一瞬のきらめき、出会いの美しさ~野ブタ第3話
(☆2020年4月26日の追記: 再放送の後、この記事とは別の新たな長編レビューをアップ。
真夜中に手をつなぐモグラ達、はかない奇跡の光~『野ブタ。』第3話(再放送) )
休み
「野ブタ。をプロデュース」第3話、「恐怖の文化祭」。
いやぁ、良かった! 今までで一番素敵なお話でしょ♪ あまりのストレートな
メッセージに恥ずかしさも吹っ飛んで、後には感動が残るだけ。。(大げさ? #^.^#)
あらすじは次の通り。バンドーの悪意で、文化祭のお化け屋敷を任されちゃった
信子=野ブタ。(堀北真希)と彰(山下智久)は、コツコツと地道に準備する。一方、
人気者としての自分をセルフ・プロデュースし続ける修二(亀梨和也)は、あちこち
の出し物にちょっとずつ顔を出すので精一杯、あんまし二人を手助けできない。
何とか前日には形が出来たけど、正体不明の女の悪意によってメチャクチャに。
修二が当日雇ったバイト3人(文化祭の感動を忘れられない卒業生の生霊)の
手助けもあって、何とか修復できたものの、肝心の客が来ない。修二の思いつきで
カップル限定にすると、途端になぜか凄い人気に。お化け屋敷の最後に、感動が
あるっていう噂。たくさんのカップルに感動を与えたのは、信子が自分自身へ向けて
書いた、ある言葉だった。修二は、バカにしてた信子と彰が立派なものを作り上げた
事に焦り、不安を感じる。。。
今回は、一瞬のきらめきをみんなで形にして、その価値を全身で認識するって話。
まず、お化け屋敷用のススキを二人で取りに行った時、彰と信子が会話する。
「オレってさぁ、何やっててもそんな楽しいって感じたことないんだっちゃ」
「私も後で思ったりする方が楽しい。・・・・・・楽しい事って、後になってみないと
分からないんじゃないかな」
ここで言いたいのは、思い出は美化されるって事じゃなく、むしろ逆に、現在の
出来事の価値がすぐには分かりにくいって事。だからこそ、後になってではなく、
今この瞬間に、そのきらめきや価値をもっと感じとるべきなのだ。特に、人と人との
出会いやふれ合いっていう、一番大切なものについては。
夜中に3人で準備してる時、修二が作ってたコウモリが、羽ばたくモグラのように
見えたから、彰がモグラのトリビアを語る。ずっと一匹で穴の中を動いてるモグラも、
発情期になるとなぜかちゃんと相手を見つけるんだって話。修二が、奇跡みたいな
確率の出会いだなって感じで応答。直後に、3人でその一瞬を写メに撮る。信子が
お化け屋敷の最後に書き記した言葉は、おそらくこの時に生まれたんだろう。毎度
おなじみ、信子のど真ん中ストレートって感じの言葉。
「今、手をつないでいる、その人に出会えたのは、
キセキのような、かくりつです。
光の中に出ても、その手をはなすことのないように」
大切な人間関係、実際にはほとんどの場合、やがて消えゆく運命だ。付き合いが
ある時期でも、実際に会ってる時間はわずかで、その中でさらに一瞬だけ、心が
通じ合う時がある。だから尚更、奇跡に近い確率で生じた出会いを、このひと時を、
今この瞬間に大切にすべきなんだろう。
ただ、貴重な出会いを認識したモグラの信子が、そこから立派に羽ばたけるか
どうかは別問題。プロデューサー2人の手腕が問われる所だろう。悪意との戦い
も含めて、また来週が楽しみ♪
なお、途中の信子と義父の微妙なふれ合いを映し出すシーンで、修二たちが歌って
た懐かしの名曲「真夜中のギター」は、歌詞、メロディー共に素晴らしい!
このドラマを一つのキッカケに、再評価すべきだと思う。
P.S. 「野ブタ。をプロデュース」、面白い♪(第1話の記事)
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