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結果が語る過剰なプロセス~『ガリレオ』第8話

 最初は 彼女の教室に料理を習いに行ってたの

  (心のふれあいテーマ曲・イントロ: タン タン♬)

 まぁ 私は料理には全く向いてなかったんだけど 彼女とは気が合ってね

 その後もずっと とても大切な友達 だった

 私は幽霊は信じない 幽霊は何も教えてくれないでしょ

 死者が最後に残したメッセージを聞き取ること

  (主旋律: タンタタン♬)

 遺体に残された言葉に耳を傾けること それが私の仕事なの

    ・・・・・・・・・・・・・・・・

 あれは間違いなく姉でした

 きっとあなた達警察が何もしてくれないから

 姉の魂が幽霊となって 自分の無念を訴えるために

 私は別に あなた達に信じてもらえなくてもいいんです

            

      

       ☆          ☆          ☆

『ガリレオ』はもう、完全に恋愛コメディーだね♪ 原作の硬派な科学ミステリー

とは別物で、ラブコメとしても相当軽いけど、テレビ的にはこれでいいんでしょ。

小説の読者層とドラマ(特に月9)の視聴者層とじゃ、かなり違ってるし、共通

してる人でも求めるものが違ってくる。ドラマじゃやっぱり、科学や論理はちょっ

としか興味を持たれないし、理解されることもほとんどない。ドラマに要求され

てるのは、タレント、恋愛、お笑い、人情、キャラ、小ネタ、映像、音楽など。やっ

ぱり、理系じゃなくて文系の世界、重さより軽さってことか。

    

第5話以降、特に顕著だなと思ってたら、脚本家の交替とピッタシ一致してる

んだね。偶然かも知れないけど、福田靖が外れて古家和尚松本欧太郎

なってから、文系的で軽い恋愛コメディーへの傾斜が強まってる気がする。半

ば理系の人間としてはちょっと淋しいけど、これが現実ってことだな。

    

ドラマとのコラボになってた旭化成の理系文系CMがあっという間に打ち切り

に追い込まれたのも、多分そうゆう事じゃないかね。肝心の理系は、こうゆう

文系的な話が苦手だし人数も少ないから、話題にもならないってところが辛い

よな。第3話で単なるリピートになって、第4話以降は完全に中止されたあの

CM。旭化成が理系企業のプライドをもって、最後に復活させることを期待

たい。ま、巨大化した世界的企業としては、広告のコストパフォーマンスとリス

ク管理を考えると、当たり障りのないCMを続けた方がメリットが大きいんだ

ろうけどさ。ともかく、単なるマニアック・サイトとしては、最後まで理系的考察

を捨てずに貫き通すのみ♪

    

脱線気味のつぶやきはこのくらいにして、話を元に戻そう。イケメンで天才&

変人の湯川学(福山雅治)と、美形でツンデレの内海薫(柴咲コウ)のカップル。

仲良さそうな2人に絡んでくるのが、助手の栗林(渡辺いっけい)。こうした

ブコメとして第8話を見た時、一番面白かったのは、殺された前田美鈴(引田

弘子)の家で謎解きが始まる前の10分ほどだ。学生の単位や卒業がかかっ

てると栗林が説明してるのに、湯川はひたすらテレポーテーション(瞬間移動)

の謎の解明に夢中。

    

ホーキングやペンローズといった理論物理の天才の本や、ワームホール(虫

食い穴みたいに時空に開いてるとされる近道)の本ならまだしも、ドラえもんの

「どこでもドア」まで調べてるってのは笑えた♪ ネットのフリー百科事典・ウィ

キペディアに「どこでもドア」って項目があるのも笑えるね。行き先がどこだか

分からない「どこだかドア」なんて物もあるわけか! じつに面白い☆

            

CM後、料理教室「misuzu cooking studio」の共同経営者で事務担当の金沢

頼子(たくませいこ)のウソ泣きを挟んで、再び実験室。幽霊の目撃とキズ跡

の謎(致命傷2箇所とその後の268箇所の違い)にはきっと同じ裏があるとい

う内海に、湯川が「どうしてそう思う?」と尋ねると、内海は「刑事の勘」。これ

に対して、第1話の学生食堂の湯川をパロって、栗林が「じつに非論理的だ」

と笑い飛ばすと、湯川は「いや、そうとも言えない・・・ひらめきと思い込みは違

う・・・直感による原理から実証される真実というものは確実にある・・・キミの

勘に基づいて、1つずつ調べて行こう」。一人残された栗林は当然、「実に面白

くない」♪

     

