中田、現役引退・・・
驚いた。。。公式HPはアクセス不能だったけど、すぐ報道ステーションで
特集を組んでくれたのでコメントがすべて分かった。
”人生とは旅であり、旅とは人生である”と題し、”ありがとう”で終わる長文の
記事は、非常に美しく明晰な文章で、中田の知性や美学を如実に表していた。
また、子供の頃の話やプロとしての複雑な思いなど、半生を振り返るようにし
て率直に語っていた。
肝心の引退に関する部分は、次のようになっていた。
半年ほど前からこのドイツワールドカップを最後に
約10年間過ごしたプロサッカー界から引退しようと決めていた。
何か特別な出来事があったからではない。その理由もひとつではない。
今言えることは、プロサッカーという旅から卒業し、”新たな自分”探しの
旅に出たい。
そう思ったからだった。
スタイルを重視するあの中田が、旅とか自分探しとかいう言葉を真正面か
ら口にするのは意外だけど、逆にだからこそ好感をもてる部分もある。まだ
29歳、地位も名声も金も人脈も手に入れた才能豊かな人間が、これから
どんな旅を見せてくれるのか、とても楽しみだ。
それにしても、心に残ったのは、サッカーに対する純粋な気持ちを語った
部分だ。子供の頃のみずみずしい思いを失っていったと感じてたけど、
ブラジル戦のあとで、必ずしもそうではないことに気付いた。純粋な思いは、
胸の奥に、傷つけないよう壁を作って守っていたのだった。それがあふれ
出したのが、試合直後。。そのことが、あの印象的なシーン、芝生に横た
わったままの姿につながっていた。。
自分を振り返って思う。何に対しても、それを始めた頃のみずみずしい気
持ちを持ち続けてるだろうか。心のどこかに残ってるのだろうか。ハッキリ
してるのは、長々と名選手の引退について考えをめぐらすことよりも、自分
自身がみずみずしい気持ちを持って精一杯生きることの方が、遥かに重要
だってことだ。
ともあれ、この瞬間に彼にかける言葉は一つしかない。
”ありがとう”
| 固定リンク | 0
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 11kmジョグ&睡眠2時間のプチ千日回峰行で足裏にマメ・・(2021.02.27)
- 気象庁HPリニューアル、各地点の観測表データと降水量(前3時間)、降雪量(前6時間)の意味&9kmジョグ(2021.02.25)
- 一息ついて、体調とコロナ情報チェック&4日連続の合計でフル42.195km(2021.02.24)
- 大坂なおみの「変な」面白メッセージの英単語「werid」、スラングかweirdの書き間違いか&11km走(2021.02.19)
- おねだりココア、春、クリスマスツリー・・・ブログパーツとお別れ、Adobe Flash Player 終了(2021.02.18)
「サッカー」カテゴリの記事
- マラドーナ自伝の告白、「神の手」の説明(英文和訳)&25km1本目ヘロヘロ(2020.11.27)
- 「神の子」マラドーナ追悼、86年W杯イングランド戦5人抜き「世紀のゴール」の映像分析(スペイン語実況)(2020.11.26)
- ロシアW杯・ロストフの悲劇 or 感激~日本代表、ベルギーに2-0から逆転負け(2018.07.03)
- W杯・日本vsポーランド(0-1)、敗戦でビミョーな予選通過&雑用ジョグ(2018.06.29)
- ロシアW杯・日本vsセネガル(2-2)、直後の一口感想&12km走(2018.06.25)
コメント
ヒデの引退、、夜遅くにテレビを見てびっくりしました。
その時はちょっとしかわからなかったけど
テンメイさんのブログで理解できました。
まだまだ若いと思っていたヒデは
29歳なのですね。プロ10年か…
ピッチで顔をかくして横たわっていたあのシーンが
自分のことのようにリアルに感じられる。
(ヒデのようなスターと同じになっては失礼だけど)
あふれる想い…涙…ひとつの卒業式
人生が旅で、旅が人生…って
私もやっとここ数ヶ月の間にわかってきました。
人生の中で方向転換することって
過去の信念(思い込み?)新しい自分への戸惑いなどあって
急カーブでは曲がれなくって
大きなターンになっちゃってるけど(笑)
たった一度の今生の中で、
漂う時間があってもいいんだって、思えるようになって。
そういう時間もたのしめるようになった。
そして、今まで気づかなかったけど
人生の後ろ側は、そういう時間の連続で出来てたのだった。
これからのヒデや新庄も楽しみだし
おまけに自分も楽しみだ(笑)
(もちろんテンメイさんも!!)
ハイ、そしてみずみずしい気持ちで
一瞬一瞬を活きていきます~!
投稿: トマト | 2006年7月 4日 (火) 05時13分
>トマトさん
なるほど、たった1人の卒業式でしたね、あれは。
競技場の中心で、強烈なスポットライトを浴びて。。
急カーブで曲がれないってのが笑えます♪
曲がれないカーブで無理やりハンドルを切って、
スピンさせるなんてのも、今しかできない貴重な体験かも。
ただし、周りを巻き込まないように配慮して。。
自分が楽しみ。少し前までそんな感覚があったけど、
今はどうかなぁ・・ウーン、微妙な所。。
投稿: テンメイ | 2006年7月 4日 (火) 21時01分