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本を読むこと、本を書くこと~『ホタルノヒカリ』第5話

 待て 3分考えろ

 考えました 開けてください

 チャンスだろ それは君にとって チャンスじゃないのか

 エッ?

 上手くいく友達関係より 上手くいかない恋愛に挑む 

 最後のチャンスかも知れないぞ

 いいか 上司が部下に私事をベラベラ喋るのは美学に反するゆえ

 これまで敢えて口にしなかったけど 私は妻と別居したことを後悔してる

 いや 正しくは 妻の申し出を黙って受け入れることが 

 大人の男の採るべき態度と思ったことを悔やんでる

 ホントは言いたかった やだもんって

 別居なんてやだもん 君といたいもん

 君が好きだもん 君を失いたくないもん

 そう言いたかった でも 言えなかった

 思いをぶつけて 受け入れてもらえなかった場合

 無様な思い出として 深い傷になる

 しかし君は若い たとえ無様な思い出でも 何もないよりマシだろ

 どれだけ恋愛から遠ざかってたのかは知らないけど

 久し振りに恋に落ちたんだろ 他人を好きになったんだろ

 その気持ちを 愛おしいと思え

 久し振りに他人を好きになることが出来た自分を 愛おしいと思いなさい

 部長~・・・

 思いは、言葉にしなければ伝わらないんだよ

  (ツーツー ・・・ プルルル)

 はい

 肝心な事を言い忘れてた 今回 私が仕組んだことではない

 じゃあ 一体 誰が?

 君が言ってた、恋の神様が仕組んだんじゃないのか

 部長~・・・
  
     

         ☆          ☆          ☆

面白い! 初回を超えて、過去最高の出来だ♪ いつもと同じ脚本家・水橋

文美江やその他スタッフ&キャストが、いつも以上の力を発揮したのかも知

れないけど、今回初めて演出補から演出へと出世した茂山佳則の力も大き

かったのかも。

    

ボケ満載、ツッコミ所満載。「ヘソで茶を沸かす」ほど笑えるし、テンポが良く

て引き込まれるし、ウチにとって何より重要な深みもそれなりにあった。点数

にすると80点、4段階評価ならAか優だ。素晴らしい!と絶賛するほどのイ

ンパクトはなくても、前回みたいな「これで何書くの?」って悩みは全くなし♪

最後、毎度おなじみの縁側のオチにもうちょっと切れがあれば85点だった。

時間があればかなり色んな事を書けそうなのに、運悪く急な仕事が入ってし

まったので、いきなり本題に向かおう。いきなり帰らないようにネ♪

    

今回、メディア向けのサブタイトルは「干物女遂に告白!恋の神様が降りて

きた」。一方、タイトルバック直後のサブタイトルは「干物女と恋の神様」だ。

一長一短でどちらがいいとも言えないけど、2つに共通するのが恋の神様

で、明らかに今回の中心的な言葉だ。それに対して、ちょっと気になる言葉っ

て感じだったのが、山田姐さん(板谷由夏)の尊敬する知人が言ってたって話

「本を読むように恋愛する」って台詞。蛍(綾瀬はるか)手嶋マコト(加藤

和樹)が「どうゆう意味だろ」「よく分かんないですよね」っていう「普通の会話」

に成功したものの、その後も説明は全く無かった。

    
   
個人的にちょっと思ったのは、脚本の水橋はやっぱり現代思想を少しかじっ

てそうだなってこと。初回のタイトルバック直後にいきなり難解なジャック・ラカ

の言葉を引用してたし(初回の記事で考察済み)、今回も現代思想の源流

の一つと言うべき哲学者ニーチェの言葉「らしきもの」を引用してた(末尾の

P.S.参照)。一方、水橋の頭の良さもずっと感じてたことで、そこから考える

今回のドラマの本質も、20世紀思想界でキムタク的人気を誇ったミシェル・

フーコーの出世作、『言葉と物』を意識してるような気がしてしまう。

     

流石に深読みしすぎかも知れないけど、少なくとも何かそういった素養がない

と、「恋の神様」と「本を読むように恋愛する」とを、ドラマの中で結びつけるの

は難しいだろう。皆さん、両者の関係がお分かりかな? シ~~ン・・・ほら、

返事がなくて淋しいよ。。やっぱ疑問形はリスク高すぎるわ、山田姐さん♪    

ともかく、こうゆう時こそマニアック・レビューの出番♪ じっくり考えてみよう。

     