その後は、やたら陽気な音楽にのって、転落死した犯人・小杉(飛田淳史)

部屋まで仲良くデート。見てるだけでお腹一杯になるほどの、ツッコミ&ボケを

交えたじゃれ合いを見せてくれて、「もしもし亀よ、亀さんよ♪」なんて意味深な

歌までオマケ。最後は、「ダダダ」っていう湯川のテーマ曲に合わせて、お馴染

みの数式&グラフを披露したあと、「先生! 靴!」なんて古典的オチまであっ

た。あそこは、沈黙をあと1秒伸ばして欲しかったんだよな。ちなみに、演出は

成田岳。悪くないけど、もう一息って感じ。。

    

この辺りを振り返ってみると、実験室で内海が「刑事の勘」と言った時からす

ぐに、湯川のポジティブな態度は予想できたものだ。第1話と似て非なる展開

を第8話で作って、2人の関係の変化をも表したわけ。連ドラの文法とか定石

でもあるし、ウチが第2話のレビューで書いた「湯川は最後に、科学的ではな

いものを信じるんじゃないかな」っていう予想にも即した展開だ。私が脚本を

書くのなら、前の予想通り、最後は湯川がサンタか赤い糸を信じることにする

けど、実際の脚本家がどうするのか、注目しとこう。ま、「最後」って言っても、

ドラマの最終回の後に映画も控えてるから、ビミョーなんだよな。。

    

次に、科学者とか科学的発見にとってひらめきや直感がどの程度大切かって

話は、科学論でよく話題になることだ。でも、湯川がアイザック・ニュートンを持

ち出したのは、科学史的にはあまり上手くない。というのも、りんごの木の話は

不確かだし、万有引力の法則の発見の前には、コペルニクスの地動説、ガリ

レオの落体の法則、ケプラーの惑星の法則があったし、「月が地球に作用して

る」なんていう潮汐(潮の満ち引き)の説明もあったからだ。

              

ただ、ドラマ的にはOKだろうね。一般社会ではまだまだ、りんごが木から落ち

るのを見てニュートンがひらめいたって伝説が、根強く生き残ってるんだから。。

     

ともかく、ニュートンを持ち出して湯川が内海をフォローした後は、栗林を一人

ポツンと残したまま、2人は小杉の家へラブラブのデート。じゃれ合った後で、

いよいよ数式&グラフのご登場ってことで、このレビューもようやく本論に入っ

ていく。さあ、気を引き締めてね☆

     

ラックスマン(Luxman)が2004年に、11年ぶりに発表したオーディオ・クラシッ

ク・スタイル。セパレート型の真空管アンプが奏でる素晴らしい音に、「ガリ」と呼

ばれるガリガリ音が混じってるのを聞いた湯川は、小杉の髪型が丸刈りだった

071203g ことを内海に確認。さらに窓

 ガラスの結露に触れた湯川

 は、靴下のまま庭に飛び出し

 て、木製の壁に石ころでダダ

ダと落書きする。足裏の冷たさも器物損壊罪も眼中になし♪ 

        

壁の2本の式(上図)は順に、2次反応速度式とアレニウスの式。頭の中だけ

071204_2 にあったのはアレニウスの式

 の変形(左図)と、直線のグラ

071204h フ(左下)。これらについては、放映直後

 にほぼ完全に解明。すぐ物理記事をアッ

 プしてるから、ここでは繰り返さない。

 (12月29日追記: 2次反応速度式の

 解き方を示す記事を追加した)

          

要するにあれは、結果的に結露と呼ばれる窓の水滴ができるまでの、化学反

応のプロセスを調べる式なのだ。第6話のフーリエ変換の時と同じく、今回も

検索すると実質的にウチしか出ない淋しい状況に変わりはない。でもあれは、

理系の世界ではそこそこ有名な話であって、実際ドラマと関係ない学問的な

アクセスが結構入って来てる。

    

あの数式が細かく表現してたプロセスを、普通の言葉で語るならこうだ。(加

湿器で)水蒸気をたっぷり含んだ温かい部屋の空気が、冷たい窓に触れて冷

やされると、空気は水蒸気を含みきれなくなって(限界値である飽和蒸気圧が

低下して)、過剰な水分が水滴となって窓ガラスに付着していく。これが結露だ。

過剰な水が変形されるそうしたプロセスは、結露という結果からある程度読み

取れるのだ。

              

