幸せに生きるということ~『クロサギ』第9話
終了直後、W杯特番の宣伝で加藤浩次が登場。白石にしか見えねぇよ!
今度はサッカーのウンチク詐欺か、あるいは「白石」美帆の心を騙し取ろう
としてんのか。ドイツに行ったんじゃ、白石の出番はもうないってことかな。。
あぁ、オープニング・セレモニーも地元ドイツの初戦も面白そうだなぁ。クロー
ゼ、また得点かよ。もうすぐ全仏テニスの男子準決勝も始まるし、ドラマ記事
なんか書いてる場合じゃないんだけど、仕方ないなぁ。。
と言う訳で、テレビに気を取られながらも頑張って書くことにしよう。今回も、
インパクト的には今一つながらもよく出来てた♪ 前回の記事のラストに、
全くのチョイ役で終わりそうで可哀想と書いといた麗菜に、ほんの少しだけ
でも光が当たったのもいい。まあ、パワフルなおばあちゃんの活躍で、いっ
そう影が薄くなったような気もするけどネ。。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
まず、あらすじを超簡単に。夕有子(麗菜)の祖母・辻本ひろみ(白川由美)
が裁判所で4万円騙し取られて、ゆかり(市川由衣)が黒崎(山下智久)に
紹介。罰金の減額を手助けする親切な係員のフリをした「なりすまし詐欺」。
断り切れなかった黒崎は、桂木(山崎努)に情報を依頼。相手は元女優の
冴島洋子(片平なぎさ)だと判明。ただ、桂木に任せず自分でターゲットを
指定してきた黒崎に、早瀬(奥貫薫)は思い上がるなと厳しく警告する。
その後、黒崎は「環境情報調査センター」という財団の理事長になりすまし
て、冴島に接近。税金や人事のアドバイスを受けた後、財団の副理事長に
ならないかと冴島を勧誘。その気になった冴島が税務署職員を辞め、税金
対策のために7000万の預金を財団の口座に振り込んだ所で黒崎の勝ち。
丁度そこへ、神志名(哀川翔)たちが冴島の逮捕にやって来た。
一方、シロサギを一人泳がせてた神志名は、桂木と接触した直後にそいつ
を店内で逮捕。その様子を目撃した氷柱(堀北真希)は黒崎に話すが、干
渉するなと無視される。でも、桂木は黒崎に、そろそろ切り捨てるぞと示唆。
憮然としてアパートに帰った黒崎をドアの前で温かく出迎えたのは、氷柱が
作った美味しい料理。ところが彼は、それを部屋に持って入った後、ゴミ袋
に捨ててしまった。。。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さて今回は、詐欺師2人の描き方から考えてみよう。終焉に向かいつつある
『クロサギ』、今回は黒崎とシロサギ・冴島を重ね合わせることで、クロ詐欺
も含めた詐欺の下らなさ、滑稽さを描くと共に、終焉の一つの可能性を暗示
していた。
まず、黒崎と冴島の服装選びのシーン。キレイに対応したシーンには、美少
年と中年女性が映し出される。失礼だけど、冴島の着替えシーンを面白く感
じた人間なんてほとんどいないだろう。つまり、毎回のドラマで映し出されて
た詐欺師の着替えなんて、本来は大して興味深いものじゃなく、たまたま山P
が美少年だから女性ファンがひきつけられただけの事にすぎない。
また、電話で平気でウソをついてるシーンもキレイな対応だった。黒崎は「し
ーすー(寿司)」を食べてる所だと言いつつカップ麺の「鴨南蛮そば」をすすっ
てたし、冴島は酒は飲めないと言いつつブランデーを手にしてる。この冴島
のウソに、上手いなとか、面白いとか思った人がいるだろうか。下らなさが
ネガティブな意味での滑稽さをかもし出すことはあっても、本来は面白くも何
ともない。カッコイイ詐欺師がやるから面白かったり爽快だったりするだけだ。
さらに、トイレの質問を職員にすることで相手の信頼を騙し取る手口も2人一
緒。冴島は裁判所内で、黒崎は財団前で。全く単純な手口だ。
結局、ひろみを騙したシロサギ・冴島が全然大した事ない存在なのと同じく、
シロサギを騙したクロサギ・黒崎も、外見を除けば全然大した事ないことがよ
く分かる。
そして最後、逮捕された冴島は変装を捨てた。つまり、詐欺師が神志名に捕
まって素顔の自分に戻ったということで、『クロサギ』の終焉の一つの可能性
を暗示してるのは明らかなこと。それはまだ、一つの可能性にすぎないけど、
有力で自然な選択肢だろう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
