二重の敗北から終焉へ~『クロサギ』第8話
今回もいい♪ これなら問題なし。全然OK! やれば出来るじゃない。最
初から本気出してよ、スタッフさん。「笑えない、泣けない、感心しない」って
汚名は、これでほぼ返上かな。。
まず、クスッと笑えた箇所について。最初、黒崎が出そうとした情報料500
円。早瀬の冷静な突っ込みがいい。早瀬は、桂木から大福(?)を取り上げ
る所もニヤッとできた。また、氷柱が空腹に耐えかねてこっそりコーヒー豆
を食べるシーン。それじゃ、詐欺だろ!♪ あと、ゆかりがまた「詐欺」と大
声で無邪気に言う所、氷柱が黒崎の肉まん(?)をじっと見る所、毎度おな
じみ「吉田!」「吉川です!」・・・あちこちに細かい笑いが散りばめられてた。
一方、駐車場の柱の陰にいた大塚寧々は泣かせてくれたし、全体の構成や
台詞には感心させられた。「笑えて、泣けて、感心できる」模範的ドラマだ。
実は今回ちょっと不安だった。と言うのも、前回は今までで一番の出来だっ
たけど、今回はシロサギの白石が再登場。またくだらない詐欺の勝負をして、
見事にリベンジ成功なんて単純なお話にするんじゃないだろうな、とか心配
してた。ところが、この白石の使い方が絶妙! それについては、下の本論
で語ることにしよう。。
まず、あらすじを超簡単に。桂木(山崎努)は黒崎(山下智久)に、設計事務
所をやってる澄子(大塚寧々)を紹介。欠陥住宅を売ってる協創住宅の行為
は詐欺みたいなもんで、絶対許せないという澄子。彼女もまた、暗い過去を
持っていた。父が建設会社に頼まれて欠陥住宅を設計、そのために高校で
仲良しのクラスメートの家が地震で壊れて、両親死亡、本人も大けがして行
方知れずに。この建設会社が今の協創住宅、クラスメートがシロサギの白石
(加藤浩次)だった。
黒崎は、協創の住宅事業部・榊原(鶴見辰吾)を騙そうとするが、白石が1週
間前にマンション事業部を騙してたせいで、警戒されて上手くいかない。結局、
桂木から白石の情報も買い取り、白石と協力することで、榊原を騙すことに
成功。そしてラスト。もう引っ越さなくていいから俺の事を好きになるのは止め
てくれという黒崎に、氷柱(堀北真希)は、わかった、でもあなたが一人じゃな
いって事だけは覚えといて、と優しく応答。黒崎の目に涙が光った。。。
『クロサギ』の中心、幹の部分は、もちろんクロ詐欺。つまり、クロウト相手の
詐欺師という生き方だ。他の部分は枝葉にすぎない。枝や葉っぱも、もちろん
貴重な役割を持つ。でもそれは、あくまで幹があってのこと。それに対して、
幹や根がしっかりしてれば枝葉は自然に育つし、枯れても再生する。
その肝心のクロ詐欺について、最初の頃は中途半端な詐欺の手口や描写に
こだわってたので、辛口のコメントを続けてた。ところが、前回は詐欺なんて
笑いのネタにしてたし、今回は詐欺を超越する方向まで指し示していた。
詐欺が上手くいかなくて困ってる黒崎を前にした、桂木の台詞を思い出そう。
「そろそろ限界か?・・・白石の狙いは詐欺じゃねぇんだ・・・告発すること。
・・・詐欺は単なるお遊び。白石が遊びをやめてその会社を叩き始めたら、
お前の出番はないよ」
その直後、資料集めに苦労する白石の姿が映った。つまり、詐欺師とか悪
徳企業に対して詐欺でダメージを与えるなんてのは、所詮お遊びにすぎない。
必要ならやりたくないゴルフ付き合いまで利用して、地道に悪の実情を調べ、
法に則って裁きをくだすという正攻法の方が、遥か上なんだってことをほの
めかした台詞だ。
実際、今回も詐欺はもはや笑いの対象だ。相変わらずのゆかり(市川由衣)
のはしゃぎ方や、「ミスターX」なんて台詞は、詐欺のバカバカしさを示してる
