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他者との交渉のマナー~『CHANGE』第5話

何だかんだ言って、結局過去4回中、3回も記事を書いてきた。そこそこ真面目

に書いた第1話はもちろん、ウチとしては超手抜き記事の第4話でも、独自の

内容をそれなりのレベルでまとめたものにはなってる。流石にもう今週は完全

な休みにしようと思ったら、思いがけない事が生じたので、そうも行かなくなった。

それは先週生じた他者の侵入だ。もし今週、私が書かなかったら、その侵入の

せいだと誤解される恐れがあるから、無理してでも書かざるを得なくなってしまっ

たわけよ。ま、こっそりチョコッとつぶやくだけだから、いいけどね。。

                      

この他者の侵入については、既にかなりの読者が知ってると思う。私がひそか

につぶやいたはずの『CHANGE』第4話の記事には、実際は大勢の訪問者が

集まってて、そのうちの1人が書き込んで来たのだ。キムタク=木村拓哉のファ

ンと思われる彼女は、私があり得ないと言った朝倉総理の行動に対して、あり得

ると反論してきた。別に、反論すること自体は問題ない。私は、ブログでもそこそ

こ議論をぶつけ合って来てるし、実生活では激しいバトルをくぐり抜けて来てる。

ただ問題は、そのやり方=マナーなのだ。

                                  

        ☆          ☆          ☆        

『CHANGE』第5話では、朝倉総理の自宅に、2組の侵入者が現れた。アメリカ

通商代表のビンガム(ニコラス・ペタス)と通訳、そして、韮沢(阿部寛)の娘の

カップルだ。どちらも予想外で、第一印象としてはあまり嬉しくない侵入者だ。

朝倉たちから見て、「異なる言葉」を話す「外国人」という意味でも共通していた。

    

でも、どちらもそれなりに筋は通してたビンガムは、あれほど失礼な待たされ

方をした後でも、その事に関して感情的に怒ることはなく、きちんと農産物交渉

をした上で、要求の無理強いもなく、礼儀正しく帰って行った。慣れない正座で

足かしびれても、重要な交渉の時には無理して我慢してたし、苦そうで遠慮し

てた粗茶にもちゃんと口をつけている。別れ間際にはユーモアを交えた挨拶

(ビバリーヒルズ・ドーナツ)も口にしてるし、首相をほめるリップサービスも忘

れない。

          

一方、韮沢の娘カップルも、それなりに一応頑張ってた。もちろん、まだまだ世

間知らずの若者だから、ビンガムほどには礼儀正しく振舞えないし、言葉遣い

も洗練されてない。ただ、あまり迷惑かけないように配慮してたし、2人で頭を

下げて謝罪の言葉も口にしている。「ごめんなさい」、「悪いのは僕なんです」。

その上で、自分たちは本気だという主張を控えめにして、帰って行ったのだ。

    

これら2組の他者の侵入に共通するのは、マナーを守った上での自己主張だ。

朝倉が言ってたように、人と人は必ず違うんであって、だからこそ、一つの社会

で共に生きていくためには最低限のマナーを守ることが必要となる。ましてや、

相手の場所に入って行く場合には、その場所の流儀に最低限合わせるのが当

たり前のこと。古今東西、共通の常識だ。もし先週の女性が、ちゃんと自分の

名前を書いて、感情的な表現は差し控えて、一つのコメントにまとめて、礼儀正

しく反論してれば、私もそれなりに丁寧に対応してたのだ。 

       

ところが実際はそうでなかったから、ブログ運営者として仕方なく、冷静にたし

なめることになった。今回は削除しないけど、こういったコメントは認めません

という、読者全員に対する意思表示だ(ウチは滅多に削除しない)。彼女は私

のレスを読んだはずだけど、残念ながら謝罪の言葉は無かった。もし、改め

て自分の名前をちゃんと名乗った上で、「さきほどは大変失礼しました。でも、

私の考えは前に書いた通りだとお伝えしときます」とか書いてくれれば、キム

タクなら「わりとイイ奴じゃん」と言っただろうし、ひかる(加藤ローサ)なら「礼儀

持ってるしねぇ」瑠美子先生(堀内敬子)なら「意外とオ・ト・ナ♪」と微笑ん

だだろう。。

            