ニーチェが確かに書いた有名な言葉の一つに、「神は死んだ」というものがあ

る。この解釈はともかく、神の存在 or 不在というのが、古来多くの人の関心

を引きつけて来た問題なのは事実。神の存在を示すとされる「証拠」の一つ

は、世の中の仕組みの見事さだ。物理法則とか論理法則とか難しい言葉を

持ち出さなくてもいい。テレビという魔法の箱を使えば全国で同じドラマを見

られるし、ケータイやパソコンなんていう特殊な機械を使えばいつでも遠くの

人とコミュニケーションできる。機械なんてなくても、言葉が他人に通じること

自体、あるいは人体の構造や機能、天体の変化の規則性・・・etc。普段何と

も思ってなくても、あらためて考えてみると、世界は見事な完成度を誇ってる。

    

そこで神を信じる者は、例えば次のように言う。「これほどの世界が偶然でき

るとは思えないから、誰かが意図的に創った、あるいは仕組んだに違いない。

それは世界の上あるいは外に位置する特別な存在で、これこそ神なのだ」。

これに対して、そんなの偶然にすぎない、特別な存在なんてのは勝手な思い

込みにすぎない、とかいう反論ももちろん可能だ。

ただ、いずれにせよ次の事は認めてもいいだろう。世の中の仕組みの巧みさ

や素晴らしさには、人間を超えたレベルに感じられるものがあるということだ。

    

今回のドラマで、恋の神様なんてものを蛍が思いついたのは、自分とマコトは

初デートできなかったのに、その直後にステキ女子=優華(国仲涼子)とマコ

トが「偶然会った」から。自分の代わりに優華がマコトと東京デザインアワード

に行ったって話を二ツ木(安田顕)から聞いた蛍に対して、優華が「マコト君の

事を考えながら歩いてたから、神様が私に味方してくれたのかも」と言ったの

を聞いて、高野部長(藤木直人)にボヤくことになったわけだ。「これまで一生

懸命恋愛してきた人の所には、何て言うか、恋の神様みたいな、そうゆうの

がついてるんじゃないかって思うんです」

    

これに対して、高野の反応は「あっ、そう」を連発するだけ。直前に蛍に何時

間も風呂に閉じ込められてムカついてたのかも知れない。あるいは、その罰

として蛍から取り上げた、コンビニのサンドイッチと牛乳パックらしき飲み物

に夢中だったせいもあったかも知れない。ともかく、何とも素っ気ない態度だっ

た。でも実は、「恋の神様」という言葉、あるいは運命のように自分を超えた

ものののイメージは、高野の心に深く突き刺さってた。それを表すここからの

展開の巧みさは、神様なんて持ち出すべきじゃなく、スタッフ&キャスト、みな

さんのおかげでしたと言うべきだろう。特に、水橋(脚本)、茂山(演出)、綾瀬、

藤木の名前を挙げるべき所だ。

    

まず、恋の神様に見放されたらしい蛍が、やっぱり上手く行かない恋愛より

上手く行く友達の方がいいと言うのに対して、高野が「そう・・」と溜息をつく。

翌日、会社で高野がまた溜息。そして屋上で妻・深雪(黒谷友香)に事務的

な電話連絡をし、「君が望むなら、離婚届に判を押そう」とまで言う。その直

後に、また閉じ込められた蛍から怒りの電話があって、この記事の冒頭に

引用した部分へとつながる。

     

要するに高野は、別居中の妻のことをもう「仕方ない」と諦めた。あるいは

運命(or 神の定め)を受け止めたのだ。自分の知らない所で、妻は大学の

後輩と一緒になってたわけで、これはどうしようもない事実だ(二ツ木が高野

狙いでウソついたんじゃなければ♪)。一方、今さら妻に「やだもん」とすがり

ついて「受け入れてもらえなかった場合、無様な思い出として深い傷になる」。

だから、「恋の神様が仕組んだ」運命を溜息と共に静かに受け止めた。

    

