ドーピング・義肢・かもめのジョナサン、限界を超えた景色へ~『インハンド』第6話

 the speed was power,

 and the speed was joy,

 and the speed was pure beauty.

  (Richard Bach "Jonathan Livingston Seagull")

  

 スピードは力だった。

 スピードは歓びだった。

 そしてそれは純粋な美ですらあったのだ。

  

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(リチャード・バック著、五木寛之創訳『かもめのジョナサン 完成版』、新潮社

    

    

     ☆       ☆       ☆

今回は記事ローテーション的にスルーするつもりだったけど、予定変更でレビューしよう。素晴らしい回だった。唇の左端を上げる仕草が、宗猛そっくりで♪ そりゃ、首を左(前から見て右側)に傾ける昭和ランナーだろ! 古っ!

     

・・っていう細かすぎて伝わらないコネタから入ってみようか。いや、どうも、あの唇の左端を上げてた演技の意味が(ほとんど)理解されてないみたいだから、演出・岡本伸吾らのこだわりを解説したい。何と、ツイッター検索でもYahoo!リアルタイム検索でも、つぶやきが1つもヒットしなかった。

   

今回の長距離ランナー・野桐俊(清原翔)には、明らかに2人のモデルがいる。現役のトップランナー、設楽悠太(前・マラソン日本記録保持者)と、大迫傑(現・日本記録保持者)。クセのある個性的な性格は2人のミックスだけど、唇は明らかに設楽選手を左右逆転させたもの。設楽は、口の右が上がってるのだ。

 

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それに対して野桐(上の写真は公式サイトより)は、唇の左(前から見て右側)を何度も上げてた。だから、変わり者仲間の紐倉(山下智久)も、真似して軽く唇の左を上げてたのだ。美青年はリアクションが薄いから、3倍増しの角度で注意深く見る必要がある(笑)。光と影の境界が、唇の左上だけ小さくくぼんでる辺りもポイント(細かっ・・)。

    

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    ☆       ☆       ☆

で、そんな事より、本質的な問題に入ろう。「くっそ~」のサインだ♪ コラッ! そうじゃなくて、磯辺焼きだ♪ そこか!

   

いや、あれは結構、重要だった。紐倉が甘いもの食べたいと唐突に言い出して、牧野(菜々緒)が磯辺焼きを用意するボケ、山P「しょっぱい」(笑)。その後、高家が、遺伝子をくっつける糊(ノリ)と海苔(ノリ)を重ね合わせるボケを口にして、紐倉がまた突っ込み。

    

どこまでが原作マンガ通りなのか分からないけど、田辺茂海苔(笑)・・じゃなくて茂範の脚本は冴えてた。コミカルだし、本質をついてたのだ。

  

磯辺焼きの「磯辺」は、食べ物全体から来る言葉じゃなくて、単に海苔を巻いてることから来てる。「部分的に後から何かをプラスすることで大きな変化」を生み出してるわけだ。これぞ、クリスパー・キャスナイン(CRISPR-Cas9)による遺伝子操作の核心。

  

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上の画像は英語版ウィキより。周囲の白い背景も含めて、全体は人間の細胞だ。磯辺焼きみたいな肌色の部分が、細菌の免疫システム(クリスパー)のたんぱく質9番(キャス・ナイン)と、それに取り込まれた人間の遺伝子DNA。

   

もともとのDNAのターゲット遺伝子部分(薄い緑)をカットして、別の遺伝子(濃い緑)をプラスする遺伝子編集で、働きが大幅に変わる。プラスした濃い緑色の部分こそ、磯辺焼きの海苔♪ それだけで劇的に全体の評価が変わる。強迫性障害の野桐のルーティン(きっちり決まった形の動作)でさえ、少し変化したほど。

   

   

     ☆       ☆       ☆

部分的にプラスすることによる大きな変化は、『インハンド』全体の主題でもある。つまり、紐倉にとって義手という右腕がそうだし、助手という「右腕」もその類。

   

ただし、部分的にプラスしてるから、たまに妙なアクシデントが起きてしまう。それを冒頭で示したのが、紐倉の義手の充電切れ。終盤で示したのが、遺伝子操作のオフ・ターゲット効果(狙いではない遺伝子に傷)による、野桐の悪性リンパ腫発症。全体の物語の枠組みがキレイに構成されてるのだ。

   

冒頭、紐倉と握手した瞬間に義手の電池が切れたから、網野室長(光石研)が義手を右手に付けたままになってるカットは笑えた♪ 黒いから、ちょうど海苔に見える。

  

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電池切れだと本当に義肢が全く動かなくなるのかどうかは、来年の東京パラリンピック2020までに研究しときたい。案外、他人事じゃなくなるかも。。

   

    

    ☆       ☆       ☆

握手した義手が外れなくなるくらいなら笑って済むだろうけど、10000mのレース終盤にトラックで倒れて病院に運ばれるのはまずい。だからやっぱり、「ドーピングって」「しちゃダメなの」。

   

・・と考えるのがフツーかも知れない。安全性と平等性、この2つが、ドーピングを厳しくチェックして禁止するための主な理由だろう。その他に、人権の問題もある。組織や国家に無理やりドーピングさせられるのなら、選手にとっては人権侵害だ(旧・東ドイツとか)。

   

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WADA(世界アンチ・ドーピング機関)の公式サイトだと、禁止の根本的理由はなかなか見当たらない。上はJADA(日本アンチ・ドーピング機構)の「よくある質問 ドーピングはなぜいけないのですか?」に対する回答。やはり、フェア(公正さ)と健康がポイントとなってた。

   

   

     ☆       ☆       ☆  

ただ、少なくとも今現在、ドーピングする選手は、自分でリスクを理解して選択する方が普通だと思う。健康被害のリスク、バレて出場禁止や社会的バッシングを受けるリスク。スポンサーから損害賠償請求されるリスク(かつての自転車王、ランス・アームストロングとか)。そして、自分自身の罪悪感に苦悩するリスク。

   

それらを上回るメリット、魅力があるのだろう。自分の限界を超えた景色を見ること、それこそ、『バラ色の人生』。ダメだとクギを指しても無駄なのだ。人間は木材じゃないからクギは刺せない(by紐倉♪)。

      

陸上、自転車、水泳、重量挙げなど、単純な身体能力が問われる競技だと、ドーピング違反の摘発は相次いでるし、まだ発覚してない違反も数多いはず。クリーンと言われて来た日本人選手でも、最近はたまに話題になる。

    

女子陸上競技の世界記録を見ると、驚いたことに、100m、200m、400m、800m、すべて30年以上(!)も前のものだ。特に100m、200mのジョイナーは、記録達成直後の引退、最後の38歳での突然死も含めて、あまりに目立ってる。ただしドーピングの証拠はないとされる。

 

一方、別の方向から問題を突き付けて来たのが、義足アスリート。妙なスキャンダルで消えてしまった短距離走のピストリウス(南アフリカ)や、走り幅跳びのマルクス(ドイツ)らは、健常者と一緒に戦うことを望んだ。

   

さらに、女子800mなどの中距離走であまりに強すぎるセメンヤ(南アフリカ)は、男性ホルモンのテストステロンの値を下げないと出場できないことになったが、まだ論争は続いてる。ちなみに男子選手の記録と比較すると、全く通じないレベルに過ぎないから、あくまで女子選手としての登録を目指すはず。男女の性別で、記録はハッキリ違ってる。

   

   

     ☆       ☆       ☆

結局、どこまで認めて、どこから禁止・制限するか、何が平等なのか、今後もずっと基準や考え方が揺れ動き続けるはず。入学試験にスマホやパソコン、ネットを認めるかどうかも、色々議論されることになるだろう。自分の脳に、何かをプラスしてでも上に行きたい。難問を解決したい。それが人間の欲望、本能的欲求。

 

それでも多くの人は、大勢で競うこと、みんなで行動することを望むだろうから、どこかで必ず周囲との和解や妥協、調和の動きが出る。

    

たった一羽で孤独にスピードと喜びと純粋な美を求めてた、かもめのジョナサン(原著1970年)も、やがて仲間への愛や譲歩、優しさを覚えていくのだ。半世紀後の完全版(2014年)だと、わざわざ天国から現世に復活して(?)、変わり者の後輩に優しい配慮を示すらしい(ネタバレか!♪)。

  

自由に飛ぶこと、自由に生きることは、こんなに素敵なんだよ。ほら、君も、飛ぶために飛ぼうよ。生きるために生きようよ。こんなに楽しいんだから。。

(英語版ウィキからの自由な創造♪、下はamazonより)

  

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     ☆       ☆       ☆

実はドラッグの問題も微妙な部分を含むけど、それを書くとサイバーパトロールに睨まれそうだから止めとこう(笑)。一般人に合法的に、限界を超える景色を見せてくれるのは、VR(ヴァーチャル・リアリティ)やAR(拡張現実)か。とりあえずは、夜の夢で超現実的な世界を楽しみたい。

  

あるいは、あの一瞬だけ限界を超えるとか♪ どの一瞬だよ?! 案外、マラソンランナーに男性が多いのは、ランナーズ・ハイ(走者の精神的高揚)が長続きするからかも(笑)。やっぱり女性の勝ちだな・・とかまとめつつ、今日はそろそろこの辺で。。☆彡

   

   

   

cf. 明るい未来は僕たちの手の中に~『インハンド』第1話

 失ったものを受け入れて生きていく~『インハンド』第3話

 右腕=助手で泣いて、笑って・・~『インハンド』第5話

   

         (計 3596字)

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右腕=助手で泣いて、笑って・・~『インハンド』第5話

良かった。。 アルプスの少女3人が♪ アルプスじゃなくて、服部牧場・・でもなくて、湘南二宮町・吾妻山公園だろ! 馬の場所と緑の丘(斜面)で、わざわざロケ地を変えてるどころか、声も別に録音してるらしい(声取り)。細かっ。。

   

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私の一番のお気に入りは、菊池香織(幼少期)役の姫嶋ひめかちゃん♪ ロリか! 「載せて」を「乗せて」と書いちゃってるのも可愛いね。

     

いや、アラサーの美ボディーもちゃんとチェックしてるのだ。菜々緒のSIX PADのCMもエロくて、いいね。トレーニング・ギアとかいいつつ、外見的には黒ベルトで拘束するボンデージ・ファッション。他の用途で使われてるはずだ(笑)。ストラップを巻き付ける10cmハイヒールも、いいね☆

  

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    ☆       ☆       ☆

さて、男子目線の紹介はこのくらいにして、マニアック・ブロガーの視線へ向かおう。視線というより、「耳線」♪

    

今回、紐倉(山下智久)と入谷(松下優也)の悲劇的シーンの英会話をリスニングしようとして、10回くらい録画リピートしたけど、聴き取れなかった (^^ゞ 読むだけならOKなのに。日本の英語教育、ガックシ。。_| ̄|○ でも折角だから、不完全で自信もないけど、私にはこう聞こえたと書いとこうか。

   

Himokura! This doesn't concern you. お前には関係ない!      

