女王シャラポワ、杉山愛に逆転勝ち☆
最近はテニスをする機会も見る機会も激減してるものの、テニスファンとしては
やっぱりこのカードは気になる。東レ・パン・パシフィック・テニス準々決勝、シャ
ラポワvs杉山愛! もともと放送予定にはなかったようだが、杉山が意外にも
勝ち上がって来たので、急きょ夕方16時からの放映が決定。シャラポワが勝
つに決まってるだろうとは思いつつ、録画をセットして、ネット情報その他は見な
いようにしてじっくり観戦した。「緊急放送!」っていう大げさなテロップがちょっと
笑える。また、パン・パシフィック・オープンの略で「ppo」のロゴがあちこちに登
場。こんなの、前からあったっけ? ま、いいけどネ。。
東レと言えば、やはり去年のシャラポワvsヒンギスの試合を思い出す。現役
復帰した元女王が、見事な技で勝利を収めた試合は感動的で、すぐ「復活ヒ
ンギス、シャラポワを撃破!」と題して記事をアップしたら直ちに大量のアクセ
スが入ったのをよく覚えてる。ヒンギスは優勝こそ逃したものの、その後も順
調にランクアップ。完全にトッププレーヤーへの復帰を果たした。
一方のシャラポワは、06全英ベスト4、全米優勝、07全豪準優勝で、ロシア
人初めてのWTAランク1位を獲得。まだ19歳で、モデル並みのルックスとスタ
イル♪ 全豪の決勝こそセレナに負けてしまったものの、早くも人生の絶頂期
と言っていいだろう。
今大会、順調に行けばこの2人が決勝でぶつかることになる。凄く楽しみだ☆
杉山愛というプレーヤーには、日本のテニスファンなら誰もが敬意を表してる
だろう。既に31歳、引退してて当然の年齢なのに、いまだにWTAランク26位。
選手としては小柄な163cmの身長で、必死に走って打つ姿は、いつ見ても感
心してしまう。ただ、やっぱりシャラポワとの試合だと、シャラポワに目が行って
しまうのは仕方のないことか。。♪
☆ ☆ ☆
さて、満員の東京体育館で始まったこの試合。シャラポワのウェアは、上が白
で下が黄色のスコート。イマイチ華やかさが足りないけど、やっぱり飛び抜けて
美しい☆ 解説は杉山とも仲のいい伊達公子。伊達は選手時代と比べるとすっ
かり丸くなって、公私共に順調そうだし、マラソンにまで挑戦して実績を挙げて
いる。これまた、見事なアスリートで、しゃべりも随分上手くなって来た。
試合は、第1セットから波乱含みの展開。まず第2ゲームの最後、線審がアウ
トのコールをしたので杉山が追わなかったら、主審がインの判定。怒った杉山
が「No!No!No!No!」と猛抗議。結局認められず、シャラポワがラブゲー
ムキープして、次の第3ゲームもブレーク、ゲームカウント2-1。ところが、ここ
から杉山が頑張る。って言うか、シャラポワのサーブが不調続きのようで、ファー
ストサーブの入りが悪いし、セカンドは力無く入れるだけだし、ダブルフォールト
も多い。結局、杉山が第6ゲームをブレークバック、第10ゲームもブレークして、
何と第1セットを6-4で取ってしまった。
日本人選手がツアーで世界No.1に勝ったことは過去一度もないらしい。ひょっ
として、と思いたいところだけど、放送時間が気になった。55分番組なのに、既
に30分近くも使ってる。杉山が2セット連取というのは考えにくいので、第2セッ
トをシャラポワが簡単に取るんだろうと想像してたら、まさにその通り。カットしま
くりの放送で、アッと言う間にシャラポワの6-0。これで1セットオール。生放送
じゃなくて編集後のテニスの試合ってのは、これだからイヤだ。。
こうなると、もうシャラポワが勝つのが読めてしまう。と言うのも、もし第3セットを
杉山が取って勝ったのなら、当然第3セットの放送時間を長く取るはずだ。とこ
ろが、もう15分ほどしか残ってない。と言うことは、シャラポワがあっさり逆転勝
ちしたんだろうな、と思って見てたら、全くその通り。相変わらずサーブは不調
だけど、ファーストが入ると強烈だし、ストロークの強打も杉山の比ではない。
あと、伊達も言ってたのは、メンタルの強さ。シャラポワは好調じゃなくても決し
てラケットを投げたりせず、冷静な前向きさを最後まで持続する。テニス選手の
中でもかなり飛びぬけた精神力だ。フェデラーには負けるかも知れないけどネ。。
結局シャラポワは1ブレークを許しただけで、残りのゲームを全て奪って6-1。
セットカウント2-1で、杉山も時々いいプレーで場内を沸かせてくれたけど、内
容的にはシャラポワの圧勝に近かった。これが世界No.1の実力というものか。
こうなったら、決勝でヒンギスと戦って欲しいもの。ちなみに今日のヒンギスは、
6-0、6-1の圧勝。もしこの2人がぶつかったら、シャラポワに見とれつつも、
ヒンギスを応援する。あのテクニカルなテニスは、今のテニス界で新鮮だ。
と言うわけで、日曜の決勝を楽しみに待とう♪
☆ ☆ ☆
P.S.勝ったシャラポワ、一応投げキスやリップサービスで愛想を振りまいてた
けど、あまり嬉しそうには見えなかった。試合内容に不満だからか、それ
とも、ホントの笑顔は優勝までお預けってことか。。
P.S.2 セットの合間の「オンコート・コーチング」というものが実験的に行われ
てた。コートの上で、選手とコーチが話すもので、杉山のお母さんがか
なり細かく喋り続けてるのが興味深かった。非常に珍しい映像だと思う。
ただし、シャラポワのポストマッチインタビューには、「全面的に賛成は
していません」と書かれてた(公式サイト)。
| 固定リンク | 0
「スポーツ」カテゴリの記事
- 人気女性騎手(ジョッキー)藤田菜七子がスマホ不正使用で突然の引退、まだ27歳、本当の理由は?&7km走(2024.10.12)
- 2024パリ五輪、スローガンはフランス語の掛け言葉「五輪を広く開こう=目を大きく開いて世界を見よう」~雨の開会式の感想(2024.07.27)
- ヒトラーのベルリンからミュンヘン五輪のテロへ、ドイツ、ユダヤ(イスラエル)、パレスチナの対立の歴史~NHK『映像の世紀』(2024.07.23)
- 大谷翔平の日本語会見と新・通訳アイアトンの英語訳、賭けの送金をめぐる微妙な違い2ヶ所&長めの出張終了(2024.03.27)
- 大谷翔平の通訳・水原一平氏の当初の英語インタビュー核心部、賭博の借金のネット送金について(ESPN、BBC、直後に撤回)(2024.03.22)
「テニス」カテゴリの記事
- テニスの全仏オープン2023、女子ダブルス失格後に混合ダブルス優勝!、加藤未唯の英語スピーチと和訳&プチジョグ(2023.06.09)
- 上皇さまが皇太子時代、美智子さまと出会って恋愛・結婚された、軽井沢会テニス・トーナメントの試合(昭和32年、1957年・夏)(2022.12.25)
- テニスの大坂なおみが3ヶ月ぶりの記者会見で涙、「いじめっ子」(bully)記者?の質問と応答の英語全文&日本語訳(2021.08.19)
- 大坂なおみのツイートの「depression」、診断がない時点で「うつ病」と訳すか、「うつ」「うつ症状」か(2021.06.03)
- 大坂なおみの全米オープンテニス優勝、セリーナの発言(英語原文と和訳)&12km走(2018.09.10)
コメント