窓ガラスがくもって見間違いが起きるほどの結露というのは、普通のことでは

ない。実際、最初に湯川と内海が前田美鈴の家に行った時には、何ともなかっ

た。それは、窓が開いてて、暖房も加湿器も作動してなかったからだ。小杉の

部屋の結露も、湯川が(おそらくスチーム付きの)ヒーターにスイッチを入れた

し、部屋の湿度が62%確保されてたからだ(湿度計が映ってた)。

             

だから、普通ではない結露という結果からは、それを生み出したプロセスがか

なり見て取れる。そこで直感も含めて見て取ったプロセスから、改めて結果を

論理的に出していくのが、数式で書かれた自然法則(or物理法則)だ。したがっ

湯川の落書き&脳内イメージは、読み取った前田家の水分変化プロセスか

ら、本当に見間違いが起きるほどの結露という結果が生じるかどうかの確認な

のだ。自分の直感を、自分の物理的検算で実証したってことになる。

           

このような、結果が過剰なプロセスを語るっていう図式は、今回のドラマ全体

を貫くものだ。まず、この記事冒頭に引用した、美人監察医・城ノ内桜子(真矢

みき)の言葉を思い出そう。被害者の遺体は、異常な殺害プロセスを語るメッ

セージだ。まず2箇所、何かの凶器で刺されて死んだ後、少し時間をおいてさ

らに、現場で発見された包丁で268箇所も刺された悲惨な状況。

    

この過剰なプロセスを読み取るのは、プロの「推理」が大きいとしても、そこか

ら「単なるストーカー殺人ではない」と考える際には、友人としての「直感」が重

要だ。つまり、そこで直感が働いたということ自体も1つの結果であって、5年

間の親密な友人関係、言葉では表せないほど過剰に濃密なプロセスについて

語ってることになる。

    

一方、同じく記事冒頭に引用した妹・千晶(釈由美子)の言葉も、「結果が語る

過剰なプロセス」に関わるものだ。犯行時刻と思われた時間帯に、黄色いコー

トを来て現れた姉の幽霊という結果。これは、警察が用意したシナリオをはみ

出す、過剰に異常な殺害プロセスを声高に主張している。やがてそれは、主

犯・頼子の衝動的犯行(19時半頃)と、小杉の悪用(20時50分頃まで)と、ア

リバイ工作(同じ頃まで)という複雑なプロセスだと分かっていく。

     

また、「姉の魂が幽霊となって、自分の無念を訴えるために」という千晶の考え

(=見間違い&直感)も、1つの結果であって、写真立ても洋服も黄色にしてた

姉に対する長年の愛、幽霊まで一人で信じてしまうほど過剰に親密なプロセス

を語ってることになる。

     

妹の次は、共犯者・小杉。異常な犯行の末の転落死っていう結果は、この男の

余りにも哀れな人生プロセスを語ってる。自暴自棄に至らしめる絶望的孤独と、

警備員に見つかった後の激しい動揺&錯乱っていう、長短2つの哀しすぎるプ

ロセス。それに加えて、転落死は当初、美鈴へのストーカー的執着と挫折をも

表すものと思われてた。それがやがて、主犯の頼子との異常な関係を象徴す

る結果ととらえ直されていく。もしもその異常な愛(or 共依存)のプロセスを詳

細に描くなら、外伝=スピンオフとして濃密なストーリーになることだろう。もち

ろんさらに、この愛を1つの結果として見て、それ以前の重過ぎる人生を読み

取っていくこともできるはずだ。。

           

最後に、料理について。スポーツや芸術に続く萌えシーンとして、今回のお料

理は予想できたし、なかなか良かったと思う♪ 見てるだけで滑稽だし、新鮮

味もあった。原作の東野圭吾『予知夢』第二章「霊視る」(みる)は、料理とは

関係ない話だから、湯川の萌えシーンを料理にする所から今回の脚本が作

られたんじゃないかな。

    