It's your fault.  My plans didn't work out. お前のせいで俺の計画は台無しだ。   

Everything will be fine if I had never met you. お前と出会わなければこんなことにはならなかった。   

I hate you. お前が憎い。

   

   

     ☆       ☆       ☆

「didn't」とか「if I had」辺りが怪しいね (^^ゞ iPadでSiriに聴き取らせても、どうせまだダメだろうし。まあ、遅くとも10年以内にはAI任せでリスニングできるようになるはず。

   

とにかく入谷は、愛するマリアがエボラで死んだショックで、紐倉に八つ当たりしたと♪ そうゆう解釈か! そうじゃなくて、米国陸軍指揮官キャラウェイ(ドン・ジョンソン)らの殺意が紐倉にまで及ぶのを防ぐために、わざと紐倉との不仲を装ったと。深い友情、いいね。

      

で、ビルから墜落して死ぬ直前、米軍には聴き取れない日本語で、新しい助手、仲間を探せとアドバイスしてくれたわけか。いい奴だな。道理でマリアが結婚相手に選ぶはずだわ。「リアクション」も薄くないし(爆)。7歳の少女のフェイントに引っかかって、アッカンベー(死語)された紐倉、ガックシ。。♪

     

っていうか、マリアの子役は、フィリピン人じゃなくて日本人だったりする(半ば予想通り)。共田すずちゃん、ハーフかクオーターなのかね?・・とか言っちゃいけない時代なのかな。差別語とか放送禁止とか。でも、代わりにダブルとか混血というと余計に不自然だし、ミックスもスポーツの男女混合かジュースみたいで違和感があるし。。

    

   

     ☆       ☆       ☆

話を英語に戻そう。リスニングは不得意だから、代わりにリーディング。英文読解なら余裕がある。何しろ、途中の英語の間違いまで発見したほど(笑)。オーストラリアの新札の綴りミスか! いや、あれは1ヶ所というか1文字だった。今回は2ヶ所間違えてた。美術スタッフさん、10連休で気が緩んだか♪

  

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The News America アメリカ・ニュース

Vanishing Island in Southeast Asia!? 東南アジアで島が壊滅!?

A Dangerous Experiment Conducted by Japanese Scientist "H" ? 日本人科学者「H」によって危険な実験が行われたのか?

  

A small island off of the Philippines has been closed off due to a dangerous experiment involving a Japanese scientist hereby referred to as "H". 1人の日本人科学者が関わる危険な実験のため、フィリピン沖の小さな島が閉鎖された。ここでは「H」と呼ぶことにする。

  

He was a researcher for the CDC and entered the island under the pretenses of investigating infectious diseases, but was secretly pursuing extremely dangerous research. 彼はCDC(Centers for Desease Control and prevention:疾病予防管理センター)の研究者で、感染病調査のふりをして島に入ったが、極度に危険な研究を密かに行っていた。

   

・・・Although no information regarding the incident caused by H has been released to the public, some are saying that he was supposedly conduct(誤記。正しくは conducting) research on dangerous viruses. Hが引き起こした事故に関して、公けには何の情報も発表されてない。しかし、彼はおそらく危険なウイルスの研究を行っていたと、複数の人が証言している。

     

・・・・・・An assistant that worked with H on the experiment was found dead, after committing suicide when he jumped from the roof of the CDC. Hと共に働いていた1人の助手が死亡しているのが発見された。CDCの屋根からの飛び降り自殺だった。

    

Did "H" drive his assistant to commit suiside? 「H」は助手を自殺に追い込んだのか?

    

   

     ☆       ☆       ☆

長過ぎるから、このくらいにしとこう。本当は上の2倍くらい読み取れた。

    

ちなみにもう一つの間違いは、記事後半の助手の話に入った時、直前の段落の「dead, the likes of which ・・」という部分を重複させてしまってること。おそらく、Hと助手の2枚の写真を組み込む際にエラーが生じたんだと思う。その後の英文も乱れてるから、珍しい失敗。

    

もちろん、そんな事より、新たな「右腕」=助手のおかげで、美青年がまた笑顔になったのが今回の見どころの一つ。実は彼、昔は笑ってたのだ。表情のリアクションは薄いけど、3倍増しで見てくれとのこと(Pちゃん談・・笑)。

    

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そして、高家(濱田岳)の心配りで、入谷の遺留品ノートを確認。入谷の「紐倉哲の助手で良かった 哲、ありがとう」というラスト・メッセージに涙した後、昔の写真(高家の写真の貼り付け)の左上を見て思わず、ほんのかすかな微笑。この口元を10倍増しにするってことで♪

           

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正義感が強くて明るくて情に厚い高家のせいで、入谷を思い出して幻肢痛が増す・・なんて心配はもう無い。サバイバーズ・ギルト(生き残った者が持つ罪悪感)とかPTSD(心的外傷後ストレス障害)もかなり和らいだはず。

   

   

    ☆       ☆       ☆

実は今まで、「助手」という言葉を強調してるのがちょっと引っかかってた。普通、名前(苗字)で呼ぶものであって、いちいち助手という言葉は使わないはず。でも、今回でハッキリした。「助手」とは「右腕」という意味なのだ。左じゃ、まずかったわけね♪ ちなみに今回の脚本は吉田康弘。

    

最後は、一見いい人に思われた紐倉の以前の上司、フューチャージーン(未来の遺伝子)CEO・福山(時任三郎)のダークな部分(?)を見せて、次回に続くと。XMDP2エボラウイルスに加えて、XMDP1ウイルスまで冷凍保存してた。ワクチンでぼろ儲けをたくらんでるのか、あるいは生物兵器開発の続きなのか。何の略語か気になって、マニアは夜も眠れない(笑)

      

ともあれ、今後の美青年の活躍に乞うご期待♪ 「いつか世界を救うのはお前」。「天才に不可能はない!」。フィリピンの撮影(演出・平野俊一)は沖縄のウワーガージャングルかな・・とか、フィリピンの施設の文字はタガログ語じゃないよな・・とか思いつつ、それでは今日はこの辺で。。☆彡

    

   

   

cf. 明るい未来は僕たちの手の中に~『インハンド』第1話

  失ったものを受け入れて生きていく~『インハンド』第3話

   

       (計 3367字)

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「右では殴らない」理由、右手は愛と敬礼、殴るなら言葉で~『ストロベリーナイト・サーガ』第4話

(天国の佐田倫子

 玲子ちゃん、

 負けちゃダメでしょ!

 自分で闘って、勝ち取るの。

 あなたの人生を!

  

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玲子 ナイフで脅された後、また刺されて

 殺されるんじゃないかって、

 抵抗あきらめたのが、

 どうして合意になるんですか?

  

 だったら命がけでその人を捕まえた

 佐田さんも、殺される覚悟をしてた。

 だから死んで当然だったってことですか?!

  

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裁判官 証人、落ち着いてください。

  

玲子 もしあなたの奥さんや恋人や姉妹が

 私と同じような目にあっても、

 あなたは本気で合意のもとだった

 なんて言えんの?!

  

 佐多さんに覚悟があったから

 死んでも文句ないだろって言える?

 殉職して二階級特進で、警部補に

 なれたんだから良かったなって!

 

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裁判官 静粛に!

 

玲子 佐田さんだけじゃない。

 警察の人達全員に、危険な仕事だから、

 殺されても文句ないよなって、

 本気でそう言う覚悟があんのかって

 聞いてんの!!

  

(傍聴席の警官全員起立、右手で敬礼)

  

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     ☆       ☆       ☆

涙、涙。。 誉田哲也の原作『シンメトリー』第3章はまだ読んでないから、ベテラン・関えり香の脚本との比較ができないけど、とりあえず女性刑務官(?)も熱演だった♪ そっちか! 知らんぷりし続けてた犯人・・じゃなくて容疑者も、いいね。

  

いや、もちろん、女子高生時代の玲子を演じた八木優希の熱演が素晴らしかったのだ☆ あの、傍聴席から隠すついたてをはみ出して顔出しで絶叫するシーン、何回リピートしても涙を誘われる。特に、感情を直に揺さぶる声。気持ちと魂が入ってるのだ。

             

私はほとんど見たことなかったけど、18歳で芸歴17年! 普通の20代の女優より、長い経験を積んでるわけか。『薔薇のない花屋』の娘役ね・・とか言いつつ、全く思い出せないから画像を検索。それでも思い出せないのは当時、竹内結子と本仮屋ユイカを見てたからかも♪

   

   

     ☆       ☆       ☆

個人的には、あのレイプ犯&弁護士との法廷対決シーン。最後の全員起立の敬礼がちょっとやり過ぎだと感じたけど、演出の石川淳一はたぶん、原作と脚本を忠実に再現してるんだろうと想像する(未確認)。

   

もちろん、11年前の黒スーツ&ネクタイの警官たちの右手を強調して、現在の玲子(二階堂ふみ)の墓参りの伏線にしてあった。玲子をレイプした男を逮捕する際、殉職してしまった女性警官・佐田倫子(吉谷彩子)のお墓。かつて彼女に熱く握ってもらった右手で敬礼、お見舞いにもらった地元産の豆腐アイスをお供えして。

  

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このビシッと決めたシーン。欲を言えば、右手の方向から映したかった所だけど、そうすると主演女優の顔が隠れてしまう。だからと言って、斜めから取ると、今度は墓石の側が映らなくなる。まあ、背筋も脚も綺麗に伸びて、あごを引いた立ち姿だけで十分か。細身のフォーマル・スーツのおかげで、シルエットも綺麗。女優名のテロップもズバリ、このカットに入れてた。

  

ちなみに脚本にはおそらく、ちょうど執筆時期と重なる3月の無罪判決が影響してると想像する。女性脚本家でもあるし、物語にも実話にも本気で感情移入しやすいだろう。下は朝日新聞デジタルより、判決に抗議する女性たち。

  

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      ☆       ☆       ☆

さて、「右では殴らない」という風変わりなサブタイトル。当然、意味や理由が知りたくなる所だろう。

  

原作小説は7章構成で、第3章が「右では殴らない」、第5章が「左だけ見た場合」。そして中央の第4章が、全体のタイトルと同じ「シンメトリー」(対称性、つり合い)となってる。目次だけで、左右対称になってるのだ。どうせなら「左だけ見たとき」とした方が、漢字とひらがなまで完全につり合いが取れてた。

  

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原作はさておき、右手で殴らないのはアイスを食べにくくなるから、と答えても間違いじゃない♪ もちろん、玲子の右手は11年前、佐田刑事に握ってもらった箇所。そして最近、倒れて入院した母と握り合った手でもある。アイスと、愛す。右手は愛の象徴、中心であって、憎しみをこめる武器ではない。

  

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190504n 

   

   

     ☆       ☆       ☆

一方、「右では殴らない」とわざわざ佐田の墓前に誓ったのは、右で壁を殴った直後だったから。直接的には、拳を骨折して痛かったのだ(多分♪)。初回冒頭のハッタリ成功シーン以来の、ヘナヘナになる姿が可愛かった。この血は、玲子自身の心の痛みの象徴。一方、レイプシーンの出血は、少女の純潔性のシンボルになってた。

     

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それでも殴ったのはなぜか。売春した相手の男2人にドラッグを渡して劇症肝炎で死なせてしまった女子高生・下坂美樹(山田杏奈)の、生意気でふざけた態度に激怒。社会やルールの厳しさを叩き込むためだった。少なくとも、建前上は♪ 以下、現在の玲子の大演説。女子高生時代と違って、暴走しても止める者はいない。

   

  

    ☆       ☆       ☆

美樹 社会、社会って、うちら関係なく

 ないですか。そんなん?

