れた所からの「遠隔作用」だっ

       たのに対して、アインシュタインの重力は、すぐそばからの「近接

       作用」だと言える。その意味では、ニュートンの方が奇妙でオカルト

       的な発想だ。

   

P.S.12 最後に湯川の湯呑みの茶柱が立ったのも、遠くで内海を見守る

       お婆ちゃん・茶柱立子(たつこ)と湯川との、遠く離れたつながり

       を表すものだろう。湯川にとっては、科学的でも論理的でもない話

       のはずなのに、ちょっと動揺してたのが可愛いね♪ 結局、畏れ

       多くて茶柱を飲み残したようにも見えたな。所詮、天才科学者も人

       の子ってこと☆彡

        

cf.天才・湯川が示した物理学の解読と検証~『ガリレオ』第1話

   サンタと女、揺れる理系の男心~『ガリレオ』第2話

   ブランコとおにぎりでホカホカ~『ガリレオ』第3話

   科学と恋愛、2つの円端具流~『ガリレオ』第4話

   愛と矢、ひねくれた直進~『ガリレオ』第5話

   つながりの中の細かい事~『ガリレオ』第7話

   結果が語る過剰なプロセス~『ガリレオ』第8話

   過剰な格差がもたらす劇的な出来事~『ガリレオ』第9話

   サンタを信じた科学者へのプレゼント~『ガリレオ』最終回

         ・・・・・・・・・・・・・・・・

   『ガリレオ』第1話、レーザー光線の計算式

   『ガリレオ』第2話、光の屈折の計算式

   『ガリレオ』第3話、共振現象の証明

   『ガリレオ』第4話、超音波による泡の衝撃波に苦戦中・・

   『ガリレオ』第5話、キューピッドの黄金と鉛の矢は流行るかな♪

   『ガリレオ』第5話の数式、波動方程式の導出と一般解

   『ガリレオ』第6話の数式「フーリエ変換」について

   『ガリレオ』第7話、ER流体とトリックについて

   『ガリレオ』第8話の数式、アレニウスの式と2次反応速度式

   『ガリレオ』第9話、雷の放電エネルギーの数式か・・

   『ガリレオ』最終回の数式1~熱伝導方程式

   『ガリレオ』最終回、核爆弾処理シーンの数学的解説

     ・・・・・・・・・・・・・・・・

   『ガリレオ』第1話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第4話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第5話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第6話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第7話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第8話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第1話の脚本チェック☆

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『ガリレオ』第5話、ドラマと原作の比較

あ~、またズルズルと遅れが拡がってきた。忙しい秋に、これだけのドラマ記

事を書くっていうのが無理なんだよな。仕方ない。ここらで強引に先週分の原

作記事を書くことにしよう。第6話「夢想る」(ゆめみる)は後回しってことで。

        

第4話「壊死る」(くさる)に続いて、第5話「絞殺る」(しめる)も、ドラマと原作

(東野圭吾『予知夢』文芸春秋,第四章)はかなり違ってる。例によって、相違

点を箇条書きにしてみよう。ドラマ放映後、既に1週間以上経ってるけど、広

い意味ではネタバレ記事と言えなくもないので、十分ご注意あれ♪ 特に、こ

れから原作を読もうと思ってる方は、以下の文章は読まない方がいいと思う☆

    

ドラマの自殺者・矢島忠昭(岡本光太郎)が経営する長野の「ペンション・ヤ

ジマ」だけど、原作は東京の小さな部品工場で、社員が3人いる。その中で一

番年配の坂井善之が「最大の」共犯者だ。もう1人の共犯者が妻・貴子(水野

美紀)。長野って設定は、自然に囲まれた清らかさの演出と同時に、原作で複

雑だった妻のアリバイを分かりやすくするための工夫だろう。

    

ドラマでは子供は中学生(or高校生)の秋穂(大後寿々花)1人だったけど、

原作では小学校5年の秋穂と3年の光太の2人いる。原作の秋穂は喘息じゃ

ないし、特にひねくれてはいない女の子で、火の玉目撃以外はほとんど活躍

しない。ってことは、ドラマは寿々花=ニコのちょっとクセのある魅力を存分に

発揮させてたわけだ。

     

ドラマは電気配線工事の人を持ち出して密室殺人を強調してた。原作では

そうゆう話はなくて、貴子や従業員らがやったとは言えないっていうことが、少

しややこしく書かれてる。

    

ドラマでは、ホテルの部屋の焦げ跡は丸いけど、原作では幅1センチ、長さ

5センチとハッキリ書いてある。つまり、ドラマは火の玉の形になってるけど、

原作はアーチェリーの弦の形を暗示してるのだ。ちなみに、原作の火の玉は

1つだけ。つまり、2本目の弦が切れて、弓が大きくはね返った後だけだ。

    

ドラマではコーヒーカップ2つが残されてたけど、原作では缶コーヒーで、他

にタバコの吸殻もあった。吸殻から犯人の血液型がB型って話になるけど、

実は偽装工作だったようだ。

    

原作には内海薫(柴咲コウ)は登場してないので、例の「ベッドシーン」はな

い。だからと言って、代わりに草薙刑事(北村一輝)湯川学(福山雅治)と妖

しい雰囲気になるわけでもない♪

   

ドラマで湯川に恋愛相談を持ちかけたのは、ゼミの谷口紗江子(葵)だけど、

原作では男子学生で、名前もないしアーチェリーとも無関係。湯川が学生結婚

に反対する理由として「統計」を持ち出すと、ドラマの内海は「そうゆう考え方し

てて人生楽しいですか?」と突っ込んだけど、原作の草薙は思っただけで口に

は出さなかった。つまりドラマでは、湯川と内海の「夫婦ゲンカ」が大きな魅力

の一つなのだ。

   

「一射入魂」って言葉は原作では工場だけにあった。湯川が昔、アーチェリー

部の友人からその言葉を聞いてたって流れだ。湯川自身はアーチェリーをやっ

てないし、ウンチクも数式やグラフもない。湯川が派手に光るシーンはないのだ。

     

ドラマでは仕掛けに2本のハンダごてを使ってたけど、原作では工場にあっ

たヒーター1本を使う。工場経営者って設定が、からくりの複雑さにつながって

るのだ。

    

ドラマでは夫に携帯で頼まれた貴子が仕掛けを片付けるけど、原作では従

業員・坂井が片付けたらしい。ただし、貴子は薄々計画に気付いてて仕方なく

受け入れたんだろうって話になってて、警察の疑惑を坂井から外すための手

助けを自主的にしている。ドラマと同じく、保険金の請求まではしてないし、そ

もそも原作は証拠不十分で未解決って終わり方だから、貴子も坂井も捕まら

ない。ドラマの貴子が持ってた妙な暗さは、原作の貴子が自殺に気付いてた

のに止めなかったっていう淋しい設定を引きずってたんだろう。それに対して、

ドラマの夫が持ってた、突然自殺して妻に後始末させるなんて残酷さは、原作

にはない。

         

ドラマの最後は例によって湯川&内海の「夫婦ゲンカ」だけど、原作の最後

は、湯川がインパクトのある台詞を口にして草薙が返答に詰まる。

あえてここには書かないことにしよう♪

    

        ☆          ☆          ☆

こうしてまとめるてみると、改めてドラマと原作がかなり違うってことがよく分か

る。やっぱり、ドラマの方が映像重視で分かりやすくて面白くて一般向けだけ

ど、原作の方が緻密で現実的で重みがある。要するに、別物なのだ。

ではまた。。☆彡

    

cf.天才・湯川が示した物理学の解読と検証~『ガリレオ』第1話

   サンタと女、揺れる理系の男心~『ガリレオ』第2話

   ブランコとおにぎりでホカホカ~『ガリレオ』第3話

   科学と恋愛、2つの円端具流~『ガリレオ』第4話

   愛と矢、ひねくれた直進~『ガリレオ』第5話

   遠く離れたもののつながり~『ガリレオ』第6話

   つながりの中の細かい事~『ガリレオ』第7話

   結果が語る過剰なプロセス~『ガリレオ』第8話

   過剰な格差がもたらす劇的な出来事~『ガリレオ』第9話

   サンタを信じた科学者へのプレゼント~『ガリレオ』最終回

         ・・・・・・・・・・・・・・・・

   『ガリレオ』第1話、レーザー光線の計算式

   『ガリレオ』第2話、光の屈折の計算式

   『ガリレオ』第3話、共振現象の証明

   『ガリレオ』第4話、超音波による泡の衝撃波に苦戦中・・

   『ガリレオ』第5話、キューピッドの黄金と鉛の矢は流行るかな♪

   『ガリレオ』第5話の数式、波動方程式の導出と一般解

   『ガリレオ』第6話の数式「フーリエ変換」について

   『ガリレオ』第7話、ER流体とトリックについて

   『ガリレオ』第8話の数式、アレニウスの式と2次反応速度式

   『ガリレオ』第9話、雷の放電エネルギーの数式か・・

   『ガリレオ』最終回の数式1~熱伝導方程式

   『ガリレオ』最終回、核爆弾処理シーンの数学的解説

     ・・・・・・・・・・・・・・・・

   『ガリレオ』第1話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第4話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第6話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第7話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第8話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第1話の脚本チェック☆

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『ガリレオ』第1話の脚本チェック☆

ドラマ放映後、4日後とか5日後にようやくレビューをアップするのが当たり前

になっちゃってるウチとしては珍しく、最新の記事をお届けしよう♪ 今日17日

に発売されたばかりの、月刊『ドラマ』2007年12月号(映人社)のシナリオ特

集は、『ガリレオ』第1~3話の脚本を掲載してたので、早速チェックした。

     

