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PASMOとSuicaのビミョーな違い

首都圏の交通ICカード・PASMO(パスモ)、売れすぎで販売制限!

昨日の昼ごろ広がったこのニュースは、ウチのブログにも影響を与えた。ロー

カルな話題で恐縮だけど、再び記事にしておこう。

   

昨日、帰宅後にブログのアクセス解析を見ると、妙にアクセス数が多かった。午

前中にアップしたスポーツ記事は、またココフラッシュ(ココログの新着記事紹介)

に無視されたし、春ドラマの記事はまだ書いてない。『ロミオとジュリエット~すれ

ちがい~』の記事も、既にアップから3日経過してる。

      

と言う訳で、何の記事にアクセスが集中したのかなと思って調べたら、前日の晩

にアップしてた『モバイルSuicaとモバイルPASMO』だった。メジャーなサイトに

パスモ販売制限のニュースが載って、関連ブログの一つとして、たまたまタイミン

グよくウチの記事が載ったためらしい。モバイルPASMOなんていう、ありそうで

ないものをタイトルに使った記事だから、検索はある程度入ってくるだろうなと思っ

てたけど、予想外の展開だった。

     

          ☆          ☆          ☆

3月18日開始のPASMO、400万枚用意したのに、4月9日で既に300万枚

突破。追加注文の納品は7月以降だから、定期券などを除いてとりあえず販売

停止とのこと。当然、今後は私鉄・地下鉄・バス陣営のパスモの代わりに、JR

東日本陣営のSuica(スイカ)を買う動きになるだろう。新登場のパスモだけで

なく、以前からあるSuicaも、JR・私鉄・地下鉄・バスを利用可能になったのだ

から。でも、共に非接触型ICのFeliCaを使用する2つのカードが、ホントに同じ

なのかどうか、気になる人も少なからずいるはずだ。

      

結論から言おう。今現在、PASMOとSuicaは、ほぼ同じだけど、少し違う。

両者はあくまで「似て非なるもの」。ビミョーな違いがあるのだ。

そもそも、今回の両者の動きはあくまで「相互利用開始」であって、「一本化」

ではない。だからこそ、各種マスメディアにも公式サイトにも、今回のPASMO

販売制限を伝える際に、「Suicaでも同じこと」というような表現は使ってない。

たとえば朝日のサイトには「スイカでも私鉄・地下鉄に乗ることできる」という

ビミョーな表現が使われていた。これはもちろん、「一応乗ることできるけど、

全く同じというわけでもない」という意味を含んだ表現だ。

    

そこで、簡単かつ大雑把に現時点での違いをまとめてみよう。細かくて正確な話

はとても網羅できないし、ネットを見渡しても見当たらない。最終的には、参加し

てる59の事業者に個別のケースを問い合わせるしかない。この事を大前提とし

て、違いをおおまかに挙げてみる。

        

 近畿圏、仙台、新潟、新幹線定期券、グリーン定期券はSuicaだけ。

 販売・再発行・登録変更・払い戻しなどの諸々の手続きの場所が違う。

 私鉄だけの定期はPASMO、JRだけの定期はSuicaしかダメ。また、

  私鉄(地下鉄)─JR─私鉄(地下鉄)というような、JRを挟み込む区間

  での定期券の場合、Suicaではダメで、私鉄(地下鉄)に問い合わせる

  という形になる。

 チャージ(入金)についても、現金にせよクレジットによるオートチャージ

  にせよ、違っている。

 双方のHPやパンフレットを詳細にチェックすると、あちこちに「くわしく

  は各事業者にお問い合わせください」というような話が出てくる。つまり、

  わりと簡素なPASMOのサイトだけでなく、頑張ってるJR東日本のサイ

  トでさえフォローし切れないほど、個別のケースがあると想像される。。

    

          ☆          ☆          ☆    

ちなみに前の記事で、私にとってはまだ存在しない「モバイルPASMO」がベスト

だと書いた。モバイルかどうかはともかく、私がSuicaよりPASMOを選ぶ理由

をあえて一言でまとめるなら、「事業者数」だ。現在の情報によると、Suica陣営

はわずか5なのに対して、PASMO陣営は54(鉄道23、バス31)もある。今は

まだ相互利用開始直後だし、広範囲にわたってしばらく利用することを考えれば、

10倍以上の事業者が所属する側を選ぶ方が何かと無難だと思う。

    

結局、事業者の違いから諸々の手続き場所の違いや定期の問題も生じるし、

売れ行きの違いも出てくるわけだろう。実際、相互利用開始以降、前からあっ

たSuicaの販売増加分だけを計算すると約30万(NIKKEI NET参照)なのに

対して、PASMOは約300万。10倍の開きは、目新しさだけでは説明しにくい。。

    

もちろん、かなりの人にとってはPASMOの代わりにSuicaで十分だろう。つま

り、「自分にとっては同じ」という人は多いだろう。でも利用者全体を見渡すなら

ビミョーに違う。最終的にはケース・バイ・ケース。個別の情報から、自分で判断

するしかないはずだ。

したがって、この記事の締めくくりに、こう書いておこう。

      

   あらかじめ公式サイトやパンフをお調べの上、

   「くわしくは各事業者にお問い合わせください」。

   最終的には、ご自身で判断してください♪

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受信: 2007年4月12日 (木) 16時26分

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