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『役者魂!』1&『僕の歩く道』2、軽~い感想♪

面白い!♪ 秋ドラマは想定外の展開が続いてるけど、全くのノーマークだった

『役者魂!』がこんなに面白いとは。。!

期待度No.1だった『のだめカンタービレ』はほとんど笑えなかったけど、この

ドラマは最初からクスクス笑いっぱなし。前クールの『結婚できない男』みたいな

良質のコメディだ☆

           

このドラマ、全くのノーマークだったのは、俳優に花がないし、定評あるドラマの

続編でもないし、役者に焦点をあてたオリジナル作品だからだ。ただ、この日は

雑用がたまってたので、家でテレビをチラチラ見ながら単純作業することに。ロ

ンハーとどっちにするか迷ったけど、一応秋ドラマの初回ってことで『役者魂!』

から『僕の歩く道』までフジテレビに固定。全然マジメに見てなくて、最初はほと

んど音だけ聴いてたんだけど、何か会話がチョコチョコ面白い。すぐ引き込まれ

てしまって、結局大満足で終了。

         

『役者魂!』初回のタイトルは『本能寺海造登場!!』。クドイ! このクドさだけ

でも笑えるな。大げさな名前にビックリマーク2つ、もちろんドラマの題名を変化

させたものだろうけど、何者だよって感じ。藤田まこと演じる本能寺は、実際や

たら笑えるキャラだった。プライド高くて、こだわり強くて、人付き合いが下手。

でもどこか憎めない滑稽さやおバカさを持ち合わせてる、シェークスピア俳優。

このマネージャーに突然抜擢されたのが、烏山瞳美(松たか子)で、これがまた

いいキャラだ♪ 個人的に意外だったのは、松たか子がまだまだ可愛いこと。ベ

テラン女優ってイメージがあったけど、まだ29歳なのか。時々入るナレーション

も感じがいいし、演技もすごく慣れてて、上手いし安心感がある。アイドル女優

梓里奈役で共演の加藤ローサよりも、『のだめ』の上野樹里よりも、地味な洋服

を来た松たか子の方が全然萌えた♪ ま、セーラー服組長や上流女子大生と

比べると微妙だけど、アンミラのコスプレがあるらしいからいい勝負かも。。

    

このドラマ、構造的にも注目される。いわゆる「劇中劇」、つまりドラマっていう

劇の中で、演劇が行われるんだけど、さらに本能寺を始めとする登場人物の

人生そのものが演劇だ。いわば、「劇中劇劇」。それを端的に表してたのが、

本能寺、瞳美、里奈、護(森山未來)、本能寺の子供だと言い張る2人、合わ

せて6人がやたら面白い会話を続けるシーン。ここで6人は、シェークスピア劇

が行われる劇場の舞台辺りに立って、演劇じみた面白さの会話を延々と続け

てる。まさに、劇中劇劇。エライぞ、『踊る大捜査線』の脚本家、君塚良一

       

という訳で、『役者魂!』初回は大満足。ノーマークからいきなり、基本的に週

1本だけのドラマ記事候補に浮上した。ほとんど不満がなかったので、大逆転

も十分ありうる。

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一方の『僕の歩く道』。これももともと候補外だけど、自転車関連ってことで先

週たまたま見て軽く記事を書いたら、想定外のアクセス。秋ドラマのスタートで

もあったし、やっぱり「僕シリーズ」は人気があるんだろう。実際、初回は満足

な出来栄えだった。

   

ただ、今回はあくまで雑用をこなしながらの軽い観賞。しかも、『役者魂!』で

笑いまくった後の自閉症ドラマってことで、イマイチ入り込めなかった。でも、

やっぱりいい作品だとは思う。チョコチョコ、笑いもあったしね。輝明に続いて

みんな行列つくって歩くシーンとか、最後近くの「チクってんじゃねぇよ」とか♪

         

今回のタイトルは「教えて本当の気持ち」。ストレスが加わったせいか、突然

動物園で倒れてしまった大竹輝明(草彅剛)に、そのまま仕事を続けさせるか、

辞めさせるか。もともと単なる2週間の仮採用だし、母の里江(長山藍子)

