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服のない人生はない~『あしたの、喜多善男』第3話

 みずほ オレが愛し合ったのはお前だけだ オレはそれが嬉しい 嬉しいんだ

 ホントに ホントに死ぬつもりなの? 

 お願い お願いだから 私だけだったなんて止めて

 あの人の命日まで まだ時間があるでしょ 

 お願いだから 残った時間で誰か他の女の人と ネ

 どうして?

 いやなの いやなの いやなの いやなの いやなの いやなの

 あなたの人生で 女は私だけだったなんて

 そんなのいやなの いやなの だからお願い

 あなたが 私だけを思って死ぬなんて そんなの そんなの止めてよ

 みずほ お前がそんな風にオレに何か頼むなんて初めてだ

 聞きたいことがあったんだ どうしてオレと結婚してくれたんだ

 お前はオレの 一体何が良かったんだ 教えてくれないか?

 あなたは優しい 人が良すぎて 人を疑うことを知らない 人を悪く思わない

 あなたはこの上なく善良なの 善良が服着て歩いてるみたいだった

 だからダメだった 私は、そうゆう男が大嫌い

 この世界の中で、最も嫌いなのはそうゆう男

 だっ だったら だったらどうして?

 あの時の私は ホントの私じゃなかった 私じゃなかったの

 もう二度と 私の前に現れないで さよなら

 でも ホントのお前じゃなかったのは どうしてなんだ

 聞かないで・・・

 待て! 会ってくれて ありがとう

 そうゆう所が ダメなのよ

   

       ☆          ☆          ☆     

いやいや、久し振りにちょっと途方にくれたなぁ。。『ガリレオ』じゃ、湯川(福山

雅治)の数式やウンチクが満載だったから、解読に苦戦することはあっても、

何書けばいいの?って思いにとらわれることは全くなかったもんね。『喜多善

男』にせよ『1ポンドの福音』にせよ、ドラマの第1話は最初だから書くことだら

けだし、『喜多善男』第2話も問題なし。『1ポンド』や『薔薇のない花屋』の軽~

いつぶやき記事なんてものは、単なる時計との戦いだ。

    

で、この第3話は久々に途方にくれたんだけど、それはネガティブなものじゃな

くて、むしろポジティブなもの☆ 一体これで自分は何を書くのかな?っていう、

ワクワクするような感じさえある♪ 底なし沼みたいに深みがあって、解釈の余

地がたっぷり残されてるし、小ネタっぽい要素も満載。あとは解釈の中心テーマ

を1つ絞って、タイトルを決定して、そこに向けて話を組み立てればいい。

    

『薔薇』の場合は、大量の浅いネタを巧みに組み合わせてあって、その多さと

巧みさには感心するものの、本気で考える気にはなりにくい。それに対して『喜

多善男』第3話なんてのは、本気で考えないとレビューは成立しない。だから、

キャストやストーリーや時間帯まで考え合わせると、視聴率で約3倍の開きが

出るのも不思議じゃない(19.0%と7.3%)。ほとんどの視聴者は、楽にそ

の場だけ楽しむ人だからだ。でも、マニアックサイトが評価するのは、もちろん

『喜多善男』♪ 選択に間違いはなかった。ネタバレに注意しながら少しずつ

慎重に読み進めてる原作(正確には原案)『自由死刑』(島田雅彦,集英社)も、

予想通り面白いしね☆

         

         ☆          ☆          ☆

書き始めるまでにかなりの時間考え込んじゃったから、早速本題に入ろう。

ウチは、ドラマのサブタイトルってものはほとんど無視してる。ピント外れのも

の、表面的なもの、大げさなものが多いから、自動的に無視するようになっ

ちゃってるし、誰でも書けるものよりオリジナルのタイトルを付けたいからだ。

実際、ウチのレビューの内容は、自分でタイトルを付けた時点で路線がほぼ

決定される。

     

でも今回のサブタイトル「3日目 元妻と密会・・・暴走」ってのは、極端に短い

まとめとしてはおかしくない。「密会」とか「暴走」っていう大げさな言葉はウンザ

リだけど、喜び多き善人な男=喜多善男(小日向文世)が元妻・鷲巣みずほ

(小西真奈美)と11年ぶりに会って、その後、宵町しのぶ(吉高由里子)と箱根

へタクシーで暴走したのは確かだ。 

        