まず、メインの脚本家である福田靖(3話は古家和尚とのコラボ)へのインタ

ビューについて。11月号の『ホタルノヒカリ』の時には、脚本家・水橋文美江

に対するロング・インタビューがあったのに、なぜか今回は小さな囲み記事の

み。大まかに言うと4つの話があって、1つ目は執筆時期。春に依頼が来て

スタート、初夏から本格的に取り組み始めたらしい。東野圭吾の原作がちゃ

んとあるってことを考えると、準備期間は十分あったようだ。

    

2つ目は、湯川学(福山雅治)と内海薫(柴咲コウ)の描き方。原作『探偵ガリ

レオ』『予知夢』にはない内海を登場させるにあたっては、フジの月9ってこと

を十分意識したようで、第1話の学生食堂の「犬のアレ」に関するやり取りで

感じがつかめたらしい。それにしては、この言葉はその後使われてないけど

ね。個人的には、『ホタル』最終回でアホ宮=雨宮蛍=干物女(綾瀬はるか)

が似たような単語を連発した後だったから、またかよ!って感じだった。ま、

それ以外の湯川と内海の会話は全体的に面白くていいけどネ。。

    

3つ目は、第1話のプロット(大まかな筋書き)を書く際のポイントレーザー

光線による殺人をテレビで簡単に描くと子供向けの感じになっちゃうから、何

度も失敗を重ねる「42回の殺人未遂」って話にしたそうだ。確かに、原作は

わりと簡単に書いてるし、そもそも金森(ドラマでは唐沢寿明)はそんなに執

念深い悪者としては描かれていなかった。

4つ目は、第1話の出来の素晴らしさに大喜びして、あちこちメールを送りま

くったっていう微笑ましいお話。ま、気持ちは分かるよな。内容も視聴率も大

成功のスタートだったもんね☆

    

      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

福田靖へのインタビューに続いて、本題の脚本に移ろう。『ホタル』ほどでは

ないけど、ドラマとの違いはわりと少ないかなって印象がある。ともかく、第1

話に関するドラマと脚本の興味深い相違点を7つ箇条書きにしてみよう。

   

脚本には早くも、湯川に対する内海の思いが書かれてる。途中では「嫌い」っ

 て言葉があるのに、最後には台詞の補足として「好感」。あっという間に、嫌

 いから好きになっていた。ただし、湯川の側の気持ちは分からない。

    

②湯川の授業内容がかなり違う。特に、湯川が内海に質問する場面では、

 湯川の「ブラウン運動」って言葉を受けて内海が「ブラウン管」と応えて笑わ

 れてた。実際のドラマは「マイクロ波」と「マイ・クローゼット」で、これはドラ

 マの方がバカバカしさがよく表れてるだろう。ちなみに、黒板の内容の指定

 はない。

   

栗林(渡辺いっけい)は、女性にグーで殴られたって話になってる。ドラマ

 はレンガで、これまたドラマの方がいいだろう。

   

脚本の金森は25歳で、これは原作の設定(20台初めくらい)に近い。また、

 唐沢がやってたような、足をドンと鳴らす神経症的仕草は、脚本にはない。

   

脚本の湯川は、地面に数式を書くことはなく、頭の中で数式が浮かぶだけ

 いまや爆笑シーンとなってるあの書きなぐりが、ベストの演出ってことかも♪

   

ドラマは鏡を4枚(プラス1枚)使ってたけど、脚本は2枚だけ(原作は1枚)。

 また、鏡と鏡の距離、鏡とターゲットの距離は20mで、1枚目の鏡と装置の

 距離は8mとなってた。ドラマだと、100mと1mって感じだ。脚本の設定だ

 と、鏡を0.01度動かした時の光線のズレは2.5cmくらいにしかならない

 はずなのに、ドラマと同じく2mズレると書かれてる。80倍も大げさな表現だ。

 ってことは、福田靖が物理的計算をしてないのは明らかだし、撮影の現場

 でも気にしてないってこと。科学監修がいるのにね。なお、正しい計算につい

 てはウチの物理記事を参照のこと。

   

実験を続ける湯川に対して、ドラマでは内海が「行かないで!♪」とちょっと

 甘えるようなセクシャルな台詞を口にしたけど、これも脚本にはない。

  

        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

とりあえず、今日のところはこの辺で十分でしょ。一言でまとめれば、やっぱり

ドラマは上手く作られてるなってことだ。第2話と第3話については、反応がま

ずまずで時間もあればってことで。

それでは。。☆彡

         

cf.天才・湯川が示した物理学の解読と検証~『ガリレオ』第1話

   サンタと女、揺れる理系の男心~『ガリレオ』第2話

   ブランコとおにぎりでホカホカ~『ガリレオ』第3話

   科学と恋愛、2つの円端具流~『ガリレオ』第4話

   愛と矢、ひねくれた直進~『ガリレオ』第5話

   遠く離れたもののつながり~『ガリレオ』第6話

   つながりの中の細かい事~『ガリレオ』第7話

   結果が語る過剰なプロセス~『ガリレオ』第8話

   過剰な格差がもたらす劇的な出来事~『ガリレオ』第9話

   サンタを信じた科学者へのプレゼント~『ガリレオ』最終回

         ・・・・・・・・・・・・・・・・

   『ガリレオ』第1話、レーザー光線の計算式

   『ガリレオ』第2話、光の屈折の計算式

   『ガリレオ』第3話、共振現象の証明

   『ガリレオ』第4話、超音波による泡の衝撃波に苦戦中・・

   『ガリレオ』第5話、キューピッドの黄金と鉛の矢は流行るかな♪

   『ガリレオ』第5話の数式、波動方程式の導出と一般解

   『ガリレオ』第6話の数式「フーリエ変換」について

   『ガリレオ』第7話、ER流体とトリックについて

   『ガリレオ』第8話の数式、アレニウスの式と2次反応速度式

   『ガリレオ』第8話の数式、2次反応速度式の計算と答

   『ガリレオ』第9話、雷の放電エネルギーの数式か・・

   『ガリレオ』最終回の数式1~熱伝導方程式

   『ガリレオ』最終回の数式2~熱伝導方程式の計算と答

   『ガリレオ』最終回、核爆弾処理シーンの数学的解説

     ・・・・・・・・・・・・・・・・

   『ガリレオ』第1話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第4話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第5話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第6話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第7話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第8話、ドラマと原作の比較

     ・・・・・・・・・・・・・・・・・

   『ホタルノヒカリ』脚本をチェックすると・・

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『ガリレオ』第4話、ドラマと原作の比較

時間がない。でも、記事は書きたい。ウ~~ン、かなり迷ったけど、すごく簡単

にドラマ第4話の原作記事も書いとこう。先週、1本目の原作記事をドラマ第1

話で書いたことだし、折角ならいずれ全10話(原作2冊・全10章)すべて書き

たいわけよ。多少、中身が薄くてもね。だって、ドラマ自体のレビューはかなり

濃いから、両方合わせて丁度いい味になるでしょ♪

ま、第2話と第3話よりも先に第4話を書くのも迷ったけど、とりあえずここでド

ラマの進行に追いつきたいってこと。飛ばした2つは、後で時間を見つけて書

き足すつもり。

         

という訳で、言い訳はともかく、サラッと形だけドラマ第4話の原作記事を書き

上げよう。広い意味ではネタバレの一種と言えなくもないから、くれぐれもご注

意を☆ 私自身、ドラマを見終わるまでは、原作の対応箇所は読まない。

    

          ☆          ☆          ☆

既に知ってる方も少なくないだろうけど、第4話はこれまでの話と違って、ほと

んどオリジナル脚本に近い内容だ。3つのポイントは重なってる。犯人(原作

では犯人の1人)が田上昇一(香取慎吾)ってこと。凶器が超音波加工機(or

発信機)ってこと。田上が超音波で加工したブローチを女性(ドラマは内海薫

=柴咲コウ、原作は内藤聡美)にプレゼントしたことから、湯川学(福山雅治)

が解明したってこと。

     

でも、そこからの肉付けはほとんど別物で、要するにドラマは、SMAPで活躍

する人気タレント・慎吾ちゃんを前面に押し出し、これまた超人気の福山と対

決させて、慎吾ちゃんヌードや女性の水着まで加えて高視聴率を取りに行っ

たってことだ。25%には届かなかったけど、23.6%なら成功だろう。脚本家

の福田靖、演出の澤田鎌作ほか、スタッフ&キャストの皆さん、おめでとう☆

    

さて、この記事を読む人の大半は、ドラマを見てるだろうから、ドラマのあらす

は超簡単でいいだろう。優秀で野心を持つ若き科学者・田上が、超音波研

究を殺人兵器に応用して軍事産業関連に売り込むために、人体実験をする。

完全犯罪のつもりだったが、内海が怪しみ、湯川が謎解きして、田上の犯行

がバレる。最後は、田上のものを上回る兵器の設計図を湯川が見せ付けて、

田上が白旗。これが表面的なストーリーだった。深層の重いストーリーについ

ては、第4話のドラマレビューを参照のこと。

     

それに対して、原作(東野圭吾『探偵ガリレオ』文芸春秋・第三章「壊死る」

は、以下のような話だ。工場の事務員として働く内藤聡美は、ブランド品を買

いあさって金に困る。夜の店(おそらくキャバクラ)のバイトでも追いつかない

から、肉体関係のある2人の男(年配&同年代)から借金してしまう。店の客

である年配の男がしつこいから困ってた時、工場で働く同年代の男・田上昇

一に冗談まじりで「殺してくれる?」と言うと、超音波加工機を紹介してくれた。

聡美は年配男を殺害、すぐに田上もそれを知る。

       

