鉄平と大介、2人のデスペラード~『華麗なる一族』第6話
「専務、このままではウチはつぶれます。どうしたらいいんですか。
専務、銑鉄供給が止まれば、ウチはつぶれるんですよ」
「夢はつぶさない」
「いや、でも・・・」
「・・・夢はつぶさない・・・」
☆ ☆ ☆
面白かった~~!☆ ドラマも面白かったけど、その後であれこれ調べたり
考えたりする作業が面白すぎて、記事を書くヒマが無くなってしまった (^^ゞ
こんな事は第1話以来のことだ。という訳で、今週は「あらすじ」を別扱いでま
とめるのは省略して、記事の中に組み込んでしまおう。
さて、何がそんなに面白かったのか。大きく分けて、2つある。まずは、久し振
りに経済ドラマの面目躍如で、60年代後半の激動がしっかり描かれてた点
(正しくかどうかは別問題)。万俵家に焦点を絞ってた先週とは大違いだった。
トータルで見れば、メリハリが効いてバランスも取れてることになる。
もう一つ、予想外に面白かったのは、いまや鉄平(木村拓哉)のテーマ曲とも
言うべき、Eagles(イーグルス)の『Desperado(デスペラード)』に関する探求。
本来なら、まずはドラマの根幹である経済的側面から見て行きたい所だけど、
経済の話はウケが悪そうだから、先にデスペラードにしよっと♪
☆ ☆ ☆
デスペラード、このドラマを見るまでは曲も名前も知らなくて、第3話の鉄平&
芙佐子(稲森いずみ)の原点回帰シーンで気になったのが最初の出会いだ。
「ちゃぶ台放り投げ」で有名な辛口ブログで曲名を知ってますます気になった♪
と言うのも、私は『巨人の星』の一徹ファンだからだ。いやいや、そうじゃなくて、
デスペラードという単語は、10代後半の私が好きだった英単語「デスパリット
(desperate)」に似てるからだ。例えば年賀状に「Make a desperate effort!」
(必死で頑張ろう!)なんて書いたりしてたわけ。恥ずかし~~!
思い出話はともかく、デスパリットにつられて、最初「デスパレード」で検索して
たから、ロクな情報が出なくて焦った。おバカかよ! さて、このデスペラード、
邦題は一応「ならず者」となってるようだけど、ならず者ってのは「乱暴・悪事を
働く人。ごろつき。無頼漢」だ(集英社・国語辞典・第一版)。岩波書店・広辞
苑・第4版を見ても、「一定の職業がなく、放浪してゆすりなどをする者」とか、
ロクでもない意味ばかり出て来てしまう。そこからの意味の広がりを考慮する
にせよ、「ならず者」ってのは鉄平のイメージとは程遠い。
こんな時に活躍するのが小学館ランダムハウス英和大辞典第2版。desperado
を調べると、おそらく「desperate」がスペイン語に似た形に変化したものだろう
って説明と共に、「ならず者」に続く二番目の意味として、「(持ち金を超えて賭
けるような)破れかぶれの博打(ばくち)打ち」と書かれている。これこれ! 歌
詞の意味はともかく、『華麗』の鉄平のテーマ曲として考える際には、「破れか
ぶれのばくち打ち」って意味が重要になる。
もともと、「desperate」の基本的意味は「絶望的な」だけど、絶望的ってことは、
裏返しに見ると、何かを「切望して」るわけだし、「必死の」状態でもある。これ
ら3つの意味が、「desperado」の「ならず者」って意味と融合したと考えれば、
「絶望的になりつつ必死に切望するならず者」→「破れかぶれのばくち打ち」っ
ていう意味の変化は理解できるだろう。
ちなみに、イーグルスの『デスペラード』の歌詞は、「君は頑固者でばくち打ち
で感情を失ってるね。君なりの理由があるのは分かるけど、自分自身が傷つ
いちゃうよ。他にもっといい生き方は沢山ある。さあ、心を開いて、周囲の愛