この流れを表面的に見るなら、みずほの極端に冷酷な態度にショックを受け

て、前から好きだった女性タレントの誘惑にフラフラ乗っただけってことになる。

だけど、その通俗的な枠組みの周辺には、奇妙な要素が散りばめられてた。

       

石鹸で滑った後の浴槽への落下とか、携帯・ランプ・ハトの糞の落下について

は、今までと同じ話であって疑問はない。喜多の不運さも含めて、「下に向か

う傾向」、広い意味での「マゾヒズム」の表現だ。ネガティブ善男が登場するシー

ンでの、背景の「鮨処 あし田」なんてのももちろん、先週の足裏マッサージか

らの流れを受けて、「あし=したの、喜多善男」が下(した)へ向かう傾向を表し

ている。足とは人体の一番下にあるものだ。

      

でも、そんなマゾヒスティックな話には収まらない要素も色々とあった。順に書く

と、ウェディングドレスのみずほ(喜多の夢)。みずほが社長の会社・Waycys

=ウェイシスの広告(ポストカード,ポスター,看板)。喜多が昼間から食べて、

調査員・杉本マサル(生瀬勝久)と茶髪男・与田良一(丸山智己)が羨ましそう

に見てた、伊勢海老とアワビのプレミアムカレー。そして、2人が会った商品

ルームのマネキン2体。

     

これらを紡ぎ合わせる核になるのは、やたら強調されてた広告だ。これには

種類あったのに気付いただろうか。目立ってたのはもちろん、カッコイイ外人男

性がウェイシスの明るいオシャレな服を着た写真の中央に、Waycysの大きな

ロゴがあって、その下にフランス語で、「Non Vetements Non Ma vie」

(=服なしに私の人生はない;アクセント記号省略)と書かれてた方だ。

    

まず代平太(松田龍平)が喜多に、みずほの勤め先としてポストカードを渡す。

その後、平太の勧めで、喜多とリカが連れ立って洋服屋へ。そこでカードと同じ

デザインのポスターを発見して、喜多は同じ服装を購入。喜多がオーディション

に向かう外人モデル軍団と共に社内に潜入して、廊下からみずほを見守る時

の後ろの壁にも何気なくあったし、商品ルームにもあった。最後は、会社から

出た後、銀座のビルの看板だ。

    

ところが、別の広告もあった。元社長の急死と経営難で揺れる社内の統制を

保つために、みずほが熱弁を振るってた定例会議の時だけ、別のポスター

なってたのだ。ロゴとフランス語は同じだけど、男性の写真の代わりに女性の

イラストになっている。黒い洋服を着た八頭身の女性だから、明らかにみずほ

を表すもので、実際映像的にもみずほと重ねあわされてた。

     

明るいキレイな服を着た男=喜多善男と、暗いキレイな服を着た女=みずほ

この共通性とコントラストから、全てが明らかになっていく。「喜多善男」は、実

は「着た善男」なのだ。つまり、善人な男という服=仮面で覆われたフツーの

男。みずほは「善良が服着て歩いてる」と言ったけど、実は「凡人が善良な服

着て歩いてる」だけなのだ。その意味では、普段の喜多善男よりも、むしろ今

回の明るい服を着たネガティブ善男の方が、実際の彼に近いと言っていいだ

ろう。11年ぶりで死の直前なのに、あれだけ冷酷な姿を見れば、「みずほの

悪口言うな」って言う方が不自然だ。ネガティブの方がナチュラルなのだ。

      

喜多は、普段から善良さというキレイな服を着てるんだけど、この日は明るさ

が加わっていた。それは、みずほに会う喜びと共に、特別なキレイさ=善良さ

をも表してる。商品ルームの男性マネキンが明るいタキシードを着てたのも、

そうゆう意味だ。

    