一方、被害者と店の関係から、草薙(北村一輝)と湯川が店に潜入捜査。湯

川が聡美の外見から工場の事務員だと推理し、草薙は犯行現場に作業用

の軍手が落ちてたことを思い出す。店のママの情報で、聡美の工場への聞

き込み開始。田上も含めて、周りの従業員にも噂が伝わった。マズイと思っ

た聡美は、田上の部屋で、例の超音波加工機を使って殺そうとするが、気付

いた田上に逆に殺されかけてしまう。その醜い争いの場面へ、湯川&草薙

が駆けつける。最後の3行はなかなか文学的だから、わざと書かないことに

しよう♪

     

          ☆          ☆          ☆

さて、あらためてドラマと原作を見比べた時、2つの共通点に気付く。まず

理的な小ネタ。ドラマは、ドライアイスに浮かぶシャボン玉と、円端具流(えん

たんぐる=エンタングル=entanglement=もつれ,絡み合い)。原作は、磁石

に浮かぶ超伝導体(磁石を逆さまにすると超伝導体はピン止め効果で下に

浮かぶ!)。要するに、ドラマも原作も、2つのものの強固な関係を描いてる

わけだ。

       

一方、ストーリー(特に動機)の共通点を見ると、ドラマは金と名声、原作は

金と男女。要するに、金と対人関係っていう、古今東西共通の厄介な話をめ

ぐって犯罪が行われたわけだ。

    

こうしてみると、結局ドラマと原作は、ただ一つの大きな共通点を描くものと

見れなくもない。つまり、人間と金&他人との結びつきの強固さ・醜さ・悲しさ

を描くものだったわけだ。ここまで行くと、ちょっと一般化しすぎかな。。♪

   

という訳で、この程度書けば十分でしょ。ではまた次回をお楽しみに。。☆彡

           

cf.天才・湯川が示した物理学の解読と検証~『ガリレオ』第1話

   サンタと女、揺れる理系の男心~『ガリレオ』第2話

   ブランコとおにぎりでホカホカ~『ガリレオ』第3話

   科学と恋愛、2つの円端具流~『ガリレオ』第4話

   愛と矢、ひねくれた直進~『ガリレオ』第5話

   遠く離れたもののつながり~『ガリレオ』第6話

   つながりの中の細かい事~『ガリレオ』第7話

   結果が語る過剰なプロセス~『ガリレオ』第8話

   過剰な格差がもたらす劇的な出来事~『ガリレオ』第9話

   サンタを信じた科学者へのプレゼント~『ガリレオ』最終回

         ・・・・・・・・・・・・・・・・

   『ガリレオ』第1話、レーザー光線の計算式

   『ガリレオ』第2話、光の屈折の計算式

   『ガリレオ』第3話、共振現象の証明

   『ガリレオ』第4話、超音波による泡の衝撃波に苦戦中・・

   『ガリレオ』第5話、キューピッドの黄金と鉛の矢は流行るかな♪

   『ガリレオ』第5話の数式、波動方程式の導出と一般解

   『ガリレオ』第6話の数式「フーリエ変換」について

   『ガリレオ』第7話、ER流体とトリックについて

   『ガリレオ』第8話の数式、アレニウスの式と2次反応速度式

   『ガリレオ』第9話、雷の放電エネルギーの数式か・・

   『ガリレオ』最終回の数式1~熱伝導方程式

   『ガリレオ』最終回、核爆弾処理シーンの数学的解説

     ・・・・・・・・・・・・・・・・

   『ガリレオ』第1話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第5話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第6話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第7話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第8話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第1話の脚本チェック☆

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『ガリレオ』第1話、ドラマと原作の比較

  (☆08年5月1日追記『ラスト・フレンズ』の検索でいらっしゃった方は

    右側の「最近の記事」かトップページの「全記事一覧」をご参照あれ♪)

            

ドラマ第1話からもう3週間以上も経っちゃったけど、今からコツコツと、原作

との比較記事をアップして行こう。全部書くかどうか、いつ追いつくか(or止め

るか)分からないものの、まずは1本目の記事ってことで。昨日放映のドラマ

第4話「壊死る」(くさる)からスタートした方が遥かにアクセスは多いだろうけ

ど、まだ原作の対応箇所をほとんど読んでないから、やっぱりドラマの放映

順に書いて行くことにする。

        

ドラマ第1話「燃える」は、原作『探偵ガリレオ』(文芸春秋)第一章「燃える」

(p.9~p.71)に対応してる。つまり、ガリレオシリーズのスタートはドラマも

原作も同じだ。でも、ドラマ第2話は『探偵』第5章、ドラマ第3話は原作『予知

夢』(文芸春秋)第三章、ドラマ第4話は『探偵』第三章、来週のドラマ第5話

は、おそらく『予知夢』第四章、つまりバラバラの対応になってる。題名は全

部同じだ。原作の各章の題名がそれだけ上手いってことだろうね♪

             

最初だからあらためて書いとくけど、『華麗なる一族』と『ホタルノヒカリ』で経

験済みの、ドラマと原作の比較記事。これは、広い意味では「ネタバレ」だか

ら、十分ご注意を☆ 私自身、各回のドラマが終了するまでは、ネタバレ情

報はシャットアウトしてる。つまり、放映が終了した回の対応箇所しか原作は

読んでないし、ネット・テレビ・雑誌などのメディア情報も、放映前には公式サ

イトしか見ない。あと、この原作記事は、ドラマ単独の本格的レビューとは違っ

て、一つ一つのポイントを簡単に比較しただけの、かなりアッサリした記事だ。

ハッキリ言って、自分のドラマ研究のために書くメモに近い。ただ、過去の例

を見ると、ドラマ単独の記事とあまり変わらないアクセスがあるんだよな。どっ

ちか片方しか読まない人が結構いるのも面白い発見だった。では、スタート!

       

         ☆              ☆              ☆

まず、帝都大学理工学部物理学科准教授、湯川学(福山雅治)について。原

作第一章ではまだ「ガリレオ」っていう呼び名は登場してない(ネット百科事典・

ウィキペディアによると第五章から)し、変人っていう話も特にない。もちろん、

「准教授」って肩書きは2007年4月1日から始まったから、原作の時点では

「助教授」だ。要するに、昔は教授を「助」ける存在だったのが、今は独立した

教員として認められたってこと。「准」なんて漢字は他にあんまし使わないから、

まだ「じゅんきょうじゅ」と読めずに、「ゆいきょうじゅ(唯教授)」とか読んでる人

もいるだろうネ♪

           

原作の湯川のめぼしい描写は、「長身で色白、黒縁眼鏡をかけた秀才タイプ

の顔つき、前髪を眉の少し上で切りそろえた髪型」(p.25)って部分以外には、

学生時代にパドミントン部のエースで右手の握力が強い、コーヒーカップの趣

味が悪いし汚い、記憶力と推理力が優れてる、子供嫌い、ちょっと頑固って程

度。やっぱり何と言っても、優秀な物理学者で警視庁に友達がいるって所が大

きな特徴になってる。

ちなみに、ドラマの湯川の眼鏡はよくある細い金属製のフレームで、レンズの

周りに縁はない。髪型も、ドラマだと自然にフワッとさせた短髪になってる。要

するに、女性ファン向けのビジュアル重視ってことだろう。

               

例の女の子が見た「赤い糸」(ヘリウムネオンレーザー)って話を、車の中で

薙(北村一輝)から聞いた瞬間に、サイドブレーキを引いて止まらせるなんて

シーンもあるけど、別にそうゆうアブナイ性格って意味でもないだろう。授業で

女子学生にキャーキャー言われるなんて話も全くないし、数式を書きまくるど

ころか、原作には全く数式は出ない(ただし説明は細かい)。「実に面白い」「さっ

ぱり分からない」「現象には必ず理由がある」って決まり文句も今のところ出て

ない(「じつに論理的」ならある)。

    

「ドラマの湯川の変人度が足りない」って感じの感想をあちこちで目にするけ

ど、少なくとも第1話については、むしろドラマの方がハッキリ変人だ。つまり、

数式書きまくり、意味不明なバカ笑い、下品な言葉、女性の内海薫(柴咲コ

ウ)への気配りのなさ、過去の人体発火現象についてペラペラ話す様子、科

学的解明にしか興味がない性格、等々。。ただ、ドラマが変人って設定を大

きくアピールしてるわりにはそうでもないって意味なら、一応分からなくもない。

    

次に、内海について。原作ではもっぱら、湯川と草薙の2人が活躍する。もち

ろん、名探偵シャーロック・ホームズとワトスンのコンビを意識してるんだろう。

ドラマでは内海が湯川の軽い態度を叱り付けて、湯川が携帯で謝ってたけど、

原作で似たようなシーンはない。そもそも、原作の初出は『オール讀物』(文芸

春秋)96年11月号だから、まだ今ほど携帯が当たり前になってるわけでもな

し、絵文字入りメールが気軽に交わされてたわけでもないだろう。ちなみに、

犯行に使われたのも携帯電話じゃなくて固定電話だ。

   

とにかく原作は、内海だけじゃなく婦警さんも出ないし、美人監察医の城ノ内桜

子(真矢みき)も出ない。ただし、ドラマ化の話を受けてのことか、『オール讀物』

2006年9月号掲載の続編「落下る」(おちる)で内海が初登場してるようだ。

          

三番目に、犯人の金森龍男(唐沢寿明)について。ドラマでは『刑事コロンボ』

や『古畑任三郎』と一緒で最初から分かってたけど、原作では分からない。し

ばらく読むと、アパート1階の現場が見えない部屋に住む金森が登場するけど、

2階の現場が見える部屋に住む前島一之(時田製作所勤務)が犯人であるか

のように思わせてる。最後の最後に、実は金森も時田製作所勤務で、犯行時

は2階の前島と部屋を交換してたっていうカラクリを提示。金森が朗読のボラ

ンティアで録音する際、前島の機材と本を借りてたって話だった。

    