 

玲子 社会とは無関係。だから自分の

 身体で何をしようが、誰にも迷惑を

 かけていないし自由。

  

 ホントにそう思うなら、私があなたの

 社会性をメチャクチャにしてあげる。

 まずは学校にバラすわ。下坂美紀が

 売春をしていますって。

 ・・中略・・

 もし結婚でもすることになったら、

 そのお相手にもお伝えしなきゃ。

 だけどあなたは社会性なんて

 かまわないんだから、

 気にしないわよね?♪・・・

  

美樹 それでもあんた警察官?!

  

玲子 社会性を否定したはずよね。

 なのに私が社会的に何者かなんて

 関係ある?・・

 未成年だろうが関係ない。

  

 この社会の一員として生きたいなら、

 ちゃんとルールを守って。

 もし守らないなら、社会から排除

 される覚悟を持ちなさい。

  

 当たり前の事をバカにしない。

 当たり前の事には、それが当たり前

 になるだけの理由があるの。

   

  

上司の暴言にエーッ・・と驚きつつ、止めずに見守る部下たち。見方によっては、冤罪にもつながりかねない怖いシーンでもある。

  

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     ☆       ☆       ☆

ここで、気合いが入った犯罪者なら、「覚悟の上に決まってんだろ!♪」と不敵に言い返すかも。ところが、たかが出会い系でお気軽に小遣い稼ぎする程度のお嬢様は、ペシャンコ(死語)に言い負かされたようで、その後はわりと素直に応答。

  

ところがその後、殺人を軽く扱うような態度を見せたから、ついに玲子の右ストレートがさく裂したのだ。壁かドアに♪ 人殺しを軽く見る態度は、美樹にクスリを渡して殺そうとしたイケてない医大生やレイプ犯にも共通のもの。

  

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ところで、「右では殴らない」と書いてるけど、「右手では」とは書いてない。おそらくこれは、政治社会的な「右」の意味も含めてると解釈できる。

  

つまり、特に今回は、警察がほぼ善として描かれてるけど、全員起立するような規律重視、統一感重視の姿勢は、「右」寄りの危なさもはらんでるわけだ。例えば、玲子が目の前で過激な言動を見せても、菊田(亀梨和也)らは何も見てないと答えてた。暴言を止めることもなし。刑事訴訟法か何か、法律に抵触する人権無視の取り調べだろう。

   

ただし、全員が上司の命令で一斉に「右手で殴る」かというと、そんな事はない。たかが、多少の行き過ぎを見て見ぬふりするだけ。たかが、裁判所の傍聴席で一斉に敬礼するだけなのだ。

   

   

     ☆       ☆       ☆  

殴りたい時は、個人的に「左手で殴る」。つまり、軽く身体にプレッシャーをかける。あるいは、「口で殴る」のなら、罪も軽い。玲子は11年前、強引に容疑者の罪を軽くしようとする弁護士を「言葉で殴った」。あの程度なら、たかが裁判官に怒られて、刑務官か誰かに抑えつけられるだけなのだ。

 

そして、警官たちの心はガーンと殴られたように衝撃を受けて、次の仕事のパワーにつながる。生意気な女子高生もちょっとは大人になったと思っとこう。最近の基準だと、当てないパンチも言葉だけの脅迫も「体罰」とか「暴力」の範囲に入るはず。それでも、世の中は気にせずガツーンと動き続けるのであった。

   

型にはまった取り調べで女子高生を笑わせたいのなら、かつ丼を出せばウケたのに・・とか思いつつ、それでは今日はこの辺で。。☆彡

  

  

  

cf. 不幸な精神疾患の患者の(犯罪的)行為をどう扱うか~『ストロベリーナイト・サーガ』第1話

 『ストロベリー』第2・3話つぶやき&小雨ジョグ

  

        (計 3290字)

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失ったものを受け入れて生きていく~『インハンド』第3話

素晴らしかった。。 Panacean Beauty(パナシアン・ビューティー)の女子社員の制服とスカーフが♪ フェチか! 美人も多かったね。小松りえ(梶原ひかり?)もいいけど、その後ろに従って歩いてた女性は身長も高かった(細かっ・・)。

  

いや、あそこはちょっと分かりにくかったけど、1つのポイントだったのだ。美魔女CEO・瀬見まき子(観月ありさ)が若返り輸血の失敗で、認知症みたいなクロイツフェルト・ヤコブ病を発症。話しかけて来た幹部社員の名前を思い出せなかったから、先にネームプレートを見て応答してた。岡本伸吾の演出と、吉田康弘の脚本。ちょっと細かすぎて伝わらなかったかも♪

  

ちなみに洗練されたデザインの本社は、急成長中のバイオ医薬品会社Pepti Dream(ペプチドリーム)でのロケ撮影。ペプチド(アミノ酸化合物でたんぱく質の成分)開発のドリーム(夢)って意味ね。これが首都圏(神奈川県川崎市)の研究所か。東京大学発の勝ち組企業。今後にも注目しとこう。発煙筒の火事騒動とか♪ ドラマだろ! 他に、結婚式場のアートグレイス大宮璃宮も使用。連休明けにはフェイスブックで報告があるかも。

     

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     ☆       ☆       ☆   

話をドラマの1シーンに戻そう。見方を変えると、まき子はまだネームプレートがすぐ読めるんだから、目はいいらしい。先に視力が衰えれば、容姿なんてあんまし気にならなくなると思うけどね(多分)。あるいは逆に、視界がAR(拡張現実)やVR(仮想現実)になってしまえば、本物の外見の価値は下がる。

  

ある意味、同じ戦略として、個体の身体的な死よりも、精神とか種の保存とか重視するようになれば、いわゆる不老不死なんて望むこともなくなる。私の脳の中身だけAIに移し替えてデジタル保存、あとは、人間という種族を保存できればOK。

     

いや、日経新聞HPのベニクラゲの記事を読んでたら、そんな所まで話が広がってたもんで。1年前にまだ24歳の若さを誇示してた鬼頭めぐみ記者の署名記事。視野が広くて、いいね。男性上司がひそかに執筆を手助けして、恩を売って見返りを要求すると(笑)。コラコラ! Me Tooパワハラか!

     

ま、世界中に溢れてることだと思うけど。文章というものは色々と怪しいのだ(このブログを除く・・笑)。紐倉(山下智久)&高家(濱田岳)の捏造論文とか♪

    

    

     ☆       ☆       ☆

という訳で、男性マニアックブロガーにとって、『インハンド』第3話のメインは制服だ♪ 違うわ! そうじゃなくて、美魔女が高家の前で組み替えて目線を呼び込んでた美脚でもなくて、あの英語論文なのだ。

   

タイトル(論文の題名)だけでも挫けそうな英語だけど、要旨(アブストラクト)全体を引用して翻訳してみよう。ま、ほとんどテロップで訳してあったりする(笑)。参考にはしたけど、あくまで私の直訳に近い日本語訳。

   

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Takaie Institute of Parasitology

高家寄生虫学研究所

  

Spirometra erinaceieuropaei and its effect on host longevity

マンソン裂頭条虫と、その宿主の長寿に対する効果

   

Abstract

要旨

  

A growth hormone-like factor secreted from a tape worm Spirometra erinaceieuropaei has effect of promoting growth of infected host.

マンソン裂頭条虫から分泌された成長ホルモン的な因子は、感染された宿主の成長を促進させる効果を持つ。

    

In this study, we examined longevity of mice infected with Spirometra erinaceieuropaei.

この研究において、我々はマンソン裂頭条虫に感染したマウスの長寿を調べた。

  

The lifespan of tape worm-infected mice was expanded by approximately 13% compared to control.

条虫に感染したマウスの寿命は、比較対照群に対して、約13%伸びた。

 

The expression level of SIRT1,one of the sirtuin genes regulating longevity,was increased by approximately 30%.

長寿に関わるサーチュイン遺伝子の一つである、SIRT1の発現のレベルも、約30%上昇した。

   

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画像の左が普通のマウスで、右が感染したマウス。明らかに右の方が、青色や黄色が少ない。同じマウス1匹ずつの時間的変化なのか、あるいは3匹ずつの様子なのか不明だけど、おそらくこれが、老化の遅れの証拠とされてるんだろう。どうせ、無名の関係ない論文からのパクリ(剽窃)だ♪

   

案外、本当にネット上にあったりして(笑)。コラコラ。原作医療監修・ヨシザワアキラ。寄生虫監修・嘉糠洋陸・春木宏介。医療監修・林宗博。総合科学監修コーディネート・長谷部喜八の誰かが、学生にバイトで書かせたと♪ コラッ!

   

    

     ☆       ☆       ☆

そんなものより、終盤の紐倉の大演説? あれも京都大学白眉センター・林眞理の言葉の受け売りだと思うけど♪

   

不老不死は、生命科学の到達点なんかじゃない。大昔から生物は、様々な環境の変化に対応しながら種を進化させて来た。不老不死になったら、進化は止まり、次の環境の変化に対応できずに絶滅する。つまり、生物は死を必要としているんだ。

    

老いることは自然なことだし、死を迎えることも自然なことだ。それにあらがうことは科学じゃない。そんな事もわかんなくなっちゃったの? まき子先生。みき子さんのためですか?