彼にとってのみずほとは、この上なく美しい外見をもつ女性で、だからこそ手帳

に挟んだ写真も、夢の中のみずほも、純白に輝くウェディングドレス姿だったし、

回想の中では白衣で微笑む優しい姿なのだ。だからこそ、商品ルームの女性

マネキンもキレイなパーティードレスを着てたのだ。

     

でも、本当のみずほは違う。あるいは、別のみずほもいる。キスに怯えるみず

ほ、初夜を嫌悪するみずほ、そして、今回の冷酷なみずほだ。みずほ自身は

自分のそうした部分をよく知ってて、だからこそ目をそらせたい。ところが、

人な(服を着た)喜多と向き合うと、どうしても自分の暗い部分をネガティブに

意識させられてしまう。実は喜多も服を着てるだけなのに、みずほにはそれが

分からない。

      

最悪なのは、いわゆる夫婦生活。つまり、初夜も含めたセックスだ。人間同士

が服を脱いで裸で触れ合うセックスは、それだけでも、服に執着するみずほ

にとって苦痛な行為だ。裸の醜い自分を、無防備なまま相手にさらす恐怖。服

を脱いだみずほの裸体そのものは、美しいだろう。でも、服を脱ぐという行為

は、自分の醜い内面をさらすという象徴的意味を帯びてしまってるわけだ。

ずほにとっての喜多は、無理やり服を脱がせる恐ろしい男。実際、定例会議

で「強いイメージ」という服を着てたみずほは、廊下の喜多に気付いただけで、

社員に無残な姿をさらして「全部台無し」になっていた。

     

こう考えてくると、みずほが喜多に「誰か他の女の人」を強く勧めた理由(の1

つ)も想像がつく。みずほの見方では、このままだと喜多にとってみずほだけ

が「裸になると醜い女」だということになってしまう。世界中で自分だけが、善

良な男によって否定されるように感じてしまう。だから、他の女も裸になると醜

いことを喜多が知ること、それが望まれる。その象徴的表現が、喜多と他の

女との肉体関係なのだ。

      

いまや、あの奇妙なほど豪華なカレーの意味も明白だろう。あわびを食べる

とは、女性との関係を示してる。一方、伊勢海老は、武勇と長寿を表す豪華

な象徴だ。したがって、あれは「残された9日間を悔いのないように楽しむ」と

か、みずほと会う前の景気づけって意味だけじゃない。あのカレーを食べるこ

とは、勇気を持って女性と関係を持つことが素晴らしい生の延長につながる

ということの象徴表現なのだ。

     

今回のラスト。喜多はしのぶのワガママに感謝していた。東京から箱根まで

のタクシー料金はもちろん高い。ドラマでは途中のメーターが「高速・2割増・

21860円」となってたけど、ネットで計算すると3万円を超える。キャバ嬢3人

(巨乳のプー=渡辺万美,髪の長いまーくん=片山瞳,電話かけてきたミュウ

=桂亜沙美)を連れて電車で行く方がよっぽど安い。でも、「しのぶはオレの

悲しみに浸る時間を全部奪って、そのおかげでオレは残りの時間を生きてい

ける気がした。オレの、オレの残り少ないあしたを」

    

おそらく喜多のこの感謝は、やがてもっと大きなものになるだろう。しのぶとの

関係が、太腿の口紅の線(来週の予告)で止まるのか、もっと上まで行くのか

は分からない。でも、裸の足に素手で触ることが、「服のない人生もある」こと

を教えてくれるはずだ。それはやがて、自殺の中止、または延期につながって

いくだろう。

    

もちろん、モノローグで前回から語られてるように、「まだ気付いてない」「痛み」

は経験するはずだ。そしてまた、しのぶへの感謝には、おそらくネガティブなも

のも添えられるだろう。なぜオレを生き延びさせたんだという、かすかな恨みも。。

    

        ☆          ☆          ☆

それにしても、人間は「裸」の人生を本当に送れるのだろうか。「裸」とは、「服

を脱いだ状態」を示す言葉だけど、「服」を全部脱いだ状態というのは現実に

はあり得ない。人間は本質的に、他人に対して、あるいは自分に対して、外見

を作り上げる動物なのだ。したがって「裸」で生きるとは、正確には「色んな服

装全体」を意識して生きることを指す言葉と考えるべきだ。もちろん、厚着の状

態から服を脱いで行くことは可能で、その際には徐々に服を全部脱いだ状態

に近づいていく。ただし最後の1枚は皮膚であって、生きてる限りは脱げない。

その意味では、広告のコピーはやっぱり正しいのだ。

「服のない人生はない」。

        

