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宝探しとしての無駄な努力~『太陽と海の教室』第5話

 オレも 以前はお前たちと同じような疑問を持ってたよ

 受験勉強は無意味だって 将来 必要の無い無駄な勉強をさせられてるって

 でも 今一つだけ 思う事がある

 オレにとって勉強とは 宝探しの旅なんじゃないかって

 宝探し・・・

 うん 宝物がどこにあるかは分からない 見つかるまでは無駄骨の連続だ

 海を渡り 山を越え 道無き道を歩く ゴミをつかむことだってあるだろう

 だけど それはムダな事だと言って旅を止めてしまえばそれで終わりだ

 その一歩先に 宝物が埋まってるかも知れないのに

 発見できずに終わってしまう

 想像してごらん 1%の宝物発見できたということを

 想像してごらん 99%の無駄な努力の先に宝物はある

 無駄な努力は 無駄じゃないんだ

 オレから言えるのはこれだけだ 後はお前たちが 自分で決めろ

 気をつけて帰れよ

 先生!

 うん?

 先生は見つけたんですか その宝を

 見つけたよ だからこうしてお前たちに勉強教えてる

  (・・・笑顔・・・♪)

      

          ☆          ☆          ☆

素晴らしい! 船木真由(前田敦子;AKB48)のスプーン曲げの超能力が。いや

いや、そうじゃなくて最後の授業が、見事なレトリック、言葉のアートだった♪ やっ

ぱり、脚本家・坂元裕二の言葉に関する知識、才能、感覚は素晴らしい。受験勉

強に対する考察も、まずまず無難な合格点だろう。

       

ま、目隠し超能力って言うか、言葉の音に着目したなぞなぞはちょっと簡単すぎ

たけど、懐かしかったからいいや♪ これ何ポンか? 1ポン。何ホン? 2ホン。

何ボン? 3ボン。。中学くらいで聞いたかなぁ。目だけじゃなく、耳も大切だと教

えてくれてるわけね。もちろんその背景には、言葉の二面性に対する認識がある。

視覚的な文字と、聴覚的な音声、この2つから言葉というものが構成されてるこ

とをよく理解してるからこそ、こうゆう脚本が書けるのだ。

      

今回の櫻井朔太郎(織田裕二)の授業は、「ハチドリのひとしずく」「宝探しの旅」

う~ん、語る内容と言うより、語り口が巧みな技だなぁ。生徒に対して、また視聴者

に対して。もちろん、櫻井が「話す前に・・・答えを見つけて」た澤水羽菜(谷村美月)

楠木大和(冨浦智嗣)にとっても、最後の一押しになっただろう。

         

しないと不安だから受験勉強してたリク=白崎凛久(北乃きい)、義務だからして

ヒロキ=根岸洋貴(岡田将生)、修行としてやってたハチ=田幡八朗(濱田岳)

将来への保険としてやってたアカリ=屋嶋灯里(吉高由里子)、妹と弟のために

頑張ってた川辺英二(山本裕典)らも、これまでより勉強しやすい気持ちになった

だろう。櫻井にとって、自分たち生徒こそが宝物だってことも伝わったはずだ。あ

れ、モイチ=茂市(鍵本輝)がいないね。ダンスユニットLead(リード)でダンスで

もやってたのかな♪

           

さて、今回のメインテーマである受験勉強についてウンチクを語る前に、このド

ラマの欠点とか短所を軽く指摘しとこう。私はずっとこのドラマをホメてるけど、

手離しで絶賛したことは一度もない。例えば、榎戸若葉(北川景子)の使い方が

甘くて、全体的に遊び心が不足してるって話は、何度も指摘してきた通りだ。

    

それより今回一番問題だったのは、羽菜&大和が河合塾・江ノ島校の横にある

ラブホテル「HOTEL Aland」に入る前に、コンビニで買出しをしなかったこと♪

それじゃあ、300円のミネラルウォーターを買うハメになるのだ。いや、そんな

セコイ話じゃなくて、大和の携帯に邪魔されて何もしなかったことこそ問題だ♪ 

それでは、ちゃんとシーツ交換してくれるおばちゃんに失礼なのだ。そこかよ! 