ちなみに、原作の金森は、目の不自由な妹のためにボランティアを始めたし、

少年たちを殺すつもりはなくて脅かすだけのつもりだったし、事件後は本を上

手く読めなくなってた。3ヶ月以上も前から準備してたって話もないし、足を踏

みつける神経症的症状もない。つまり、ドラマの金森は極端に悪者のイメー

ジを強めてあったのだ。なお、金森の足の動きは、おそらく原作の前島の足

の動きにヒントを得たものじゃないかな。草薙が聞き込みに来て、事件当時

どこにいたかと聞かれた唖者の前島は、話す代わりに足で床を踏む。これ

で草薙は、2階の部屋にいたと思い込んだんだけど、実はその足の動きは

1階を指すものだったっていう細かいカラクリだった。

    

四番目に、レーザーの道筋、つまり光路。ドラマでは、工場の中で2回、外で

2回ミラーを使わないと少年に命中しない構造になってて、実証実験も4枚の

鏡を使ってた。原作は、1枚の鏡を使ったことがほのめかされてるにすぎない。

つまり、ドラマよりもレーザーの調整が遥かに簡単で実現可能性が高いのだ。

ドラマみたいに工場の外だけで2枚も鏡があると、設置と調整の段階で他人

に怪しまれる恐れが高い。おそらくあの複雑な光路設定は、実験を壮大なも

のにするためと、金森の執念深さを強調するため、あと東京都大田区(?)で

ロケーションの都合だろう。

             

071106 参考までに、ドラマと原作

 の光路の違いを図で示して

 おいた。ドラマの現場は公

 園、原作はバス亭。原作で

 は、少年たちを現場に固定

 するための設定として自販

 機とベンチが置かれてて、

                            金森が狙ったのは自販機横

071106b の灯油入りポリタンクだっ

 た。しかも、ポリタンクは

 四段重ねビールケースの上

 にあって、工場の窓から狙

 いやすい位置にあったし、

 距離の短さも明示されて

 る。さすが、人気ミステ

 リー作家の芸は細かい♪

         

最後に、まだ触れてない「ドラマだけにあるもの」を列挙すると、ねずみ花火、

タバコやレーザーの跡、助手、学生、ヘッセ『車輪の下』、貝塚北署、終了前

に出て来る危険性の警告。一方、「原作だけにあるもの」は、ブラッドベリ『火

星年代記』、色々な細かい説明。

      

以上、この程度見ただけでも、ドラマとか月9ってものがどうゆう特徴を持って

るのか、どれだけ視聴者(特に女性)に配慮してるかが分かるだろう。福山の

ルックスと実験に代表される視覚的効果、男女関係(特に恋愛関連)、登場人

物の適度な人数と個性、説明抜きの単なるイメージとしての数式。。もちろん、

ドラマの特徴を裏返せば、小説の特徴も見えてくるわけだ。

    

という訳で、今回はこの辺で。それではまた、次回をお楽しみに。。♪☆彡

    

cf.天才・湯川が示した物理学の解読と検証~『ガリレオ』第1話

   サンタと女、揺れる理系の男心~『ガリレオ』第2話

   ブランコとおにぎりでホカホカ~『ガリレオ』第3話

   科学と恋愛、2つの円端具流~『ガリレオ』第4話

   愛と矢、ひねくれた直進~『ガリレオ』第5話

   遠く離れたもののつながり~『ガリレオ』第6話

   つながりの中の細かい事~『ガリレオ』第7話

   結果が語る過剰なプロセス~『ガリレオ』第8話

   過剰な格差がもたらす劇的な出来事~『ガリレオ』第9話

   サンタを信じた科学者へのプレゼント~『ガリレオ』最終回

         ・・・・・・・・・・・・・・・・

   『ガリレオ』第1話、レーザー光線の計算式

   『ガリレオ』第2話、光の屈折の計算式

   『ガリレオ』第3話、共振現象の証明

   『ガリレオ』第4話、超音波による泡の衝撃波に苦戦中・・

   『ガリレオ』第5話、キューピッドの黄金と鉛の矢は流行るかな♪

   『ガリレオ』第5話の数式、波動方程式の導出と一般解

   『ガリレオ』第6話の数式「フーリエ変換」について

   『ガリレオ』第7話、ER流体とトリックについて

   『ガリレオ』第8話の数式、アレニウスの式と2次反応速度式

   『ガリレオ』第8話の数式、2次反応速度式の計算と答

   『ガリレオ』第9話、雷の放電エネルギーの数式か・・

   『ガリレオ』最終回の数式1~熱伝導方程式

   『ガリレオ』最終回の数式2~熱伝導方程式の計算と答

   『ガリレオ』最終回、核爆弾処理シーンの数学的解説

     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   『ガリレオ』第4話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第5話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第6話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第7話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第8話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第1話の脚本チェック☆

     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   『ガリレオ』レビュー、香港女性もウットリ♪

   『ガリレオ』民放連賞!スペシャルも映画も接近中☆ 

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『ホタルノヒカリ』脚本をチェックすると・・

秋ドラマ・レビューは、3本の候補作から1本に絞るのに時間がかかったせい

で、いまだに放送日からの遅れを取り戻せない。『医龍2』第1話が2日遅れ、

『ハタチの恋人』第1話が4日遅れ、『ガリレオ』第1話が6日遅れ、『医龍2』

第2話が6日と22時間半遅れ。ここでようやく『医龍』と『ハタチ』に別れを告

げて、『ガリレオ』第2話が6日遅れ。。

   

で、今週は『ガリレオ』第3話を3日か4日遅れでアップして、来週からは2日遅

れの平常パターンに戻す予定だったのに、どうも4日遅れの金曜アップさえ出

来そうにない。現在まだ2割程度の出来だ。まあ、秋は既に本格的レビューを

4本、軽いレビュー2本(『キューティーハニー THE LIVE』1と『医龍2』2)、

『ガリレオ』の物理解説記事3本をアップしてるわけだから、実はもの凄いハイ

ペースなんだけど、世間的にはそう見えないだろうね。この辺で1本、軽いドラ

マ記事をアップして、常連さんの不満をちょっとでも和らげとこう。単なるつぶや

き程度だけど、あれこれ頑張ってますよってアピールね♪

      

       ☆            ☆            ☆

さて、今回つぶやきの対象にする月刊『ドラマ』(映人社)って雑誌を初めて知っ

たのは、ちょうど1年前くらいだ。『たったひとつの恋』のレビューのネタをあれ

これ物色してる時、たまたま12月号を本屋で見つけて即購入。脚本(シナリオ)

関連の専門誌で、人気・実力共にトップクラスの北川悦吏子が書いた脚本とド

ラマを比較する作業は面白かったし、脚本とノベライズ本がかなり違うってこと

もよく分かった。本体800円、税込840円の価値は十分あったと思う。

   

ただ、その後は気になる記事が載ってなかったし、『華麗なる一族』や『ホタル

ノヒカリ』では興味が原作(山崎豊子,ひうらさとる)に向かったこともあって、

いつの間にかこの雑誌を見なくなってた。ところがつい先日、たまたま11月

の見出しが目に飛び込んで来たのだ。特集 水橋文美江『ホタルノヒカリ』

最終回こそ卓袱台を投げたくなったものの、かなり優秀な脚本家だなって感

覚はあったし、いまでも『ホタル』へのアクセスは続いてる。気分転換にもなる

し、久々に買って記事を書こうかなとか思って、パラパラと立ち読み開始。

    

『ホタル』の脚本が、第1・8・9・10話と4本も載ってるし、水橋のロング・イン

タビュー(写真付き)もあるし、水橋批評なんてものまで付いてる。これはラッ

キー♪と思って、本気で読み始めた。一番インパクトがあったのは、ドラマと

ほとんど同じだってこと。もともと、アホ宮=干物女=雨宮蛍(綾瀬はるか)

ぶちょお=高野部長(藤木直人)を光らせるために書いたってこともあるのか、

細かい台詞までほとんど同じで、俳優2人によるアドリブとか、演出家など現

場の判断による手直しってものが、ほとんど見当たらないのだ。もちろん、本

屋で立ち読みしただけだから、ドラマとじっくり見比べれば違いはあるだろう。

でも、水橋文美江自身がインタビューの中で認めてたし、ドラマがかなり脚本

のまま作られてることは間違いないと思う。

          

これは、『ひと恋』と比べても目立ってる特徴だ。『ひと恋』の脚本の場合、そ

もそもスタートからドラマと違ってたし、亀梨和也や綾瀬の台詞も「ト書き」(台

詞周辺の説明)もあちこちドラマと違ってて、凄く興味深かった。だから1000

円近い超地味な専門誌にも関わらず、すぐ買ったのだ。

    

ところが、『ホタル』の脚本には、なかなかドラマとの違いが発見できない。間

違い探しパズルか『ウォーリーをさがせ』かよ!と、内心つぶやいたほど♪

最終回のあの幼児語2つも、蛍のやたら長~い告白も、ドラマのまんま。結局、

その場で気付いたのは、一番最後の僅かな違いだけだった。ドラマだと、「山

口百恵、引退だって」「いつの新聞だよ!」とかいうやり取りは、縁側で行われ

て、ラストカットは家の外景。脚本だと、このやり取りは、縁側じゃなくて家の外

景に重ねられてる。これはドラマの方が上手かったと思う。

    

本人が認めてたけど、水橋はかなり頑固な所があるらしくて、プロットライター

(筋書きのプロ)の提案もほとんど無視したらしい。まあ、そうゆう事が認めら

れるほど、プロデューサー(櫨山裕子・三上絵里子・内山雅博)や演出家(吉

野洋・南雲聖一・茂山佳則)との信頼関係が築かれてたってことなのかね。

結局、あまりにドラマのままだから、買うのは止めてしまった。ま、いずれ脚本

全体が1冊の本として出版されるかも知れないしね。

   