を受け入れてごらん」って感じだ。必要に応じてこの歌詞も思い出して欲しい。。
結局、この記事の題名「鉄平と大介、2人のデスペラード」とは、鉄平と大介
が「絶望的になりつつ必死に切望するならず者」であって、だからこそ「破れ
かぶれのばくち打ち」になってることを示してる。ところで、第一話の記事の
タイトルは「夢見る息子vs現実を見る父」だった。という事は、この間に対立
する2人が同じデスペラードへと変質しているのだ。ドラマ自体か私の視線
のどちらか、あるいは両方が変化したことになる。
その辺りを確認するためにも、ここからは今回のドラマを、経済に中心を置い
て振り返ってみよう。以下、あらすじと解説と感想が入り混じった文章にて。
☆ ☆ ☆
まず、ベアリング社が吸収合併されて契約をキャンセルしたため、阪神特殊
製鋼は大口の顧客を失い、株価は250円から150円まで下落、資金難に
陥る。この話、経済に慣れてない人が聞くとピンと来ないだろうけど、多少慣
れてる者にとってはツッコミ所だ♪
まず、資金難に陥ったのはなぜかというと、信用が低下したからだ。ほとんど
の企業は融資してもらって借金経営してるわけだが、融資する側の金融機関
は、この企業ならちゃんと利子を付けて返済してくれるだろうと信用して金を貸
すことになる。信用というのは複雑で曖昧なものだけど、一番分かりやすい根
拠or表現は、株式会社であれば株価だ。より正確に言うと時価総額(株価×
株数)。かつてライブドアや楽天の騒ぎの時に、時価総額という言葉が乱れ飛
んでたのを思い出して欲しい。
株価が一気に250円から150円になると、時価総額は40%も減ってしまう。
これは、企業の信用がほぼ半減してしまったことを示す。だから、お金を借り
にくくなるし、既にその企業に商品を納入した側からは支払い請求が厳しくな
る。つぶれる前に代金支払えって事だ。入る金が減って、出て行く金は増える。
こうして企業は資金難に陥ることになる(正確には、可能性が生じる)。ただし、
普通は金融機関や他の企業(しばしば競合他社)が助けてくれる。もちろん、
善意というよりは自らの利益のためだけど。。
そこで専務の鉄平は、メインバンクの阪神銀行とサブバンクの大同銀行に頭
を下げて、追加融資を頼むことになる。まさにデスペラード、必死に危ない博打
を続けようとしているわけだ。これは要するに、借金してカジノへ行ったらボロ
負けして、取り返すためにまた借金するってお話。言い訳無用、この世界で重
要なのは結果だ。
残念ながら、鉄平の過去形のモノローグ「この三雲頭取と父との会談から、僕
と父の悲劇は、一気に加速したのだった」と、長くて説明過剰な予告から考え
ると、デスペラード鉄平は博打に負けてしまったようだ。合掌。。『ひと恋』と違っ
て、モノローグが現在形になると共に悲劇が喜劇に反転するようなことは今後
ないだろう。あったら面白いんだけどな。。
ところで、ツッコミ所も書いとくと、まずは契約キャンセルでの違約金はどうなっ
てるのかって話がないこと。特殊な鋼の契約なんだから、キャンセルされても
他に回すのは難しいはず。違約金、あるいはその代わりになるペナルティに関
する法的取り決めもせずに大口契約したの?って疑問だ。
もう一つは、株価下落について。上では極端に単純な話を書いたけど、もちろ
ん実際の株価の動きは超複雑で、投資家や投機家の思惑なんて曖昧なもの
でも大きく動く。まさにデスペラード達がうごめく世界で、いまや主たるプレーヤー
はコンピューターになってるそうだ。いまの話はともかく、阪神特殊製鋼の場合、
大企業ではないから時価総額は知れてるし、新聞の1面トップにベアリング社
との契約が大きく報道された訳だから、大量の買いが入って株価はかなり上
