山下智久主演『クロサギ』の原作、クライマックス接近か☆
私はもともとマンガ大好き少年だったけど、今は流石に卒業して、ヤンマガ(=
週刊ヤングマガジン)を毎週買うだけにしてる。卒業してないだろ!♪ ま、細か
い話は抜きにして、あんましマンガは読まないようにしてるんだけど、一昨日た
またま、『週刊ヤングサンデー』2008年第18号(4/17)を手にとって読んで
しまった。本屋に立ち寄った際に、表紙の文字が眼に入ったのだ。
「映画メガヒット!!巻頭カラー クロサギ 第53回小学館漫画賞受賞作」。
多くの人は知ってるだろうけど、改めてまとめとこう。『クロサギ』とは、黒幕のフィ
クサーから金で情報を買って詐欺師を騙す、プロの詐欺師のこと。クロウトとして、
クロウトの詐欺師を騙す、少年詐欺師・クロサキ(=黒崎)の人生を描く物語だ。
黒丸作、夏原武原案のマンガが、2006年の春ドラマで映像化されて、夜22時
からの放映にも関わらず、平均視聴率15.6%を獲得(06春クールで1位)。
主演の黒崎役、山P=Pちゃん=山下智久(NEWS)が歌う主題歌&ソロデビュー
曲『抱いてセニョリータ』は、60万枚を超えるヒットとなった。
ただ、原作がまだ連載中ってこともあって、ドラマのラストはかなり中途半端。
ウチは続編がないとおかしいと主張してたし、他にも多くの希望が集まったらし
くて、2年近く経ったこの春、3月8日に映画の形で続編が公開された。主要キャ
ストはドラマと全く同じってこともプラスになったのか、多くのドラマファンや山下
ファンが詰め掛けて大ヒットになってるらしい。吉川氷柱(つらら;堀北真希)、桂
木(山崎努)、早瀬(奥貫薫)、白石(加藤浩次)、御木本(岸部シロー)、ゆかり
(市川由衣)、神志名(哀川翔)、懐かしいね♪ ま、大人の男がジャニーズ映画
をわざわざ観に行くってのも、勘違いされそうで恥ずかしいから、DVDかテレビ
放映を待つとしよう♪
で、話を戻すと、その『クロサギ』の原作マンガがいよいよクライマックスに差し掛
かってるような感じなのだ。つまり、黒崎の父を詐欺で引っ掛けたらしい御木本
に、黒崎が近づいていた。で、ここからはある意味でネタバレ的な話だから、読
みたくない人はパスしてね♪ ま、既に公開されてる内容だから、もともとバレて
るネタだし、ドラマや映画とマンガとじゃ話は別だけどさ。。
さて、雑誌に載ってたのは、「第212話 M&A詐欺Ⅱ」。M&Aとは、ここ10年
くらい大きな話題になってる、企業の合併&買収(Mergers and Acquisitions)の
ことだ。今回の内容だけから考えると、御木本が外資系ファンドの日本代理人・
木元を名乗って、経営難の企業(祖父江建設)に接近。海外の優良企業との合
併話を持ち込むと共に、巨額融資などの甘い条件を示す。これに関する情報を
桂木から買った黒崎が、徐々に御木本に接近して復讐を狙ってるっていうのが、
現在の状況だ。サブプライムローン問題(=信用度の低い人に貸した金がもと
になって世界経済を大混乱させてる事件)とかも織り交ぜて、大人が読んでもな
かなか面白い内容になってた。
とはいえ、所詮は少年マンガ。悪い大人を少年ヒーローがやっつけて終了なんて
いう、平凡で単純な図式で終わってしまう可能性もあるだろう。そこでウチとして
は、もっと大人の構想を独自に示しとこう。
黒崎が少年の浅知恵で御木本を騙そうとするものの、実力不足で逆に惨めな敗
北を味わう。ドラマで白石にやられた以上の負け方だ。そもそも、この手の話は
経済界でも超難解で、世界のプロの多くが大損したほどだから、少年詐欺師が
通じるようなレベルじゃない。さらに黒崎は、御木本が思ったほど悪人ではない
ことを知って衝撃を受ける。自分の浅い人の見方、表面的な世の中の見方のせ
いで、間違った暗い人生を歩み続けてきたことをようやく悟り始めた少年は、落
ち込んで苦悩する。。
こうすれば、外資=荒稼ぎする悪者っていう偏った紋切り型のイメージからも脱
出できるはずだ。『医龍2』第1話レビューでも書いたように、外資は善でもあるし、
損もしてるのが社会的現実だ。まだまだ日本では認識不足だけどね。。
黒崎のその後は、どっちでもいいと思う。罪を償って更生するか、暗黒を漂い続
けるか。ま、ドラマや映画だと、氷柱の愛によって更生するっていうのがキレイな
ハッピーエンドだけどね。ちなみにウチでは、去年の映画化決定の時から既に、
映画1本だとこの話は終わらないと書いといた。もう1本作るか、ドラマの新作で
引き継ぐか。『プロポーズ大作戦SP』でも示された山P人気の凄さを考えると、
十分あり得る話だろう。。
☆ ☆ ☆
ところで、今回のヤングサンデーは、他の記事もなかなか面白かった。まず、
過激な内容と多作で有名な、映画監督・三池崇史のインタビュー記事。小栗旬・
山田孝之・やべきょうすけ・黒木メイサが出演した去年秋公開の映画『クローズ
ZERO』を撮った監督で、内容も写真も味わい深くて、ぜひ映画を観たいなと思
わせてくれた。
あと、連載漫画の『逃亡弁護士 成田誠』で展開されてる正論も、一応頷けるも
のになってた。グラビア特集の『ミス乙女学院’08』だと、イチ押しは重盛さと美
(可愛い妹系)、2番手・岡本みづき(ほんわか和風の癒し系)、3番手・沢菜々子
(才色兼備の正統派)&三原勇希(小悪魔)かな。どうでもいい? あっ、そう♪
ってことで、今日の記事はこのくらいで十分でしょ。毎日更新ってのは、なかなか
大変なのよ。ネタも適度に変えなきゃいけないしネ。
ではまた。。☆彡
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