この料理っていう行為も、できあがった結果の美味しさと見た目が大切なんだ

けど、特に美味しいかどうかが最大のポイント。内海の青椒肉絲(チンジャオ

ロースー)は、作り方(切り方、調味料のタイミングと量、加熱や冷却の加減な

ど)というプロセスにも、見た目という結果にも、かなり問題があった。作りなが

ら、ガリ音に関するウンチクを聞き流す内海の態度に、湯川は内心かなり苛

立ってたはずだし、あまりに雑な調理にも冷たい視線がビシビシ♪ フライパ

ンから皿にボトボトと落とす様子からは、食べ物以外のイメージさえ頭をよぎっ

たことだろう。

     

ところが、残念ながら、一番重要な結果としての味が良かった。これは、内海

の作り方が実際には良かったことを示してる。つまり、湯川の持ってる料理の

既成概念をハミ出てしまう、型破りのプロセスを示してたのだ。おそらくこの過

剰さの半分以上は、湯川に対するツンデレ内海の愛から来たものだろう。用

も無いのに実験室に来て、勝手に料理して、無理やり食べさせて喜ぶほど、

過剰にデレっとした愛。レシピーに載ってない甘口の調味料から。。。♪☆

     

         ☆          ☆          ☆

以上、今回は「結果が語る過剰なプロセス」を変奏したドラマだなっていう直感

に基づき、1つずつ調べて実証してみせた。

もちろん、マニアックなこの記事自体も1つの結果であって、筆者の過剰な

プロセスを表すものなのだ。一体どうゆうメチャクチャな生活を送れば、社会

人がこんな記事を書き続けられるのか。どんな人生を通じて、こんな人間が

出来上がったのか。マニアックな読者にはそこまで読み取って頂きたい。

     

エッ、どうでもいい? あっ、そう。ほんじゃ、自分で考えよっと♪

 「The Long and Winding Road ・・・♬」

ではまた、来週。。☆彡

        

            

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

P.S. 湯川が語ってたテレポーテーションの例の最初、1593年メキシコの

     事件について、ネットで軽く調べてみたけど、かなり信憑性が薄い話だ。

     そもそも書いてるサイトが少ないし、脚本家が利用したんじゃないかと

     思われるサイトにも、出典が明記されてない。日本のウィキペディアに

     は載ってないし、世界的に厳しく鍛えられてる英語のウィキを見ても、

     出典がない話とされていた。おまけに、瞬間移動したと言われる人物

     の記録も残ってないとのこと。

     そんな話を鵜呑みにするようじゃ、湯川もまだまだ科学者として修行

     が足りないかも♪って言うか、脚本家の古家和尚を中心とするスタッ

     フがアバウトってことか。ドラマにありがちな話だし、気にする人間の

     方が悪いってことかも知れないけどさ。。

     

P.S.2  今回の内海=柴咲は、ツンデレって言うよりデレばっか目立ってた

       から、ツンツン好みの方には物足りなかったんじゃないかな♪ お

       料理とか、ボリューム上げて「あら、ごめんなさい♪」とか、やたら

       可愛かったもんね。おそらく、庭で汚れた湯川の靴下も、内海がそ

       の場で脱がして洗ってあげたはずだ。さらに・・・

       いや、もうちょっと書いたんだけど、やっぱ消しとこう。ウチは品格

       あふれるサイトなのだ。多分♪

     

P.S.3 あのアンプ、本当にラックスマンだったのかね? ロゴが見えなかっ

      たし、マランツ(marantz)っていう別のブランド名が映ってたけど。。

    

P.S.4 ヘアスプレーに含まれるシリコンが原因でガリ音が発生するって説

      明、東野圭吾の原作『予知夢』第二章のまんまなんだけど、ネット

      であちこち見た限り、定説には程遠い話のようだった。小杉と頼子

      を結ぶ重要なポイントのはずだけどね。ま、単なる直感でも、頼子が

      自白すれば実証成功ってことか。。

    

P.S.5 このドラマ、よくマネキンが出るな。怖いと思うのは私だけ?♪ 黄

      色いコートの上に姉の顔を見てしまったのも、赤いコートのマネキン

      の上に「刑事さん」の顔を見てしまったのも、認知心理学的「補完」

      てお話。つまり、人間の心理or認知機能が、本来なかったものまで

      (無意識のうちに)補ってしまうってこと。これは確かに、よくあること

      だろう。ただ、それにしては「補完」の検索結果がいまいちパッとしな

      いのは、何でだろう? 別の用語の方がメジャーなのかな。。

     