昇したはずだ。そこへ急に契約キャンセルの情報が入ると、株価は大きく下が
るものの、ほとんどの場合は上昇前の株価くらいまでしか下がらない。
つまり分かりやすく言うと、もともと150円の株が250円に上がった後で150円
に戻るだけ。元通りになるだけで、資金難の理由にはならないのだ。倍賞千恵
子のナレーションは説明になってない。そろそろ読者がいなくなるかな。。^^;
さて、会社が苦しくなったから追加融資してくれと頼まれた銀行の頭取が、い
い顔をしないのは当然のこと。北大路欣也の顔つきがいつもムスッとしてる事
とは無関係だ♪ 額の絆創膏は悪影響を及ぼしたかも知れないけどね。結局、
大介の「策謀」によって、一応追加融資は形だけ行われるが、阪神銀行は貸し
た金を一時的に戻してくれと強要して、結局再び貸すことは断った。
これでますますデスペラードになった鉄平に追い討ちをかけたのが、帝国製鉄。
大川一郎(西田敏行)が亡くなったために、通産省からの圧力が無くなり、帝国
製鉄は阪神特殊製鋼への銑鉄供給を6月で止めることにした。裏で阪神銀行
頭取・大介も暗躍してたようだ。高炉の完成予定は10月だから、7月から9月
まで原料なしの状態になってしまう。。
ここもツッコミ所で、視聴者の前に和島所長が突っ込んでくれた。「3ヶ月分の
銑鉄ぐらい何とかできないようだとしたら、企業として問題ですよ」。その通り!
って言うか、「こんな事でつぶれるなんて言ってるようじゃ、脚本として問題です
よ」と突っ込みたい所だけど、まあ見逃すことにしよう。ともかく、阪神特殊製鋼
は金でも鉄でも追い詰められたってこと。
そこで銭高常務(西村雅彦)が鉄平専務にデスパリット(絶望的で必死)な思い
をぶつけたのが、この記事の冒頭のやり取りだ。
ここはすごく象徴的なシーンで、味わい深かった♪ ポイントは、場所が高炉建
設現場であって現在の会社じゃない点だ。「ウチはつぶれる」という銭高に対し、
「夢はつぶさない」と鉄平。この時、鉄平は銭高の向こうにそびえる建設途中の
巨大な高炉を見ている。つまり、今の会社(ウチ)=現実ではなく、未来の高炉
=夢を見ているのだ。それこそが、デスペラード鉄平の最たる博打なのだ。
夢を見続けるために鉄平が立てたデスパリットな計画(小さな博打)は、夜通し
の突貫工事で6月までに高炉を完成させること。開催間近の大阪万博のせい
もあって作業員が集まらなかったけど、ラストシーンになってイーグルスの『デ
スペラード』が助けてくれた。荒っぽいけど人情の厚い沖仲士(船舶作業員)
の玄さんが、BGMと共にやたら大勢の作業員を連れて来てくれたのだ。別に、
腕をひねられて一瞬で負けたからじゃなく、鉄平が命がけで海に飛び込んで、
溺れる仲間を助けてくれた姿が心に響いたらしい。
ネットを見ても、公式サイトのBBSを見ても、多くの視聴者が感動したらしい
あのシーン。私は「作業員が多すぎて日当と夜間手当ての支払いでつぶれる
な♪」と面白がって現実的計算をしてたんだけど、それはともかく、鉄平は小
さな博打に一つ勝ったのだ。ここのキムタクの演技は良かったと思う。また、
『デスペラード』を数秒くらい早いタイミングで流し始めたのも、アレッ?と思わ
せる憎らしい演出で良かった。あれも音楽担当の服部隆之の仕事なのかな。
なかなかテクニシャンだネ☆
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ところで、鉄の問題を切り抜けても、金の問題は残る。その金の問題を鉄平
にもたらした人物、デスペラード大介へと話を移そう。追加融資として一旦振
り込んだ20億を一時的に取り返して、その後は振り込まないなんてのはメチャ