し、最後に2億騙し取る際の詳細はまったく省かれてる。もう、そんな事どう
でもいいのだ。
ただし、人間も世の中も「不条理」。必ずしも筋が通ってないのは、前回見た
通り。白石も、自分でおかしいと分かりながらも、遊びとしての詐欺を止めら
れない。だから黒崎はこうたずねた。
「シロサギにけじめなんてつけらんねぇよ。て言うか、何でシロサギになろう
と思ったの?」
白石はやや興奮して感情的に答えた。
「何でとか、どうしてとか、そんな質問に答えられるんならここにいる訳ねぇ
だろ。他人が納得できる答なんかないよ。そりゃ、お前も同じだろ」
前々回、黒崎と神志名(哀川翔)の鏡像関係について書いたが、白石は自分
でもなぜか分からないままま、鏡のこっちと向こうを行き来する矛盾的存在。
その生き方は鏡の手前のクロサギにも影響を与えたから、「トリックスター」
と呼ぶことも可能だろう。善悪や賢愚を兼ね備え、機知に富んだいたずら的
行為によって周囲に影響を与える不思議な存在だ。黒崎は、勝負なんてして
ないと言ってたけど、もし勝負として考えるなら、自分の敗北は明らかなこと。
2億騙し取っただけの自分よりも、澄子と協力して大々的な社会的制裁を加
えた白石の方が遥か上。
だからこそ、黒崎は最後に「さん」付けで敬意を表しつつ言った。
「白石さん、俺あんたの事を、いつか絶対食うから」
一歩先を行くシロサギに、ヒネった形で負けを認めつつ、いずれ追い越してや
るって負けん気も示す、少年らしい言葉。「あっ、そう♪」と軽く応じた白石も
含めて、気持ちのいいやり取りだった。。
一方、枝葉の中で最大なのは、もちろん氷柱。ラストは、決別のシーンなんか
じゃなく、もちろん接近のシーンだ。離れた場所から白石を支え続ける澄子の
愛が、氷柱に好影響を与えてることは、言うまでもなかろう。
「お前、やっぱ引っ越さなくてもいいよ。・・・もう俺に干渉しないならね。・・・
被害者が自分でケリつけるまで、事件は終わんねぇんだよ。もしお前が本
当に俺の事思ってくれてんなら、俺のこと好きになるのは止めてくれ」
「分かった。ただ、これだけは覚えておいて。あなたは一人じゃない。もし、あ
なたがどこかで逮捕されても、もしあなたが遠いどこかで死ぬようなことが
あっても、あなたは、一人じゃないから」
クロ詐欺なんかより遥かにマシなケリのつけ方を、白石から理性的に学んだ
はずの黒崎だけど、まだ感情の整理はつかないようだ。でも、一つだけハッ
キリした感情がある。それは、氷柱への愛。黒崎の台詞は、強引かつ単純に
言い換えると、「俺も好きだけど、しばらく待って」ってこと。うなずいて優しく見
つめる氷柱に対し、目をそらして涙ぐむ黒崎。これまた、「敗北」は明らかだ。
黒崎の心地よい二重の敗北は、まもなくクロサギの終焉を導くことだろう。。。
以前も書いた通り、最後は黒崎が何らかの形で一般社会に戻るのが自然だ。
『輪舞曲』のチェ・ジウみたいな、逮捕&社会復帰&ハッピーエンドなんて事
までは考えにくいけど、単に自分からやめるんじゃ神志名の立場がない。した
がって、逮捕か「旅立ち」か。
ただ、旅立ちの場合はそう簡単じゃない。今回ほのめかされてたように、いざ
となったら桂木は黒崎と氷柱を殺すつもりみたいだから、下手するとあの世へ
の旅立ちになってしまう。「不義密通は重ねて4つに叩き切る」。だから、黒崎
の今後にとって決定的なのは、やっぱり桂木だ。詐欺仲間であると共に、「父
親」でもある彼が、病死するのか、あるいは逮捕されるのか。いずれにせよ、
桂木も「終わり」が近づいてることは、大福(?)をバクバク食べながら半分ギャ
グで「命取りになるかもしれん」と言った辺りにも示されてた。