ただ、一つだけオヤッ?!と思ったことがある。脚本の一番最後が、「to be

 continued」って感じで、話の継続をハッキリ示してたのだ。続編は、私とし

ても望むところ♪ そもそも、記事でハッキリ主張したように、私はあのドラマ

がいわゆる「ハッピーエンド」になったとは思ってないし、原作も継続中。2人の

やり取りも面白かったし、干物女の綾瀬も可愛かった。スペシャル版でもいい

けど、できれば『医龍2』みたいにオリジナル脚本で続編を作ってもらいたいも

のだ。上司と部下の恋愛を描くんじゃなくて、恋愛1歩手前の奇妙な同居の復

活をじっくり楽しませて欲しい。。

   

という訳で、『ホタル』の脚本をめぐって軽くつぶやいてみた。この記事は、水

曜夜の立ち読みの時点で金曜あたりに書こうと思ってたものだけど、たまたま

今日、読者からのコメントにも触れられてたので、急いでアップしたってわけ。

ま、雑誌の最新号の特集記事だから、「シンクロニシティ」(synchronicity=共

時性)とか言うのも大げさだろうけど、ちょっと面白い偶然だった♪

ではまた。。☆彡

    

       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

P.S.蛍の心情については結構説明が書き込まれてるのに、高野の心情に

    ついてはあんまし無かった。これは、高野については水橋の好きなよ

    うに書いたって話と関係あるのかな。つまり、脚本も撮影現場もお互い

    自由にやったとか。。

   

P.S.2 水橋は俳優と会うのもなるべく避けてたそうだ。俳優に合わせて書

      いてしまうのを防ぐためらしい。

    

cf. 脚本とドラマの関係~『たったひとつの恋』第7話

   『たったひとつの恋』脚本・ドラマ・ノベライズの比較

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   女というものは存在しない~『ホタルノヒカリ』第1話

   ネガティブからポジティブへの反転~『ホタルノヒカリ』第2話

   愛の道化の温かさ~『ホタルノヒカリ』第3話

   安らぎへと回帰する緊張~『ホタルノヒカリ』第4話

   本を読むこと、本を書くこと~『ホタルノヒカリ』第5話

   閉じられた空間での静寂なる接近~『ホタルノヒカリ』第6話

   乗り越えられないものは存在する~『ホタルノヒカリ』第7話

   『ホタルノヒカリ』第7話の『猿蟹合戦』をめぐる解釈

   終わった夏、終わらない夏~『ホタルノヒカリ』第8話

   ありのままという縁側の難しさ~『ホタルノヒカリ』第9話

   縁側と結ばれた少女~『ホタルノヒカリ』最終回

     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   『ホタルノヒカリ』、ドラマと原作コミックの比較1

   『ホタルノヒカリ』、ドラマと原作コミックの比較2

   『ホタルノヒカリ』、ドラマと原作コミックの比較3

   『ホタルノヒカリ』、ドラマと原作コミックの比較4

   『ホタルノヒカリ』、ドラマと原作コミックの比較5

   『ホタルノヒカリ』最終回予告から予想される結末☆

     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   『ガリレオ』第1話の脚本チェック☆

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『ホタルノヒカリ』、ドラマと原作コミックの比較5

071008 今さら『ホタルノヒカリ』

 かよ!と突っ込んでるそ

 このあなた。そりゃ、ご

 もっとも♪ ドラマ終了

 からほぼ1ヶ月も経って、

 そろそろ秋ドラマのスター

 トラッシュになる時期だ。

 大量に来てたホタルへの

アクセスも激減してるし、『プロポーズ大作戦』の時から大勢いた藤木ファンの

読者の多くも、消えちゃったような気がする。特定のドラマと関係なく来てくれ

る読者ってのはまだまだ少ないよなぁ・・とかボヤいてる場合じゃないわな (^^ゞ

       

071008b 前の原作記事の最後に、

 あと1本原作記事追加す

 ると書いちゃったし、自

 分自身のけじめとか区切

 りってものもあるわけよ。

 ウチのブログの一番熱心

 な読者、つまり私自身も、

 記事を読みたがってる。

という訳で、読む人が減っても、ちゃんと最後の原作記事を書き終えて、夏

ドラマへの区切りをつけるとしよう☆

        

071008c 前回の原作記事の時点、

 つまりドラマの第10話

 を見る前の時点では、

 うらさとる原作のコミッ

 ク第7巻(講談社)の冒

 頭・第37章(Light37、

 以下L37と略記)まで

 読んでいた。その後、最

新コミックの第9巻まで読み終えると共に、掲載誌『Kiss』で最新の連載状況

も把握した。ドラマとの一番大きな違いは、干物女=アホ宮=雨宮蛍(綾瀬

はるか)神宮司要(武田真治)の接近で、今まで記事には書かなかったけど、

かなり前から伏線が張られてたことだから、それほどの驚きもない。前回の記

事の最後、ネタバレに配慮してわざと書かなかった意外な話があるっていうの

は、要との接近のこと。ドラマだと完全な脇役だった要は、マンガだと「第3の男」

だったのだ。もちろん、ステキ女子=三枝優華(国仲涼子)との関係はまた別

にあるから、漫画の要は色男とも言える。

           

まあ、要の話は原作特有のものだから、おいとくとしよう。ここではあくまでド

ラマと原作の比較ってことで、ドラマの4つのポイントについて簡単に見るこ

とにする。蛍とぶちょお=高野部長(藤木直人)の同居がバレること、蛍と

嶋マコト(加藤和樹)の同居、蛍とマコトの別れ、蛍の縁側復帰についてだ。

    

          ☆            ☆           ☆

1番目、蛍と高野の同居がバレたことについて。ドラマでは、干物姿目撃事件

から気まずくなった蛍とマコトの間を要がとりもつって形で、要がマコトをバイ

クに乗せて蛍の家に行き、そこで蛍と高野が同居してるのがバレてしまった。

これに対して原作だと、ホタルが自分からバラして、マコトが悩むことになる。

この間の事情を少し詳しく見てみよう。

   

前回の記事で、ネタバレを恐れて書かなかった重要な話っていうのは、結婚

の話だ。第6巻L33「干物の結婚観」で、蛍(原作では27歳)にも人並みの

結婚願望があるけど、マコト(原作では24歳)にはないってことが示されてる。

その後、第7巻L38~40で、マコトが天然ぶりを発揮して、大した意味もな

く北海道の実家に蛍を連れて行く。そこで蛍が勇気を出して、結婚したいなっ

て感じのことを言うと、マコトは「ちょっと考えさせてもらえる?」と冷たい(?)

応答、蛍はズ~ンと落ち込んでしまう。

    

結局マコトがメールで謝って「お家で・・・会いたい」って話に。蛍がマコトの家

に行くのとスレ違いで、マコトは蛍の家に向かう。メールの文面で気付いた蛍

があわてて高野に連絡、にゃんこ達の活躍もあって、無事マコトと高野のハチ

合わせは回避。ただ、結婚話もしたことだし、いつまでもマコトをダマし続けて

るわけにはいかないってことで、蛍がマコトに、高野との同居をバラしたってわ

け。結婚話の最中ってことだから、わりと自然で当然な流れだったのだ。

        

続いて2番目、蛍とマコトの同居について。ドラマだと、蛍と高野と3人で真剣

に話したマコトが、何とか蛍を受け止めて、以前の計画通り同居することに。

原作だと、マコトが高野に激情をぶつけた際に、高野が大人の余裕でアドバ

イスする。そんな感じで蛍にもぶつかれと。そこでマコトが蛍に、まだ許せない

けどもう一度だけ信じるからすぐにオレの所へ来いと、激しい思いをぶつける

(第8巻L46)。ところがその直後、蛍はマコトにふられたため、同居は結局

実現しなかった。仕方なく蛍は、ウイークリーマンションに住むハメになる。。

    

そして3番目、蛍がマコトにふられたことについて。ドラマでは、同居が上手く

いかないことをお互い実感した後、マコトから別れを言い出した。

原作だと、まず高野が事故にあって入院。そのお見舞いにマコトが行った時、

蛍がちょんまげ&ジャージの干物姿でいる所を目撃して、さらに蛍と高野が

仲良さそうな所も間近に見てしまう。その後、蛍とマコトが決定的な会話をか

わす。ほぼ全文を引用しよう(第9巻L49)。

     

   「・・・蛍ちゃんは お家ではいつもこんな格好なの?」

   「いつもってわけじゃ・・・ダメかな・・・?・・・マコト君がイヤなら直すし!」

   「・・・ダメじゃ・・・ないと思うよ

    始めからそんなふうに 自然なままで 恋してたら 

    誰だって 好きな人の前じゃ 無理したり見栄はったり 

    誰かに相談したり・・・すると思うよ 

    ・・・だけど だけど蛍ちゃんは 始めから・・・だったんでしょ? 

    “高野さんのコトバ”がなきゃ なに一つ始まらなかったんでしょ?