続いて本題。幸せに生きるということについて。これは、クロ詐欺の終焉後の
方向性に関する話だ。これだけ正論美少女の氷柱を前面に押し出してる以
上、ただ単にクロ詐欺を止めるとか逮捕されるとかじゃなく、幸せな方向に黒
崎が進むのは自然なことだ。
もちろん、氷柱じゃあるまいし、幸せに生きたいとか生きるべきだなんて事を
口にするのは恥ずかしくて重すぎる。でも、じゃあ幸せに生きたくないのかと
いうと、そうでもないだろう。いい年して、「オレは幸せなんか欲しくないね」な
んてウソぶく方が、よっぽど恥ずかしいし、むしろ痛い。黒崎だって、もし可能
ならば、幸せに生きたいはずだ。
ところが黒崎は、今現在は幸せを捨てて復讐に人生を捧げてる。だから氷柱
は、ひろみにたずねた。
「幸せになろうと思っていない人を幸せにしたいっていうのは、やっぱり無理
なんでしょうか」
ひろみの答えはほとんどベストなものだった。
「幸せなんて、そんな大したもんじゃないわよ」
お日様に当たった温かいフトンの心地よさ、キュウリの漬物の美味しさ、幸せ
なんてそんな些細な事にすぎない。その後の解釈は氷柱自身にまかせたわけ
だけど、将来の検事がその程度の解釈を間違えるはずはないだろう。たとえ
幸せになろうと思っていない人でも、美味しい料理を食べさせればちょっと幸
せな気持ちになるはず。幸せにしたいなんて大げさに悩むんじゃなく、料理と
か挨拶とか、ささやかな幸せを一つずつ積み重ねて行こう。そう正しく理解し
た氷柱は、早速黒崎の部屋の前に美味しい料理をそっと置いた。。
今回のドラマ、やたら食事のシーンが多かった。これはもちろん、幸せの具
体的比喩だ。幸せな人生とは、美味しい食事みたいなもの。逆に不幸せな人
生とは、粗末な食事みたいなものだ。
だから、氷柱は美味しい料理を作ろうとしてたし、氷柱に幸せを教えたひろみ
は料理教室の先生だった。冒頭でひろみが黒崎にごちそうしたのも、美味し
そうな料理。それに対して、黒崎の食事は、詐欺という虚構の場面を除けば、
一貫してカップ麺の鴨南蛮そば。粗末な食事で不幸な人生を象徴すると共に、
シロサギっていうカモを食べて満足してる姿を滑稽に描いてた。幸せを求め
る者と求めない者のコントラストは明確だった。
そう言えば、桂木は美味しい漬物作りに苦心してたし、美味しい料理を作って
た早瀬の父は殺されてしまった。ひょっとすると、ドラマの最初からこの比喩を
意識して作ってたのかも知れない。。
さて、氷柱が黒崎にプレゼントしたささやかな幸せの料理。あの暗いタイミング
だし、もうすぐドラマも終わりだから、涙を浮かべて美味しそうに食べても良かっ
たと思う。神志名が「お前は一人だ」、桂木は上手く回らないコーヒーミルを見
ながら「そろそろ捨て時かな」。もはや残されたものは氷柱の「あなたは、一人
じゃないから」って言葉だけ。ひろみも「もしあなたに何かがあったら、悲しむ人
がいるのよ」と忠告してくれてた。
ところが、部屋に持って入った料理を黒崎はゴミ袋へ力をこめて捨てる。この
気持ち、実は結構よく分かる。意地でも食べない場面だと思うし、捨てる時は
顔を強張らせて全力で捨てるだろう。幸せってものは、求めるのも大変だけど
捨てるのも大変。捨てるのを止めるのも大変だ。
でも、食べてもらえたと思って喜んでる氷柱の姿は何とも可哀想だった。自分
の部屋で一人、黒崎に渡したのと同じメニューの料理を嬉しそうに食べる氷
柱の可憐さ。誰かと一緒ならもっと美味しい、つまり2人ならもっと幸せだって
いうひろみの言葉を思い出しつつ、隣の部屋との壁に目を向けながら。。。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さて、あと残すところ僅か2回。正直言って、心配になって来た。時間が足り
ないはずなのに、また来週も通信販売詐欺なんてものをやるらしい。そんな
ヒマがあったら、桂木と早瀬の描写に使うべきだろう。今回出てきた水遊び
とか水鉄砲って、何のことなのか。以前の赤いバラも含めて、ちゃんとした
説明が必要だ。もちろん、もっと重要なのは黒崎。「桂木の手の中のコマ」
(神志名)にすぎない少年詐欺師が、桂木という「父or師匠」からどのように
自立or卒業して、どのように復讐という恩返しを果たして、最後にどう氷柱と
向き合うのか。せめて最終回は詐欺なんてナシで、キッチリと人物や背景の
描写に集中してほしい。最後の詐欺で桂木を見事に騙すっていうのもOK!