  

私がまき子なら「不老不死で進化する方がいいわよ」と反論するかも♪ で、美青年に「黙れ、愚か者!」と言わせてあげると(笑)。

   

   

      ☆       ☆       ☆ 

実際、「失ったものを受け入れて、それでも生きていくしかない」という山Pのセリフは興味深い。「失ったことを受け入れて」じゃなくて、「失ったものを受け入れて」と言ってる。しかもその直後、義手が動く様子がカメラで写されてた。

   

つまり、失った右手を諦めるのでなく、義手を新たに受け入れて生きていくわけだ。それなら、失った若さを諦めず、若者の血漿の輸血で、成長差別化因子GDF11(Growth Differentiation Factor)を受け入れるのもアリかも。

    

あるいは、テロメラーゼ治療を受け入れて、テロメア(染色体の末端)の短縮や細胞分裂の終了を防ぐことで若さを保つとか♪ 下はGDF11をもたらす遺伝子の位置。英語版ウィキペディアより

 

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ちなみに、「コラーゲンは口から食べても胃で分解されてアミノ酸として吸収されるだけだって説もある」し、「大豆イソフラボンのサプリは摂取したところでホルモンバランスが特別改善されるとは限らない。女性特有のガンのリスクを高める可能性もある」とのこと。サプリ会社から抗議されたら、「このドラマはフィクションです」ってことで(笑)

   

いずれにせよ、事実は一つ。世界は全体的には、若さや長寿を求めてる。アンチエイジング(抗老化)の研究開発競争も熾烈。高価な化粧品も大人気。白髪を染めるのを止めてそのまま見せてる元フジテレビの女子アナ、近藤サトは例外なのだ。男性でも美容外科でシミ取りする時代とかいうお話。ウェルナー症候群の患者も、忘れるのではなく、治療で早老症を止めたい。。

   

   

     ☆       ☆       ☆ 

なお、朝日新聞・夕刊(19年4月27日)のドラマ担当記者座談会で、『インハンド』はおすすめ第1位にランクされた♪ 福山雅治『集団左遷!!』、古田新太『俺のスカート、どこ行った?』と同点とはいえ、美青年ドラマが1位になったのは珍しいというか、初めてのような気もする。菜々緒も含めた3人のキャラと掛け合いが評価されてた。

   

個人的にはこのドラマ、髪型や服装、メイクのおかげもあるのか、美青年のビジュアルがいいと思う。エッ、いつもいい? ハイハイ♪ なお、今週は計15691字で終了。制限字数をオーバーしてしまったけど、文章を削除するヒマも無いからこのまま行こう。ではまた来週。。☆彡

  

  

   

cf. 明るい未来は僕たちの手の中に~『インハンド』第1話

  右腕=助手で泣いて、笑って・・~『インハンド』第5話

   

         (計 3336字)

   (追記26字;合計3362字)

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『ストロベリーナイト・サーガ』第2・3話つぶやき&小雨ジョグ

(25日) JOG 10km,52分44秒,平均心拍 138

  消費エネルギー 491kcal(脂肪 123kcal)

        

最近殺された高岡は、実は昔死んだことになってた内藤だった。と思ったら、その高岡になりすました内藤は、実は殺されてなくて、逆に殺人犯。手首だけは内藤自身のもの(自分で切断)だったけど、死体は別人だった。・・と分かって、まだ生きてるはずの内藤に会いに行ったら、本当に死んでた。。

    

『ストロベリーナイト・サーガ』第2話&第3話、「ソウルケイジ」。ややこしいわ!(^^ゞ 誉田哲也の原作がややこしいのか、ひかわかよの脚本によるものなのか知らないけど。チラ見だと理解できなくて、結局TVerで動画チェックするハメになる。説明シーンを何回も巻き戻して(笑)。こうゆうミステリーを見ると、大河ドラマ『いだてん』が分かりにくいとか言ってる場合じゃないね。

   

私はそもそも、複雑な人間関係ってものが昔から苦手で、自分の親戚関係を一通り理解できたのもつい最近だったりする♪ 顔写真入りの家系図を作りたいんだけど、しばらくそのヒマは無い・・って感じで先延ばししてる間に忘れるのだ。自分の名前も(笑)。若年認知症か!

   

第1話に続いて、今回も原作小説をチラッと見てみると、ドラマより遥かに丁寧な説明で、もし真面目に読めばキレイに理解できそうな気がする。ただ、長編だし、700円ほど払うのが勿体ないのだ♪ セコッ! そうか、いい歳した男が急にとび職を始めたら、保険金自殺を疑われるのか。ま、プチ高所恐怖症の私には無縁だけど。

   

  

      ☆       ☆       ☆

で、今まで知らなかったけど、ネットを見ると第2話視聴率は6.4%。初回の7.8%からさらに2割近くも減ったことになる。そこまで出来の悪いドラマでもないけど、グロテスクなスプラッター系はそもそも一般ウケしないから仕方ないか。第3話も7%前後と予想。ちなみに裏番組は『ダウンタウンDX』、『報道ステ』、『櫻井・有吉』、世界卓球。

      

逆に、7年前の竹内結子版が平均視聴率15.4%も取ってるのには感心する。当時はまだテレビドラマやフジテレビに勢いがあったし、1時間早い夜21時からのスタートだけど、同じ原作で視聴率2倍! 共演の西島秀俊も大ブレイクする前だと思うけどね。

   

妙に分かりにくいストーリーだと思ったら、竹内版の「ソウルケイジ」は3話構成になってた。それを2話にまとめたってことは、1.5倍のややこしさになってたわけね。まあ、本物の高岡の顔が地味すぎてピンと来ないのもあるけど♪ コラコラ! 他の事件関係者もみんな地味だし(笑)。まだ言うか! 全く知らない俳優が並んでるのだ。経費節減か。

   

姫川玲子役の主演・二階堂ふみは、クセのある顔はともかく、やっぱり悪くない演技だと思う。姫川の天敵・ガンテツ(江口洋介)もいいし、姫川の新たなライバル・日下(神保悟志)も味があるけど、菊田(亀梨和也)はちょっと気の毒だね。W主演なら、もうちょっと活躍させないと。

   

まあ、主題歌『Rain』をソロで担当してるから、ジャニーズ事務所的にはOKなのかも。「美人ばかりが」と歌い出してるのかと思ってたら、「滲んだ灯りが」らしい(笑)。ドラマに合ってるメロディーだね。歌詞はいきなり誤解してたけど♪

  

今回のテーマは「父性」。これまた複雑な描き方だったから、気づいてない視聴者が多そうだけど、ちょっと皮肉な展開だったのだ。内藤に殺意が芽生えたのは、直接的には、実の息子に対する脅迫を受けたから。つまり、血を分けた「実の父性」による殺人だったのに、息子みたいに育ててもらった青年はそれを知らず、自分のせい、「義理の父性」のせいだと思ってしまう。そして、実の父に守ってもらった実の息子は、植物状態のまま眠り続けるだけなのであった。Rain=涙。。

 

(P.S. 第3話視聴率は6.6%。ビデオリサーチ調べ、関東地区。ま、そのくらいか。。) 

   

   

     ☆       ☆       ☆

あぁ、もう時間がないから止めよっと。昨日は3日連続のジョグ。かなり上手く雨の合間をついたけど、中盤からパラパラ小雨が降って来て、帰宅後はフツーの雨。ヤバかったね。といっても、蒸し暑い夜だったから、小雨が気持ち良かったりする♪

   

トータルでは1km5分16秒ペース。気温18度、湿度98%、風速1.5mの条件は、梅雨みたいで不快だった。「菜種梅雨」に入るのかな?と思って調べたら、やっぱり違うわけか。菜種梅雨は3月中旬から4月上旬。ほんじゃ、『ストサガ』Rainってことで♪

   

上手い!と思うのは、私だけ?(笑)。だいたひかるか! 古っ! どれどれ、あっ、乳がんで手術したんだ。その後の取材で、「私だけ?」と答えたらしい (^^ゞ さすが、女ピン芸人。しぶとい生命力に感心しつつ、ではまた明日。。☆彡

   

           

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      時間  平均心拍  最大

往路(約2.4 km) 13分36秒 124 137

LAP 1(2.1) 11分25秒 136 142

 2    10分46秒 144 150

復路(3.3) 16分58秒 146 156

計10km 52分44秒 138(77%) 156(87%)

   

       (計 2074字)

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明るい未来は僕たちの手の中に~『インハンド』第1話

ウン、このドラマはいい(笑)。漢字ドリル記事のタイトルのパクリか! いや、直接書くとウチのサイトの評価が下がりそうだから、句読点とカタカナ・ひらがなを使って誤解を予防してるのだ♪ 産褥(じょく)熱の予防に塩素水で手洗いするようなものだ。無理やりの比喩か!

     

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ドラマの最初はいきなり、ゾウがふん・・でも壊れない♪ 昭和の筆箱か! 古っ! 市原ぞうの国の二匹がボトボト落としたモノを、紐倉哲(山下智久)が嬉しそうに受け止めてた。スカトロ変態科学者だと(笑)。コラコラ! 寄生虫の研究者ね。とはいえ、動物より美女のモノに執着があると♪

   

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美人官僚・牧野巴(菜々緒)にいきなり、「ウ・コ見せて」(笑)。ちょっと早口で聞き取りにくかったこともあるのか、ツイッターでさえ、あんましこのセリフが書かれてない♪ 3倍増しの音声でしっかり聞かないと。『A-Studio』か! 金属ボールの上に、巨大なポリバケツ。これを見ただけで、特殊なマニアは狂喜乱舞のはず。原作マンガは知らないけど、ドラマの脚本家・吉田康弘の趣味かも。

   

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紐倉の巨大な研究所は、アロハガーデンたてやまにある。私有地だから、セグウェイで移動しても道路交通法違反にならない。ウィーンと真っ直ぐ手前に近づいて来て、最後に左に曲がる映像が可愛かったね♪(細かっ・・)。演出は平野俊一。

      

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セグウェイは新車100万円くらい。中古50万、リースで数万からみたいだ。まあ、元・医者の安いね(笑)・・じゃなくて安家・・でもなくて高家(濱田岳)に2倍の給料を払えるくらいだから、金には困ってないらしい。『プロポーズ大作戦』のツルが立派に成長してたと♪ あれからもう、12年も経つのか。。

    

    

     ☆       ☆       ☆

キャスティング(配役)で濱田岳を見た時、実はちょっと地味かな・・と思ってしまった(失礼♪)。ところが、紐倉との相性が、いいね。変人でエラそうで天然ボケが入った紐倉と、マトモで小心者でツッコミ役の高家。といっても、高家のツッコミは気弱だし、最後はボケ役にも回ってた。