クチャな話で、これまたツッコミ所だ。これで阪神特殊製鋼の経営が傾いたら、
阪神特殊製鋼(の株主)が阪神銀行を訴えてもおかしくない。すると阪神銀行
自体の評価も下がるし、阪神銀行が保有する阪神特殊製鋼の株の時価評価
も下がってしまう。さらには、こんなメチャクチャな銀行からは、企業の側もな
るべく金を借りたくないだろう。阪神銀行の株主も黙ってないはずだ。
という訳で、脚本が悪いのか、原作が悪いのか、現実社会が悪いのかビミョー
だけど、とにかくメチャクチャなのだ。それでも視聴者としては、与えられたもの
をそのまま受け止めるしかない。要するに、それだけ大介はデスパリットな状
況に追い込まれてるわけで、息子だけでなく父もデスペラードになってるのだ。
少なくとも第1話あたりの大介は、ここまで「ならず者」ではなかった。ちゃんと
現実を見ながら対策を取ってたはずだ。
大介を追い詰めたのは、大蔵省と社会状況と時間だ。大蔵省銀行局の太平
洋ベルト銀行構想は、5行のうちの1行にすぎない阪神銀行の存在を、吹き
飛ばしてしまう可能性がある。また、ベアリング社も吸収合併されたように、世
界的に業界再編の動きが加速している。この激動の時代の中、第1話から第
6話にかけて丸1年間もの時間が経過してるのだ。。
こうして、デスパリットな事態に追い込まれた大介は、鉄平を悪用して大同銀
行頭取・三雲(柳葉敏郎)をだまし、5位の大同銀行を飲み込むことを思いつく。
鉄平を人間的に信用している三雲の甘さに付けこむ狙いで、三雲が言うのと
は別の意味で、鉄平には「それだけの価値がある」ことに大介は気付いたのだ。
このシーンの台詞のリフレインは、ちょっとしつこかったかな。大きなカマキリ
に小さなクモが襲い掛かる映像も、もうちょっと短くして欲しかった。まあ、大き
く見ればまずまずのシーンではある。
大介の狙いは、大同銀行の内部対立を利用するもの。大同の役員会16人
のうち、三雲頭取も含めて日銀派は5人だけ。あとは綿貫専務(笑福亭鶴瓶)
率いる生え抜き派だ。そこで、まず綿貫の娘婿が経営するアサヒ石鹸(?)に
融資を約束すると共に、綿貫の希望を聞きだす。どうやら、ポストさえ準備し
ておけば、阪神銀行が大同銀行を飲み込む策謀に手を貸してもらえそうな雰
囲気だ。大介が阪神特殊製鋼をつぶして、そんな会社に追加融資してしまっ
た三雲ら日銀派の責任を綿貫が追及して実権を奪い取り、阪神銀行との屈
辱的合併に同意した上で、自分たち生え抜き派はそれなりのポストをもらう。
ウ~ン、一応筋は通ってるけど、阪神銀行は1つランクアップしたとはいえ、
まだ9位。5位の大同を飲み込むのは、日銀さえ敵に回す「破れかぶれ」の
計画で、大亀専務(武田鉄矢)も美馬(仲村トオル)も相子(鈴木京香)も驚い
ていた。一応、二子(相武紗季)と佐橋総理の甥・和也を閨閥結婚させて、日
銀を黙らせるって話にはなってるけど、まだ話がかなり強引で、まるでドラマ
や小説みたいだ♪ これをリアルに見せるのが、来週以降のスタッフ&キャ
ストの腕の見せ所だろう。期待してるから、皆さん頑張って!
☆ ☆ ☆
残念ながら、そろそろ時間だ。今回は書くことがあり過ぎて、ここで止めるの
はちょっと心残りではある。あと1本長い記事を書くだけのネタはあった。特
に、銀平(山本耕史)は興味深い♪
でも、デスペラードでも理想主義者でもない現実主義者としては、フィクション
や趣味の世界とはこの辺でお別れして、実生活に戻るとしよう。
ま、実生活の方がデスパリットなんだけどネ。ではまた。。☆彡
☆ ☆ ☆
P.S.今週のささやかな笑いは2つ。寧子(原田美枝子)の「良かった~♪ こ
れで仲直りというわけですよね」っていうトボけた台詞と、玄さんの素早
い「イタタタタ!」。バラエティのコントかよ!