早瀬(奥貫薫)や漬物にも決着をつけなきゃなんないし、そろそろ終焉の準備
をすべき時。スタッフ&キャストの皆さん、折角盛り返してきたんだから、この
調子で頑張って!☆
P.S.たった一人で憎まれっ子を引き受けてる市川由衣。可愛くて健気な女
優だ♪ 一方、全くのチョイ役で終わりそうな麗菜はちょっと可哀想。。
P.S.2 古い話だけど、第6話の冒頭で、氷柱の後ろでこけた意味不明な
脚立男。あれは、テーマ曲と共に流れる映像で、黒崎が倒して氷柱
が驚く脚立男のパロディだったのかな。。再登場に期待☆
P.S.3 「不義密通(3つ)は4つに叩き切る」ってオヤジギャグなのかも。早
瀬にはウケなかったけど。。(台詞の聞き間違いだったら失礼・・)
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コメント
テンメイさん こんにちは!
えへ!今回は誉めてます・・・あたい(笑)
ママがたくさんいて、怒られるのがコワイからじゃなく
うん、良かったよ~
テンメイさんの言う通り、白石の登場の仕方に気分爽快!
そう来たか!って感じですよ。
>黒崎の心地よい二重の敗北は、まもなくクロサギの終焉を導くことだろう。。。
あぁ。。。なんて素敵な言葉の響き。
クロサギの終焉近し。
澄子さんが人の心に触れると弱くなるって白石のこと
言ってたけど、黒崎は氷柱の心に触れて変わってきたので
しょうか。。。あぁ~ゆかりちゃん残念(笑)
投稿: アンナ | 2006年6月 3日 (土) 14時49分
テンメイさん、毎度です。
さすがですね。読み応えがありました。
熱く語れるほどのめりこめるドラマでよかったわ。
>白石の狙いは詐欺じゃねぇんだ・・・告発すること。詐欺は単なるお遊び。白石が遊びをやめてその会社を叩き始めたら・・
このセリフ、私もちょっと厳しい思いで聞いていました。
黒崎がちょっとかわいそうになってしまったわ。
彼を救ってくれるのはきっと氷柱だと思うけれど、テンメイさん流にいえばそれはクロサギの終焉ですね。
待ってて欲しいと暗示的に言ってはみたけれど、いつか日の当たる世界で氷柱の愛に応えることができるでしょうか?
不義密通(三つ)→そこまで考えなかったわ。氷柱とクロサキともう一人誰になるのかしら?
ゆかりはちょっと気の毒な役ですね。痛いので私のブログではあえて触れてません。テンメイさん、優しいですね♪
投稿: かりん | 2006年6月 3日 (土) 20時40分
今回はほんと詐欺はどうでも良くて白石と一緒に榊原を騙しただけで満足でしたね!!なるほど不義密通ですかー!!なんて言ったんだろーと思ってました!!
投稿: お気楽 | 2006年6月 3日 (土) 20時56分
>アンナさん
こんばんは♪
急にホメられても困るなぁ。
折角またお尻叩きしようと思ってたのに(#^.^#)
ま、そうゆう僕も、ちょっと前まで辛口だったけどネ。。
クロサギの終焉、今頃スタッフが最終調整してるでしょう。
原作者に怒られない範囲で、どこまでドラマの「けじめ」を
キッチリつけれるのか、楽しみにしてます♪
憎まれ役で頑張って来たゆかりはどうなるのかな。。
>かりんさん
こんばんは♪ 読み応えありましたか☆
僕も書き応えがあり過ぎて、疲れちゃいました(^^ゞ
黒崎がかわいそうか。。なるほど、さすがママ♪
クロサギの終焉の形はビミョーですね。
一番無難なのは、氷柱への愛を告白した後、クロ詐欺を
止めることを示唆しつつ姿を消すって所かな。。
不義密通(3つ)って、別に不義が3つって意味じゃなくて、
単なる昔の掛け言葉だと思うんですけど、違うかな・・?