さて、来週は再び、喜多の足フェチ的マゾヒズムが現れるってことなのかね。ま

だ殺し屋・片山(温水洋一)の活動は本格化しないでしょ。って言うか、何で温

水なの?♪ スポンサーのau(by KDDI)が無理やり押し込んだってことか。そ

れならリカ役も仲間由紀恵にすれば視聴率上がったのにね。ま、松田龍平が

温水に殺しを依頼するっていう倒錯した図式で、面白みを出そうってことか。

    

ともかく、「あし=したの、着た善男」の今後にますます期待しよう。間違っても、

「イケメンの、貧乏男」なんてものに浮気しないように!

ではまた。。☆彡

    

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

P.S 商品ルームのシーンは、台詞や演技だけじゃなく、映像も巧みだった☆ 

    ポスターの男がみずほを背後から見るカット、そっぽを向いてる女性マ

    ネキン、回転カメラ、牢獄のようにラックの金網越しに撮った映像。さら

    に、あそこに向かう前、みずほはストッキングに包まれた足をパンプス

    (=足の上着)に入れて、広告の女性のような姿で歩いて来る。泣き崩

    れた時には、パンプスの裏側なんていう珍しいカットまでハッキリ映され

    てる。ストッキングとパンプスに包まれたみずほの黒い足裏が、裸足の

    しのぶの明るい足裏と対比されてるのは明らかなことだろう。

     

P.S.2 将棋も囲碁もオセロも五目並べもやるけど、マージャンはやらないか

      ら、雀荘のシーンはオンタイムだとさっぱり分からなかった。平太が

      店員に要求してた「むこうぶち」ってのは、裏の意味では殺しの依頼

      みたいだけど、表の意味では麻雀のマンガのタイトルなわけね。店

      員が平太に渡してた、高レート裏麻雀列伝、雑誌『近代麻雀』連載中

      の長編漫画。天獅子悦也(作画)、安藤満&ケネス徳田(協力)。主

      人公の一匹狼ギャンブラー・傀(かい)が相手に負けを宣告する時の

      台詞が「御無礼」で、ドラマでは温水が真似してた。

      この漫画とドラマの本質的な類似点は、ありがちな勝者のストーリー

      じゃなくて、敗者のストーリーってことかな。それはともかく、砂糖なし・

      クリームなしのコーヒーを「なしなし」って言ってたけど、あれは麻雀

      ルールの通称(後付けなし・喰い断なし)の転用だってお話。へぇーっ

      て感じだね。意味分からないけど♪

     

P.S.3 みずほの秘書・森脇大輔(要潤)。ここまでやたら献身的に社長を

      助ける好青年になってるけど、ホントにこのまま行くのかね。何か裏

      がありそうな気がするな。外見の美しさには要注意。

     

P.S.4 また出た、ぬれせんべい♪ 「上手いけど、ノド渇く」だけじゃなくて、

      「パンチねぇ」。まだ車に常備してるってことは、茶髪男のケガが治っ

      てないってこと、つまり僅かな時間しか経ってないことを示してる。と

      言うより、味わい深いけどインパクトがいまいちの調査員コンビを示

      してるようにも思えるな。

     

P.S.5 今回、みずほが夢を見なかったり、カウンセリングを中止したのは、

      筋が通ったエピソードだ。つまり、夢やカウンセリングは、過去や本

      物の自分と出会うためのものだけど、今回はその役割を喜多が果

      たしたのだから。

      

P.S.6 「Waycys(ウェイシス)」っていう名前は、「鷲巣(ワシズ)」の変形か。

    

P.S.7 介護へのこだわりが、やっぱ気になるな。来週また喜多のお母さん・

      静子(加藤治子)が出るようだし、認知症で施設に入って介護されるっ

      て展開なのかね。でも、僅か10日ほどの時間だから、ストーリーの進

      展は難しそうだなぁ。

    

