閉じられた空間での静寂なる接近~『ホタルノヒカリ』第6話
何か 変な感じ
手嶋さんがウチの縁側にいるなんて 考えたこともなかったから
いい縁側ですね
ホント?♪
何か のんびり出来るっていうか
そうなんです ここで1日の終わりに缶ビールを飲むと
すっごい美味いんです
分かります・・・そうか ここが雨宮さんが元気を取り戻す場所なんだ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
同居人のおタカさんに よろしくお伝えください
ハイ
部長にもお詫びしなきゃ
ハイ
突然押しかけて すみませんでした
いえ 気にしないでください
☆ ☆ ☆
このドラマ、初回のタイトルバック直後にいきなり奇妙なセリフがあった。それ
については既に解説済みだけど、今回のタイトルバック直後にもまたかなり
奇妙なものが出現した。セリフじゃなくて、人間というか行動というかシーンと
いうか。干物女=雨宮蛍(綾瀬はるか)と手嶋マコト(加藤和樹)の初デートに、
俺様=神宮司要(武田真司)が乱入したのだ。中学生や高校生ならまだ分か
る。でも要は30歳、蛍とマコトは20代前半で、全員社会人だ。これだけ奇妙
なものを目にすると、考えることは二つしかない。脚本に問題があるか、解釈
=改釈を要求されてるかだ。
ところで、初回の記事から書いて来たように、脚本家・水橋文美江はかなり優
秀な頭脳の持ち主だと思う(視聴率は別として)。すると、問われてるのはこち
らの能力だ。面白い。じゃあ、大胆に解釈or改釈してみせよう♪
まず、映像的に目立ってた遊園地(日テレと同じ読売グループのよみうりランド)
に着目しよう。彼らが乗ってたのは、2人乗り空中自転車(スカイサイクル)、
ジェットコースター(バンデット)、ゴーカート(おそらくファミリーコース)。他にも、
大観覧車やメリーゴーランドが映ってた。これらに共通するのは、円形の軌道
に沿った乗り物だということだ。正確には円というより輪(ループ)だけど、そん
な事は枝葉の問題にすぎない。
どうして遊園地の乗り物には円形が多いのか。それは、限られた領域(=敷地)
で滑らかに動き続けるのに都合がいいから。そして、動きの変化(様々な加速
度)を楽しめるからだ。ちなみに、私が普段走ってる公園のコースも円形だし、
陸上競技、競馬、競輪、カーレース、すべてそうなってる。永遠に続く命の輪廻
という発想もちょっと似たものだろう。
個々の乗り物の円形軌道にせよ、それらを含む遊園地全体の敷地にせよ、
閉じられた「空間」(3次元とは限らない)の中で、滑らかな動きの連続やその
変化を楽しめるようになっている。それに対して、両端のある軌道に沿って動
く乗り物の場合、端まで行くと一瞬止まらないといけないし、後半の動きは前
半の動きを逆にしたものになって、変化が大幅に制限されてしまう。
さて、この記事はもちろん、遊園地レビューじゃなくてドラマレビュー♪ だか
ら、上に書いたのは全てドラマの本質に関わる話だ。つまり、『ホタルノヒカリ』
というドラマは、閉じられた空間を中心に据えて展開されているってこと。縁側
と庭の周囲、つまり温かくて儚い小さな「蛍の光」周辺に展開されているってだ
けなら当たり前。でも、そこを深く読み込もうとしてるわけよ。
この空間は広い意味で「縁側」と呼べるものだけど、誤解を避けるためにとり
あえず「干物空間」と呼ぶことにしよう。干物空間が閉じられてるとは、どうゆう
ことなのか。それは、勝手に出ることも入ることも出来ないってこと。また、中
にいるだけで滑らかな動きの連続と変化を楽しめるってことだ。
蛍は遠い夏の日の思い出以来、干物空間という遊園地を中心に楽しく生きて
るのだ。これは結局、過去のある時間に縛られてることにもなるから、「干物