これは、「本を読むように恋愛する」一つのパターン、諦めヴァージョンとでも

言うべきものだ。つまり、他人が書いたストーリーを読むように、逃げたり避け

たりすることなく恋愛の現実をそのまま受け止める。神は、「妻が自分を離れ

て後輩に向かう」ストーリーを書いたのだから、自分はそれを読んで(受け止

めて)諦めようってことだ。

それに対して「上手く行かないから面白い」と言ってた山田姐さんは、「本を読

むように恋愛する」別のパターン、楽しみヴァージョンだ。神が書いた本、つま

り上手く行かないストーリーを受け入れて、面白い展開の小説だな、今後どう

なるのかしら、と楽しんでるわけだ。

     

さて、そうは言っても高野もホントは、神が書いたストーリーに自分で納得でき

ない部分がある。そしてまた、蛍は若い部下だ。そこで高野は、上から説教口

調で、ホタルに「本を書け」と言ったのだ。他人が書いたストーリーを読むより

も、自分で書け。受動的・消極的に生きるよりも、能動的・積極的に生きろ。

これは、「言うは易し、行うは難し」の典型で、高野自身にはできないのだ。自

分で書くのは大変な作業で、上手くいかないと無様で深い傷になるし、責任も

自分に降りかかる。だから、年齢のせいにして、自分の代わりに若い蛍に檄

を飛ばしたってこと。

    

もちろん、これは別に悪い事じゃないし、蛍にとってプラスに働いたようだから、

少なくとも結果オーライだろう。「高野の言葉は、蛍のためを思って口にした心

温まるアドバイスだ」なんて普通の受け取り方も、別に間違ってるわけじゃない。

ただ、高野も蛍と同じく、恋や人生に悩む一人の人間。二ツ木に言わせれば

「女に幻想を抱き過ぎ」で、妻と後輩の不倫にも気付かずやり直そうなんて考

えてる哀れな男にすぎない。

    

蛍から見ると高野は上に見えるかも知れないけど、高野から見ると逆に蛍が

上に見える場面もあるかも知れないなってこと。それが分かれば、例えば一番

最後の高野の「私は君の、君の、・・・ここが許せん」って怒りも、単なるオチじゃ

なく、上手くやった蛍に対する嫉妬とか八つ当たりのように見えてくるわけだ。

そうすると、マコトから蛍に電話がかかって来た時の高野の複雑な表情もよく

理解できるだろう。。

      

本を読むことと、本を書くこと。もちろん、どちらも重要だ。生きるとは、本を読

みつつ書くことなんだから。ただ、上手く行かない人生を避けたり逃げたりせず

に受け止めたい時、本を読むというイメージは有効かも知れない(例えば重病

患者)。その遥か延長に、信仰とか宗教があるわけだ。

一方、受動的・消極的に惰性で生きてる人間にとって、本を書くというイメージ

はピンと来ないだろうけど、だからこそ逆に重要なのだ。自分が無意識の内に

避けてるもの、知らないうちに欠けてるものを知る手がかりになり得るし、自分

が実際にやってる事(読むこと)を明確に把握する手がかりにもなり得るのだ

から。男が分かってこそ女も分かるのだし、苦しみを味わって楽しみも味わえ

る。同様に、書くことを知ってこそ読むことを知ることになる。。

     

        ☆          ☆          ☆

私にとってドラマのレビューとは、まさに本を書くことだ。それは、本にしてすぐ

出版できるくらいの量の文章を自分で実際書いて来たって意味だけじゃない。

他人が作ったドラマ、つまり他人が書いた本を読むに留まらず、能動的・積極

的に自分で書き込みしてるって意味でもあるわけだ。

    

例えば、今回ここでは、「恋の神様」と「本を読むように恋愛する」という2つの

言葉を結びつけて、ドラマを統一的に捉え直している。それなりの自信は持っ

てるものの、制作サイドが本当にこう考えて作ってるとまで断言するつもりは

ない。ただ、比喩として言うなら、「ドラマを読む」だけじゃなく、「ドラマを書く」こ

とも大切でしょってことだ。与えられたもの、既にあるものを受け止めるだけじゃ

なく、自分から創り出すこと、書き加えていくこと。これは、自分を創ることでも

ある。実際、数時間前の私は、ここに書いたような考えはおぼろげに持ってた

だけだ。それが今、明確な形に出来上がってる。膨大なパワーを費やして自分

の考えを創ること。これほど知的で刺激的な遊びもなかなか無いだろう♪

     