結局輝明を辞めさせようと決意して動物園へ。辞める挨拶をする場で、輝明

は何も言わずに部屋から出て、持ち場のテンジクネズミの所へ歩いて行く。

そして、先輩から言われた言葉、「大竹さんの担当は、ジンジンです」を繰り返し

ながら、ジンジンを抱く。その姿を見て、幼馴染の都古(香里奈)と里江は、輝

明の「本当の気持ち」は残りたいんだと解釈。一方、先輩は輝明が抜群の記憶

力を持ってることをみんなに明かす。さらに園長も、障害者雇用によるイメージ

アップを考慮。結局、輝明は正式採用された。。

   

ここで重要なのは、このドラマが何も押し付けてないことだ。素直な、あるいは

フツーの見方なら、輝明を温かく見守り続けてきた都古と里江が輝明の「本当

の気持ち」を正しく理解して、ハッピーエンドにつながったって事になるだろう。

でも、輝明は何もしゃべってない「担当」って言葉を正しく理解してたかどうか

も分からないから、実はあの行動は、単にジンジンを「可愛がる」ことを望む

ものだったかも知れないのだ。この場合には、当初園長が言ってたように、

仕事は辞めて、時々動物園でジンジンを可愛がる方が正解になる。それなら、

本人も周囲もストレスがない。。

            

したがって、このドラマは、素直あるいはフツーの見方、または正しい対処

を押し付けてるわけじゃない。実際に起きてるのは、周囲の人たちが色々な

思いを抱きながら、自閉症患者と共に生きてるってこと。つまり、正解を教え

てるのではなく、現実を描写してるのだ。だからこそ、精神科医の堀田(加藤

浩次)も、里江に対して余計なことは一切言わず、表情に出ないストレスに注

意するよう、最低限のアドバイスを与えただけだった。。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

実は、さっきからなぜかパソコンがフリーズしまくで、時間はかかるし怒り

狂うし、ストレスでコテンと倒れそうだ。輝明と違って、美人の獣医さんが温か

く支えてくれるわけでもないので、この辺でもう止めよう。

         

それにしても、黄色を散りばめた自転車(ロードレーサー)との出会いは、今

後どう展開するんだろうか。暗記力とは関係ないし、まさか自転車競技に打

ち込むわけでもないはず。自転車とか妹りな(本仮屋ユイカ)とか上手く組

み込んでいかないと、この先のストーリーが単調になってしまうかも。脚本家・

橋部敦子の手腕に期待しよう。

                    

では、パソコンに激怒しつつ、今日の所はこの辺で。。☆彡

    

cf.自閉症の自転車好き~『僕の歩く道』第1話

   超手抜きつぶやき記事(のだめ・役者魂・僕 etc)

   のだめ3・役者魂3・僕の歩く道4、軽~い感想♪

   輝明のロードバイクについて~『僕の歩く道』第4話

   「ありのまま」という迷宮~『僕の歩く道』第8話

   並行を目指す各々の道~『僕の歩く道』最終回

 

   

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コメント

パソコンなおりましたか?
前回のテンメイさんの記事で、「僕の歩く道」が
自転車がらみだったって言うことが判ったので、今回は見てみました。
黄色×青色のロードレーサーに乗ったおじさんは役者さん??
アイウェアもしたままでの、あの戸惑いの表情を作るには、やっぱり役者さんですよね。。。?
でもなんとなく多摩サイに普通にいそうな感じもしたので(笑)
遠くからでは年齢もわからないけど、あの瞬間で
あれっ!?おじさんだったんだぁ…とちょっとびっくり。
私ったら、若くてかっこいい人を期待していたのかしら。(爆)
予告編のバックに一瞬、輝明とレーサーが並走しているシーンがあったので、来週が楽しみです♪