僕、ホント優しい男なんですよ。一言余計?(^^)
>お気楽さん
毎度どうも♪
前回から完全に詐欺が隅っこに追いやられてますよね。
最初からこれを待ち望んでたので、満足です☆
不義密通、そちらの詳細な記事に書かれてなかったんで
ちょっと不安になりましたが、あってるようですネ!
投稿: テンメイ | 2006年6月 3日 (土) 22時50分
こんばんは。
Pちゃんにつられて見ていますが(笑)シロサギの白石の颯爽としたところに惹かれますね。
しっかり詐欺の手口を解明してくれると、警告になるから、スルリスルリと楽しく見せて欲しいですね。
投稿: mari | 2006年6月 4日 (日) 04時36分
>mariさん
こんばんは。TB&コメントどうもです♪
山Pファンには最高のドラマでしょうけど、
今回は白石の方が全然カッコイイでしょ☆
澄子がホレるのも分かるなぁ。。
詐欺はもうオマケでいいです。
人間をキッチリ描いてほしいもんですネ♪
投稿: テンメイ | 2006年6月 4日 (日) 18時08分
私も今回は白石との再戦!ってことで
不安だったのですが、
手を組む!こうきたか!って
感じでとってもよかったと思います。
それぞれの過去がだんだん分かってきて
もう終盤ですね!
テンメイさんの言うとおり、
山Pには自然に、元の世界に
もどってきてほしいです。
投稿: あい | 2006年6月 4日 (日) 22時28分
>あいさん
こんぱんは♪
白石については、日本中がホメてますね☆
キャラ設定や脚本・演出だけじゃなく、
俳優・加藤の魅力もあるし、ハマリ役なんでしょう。
終了までに、再び登場して欲しいものです。
それにしても、もう終盤。
山Pをどうやってクロサギから解放するのか、
特に脚本家に期待してます♪
投稿: テンメイ | 2006年6月 5日 (月) 03時08分
なるほど!二重の敗北ってそういうことなんだ!
なんかじれったいですね。ラストシーンをみると。
黒崎さんに早く氷柱の愛を受け止めてほしいものですね
いくら時間が必要だといっても、
何度も拒絶されたら、愛は薄めていくでしょう。
私も今回はいままでで一番の出来だと思います︿( ̄︶ ̄)︿
氷柱はほんとにかわいいですね。コーヒー豆をかじるなんて
それほどおなかをすかしたのよ╮(﹀_﹀")╭
日常茶飯事のような喧嘩も泣かせるね^^
どんな結末に辿り着くのかな
桂木の発音がいつもよく聞き取れません。
どうしてでしょうね╮(╯_╰)╭
字幕がほしいですねw(台湾のドラマみんなついてるのに)
投稿: 林 | 2007年2月23日 (金) 03時00分
テンメイさん、こんばんは。
林さんに便乗してコメントしちゃいます。ごめんね。
私は、4話、6話と、7話から後が好きなんです。6話と7話を別にしているのは、Pちゃんがね、なんかハードルを一つ越えたというか、一皮むけたというか、そう感じるからなんです。だから、7話以降は安心して見ていられました。