でも、むしろラストのエキストラの大行列の方が面白かったかな♪ ドラ
マ作りとしては正解だろうけど、個人的にはちょっと泣けない。って言う
か、泣く気になれない。。
それにしても、本格的ドラマって大名行列が好きだな。『白い巨塔』にせ
よ、『医龍』にせよ、『水戸黄門』にせよ。。(そりゃ違うだろ!)
P.S.2 鉄平が海に飛び込んだシーン、ふと『たったひとつの恋』のヒロト(亀
梨和也)を思い出した。この2人、あるいは2つのドラマを比較する
記事なんてのも面白そうだな。ま、ドラマの視聴者層はかなり違うみ
たいだけどネ。。
P.S.3 そろそろ、キムタクが一人二役で敬介じいさんに化けて、笑わせて
くれないかな。思い切り下手クソなメイクを希望♪
あと、敬介じいさんをパロって「料亭の女の身体はマシュマロのよう
に白くて柔らかだな」とか言いつつ芙佐子を抱くってのもいいかも♪
(ファンにとっては冗談になってないのかな。。)
P.S.4 多分、ホメる人がほとんどいないだろうから、ウチでホメとこう。エラ
イぞ、芥川東京支店長! しっかり仕事して、表面的に切り捨てら
れても先を見据えてグッと我慢する辺り、成熟した大人の社会人だ。
しばらく倉庫で昼寝してれば阪神銀行本店で役員になれるよ、多分♪
ちょっと演技は未成熟だけどネ。。
P.S.5 来週は芙佐子の出生がバレると共に、早苗(長谷川京子)とバトル
かな? もう終盤だし、短めにして欲しいもの。相子さまのバトルなら
長めでもOK♪
P.S.6 先週、絶対にあり得ないと否定した鉄平の誤射。今もあり得ないと
確信してるけど、原作の対応箇所を読むと、一応あり得る話になっ
てた。つまり、「あり得ない」のはドラマの脚本&演出だ。詳しくは、
第5話の原作記事を参照のこと。
P.S.7 今週もまた、Yahoo!のクローラーに素通りされてしまったようだ。。
検索ロボット君、しっかり働いてくれたまえ!♪
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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コメント
ヤア!
こりゃまたすごいレビューで恐れ入りました♪
。。。って、まだちゃんと読んでないけど(笑)
>「ちゃぶ台放り投げ」で有名な辛口ブログ
ちょーっとちょっと!これ私?(爆)
でも、デスペラードを取り上げてくれるなんぞ
やっぱ違うな~
ちょっと夜にまた来るからさ。。。一旦送信!
じゃ、夜に!♪
投稿: アンナ | 2007年2月20日 (火) 12時29分
テンメイさん、こんにちは!
まずは、一周年への祝辞をいただき
嬉しい限りです(⌒-⌒)
どうもありがとうございました<(_ _*)>
かなりマイペース派なので
見捨てずお付き合い下さる方が、ホントに有難いです。
(ネット以外でも同じなんです、、笑)
こんなヤツですが、良かったら
引き続き、よろしくお願いします!
ドラマの方ですが
デスペラードにそんな深い意味があったとは
驚きです(⌒▽⌒;)
今回は、鉄平が水も滴るいい男になったり
団体が出現したりで
う~む、、ちょいと恥ずかしかったです(⌒・⌒)ゞ
鉄平の人物像が、、どうもね(;^_^A アセ
経済部分との違和感を感じてしまいました。
でも、この先は気になりますよ~。
投稿: ルル | 2007年2月20日 (火) 14時56分
すごいなぁ。自分は全く興味の無かった60年代の経済ドラマの激動って・・・それで2日もかかったのね・・・。
まぁあの曲はいいと思うけど♪
やっぱり溺れた人を将軍が助けるのが良かったかなぁ!!