  

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私が一番ウケたのは、上のシーン。殺人犯・江里口(風間杜夫)の所に行く前に、ピザ食べて、ティッシュで口ふいて、電動歯ブラシで歯磨き(笑)。命を救いたい告発医の高家も、歯磨きが終わるまでじっと待つ♪ 紐倉の興味はサシガメ(刺し亀=刺すカメムシ)と寄生虫(原生動物)トリパノソーマだけだから、急ぐ必要はない。デート前のエチケットの歯磨きだ。

   

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巨大なカメムシが腕を刺すと、フンをする。そこを爪でかくと、トリパちゃんが体内に侵入して、心臓の筋肉で数年~10年くらい潜伏。シャーガス病を発症すると死亡に至ると。本物のトリパちゃんの写真もピンクで、結構可愛かった。ノリP・・じゃなくて、トリPと名付けてあげよう♪

   

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英語版ウィキペディアより、赤血球の海で泳ぐTrypanosomaちゃん達。イラストと似てるんだね。サシガメの写真を見たい方はこちらへどうぞ。いない? あっ、そう♪ 7000種類もいるから、外見は色々だし、恐怖の害虫ってほどでもない。紐倉も平気そうだった。まあ、どうして感染してない虫だと分かるのか知らないけど、「天才」だからか。家のカギ開け&不法侵入も得意だし(笑)

   

    

     ☆       ☆       ☆

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一方、紐倉&高家コンビに仕事を持ち込む牧野の部署は、内閣官房の分室の1つ、サイエンス・メディカル(SM)対策室♪ 上の図は、本物の機構図とほとんど一緒で、左端だけ付け加えたものだった。いろんな部署があるんだね。官僚の皆さん、お疲れ様。いろいろ頑張っても、ドラマでボロ「クソ」扱いされると(笑)

    

ま、金、地位、能力と恵まれてるんだから、我慢して頂きたい。メディアに堂々とけなされるのは、上にいる人間の証明なのだ。テンメイなんて毎日14年頑張っても、検索で馬の下に出るほどだ♪ まだ言うか! こう見えて根に持つタイプなもんで(笑)。巴か!

   

真面目なマニアック・ネタも書いとこう。まず、「ポンペ病という難病にかかった娘を救うために、独学で研究して製薬会社まで作って、マイオザイムというすごい治療薬を生み出した」、ただの経営コンサルタントのジョン・クラウリー。別に薬自体を作ったわけじゃないけど、大成功した偉人として映画にもなってるんだね。

   

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ハリソン・フォード出演、『Extraodinary Measures』。直訳すると、「途方もない手段」かな。自分の子供たちを助けるための壮大なプロセス。娘と息子、2人が患者だと思う。ちなみに邦題は映画も本も、『小さな命が呼ぶとき』。いつもながら、日本特有のエモーショナル(情動的・感情的)なタイトルがついてた。

  

「途方もない」という大きな言葉を、「小さな」と言い換える感性も、日本的なものかも。「小さきものは、みな美し」(清少納言『枕草子』)。

   

    

     ☆       ☆       ☆

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もう一つ、ラストの多摩川下流の河川敷で紐倉が高家に語ってた、19世紀の医師「センメルヴェイス」。これがハンガリー語の発音だろうと思うけど、世界中探しまわっても、日本のウィキペディアくらいしか見当たらない。大辞林も日本国語大辞典も「センメルワイス」と表記。他にも、ゼンメルヴァイスとか、多数の発音あり♪

   

ドラマの発音も説明も、日本語のウィキと同様になってた。原作医療監修・ヨシザワアキラ。医療監修・林宗博。ちなみに日本語ウィキの出典は、3つの内の1つ(英語)がごく簡単なまとめ的説明。朝日新聞社『科学史の事件簿』は、大勢の中の1人としての扱い。『ゼンメルヴァイスの生涯と業績』は、作家のセリーヌの若い頃の作品。おそらく日本語ウィキの説明は、その小説的でドラマチックな描写に影響されてる。

   

実際には、彼の科学的評価は多少、微妙なものになってるようだ。最大の焦点は、彼の当時の産褥熱に関する主張が、その時点で十分「科学的」だったかどうか。英語版ウィキにはわざわざ、論争の経緯を説明する項目まであった。まあ、ここでは科学史や医学史、「根拠に基づく医療」には深入りしないことにしよう。ちなみに産褥熱とは出産による発熱で、感染症対策とか進んだ現在では稀(まれ)。

  

とにかく、自分が生きてる間には上手くいかなくても、後の世の中で役立つことはある。紐倉はそう、高家を慰めてたのだ。悪しき官僚も病院も巧みに逃げて、被害者遺族の江里口だけ逮捕、自分はクビになったけど、その正義感はいずれ実を結ぶはずだと。。 だから、寄生虫ヌマエラビルみたいにマイナス196度の寒さにも耐える生命力を持てと♪ 分かりにくっ。。

   

   

      ☆       ☆       ☆

最後はもちろん、この見落としがちなカット。「インハンド」の象徴なのだ。埃と泥にまみれた世界でも、自分たちの手の中で、手を動かすことで、美しいものに向かうことが出来るということ。

          

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紐倉に誘われるようにして、手袋をはめた江里口が昔の家族写真を手で持ってなぞると、キレイな奥さんが浮かび出る♪ そっちか! そうじゃなくて、キレイな娘さんね。アレルギーに悩む前、チチクチオイルを塗って感染・発症する前は可愛かったと。私は右横の美魔女の方が好みだったりする(笑)。まだ言うか!

   

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未来は僕たちの手の中にある。手を上手く動かすのはなかなか難しいけど、遠くを見て必死に手を動かせば、美しい未来にきっとつながる。そう信じる紐倉は、センメルヴェイスがもたらした塩素水の手洗いを励行。そのせいで、マサチューセッツ工科大学が作った世界最高の義手も誤作動するのであった♪ そうゆうオチか!

     

義手製作担当・深谷直樹、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)。義手造形・関根研一。見事な手腕だね。特に、ウィーンと動く音が気に入った♪

   

というわけで、初回視聴率11.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、2ケタおめでとう! 私もキーボードで手を動かし続けたところで、今日はそろそろこの辺で。。☆彡

   

   

   

cf. 失ったものを受け入れて生きていく~『インハンド』第3話

  右腕=助手で泣いて、笑って・・~『インハンド』第5話

     

    ・・・・・・・・・・

 仲間と共にトンネルウォーク、光さす出口を探して~『コード・ブルー3』最終回 

 神は死んだ、そして運命は水がもたらす~『ボク、運命の人です。』第1話

 ハエ、灰、Hi・・、足裏から目指すハイ(High)~『5→9 私に恋したお坊さん』第1話

 Yesterday Once More♪~『アルジャーノンに花束を』最終回

 水・風・指輪、再びきらめくケンゾー♪~『SUMMER NUDE』第1話

 愛と死を目指して生きる~『最高の人生の終り方』第1話

 僅かな積極的休養ラン&『コード・ブルー2』第1話

 男のビート、女のメロディー~『ブザー・ビート』第1話

 ドクターヘリを取り巻く腕~『コード・ブルー』第1話

 『コード・ブルー』のヘリコプターMD902について

 ブカブカの大きな愛に包まれて~『ブロポーズ大作戦SP』

 遠い夜明け~『クロサギ』最終回

 生きる場所を求めて~野ブタ再考  

 リアルな人間との向き合い方 野ブタ原作

  

     ・・・・・・・・・・

 山P=山下智久『ルート66』、男のアメリカ横断一人旅が熱い☆

 山P=山下智久、薄いリアクションは3倍増しで考えて♪~TBS『A-Studio』2019

   

         (計 3658字)

    (追記63字 ; 合計3721字)

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不幸な精神疾患の患者の(犯罪的)行為をどう扱うか~『ストロベリーナイト・サーガ』第1話

「ストロベリーナイト・サーガ」とは、直訳すると、「イチゴの夜の伝説」。腐ったイチゴをつぶすような夜の流血殺人ショーに関するお話、という意味だ。

  

「サーガ」(saga)とは、直接的には普通、アイスランドの伝説・物語・歴史を指す言葉。そこからさらに語源を遡ると、「話すこと」「お話」という広い意味になる。実は他にも、世界各国でいろんな意味を持ってるようで、発音と綴りが簡単だからなのかも知れない。

             

下の画像は今回のドラマ冒頭。不幸な精神疾患の患者・深沢由香里(山口まゆ)がゴミのように扱われるそばで、通行人グループの男が腐ったイチゴを踏み潰す。その赤い色の液体に、由香里は手を伸ばしてた。自分の身体にせよ、他人の身体にせよ、真っ赤な血だけが、生を感じられる唯一のもの。「伝説」のかなり早い時期だろうが、最初ではなさそうだ。

                  

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誉田哲也の原作小説『ストロベリーナイト』(光文社)の冒頭では、薬物中毒で虐待を繰り返す義父を、「僕」(女性性を自分で否定してる由香里)がカッターナイフで切りつけた時の描写がある。伝説の最初は、イチゴではなく、赤い血だった。

    

 「・・・・・・きれい」 僕は思わず呟いた。・・・ただただ暗かった僕の世界を、血が別世界に塗り替えてくれた。

 解放、そんな言葉が頭に浮かんだ。

     

    

      ☆       ☆       ☆   

血が飛び散る残酷なスプラッター殺人にむらがるような人間たちは、ごく一部の異常者たちだ。・・そう言いたくなる所だけど、実はそのドラマをテレビで見る視聴者も、遥かに残酷な表現を含む小説を読む人も、ある意味、ストロベリーナイトの参加者と言える。ドラマが放映された4月11日の夜も、薄められたストロベリーナイトの一つ。そう考えることで初めて、一見特殊なフィクションが、普遍的な現実性を持つことになる。

       

世帯視聴率7.8%だから、個人視聴率に換算すると5%ほど。オンエアの視聴者だけで600万人もの「参加者」がいるのだ。毎月の「S.N」ショーの観客20人どころではない。私のような動画視聴者や録画も含めると、1000万人くらいか。

       

ちなみに戦後最悪の大量殺人事件となった津久井やまゆり園の惨劇も、3年近く前の夜(未明)の出来事。来年(令和2年)の1月、ようやく初公判になりそうだというニュースを今朝読んだばかりだ(朝日新聞・朝刊、4月14日)。今後、過激な思想と感情の持主である被告の刑事責任能力の有無や程度が問われることになる。普通なら当然、極刑である死刑となるはずだが、無罪の可能性も一応残されてる。。