    ──ごめん オレにはやっぱり理解できない オレは・・・もう無理

    どうしてひとりで恋愛できないの?」

    

マコトの台詞は重要だから、完全に原文通りだ。ここは微妙な場面なのに、

ひうらはわざとボカした表現にしてるから、ハッキリさせとこう。ドラマの同様

の場面(第8話ラストの干物姿&仲良し姿目撃)と一緒で、ここでもマコトは、

ちょんまげやジャージ姿が我慢できなかったんじゃない。蛍がこれほどくつ

ろいだ姿を高野にはずっと見せてたことを、突然生々しい形で理解したこと

が衝撃だったのだ。より正確で包括的な言い方をすると、高野とのことは我

慢して蛍と同居するつもりだったマコトは、以前から続いてた蛍と高野のつ

ながりが予想以上に深いことを実感させられて、「やっぱり理解できない」

「もう無理」となったわけだ。

        

原作のこの場面を読んで、2つのことが納得できた。まず、ドラマの第8話ラ

ストの解釈で、やたら干物姿が嫌われたとする「誤解」がネット上で目に付い

たこと。原作ファンも多いはずなのに、原作にないエピソードだからなのかな

と不思議に思ってたけど、原作自体が曖昧に書かれてるからだったんだな。

これはひうらの特徴で、重要な場面でわざと曖昧な台詞を入れるのだ。

        

もう一つ納得したことは、ドラマの最終回でマコトがあっさり蛍を「ふった」こと

への不満が、ネット上で奇妙なくらい少なかったこと。要するに原作通りだっ

たわけね。それじゃ、不満が少ないはずだわ。ネタバレなしにドラマだけをきっ

ちり見てる者にとっては、ガクッと力が抜ける話だよな。。

      

そして最後、4番目のポイント。蛍の縁側復帰について。ドラマだと、マコトと

の同棲がすぐ破綻した後、1年後の夏に突然会社で蛍が「夏が来ましたね♪

 ビールの上手い季節がやって来ましたね☆」と意味ありげに高野に言って、

その夜に高野家の縁側へ戻ったわけだ。そして、蛍が告白。高野も告白もど

き。一見すごく奇妙なラストだったけど、ウチでは大胆に独自の「改釈」をして

おいた。つまり、蛍は少女に戻って、高野じゃなく縁側と結ばれたってお話

その辺りの解説は、最終回の記事にまかせるとしよう。

   

これに対して原作だと、要するにカネに困ってウイークリーマンション代も払え

なくなった蛍が、仕方なくしばらく高野家に戻ったってお話。マコトと同居する

はずだったのにふられてしまった蛍は、飲み代その他の交際費も膨張して、

家賃滞納状態に陥って、高野が軽く手を差し伸べただけのこと。縁側に戻った

のは、高野の言葉を蛍が勘違いしただけとも読める展開で、ドラマの「ハッピー

エンドもどき」とは内容的にかけ離れたものなのだ。

   

ただ、ここでもやっぱり一つ納得したことがある。それは、取って付けたような

「ハッピーエンドもどき」にも、ネット上での不満が少なかったように感じたこと

の理由だ。高野のもとに戻るって形だけ表面的に見るなら、これまたドラマは

原作通りだったわけね。な~~んだ。ズルッて感じの脱力感もあるけど、最後

に納得できて良かったわ。猿蟹合戦と同じで、めでたし、めでたし。。♪

                 

         ☆           ☆          ☆

原作から大きく外れて、蛍と高野を前面に押し出した脚本は、最後に形だけ

ちょっと原作に合わせたことになる。原作者に対する脚本家・水橋文美江

の配慮と言うべきか、原作へのオマージュ(敬意)と言うべきか。

         

ともかく、以上で『ホタルノヒカリ』の原作記事は一応おしまいにしよう。まだ書

くことは残ってるし、『オフィシャルガイドBOOK 干物女の恋愛図鑑』(いわゆ

るファンブック)も買ってるから、ひょっとしたらしばらく後にもう1本だけ書くか

も知れないけど、確率は5%程度かな。

とりあえず、この記事への反応を見させて頂こう。Yahoo!の検索ロボット君、

いつものように頑張ってくれたまえ。Google君もそろそろ心を改めようね♪

それでは。。☆彡

             

      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

cf.女というものは存在しない~『ホタルノヒカリ』第1話

   ネガティブからポジティブへの反転~『ホタルノヒカリ』第2話

   愛の道化の温かさ~『ホタルノヒカリ』第3話

   安らぎへと回帰する緊張~『ホタルノヒカリ』第4話

   本を読むこと、本を書くこと~『ホタルノヒカリ』第5話

   閉じられた空間での静寂なる接近~『ホタルノヒカリ』第6話

   乗り越えられないものは存在する~『ホタルノヒカリ』第7話

   『ホタルノヒカリ』第7話の『猿蟹合戦』をめぐる解釈

   終わった夏、終わらない夏~『ホタルノヒカリ』第8話

   ありのままという縁側の難しさ~『ホタルノヒカリ』第9話

   縁側と結ばれた少女~『ホタルノヒカリ』最終回

     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   『ホタルノヒカリ』、ドラマと原作コミックの比較1

   『ホタルノヒカリ』、ドラマと原作コミックの比較2

   『ホタルノヒカリ』、ドラマと原作コミックの比較3

   『ホタルノヒカリ』、ドラマと原作コミックの比較4

   『ホタルノヒカリ』最終回予告から予想される結末☆

     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   悲劇を装った青春コメディー♪~『たったひとつの恋』最終回 

   感謝すべき遭遇、時空を超えた銀河~『ギャルサー』最終回

   救われない生の存続と終焉~『白夜行』最終回

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卓袱台をひっくり返すアニメ・マンガ・映画♪

卓袱台(orちゃぶ台)をひっくり返すっていう行為の意味は、今でも多くの人

Anime_chabudai が分かるようだ。ただ、誰

 をイメージするのかは人に

 よって分かれるだろう。私

 の場合、ちょっと前までは

 某ブロガーをまずイメージ

 してたんだけど、最近大人

しくなっちゃってるので、古典的名作マンガ&アニメ『巨人の星』の星一徹か、

来月映画が公開される『自虐の詩』(じぎゃくのうた)をイメージすることになる。

            

ところで、この『自虐の詩』って4コマ漫画、一体どれだけの人が知ってるの

かね。私は7年くらい前かな? たまたま文庫本(業田良家、竹書房)を手に

入れて読んだけど、もともとはバブル期の週刊宝石に連載されてたって話。

これまたかなりの古典的作品だ。内容は、要するにバブルの正反対。もの

すごく恵まれないくせに「幸江」と名づけられた女性の壮絶な人生を描いた

もので、文字通り自虐的なギャグ漫画だけど、切なくて感動的でもある、か

なりユニークな作品だ。

    

「幸せって何だっけ?」と深く考えさせる点では、先日の『ホタル』のドラマや

記事とも関連してると言っていい。一般的な基準からはかなり離れてるよう

に見える個人的幸せに浸ってる点で、幸江と蛍(綾瀬はるか)は似たもの同

だ。ただし、あくまで『ホタル』最終回を深く読み込んだ上でのお話。

ま、高野部長(藤木直人)は卓袱台ひっくり返しのイメージからはほど遠い

けどね。「アホ宮!」って怒鳴る姿がちょっとだけ似てるかな♪

     

さて、幸江がひたすら尽くす男がイサオっていうどうしようもない男。無職の

くせに酒とギャンブルに溺れて、おまけに何か気に食わないことがあるとす

ぐに卓袱台をひっくり返すわけだ。映画では、幸江が中谷美紀、イサオが

阿部寛。映画の公式サイトをのぞくと、すぐに阿部がちゃぶ台をひっくり返す

様子が見られる♪ 今どき珍しい映像だと思うから、是非お試しあれ☆

    

ちなみに、今日は別にマンガや映画の話がしたかったんじゃなくて、単に遊

びでGIFアニメを作ったから記事にしてみただけ。先日の『ホタルノヒカリ』最

終回を見た直後に卓袱台をひっくり返したくなったとかドラマ記事に書いたら、

ブロガー仲間のルルさんがコメントで卓袱台の絵をプレゼントしてくださった

ので、拡大してアレンジしたってこと。前に、蛍の「ガッツ石松」のアニメでせっ

かく作り方をマスターしてたから、丁度いい復習になった♪

笑いと遊びのわかるルルさん、どうもありがとう (^^)☆

      

『自虐の詩』については、来月以降にマトモな記事を書くかも知れない。とり

あえず、どこに文庫本があるのか分からない状況なもんで・・・(^^ゞ

今日はこんな軽い記事でお茶を濁しとこう。アニメに時間かかっちゃったしネ。

ではまた。。☆彡

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『ホタルノヒカリ』、ドラマと原作コミックの比較4

(☆08年5月1日追記:『ラスト・フレンズ』の記事を求めて検索してきた方は、

          右側「最近の記事」かトップページ「全記事一覧」からどうぞ♪)

        

いよいよ今晩が最終回!☆ ドラマの終盤になると、記事が増えてるからアク

070912b_2 セス数(ページビュー)

 が増えるのは当然だけ

 ど、今回の『ホタルノヒカ

 リ』の場合は訪問者数も

 急激に増えてる。やっぱ

 りみんな、三角関係の結

 末が気になるんだろうな♪

         

                                干物女=アホ宮=雨宮

070912_2 蛍(綾瀬はるか)ぶちょお

 =高野部長(藤木直人)と、

 手嶋マコト(加藤和樹)の間

 がどうなるのか。ひうらさとる

 の原作マンガ(『Kiss』連載,

 講談社)と水橋文美江の脚

 本は相当違うから、原作

 の最新状況を知ってるファ

ンでさえ結末は読みにくいでしょ。

                  

常連さんは聞き飽きてるように、ウチの結末予想は基本的に初回から全く変

わってない。典型的なハッピーエンドはなくて、まったりした曖昧で中途半端な

結末。最新の状況を加味すると、三角関係の高野寄りに蛍が位置したまま

了ってことだ。ホタルの光のように、ささやかだけど温かくて懐かしい心地良さ

に蛍が包まれて、おしまいってこと。予想と言っても、単なる直感とか願望で

はない。あくまで、しっかりした解釈や考察に基づく予想だ。もしハズれても、

よほど納得できる脚本じゃない限り、ドラマの方がおかしいと言うだろう。ま、

読者がどう思うか知らないけどネ♪

    