そして最後に、もちろん「ブログを読む」だけじゃなく「ブログを書く」ことも大切

でしょ、と言いたい。ブログを書くとは、自分で運営することだけじゃなく、他人

のブログを読んだ後で自分なりの考えをまとめること。できれば、文字にする

こと。それは自分の手元に置いたままでもいいし、記事やコメントの形で公開

してもいい。公開すれば、他人とのハイタッチ、つまり共同作業の成功の確認

&共感を味わう可能性も開ける(例えば蛍とマコト)。あるいは、ブログに触発

されて自分で何か行動を起こすのも、ブログを書くことの一つと言えるだろう。

     

それが他人から見て平凡なものであったとしても、気にする必要はない。自分

が頑張って書いたのなら、行動したのなら、必ず自分は新しくなってる。「自分

探し」とは違う「自分創り」。読むことによる変化とは別種の変化。お金も道具

も要らず、ただ自分を素材とするアート。「自分の、自分による、自分のため

の芸術」に成功したのだから。

    

という訳で、今日からあなたもインテリア事業部の一員、あるいはデザイナー。

皆さんも始めてみませんか? って言うか、ウチの常連さんならもう書いてます

よネ? シ~~~ン・・ やっぱ、疑問形はダメだよ、山田姐さん!♪

ともかく、久々にテンメイ節を炸裂させて自己満足した所で、今週はこの辺で。。

エッ、もう誰もいないの? あっ、そう♪☆彡

     

     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

P.S.二ツ木が大好きな高野のために言った、「女なんて、俺たちよりずっと強

    くて、したたかで、図太い神経の持ち主なんだよ」って台詞は、身の回り

    を見渡してもかなり正しいと思う♪ 特に、女が自分から別れを切り出し

    た時には90%以上の確率で他に好きな男がいる。あと、男の方が過去

    を引きずる。やっぱり、女より男の方が可愛いわけよ。

    あっ、それを強調したくて二ツ木はあんなこと言ったのか。奥さんより自分

    の方が可愛いぞってことネ♪

    

P.S.2 別れに限らなければ、男も女も同じで、淋しい時には「代わりの人間」

      を求めるもんだ。例えばマコトは優華とデザイン展に行ったし、優華

      は神宮寺要(武田真治)を遊びに誘ってた。二ツ木も高野に熱い視線

      を送ってた。そりゃ、代わりじゃなくて本物か♪

    

P.S.3 往年の大女優グレタ・ガルボ(Greta Garbo)の名前は、ユーミン=松

      任谷由実のペンネーム「呉田軽穂」としても有名らしいけど、「最も美

      しかったのは腕を組んで歩く老夫婦だった」とかいう名言はかなり怪

      しい。普通に検索してもほとんど出ないし、世界中の厳しい視線に鍛

      えられてる英文の引用句検索「Wikiquote」にもない。

      ニーチェ(Friedrich Nietzsche)の「夫婦生活は長い会話」とかいう名

      言(っていうか平凡な言葉・・)も、かなり怪しい。英文のWikiquoteに

      見当たらないし、日本のウィキクォートでは「出典を確認していないも

      の」に入ってる。普通に検索すると、一応『人間的な、あまりに人間的

      な』って書名が出るけど、引用の仕方や記事数から考えて、かなり疑

      問が残る。

      この辺り、『プロポーズ大作戦』のリンカーンの台詞の時にも指摘した

      けど、制作サイドはもうちょっとキッチリ調べて使うか、ドラマの中で出

      典の怪しさを示すべきだと思う。例えば台詞を、「昔読んだ本に~と書

      いてあったような気がしますが・・」とするとか。

      なお、もし手元の本で確認できた方がいらっしゃったら、お詫びして訂

      正するので、書名、出版社名、ページ数を教えて頂きたい♪ あるい

      は、ウチなんかに書くよりも、ウィキクォートを正しく編集しては如何?♪

    

P.S.4 「顔なし女」は面白くなかったけど、「どっこい庄一」「どっこい庄太郎」

      に続く「よっこい庄太郎」の登場はちょっと感動してニヤけた♪

      ちなみに今回一番笑ったのは、蛍がマコトに告白した時の「埋もれて

      たと言ってもゴミじゃなくて」とか言う余計な言い訳と、マコトのキョトン

      とした表情。二番目は、「ブログ、ブログ! やってないし」っていう一

      人ボケ突っ込み☆

      それに対して、閉じ込められた高野の「そりゃ仕方ない・・・って、どう

      ゆう事だ!」ってノリ突っ込みはイマイチ切れが足りなかった。

    

