« 『ラスト・フレンズ』ノベライズ本とアンコール特別編 | トップページ | また風邪をひいちゃったかも・・ »

『ラスト・フレンズ』ノベライズ本の内容

昨日の記事に書いたように、アクセス解析を見てたらラスフレのノベライズ本の

検索が入ってたので、今日の仕事帰りに早速チェック♪ これが、なかなか見つ

からなくて焦っちゃったわ。録画のセットをしてないから、『CHANGE』第7話が

始まる21時には帰りたいのに、中型書店のどこを見渡してもない。仕方なしに、

近くの大型書店まで足を伸ばして探すと、2冊だけ置いてあった。

   

6月21日発売で、今日は23日。視聴率も話題性も高かったから、もうちょっと

置いてあっても良さそうなもんだけど、色々と手違いがあったのかな。たくさん売

れた後って感じでは無かった。そもそも、いまだに公式サイトに発表がないし、

テレビでも宣伝してなかったもんね。ともかく、見つけるまでに時間がかかったか

ら、CHANGEも21時20分頃からしか見てない。ま、レビューをサボる言い訳

には持って来いかも♪ 最後に、病気の子供が死んで、キムタク=木村拓哉が

泣いてたのかな。音声だけ聞きながらこの記事書いてたから、見てないのよ。

          

        ☆             ☆            ☆

で、『ラスト・フレンズ』(扶桑社,脚本・浅野妙子,ノベライズ・百瀬しのぶ,税込

1260円)の内容ね。まず表面的なことを書くと、全文285ページだったかな。

「かな」ってのは、私としては珍しく、買わなかったから。いつもドラマ関連の本

はすぐ買ってるし、別に1260円が惜しかったわけでも、つまらなかった訳でも

ないんだけど、買うとマトモな記事を書きたくなるだろうから、また時間を取られ

ちゃうことになる。それが嫌だったのよ。もう疲れ切ってるわけ♪ 人生に・・・

いやいや、ラスフレに。それでも今ここで書いてる私は誰?(^^ゞ

       

それはともかく、厚めで真っ白の紙を使った小奇麗な作りの本で、5つのカップ

と赤いリボンと鍵を映した表紙を始めとする装丁もまずまずだから、ファンなら

アクセサリーとか記念として買ってもおかしくない本だ。そんな事より中身? は

いはい。でも、立ち読みをちょっとしただけだからね。その場で思いついたポイ

ントをチェックして頭にインプットしただけだから、念のため。ひょっとしたら、

違いが混ざってるかも知れない。後でまたチェックしようとは思ってる。

        

まず、最後の美知留(長澤まさみ)のモノローグがちょっと違ってた。「マイ ディ

アー フレンズ」の前に、「心の扉を開く、愛という鍵を携えて。永遠に。」ってい

う文が入ってるのだ。鍵って言葉を入れるのはイイと思うな。ひょっとすると、「愛

という名の鍵」だったかも。他の文章はほぼ同じだったと思う。

    

ちなみに、この一文を書いたのが浅野か百瀬かまでは分からない。映人社の

専門雑誌『ドラマ』2008年5月号に掲載されてる、ラスト・フレンズのシナリオ

(脚本)特集も、第1,2,3話のみだから、内部情報でもない限り調べようがな

い。あっ、ご本人の書き込みは歓迎☆ 浅野さんと百瀬さん、こっそり教えてね♪

           

それより個人的に重要なのは、最終回レビューで指摘した『ビーチボーイズ』と

の類似。あの妙な英語以外は、脚本じゃなくて演出レベルのオマージュ(敬意を

こめた模倣)らしいことが判明した。つまり、ノベライズのラストには、緑に囲まれ

た千葉の一本道は出てないし(ビーチ=海岸だけ)、一番最後も、みんなが集まっ

て写真を撮ったって話になってるだけ。第1話の冒頭を読んでも、あのシェアハ

ウス前の5人の写真を特別扱いする話にはなってなくて、みんなで写したいろん

な写真を見るってだけなのだ。

       

だから、千葉・房総のビーチ → 緑の一本道を進む車 → 白い三角屋根の前で

撮った5人(+1)の写真っていう、ビーチボーイズとの共通点は、演出家・加藤

裕将の指示なのかも知れない。もちろん、写真の中の並び方もね。

             