    

   

      ☆       ☆       ☆

ここで、視線を日常生活の現実にも向けてみよう。たまたまなのか、ある程度は必然なのか。先日、電車で変わった乗客を見かけた。最初に気づいたのは、離れた場所で音がしたからだ。小さく唸り声をあげながら、あちこちでゴツン、ゴツン。。

    

その人は大きな身体で一人でふらつきながら、車両のあちこちにぶつかり続けてる。聞き取れる言葉はないし、付き添いも見当たらない。過去の少ない経験と知識から想像すると、気にする必要はないと思ったけど、一応、手や持ち物をチラッとチェックした。よく分からないけど、パッと見では大丈夫そうな感じだし、いざとなったら何とか対抗できそうではある。

    

次に私は、目も首も動かさずに、周囲の乗客の反応をうかがった。人間には(ほとんど)ぶつかってないからか、みんな慣れてるのか、誰も逃げたりする様子は無かったし、言葉の注意もなし。私のすぐ前にいた中高年女性2人組は、急に黙って横目で10秒ほど見つめた後、おしゃべりを再開してた。その後も特に大きなトラブルはなし。その人の心の中は見えないけど、おそらく悪意はない。ただ、身体のコントロールがあまり出来てないのだ。

  

その程度の患者なら、現代の日本では多様な個性の一つとして、共生・共存の対象とされる。しかし多様性とか共生には限度とか範囲があるわけで、それを超えると強制的な措置入院とか、懲役刑、死刑へとつながっていく。境界線を引くのは裁判官や精神科医など、他人であって、本人ではない。

        

    

      ☆       ☆       ☆

さて、ジャニーズ・ドラマでそんな重くて暗い話から書き始めるのもどうかとは思うけど、私が一番強い印象を受けたのは、精神科(原作小説では精神神経科だったかも)の女性患者の扱いと描き方だった。

        

例えば、映画や小説ならともかく、このドラマをテレビでゴールデンタイムに放映していいのか? 医師や患者団体、人権派とか、強い抗議はないのか。オープニングのスタッフロールを見ると、医療監修・堀エリカ、法医学監修・内ヶ﨑西作、法律監修・佐藤大和、阪口采香。4人ついてるし、過去にも何度か映像化されてるから、何とか大丈夫なんだろうとは思う。

      

しかし、特撮の世界では過去、知る人ぞ知る負の伝説がある。特撮の草分けとして名高い円谷プロが初代『ウルトラマン』、『ウルトラセブン』を作った後、『怪奇大作戦』という変わったホラー・サイエンス番組を半年放映。その第24話「凶鬼人間」はここしばらく「欠番」扱いになってて、その内容が「ストロベリーナイト」に似てるのだ。精神異常の女性が登場、複数の殺人に関わると共に、刑法の「心神喪失」規定で罪を問われないという話も出る。

    

私がそのドラマを知ったのは、数十年後のこと。表現の自由と人権、規制をめぐって、朝日新聞が『ウルトラセブン』の欠番を記事にしてたのをたまたま読んだ時だったと思う。『セブン』の欠番は第12話で、原爆の被爆者をイメージした「ような」怪獣が登場した回。朝日の記者がネットで手に入れて確認したと堂々と書いてたから、著作権その他が引っかかりながらも、私も真似して確認。物語に差別性は感じなかったけど、怪獣の造形がちょっと微妙ではある。

          

その少し後、流れで『怪奇大作戦』の欠番も見たのだ。これは強烈な内容で、今ならテレビ放送とか製作の前に、企画の段階で変更・修正されるはず(欠番にすべきかどうかは別)。殺人が無罪になる問題を扱うのはいいとして、言葉も映像も過激だし、ストーリー的にも患者に救いが無かった。典型的なバッドエンド。あれを日曜の夜7時から全国の子どもたちに見せてたというのは、時代を考慮しても凄いと思う。シリーズの平均視聴率は22%。。

    

    

      ☆       ☆       ☆

ちょっと話が重くなり過ぎてるので、この辺で一旦、気分転換しよう。もちろん私も、ずっと深刻な表情で見てたわけじゃない。クール・ビューティーっぽい姫川玲子(二階堂ふみ)が、丸坊主を逃れてマジで喜ぶ大げさな姿には爆笑。以下、画像はすべて公式動画(本編&予告編)より。

   

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私は二階堂ふみの映像作品を初めて見たような気がするけど、まだ24歳の若手なのに安心できる演技だと思った。上手いとまで言えるかどうかはさておき、下手とは思わないし、ゴールデンタイムの連続ドラマの主演を任せていいレベル。

    

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彼女の天敵、ライバルが、「ガンテツ」(頑固一徹)こと、勝俣(江口洋介)。江口は年齢、声、雰囲気、身長、全体的にハマリ役だと思った。普通に見れば、この2人が主役級で、原作もそうなってる。

   

   

      ☆       ☆       ☆

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ただ、今回のドラマでは、二階堂と並ぶW主演が亀梨和也(菊田役)。「亀有」という地名も彼に合わせたのかと思ったら、原作でも亀有になってた。ぼさっとした感じの「いい奴」という設定で、姫川も中盤とラストで2回、「いい奴ね」とほほ笑んでた。脚本は徳永友一。

  

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この亀梨の役は、キャラが立ってないし、玲子とガンテツの陰に隠れる感じで、演じにくいはず。そんな中でも、「S.N」の意味を「佐々木希」と答える意外なボケで笑いを取ったり、亀有メンチの最後の1コに執着を見せたり、緩くていい味は出してる。最後は、殉職したジャニーズの後輩・・じゃなくて仲間の大塚刑事(重岡大毅)の殺害現場に、亀有メンチを持って報告。先に来てた玲子に、やっぱりいい奴ねと好印象を持たれてた。原作にはない、ドラマのオリジナル。

    

ちなみに、主犯格の警部補・北見(坂東龍汰)を取り押さえる時、菊田が活躍するのもドラマのオリジナルで、原作では由香里とガンテツが中心。あと、あの命がかかった銃撃&格闘シーンで、菊田もガンテツも拳銃を使ってないのが不自然に感じられたけど、原作だとガンテツが銃を準備できなくて、単なる音だけのモデルガンで代用してた。彼のクセのあるキャラと関係ある状況設定なのかどうかは不明。

   

    

      ☆       ☆       ☆

他にも面白い登場人物が揃ってて、群像劇を目指してるとかいう話もあった。それでも今回はやはり、由香里がポイントだろう。原作のスタートも、僕=由香里。ハッキリとは覚えてないけど、下の不気味な映像は、例の『怪奇大作戦』欠番へのオマージュ(敬意を込めた模倣)にも見えた。右の手前は、無断で病室を覗き込む玲子。

     

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由香里は時々、病院を抜け出して、イニシャルで「F」と呼ばれつつ、10人以上の大量殺人を行ってたらしい。ヘルメットで流血を避けつつ、男を装って。毎月の夜の抜け出しに対して十分な対策を取れなかった病院側の責任は、重く問われるはず。といっても、身体拘束で動けなくすると人権の問題で騒がれるから、病院や医師、看護師たちも難しい。

   

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ドラマでは、不幸な患者である彼女に共感するようなポジションを取ってた。まず、玲子が北見に撃たれる時、由香里がとっさにかばう行動を撮影。由香里の内心はともかく、表面的には正義感あふれる勇敢な行動に見える。演出は石川淳一。分かりやすさより、スピード感と緊迫感を重視した撮影。

     

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さらに由香里は、廃墟ビルの巨大な穴に落ちそうな玲子に手を差し伸べる。原作では、怪力という設定になってた。ちなみにこのシーン。由香里は「玲子」を助けようとしたのではなく、誰かに殺されたらしい昔の仲間・マコを助けるイメージになってた。

   

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ドラマでは結局、菊田も手助けして、玲子は命拾いする。ところがその後、病室の玲子が最初に感謝するのは、菊田ではなくガンテツなのだ。この辺り、原作とドラマの違いによって微妙なズレが生じてるのは仕方ない所か。

    

    

      ☆       ☆       ☆

原作でもドラマでも、玲子が由香里に同情する点は同じ。ただ、原作ではその同情が正しいのかどうか迷う玲子の心情が描かれてるし、由香里は銃撃によって重体とされてる。要するに、無期懲役か死刑の代わりみたいな「罰」が加えられてるのだ。

    

ところがドラマでは最後、由香里は同情されたままで、「大量殺人の罪は?」という肝心の部分は描いてない。それに対して、北見は完全に悪者扱いで、手錠もきっちりかけられてる。非常にテレビドラマ的なパターン。

      

あらためて考えてみると、北見も犯罪(下の世界)に向かう自分自身を止められない異常者だったわけだし、彼にもそれなりの情状酌量の余地があったはず。それなのに、東大出身のエリート男性は悪で、不幸な精神病的女性患者は共感の対象という、型にハマった通俗的な描き方になってる。

   

その分け方自体も問題だが、現実には中間的な存在、不運な男性患者が多いはずで、その罪をどう扱うか、どう描くかが問われる所だろう。名古屋大学のエリート女子大生殺人&タリウム事件は、地裁、高裁で無期懲役の判決が出て、最高裁に上告。完全責任能力を認められてるが、私が当時のツイッターを見た感じでは、非常に重い精神障害のように感じられた。

   

   

      ☆       ☆       ☆

人を殺したい女子大生は、1人殺して無期懲役。人を殺したいエリート男性は、直接的には殺人未遂でも主犯格扱い。それに対して、赤い血を見たい由香里は、10人ほど殺して同情されるヒロイン。精神鑑定や判決の詳細は見てないが、割り切れない思いはある。どれも悲し過ぎる人たちだと私は思うが、さて、津久井やまゆり園はどうなるか。

     

とりあえず精神医学や病院、製薬会社の役割は重大だと再認識しつつ、今日はそろそろ終わりにしよう。なお、今週は計15957字で終了。最終日で一気に字数制限をオーバーしてしまった。ではまた来週。。☆彡

  

  

    

cf. 指輪という名の虹に輝く、3つの宝石~『ボク、運命の人です。』最終回

 新渡戸稲造『BUSHIDO(武士道)』~『怪盗 山猫』第1話

 亀梨&深キョンの夜エロ~『セカンド・ラブ』第1話

 緑色の渇きをうるおす人間の温かさ~『妖怪人間ベム』第1話

 僅かな腹ごなしラン&『ヤマトナデシコ七変化』第1話

 神、自然、そして人間~『神の雫』最終回

 『1ポンドの福音』最終回、軽~いつぶやき

 現在から未来へ、あなたと共に~『サプリ』最終回

 火花で始まる静寂な花火~『たったひとつの恋』第1話

 生きる場所を求めて~野ブタ再考

 リアルな人間との向き合い方 野ブタ原作

      

        (計 4866字)

  (追記262字 ; 合計5128字)

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山P=山下智久、薄いリアクションは3倍増しで考えて♪~TBS『A-Studio』2019

「あれは3年前・・♪」、古っ! っていうか、もう6年半前になるんだ。「エーッ」と私が書いたら、3倍増しで「エエエーーーッッッ」と考えて頂きたい(笑)。そのまんまか!