投稿: お気楽 | 2007年2月20日 (火) 18時41分
アンナ再び。。。
こんばんは
興味深く拝見しましたとも。
デスペラードに絡めて感想書くなんて誰もしてないと
思うよ。すごいよね!どうしたら、そうやって楽しめるのか?でも、たっ恋の時に、ドラマをこうやって楽しむのもアリだなって思わせてくれた人。
周りの評判に左右されるのではなくて、自分の視点から
楽しんむのが一番だなって。
今回は私も面白かったよ。
最後の大行列と目を潤ませる木村君には引いてしまったけどね(苦笑)阪神銀行と阪神特殊製鋼が今後どうなるのか?
ワクワクしてきた。
この原作本、昔読んだの。
なんせ2時間電車に乗って通勤してた時期があってね。
簡単な本だと2日で読み終えちゃうので、あえて難しい本を読んだのよ。なのでストーリー知ってるし。
だから一番不幸なのは大介だよ(笑)じゃ、また!
投稿: アンナ | 2007年2月20日 (火) 20時59分
>アンナちゃん
「ヤア!」って、薙刀の練習じゃないんだからさ♪
「エイ!」とでも返しとこうか♪
やっぱキムタクのテーマ曲関連だと違うネ!
職場と自宅で2回も書き込んでくれたのか。エライ☆
アンナちゃんのために頑張って書いたかいがあったわ(ウソ♪)
アレッ、大名行列だけじゃなくて木村君にも引いたの?
あぁ、ウチじゃなきゃ書けないわけネ^^
いいよ。本音を書きたくなったら、いつでもおいで♪
そうか、2時間通勤で国語力きたえたのか!
よくウチの記事なんか読んでるよなってのが、
アンナ七不思議の一つだったんだけど、やっと解決したわ(^^)
一番不幸なのは大介。。ウ~ン、1割くらいはホントだな。
ネタバレのお仕置きで、久し振りにお尻ペンペン!☆
>ルルさん
あらためてドラ☆カフェ1周年おめでとうございます☆
マイペースと言いつつ、今回は早いですネ♪
ルルさんペースでのんびりして下さい。
シュールな首を目の前に置いて、足ツボ押しながら^^
デスペラードの話、マニアックでいいでしょ!
ここ最近だと一番満足できる出来かも。
読者はごく一部しか満足しないだろうけど。。(^^ゞ
水も滴るいい男。。上手い! 座布団1枚☆
団体。。面白い! あれは半ばギャグでしょ♪
泣けなくもないんだけど、ベタ過ぎるし人数多すぎ!
でも、デスペラードはいい曲ですネ。メロディも歌詞も。。☆
>お気楽さん
このドラマ、まだダメですか?(^^ゞ
今回なんて面白すぎましたけどネ♪
デスペラードはOKなんだ!
将軍が救助って、凄くいいかも。
日本中で「淡水魚だろ!」って突っ込むわけネ^^☆
投稿: テンメイ | 2007年2月21日 (水) 02時15分
テンメイさん、こんばんは。
毎度、遅くに、以下略。
今回、みなさん、面白かったとおっしゃってますね。私は面白くなかったんだけどなあ。冒頭から少しはすごく良かったんだけど、三雲さんが出てきて一気にテンションが下がりました。それから後は登場人物の皆さんについていけず、最後まで終わってしまいました。
私はどちらかというと大介パパの視点で見ていたので、今回のパパにはついていけなくて、ダメだったんでしょうかしら。
こういう大介パパを面白がらないといけないドラマなんでしょうが、なんか、ダメみたいです。
鉄平くんもヒーローやっちゃってるしねえ。
前回、芙佐子さんになってめちゃくちゃして、おもいきり鉄平くんに憎まれたい、なんて書いたんですけど、今回の鉄平くんだと、いいです。遠慮します。ぎりぎりで追い詰められてどうしようもない、ってのがいいんです。こうね、身もだえするような感じが欲しいのです。今回唯一萌えたのは、心臓マッサージをしているところです。髪がぬれてて色っぽかったわ。泳いで助けるところはなにも感じませんでした。
しかし、デスペラードにこのような深い意味があったとは驚きですね。テンメイさんの解説だとすごいドラマだなと思うんですけどね。
後、4回ですか。正直もうどうでもいいかな、なんてちょっと思ってしまう。どうにでもしてって感じなの。まあ、ラストが気にはなるので、がんばって見ますけど。
投稿: youko | 2007年2月21日 (水) 21時41分
テンメイ様、こんばんは。
キッドの座右の銘ファイルに
「絶望は愚か者の結論である」
というのがあるんですけど
絶望者という言葉もなかなかに含みがありますね。
デスペラートなら絶望的なという意味があり、
デスペラードなら絶望的な者ということになるのですが
それを「ならず者」とすると
なんか「かっこいい」わけですよね。
絶望的な者がなぜ、かっこいいのか?