P.S.5 蛍が高野を閉じ込めた時のつっかえ棒(orつっかい棒)の使い方に、

      「それじゃ、すぐ開くだろ!」と突っ込んだのは、私だけ?♪

      ま、新聞をかけた蛍が可愛かったからいいけどネ。。

    

P.S.6 エコだか安全性だか知らないけど、ゴミの出し方はホントうるさくなっ

      たよな。ウチの田舎なんて、ゴミ置き場に鍵がかかってて見張り当番

      までいる。ま、守らない人間がいるから仕方ないのか。蛍みたいに♪

    

P.S.7 美奈子(浅見れいな)の「エビスのバーの施工計画」って台詞。「施工」

      (せこう)と「施行」(しこう)を間違えてる人を見ると、気になって仕方な

      い。ちょっと性格が高野に似てるかも♪

      ま、そうゆう私も、20歳過ぎまで「提携」を「ていたい」と読んでたけど

      ネ。つまり、「携帯」(けいたい)とゴチャ混ぜにしてたわけ。バイト先で

      後輩に指摘された時はかなりショックだった(^^ゞ

    

P.S.8 屋上のヘリコプター用の看板が目立ってた。あとで使うのかな。『ハケ

      ンの品格』みたいに。。

    

P.S.9 お気に入りの物が半径1m以内にある状態で寝転がるってのは、確

      かに最高かも♪ 究極は、縁側よりも、病院に入院してる状態かな。

      食事もトイレもナース任せ。いや、経験ないけどね。でもこれ、人生最

      後って意味でも究極か。そう考えていくと、「干物女」なんて言葉も、若

      くて健康な女性だから使えるわけね。。

    

P.S.10 3度目に蛍を閉じ込めた「恋の神様」は二ツ木だったらしい。確か

       に彼は神のように超越的な部分を持ってた。蛍の知らない間に蛍

       を閉じ込めることが出来るのに、蛍の側では反撃できない。また、

       高野の知らない間に奥さんの情報を仕入れることが出来るのに、

       高野が二ツ木に対して似たようなことをすることはできない。

       これは、人間の知らない間に世界を一方的にコントロールする神

       の超越性と同じ形だ。。☆彡

   

P.S.11 途中で触れたフーコーの名著『言葉と物』。これは、言葉と物で書

       かれた世界という名の本を、人間がどう読み、またどう書いて来た

       かについて研究した難解な本だ。

       ちなみに、人間が本を書く行為自体も神が書いた本の中での出来

       事だ(予め定められてる)という考えももちろん可能。真相はまさし

       く、神のみぞ知る。。ただ、神がどうであれ真相がどうであれ、人間

       にとっては、人間が書くということは決定的に重要なことなのだ☆彡

    

cf.女というものは存在しない~『ホタルノヒカリ』第1話

   ネガティブからポジティブへの反転~『ホタルノヒカリ』第2話

   愛の道化の温かさ~『ホタルノヒカリ』第3話

   安らぎへと回帰する緊張~『ホタルノヒカリ』第4話

     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   『ホタルノヒカリ』、ドラマと原作コミックの比較1

   『ホタルノヒカリ』、ドラマと原作コミックの比較2

     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   悲劇を装った青春コメディー♪~『たったひとつの恋』最終回 

   感謝すべき遭遇、時空を超えた銀河~『ギャルサー』最終回

   救われない生の存続と終焉~『白夜行』最終回

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コメント

もんもん攻撃でしたね。妻が男と暮らしてるのを知った今では言わなくて良かったって思ってるんでしょうね。気持ちが自分から離れてしまった妻との会話ほど重苦しいものはないですからね・・・。
今回、どこがとは説明出来ないのですが面白かったです!!そこを深く追求しないから進歩しないんですよね・・・。

投稿: お気楽 | 2007年8月10日 (金) 17時58分

テンメイ様、こんばんは。

まあ、適齢期という言葉が死語になって
人間の遺伝子がそう変化したわけでもないのになぁ。
大丈夫なのかなぁと思う今日この頃。
ドラマ版の蛍はようやくスタートラインに
立ちました。