P.S.8 喜多の踊りについては、パワーの身体的表現ってことで、しのぶと

      の関係の予兆と見れなくもないけど、ちょっと遠すぎる気はするね。

    

P.S.9 「鮨処 あし田」は実在する店で、「あした」じゃなく「あしだ」と読む。

   

P.S.10 みずほと別れた後、トボトボ歩く喜多の隣を、少し離れて並んで歩

       く人の演出は良かった☆ 映像的にリズミカルだし、分身=ネガ

       ティブ善男の登場の予兆にもなってる。

    

P.S.11 初回から注目してる吉高由里子。今回もますます良かった☆ 喜

       多への電話は、「下手な芝居」を上手く演技したものだったし、部

       屋からタクシーまでの一連のシーンも、とても演技とは思えないほ

       ど自然だ。言い換えると、「芝居じみた不自然な言動」の、自然な

       演技なのだ。この複雑な構図が正確に見えないと、単に「不自然な

       演技」になってしまうだろう。タクシーのシーンなんて、ちょっと萌え

       ちゃったかも。喜多と同じく、「嬉しいよ」

    

cf.パンドラの箱に残されたもの~『あしたの、喜多善男』第1話

  母を抱擁するマゾヒスト~『あしたの、喜多善男』第2話

  魂の道の永遠性~『あしたの、喜多善男』第4話

  善悪の混沌への誘い~『あしたの、喜多善男』第5話

  父殺しへと向かったファザコン~『あしたの、喜多善男』第6話

  偶然という名のふれ合い~『あしたの、喜多善男』第7話

  束縛された愛の喜び~『あしたの、喜多善男』第8話

  死ぬ自由より、生きる不自由~『あしたの、喜多善男』第9話

  つながり合う心と心~『あしたの、喜多善男』第10話

  生へとつなぎ止める他者~『あしたの、喜多善男』最終回

  『あしたの、喜多善男』最終回、原作『自由死刑』との比較

         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  吉高由里子のフェチドラマ『紺野さんと遊ぼう』に期待☆

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コメント

ヤッホ~☆遅いよ!(笑)

健全な精神のアンナで~す(^^)

>書き始めるまでにかなりの時間考え込んじゃった

あら、あらら。
でも、このドラマに限らず考え込んでしまって
なかなか更新出来ないドラマってあるよね。
うまく言葉が綴れない。。。
私、前クールにそういうのが多くて殆どレビュー
しなかった。でも、今クールは小粒ながら好きな
ドラマが多いかも。
このドラマも好きだよ。視聴率は打ち切らなきゃ
いいけどな数字だけどさ(苦笑)
脚本の飯田さんって、木村君のドラマ「ギフト」の人。木村君ドラマの中で唯一視聴率の悪いドラマだったけど、その作品のコアなファンも多い。
あしたの、喜多善男もドラマもそんなドラマになりそう。

今回は善男とみずほの再会だよね。
ちょっとひいちゃったけど(苦笑)

>初回から注目してる吉高由里子。今回もますます良かった

うん、女性の私から見ても可愛いしいいよ!(笑)
しのぶがいるから死ねなくなるね(笑)

投稿: アンナ | 2008年1月26日 (土) 00時28分

>明るいキレイな服を着た男=喜多善男と、暗いキレイな服を着た女=みずほ。
流石ですね~。ちゃんと見直したくなりますわぁ。

>ネガティブ善男の方が、実際の彼に近いと言っていいだろう。
私もそう思います。そしてこちらの演技の方が惹かれる(笑)
ナチュラル…うんうん。

>みずほにとっての喜多は、無理やり服を脱がせる恐ろしい男。
なるほど~。そう言う見方出来ませんでした。
流石マニアックな分析。
私も再会シーンは普通に引きましたもん。
女性から見てあれは…コワイ!

あわびと伊勢海老に、そう理解した人がどれだけ居るのか知りたいわ(笑)

『ボンビー』を選択したことを後悔してません。
違った意味で…
こんなん書けん(≧∇≦)ノ彡 バンバン!