それは絶望しているのが本人ではなく
周囲の人、たとえば親だったりするからなのでは・・・
と思うわけです。
「お前には絶望したよ」と親に言われたもの。
それがデスペラードなのですから。
まあ、親に絶望されるくらいだから
「やんちゃ」で「勝手気まま」の可能性大です。
これはある意味・・・「かっこいい」わけです。
博打打(ギャンブラー)にあこがれる若者は
不滅ですから。
だからデスペラードとは親不孝者なのですね。
さて、ならず者の意味を考えて見ましょう。
生り物なら果実です。
つまり、実りなきものがならず者なのです。
成るか成らぬかなら、成功しないもの、つまり失敗者。
為るか為らぬのかなら、流れ者、つまりフリーターです。
つまり、ならず者とはモラトリアムなのですね。
ドラマは空虚なものと言われれば
それまでですが
このノリで押していくと「華麗なる一族」で
それをやる意味があんのかよ・・・
という恐ろしい本質にたどりつきますが
いや、不可能にチャレンジすることこそが
ならず者の存在意義でしょうが・・・。
と思うことにします。
絶望的な状況なのに望み(夢)を捨てない。
これぞデスペラードですからね。
なにしろ、借金は雪ダルマでも
この大穴がくればなんてことはないのさーの世界。
そして大穴が来ることだってありえないことじゃありません。
でも大穴が来てもさらに大穴につっこむのが
デスペラードというものですからねぇ。
・・・おっと競馬に興味のないテンメイ様に
このたとえはまずかったかぁ。
しかし、まあ、絶望的状況にあえていどむ・・・。
まあ、昔ながらのヒーローの条件ではありますけれども。
二人の無法者にはさまれた小市民的な弟が
実は一番のデスペレードなのかもしれませんよ。
投稿: キッド | 2007年2月22日 (木) 05時02分
>youkoさん
こんばんは。毎度どうも♪
三雲さんバッシングが続きますネ^^
僕も3割くらいは大介パパを見てますよ。
「今回のパパにはついていけなくて」ってことは、
前回まではついていけてた訳ですよネ。
それはどうしてなのかを、自分で考えてみれば
面白いんじゃないですか。
それもまた、ドラマの楽しみ方の一つでしょう。
僕は大介を優しく見つめてるんですよ。
いや、別におじさま趣味じゃなくてネ♪
現実主義者からデスペラードへと、
微妙ながらも決定的な変質を生じつつある、
哀しい一人のトップ=父=息子=男=熟年。。
銀平は「策謀」とか呼んでて非難してたし、
ネットを見渡しても、銀平が良くて
大介は悪だという論調が目立ちます。
必ずしも間違ってませんが、そこから
一歩先のレベルへ自分で進むことの方が
大切だと思ってます。
大介がメチャクチャやってる事については
記事本文で書いてますが、もしそれが
違法か不可能な行為なら脚本(or原作)のミス
でしょうから、視聴者側で無視すれぱいい。
ノイズが入って画面が乱れただけのことで、
そこを飛ばして自分で前後をつなげば問題ありません。
一方、それが適法なら、策謀と計画の違いはビミョー。
辞書的な違いは、人を騙すか騙さないかですが、
適法の範囲で騙すのなら、スポーツや武道の
フェイントと同じ事。むしろ騙される方が悪いでしょう。
剣道で面を打つと見せかけて胴を打つことと、
融資すると見せかけてしないこと。
どちらも立派なテクニックでしょう。
適法かつ可能ならばネ。。
裏で密談するのが感じ悪いって言うのなら、
このドラマ全体が否定されるはずです。