な、長かった・・・。

まあ、Kissという
おそらく適齢期(死語)周辺の女の子たちが
読む雑誌に連載されているこのコミックが
ま、見果てぬ夢に対する
慰安装置である・・・と言ってしまえば
それまでなので
不特定多数の見るテレビが薄めてくるのは
当然といえば当然なのですが・・・。
ちょっと薄めすぎかっ。
とキッドは思いますね。

「のだめカンタービレ」では
昔ながらの女の子としては問題がある・・・
掃除洗濯料理がダメな娘が
特異な才能で王子様のハートを射止めるという
現実逃避成分があったのですが
「ホタルノヒカリ」ではさらに
ふみこんで
なんのとりえもない子が
勘違いで王子様のハートを射止めるという
最終兵器を装備しているのです。

おいおい、それはいくらなんでもないだろう
ということでテレビの蛍は結構魅力的に
仕上がっています。
ま、ここが視聴率の伸び悩みポイントかな。

原作に忠実にというか、
ほぼそっくりに作った「のだめ」が
最終的に20%に到達したのに対し
このままではなあ・・・と
キッドは思いますが
まあ、マコトや、ステキ女子のパーツを
見て見ないフリをすれば
そこそこ面白いドラマだ・・・
うわあ・・・云っちゃったよぉ。

今回はまさにそういう感じでしたーっ。

もちろん、部長の過去の愛が壊れ
同時に蛍の愛が再スタートするという今回。
部長はあくまで対象外なのですが
それって究極のファンタジーですよね。

グレタガルボはどちらかと言えば
呉田軽穂なのかもしれませんね。
ユーミンの作品に
「経る時」
というのがあり
桜の名所である
フェアモンドホテルで
老夫婦が
早春の枯木立を眺めている・・・
という描写があります。

花の色は移りにけり
・・・ということは
この作品にこめられた
恋愛に後ろ向きな人々への
メッセージだと解読しました・・・。

ま、キッドは
綾瀬はるかがコミカルであれば
それでいいか・・・と相変わらず思っておりますけど。

投稿: キッド | 2007年8月10日 (金) 21時27分

テンメイさん、レビュー待ってました。色んな意味で(笑)
まずは「もんもん攻撃」を勝手に引用しました事お許し下さいませm(__)m
あそこには「もんもん攻撃」しかなかったのです(^_^;)\('_') ォィォィ...

テンメイさん、今回は絶賛してますね。確かに前回とは違った楽しさがありましたし、テンメイさんの記事の濃さで分かりますが。
藤木君の活躍(もんもん攻撃を含め)、見せ場がいっぱいでしたもんもん(*u_u)

>上手くやった蛍に対する嫉妬とか八つ当たりのように見えてくるわけだ。
あぁ、なるほど~。その方がしっくり来るかも!

>必ず自分は新しくなってる。「自分探し」とは違う「自分創り」。
ここだけの引用では済まないですけど、テンメイさんの言葉にはビックリです。とっても励みになります。これも自分では気づいてないんですが、改めて「書く」と言う事はそう言う事なんだなぁって。。。
そして自分の書いたものに責任持って自信を持つテンメイさんの思いが伝わってます。
初めて読んだ時、長い記事でも、自分の知らない世界に引き込まれました。
本音で分かりやすく伝わる記事に惹かれたのを思い出しましたσ(^_^;いや今もですよ。
私はそんなに深い所まで考えながらドラマを見てないので、テンメイさんの視点は違った楽しみ方も出来て二倍楽しめますわぁ♪

グレタ・ガルボ=「呉田軽穂」W(゚O゚)W
変わった名前だわ…で終わってしまう凡人な私。知りませんでしたわーーー!また一つ知識を手に入れたヾ(゚∇゚*)オソイ(笑)
「ブログ…やってないし」のシーンは、あれ?やってたんだぁと思わせちゃう位自然な流れで騙されましたもんもん(笑)
お風呂場のつっかえ棒…誰もが思ったと思います。
おっ!ゴミ出しの記事を書いた所だったので、リアルに驚くσ(^_^;