P.S.6 10分で30kmの移動って、ヘリコプターなら可能なのに、何で考え

      なかったのかね。1時間で180kmってことだから、時速200~400

      kmのヘリコプターなら、ヘリポートまでの時間を考えても一応ありう

      る話だ。少なくとも、テレポーテーションとか「どこでもドア」より「論理

      的」で「科学的」でしょ。

     

P.S.7 加湿器からガンガン蒸気が出るシーンを見てると、昔「加湿器肺」

      に苦しんだ苦い記憶がよみがえる。マメに掃除しないと細菌が増殖

      して、肺がやられるんだよな。咳と熱の原因が分からなくて、余計

      に加湿器をガンガン使ったから、完全な悪循環で、結局病院へ。

      医者のアドバイスに従って、加湿器止めて薬飲んだらすぐ完治。そ

      れ以来、加湿器はお蔵入り。わりと高かったから、捨てるのも勿体

      なくてね。。

     

P.S.8 ブロガーのみんな、青椒肉絲をどうやって打ったのかね。コピー&

      ペーストは趣味じゃないから、私は「青」「胡椒」「肉」の後で、IMEパッ

      ドの部首から糸偏で探した。ダルイわ!♪

     

P.S.9 小杉が「欧米か!」のタカアンドトシのトシ(右側)に見えたのは私だ

      け? あれでちょっと、哀れさが救われたかも♪

   

P.S.10 終盤で遂に視聴率20%割れ。19.9%ってのは悔しいだろうな。

       やっぱ、深キョン=深田恭子と釈由美子の差ってことか。それと

       も、裏番組のせいかな。いずれにせよ、第9話の視聴率に注目☆

        

P.S.11 最後の料理法のウンチクの時、湯川=福山は「初期条件」と言う

       べき所を「処理条件」と言い間違えてるようだ。初期条件で結果が

       決まってしまうっていうのが、科学(正確には物理)の基本だし、強

       みでもある。結果を求めるのはもちろん数式。つまり、物理法則に

       初期条件を代入した計算だ。

     

P.S.12 第9話は「爆ぜる」(はぜる)前編で、久米宏が登場するとのこと。

       それじゃ、原作の1つ『探偵ガリレオ』第二章「転写る」(うつる)が

       無視されることになるけど、どうするんだろ。「爆ぜる」に組み込ん

       じゃうのかな。とにかく、いよいよラスト。期待しよう☆彡

      

             

cf. 宗教、科学、自然と人間~『ガリレオ2』第1話・幻惑す   

      

      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   天才・湯川が示した物理学の解読と検証~『ガリレオ』第1話

   サンタと女、揺れる理系の男心~『ガリレオ』第2話

   ブランコとおにぎりでホカホカ~『ガリレオ』第3話

   科学と恋愛、2つの円端具流~『ガリレオ』第4話

   愛と矢、ひねくれた直進~『ガリレオ』第5話

   遠く離れたもののつながり~『ガリレオ』第6話

   つながりの中の細かい事~『ガリレオ』第7話

   過剰な格差がもたらす劇的な出来事~『ガリレオ』第9話

   サンタを信じた科学者へのプレゼント~『ガリレオ』最終回

           

         ・・・・・・・・・・・・・・・・

   『ガリレオ』第1話、レーザー光線の計算式

   『ガリレオ』第2話、光の屈折の計算式

   『ガリレオ』第3話、共振現象の証明

   『ガリレオ』第4話、超音波による泡の衝撃波に苦戦中・・

   『ガリレオ』第5話、キューピッドの黄金と鉛の矢は流行るかな♪

   『ガリレオ』第5話の数式、波動方程式の導出と一般解

   『ガリレオ』第6話の数式「フーリエ変換」について

   『ガリレオ』第7話、ER流体とトリックについて

   『ガリレオ』第8話の数式、アレニウスの式と2次反応速度式

   『ガリレオ』第8話の数式、2次反応速度式の計算と答

   『ガリレオ』第9話、雷の放電エネルギーの数式か・・

   『ガリレオ』最終回の数式1~熱伝導方程式

   『ガリレオ』最終回、核爆弾処理シーンの数学的解説

            

     ・・・・・・・・・・・・・・・・

   『ガリレオ』第1話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第4話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第5話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第6話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第7話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第8話、ドラマと原作の比較