  

「ラブドールにも礼儀正しい山P♪~TBS『A-Studio』」という記事をアップしたのは、2012年10月。私のイメージ的には、今でもリリー・フランキーの家でラブドールにお辞儀する美青年の姿が浮かんでる♪ ちなみに、彼自身はそうゆう趣味は無さそうだね。私はもっとレベルが上がって、本物の人間を超えるのを待ってる所だ(笑)。ラブドールのシンギュラリティ(特異点)待ちか!

   

試しにまたオリエント工業の最高級品を見てみたら、値段も品質もあんまし変わってない気がする。70万円ね、初期投資だけで♪ 追加があるのか! とりあえず片腕のパーツだけ買ってみようかな(笑)。『インハンド』か! 3COINS販売、紐倉の義手クッション、500円って安いね。番宣の一環だからかな? 美青年の素手なら1分1000円でもいけそう。クッション、どこに置くんだろ?(爆)。コラコラ♪

   

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      ☆       ☆       ☆

それでは、また明日。コラッ! ハイハイ、今回の『A-Studio』ね。TBSだから、新ドラマの宣伝を頑張ってると。あっ、そうそう。先日、TBSの春の特番で赤坂ミニマラソンを見たら、その後だったかな。山Pと菜々緒のドラマチームが出演して、4人の美脚の中から男性タレントの脚を見分けるゲームをやってた。見事、1番の女性を選んでしまった美青年、モデルのコに本気で謝罪♪

  

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で、先日(19年4月5日)の放送では、まず新アシスタントの上白石萌歌(かみしらいし・もか)の紹介。名前さえ知らなかったけど、19歳なのにかなり実績を持ってるわけね。でも、6年半前の本田翼みたいなサービス衣装を見たかったかも♪ まあ、スポンサーは花王だし、女性視聴者がターゲットだと。

   

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「今夜の“A”なゲスト 山下智久」が登場すると、観客はキャーーーッ♡ 安室奈美恵のラストライブの特別出演を思い出した。まあでも、番組的には「エースタジオ」だから、「エーッ」と言う所だけど♪ 実際、鶴瓶らは後で「エーッ」と叫んでた。「アーッ」や「オーッ」ではダメなのだ。サブリミナル(潜在意識)に番組名を溶け込ませると。

  

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リビングのセット、吹き抜けで2階まで作ってるのか。私の女友達に内装のプロがいるけど、壁を見たら値段が分かるらしい(笑)。まあ、10年続いてる長寿番組だし、セットの製作費には余裕ありそうだね。今回も、出演3人、インタビュー3人だけであんましお金かかってないし♪

   

あぁ、唐突にSMAPも登場したのか。鶴瓶のセリフだけで(笑)。仕事仲間の中居正広の話はかなりしてた。オレのインスタの花火記事で声だけ入ってた中居が話題になってムカついたと(爆)。こんなの、よく聴き取ったね。ジャニーズ担当のファン、恐るべし♪ って言うか、鶴瓶もインスタやってんのか。ま、私はツイッターも最初からほぼ放置プレイだし、ブログで粘るってことで。

   

   

      ☆       ☆       ☆

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あぁ、もう時間がなくなって来たから手抜きしよっと♪ 「とにかくイケメン」、「イケメンで英ペラペラ」、イケメンのテロップ連続攻撃(笑)。アンチでさえ認める、ギリシャ彫刻的な美形は健在。先日の特番より、この日の方がハンサム(死語?)に見えた。いつも最高? ハイハイ♪

  

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英語力の確認の意味もあって、中国の映画『サイバー・ミッション』関連とかで付き合いがあったクリントン元大統領に極秘インタビュー(笑)。古っ! ルーカス・オリバーフロスト氏ね。美青年は一応驚いてたけど、バラエティ的にはまだリアクションが薄い。

   

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その点を鶴瓶に突っ込まれると、「出にくいですよね、感情が」と認めた後、笑わせてくれた。

「声を大にして言いたいんですけど、リアクションが小っちゃいって思われてるんですけど、大体その3倍増しくらいで考えといて頂ければ」(爆)

  

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ってことは、基本的に、フツーの3分の1のリアクションってことね♪ 「山下智久 リアクションが薄め」っていうテロップを本人の身体にかぶせた映像も笑える。関係ないけど、このジャケットの襟はどうなってるの? 衣装さんが両面テープでジャニーズっぽくしたとか(笑)。いや、何かスベスベで反射的に触りたくなるもんで。

   

    

     ☆       ☆       ☆

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『コード・ブルー』の浅利陽介とそんなに仲良しとは知らなかった。メンバー5人の仲がいいのは知ってたけど、2人きりで泊まりに行ったりしてるらしい。あっ、そうゆう関係か♪ コラッ! どっちがどっちだろ? まだ言うか! 上図は手術の演技の上手さを誉めてる様子だけど、美青年的には、ちょっとバカにしてるとかコメント。

   

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16年前(!)、2003年のユニット「FOUR TOPS」の写真は、『デュエット』03年7月号(ホーム社)より。カワイイ顔だね。当時18歳か。アレッ、今日が誕生日なんだ! 3倍にすると、「誕生日なんだ!!!」。 ・・っていうか、ウィキペディアの年齢がまだ増えてない♪ わざとかな。証拠をお見せしよう。細かっ。。 フェイク画像ではない。

  

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      ☆       ☆       ☆  

そして最後は、ファン感涙の発言。鶴瓶が中居の話をした後、アイドルはファンにずーっと見られてて怖くないかとたずねると、

  

 僕は、もうなんか、全方位から守られてる気分ですけどね。
 なんかその、安心感。

 (一同、ヘェーッ・・)

  

 だから、コンサートとかもやるんですけど あんま緊張しなくて、いい意味で。・・見守ってくれてる感じというか。

 (ヘェーッ・・)

  

 だから全方位から守られてる。  

 (鶴瓶)コンサートに行く人たちは嬉しい思うよ

 僕も嬉しいです。

 (フーッ・・♪ 拍手パチパチ!)

  

       

100点満点のコメントで、いいね。浅利がまた嫉妬して尖った態度になりそう(笑)。中国のホテルでシャワーが出なくても、お湯の色が土地によって違ってても動じず(笑)。これぞ、オーラ漂う大スターなのであった。

   

ってことで、新ドラマ前のご挨拶はこれにて終了♪ あぁ、原作マンガもチラ見したのになぁ・・とか思いつつ、ではまた。。☆彡

  

  

  

cf. ここ(LA)が僕のanother sky(アナザースカイ)~山P=山下智久、ロサンゼルス英語修行♪

   

        (計 2541字)

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ベタな恋愛ドラマ、今どき珍しいプチヒット&周期関数♪~『初めて恋をした日に読む話』最終回

素晴らしかった。。 ラストのキスシーン、左後ろの女子学生が♪ そこか! いや、フツーに美人でミス・キャンパスとか出そうなコだから、ユリユリ・由利匡平(横浜流星)が東大に通ってる内に、自然に接近するはず。フラれた30代女子の順子(深田恭子)は、雅志(永山絢斗)と山下(中村倫也)の間で揺れることになるのであった(断言♪)。
        
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見事合格したピンク頭と、合格させたピンク・コートが大教室でキスする、「桜咲く」的なエンディング。一番左端にいる地味っぽい女子学生も、S的な妖しさで、いいね♪ 向こう側でキャピキャピ言いつつジッと見てる2人組も可愛いし、左上で静かに見つめる男子学生もいい(細かい・・)。
    
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そんな連中はどうでもいい・・とか思ってはいけないのだ。彼女らは勝ち組の現役東大生。順子は東大受験に失敗した負け組アラサーという設定だから、ポジション的には順子が一番下。
   
そんなパッとしない女性が、タイプの違う3人の男子にモテモテで悩んだ末に幸せな結末を迎えるっていう、ベタベタな少女ドラマだけど、数字的には成功と言っていい。テレビ離れ、ドラマ視聴率の下落が続く今どき、22時台で平均8.5%は立派。特に最終回は過去最高の9.6%で有終の美を飾った♪。私は第3話か4話くらいから見始めたけど、正直、平均7%台の平凡な数字かなと予想してた。
       
ちなみに前クールの有村架純主演『中学聖日記』は平均視聴率6.9%だから、内容の過激さを考慮しても、成功とは言えない。私は深キョン以上に有村が好きだし、あっちの方が映像・演出が芸術的だったけど、いろんな意味で見るのがしんどかった。『初めて恋を』(はじ恋)の方が気楽に流し見できたのだ。
    
恋の行方も大学受験の結果も、結末は最初から分かりきってたけど、だからこそ安心感がある♪ それに、大学受験の塾講師の恋愛なら、中学の女教師よりは抵抗感も少ない。18歳という年齢まで待つ常識的態度も強調してたし。
   
   
     ☆       ☆       ☆
さて、第4話以来、2本目のレビューを書く前に、原作マンガを無料でちょっと読んでみた(セコッ・・)。持田あきの同名の作品、集英社『Cookie』連載中。最新第8巻でも受験はまだ先。原作の展開がドラマに追い越されるのは、よくある事だ。
      
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原作は最初、わりと可愛い絵のギャグマンガのノリでスタートしてるけど、すぐに順子がキレイ系のカッコイイ教師になってる。といっても、少女マンガのお約束として、時々一気にギャグ系の絵に変身。ただ、全体的にはドラマの深キョンよりも大人っぽい女性に見えた。
   
あの原作をそのまま実写化しようとしても女優選びに困るから、多少ブリブリ感を増やして深キョンにしたのは正解だ。例えば、綾瀬はるかや戸田恵梨香だと可愛らしさ、可憐さがちょっと足りないだろうし、石原さとみだと天然のおバカ感が出ない。深キョンはいまだにピンク色が似合うのもポイントの一つ。おかげで、綺麗な色使いのラストも完成。口紅まで鮮やかなピンクだった。
    
漫画は大人気ってほどでもなさそうだけど、コミックサイト「シーモア」での評価は高くて、平均4.6。固定ファンがしっかりいれば、東大入学後の連載継続も十分アリ。それだと、私も冒頭に書いたように、由利が美人学生とプチ浮気するような話が必ず出て来るはず。
   