テンメイさんと決定的に見方が違うなあと思うのは、黒崎くんが社会復帰をするのが自然というところですね。ある意味、勧善懲悪のマンガですから、黒崎くんは「クロサギ」のままでいないといけないんです。皆さんが彼の社会復帰を願うのは、私からすると不思議な気がします。皆さん、まんがは読まれないのかしら。
氷柱ちゃんの見方も違いますね。私は、彼女に関してはほぼ全面否定ですから。氷柱ちゃんは黒崎くんの言葉の中身も、澄子さんがいったこともまるで、理解していない。解らないけど、自分は正しい、と思っているだけです。この場をひいたのも一時的にまとめただけです。人の気持ちなんかまるでわかってなくて、自分はすごく傷ついてると思ってるけど、実はまるで傷ついてないのよ。自己反省のぜんぜんない人なんです。
黒崎くんが氷柱ちゃんを好きというのも、違います。同情しているだけです。7話のラストではっきりしているはずです。黒崎くん、桂木さんや早瀬さんと同じ表情でしたから。
この氷柱ちゃんに関しての私の気持ちは、ここまではっきり書くのは初めてです。皆、彼女がかわいいらしいので、書けなかったの。でも、なんか、彼女の嫌な部分がわかるのは、私もそういうところがあるからかもね。私はあんなにおせっかいではないけれど、精神的には似てるかもしれません。独善的で、自己反省がないところがね。
他の件に関しては同じ感想です。
>地道に悪の実情を調べ、法に則って裁きをくだすという正攻法の方が、遥か上
>2億騙し取っただけの自分よりも、澄子と協力して大々的な社会的制裁を加えた白石の方が遥か上。
そうなのよ。しょせん詐欺師は詐欺師なの。でもね、そうするしか、黒崎くんにはできないのだわ。。最初に勧善懲悪と書いたんですが、正義ではないわけで、だから、こういう物語になっているわけですから、だから、クロサギのままでいいのよ。ずっと、勝てなくても、普通の詐欺師には絶対に勝つわけだから。そのところが物語の魅力なんだから。
それから、私は4話も面白かったんですよ。詐欺に関しては、きちっと描くのは難しいでしょうから最初から、なんとなくでいいわと思っています。きちっと描いても、その場で体験しないとわからないものなのだと思うし。詐欺って、被害者にとったらシリアスなんでしょうけど、傍から見たら、コメディにしか見えませんものね。
長くなってすみません。次からは短くコメントいたしますから、ご容赦のほどをお願いいたします。
投稿: youko | 2007年2月23日 (金) 19時26分
>林さん
二重の敗北、納得して頂けましたか♪
じれったいのが、またイイでしょ。
もどかしさで、つい次回も見てしまうわけです。
でも確かに、あまりにも時間がかかっちゃうと
愛は冷めますね。程々にしとかないと。。
コーヒー豆、苦そうだけどカワイイですネ♪
ありふれた日常のひとコマみたいな喧嘩もイイ。
結末は見てのお楽しみってことで。。
桂木の発音、低い声だから聞き取りにくいのかな。
録画して音量を上げて聞き直すといいかも。
あと、セリフをほとんど書き写した
ブログってのも探すとありますよ。
残念ながら、いま手元に録画したDVDが
見当たらないので、僕にはセリフが分かりません。。
台湾のドラマはすべて字幕付きなんですか!