投稿: mana | 2008年1月26日 (土) 09時38分

こんばんは

流石です!
感服しました
これぞ ドラマのレビューというところでしょうか

喜多=着た
なるほどぉ


服を脱ぐ→自分の醜い内面をさらす

そうだったのか
と 思うことばかりです

凄すぎて これ以上 言葉が出ません

投稿: anan | 2008年1月26日 (土) 18時53分

>アンナちゃん
   
ヤッホ~☆ 遅いよ!お互い(笑)
  
不健全な精神のテンメイで~す(^^)
って、誰が不健全なんや!♪
  
なるほど、うまく言葉が綴れないからパスね。
気持ちは分かるけど、オレの場合はむしろ
意味が分からないから考え込むんだよな。
絞れないっていうか、納得いかないっていうか。

今クールは小粒で粒ぞろいって感じかな。
鹿男を見てない今現在だと、喜多善男が1番だけど、
地味だし視聴率も低いから、やっぱ小粒と言うべきかね。
11回の予定が10回とか9回になりそうで怖いわ。
それじゃ、11日って設定が失敗になるもんな。
飯田さんの話、第1話のコメントと同じじゃないか (^^ゞ
ま、コアなファンの1人だと強調したいわけね。
   
あんないい再会シーンでひいてちゃダメだよ♪
感動して涙流すくらいじゃないと☆
アンナちゃんが吉高由里子を評価するとは意外だな。
「あれがイイの?」とか文句付けて来るかと思ったわ (^^)
あのコだけでも、このドラマ見る価値があるね♪☆彡
   
   
> mana さん
  
おっと、今週もわざわざどうも♪
って言うか、ダメでしょ、貧乏男にフラついてちゃ!(^^ゞ
今一番旬なのは、着た善男ですよ☆
   
いいでしょ。服を使った2人の対比♪
われながら上手いなと満足してるのに、アクセスが少なくて ^^;
是非、見直してみてください。上手く作ってますよ☆
   
エッ、ネガティブ善男の方が実際の彼に近いのはともかく、
あっちの演技の方が惹かれるんですか!
そりゃまたマニアックな趣味ですね♪
ひょっとして、ああやって言葉責めされたいとか。。(^^)
   
無理やり服を脱がせる恐ろしい男って見方は、
僕もなかなか出ませんでしたよ。
みずほの恐怖、服、性、裸足、カウンセリング、箱根の温泉
などの要素を頭の鍋に入れて、グツグツ煮て出来たもの♪
おかげで、独特の美味しさになったと思ってます。
女性が引くっていうのは分かりますよ。
あの笑顔であの態度だと、フツーは怖いでしょ。
実際、犯罪的行為もかなり起きてますからね。
その点、男は気楽なもの。むしろ襲って欲しいかも♪
 
おぉ、流石 mana さん! カレーもスルーしませんでしたか☆
あれも会心の解釈なんですけどね♪
古今東西、その種の象徴表現が溢れてるっていう知識がないと、
単なる変な話に聞こえちゃうかも。
  
「こんなん書けん」でもいいから、喜多善男に清き一票を!
非常に苦しい戦況になってるもんで。。☆彡
   
   
> anan さん
   
おや、喜多善男にコメントくださいましたか!☆
どうもどうも。地獄に仏とはこのことか♪
  
力を入れたレビューなのに、1ポンドの軽~いつぶやきの
3分の1以下の読者しかいませんよ(^^ゞ
服に着目した「着た善男」と「裸」の解釈、いいでしょ♪
亀梨が主役なら遥かにアクセス来てただろうになぁ。。
原案小説的には、十分可能だったんですけどね。
ま、ジャニーズ事務所がOKしないか。。
  
さて、もうすぐ1ポンドの第3話ですね。
今頃、胸ときめかせて待ってるのかな♪
今週の記事は書かないつもりですけど、
ドラマはちゃんと見ますから、ご安心を (^^)
ではまた。。☆彡 