…あ~面白かった♪テンメイさんありがとう(^o^)丿

投稿: mana | 2007年8月11日 (土) 09時51分

>お気楽さん

おっと、お気楽さんまで「もんもん攻撃」♪
「ホタルノヒカリ もんもん攻撃」で検索すると
実質的にウチしか出ないのが笑えます(^^ゞ

もんもん攻撃、したかったけどしなくて良かったって
感じのビミョーな所でしょ。
上手く行く確率が低過ぎるし、傷に塩をぬられるのもね。。
お気楽さんの面白さのツボが気になるから、
今度自分で追求してみてください♪☆彡
 
 
>キッドさん

こんばんは♪ 暑いですね・・!
数日前に部屋のエアコンが調子悪くなった時は
顔がひきつっちゃいましたよ ^^;
何とか直ったように見えますが、猛暑はウンザリ。。

出生率関連が心配ってことですかね。
確かに現実の日本は危機的状況でしょうが、
蛍は24歳、マコトは23歳。まだ全然OKでしょ。
大体、サエコとダルビッシュなんて、僅か数ヶ月で
できちゃった結婚ですからネ♪
蛍も来週のデートでいきなり・・・は無理か。。^^

原作の恋愛的な(orセクシャルな)部分をかなり薄めてるのは
確かですが、薄めすぎかどうかは別問題。
原作とドラマは別物ですし、ホントに薄いのかどうかもビミョーです。
見方によっては、逆に濃いわけですから。
あと、不特定多数向けの薄め方なんですかね。
不特定多数がここまでの「薄さ」を求めてると
制作サイドが想定してるかどうか。
視聴率から考えると、結果的にはむしろ、
特定少数向けの薄め方(or強め方)になってますしね。。

前にも記事に書きましたが、そもそも『のだめ』と『ホタル』じゃ、
原作の人気に大差がありますし、平日の22時台で10%台前半なら、
ちょっと淋しいけどこんなもんかなって気もします。
ジャニーズも巨乳もなしで、山田太郎以外には負けてないし♪
個人的には原作の蛍とテレビの蛍はいい勝負、
どっちもそこそこ魅力的だと思ってます。
2次元静止画と3次元実写の違いって感じかな。。

なかなか厳しい見方のようですね。
僕も記事で何度か書いたように、素晴らしいとは思いません。
でも今回みたいな出来なら、個人的に十分楽しめます。
視聴者としても、ブロガーとしても♪
良質なファンタジック・コメディだと思います☆

松任谷由実の『経る時』、キレイな歌詞ですね♪
「さびれたこのホテル」って、千鳥が淵にあった
フェアモントホテルなんですか。写真がなかなか見つからない。。
恋愛に後ろ向きな人々。。
僕は、蛍は後ろ向きだったっていう過去形、
あるいはロングバケーションの終了後のような気がしてます。
高野はショートバケーションの最中かな。。☆彡
 
  
>manaさん
 
こんばんは♪ 色んな意味ってのが意味深かも。
「もんもん攻撃」、どうも僕の造語みたいだから、
どんどん使って流行らせてください ^^ 目指せ、流行語大賞!
って言うか、蛍が「また、もんもん攻撃かよ!」なんて
台詞を口にしてくれたら、最高なんだけどな♪

絶賛ってわけでもないんですよ。80点ですから。
僕が絶賛する時は、「素晴らしい☆☆」って感じで書きます。
ただ、僕にとってかなり面白くて記事を書きやすかったってこと。
特に、前回と比べると、似て非なるものでした。
記事、濃すぎたらお湯を足してください。ラーメンかよ!♪

嫉妬と八つ当たり、いい見方でしょ ^^
それなら、オチとして切れが無かったのも理解できます。
オチじゃなくて本音の苛立ちだから。
テンメイさんの言葉。。この手の言葉だけなら、僕より遥かに上手い人達が
大勢いますが、細かい話やキッチリした話も書ける所が僕の売りです♪
例えば、『プロポーズ大作戦』のコーヒー牛乳や数学や
タイムスリップ、あるいは『ホタル』のジャック・ラカン。。
ただし、こうゆう事を自分で書いちゃうのは、僕の致命的欠点です(^^ゞ