時空間」と呼んでもいいかも知れない。でも語感的にイマイチだし、差し当たり
そこまで言う必要もない。
さて干物空間は蛍のものでもあるし、タカコ(おタカさん)=高野部長(藤木直人)
のものでもある。「蛍の光」周辺だから蛍のものだし、所有者ボンちゃんの息子
で正当な住人だから高野のものでもあるってこと。だから、「干物&高野空間」
とも呼ぶこともできるけど、高野にとってこの空間は一時的な避難所にすぎない
かも知れないし、高野自身が空間の一部の可能性もある(後述)。だからやっ
ぱり、干物空間とだけ呼んどく方が無難だ。
いずれにせよ、閉じられた干物空間にいる2人は、たとえそれぞれ勝手な方向
に進んだとしても、たびたび遭遇することになる。それは、遊園地の中で仲間
同士がはぐれてもいずれ見つかるし、社内恋愛の相手と別れても会社でたび
たび顔を会わせるハメになるのと同じことだ。
今まで蛍と高野は、衝突してもいつの間にか一緒に縁側に座ってた。そして今
回、2人は完全に逆方向に歩み出す。蛍はマコトとの恋愛へ。高野は深雪(黒
谷友香)との離婚へ。それでも、閉じられた干物空間にいる限りいずれ遭遇す
るだろうし、たびたび遭遇してれば親しくなっていくのは自然なことだ。
ただし、遭遇とは偶然の出会いのことだから、そこには熱いものはない。蛍と
マコトの接近には、熱いもの、パワフルでエネルギッシュなものが一応あるの
に対して、蛍と高野の接近はあくまで静かで緩やかだ。縁側と庭がかもし出す
日本庭園みたいな雰囲気や、映像の独特の色調を加味すると、「静寂」なる
接近と言ってもいいだろう。
この静けさや緩やかさは、ひょっとすると今の時代の恋愛模様を映し出した
ものなのかも知れない。8月15日の朝日新聞朝刊・文化欄には、“消えた「男
の子」~メディア社会の中で<5>”と題する興味深いシリーズ記事が載ってた。
大見出しは、“「もてたい」下心、淡白に”。小見出しは、“クルマとバンド”。
以前、「男の子」は、クルマやバンドのブームに乗りながらあからさまに女の子
を求めてたのに、今ではそうゆう男の子は消えてしまった。今の男の子は、も
てたい下心、恋愛を求める姿勢が淡白で、友達や家族との関係とそれほど変
わらない扱いになってて、まるで女の子になったようにも見える。
一方、女の子の側も変わった。「90年代のドラマは恋愛至上主義の女が人気
だったが、今は“恋愛温度”の低そうなヒロインが共感を得る」。ここで例に挙げ
られてるドラマが『ホタルノヒカリ』なのだ。したがって、蛍の干物女的な態度だ
けでなく、蛍&高野の静寂な接近も、こうした淡白さや恋愛温度の低さを反映
してるのかも知れない。そう言えば去年ヒットした『僕の歩く道』も『結婚できない
男』も、恋愛温度は低めだったような気がする。
もっとも、露骨な恋愛ドラマ『プロポーズ大作戦』のヒットや、モテ系ファッション
誌『CanCam』の躍進を見ると、もう少しじっくり考えてみるべきだとは思う。
さて、話を元に戻そう。蛍&高野が静寂なる接近を続ける干物空間に、外か
ら「異物」あるいは「他人」が侵入してきた。「何か、変な感じ」がする異物、そ
れがマコトだ。この記事の冒頭に引用した、蛍&マコトの縁側シーン。素朴な
視点だと、好きな人と好きな場所で一緒に過ごせて良かったね、と見えるかも
知れない。けれども、あのシーン、見逃せないポイントが3つある。
まず、蛍とマコトの間にタカコ=高野のサンダルが挟まってること。マコトが
そのサンダルをじっと見る所からあのシーンはスタートしている。断定はしな
いけど、マコトは本当は分かってしまったと見る方が自然だろう。蛍のゲタも
マコトの靴も白っぽいキレイな色なのに、タカコのサンダルだけ薄汚れた茶色。
もともとマコトは男の存在を疑ってたし、なぜか酔っ払った高野がここに連れ