   『ガリレオ』第1話の脚本チェック☆

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コメント

>ドラマじゃやっぱり、科学や論理はちょっとしか興味を持たれないし、理解されることもほとんどない

うん、私もそう思うけど。。。
福田靖さんが外れたの!???!??えー!
そうなんだ~良くチェックしてるねぇ。
さすが!4日遅れだけのことはある(笑)
しっかりしたレビューだしね♪

科学にはまったく興味がない私だけど
テンメイさんの、みんなが興味がなくても
わが道を行く科学の検証には頭が下がる。
だから興味ないけど、見なきゃいけない!という
思いにかられる。拷問だ(爆)

マネキンがコワイの?可愛いところもあるのね。
ちんじゃおろーす・・・変換出来ないので
レビューから外した(笑)

じゃ、後もう少しだね。
頑張りましょう♪


投稿: アンナ | 2007年12月 7日 (金) 14時30分

恋愛ドラマモードにしたのに視聴率落ちちゃったのはショックでしょうね。最初は斬新だったけど、最近はこじつけっぽいからね。スッキリ感がなくなったかも?
結露なんて数式にしなくてもいいよって思ったけど、ちゃんと解明してるのはさすがです♪

投稿: お気楽 | 2007年12月 7日 (金) 17時49分

>アンナちゃん
  
おー、今回はちゃんと、『医龍2』じゃなくて
『ガリレオ』のTBが来てるな。感心、感心♪
・・・って、フツーだろ!
   
科学も論理も好きな人間は、やっぱドラマ界じゃ浮くよな。。
それでもわが道を突っ走るのが、テンメイの流儀 (^^)v
福田靖、外れたって言うか、書いてないでしょ。
残り2回や映画は分かんないけどさ。
4日遅れじゃなくて、3日半遅れね♪
それなりのものをちゃんとアップしてんのよ。
もっともっとホメてくれたまえ!

アンナちゃんは、文系的な理屈も嫌いだもんね。
4行で2回「興味ない」って書くくらい・・(^^ゞ
ま、よく頑張って読んでるわな。
エッ、読んでるんじゃなくて見てるだけ? あっ、そう♪
って言うか、ちゃんと読まなきゃ拷問にならんわ!
そのうち、拷問の気持ちよさに目覚めるかもよ。
今まで知らなかった、悦楽の世界。禁断の果実。。☆ 
 
マネキン、コワクないの? 可愛くないな♪ 怖がりなさい!
変換出来ないから外したって、冗談に聞こえんわ ^^ 
あぁ、あと2週。2007年はあと3週ちょっと。
キツイけど、ボチボチ頑張ろう♪☆彡
  
   
>お気楽さん
  
視聴率は残念でしょ。釈由美子も責任感じてるかも。
でも、余計な工作してないのが立証されましたね。
こじつけっぽい、スッキリ感がない。。
う~ん、原作はもっとややこしいから努力は分かるんですよ。
それに、ややこしい原作が結構評価されてるわけだし。
やっぱ、テレビと小説の違いは大きいかな。
そう言えば、「テレビお気楽日記」って名前でしたね。
別ブログで、「小説マジメ日記」にもチャレンジしてみては?♪
ホントは、お気楽さんあたりがもっと数式に食い付いて
くれることを期待してたんだけどなぁ。。(^^ゞ
  
ところで、そちらのレス。
釈が「マネキンでしょ?」と当てちゃうって話はウケました♪
ただね。科学者っていうのは、いちかばちかもOK。
失敗したらまた挑戦すればいいし、失敗自体も貴重な経験。
トライ&エラー、試行錯誤の世界なのに、成功した時だけ
世間の注目を浴びるから、イメージが歪む。
ヘアスプレーがデリヘル嬢って発想は浮かばなかったなぁ。
お気楽さん、ひょっとして。。(^^)☆彡

投稿: テンメイ | 2007年12月 8日 (土) 01時15分

こんにちは☆

土曜日の午後に家にいるというのも淋しいエリです。ま、いつもですが。
ガリレオはだんだんストーリーがつまらなくなってきてテンションが下がってきてます。
数字が下降気味なのは皆、同じ気持ちなのかも。
釈ちゃんのせいではないと思います。
エリ的には福山先輩が出演してるので破れかぶれで最後まで付き合うつもりですが、レビューも破れかぶれな気分です。
それにしても過剰なプロセスでしたか。
よくぞこんなにプロセスを見つけたものだとひたすら感心です。
エリから見て今回の過剰プロセスは薫のお料理サービスでした。本人が嫌がってるところに無理やり食べさせてしまうあたりの過剰さはちょっと辟易です。
湯川先生は何も言ってなかったのでお料理がおいしいかどうかはわからないのに過剰に反応して「おいしい」と決め付けてる薫がまた過剰でした(笑