投稿: テンメイ | 2008年1月26日 (土) 20時47分

テンメイ様、こんばんは。

ふふふ・・・素晴らしい
はだかの喜多善男でございますね。

まあ・・・喜多善男は
善良だと
自他ともに認める存在・・・
それはある意味・・・無垢・・・ということ。
そうなるとアダムであり・・・
そうなるとハダカなのですが
みずほというイヴと夫婦になり
そしてみずほは服を着ることになり
善男もまた・・・。
つまり・・・善男はみずほに汚されてしまった。
という解釈もできますね。
そしてみずほはその罪におびえているのに
善男は無頓着。
これは我慢なりません・・・
お前も汚れているだろう・・・
という気分にみずほはなるのかも。
まあ・・・まだ途中経過ですからね。

ギャンブルには触らぬ天使のテンメイ様
なしなしルールは
つまり
ありありルールより
「あがり」(役の完成)が難しいという意味です。
つまり・・・あがりにくい=下への指向の暗喩

それなのに「あがってしまう」殺し屋は
喜多善男の敵対者としては
なかなかなのでございますよ。

投稿: キッド | 2008年1月27日 (日) 03時33分

「着た」義男はサスガですね。
1話でベランダから落ちるときの全裸や
みずほの会社に入ったときにジャケットを脱がされるのも
生きてくるってもんです。

さて、また看板の話ですが、(いーです、フェチで)
最初にネガティブ義男が現れたビル看板の
隣にあった「PRONT」!目立ってたでしょ♪
カフェ&バーってことですが、それはどうでもよくって、
今回はそのマークが見せ所。
太陽と月の組み合わせは陰陽思想の象徴。
あしたは日と月の日=明日ですから、
ネガ義男と融合していかなくちゃいけないんだね。
ほかにも
喜多=来た⇔行った=~へいった=矢代平太
なんて対比も色々あったりするので、
ななとしては平太くんの命の心配してるのよ。
とりあえず喜多さんは最終的に生き延びる予想なので。

そういえば、今回風呂場でコケたとき、
「死ぬかと思った。」と、生への執着を示す台詞があったのに、
それに対する自己嫌悪(ネガ義男の指摘)がありませんでした。
街灯も結局は落ちてこなかったわけだし、
鳩の糞も「運がついた」と取れる。
みずほの会社に入れたのも偶然。
運命がいい方向に動き始めた感じですね。
喜多さんはそうは取ってないでしょうが。

ところで、商品ルームのマネキンはウェディングスタイルじゃない?
青いドレスも披露宴用だと思うな。…大して違わない?
なんかありそうなんだけどなーっ

投稿: なな | 2008年1月27日 (日) 14時38分

>キッドさん
   
こんばんは☆ 「はだかの、喜多善男」ね!
あしたの、あし=したの、あたしのに続く第4弾ですか。
文字的類似はともかく、音声的類似が不足してるかも♪
  
前回に続いて意欲作だと自信を持ってるのに、
アクセスが少なすぎてガッカリです。
イラつきながらアクセス解析見てたら、昨晩はなぜか
ウチだけデータ更新の遅延が生じたらしくて、余計に
苛立ってズブズブ不毛な一夜になっちゃいました^^;
あと8回、2ヶ月も苦戦が続きそうですね。。
   
僕はそもそも、このドラマで喜多善男の善良さなんて
あんまし感じてないんですよ。
いい人、柔らかい人、騙されやすい人って言うのなら
分かりますけど、善良さはタクシー乗り場だけって
感じで、しかもあの時でさえかなり迷ってた。
そもそも、善良な人間がお金払って部屋で女性タレントの
足裏マッサージなんてしないでしょ。
金払って元・妻の居場所を探すことだって、
悪いことじゃないとしても、善いことでもない。
特に、アポなしで突然会いに行く際に、相手の
気持ちを考えてためらう部分が見えないんですよね。

設定が善人になってるらしいっていうのは
分かるんだけど、印象的には薄いと思います。
みずほと別れて11年でこの状況だから、善良な善男が
みずほに汚されたっていう解釈は、どうでしょうかね。
これでまず1つ、対立点がハッキリしたかな?(^^♪
   