て来て、その説明は全くない(下のP.S.2参照)。おまけに第2話でも、蛍の
資料を受け取りに行ったらなぜか、高野が資料を持って現れた。マコトは心の
底で、蛍と高野の同居に気付いてしまったのに、その思いに自分でフタをして
見ないようにしながら、お邪魔虫を続けてるんじゃないだろうか。そうでないと、
マコトは単なるおバカだし、おバカにデザイナーとしての活躍は難しいはずだ。
続いて、縁側シーンの2つ目のポイント。それは、2人が飲んだのがお茶だった
ことだ。以前の回で伏線を張ってあった「夫婦茶碗」だけに気を取られると、仲
良しのカップルになれて良かったね、と見えてしまうかも知れない。でも、お茶と
いうのは「お客様」に出すものの代表。外から一時的に入って来てすぐに出て
行く人、それがお客様だ。
この時、蛍は「ここで1日の終わりに缶ビールを飲むと、すっごい美味い」と言っ
てる。缶ビールを一緒に飲む相手は誰か。それは、あたりめと蛍とネコと、タカ
コ=高野だ。2日酔いだからお茶しか出せないだろ、なんて理由付けはどうで
もいい。結果として、お客様用のお茶を一緒に飲むマコトと、美味しい缶ビール
を一緒に飲む高野のコントラストが鮮明になってたシーンなのだ。今回、缶ビー
ルシーンは無かったと思うけど、先週も含めてこれまで何度かあったはずだ。
最後に3つ目のポイント。縁側から歩いて帰るマコトを蛍が送っていく時。1回
別れてすぐ、マコトが蛍を連れて遊園地に行く。夏休み初日が遊園地での「間
違った」ダブルデート。2日目がドライブ&昼寝&トイレ(ご不浄)で、「宇宙の
塵になりたい」ほどの連敗。そして3日目が、縁側&遊園地&横浜。夏休み3
日間をすべて2人で過ごして、最後にやっとリベンジ成功。最後はきらめく海と
風車をバックにキスして、まさに「ありがとうございます♪」って感じのデートだ。
でも、マコトが思い直して蛍を遊園地に連れて行く動きは、直線上をバックす
る形になってた。反対方向に離れていく途中で、マコトが一度止まって、方向
転換して蛍と一緒になる形。これはまさに、遊園地の直線系の乗り物と同じで、
滑らかではないのだ。それに対して、直後の帰宅途中で蛍&高野が遭遇する
動きは、大きく見れば全く自然な円形の動き。閉じられた干物空間を別々に
移動して、いつの間にか自然にもとに戻る、一緒になるわけだ。
ラストシーン、高野の周りを蛍がはしゃいでグルグル回ったのに続いて、二ツ
木(安田顕)が持ってきたスイカがゴロゴロ転がったのは、単なるアイキャッチ
のコミカルな演出だろうか。もしあれらが滑らかな円運動をも表してるのなら、
制作サイドの見事なテクニックだ。たとえそれが意図されてないとしても、こち
らが読み込むことができるなら、それはテクニックと言えるだろう。制作サイド
じゃなく、視聴者サイドのテクニック。視線の技術。。
という訳で、タイトルバック直後の奇妙なシーン、要の乱入とは何なのか。いま
や明白なはずだ。あれは、マコトの比喩だったのだ。ステキな恋人に見えたマ
コトが、実は干物空間にとっては要と同様の異物であることを暗示する、ハイ
レベルなシーンだった。
そしてさらに、要の乱入を止めに来たのがステキ女子=三枝優華(国仲涼子)
だったことを考えると、もしこの後、干物空間へのマコトの侵入をも優華が止
めたなら、見事な全体構造に拍手するだろう。そのとき、ステキ女子のステキさ
も、邪魔者を追い払うことで確保されるわけだから、視聴率だの世評だのまっ
たく関係なく、「素晴らしい!」という賛辞を贈るだろう。。☆彡
☆ ☆ ☆
前回の記事を思い出して欲しい。「ドラマを読む」のではなく「ドラマを書く」とは、
たとえばこうゆう事なのだ。もちろん、作られたものとしてのドラマを読むことが
ベースにあるのは確かだろう。映像を見ること、セリフや音楽を聴くこと、必要
