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『プロポーズ大作戦』続編とノベライズ本の結末について

春ドラマで1番人気だった『プロポーズ大作戦』も、昨夜で全11回終了。視聴

率は今現在まだ見当たらないけど、20%行ったか行かないかビミョーな所。

今後の発表に注目だけど、平均視聴率も全体的評価もまずまずだったのは

確か。フジテレビの看板番組・月9として、合格点だろう。

 

ただし、最終回の出来を視聴者がどう評価するかは別問題。特に桑田佳祐

の『明日晴れるかな』が流れた直後、本当の意味でのラストシーンは、ちょっ

と意表を突くもので、かなり見方が分かれると思う。

 

事実だけを書くなら、終了から現在までの丸1日で、「プロポーズ大作戦 続

編」の類の検索が27件入ってる(27人ではない)。Yahoo!で約115000

件中の1位にランクされてることを考えると、この検索数は必ずしも多いとは

言えない。でも、わざわざ検索まではしてない人をも考慮すると、そこそこの

数の視聴者が早くも続編を望んでるのは確かだろう。

 

ところで、Yahoo!でヒットするウチの記事ってのは、ノベライズ本『プロポー

ズ大作戦 もしもあの日に戻れたら』購入の速報記事であって、続編のこと

など書いてない。だから、ハズレ検索に近いことになる。これは別に私のせ

いじゃなく、検索ロボットが勝手に、『クロサギ』続編の映画化に関する記事

とゴチャ混ぜにして処理しただけのこと。

 

ただ、結果的に見ると、『プロポーズ大作戦』続編と、ノベライズ本や『クロサ

ギ』続編とを一緒に考えることは、決して無意味じゃない。そこで、本来の最

終回記事を書く前に、この辺りの問題について簡単に考えてみよう。

 

 

          ☆          ☆          ☆    

フジ『プロポーズ大作戦』とTBS『クロサギ』の共通点は、ジャニーズの人気

アイドル山下智久主演で、ラストがハッキリした終わり方になってないこと。

相違点は、継続中の原作の有無だ。より正確に言うなら、ドラマ化が未完の

原作の有無ってこと。

 

私は『クロサギ』に対しては、続編がないとおかしいということをちゃんと書い

たし、その後も考えを変えてなかった。個人的には、原作マンガの連載が続

いてることなど全く気にせず、ドラマだけを見ての判断だった。全然、話が終

わってないからだ。でも制作側としては、原作が続いてる方が続編を作りや

すいのは当然のこと。ストーリーが既に出来上がってるし、マンガの読者が

テレビの前や映画館へと来てくれる。コミックと合わせた宣伝も効果的だろう。

 

それに対して、『プロポーズ大作戦』には継続中の原作がない。その点だけ

でも、続編を制作するのに不利な状況だ。さらに重要なのは、あれで内容的

に完結したと見れないこともないってこと。ケンゾー=岩瀬健(山下智久)

プロポーズが結局挫折したかに見えたところに、意表を突いてレイ=吉田礼

(長澤まさみ)のプロポーズが現れて、めでたし、めでたし。こう見れないこと

もないわけだ。だから、続編がなくてもおかしくない、と言うことは可能だ。

 

でも、2人の結婚はもちろん、キスも抱擁もないラスト。おまけに、礼から健へ

の語りかけも、全く映し出されてない。もちろん、新郎・多田哲也(藤木直人)

や結婚披露宴がどうなったのかも、他の仲間3人も、置き去りのまま。妖精

(三上博史)はともかく、結婚式やご両親の実家のビデオも完全に忘れられ

ている。主題歌の題名を真似て言うなら、「明日みんな幸せかな?」っていう

疑問形で終わったようなもの。ソクラテス=根津重人(渡部豪太)なら「人生

とは永遠に続く問いかけなのだ」とでも言う所かネ♪ ともかく、続編があって

もおかしくないとも言えるだろう。

 

ちなみに、この記事を書いてる今現在、最終回とかドラマ全体に対する私の

評価は保留されたまま(と差し当たり言っとこう♪)。もう少しじっくり考えてみ

たい。ただ、もうドラマは一応終了したから、ノベライズ本の結末を読んでみ

ると、金子茂樹の脚本とは無関係に白崎博史が書いたオリジナルのはずな

のに、奇妙な一致が見出された。つまり、これまたハッキリした終わり方に

なってないのだ。

 

これからノベライズを買う(or読む)って人も多いだろうから、あえて詳細は書

かないことにする。ただ、結末に相当する第10章とエピローグは、ドラマ以上

に曖昧な(or多義的な)ものだ。筋は一応通ってるし独創性もテクニックもある

けど、結局どうなったの?、明日晴れるの?って感じ。むしろ、ドラマよりもノベ

ライズの方が、続編を作りやすいだろう。ま、作っても売れないだろうけどネ♪ 

 

結局、『クロサギ』と比較してもノベライズを参照しても、ドラマの続編の有無

についてハッキリした事は言えないけど、作る余地は十分ある。これを暫定

的結論として、この記事はひとまず終了しよう。

エッ、これこそハッキリした終わり方になってないじゃないかって? そりゃ、

形式的統一の美学ってもんよ♪ いや、マジメな話、ハッキリした事は今言

えないし、もちろん最終回の記事はちゃんとこの後書くつもり。

ではまた、しばらく後で。乞うご期待。。☆彡

 

 

 

P.S.遠藤さや・作画のコミック下巻(扶桑社)は、6月23日発売予定のは

    ずなのに、25日にあちこちの書店で探しても見当たらなかった。金子

    の脚本が後ろにズレ込んで、マンガもちょっと遅れたってことかな。

 

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