『クロサギ』も一応、耳の不自由な方のために字幕が
あるんですけど、専用チューナーが必要。
ほとんどの人は字幕なしで見てます。
だから、今回の「不義密通」なんて、聞き取れ
なかった人も結構いたんですよ。。
>youkoさん
ひょっとして、と思ってましたが、
ホントに便乗して来ましたネ♪
このコメント、応答が難しいところですが、
今後の事も考えて、言うべき事は言っておきましょう。
かなりアクセスが増えたとはいえ、ウチはそもそも
ある程度以上のレベルを読者に要求してるので、
よそでは書きにくい事をここで書くのはOKです。
どうせ多くの人は、記事の途中で帰るか流し読みです。
熱烈な氷柱ファンがこのコメントをしっかり読んで
激怒するって可能性は非常に低いでしょう。
僕も、何を書かれても冷静かつ適切に対処するだけだし、
難しい文章、微妙な表現でもそれなりに対応できます。
コメントが長いのも別にかまいません。
ただ、コメントの書き方が許容範囲ギリギリですね。
逸脱してるとまではいいませんが、これでは
いわゆる「煽り」に少し似たものになってます。
「違うなあ」、「違います」、「違います」の否定3連発。
「皆さん、まんがは読まれないのかしら」。
「全面否定・・(中略)・・自己反省のぜんぜんない人」。
これだけネガティブな表現を前半で並べた後、「私もそういう
ところが・・」とか書いても、フォローとして弱いんですよ。
否定的な表現は弱く短めに、あまり目立たないように。
肯定的な表現は強く長めに、分かりやすい形で。
これは、匿名の不特定多数が言葉を交わす
ネットの基本マナーです。
好きなタレントのドラマで、女性ファンが感情的になるのは
ある程度理解できますが、国内紛争や国際問題に発展する前に、
ハッキリ言わせてもらいました。
僕もこんな事をはっきり書くのは初めてです。。
続いてコメントの内容ですが、山下ファンか否かっていう
大前提の違いは仕方ないとして、黒崎が社会復帰すべきか
どうか、ここが「決定的」ですね。
まず、「ある意味」そうとしても、別の意味があります。
勧善懲悪と言っても、『水戸黄門』とは違う。
本質的な違いは、善悪が混沌としてることと、
哀しさが全体を覆ってることです。
たとえば、黒崎は決して単なる善ではない。
下の方のコメントを逆転して言うなら、
「普通の詐欺師には勝つけど、ホントの意味では
ずっと勝てない」、にも関わらず、詐欺の勝負を
止める事ができない、本当に哀しい少年。
この哀しさが、周囲の人たちとの関わりの中で、
少しずつ解消の方向に向かうこと。
これこそが本当の魅力です。
だからこそ、黒崎はいつも哀しい表情なのです。
一方、負ける詐欺師も、それぞれ哀しい事情があるはず。
つまり、登場してるのは善悪混沌とした大勢の詐欺師たち。
その内の一人が悪の度合いを薄めていくこと。
幸せを感じていくこと。喜びを深めていくこと。
見失ってた人生の善さを取り戻していくこと。
このドラマが勧善懲悪だとしたら、その意味でなのです。
氷柱に関しては、むしろ自分でこのコメントを
しっかり読み直してみてください。
「氷柱ちゃんの」から「自己反省がないところがね」までの11行。
そこから自分が変わり、氷柱の見え方も変わっていくでしょう。。
投稿: テンメイ | 2007年2月24日 (土) 08時11分
テンメイさん、こんにちは。
ひょっとして、と思われましたか。後り3話よろしくお願いいたします。
内容についてははっきり、指摘していただいてありがとうございます。他では気をつけていて、「あんまり好きじゃない」くらいにとどめていたんですが、時間がたっていることもあり、ここなら大丈夫かなと、テンメイさんに甘えてしまったみたいです。
気をつけて、書きたいと思います。
見え方は変わらないですけど。って、こんな風に書くと、またダメかしら。テンメイさんの見方はとてもやさしいですね。暖かく人間を見ている気がします。文章うまいしね。
それから、堀北さんはぜんぜん嫌いではないです。野ブタは好きですしね。
投稿: youko | 2007年2月24日 (土) 14時04分
>youkoさん
このコメントは素晴らしいですネ☆
前のマイナスは帳消しになりました♪
書きたくてもなかなか書けないコメントでしょう。。
見え方は変わらないですけどって、そりゃそうでしょ。
ここで急に氷柱をホメだしたら、単なるギャグ♪
優しさというのは、本性というよりは徐々に学んでいくもの。
したがって、その人がどうゆう人生を歩んでるかを表します。
どのくらい他人と自分を見て来たか、どのくらい現実を
見て来たか、どのくらいの光を追い求めることができるか、
どのくらい優しさのやり取りを経験してきたか。。
優しさとは、生の表現であると共に、生きるための技術なのです。
と言いつつ、僕は「冷たい」と言われる方が多いですけどネ(^^)
投稿: テンメイ | 2007年2月25日 (日) 02時54分