なら調べること。そうした基本的な「読む行為」の先に「書く行為」があるわけだ。
でも、その時もはや、脚本家や演出家の意図など、特別に重要なものではな
くなる。彼らは放映作品としてドラマを書き、私はレビューとして「ドラマを書く」。
2つの創造が共鳴し、関連するだけであって、それぞれはあくまで独立した存
在だ。だから、「要は道化の脇役、マコトは準主役、全然別ですよ」などとスタッ
フが証言したところで、この記事への影響は少ない。この記事はオリジナル作
品なのだから。それどころか、「あなたがたの意図とは別に、このドラマはこう
ゆう側面を結果的に持ってるんですよ」と教えてあげたいくらいだ。
ま、大人はそうゆう事はしないんだけどネ。何であれ、制作者と現実にコンタ
クトする場合には、彼らの意図を尊重するのは「大人のマナー」だ。ショコタン
=中川翔子主演のプロミスのCMに採用されてもおかしくはない♪
さて、今回で早くも第六夜。仮に全11回としても、既に後半に突入した。今後
の最大の注目点は、干物空間と高野の関係の結末だ。今回、蛍はチューし
て起こそうとした後、「ちょっと、ドキドキしちゃいました。部長も男の人なんだ
なって」と告白してた。高野も、「ある時はヘビ女、ある時はカメ女、ある時は
タイヤ女、またある時は顔なし女。そして今は、ただの女」だと思うようになっ
てる。いよいよ男女関係へと接近してるわけだ。おまけに、まだ蛍は奥さんと
の復活を応援している。来週以降、実は離婚届も出してると知って、さらに
奥さんの口からも破局がハッキリしたら、蛍の気持ちがどう揺れ動くのか、楽
しみだ。「マコト家お泊まり計画」に従って「干物式ダイエット」を完了しても、
お泊まりはしにくいと思うけどね。
ネタバレ防止のために、原作は3巻の最初で読むのを中断。他の情報もほと
んどシャットアウトした状態で言えることは、依然として変わらない。蛍&マコト
はもちろん、蛍&高野の典型的ハッピーエンドもあり得ない。あくまで、遠い昔
の小さな光、あるいは淡白な幸せへと回帰するはずだ。さらに言うなら、ラスト
シーンはもちろん縁側、つまり干物空間だ。蛍の前には小さく光る蛍、そして
横には高野。それは、上司以上、恋人未満。縁側の一部のようなホッとする
存在、干物空間の壁や床のように温かく包み込んでくれる存在のはずだ。
男が子宮のような存在になること。これもまた、男性の女性化、あるいは中性
化の表れなのかも知れない。。
あ~、しんどかったけど面白かった! 自分へのご褒美に、煎餅でもかじるか
な。ただし、こぼさないようにネ。煎餅のかけらを踏むと痛いから♪
ではまた。。☆彡
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
P.S.マコトと高野の差は、「ラブシーン」にも表れてる。マコトは今回2度目
のキスをしたけど、どちらも干物空間の外側、「よそゆき空間」でのこ
とだ。それに対して高野は、縁側で蛍の太腿に脚をのっけて包帯を巻
いてもらってるし、庭で蛍の腰に抱きついてる。どちらも干物空間での
ことなのだ。
男2人の差は、お茶の種類にも表れてた。マコトにはお茶碗に入ったお
茶、高野にはペットボトルのお茶。これがお客様と身内の差だ。干物空
間には本来、お茶碗入りのお茶など無いってことを考えると、マコトは侵
入しかけて失敗したとも言えるだろう。今までと同様、家に入れてもらえ
ないままなのだ。ちょっと可哀想かも。。
P.S.2 高野がなぜマコトを蛍の家に連れて来れたのか。原作マンガの場
合1コマだけ説明があったけど、ドラマでは全くなし。意図的かも知
れないけど、単なる不注意のような気もする。ちなみに、原作記事の
第3弾はそろそろ書こうかなと考慮中。ここに来てようやく原作とドラ