そもそも三雲の天下りも密談だし、
鉄平と大川一郎も密談。密談だらけです。
息子の会社をつぶして自分の会社を守るのは
やり過ぎだという考えは、経済的に妙な話です。
と言うのも、記事にも書きましたが、息子の会社が
つぶれれば、自分の会社も損をします。
つまり、2つの会社は万俵財閥としては一体。
しっぽを切ってまで必死に逃げるトカゲに対して、
やり過ぎだとは言わないはず。
むしろ、一つの生物の巧みな行動でしょう。
さらに言えば、しっぽが逃げないのが悪いのです。
じーっと破滅を待ち続けるしっぽ。哀しい存在。。
ところで、萌えシーン。髪がぬれてて色っぽい。。
うーん・・ローション塗って妖しく光るグラビア画像に
男が萌えるようなもんなのかな。
男って言うより、僕と言うべきかも(^^♪
>キッドさん
いつもながら、刺激的なコメントどうもです☆
生産的対話の創造を目指して、気合が入るところです♪
「絶望は愚か者の結論である」という時、
絶望を最終的結果としてとらえてるんじゃないでしょうか。
それは絶望の極端な形であって、フツーはむしろ、
絶望とはプロセスだと思います。
つまり、その時点で絶望的になっていることを表す言葉。
この状態は、一連のプロセスの次の段階へと
つなぐ過渡的なものであって、少なからずの場合、
ポジティブなものにつながっていくと思います。
したがって、「絶望は賢者のプロセスとなり得る」を
テンメイの座右の銘ファイルに入れたいと思います。
いま作ったばかりのファイルですけどネ♪
「ならず者」のかっこよさというのは、
かなりの部分が「強さ」から来るものでしょう。
乱暴したり、ゆすったりするのは、
悪い事とはいえども強さの表れ。
フツーの社会から孤立して生きるのも、
ある意味で強さの表れです。
これをかっこいいと感じるのは、
自分が持たない強さへの空想的な憧れでしょう。
そこには、ならず者の「弱さ」を見ない、
あるいは見れない、という条件が必要だと思います。
結局、残るのは「若者」が大半でしょうネ。。
デスペラードの絶望は、誰が絶望するのか
という問題は、ハイレベルですね。
単に語源的に考えるだけでも専門家の論文クラスでしょう。
僕は直感的に、「卵が先か、鶏が先か」という
ナゾナゾを思い出します。
周囲の絶望が先か、自らの絶望が先か。。
ナゾナゾ遊びはいくらでも可能でしょうが、
要するに前後関係は曖昧。
明確なのは、現実には卵も鶏も両方同時に存在するってこと。
ただし、これらは他者と自分を分ける西欧的思考であって、
分けない東洋的思考ならば、そもそも「誰が」という
問い自体が消滅するでしょう。。
競馬は知識ゼロに近いんですけど、
「大穴が来てもさらに大穴につっこむのがデスペラード」
って話はよく分かります。
ただ、競馬はともかく一般的には、
「大穴が来たらデスペラードを止める」ことも
あるんじゃないですか。
例えば、大成功した投資家が、投資を止めて
社会福祉に向かうって話は実在しますよね。
大介なら、止めそうな気がするんですよ。
鉄平だと、さらに大穴につっこみそうですけど^^
2人のデスペラードに挟まれた銀平、
来週デスペラード仲間に参加しそうです。
それを止められる人間が誰もいないところが、
彼の絶望的なところでしょう。
原作だと、いい線いってる人間がいたようですけどね。
銀平の爆発、鉄平の夢の爆発、来週も楽しみです☆
投稿: テンメイ | 2007年2月23日 (金) 01時58分