ところで加湿器肺。びっくりですね。確か、エアコンにもあるし、24時間風呂にも似たような症例がありますよね。まずはお薬で完治できたようで良かったです。テンメイさんが呼吸器系等に持病がなかったのが幸いでしたね。

ラックスマンはホンモノみたいです。その方面には疎いですがラックスマンの会社のHPでこのドラマをアピールしてましたから。

残り何回?映画というのが出ていますがこのドラマは映画になるんですか?
今の調子なら映画館には行かないかも。
てか、過去のドラマからの映画化で足を運んだのがゼロです・・笑
まずは完走めざしましょうね♪

投稿: エリ | 2007年12月 8日 (土) 13時25分

>エリさん
  
こんばんは☆
  
うわ~~~、萌える出だしだなぁ。。♡
フラフラッと吸い寄せられそうな感じ。まさにエリ地獄・・(^^)
この1行で、ご飯3杯食べれそう・・
考えすぎ? そりゃ、失礼致しました♪
  
ストーリー的には、最初からつまらなかったと思いますけどね(^^ゞ
マシなのは第4話の慎吾ちゃんとの対決くらいじゃないですか。
最初は、映像や謎解きの新鮮さと今後への期待があったから、
ストーリーの空疎さが目立たなかっただけかも。
僕的には、これはこれでOKです☆
ただ、『ひと恋』『華麗』『ホタル』とは対極にあるドラマ。
そこそこ楽しめるけど、ハマれない人は多いかも。

視聴率は、初回と今回を除くと22%前後でほぼ一定でしょう。
来週22%前後に戻せば、安定した高視聴率です。
ただ、このドラマの視聴者は、来週の久米宏には興味ないかな。。
破れかぶれ。。♪ 十分キッチリ書いてらっしゃいますけどネ☆
  
過剰なプロセスっていうのは、要するに結露の本質に着目したわけで、
実は最初は「メッセージ」を主題にするつもりでした。
ただ、折角の科学ドラマ。誰一人書きそうもない発想で押しました。
こうゆう記事は、書くこと自体が自分にとって刺激的♪
料理は確かに過剰でしたね。僕は面白かったけど。
福山の曖昧な表情は、第4話ラスト以来かな。
僕は、料理中の一貫してギロッとしてた湯川の目との対比、
さらに饒舌な湯川の沈黙を考えて、美味しかったんだと解釈します。
  
加湿器はね、あれ以来見るのも嫌なくらいなんですよ(^^ゞ
ホント、ひどい体験だったな。カラ咳と微熱が無意味に続いて。
そうそう、エアコンや24時間風呂にも似たような話がありますよね。
エリさんも、お部屋にいることが多そうだし、気をつけてください♪
ラックスマンは、ロゴが映らなかったのが変だと思ったんですよ。
台詞にあるのに、映像は他社のロゴがハッキリ映ってたもんで。。
  
映画は、ガリレオシリーズの『容疑者Xの献身』でやるって話。
第2話終了後にも映ってたし、公式サイトにも出てました(今は不明)。
ドラマの映画化っていうより、原作の忠実な映画化のようです。
僕も、映画館に行く気はしないかな。DVDかテレビを待てば十分。
ともかく、あと少し。お互い完走を目指しましょう。

P.S.完走。。エリさんも土曜の賑やかな公園でジョギングでも如何?
    最近はファッション的にもかなりオシャレですよ♪
    走ること自体もファッションになってるし。。
    気分転換にもダイエットにも最適。
    部屋を捨てよ 町へ出よう!(byテン山修司)☆彡
 
 