マのつながりが増えて来たみたいだしネ
P.S.3 今回一番笑ったのが、ラストの二ツ木。その直前に、マコトにふられ
た形の優華の所へ要がやって来て、冷たい言葉を浴びせられてた。
それに続いて、奥さんの深雪と別れようとしてる高野の所へ二ツ木が
やって来て、おまけに冷たい仕打ちにあってたから、ヒネリの入った
反復に思わず吹き出してしまったわけ♪
二番目に笑ったのが、蛍&高野が眠りこんだマコトを障子の窓から
のぞくシーン♪ クリーンヒットだった。三番目は、ドライブに誘われ
た蛍が「明日は上手くやってやる」とはしゃぐのに対して、すかさず
高野が冷静に「今日は上手く行かなかったのか?」と突っ込んだ箇
所。あそこでもう1秒ほど凍りつく時間を長くしてくれればもっと笑え
たのになぁ。
他にも、蛍の「間違えた?」とか、高野が庭で石を積み上げるシー
ンとかが笑えた。やっぱ、南雲聖一の演出のおかげかな。
P.S.4 お気に入りの箇所は、ラスト前。遊園地の2人のシーンと、家の高
野のシーンとの、カットバック(複数シーンの交互映写)だ。
手をつないで走る2人→夫婦茶碗を洗う高野→ジェットコースター
の2人→掃除機をかける高野→ゴーカート→冷蔵庫掃除→ゲーム
→縁側→プリクラ→離婚届。そして最後に、バカップルのラブラブ
モード&キス→離婚届投函。
セピア色に包まれて、何とも切なくてしみじみ味わえる映像だった☆
P.S.5 恋愛ハンター=山田姐さん(板谷由夏)の「恋か・・正解なんてないの。
正解があるとしたら、自分が出した答え。それが正解」ってセリフ、蛍
よりも要に響いたようだった。ありふれた言葉だからスルーしたいけ
ど、やっぱ一言だけ書いとくかな。
この言葉は、フツー後半を中心に受け止められてるような気がする。
つまり、自分が出したのが正解ってこと。でも、それはちょっと違うと
言いたい。あくまで前半の方が重要なのだ。正解はない。だから「正
解があるとしたら」というのは、「正解に一番近く感じるものは」ってこ
と。したがって当然、実は「間違い」かも知れないわけだ。例えば、自
分の気持ちに素直になって、すぐバイクで優華を迎えに行って冷た
く拒絶された要の行動みたいに。
ちなみに、あの山田姐さんの相談シーン。要、蛍、豪徳寺(丸山智己)
と3連発だったけど、あれは公式サイトのスピンオフ(派生作品or外
伝)、「メンズホタルノヒカリ」の第五夜を受けてのものだ。今回のドラ
マの脚本に、水橋と並んで「メンズ」の山岡真介の名前があるのも、
そのためなのかも。。
P.S.6 デートシーンで何気に目立ってた風車。3月から運転開始の横浜風
力発電所のようだ。確かに、同じ綾瀬と日テレによる昨年秋の横浜
恋愛ドラマ、『たったひとつの恋』には映ってなかった気がする。
愛称の投票を9月9日までやってるらしくて、候補に残ってるのは、
うみつばさ、かぜみらい、ハマウィング、ビッグY、ベイウィング、ベイ
ウィンド。う~ん、この中だとベイウィンドかな。。
P.S.7 要の言葉。単なる広島弁じゃないとあちこちに書いて来たけど、「メ
ンズ」第五夜でもやっぱりそう言ってた。菅原文太の言葉が混ざって
るとかいうお話♪
P.S.8 初めてのデートはよ~く覚えてる、なんて書こうとしたけど、生まれ
て初めてとか、付き合いの深い相手ならともかく、他の女の子との
初デートってのはあんまし思い出せないな。生まれて初めてのデート
は今思い出しても赤面するほど「間違えた」もので、笑いの自虐ネタ
に時々使ってる。ま、初めての告白の方が遥かに笑えるけど。。(^^ゞ
P.S.9 「もし私が今のキミだとしたら、つないだ手は二度と離さない」って高
野の台詞。気持ちはよく分かるけど、相手が離すのを離すまいとし
たらマズイし、相手の握る力が緩まった時にこっちだけギュッと握り