投稿: トマト | 2006年10月19日 (木) 23時53分

>トマトさん

このコメントを書いてる途中にまたフリーズ。。(-_-メ)
ここ最近不調でしたが、昨日から急激に悪化してます。。

さて、亀田達彦を演じてるのは、ベテラン俳優・浅野和之。
おじさんだけど、渋くてカッコイイと思いますよ。
哲人って感じの顔つきで、知的なレーサー役にピッタシ♪
今後どう自転車を絡めるのか、期待と不安が半々です。
できれば、自転車人気を高めるような使い方をして欲しいな。
レーサーよりクロスバイクでサイクリングする方が、
輝明に似合ってるような気もしますけどネ・・☆

投稿: テンメイ | 2006年10月20日 (金) 00時31分

テンメイさん 

おはようございます。

秋のドラマも一応出揃ったとこですね。
私の中では「のだめ」と「役者魂」がポイント高いです。

「のだめ」では新しくできるオケがどう発展していくかに興味があるし、なんといってもテンメイさんの指摘するごとく
音楽にはかなわないというところがあります。
私の隣りに芸大の声楽家ソプラノさんがいて日夜美声にしびれていて、音大のキャンパスにも魅力があるなあ。

「役者魂」は脚本家が安心。蜷川のシェイクスピアを観に行ったさいたまの劇場が使われているのにも親近感があります。

「僕」も観るけれど、自閉症が仕事とからむので心底見入ることができない部分もあります。でもドラマとしてはよく描かれてると思います。

テンメイさん、何に絞ったの?

投稿: 海苔 | 2006年10月21日 (土) 10時08分

>海苔さん

こんばんは。お久し振りです♪
『のだめ』と『役者魂!』、なるほど。。
『のだめ』は、記事は落選ですけどイイと思いますよ。
ウチの隣からもピアノやヴァイオリンの音が
時々流れて来るんですけど、大して上手くもないのに
耳障りではないんですよね。自然に受け止めてしまって。。

『役者魂!』はポイント高いです。
松たか子も藤田まことも脚本も文句なし!
蜷川、自閉症、ホホーッ。。

さて、今『ひと恋』が終わりましたが、どうしようかな。。。

投稿: テンメイ | 2006年10月21日 (土) 23時56分

テンメイ様、しぼれましたかぁ?

役者魂はいわば文句なしなので
逆に迷うのでは?

レビューまでは及ばなかったのですが
『僕の歩く道』は田中圭が裏切る
・・・ドラマ上は味方になるシーンに
もうワンクッション必要だったかな。
と考えました。

まあ、リアルを優先すると
ああいう唐突さもそれなりに
効くんですけどね。

自閉症は機能障害ですから、
まだ明確なんですが、
心の病はまだまだ迷宮の中で、
発達障害や人格障害にふみこむと
すべてがボーダーラインという気がします。
テルだって少なからずそうなのです。

例の世界の人口サイトで
キッドのとなえる呪文は
「つまり、みんな境界線上にいるのです」
なのです。
65億の狂人の惑星。
ああ、幸せの青い星・・・。
そういう意味で『僕の歩く道』は
しばらく放置したいと考えます。

投稿: キッド | 2006年10月22日 (日) 06時31分

>キッドさん

アレッ、今回はフツーの文体ですね(^^)
って事は、普段は相当意識的に書いてるのかな。。♪

『役者魂!』の出来の良さは全くの想定外。
困っちゃいますネ。。
昔、女子マラソンかな、「落とす理由が見当たらない」って
理由である選手が当選したことがあったのを思い出します。
落とす理由に困るなぁ。。

『僕の歩く道』は、田中圭も含めて、やっぱり
少し甘めの路線なんですよね。
もうちょっとリアルで硬派にして欲しいかな。。
  
心の病の問題は、全てがいまだに曖昧で流動的です。
原因や治療はもちろん、そもそもの診断のレベルで
迷ってるのが実情。
その事は、各種裁判での論争にも表れてるし、
診断マニュアルの変更の歴史にもよく表れてます。
 
やっぱり、100年近く前のフロイトがいい線でしょう。
 「われわれはみな病気である。
  すなわち神経症にかかっている・・・」

投稿: テンメイ | 2006年10月22日 (日) 18時32分

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