スタッフ&キャストの皆さん、期待してるからネ♪☆
P.S.黒崎が、鴨南蛮そばに「ネギが足りない」とか言って自分で追加して
たのは、鴨(シロサギ)が持ってくるべきネギ(金)が少なそうだって意
味だったのかも知れない。実際、被害額がやたら少なかったし、あと
で7000万の振込みを受けた時に驚いてた。ま、さすがに考えすぎ
かな♪ ちょっと面白い演出だったから気になった。
P.S.2 黒崎の立場が苦しくなったのは、ゆかりのパンフレットのせいなん
かじゃない。そんなものは全く枝葉の問題で、根本的には、黒崎
のクロ詐欺としての生き方に無理があったってこと。当たり前の事
だけど、念のため。。
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コメント
テンメイさん、こんにちは!
なるほどね・・あまりにも見かたが違うので笑ってしまいます。まあ私は一点しか見てないしぃ・・・(自嘲)
今週もなぜか辛く感じました。
かなり感情移入して見てるせいでしょうね。
黒崎と冴島の詐欺手口で二人ともがウソの場面設定を電話で話したり、トイレの場所を聞いたりしていましたね。
二人に共通してたのに今更のように気付きました。
よく見てますね。
>逮捕された冴島は変装を捨てた。つまり、詐欺師が神志名に捕まって素顔の自分に戻ったということで、『クロサギ』の終焉の一つの可能性を暗示してるのは明らかなこと。
クロサギの終焉はあるかしら?先日のインタだとあくまでこだわると書いてあったので、ドラマ続編もあるなら決して幸せにはなれないはずだし。う~ん、どうなのでしょう。
でも私としてはもう可哀想すぎてこのあたりで解放してあげたいですね・・。(苦笑)
投稿: かりん | 2006年6月10日 (土) 17時35分
テンメイさん こんばんは!
昼間はどうも。背中押された気分で楽になりました。
そして・・・無理せず感想アップ!
>W杯特番の宣伝で加藤浩次が登場。白石にしか見えねぇよ
そーなんだよね~私もそれ思ったの(笑)
続いて出てるじゃねぇよ。。。。って(笑)
鴨南蛮にネギ・・・そっか~ネギはお金を意味するのか~
そう思うと納得しちゃうってか、そう思うところが冷静だよね~テンメイさん(笑)
片平なぎささんと白川由美さんが出てたので
ドラマが厚くなったような気がした。
面白かったよ。
でも、最終的にみんなどうなるんだろう?って思った時
時間が足りるのか?って心配になる。
投稿: アンナ | 2006年6月10日 (土) 20時31分
>かりんさん
こんばんは。そんなに見かた違ってます?
文章は全く違うけど、見かたに大差はないような気も。。
ただ、山Pに注目した場合、食事の見え方は変わりますネ。
僕にとって山Pは単なる主人公だから、他の人やドラマ
全体を考慮に入れて見ることになります。
すると、美味しい食事を求める者と求めない者の
コントラストが浮かび上がるわけです。
僕はインタビューとか続編の話とかは、全く知らないって
言うか、なるべく無視してます。
ドラマの「外部」にあまり出ず、なるべく「内部」に
目を向けたいので。
続編やSPがもしあるんなら、あと2回の作り方は
当然変わりますね。
ただ、クロ詐欺を黒崎自身が止めようとする方向性を
出さないと、ドラマとして不自然だし、リアルに
考えても余りに救われないと思います。。
>アンナさん
こんばんは。やっぱ時間足りないでしょ?
それはともかく、いい記事を読ませて頂きました♪
ドラマ記事より、あの方がいいかも。。(^o^)
ホント、素直でいい子って感じ(ハートの絵文字)。
背中押したって言うより、背中を腕で支えたつもり♪
ママはいつもアンナちゃんを見守っててあげるからネ☆
(だからママじゃねぇって!)