続けるのも辛いよなぁ。。
P.S.10 煎餅のかけらを最近踏んだ覚えがない。いや、イラついた時とか
ボリボリ食べてるし、掃除がマメなわけでもないけどね。ってことは、
神経が鈍ってるのかも。恐竜か!♪
P.S.11 蛍&高野の「手嶋をチューして起こすか」「そうゆう無茶はやめろ」、
「えっ? チェッ」ってやり取り。チューとチェッの類似を使った言葉
遊びなのは明らかとして、ひょっとしたら「無茶」はやめろってのも
言葉遊びだったのかも。「茶が無い」のはやめろと言われたから、
マコトに眠気覚ましのお茶を出したとか♪
いや、この場合は深読みしすぎって奴だろうけど、文芸作品とか映
像作品とか、単なる軽いお遊びってかなり入ってるもんネ。
P.S.12 今回の高野の「もんもん攻撃」は2回。冒頭の「そんな言い方しな
いもん」と、ラストの「見せないもん」。来週、奥さんの前でも出るか
も知れない。ただし、奥さんへの愛情表現じゃなく、蛍との親密さ
の表現として。。
P.S.13 manaさんの指摘を受けて録画を見直すと、蛍がマコトにお茶を
入れる時に、コーヒードリッパーとコーヒーサーバーを使ってる♪
あそこは干物らしい笑いのポイントだったのか・・・ウッカリしたわ。。
コーヒーを入れる普通の映像だから何気なくスルーしちゃったけ
ど、よく見るとテーブルの上にお茶の缶と夫婦茶碗のケースが置
かれてた。前の晩に高野が急須を割るのはちゃんと見てたのに。。
P.S.14 蛍とマコト、ジェットコースターで両手を挙げるのをためらってるよ
うにも見える。時代状況を表してるように受け取るのは考えすぎか。
ともかく、みんな安心して両手を挙げれるように、遊園地の皆さん、
頑張ってネ!☆彡
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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コメント
テンメイさん お久しぶりぶり♪
先週は録画に失敗!というか、録画するの忘れた。。ドラマのレビューは録画してないと難しいのよね。リアルタイムで見て思ったことを書くだけでもいいのかもしれないけど、そしたら面白かったかつまんなかったかぐらいしか書けないし。
まっ、大した感想書いてないけどさ(苦笑)
マコトと部長の差。。。まったくその通りだね。
蛍にとっての幸せな空間は縁側だもん。
マコトとのラブシーンは全てよそゆきの空間。
でも、マコトとのリベンジの遊園地シーンは
良かったよね。あのセピア色の画面は私も好き。
やっぱり部長と蛍の関係が私は好き♪
投稿: アンナ | 2007年8月18日 (土) 12時30分
暑いですね。レース頑張ってください。
マコトはサンダルで気付いたんですかね?どうしても無神経で天然な男にしか見えない・・・。自分も部長なら許せるかなぁ。長澤ちゃんのリベンジで・・・。
投稿: お気楽 | 2007年8月18日 (土) 13時58分
テンメイさん、こんにちは。
干物空間ですかぁ。。。
今回のツボは…煎餅で締めたとこです。ってヾ(゚∇゚*)ソコカィ!(笑)
蛍にとってはう~んと年上(に感じる)部長は恋愛対象では無かったので、改めて「男」を感じた瞬間だったでしょうね。いくら干物女が長いからって、私なら高野部長が目の前に現れた瞬間落ちますけど(笑)
>正解があるとしたら、自分が出した答え。それが正解
これは難しい解釈ですねぇ。でもテンメイさんが分析しなければ「良い言葉だ」で終わってたとこでしたよ(笑)
出した答えが不正解だったとしても、それが答えだと言われちゃうと、誰も責める事出来ませんしね。自分に覚悟と責任があれば突き進め!って事でしょうか。だとすると、要には覚悟があったと言うより自信が先行してしまったようで、優華のキツイ一言はショックだったでしょうね(^_^;)