責任と自信。。責任っていうのは、姿勢とかポリシーの問題ですね。
分からなかったら調べる、自分の誤りは正す、疑問には答える。。
一方、自信ってのは実力+自己認識+自己愛+強がり。
ホントは自信なんてあんまし無いんですよ。
自分を一番愛してるのは自分ですが、一番バカにしてるのも自分です。。
我ながら疲れる奴で、正直持て余してます。。^^;

グレタ・ガルボ。。名前も変わってますが生き方も変わってます。
36歳で引退して、84歳まで隠遁生活送ったそうですから。
呉田軽穂も色々と変わった人ですけどネ♪
ブログ。。パソコンでテレビ見てるから、
瞬間的に検索しそうになっちゃいました ^^
「ホタルノヒカリ つっかえ棒」で検索すると10件しか
ヒットしません(Yahoo!)。つっかい棒でも同じ。
しかも、突っ込んでるのは僕だけみたい ^^
ゴミはホント面倒くさい。自治体ごとに違いますしネ。。

中身が濃くて好意的なコメント、こちらこそありがとうございます<(_ _)>
暑さにも負けず、忙しさにも負けず、お互い頑張りましょう♪☆彡

投稿: テンメイ | 2007年8月12日 (日) 02時28分

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受信: 2007年8月10日 (金) 13時21分

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受信: 2007年8月10日 (金) 17時12分

» ホタルノヒカリ 第五話 []
干物女遂に告白!恋の神様が降りてきたマコト(加藤和樹)から電話で 「好きでした。さようなら」 と言われてしまった蛍(綾瀬はるか)。悶々とした気持ちを抱え、誰かに話したいが、部長(藤木直人)には言えず…。結局、全てを 「なかったことに」 しようとしてしまう蛍。部長はそんな蛍を見てデートに失敗したことを察し、翌日オフィスの会議室にマコトと蛍を閉じ込めてしまうが、動揺しすぎた蛍はマコトに会話すらできず…。そして、自分はまだマコトのことが好きなのだと改めて気づく。そんな中、取引先のお嬢さんの結婚式に山田姐さ... [続きを読む]

受信: 2007年8月10日 (金) 17時36分

» 日本テレビ「ホタルノヒカリ」第5話:干物女と恋の神様 [伊達でございます!]
懲りない高野の閉じ込め大作戦に、蛍の閉じ込め返し。閉じ込めが三度繰り返されるとは思いませんでしたが、これが非常に効果的な流れを生んでいました。 [続きを読む]

受信: 2007年8月10日 (金) 19時43分

» ホタルノヒカリ #5 「脱・干物女宣言」 [子育ちパパの航生日誌Q2.0]
 蛍ちゃんに今週も大笑い!  回を追うごとに「蛍ちゃん=綾瀬はるか」が可愛くなってくるような・・・・。  部長には「キモイ」と言われても蛍ちゃんは可愛い。(中年オジサンは、蛍ちゃんにハマっているのであります) ━━ ★ ━━ 取引先の結婚式に出席した蛍ちゃんが心の中でつぶやくツッコミが可笑しかったなぁ!  ウエディングドレスで歩きにくそうな新婦に「ジャージにしろ!」  新婚旅行はカリブ海がいいなぁと言う先輩に「海賊か、お前は!」  そういう嫌なことばかり言う自分に「私の中の失恋... [続きを読む]

受信: 2007年8月10日 (金) 22時22分

» 『ホタルノヒカリ』 第5話 [美容師は見た…]
高野は奥さんと会えなかったんですね。二ツ木に電話を入れますが、何か知ってる様子が気になりました。「誰かに聞いて貰いたい。この悶々とした気持ち」と悶々してる蛍と、帰宅して何かを察し「聞きたくない」と思う高野のやり取りが楽しい♪「デート良かったです」「キモイ」... [続きを読む]

受信: 2007年8月11日 (土) 09時53分

» ホタルノヒカリ〜第5話・干物女の告白! [一言居士!スペードのAの放埓手記]
ホタルノヒカリですが、雨宮蛍(綾瀬はるか)はデートよりビールを優先してしまい憧れの手嶋とも気まずくなってしまいます。いろいろ悩み煩悶した挙句、全てを無かったことにして、手嶋の存在すら自分の頭から消してしまうわけです。(ホタルノヒカリ、第5話感想、以下に続きます)... [続きを読む]

受信: 2007年8月11日 (土) 22時18分

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