投稿: テンメイ | 2006年6月10日 (土) 22時25分
こんにちは。
いつもドラマでお世話になってます。
鴨南蛮のネギはおいらも同じ事を考えました(;^-^)
ほんと赤いバラは何の意味があるんでしょうね。
次週の予告を見て花火のシーンがありましたが、あれを見ると黒崎が最終回で死ぬような嫌な予感が(汗
「クロサギ2」やって欲しいんで、死んだり捕まったりして欲しくないんですけど(;^-^)
投稿: いのきち | 2006年6月11日 (日) 13時42分
>いのきちさん
おはようございます。
TB&コメントどうもです♪
ネギ、やっぱそう思いましたか(^^)
面白い表現でしたよね。
黒崎が花火のように(?)死ぬっていうのは、
原作との関係で考えにくいとは思いますが、クロ詐欺は
何らかの形でやめるのが自然だと思ってます。
続編とかスペシャルの話が出てますが、いずれにせよ、
あと2回で一通りの形をつけて欲しいもんです。。
投稿: テンメイ | 2006年6月12日 (月) 08時52分
そもそも悪いのは黒崎のお父さんなんですよ。
詐欺にあって償いもせず、家族全員を巻き込む
なんてことは「不条理」にほかなりません。
それなのに、黒崎はお父さんを憎まないで、
すべての原因を詐欺にしました。。
憎むべきものを憎まず、親切にしてくれる人の
好意を無にしてそれが本当の復讐なんでしょうか?
最初はかわいそうとは思ったんですけど、
黒崎が氷柱の料理をゴミ袋に捨てた時点で、
もう幸せになる資格を失ったと思います。
いつまでも過去の悲しみを引きずって乗り越えようと
も思わない人間は臆病者でしかない。
つい本音が出ちゃってすいません。
まあ、僕の読みが甘すぎるかもしれませんねw
でも、やはりいい結末を待ってます^^
もうでたらめな詐欺をやめて最終回で
人物描写に向けてほしいです。
投稿: 林 | 2007年2月24日 (土) 14時42分
テンメイさん、こんばんは。
9話の感想はほとんど変わらないと思いました。でも、根本が違うからテンメイさんからすると、ぜんぜん違うじゃん、ということになるかも、ですが。
>トイレの質問を職員にすることで相手の信頼を騙し取る手口も2人一緒。全く単純な手口だ。
うん、ばかばかしいくらいですよね。でも、現実にはこんなのでだまされる人たちもいるわけで、思い込みというのは怖いというか、人間心理って単純なのか複雑なのか、難しいですね。
食事の話は面白かったです。
>幸せにしたいなんて大げさに悩むんじゃなく、料理とか挨拶とか、ささやかな幸せを一つずつ積み重ねて行こう
そのとおりなんだけど、その正当性が今の黒崎くんにはきついんだと思う。氷柱ちゃんの愛が正しい方向だとしてもまだ、それでは黒崎くんはたぶん救われないんだと思う。白石さんのところも事件から十数年たっていてまだふっきれてなくて、澄子さんにも会えないわけだから、。もう少し時間が必要なんじゃないでしょうか。
「お前は一人だ」とわざわざ一言いう神志名さんの方がずっと黒崎くんのことを考えていてやさしいような気がします。早く捕まえて楽にしてあげたいんじゃないかしら。。
>「桂木の手の中のコマ」(神志名)にすぎない少年詐欺師が、桂木という「父or師匠」からどのように自立or卒業して、どのように復讐という恩返しを果たして、最後にどう氷柱と向き合うのか。
実は、ちょっとびっくり!ここだけだと、見方が同じなのです。そうなの、桂木さんて敵でもあるけど、父でもあるのよね。父親を憎みながらも憎みきれないやり場のない思いを救ってくれた人ですから。気持ちの行き場を作ってくれたわけで、それが間違った方向だとしても、そのとき、黒崎くんはまちがいなく救われたのです。
後2話ですね。ばたばたと帳尻あわせだけはして欲しくないです。
投稿: youko | 2007年2月24日 (土) 20時52分
>林さん
原因というものは、たった一つあるものじゃなくて、
無数のもののつながりなんですよ。
お父さんも悪い。でも、お父さんを悪くした詐欺も悪い。
そんな詐欺師を作った世の中も悪い・・・
一連の原因のつながりの中で、どこに執着するかは、
結局その人の生き方の問題なのです。
黒崎は、詐欺が悪いと考えることを選んだのです。
記事にも書いた通り、黒崎が料理を捨てた気持ちは、
僕にはよく分かります。
涙を浮かべて必死に捨てる哀しい人間の気持ちも
少しは分かってあげてください。。
>youkoさん
現実には時間が必要なんだけど、ドラマの時間がないんですよ♪
それに、一般には若い方が「心の可塑性」が高いしネ。
神志名の描き方はもったいない!
上手く使えば、ドラマの出来がかなり上がったと思います。
桂木や氷柱とのバランスを考慮したんでしょうけど。。
桂木は父&敵。まさにエディプス神話的構造です。
そして、黒崎に母親がいないのもポイント。
母への愛をフツーの女性への愛へと昇華させるっていう
通常の成長が阻害されてるわけです。
だからこそ、父&敵と黒崎の間にはちょっと
妖しい空気が流れてたんでしょう。。♪
投稿: テンメイ | 2007年2月25日 (日) 03時56分