テンメイさんへのレスで燃え尽きましたのでこの辺で(^▽^;)ヾ(゚∇゚*)オイオイ(笑)
投稿: mana | 2007年8月18日 (土) 21時13分
テンメイ様、おはようございます。
まあ、人間は円が好きなのですね。
特に日本人は好きみたい。
死生観で言うと
転輪王が回すこの世界で
人は閉じた永遠を生きる
わけですからね。
終がないことは生きるものの
切ない願いということでしょう。
円環である時間。
その果てにある
現在との再会。
これが希望という奴ですからね。
もちろん、短期的には輪廻でも構いません。
戦に破れた兵士が
ホタルになって
ふるさとに帰ってくる
老いた両親が
ホタルノヒカリに
息子を見る・・・。
なんて感じでございます。
で、縁側とは境界線であって
そうではないものなんですね。
家の内と外の中間という結界です。
理想でいうと家のしがらみから解放され
外の世界のわずらわしさから守護される。
ま、理想の空間です。
もちろん、蛍と部長は
宇宙船縁側号の乗員。
捕獲した生命体マコトを
船の窓から
観察したりします。
蛍「キャプテン、私はこの生命体と接触を試みます」
ま、どうしても試したくなるタイプと
君子危うきに近寄らずのタイプ。
二人は相容れぬようで名コンビなのです。
でも恋の魔法は
必ずしも名コンビに訪れるとは限らないようです。
二人はあの縁側で夫婦同然なのに・・・。
もちろん、これは「ガープの世界」の変奏曲。
二人が結ばれるためには
きっと幾多の試練が待っている模様です。
いや、キッドの予言的にはですが。
投稿: キッド | 2007年8月19日 (日) 05時28分
>アンナちゃん
オッス! 久しぶりぶり♪
録画を忘れたのか。ま、暑いからね。
オレも録画なしでメモもなしだと、苦しいな。
ホントは1回じっくり見るだけで書けると
いいんだけど、なかなかそれは難しいわ。
今度、完全なリアルタイムに挑戦してみようかな。。
マコトと部長の差、ハッキリしてるでしょ♪
原作だとちょっと別かも知れないんだけどさ。
マコトはよそゆき空間のままじゃないかな。
来週のお泊まりって話は、蛍が干物空間からマコト空間に
出かけるってことだけど、実現しない方が自然だと思う。
あるとしても、最初で最後の1回でしょ。
あのセピア色はキレイだよね♪
遊園地もいいけど、高野のシーンはもっと良かったな。
夫婦茶碗洗って、掃除して、縁側に座って、離婚届。
よく考えると、すごく重みのある時間。
日本家屋と着物が上手くセピア色に溶け込んでた。
部長と蛍、このまま予想通りの展開になるのを期待☆彡
>お気楽さん
昨日、久しぶりにエアコンなしですみましたよ♪
もう、あんな猛暑は勘弁して欲しいな。運動もしにくいし。
レースのご声援、どうもです<(_ _)>
あと1週間、気を抜かずに頑張らなきゃ!
サンダルって言うか、資料の時点で変だと思うでしょ。
無神経で天然。。イケメンには厳しいですネ ^^
ファッションデザイナーならともかく、
建築系のデザイナーは一般に神経質じゃないかな。
半ば理系だし、やり直しが難しいし、危険も伴うし。
藤木、プロポのリベンジはいいんだけど、最後に1回
キスとか抱き締めるとか、その程度だと思ってます。。☆彡
>manaさん
干物空間、やっぱウケが悪いですね ^^;
理屈の通じるmanaさんならっていうのは甘かったか。。
時間や空間の話がいかに(女性に)ウケが悪いかってのは
『プロポ』のタイムスリップでも経験してましたが、
僕自身がかなり好きなんですよ。
もともとは、藤木と同じく典型的な理数系人間なもんで。
ツボは煎餅。。そこかい!♪
チョコッとした面白ネタの食いつきはいいですネ。
あれ、高野部長でも落ちるんですか!