     

いやいや、本当にマジメな話、すごく問題なのは、最初からウワサされてた「国が

定める履修科目の授業時間数」問題なんてものを前面に押し出して来たことだ。

話題として古いし、あれだけ騒がれた問題を首都圏の一流進学校がいまだにやっ

てるっていうのも、リアリティがやや不足してるだろう。教師・生徒・親が教育委員

会やメディアに告発したら、すぐバレてしまう浅薄な不正だ。

        

世界史、地理、保健、家庭科、情報科のいずれも、規定時間の半分以下にして、

余った時間を入試科目に回す手段は、偽装という点でも、他校との公平性の面

でも論外だ。スキャンダル発覚による不利益に対するリスク管理にも、大きな問

題がある。ま、私の高校がどうだったかと聞かれると、全く覚えてないけどさ。。

           

この冬、小日向文世が主演、吉高由里子が脚光を浴びた『あしたの、喜多善男』

でも、原作にない余計なサスペンスを組み込んでて、玉にキズだったけど、ああ

ゆうものをドラマに入れるのは、誰の趣味なのかね。視聴者がホントに望んでる

のか、あるいはプロデューサー(村瀬健)や脚本家が勘違いしてるのか。少なくと

も、このドラマにこんな話は邪魔者でしかない。見なかったことにしたいほどだ。

     

もちろん、受験勉強が本格化する時期の進学校の物語だから、話のつながりとし

ては悪くないし、理事長(小日向)・真山春佳(吉瀬美智子)柴草(八嶋智人)らと、

長谷部校長(戸田恵子)・櫻井との対決の構図を強化する意図も分かる。でも、

の構図を強めすぎると、浅薄な『水戸黄門』ドラマになってしまう恐れがあるのだ。

善悪を単純に二分して、善が大勝利や大成功する紋切り型の物語。『太陽と海』

は、その種の作品とは一線を画してるはずのドラマだから、その長所を台無しに

して欲しくはない。

       

むしろ、深めるべきなのは、櫻井がやったことが、結果的に理事長の希望に即し

てるという側面の描写だ。第3話の川辺、第4話の三崎雅行(中村優一)、そして

今回の羽菜。櫻井が彼らを、受験や進学校の世界に引き戻したことは、結果だ

け見るとすべて理事長の思惑通りなわけで、実は櫻井を利用してるのは校長よ

りも理事長のような気さえしてしまうほど。こうした善悪の混沌こそが社会の現実

であって、分かりにくくて人が目を逸らしたがる暗部なのだから、軽めでいいから

このドラマで上手く描けば、十分な希少価値があったのだ。

       

このままだと、最後に水戸黄門になる最悪パターンも予想される。ちなみに、前

クールの『CHANGE』では、キムタク=木村拓哉を徹底的に水戸黄門として大活

躍させながら、最後で少し変化をつけて、複雑な現実を描く方向性を打ち出した

のだった。つまり『CHANGE』というドラマ=虚構の終わりは、ヒーローの一時的

消去を通じて、本物の「CHANGE」=変化の始まりになってたわけだ。

            

         ☆          ☆          ☆

さて、ちょっとだけ欠点を指摘するつもりが、長くなってしまった。ま、今さら単位

履修問題を前面に出すんなら、独自の切り口を見せてくれってことで、話を元に

戻すとしよう。今回のメイン、受験勉強について考えてみる。

      

受験勉強が大人の実生活でほとんど役に立たないってのは、間違いなく事実

あって、理事長さえ認めてたほどだ。ただし、現場の教師はそんな話はしたがら

ないし、生徒だって目を逸らせたい。と言うのも、そんなことを考えてると勉強する

のがバカバカしくなるからだ。

     

じゃあ勉強しなきゃいいだけじゃないかという考えは、間違いとは言い切れない

けど、あまり正しくもない。やっぱり、大多数の生徒は教育システムに大人しく従

うのが社会的現実だから、自分だけ逆らうと社会生活とかコミュニケーションに

問題が生じてしまう。それが今回の羽菜と大和のトラブルの本質だ。

      

羽菜が言ってることはそれなりに正しいし、疑問もごもっとも(下のP.S.3参照)。

ただ、羽菜に見えてないのは、周りが自分に同調してくれないっていう問題の波

紋の大きさだ。大和は自分の考えを曲げないどころか、羽菜を受け入れようとも

せず、折角キス(以上)まで進んだ仲に亀裂が入ってしまう。大和も、受験生として

の自分を防衛するのに必死なのだ。他のみんなも同調してくれないし、親は心の

病気とか考えて転校させようとする。もし転校すると、折角の仲間関係は消滅。恋

人も面白い先生も失って、新たな学校とか卒業後の生活では、孤独から登校拒

否とか引きこもりとかの問題が生じる可能性も高いだろう。

             