大体、ギリギリで何とか入学した理系の東大生だと、大学の授業だけでも大変だから、学外でOLとデートする余裕も減って来る。まして卒業後にすぐ結婚とか、現実にはムリ。まあ、現実じゃなくて少女マンガだけど♪
   
   
      ☆       ☆       ☆
このドラマ、個人的なお気に入りの一つは、ヒロインの相手役の横浜流星が極真空手をやってたこと。何と、中学生時代に「世界一」♪(細分化されたカテゴリーの1つで)。
   
極真も今では流派が複雑に分かれてしまってるし、体重別・年齢別に戦う普通のスポーツ的傾向も強まってるけど、元祖・実戦空手としてそれなりの権威は保ってるから、ドラマを見る時に一目おくことになる。今現在、彼がどの程度空手をやってるのかは不明。練習時間が無いだろうし、ケガも心配。
       
空手以上に興味深かったのは、第4話レビューでも扱った、個別指導塾の授業内容。特に数学は、「やや難」くらいの適度な受験数学の問題と解答を本当に黒板・・じゃなくてホワイトボードに書いてたから、いちいちチェックしてた♪。最後だから、もう1問書いとこう。第6話でかなり映ってた、背理法(=帰謬法:きびゅうほう)による証明問題で、今の分類でも数学Ⅱかな。
   
   
    ☆       ☆       ☆
  
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問題 f(x)=sin x +cos(√2)x が周期関数でないことを示せ。
  
f(x)が周期関数であると仮定し、
その周期をPとする。
sin x +cos(√2)x
 =sin(x+P)+cos(√2)(x+P)
が任意のxで成り立つので、
  
x=0 とすると
 1=sin P +cos(√2)P ・・①
x=-P とすると

 

sin x +cos(√2)x
 =sin(x+P)+cos(√2)(x+P)
→sin(-P)+cos(√2)(-P)=1
-sinP+cos(√2)P=1・・②
   
①②より、
 sin P=0
 cos(√2)P=1
この時、m、nを整数とおくと
 P=m π(エム・パイ)
 (√2)P=2nπ(エヌ・パイ)
よって、2nπ=(√2)mπ
 2n=(√2)m
  2n/m=√2
  
左辺は有理数であるが、
右辺の√2は無理数だから矛盾する。
よってf(x)は周期関数でない。
   
   
一部は見えなかったから私が補った。東大の2次試験というより、センター試験に近いレベルだけど、きっちりした証明問題と解答で、ドラマの数学にありがちな書き間違いも無い。他に、第5話の英語(ベルリンの壁、下図)や、第7話の数学(放物線の折り返しと直線との共有点)もしっかりした問題と解答で、気軽に楽しめた。
     
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      ☆       ☆       ☆
あぁ、ここでノートパソコンの電池切れ (^^ゞ 充電がしにくい状況だから、もう止めて投稿しよう。とにかく、この冬、フツーに楽しめる恋愛ドラマで、こうゆう作品がそこそこの数字を残したのはドラマファンとしても嬉しい。事件ものと医療ものばかりだと淋しいし、少子高齢化対策にもつながらない♪ そうゆう理由か!
          
それでは唐突ながら、今日はこの辺で。。☆彡
   
   
   
cf. 簡単な線形計画法、問題例と解き方
 ~深田恭子『初めて恋をした日に読む話』第4話
   
        (計 2788字)

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NHK大河ドラマ『いだてん』第6話、ピエール瀧(足袋屋・黒坂辛作役)の出演シーン(第5話も少し)

先週からの個人的事情で、すべてが大幅に予定が遅れてる。今日

はもう、『いだてん』第11回が放送されたが、とりあえず第6回

のピエール瀧(本名・瀧正則、51歳)を見ておこう。音楽ユニット・

電気グルーヴのメンバーとしてもおなじみで、ベテランの有名人だ。

 

既に『いだてん』撮り直しとかいう報道もあるし、彼の過去の作品が

表舞台・マスメディアから消し去られようとしてる。こんな時こそ、個人

ブログが微力を尽くすべきなのだ。

 

2019年3月12日、麻薬取締法違反(コカイン使用)の容疑で逮捕

されて以降、『いだてん』を含め、過去の出演作品をどう扱うのか、激論が

かわされてる。

 

NHK『いだてん』公式サイトからは、既に削除。ウィキペディアの

ピエール瀧の項目は激しい編集合戦を経て、17日の夜の時点で

「編集保護」状態。事件関連の書き込みはすべて、とりあえず削除

されてるようだ(履歴に大量の削除記録あり)。

 

作品に罪はないのか、あるのか。あるとしたら、どのくらいの罪か。

私自身の考えはまだ定まってないけど、とりあえず、『いだてん』

出演シーンを視聴者の一人として保存するくらいの事はしときたい。

あくまで、個人のドラマレビューへの引用として。「推定無罪」を強調

するつもりもないが、彼はまだ逮捕されたばかりの「容疑者」だ。

 

残念ながら、過去の私の録画はほとんど削除済で、2月10日の

第6話だけが残ってる。その冒頭に、第5話ラストのものらしき

回想シーン(下を参照)も少しだけ入ってた。

 

 

      ☆       ☆       ☆

第6回「お江戸日本橋」は、僅かに前回を振り返った後、いだてん・

金栗四三(中村勘九郎)が足袋屋「播磨屋」を訪れるシーンから

スタート。

 

その少し前に訪れた時、五輪予選会のマラソンで播磨屋の足袋

がジャマで脱ぎ捨てたとうっかり話してしまい、店主黒坂辛作

(ピエール瀧)に怒鳴りつけられてた。それで謝罪に来たようだ。

脚本、宮藤官九郎。演出、西村武五郎。

 

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(金栗が店の外から中をのぞき込むと、店主がガンガンと

 金槌か木づちを叩いてて、金栗はビビる。回想シーン挿入。)

 

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黒坂  ・・で どうだい? うちの足袋は♪
  
金栗  走りづらかです♪ 邪魔で邪魔で・・脱ぎました。

黒坂  帰れ~!

金栗  ば・・ばってん・・

黒坂  お~ その「ばってん」が気に入らねえ。

    (手でバツ印を作る。金栗が足袋にバツ印をつけた

     ことに対して、黒坂がバツ印を出し返した形。)

 

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(回想シーン終了。マラソン予選会にも出場してた人力車夫の

 清さん(峯田和伸)と共に、金栗が店内へ。黒坂はガンガンと

 土で足袋の底を打ってる。)

 

清さん  辛作さん。こちらの世界新記録さんが謝りてえって。

黒坂  (にらみつつ) はぁ?

金栗  先日は・・すいまっせんでした!(深々とお辞儀)

黒坂  (無言で、ガンガンガンと打ち付ける)

金栗  マラソンのことで頭がいっぴゃあで・・ その こちらん

     足袋にケチば つけちからに・・

     ばってん!

黒坂  (ジロッ!)

金栗  しかし おっしゃるとおり 本来 足袋っちゅうもんは

    畳や板間ば スススッと歩くもんで 地べたば バタバタ

    走るなど・・

黒坂  (新作の足袋を投げて) 履いてみな。

清さん  おっ! あっ 底が分厚い! あ~ これなら

     破れねえや。うん!

金栗  播磨屋さん・・

 

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黒坂  3枚重ねで縫ってやったぜ。播磨屋の足袋のせいで

    負けたなんて言われちゃ かなわねえからな。

金栗  わぁ・・

清さん  よかったじゃねぇか 金栗ちゃん! ハハハハハハ♪

金栗  はい!

黒坂  コハゼの位置も変えといたぜ。

金栗  あっ・・ あぁ あ~よかです。(履いて跳びはねる)

    ハハッ よかです! ハハ あっ ありがとうございます。

    ありがとうございます。ありがとうございます。

    (大喜びで走り去る)

黒坂  お~ 腹っぺらしめ えらい喜びようだな。

清さん  そりゃあだって オリンピックだぜ。

黒坂  オリンピック・・?

 

 

事件さえなければ、普通に渋くて味のある演技・表情・話し方で、

脇役としての適度な存在感もある。ドラッグの影響がどれだけ

あるかはさておき、作品だけだと薬物使用は分からない。

 

 

      ☆       ☆       ☆

この後、タイトルバックの終盤で、「黒坂辛作 ピエール瀧」と

大きく表示。杉本哲太(永井道明役)の直後、シャーロット・

ケイト・フォックス(大森安仁子役)の直前。背景は1964年東京

五輪の主会場、国立競技場だろうか。

 

170317f

 

ピエール瀧が再び登場するのは、ドラマの終盤。その時はもう、

恐る恐るではなく、普通に3人で打ち解けた会話をしてる。

 

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金栗が普段どこを走ってるか、どこを走るべきかという話。御茶ノ水

の寄宿舎から大塚の学校まで走ってるというと、坂が多いし道も

良くないから、「足袋、何足あっても足りねえぞ」(黒坂)。

 

「ストックホルモン」(清さん)は石畳だから、「お~、それなら日本橋

だな」(黒坂)。本番と似た道を走って慣れるべきという黒坂の提案。

さらに、現地は水の都だから、日本橋を通って芝まで走るのがいい

という話に。

 

そしてラスト。東京五輪直前まで時代が飛んで、全く別のシーンへ。

落語の「富久」で、もともと日本橋まで走ってたのを古今亭志ん生

(ビートたけし)が芝に変えたという話が出る。東京オリンピック組織

委員会・事務総長の田畑政治(阿部サダヲ)は落語に詳しいらしい。

 

 

      ☆       ☆       ☆

ドラマ終了直後の「いだてん紀行」では、日本橋の昔と今を紹介。

ここにはピエール瀧は登場せず。

 

さて、撮り直しとなると、ドラマがどう変わるのか興味深いし、心配

でもある。事件発覚直後の第10回の再放送を3月16日(土曜)

に見ると、スウェーデンの現地更衣室(?)で、金栗の足袋の話

をするシーンが奇妙に長く感じた。

 

あそこは本来、黒坂と清さんが足袋について語る様子が少し挿入

されてたのかも。慌てて編集し直したわけか。タイトルバックでは、

ピエール瀧の文字だけ綺麗に消してあった。背景だけ映って、すぐ

次のシャーロットへ移行。

 

なお、今週も非常時モードだったので、文字数は少ない。計算は

後ほど追記するけど、1万字くらいか(☆追記 13698字)。

来週も同様になるかも。ではまた。。

   

        (計 2441字)

    (追記11字 ; 2452字)

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