山Pでも落ちるし、忙しいなぁ。。^^
正解の話、ああゆうのをみんなが「良い言葉だ」ですぐ
終わらせてると、作り手にも良くないと思ってます。
賛成か反対かって単純な態度決定だけじゃなくて、
ちょっと保留して分析する人間もいるぞってことを
見せたくて、スルーせずにコメントしときました。
スタッフが直接見る可能性は低くても、じわじわと
間接的影響が広がっていくのを期待しながら。
ちなみに、ウチの『たったひとつの恋』の記事は、
日テレの人間が読んでたかも♪
要、自信の先行っていうより、単に間違えたとか
失敗したってことだと思いますよ。
覚悟の上で決行、残念ながら失敗って感じ。
大して自信無くても強気にはなれますから。僕みたいに♪
ただ、優華にとっては良かったんじゃないかな。
要に甘えられなくなったから、自分の力で頑張って
マコトに再チャレンジするしかなくなったでしょ。
そうすると、蛍&高野、優華&マコト、姐さん&要で
キレイなんだけどな。ちょっと単純すぎるか。。
あとは、美奈子&田所、二ツ木&スイカ ^^
ご丁寧なレス、ちゃんと読ませて頂きましたよ♪
文章の構成に苦心してる様子がうかがえました。
レスって、マジメに書くと疲れますよね。
相手がいる分、記事より大変な面もあります。
でもやっぱ、コメント&レスがないとネ!
まだ燃え尽きてませんけど、そろそろこの辺で。
そうそう、コーヒーサーバーの件、P.S.に追加させて
頂きました。あれを笑えなかった自分を反省しつつ。。☆彡
>キッドさん
おはようございます。
人間は大昔から、円とか球とか好きですよね。
それに対して、七角形なんて全く人気がなくて可哀想。。
やっぱり、輪廻に食いついて来ましたネ ^^
細かい話ですけど、終わりがないことと
輪廻は必ずしも結びつきませんよね。
直線も平面も、数学的には終わり(端)がありませんから。
円とか輪(ループ)を持ち出すのは、再会あるいは回帰の
欲望と共に、限られた領域内に収めたい欲望のせいでしょう。
両端のない直線はノートの1ページに書けませんが、
円はちゃんと書けますからね。頭の中のノートにも。
戦争とホタルノヒカリ。。今はそうゆう時期でしたね。
千の風もそうだけど、やっぱり美しいものを望んでるわけか。。
縁側って、一般的には境界線とか結界、要するに
曖昧な中間領域なわけですが、高野家の縁側は
ちょっと特殊だと思ってます。あそこは家の中でしょ。
つまり、縁側と庭を中心に部屋が一体化して干物空間
(の物質的部分)を構成し、それが家の外と対立してる。
だからあの縁側は、周縁ではなく中心ってことです。
ただし、干物空間(の物質的部分)は家とはちょっと違う概念。
というのも、干物空間の中心は縁側あるいは蛍の光、
家の中心は部屋ですから。あっ、家の中心は奥さんかな♪
世間的には、バツイチ上司と部下の女の子がくっつくなんて
話はザラにあるんでしょうが、このドラマは違うと思ってます。
そもそも、タイトルバックのアニメを見ても、
女の子が一人で遊んでるファンタジーなんですよね。
だから、宇宙船の乗員は一人のような気がしてます。
すると高野の位置としては、宇宙船の壁や床しかないでしょう。
外ではないけど、蛍と対等な立場ではない。
結局ラストは、縁側に一人で座る蛍、あるいは、
縁側で高野に後ろから優しく抱き締められつつ眠る蛍。
僕の予言的には、そんな感じです♪☆彡
投稿: テンメイ | 2007年8月19日 (日) 06時44分