さて、ネタバレに注意しながら少しずつ慎重に読み進めて来た原作。最終回

直前の時点でどこまで読んだかと言うと、7巻最初の第37章(Light37、以下

L37と略記)までだ。正確に言うと、7巻の目次は全部読んでるし、巻末にあっ

た8巻予告(1ページだけの簡単な宣伝)も目に入った。この時点で、ドラマ

に(まだ)出てない情報があれこれインプットされてるけど、原作とドラマの違

いの大きさを考えれば、ネタバレと騒ぐほどのものでもないだろう。ずいぶん

気を使うのは確かだけどね。。

    

         ☆          ☆          ☆

前回の原作記事では、ドラマの第8話くらいまでと大まかに比較したから、今

回はドラマの第9話と原作を簡単に比較してみる。第9話で起きた主な出来

事は、蛍&マコトのトラブル、蛍に対する高野の恋心の伝達、高野&マコトの

激突、蛍&高野の同居解消、蛍&マコトの同居開始だ。以下、この5つを順

に見て行こう。

     

1番目に、蛍&マコトのトラブル。ドラマでは、家のカギを無くした蛍が干物姿

で会社に行き、高野と会ってる所をマコトに見られる。その後のマコトの冷た

い態度を見た蛍は、干物姿を見られたからだろうと勘違い。ピント外れの反

省をして「ちょっと頑張る蛍さん」になってた。

原作では、まず神宮司要(武田真治)が干物姿を目撃して、仕事絡みで写メ

まで撮影。その後、マコトが蛍に、「コンビニの写真は見た。しばらく会えない」

とか告げて、蛍がショックを受ける(5巻・L22)。でも、実は写真は無関係で、

マコトは一人で仕事に打ち込んでただけ。要の配慮で2人は仲直りした(L23)。

    

ドラマでは、マコトからホントの理由(高野との親密さの目撃)を聞いた要が、

バイクに乗せて蛍の家まで連れて行くなんていうかなり不自然なシーンがあっ

たけど、要するに原作における要の温かい配慮をアレンジした形になってる

わけだ。あと、蛍がカギを失くすって話は、原作だと全く別の所で出てくるエピ

ソード(6巻・L31)。

    

2番目に、蛍に対する高野の恋心の伝達。ドラマの二ツ木(安田顕)山田

姐さん(板谷友夏)によるお節介だけど、原作のL37までにはそうゆう話は

見当たらない。ドラマにおける、高野のお節介な友人役・二ツ木は、原作だ

と六郎に少し似てるけど、今のところ六郎は高野に軽いアドバイスをしてる

だけだ。ただし、高野自身が蛍に、特別な感情を持ってることを告げる。下

の4番目の項目を参照。

    

3番目、高野&マコトの激突は、原作ではまだない。ただ、8巻の予告による

と、同居がバレるらしいから、8巻か最新の9巻で何かあるのかも知れない。

     

4番目、蛍&高野の同居解消は、原作だと微妙で長い話になってる。たまた

まマコトが蛍の家に泊まりに来て、その際に高野は自宅に戻れず(L27)。

翌日に有休を取った高野は、別居中の奥さん・深雪(黒谷友香)との別れを

ハッキリさせるものの、蛍には話さず。一方、蛍は要のアドバイスに従って

高野から自立しようと奇妙な行動を取るけど(バイト、庭のテント生活など)、

結局失敗。やがて高野が、まるで奥さんとよりを戻したかのように、マンショ

ンに時々泊まるようになったから、蛍は動揺。1度は高野を完全に追い出そ

うとしたくせに、高野から嫉妬に近い特別な感情を持ってることを告白されて、

結局は蛍が高野に戻ってきてくれと頼む。たまたまマンションの水漏れもあっ

たから、高野は一時的に家に戻り、蛍といると安らぐって気持ちを告白(L37)。

     

最後に5番目、蛍&マコトの同居開始。原作では今のところ実現してないけど、

同居しようって話は一応ある。まずマコトが蛍に提案して(L27)、動揺した蛍

は聞こえないフリ(L28)。結局、もう少し考えさせてくれってことになる(L29)。

これとは別に、同居と関係ある、まだドラマに出てない話が出て来るんだけど、

ネタバレの可能性があるから書かないでおこう。

    

          ☆           ☆          ☆ 

という訳で、今回はこのくらいってことで。7巻最初までに、上に書かなかった

重要な話と意外な話が1つずつ出て来てるし、ステキ女子=三枝優華(国仲

涼子)と要の新たな展開もある。それらがネタバレになるのかどうかは分か

らないけど、安全のためにわざと触れないでおいた。ただ、ますますハッキリ

して来たのは、ドラマの最終回が予想通りになりそうだってこと♪ 

    

だから私の興味は、早くもSPでの続編に向かってる。そのためにも、今晩は

最低15%の視聴率が欲しい所だ。もちろん、ネットでの反響も大切だから、

読者の皆さん、温かい言葉をあちこちに書きまくってネ! あちこちが面倒な

ら、ウチだけでもOK♪ 私も最終回記事と原作記事1本追加で、微力ながら

援護射撃するつもりだ。

        

ともかく、ステキな最終回SPになることを期待しよう。

ではまた。。☆彡

    

         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

cf.女というものは存在しない~『ホタルノヒカリ』第1話

   ネガティブからポジティブへの反転~『ホタルノヒカリ』第2話

   愛の道化の温かさ~『ホタルノヒカリ』第3話

   安らぎへと回帰する緊張~『ホタルノヒカリ』第4話

   本を読むこと、本を書くこと~『ホタルノヒカリ』第5話

   閉じられた空間での静寂なる接近~『ホタルノヒカリ』第6話

   乗り越えられないものは存在する~『ホタルノヒカリ』第7話

   『ホタルノヒカリ』第7話の『猿蟹合戦』をめぐる解釈

   終わった夏、終わらない夏~『ホタルノヒカリ』第8話

   ありのままという縁側の難しさ~『ホタルノヒカリ』第9話

     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   『ホタルノヒカリ』、ドラマと原作コミックの比較1

   『ホタルノヒカリ』、ドラマと原作コミックの比較2

   『ホタルノヒカリ』、ドラマと原作コミックの比較3

   『ホタルノヒカリ』最終回予告から予想される結末☆

     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   悲劇を装った青春コメディー♪~『たったひとつの恋』最終回 

   感謝すべき遭遇、時空を超えた銀河~『ギャルサー』最終回

   救われない生の存続と終焉~『白夜行』最終回

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『an・an』好きな男ランキングの調査方法など

5日遅れで日曜の夜アップした『an・an』好きな男ランキングの記事。予想の

3倍くらいの大量アクセスを頂いたけど、ウチとしてはちょっと手抜きの軽め

の記事だったのは事実だ。まあ、あの程度でもそこそこ時間はかけてるし、

それなりの独自性も出てると思うけど、ドラマ記事なら当然もっと調べて書い

たはず。読者の貴重なコメントに頼ってばかりもいられないので、あらためて

自分であちこち検索してみた。もちろん、誰が何位とかいう話じゃなくて、調査

方法の問題の方。フツー、誰も気にしない話だ。だからこそ、記事を書くこと

に意味がある。

          

実際、検索してみると、調査方法までキッチリまとめた記事はネット上でほと

んど見当たらない。一つだけ、ウチと似たような問題意識の記事を見つけた

けど(ブログではない)、ライター自身があまり統計ってものを理解してないた

めに、伝聞形式になってる。そこで聞いて来た話ってのが、ウチとちょっと似

たものになってる程度。

って事で、これはやっぱり、ウチで調べて書く価値がある話だ。ただ、図書館

に行ってananのバックナンバーを調べたり、電話やメールで問い合わせたり

する気にもなれないから、単なるネット検索でお茶を濁したわけ。

    

まず投票スタートに関しては、雑誌に詳しく話が出たのが6月20日発売のNo.

1566(マガジンハウス)で、ネットでの投票はその1週間ほど前から開始さ

れてたらしい。ただし、たった2つのブログの情報を組み合わせた話だから、

確信はない。とにかく、この程度の情報さえなかなか見当たらないのだ。ただ

し、投票終了が7月20日ってのはハッキリしてるから、調査期間は1ヶ月ちょっ

とってことだろう。適度な長さだと思う。ちなみに、調査期間は毎年初夏の辺

りだけど、年によって多少変わってるようだ。

     

さらに、ネットの投票ページをたまたま発見できたのはラッキーだった♪ もち

ろん、もう投票終了後だから、今現在の公式サイトからはアクセスできなくなっ

ているけど、削除はされてなかった。これはネットだとよくある話だ。

    

それを見ると、まず協力者には抽選で100名にananオリジナル図書カード

(1000円分)が送られることになってる。あと、アンケートは女性の読者に限

されてる。ネット投票するには「マガジンハウス リーダーズクラブ」への登

が必要。メアドはもちろん、住所・氏名・よみがな・電話番号・生年月日・既

婚or未婚・職業など、細かい個人情報を記入させられる。この時点でまず、

1割前後の人は止めるだろうと思う。企業や団体の個人情報管理がいかに

アバウトか、事件続発でかなりの人は知ってるはずだ。保護法なんてものが

できても、安心なんてできない。まして、若い女性の細かい個人情報なんて、

何に使われるか分かったもんじゃない。ま、逆に若い女性だからこそ、警戒

意識が薄いってのもあるだろうけどね。。

           

ともかく、これだけ細かい登録だと、一人で多くの不正投票をするのは一見

やりにくそうにも見える。ただ、よく考えるとわりと簡単だ。詳しく書くのは自粛

するけど、しっかりしたガードには全くなってない。まあ、ネットの限界ってもん

だろう。これに比べると、やっぱり4年前までのNHKの調査の方が遥かにしっ

かりしたものになってる。

     