続いて、いまだにウチへのアクセスが続いてる、瑠可(上野樹里)の「性別違和

症候群」について。公式サイトの上野のインタビュー(2本目)に、上野の希望で

この病名を付け加えてもらったって感じの話が書いてあったけど、実際ノベライ

ズにこの聞き慣れない病名は無かった。単に、性同一性障害という診断には達

してない(つまり、それほど重い状態かどうかはまだ不明)、という話になってる

のだ。ま、だからこそ、その後一度もドラマでこの病名は出なかったんだろうね。

             

さらに、私が第7話記事で注目した、タケル(瑛太)のアイスピック92回連続突

き刺し。この自傷行為にも似た異常な行動も、ノベライズにはなかったから、演

出レベルのものなんだろう。道理でこれまた、その後のタケルの描き方と全く合っ

てなかったはずだ。演出の勝手な味付けだから、脚本とつながってないわけよ。

     

最後に、宗佑(錦戸亮)のラストについて。遺書の最後の「君と一つになれたこと

を、この体が覚えているうちに」っていう露骨な文が、ノベライズには無かったよ

うな気がしたな(自信なし・・・♪)。あと、ドラマは「君」だけど、ノベライズは「きみ」。

手紙冒頭の「美知留へ」と末尾の「宗佑」がノベライズでは無しだったと思う。そう

そう、ウェディングドレスなんていう奇妙なものも、ノベライズには無かった。単に、

美知留の白い服と書いてあったような気がする(曖昧だらけかよ!)。

           

         ☆          ☆          ☆

こんな感じで、脚本のノベライズとドラマを比較すると、ドラマの演出ってものが

どんな事をやってるのかが具体的に分かって来るし、ドラマが映像表現に留め

てる心理描写とかも、ノベライズだと文章にされている。熱心な方には是非おす

すめだ☆ ドラマはドラマだけで独自の価値を持つとはいえ、脚本とは密接な関

係にあるのは確かだしね。

         

ちなみに私は、もう熱心じゃないのよ♪ この程度の軽~い記事を書くだけなら

いいけどさ。それでは。。☆彡

    

        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

P.S.アクセス解析で検索の様子を見てると、脚本とドラマとノベライズと原作

    の関係がよく分かってない人が少なくないような気がする。

    ラスフレの場合は、脚本からドラマが作られて、脚本(&ドラマ)からノベ

    ライズが作られてる。原作(脚本やドラマの元になった話)というのは無い

    ので、念のため。ただし、ネタバレ系の裏話までは知らない。

       

cf.『ラスト・フレンズ』第1話、軽~い感想♪

   『ラスト・フレンズ』第2話、軽~い感想♪

   被害者としてのDV男・宗佑~『ラスト・フレンズ』第3話

   宗佑に再び負けた瑠可~『ラスト・フレンズ』第4話

   ボーダーライン・カップルの崩壊~『ラスト・フレンズ』第5話

   人間は白か黒だけじゃない~『ラスト・フレンズ』第6話

   タケルのアイスピック~『ラスト・フレンズ』第7話

   瑠可(上野樹里)の性別違和症候群~『ラスト・フレンズ』第8話

   ルーク vs 宗佑、最終章へ~『ラスト・フレンズ』第9話

   宗佑の死、ドラマの終焉~『ラスト・フレンズ』第10話

   共生を選んだビーチボーイズ~『ラスト・フレンズ』最終回

   白い家への憧れ、永遠に~『ラスト・フレンズ』SP アンコール特別編  

      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   さらば、ラスフレバブル・・♪

   『ラスト・フレンズ』ノベライズ本とアンコール特別編

   『ラスト・フレンズ』最終回、宗佑(錦戸亮)の遺書全文

   『ラスト・フレンズ』特別編or総集編と放送回数

   『ラスト・フレンズ』コミック版(竹田ミト)について  

   『ラスト・フレンズ』瑠可(上野樹里)の同性愛と性同一性障害に関する情報

   『ラスト・フレンズ』瑠可(上野樹里)の同性愛と性同一性障害・2 

   春ドラマ2008、期待のレビュー候補3本☆

| |

« 『ラスト・フレンズ』ノベライズ本とアンコール特別編 | トップページ | また風邪をひいちゃったかも・・ »

映画・テレビ」カテゴリの記事

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 『ラスト・フレンズ』ノベライズ本とアンコール特別編 | トップページ | また風邪をひいちゃったかも・・ »