        ☆          ☆          ☆

ウチへの他者の侵入をめぐっては、このくらいにしよう。今回の朝倉とビンガ

ムの交渉で、朝倉総理が強調してたのは、人と人、国と国はそれぞれ違うん

だという、差異の認識の重要性だ。小学5年生に教えてた内容だから、もちろ

ん大した話でも何でもない。フツーにもっともな事だけど、美山(深津絵里)

言うように、朝倉が口にするとスッと胸に入るんだろう。

      

ただし、差異から生じる問題の解決がいかに難しいかは、現実の世界を見れ

ば一目瞭然だ。話し合って、じっくり考えても、「お互いが納得できる答がきっ

と見つかる」という理想論が現実になることはなかなかない。いつまで経っても

見つからないとか、見つかったかと思ったら失敗するとか、納得したつもりでも

わだかまりが残るとか。実際の交渉はそうゆうものだ。

    

それでも、異なる存在が一つの社会にいる限り、共存のための努力を止める

わけにはいかない。その困難な努力を継続させるためにも、最低限の共通ルー

ルを守ることが大切になる。あと、昨日の『Around40』のレビューに書いたこ

とだけど、話し合うとか考えるといった言語的なコミュニケーションだけじゃなく、

非言語的なコミュニケーションも重要なのだ。

      

例えば、郡司(平泉成)と朝倉みたいに一緒に美味しいものを食べるとか、朝

倉と瑠美子先生みたいに肉体的接触(診察)をするとか、あるいは一緒にス

ポーツするとか温泉入るとか。そうゆう部分から生じる共感の方が、話し合い

や熟慮より効果を発揮することは、全く珍しくないことだろう。小学5年生なら、

一緒にかくれんぼや鬼ごっこで遊ぶことがすごく重要だってことだ。

    

          ☆          ☆          ☆    

さて、今週はこのくらいにしとこうかな。ま、全体的には、結構楽しめたと言っ

とこう。これまで書いて来た問題点は、全く解決されてない。ただ、今回は完全

にコメディになってたので、あまり問題点が目立たなかったのは確かだ。ピン

ポンっていうチャイムの回数が多すぎてしつこかったけど、まあギリギリ許容範

囲かな。一番笑えたのは、瑠美子先生の「耳が~!」っていうトボけた台詞だ♪

          

最後に、3年近く毎日更新して、本格的記事を多数積み上げてきたブロガーと

して、ハッキリ言おう。この記事価値が分かる人間が、本当のブロガーであり、

本当の読者なのだ。

それでは、またいつか。。☆彡

           

         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

P.S.ニコラス・ペタスって、格闘技ファンにはおなじみ、極真空手とK1の選手

    だけど、いつから俳優もやるようになったのかね。まあ、格闘技界での

    戦績は冴えないし、年齢も35歳だから、いよいよ転向ってことか。。

    ちなみに、極真空手総裁・大山倍達の「最後の内弟子」だから、ホントは

    正座は何ともないはずだ♪

                      

cf.キムタクは素うどんかたぬきで♪~『CHANGE』第1話

  『CHANGE』レビュー、中国か台湾でウケたみたい♪

  見つからないように、こっそり本音♪

  朝倉総理(木村拓哉)が本当にすべきこと~『CHANGE』第4話

  CHANGEはまだ始まってない~『CHANGE』最終回

     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  朝日新聞の『CHANGE』レビューについて

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コメント

はじめまして(おじぎ)。TB元から巡り巡ってこちらに辿り着きました。なので「先週生じた他者の侵入」は知らなかったのですが折角なので拝見。
へええ、ってかんじです。面白い人もいるものですね。「他者との交渉のマナー」という今回のタイトルと考え合わせて、秀逸です。またお邪魔させてくだサイ♪

投稿: piyomarimo | 2008年6月10日 (火) 20時03分

> piyomarimo さん
   
はじめまして(おじぎ) 
コメント&TBありがとうございます☆
可愛いお名前ですね! ひよこ+マリモって感じ
そちらの記事の文体も可愛くて笑えました。
  
わざわざ侵入記事の方まで読んで頂いてどうもです。
世の中いろんな人がいるからこそ、最低限のマナーを
守って欲しいと願って書きました。
「秀逸」って、ウィキペディアみたいですネ♪
おホメいただき、光栄です。
   
熱を出されてるそうなので、ゆっくりお休みください。
ではまた。。

投稿: テンメイ | 2008年6月11日 (水) 01時37分

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