投稿: テンメイ | 2007年12月 8日 (土) 23時04分

テンメイ様、こんばんは。
1000万画素のデジカメを
テレビショッピングで売る時刻でございます。

過剰な画素数すぎる・・・。
お茶の水博士ならアトムに
「十万馬力で充分なのじゃ」
と説教するところです。
・・・たとえが昭和すぎる・・・。

ふふふ・・・
アンナ様は今回が面白く
エリ様は今回もうひとつ・・・。
世の中の感想も過剰でございますな。

プロセスの簡略化は
合理化の基本・・・。
A→B→C→D
をなんとか
A→Dにしたいと
人々は求める・・・。

その結果、カップヌードルを手にする。
それが幸せなことかどうかは
別にして
過剰なプロセスは
隠されただけというのがミソですな。

すべての出来事は
過剰なプロセスを含んでいる。
神秘とそうでないものは
視点の問題にすぎない・・・。

まあ・・・悪魔的には
悪魔だって過剰なプロセスなんです・・・。
と申し上げておきます。
加湿器もある意味・・・カップヌードル
でございますから・・・。

投稿: キッド | 2007年12月 9日 (日) 04時34分

>キッドさん

こんばんは☆
午前4時のコメント、ありがとうございます♪

テレビショッピングと言うと、僕の大好きな曲の1つ、
かの香織『午前2時のエンジェル』を思い出しますね。
シングル発売は1996年で、個人的に大きな転機となった年。
CMタイアップにも関わらず大ヒットには至りませんでしたが、
僕にとっては今でも泣ける曲です。サビは
「あなたが好き あなたが好き 急げ 午前2時のエンジェル」
あぁ、書くだけでウルウルして来るなぁ・・(^^ゞ

さて、この曲の歌詞に「真夜中のショッピング あたしは
いったいなにしてるんだろう」ってフレーズがあるんですが、
当時の僕にはこの意味がすぐには分かりませんでした。
つまり、夜型の僕でさえ、午前2時のショッピングが自宅での
テレビショッピングだと分かるまでに、少し時間がかかった。
それから11年。今では国内消費のカテゴリーで、
数少ない右上がりの分野となってるとのこと。
僕はいまだに「何じゃ、こりゃ!」って印象でして、
時代を読む難しさを改めて思い知らされます。
日本人女性がモデルの美容商品の時だけは見ちゃいますけど♪

おっと、懐かしさは人を饒舌にさせますね (^^ゞ
いまや1000万画素ですか。確かに過剰。
モニターで見るにせよ、プリントアウトするにせよ、
500万画素もあれば十分でしょう。
って事で、僕は携帯内蔵500万画素カメラで満足してます♪
ただ、1000万画素のデジカメは、イメージ的にいいし、
画素数以外も高性能でして、それらが過剰かどうかは別問題。

つまり、過剰なものが、有益なものや必要なものと
結びついてる場合もある訳で、その辺りが難しいわけです。
鉄腕アトムを100万馬力にすると、パワー以外の
諸々の変化が付随するでしょう。
デザインの変化だけでも、100万馬力のアトムの方が
10万馬力のアトムより人気が出るかも。
100万頭の馬ほど飼育の苦労もなさそうですしね♪
   
感想もブログも情報も、全体的に見ると過剰なのは明らか。
にも関わらず、縮小していく気配はまだない。
ますます、過剰なものを切り捨てる能力、
過剰ではないものを選び取るスピードが問われます。
あるいは、過剰を貴重に変換する創造力☆
   
確かに、すべての出来事は過剰なプロセスを含んでます。
結果に必要ないという意味の過剰、あるいは、
認識し切れないという意味での過剰。
ま、今ここにも書き連ねてる最中ですが、人間の言葉や
思考なんてのも、地球にとっては過剰でしょうね。
その一方で、ある種の人間にとっては、これこそ生きる証。
むしろ、単なる生物としての、あるいは物質としての
存在の方が過剰なのかも知れません。

悪魔が過剰なプロセスっていうのは、意味深ですね。
当たり前とも言えるけど、行間を読むことも可能。
ま、そこまで深読みしようとする姿勢こそが過剰なのかも。
深読みの3分はむしろ夜食のカップヌードルに回しましょう♪
このレスはちょっと喋りすぎですしね (^^ゞ
風邪で身体が弱ってるので、頭が過剰になってしまったかも。
あぁ、こうゆう時こそ過剰な愛が欲しいなぁ。
青椒肉絲を無理やり食べさせてくれるような。。♪☆彡
   
P.S.そちらのレス。チンジャオ「ルースー」とは凄い表記!
    検索してもあんまし出ませんしね。
    さすが汎用人型電算機、中国語も対応してましたか♪

投稿: テンメイ | 2007年12月10日 (月) 01時18分

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