話変わって、ギャンブルに触らないわけじゃないんですよ。
小学生の頃からお金賭けて色んな事やってたし(時効♪)、
今でも発想的には嫌いじゃないですね。
1円にもならないブログなんてものに莫大な時間と
パワーを注いでるのも、ある意味で大バクチ♪
人生そのものがギャンブルの連続だと思ってます。
ただ、馬の場合だと競馬場の匂いがガマンできなかったし、
マージャンは父親に絶対やるなと教え込まれたんですよ。
あれは面白すぎるからって♪
あと、ギャンブルでありがちなタバコの煙も苦手なもんで。。
   
それはともかく、なしなし&あがりの解釈はお見事☆
ホホーッ、あがりにくい下向きのルールの中で、
殺し屋はあがってしまったわけですか!
下向きvs上向き、今後の対決が楽しみですネ。
どうしても温水は殺し屋に見えないけど。。♪☆彡
    

>ななさん
   
こんばんは☆ 着た善男、いいでしょ (^^)v
頼むから、みんなもっと読んでくれぇ~って感じ♪
全裸とジャケット脱がしね。そりゃ、鋭い指摘。。
   
出た! 看板を愛するフェティシスト!(^o^)
そうそう、人間、素直さが肝心なんですよ♪
はいはい、「PRONTO」ね。イタリア語で、早い、
すぐに用意ができてる、もしもしって意味。
あれは思い切り目立ってました☆ 銀座並木通り店。
ただ、マニアのななさんなら、「STAR HOTEL」
(スターホテル)の方に食いつくと思ったけどな。
おっと、マニアじゃ不満なのか。フェチね♪
   
「太陽と月のダンス」、つまり昼と夜の調和を表す
デザインは、確かに東洋の陰陽思想につながるもの。
「あした=明日」は日と月の日か! ザブトン1枚♪
ただ、「融合」っていうのはちょっと誤解を招くかも。
というのも、融合っていうのは2つのものが1つに
なることだけど、陰陽っていうのはあくまで2つのはず。
だから、喜多善男の場合も、あくまで分裂した自己の
まま生き延びることになるでしょう。
  
カフェ&バーっていうのも、どうでもよくはないでしょ♪
昼のカフェはしらふでよそ行きの姿、夜のバーは酔った
本音の姿を表すから、ネガティブ善男が本物と見れます。
念のために、プロントの資本関係について調べてみたけど、
スポンサーともフジテレビとも特になさそうですね。
ただ、基本的にUCCとサントリーの共同出資で、
スポンサーのライバル企業でもなさそうだから、
ハッキリ映しても問題なかったんでしょう。
スポンサーにネスレやキリンが入ってたらマズかったかも。
  
「喜多=来た」と「平太=へ行った」ね。面白い♪
平太の命ね。あぁ、それは頭になかったなぁ。
最後は誰かに刺されて「何じゃ、こりゃ!」かも ^^
あれは日テレだからムリか。
でも、初回に親父の話が強調されてたから、
いずれまた松田優作との関連は出ると見てますよ。
もし出なかったら、僕が代わりに「何じゃ、こりゃ!」♪
   
風呂場は、軽く笑いを取る場面だから、あそこで
突っ込むのはむしろ視聴者ってことでしょう。
「ウンがついた」か。アハハ(^^) 久々に聞いたな。
そうか、マゾや足フェチからスカトロに向かうのか♪
でも、放送できないから編集でカットされそう。。
  
商品ルームのマネキン、ウェディングでいいのかな?
ビミョーだから、意味の広い「パーティードレス」と
無難に書いたわけです。披露宴も特別なパーティーでしょ。
あのマネキンは確かに気になる箇所で、そばに純白の
ウェディングドレスっぽいマネキンも立ってたんですよね。
ところが、その横の男性マネキンは黒い服。
とりあえず、ハッキリしてる事だけ注目しといたんですよ。
着飾った男女で、男性は女性を見てるのに、
女性はそっぽを向いてるってこと。
   
ともかく奥行きのあるドラマで、全く退屈しませんね♪
来週っていうか「あしたの」放送も今から楽しみ。
ま、看板のチェックは専門家のななさんに任せて、
僕は吉高由里子のチェックに専念しようかな(^^)☆彡

投稿: テンメイ | 2008年1月28日 (月) 00時41分

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