「野ブタ。をプロデュース」、面白い♪
(☆2020年4月12日の追記: 再放送の後、この記事とは別の新たな長編レビューをアップ。
哲学者ニーチェ「神は死んだ。人間は仲間と創造のゲームで遊べ」~『野ブタ。』第1話(再放送) )
休み
電車男に続いて、今クールも何かいいドラマないかな。
そう思って、試しに見た「野ブタ。をプロデュース」、面白かった!♪
これまた原作は読んでないけど、変わった題名だから記憶には残ってた。
「野ブタ。」っていう、漢字1文字とカタカナ2文字と意味不明なマルの組み合わせ、
それに続くプロデュースって言葉から、「モー娘。」を意識してるのは明らか。
ただ、何の話なのかは今日初めて知った。イジメられっ子の女子生徒を、
男子生徒2人で人気者にプロデュースしようって話。なかなかイイね。
何をしたいのかも、何が欲しいのかも分からない現代。腹が減ってれば食べ物を
手に入れようとするだろうし、戦争中なら必死で生き残ろうとするだろう。
ところが、今の日本はそうゆう基本的な生の欲望を喚起するような状況じゃない。
その一方、それほど強くなくても、ちょっと人を動かすものなら世の中に溢れてる。
主人公の桐谷修二の場合、その「ちょっと人を動かすもの」が、イジメられてる
女の子をどうにかしたいって思い。(イジメられっ子・小谷信子役の堀北真希が、
どう見てもかなりカワイイって所がちょっと気にはなるけど。。)
ひどいイジメを黙って我慢してる歯がゆい女の子を、一躍人気者にプロデュース
できれば、それは「良い事」だし、歯がゆさも消えるし、達成感もあるだろう。
それに、冷めた思考で小器用に人生ゲームを楽しむ自分ってものをプロデュース
するよりは、他人をプロデュースする方がやりやすい。
自分のプロデュースっていうのは、する方とされる方が同時に変化するから足元が
グラつく。だけど他人のプロデュースなら、ある程度は自分を固定して行えるはず。
こうして、いつの間にか一緒に信子=野ブタ。をプロデュースするハメになった
修二と超ウザイ同級生の草野彰。当然そんなに甘いものじゃなく、今後、周囲の
悪意、いろんな人間関係や社会、そして自分自身の変化に直面してもがくはず。
見せてもらいましょう、カッコイイ男の子の苦しみもがく姿を (^^♪
脇役では、奇妙な本屋「ゴーヨク堂」の店主・忌野清志郎がいい味出してたな。
芸能界屈指の自転車好きだし、ホントにいい歳の取り方をしてて羨ましい。
終盤、自分をイジメる坂東をこの世から消したいと願ってた信子=野ブタ。が、
願いを取り消して、「私は、坂東がいる世界で生きて行きます」って夜空に誓う
印象的なシーン、ベタな演出だし正論すぎて恥ずかしくなるけど、実際その通り。
人はみな、大勢の坂東と共に生きて行くしかない。
そして、自分も坂東になり得るっていう事にも、気付かざるを得ない。
野ブタ。がプロデューサー2人に支えられて、正論を通そうと頑張る姿が楽しみ♪
来週以降に期待!☆
P.S.「野ブタ。をプロデュース」第2話
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