さて、投票内容だけど、驚いたことにQ48まである! 48もの項目で、おま

けに一々理由を具体的に書くことを要求されてるのだ。ただし、「応えられる

範囲で構いません」と書いてあるから、逃げ道は一応用意されている。でも、

これだと各項目によって応える人の数が変わってしまう。下の方の質問の回

答者は減るだろう。

あと、公表されたデータの票数からある程度予想してたように、1位・2位・3

位の名前を書くのは「好きな男」と「嫌いな男」だけ。他の項目はすべて一人

だけになってた。これは、何%の獲得率だとか、票数を評価する際に決定的

に重要な話であって、そうゆうことを明示してないのがアンアンの限界ってこと。

ま、有名になってるのは確かだし、それなりの価値は認めるけどね。。

          

という訳で、『an・an』2007年9月12日号(No.1576)掲載の恒例企画、

好きな男・嫌いな男ランキングの調査方法についてまとめてみた。

ま、これもまた、マニアック・サイトの証の一つってこと♪ って言うか、統計調

査なら当たり前の話ばっかなんだけどネ。

こうゆう地味な記事がロングセラーになることを願いつつ、ではまた。。☆彡 

    

cf.『an・an』好きな男ランキングを見て思うこと

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『an・an』好きな男ランキングを見て思うこと

(☆08年9月24日追記: 今年の記事は、以下のリンクからどうぞ♪

       『an・an』好きな男ランキング2008を見て思うこと )

     

今さら『an・an』かよ!と突っ込んでるそこのあなた♪ いやいや、ご指摘はご

もっとも! 確かに、水曜発売の週刊誌なのに、今はもう日曜夜。もちろん、

既にネット上には情報があふれてるわけだ。ただ、ドラマ記事を読めば分か

るように、好き嫌いはともかく、ウチの記事はよそとはかなり意識も内容も違っ

てる。今さら書くことにも、そこそこの意味はあるだろう。ウチに対して好意的

なYahoo!の検索ロボット君がどのくらいのランクで拾ってくれるのかも個人

的に興味があるから、試しにサラッと書いてみたい♪ ま、いつも来てくれて

る常連さんに、ちょっと目新しい記事をお見せしようかとも思ってね☆

     

さて、首都圏に台風9号が接近しつつあった水曜日の夜、たまたまコンビニ

に入ると雑誌の棚に『an・an』2007年9月12日号(No.1576,マガジン

ハウス)がドカッと置かれてた。

表紙の写真はキムタク=木村拓哉。表紙の下部には蛍光ピンクの大きな活

字で、「超最新版 ’07年あなたが選ぶ好きな男・嫌いな男」と書かれてる。

上部には少し小さめの活字で、「ついにV14達成 まさに時代を牽引する存

在! 木村拓哉の“今”を知りたい」。もちろん、既にネットの情報でキムタク

14連覇は知ってたから、あぁ、これねって感じだった。

         

普通コンビニの雑誌なんてものは1種類につき3冊前後だけど、これは10冊

くらい置かれてて、明らかに目立ってる。今思えば、大量に仕入れたのに売

れ残ってただけだろって気もするけど、ドラマ記事や視聴の参考になるかも

知れないし、たまには気分転換ってことでパラパラ立ち読み。タレントの写真

がキレイで、データ量もそこそこ。税込390円ならいいかと思って即購入。遅

くとも金曜には記事を書こうと思ってたのに、ズルズルと今まで引き伸ばしに

なってた。。

    

この雑誌を読んだ人のほとんどは、写真やインタビュー、誰が何位なのかっ

てことがお目当てだろうと思う。今この記事を読んでる方の興味もそうかも知

れない。でも、私は違ってた。最初に探したのは、調査方法の詳細だ。これ

は、ちょっと統計調査を見慣れてる人なら珍しくない作業のはずだけど、まだ

まだ一般にはそうゆう意識は薄いと思う。せいぜい、「anan読者1万7416

人が選んだ」って文字に注目する程度だろう。

    

私はまず、この人数をどうやって集めたのか、ってことに注目した。ところが、

紙面にはこの程度のことしか書いてない。───・・・「好きな男ランキング」。

インターネット&ハガキでアンケートを実施、読者に好きな男を1位から3位

まで挙げてもらった。1位3票、2位2票、3位1票として集計し・・・───

    

これだけかよ!と思ってあちこち見ても、書いてない。ハガキとネットの割合

も、ハガキが雑誌綴じ込みのものか自由かも書いてないし、調査期間もない。

あと、この手の調査ではいつも「組織票」が問題になるけど、それをどう処理

したのか、無効票がどの程度あったのかも書かれてない。試しに公式サイト

を見たけど、やっぱりダメだった。

    

もちろん、ananの女性読者の大半はそんな事は気にもしないだろうから、貴

重なスペースを無駄に使わないっていうのは分からなくもない。ただ、この時

点で調査の信頼性はガタ落ちだ。もともと、20代女性をターゲットにした1冊

の女性誌の調査だから、かなり偏りが出るはずなのに、調査方法もアバウトっ

ぽくて情報公開も不足してる。個人的には、ガクッ・・・って感じだ。。

     

ちなみに、ananと並んで有名だったNHKの好きなタレント調査(通称:タレン

ト好感度調査、1978~2003)だと、ネットでチェックするだけでも少しマシ

になってる。全国から無作為に選んだ7歳以上の国民に郵送法で実施、好

きなタレントを男女3名ずつ自由に書く方法で、詳しくはNHK放送文化研究所

の雑誌『放送研究と調査』を参照ってこと。この雑誌まではチェックしてないけ

ど、その気になればすぐ分かるわけだ。やっぱり、アンアンよりはマトモな調査

に思える。って言うか、こんなの世論調査じゃ当たり前だけどさ。。

     

          ☆          ☆          ☆

さて、お堅い話はこのくらいにして、投票結果の中身に移ろう。もう読者の半

分はいなくなってそうだけどネ(^^ゞ 一番大きく扱われてるメジャーな項目「好

きな男」は上位30位まで書かれてて、1位・木村拓哉、2位・福山雅治、3位・

中居正広、4位・岡田准一、5位・松本潤、6位・香取慎吾、7位・妻夫木聡、

8位・赤西仁、9位・稲垣吾郎、10位・亀梨和也・・・と続く。10人中8人がジャ

ニーズ事務所ってことで、やっぱジャニーズ人気はスゴイね。30位まで見る

と、可愛い顔の男が目立つと思う。

    

ところで、1位のキムタクの票数は7484票。この数字を見て、どう感じるだ

ろうか。17000人中の7000人だから約4割、さすがに多いなと感じる人が

少なくないんじゃないだろうか。もちろんこれは勘違い。一人6票(3+2+1)

持ってるんだから、全体では104496票ある(無効の読者がゼロだとすれ

ば・・・)。だから、キムタクの得票率は7.2%にすぎない。それに対して福山

は6960票で得票率6.7%。これも多くはないし、2人の差は僅か0.5%だ

(正確に言うと0.5ポイント)。調査法の偏りやアバウトさを考えると、ほとん

ど同じ値と言ってもおかしくない。これが、統計学的な受け止め方ってもんだ。

    

ただし、木村君の飛びぬけた人気にケチをつけるつもりはない。あのお堅い

『華麗なる一族』でさえ抜群の視聴率だし、私の周囲だけでも熱狂的なファン

が3人もいる。メディアでの活躍ぶりを見てても、タレントとしての才能や実力

は相当なものだと高く評価してる。

ちなみに、私は最初から、木村拓哉と池上季実子は顔が似てるなと思ってた

から、さっき「木村拓哉 池上季実子 似て」でYahoo!検索すると約130件、

Googleでも約266件しか出なくて残念だった。ま、池上がちょっと古過ぎるっ

てことか。いずれにせよ、池上とそっくりとまでは言わないけど、キムタクの顔

は女性っぽいと思う。中身はかなり男っぽい硬派だけどね。。

    

既に読者の7割が消えた所で、ウチのドラマ記事に登場したタレントの結果

を見てみよう♪ まず、『野ブタ。をプロデュース』『クロサギ』『プロポーズ大

作戦』の山P=山下智久は14位。『野ブタ』『サプリ』『たったひとつの恋』の

亀梨に負けてるし、得票数も3分の2しかないのはちょっと意外だ。共演の

『野ブタ』を除くドラマの評判は、山下が勝ってるもんね。

あと、『ギャルサー』『ホタルノヒカリ』で好評だった藤木直人がベスト30に入っ

てないってのも意外。ウチの読者にはかなり藤木ファンがいるみたいだけど、

残念な結果だ。これから新たに調査すればランクインするかも。。『白夜行』

『タイヨウのうた』の山田孝之も選外なのか。ウチのアクセス解析とか見てる

とよく検索が入ってるのにな。演技も飛びぬけてるし、分からないもんだ。。

      

他の目ぼしいランクインは、『僕の歩く道』の草彅剛が11位、『ロミオとジュ

リエット』滝沢秀明が12位、『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』長瀬智也16位、

『医龍』坂口憲二20位、『医龍』小池徹平23位、『氷壁』『のだめカンタービ

レ』玉木宏24位、『サプリ』『のだめ』瑛太26位、『華麗なる一族』成宮寛貴

28位、『白夜行』小出恵介30位。

             

他の項目まで目を広げると、「抱きたい男」2位が亀梨、3位が山下。「友達

になりたい男」4位が『きらきら研修医』ウエンツ瑛士、5位が『ひと恋』田中聖。

「これからブレイクしそうな男」2位が『ひと恋』『プロポ』『ファースト・キス』平岡

祐太。「セクシーな男」4位が『レガッタ』速水もこみち。「好きな大人の男」1位

が『けものみち』『サプリ』佐藤浩市、4位『けものみち』仲村トオル。

さらに、「気になる脇役