だから、とりあえず羽菜を引き止めるのが、おそらく正解なのだ。その正解へと向

かうために、国語教師・櫻井は巧みな比喩を使う。一つは、南アメリカの先住民

の民話とかいう「ハチドリのひとしずく(一滴)」。私は知らなかったけど、そこそこ

有名な話らしいね。これは一般ウケの要素が凝縮されてる物語だ。大自然の危

機に、ちっぽけな身体と水の滴で精一杯立ち向かおうとする鳥。都会が舞台だと

ダメだし、アリが砂をかけるのでもダメだろう。火事というのは、地球温暖化とい

う危機のイメージとも重なって好都合だ。

       

ただ、受験勉強と比較すると、かなり大きな違いもある。森の火事なら消すのが

一番と思ってしまうけど、高校三年生が受験勉強するのは最善策とは限らない。

そもそも現在でさえ、大学進学率はたかが半分程度。大学に行かなくても、この

脚本家のように立派に生きていける。つまりハチドリは、水の滴を火事に落とす

だけじゃなくて、火事が広がらないように周りの草木を減らしたり、逃げ遅れた生

き物を助けたり、逃げて別世界で新たな生活を築いたり、複数のポジティプな選

択肢を持ってるのだ。

     

宝探しの旅についても、同じ点を指摘できる。「無駄な勉強」を続ければ、確かに

いずれ宝物と出会う可能性はある。櫻井は実際、国語とか文学と出会うことがで

きて、国語教師の道を選べたわけだ。でも、99%も無駄になりそうなことなら、残

り1%も結局ムダなままの可能性が高いだろう。それよりも、20%くらいは役に立

ちそうな別のことを探して選ぶというのは、合理的な判断だ。受験勉強でも、宝は

見つかるかも知れない。でも、可能性は低いし、他の道なら宝が見つかる可能性

がもっと高いかも知れない。それなら、他の道を選ぶのはおかしくないのだ。

     

という訳で、櫻井の2つの話は、絶対に正しい教育ではなく、レトリック(修辞学)、

つまり言葉の技術なのだ。ただし「技術にすぎない」とまで言ってしまうと、逆向き

の行き過ぎになってしまう。つまり、ネガティブすぎる見方になってしまうだろう。た

とえレトリックにすぎなくても、悪質なウソではないし、それなりの正しさや説得力

もあるし、生徒たちが怒ることもあり得ない。むしろ、進学校の高3なら、「あぁ、ど

んなつまらない事にもそれなりの意味はあるんだってことだな。ムダに思える受験

勉強にも宝探し的な意義はあるって話だな」と、好意的にとらえて前向きに活かし

てもおかしくはない。

    

そう考えると、櫻井の話はやはり、正しい方向性を持ってるし、結果的にも成功

たわけだ。つまり、プールで羽菜&大和が既に気付いてた「受験勉強にも意味は

ある」という考えを、詩的効果と共に強化することで、軽く手助けできたってことだ。。

    

         ☆          ☆          ☆

前から書いてるように、櫻井は必ずしも「正しい教師」じゃない。その点が十分理

解できてないと、櫻井の授業に無用な不満を感じてしまうだろう。生徒に対して思

いやりがあって、能力も行動力もあって、生徒もそこそこ好感もてる「怪物」教師

これが櫻井だ。今回だと、冒頭の羽菜の挑発的スピーチに、一人で大きく拍手し

たのも怪物的だし、生徒と一緒に模擬テストを受けて自分の頭の悪さを実証した

のも怪物的だ。その後さらに、おとぎ話的なたとえを2つ用いて生徒たちを優しく

導いたのも、怪物的な行為。

              

このドラマに足りないのは、櫻井の正しさではなくて、むしろお遊びの要素なのだ。

船木と一緒に超能力ごっこしたり、船木の妙なアイマスクを使ってなぞなぞ遊びし

たりするだけじゃ、まだ小さ過ぎるだろう。もっと大がかりな遊びを見せて欲しいも

の。その意味で、前回、崖の上にみんなでピアノを運んで開いたショパン演奏会

なんてのは、素晴らしいお遊びエピソードだった。ああゆうのが、もう1回か2回あ

ればいいね。ま、トラックのレンタル料金が高かったから、安上がりの模擬テスト

にしたのかな。っていうか、撮影費用の配分の問題か♪

     

ともかく、今後の大胆な展開に期待しよう。間違っても、履修科目問題に平凡な

切り口だけで固執したり、水戸黄門に陥ったりする事のないようにしてもらいたい。

ではまた。。☆彡

          

         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

P.S.既にあちこちに書いてあるだろうけど、目立ってたからウチも書いとこう。

    優等生カップルが口にしてた言葉遊びの意味だ。

    「ひとよひとよにひとみごろ」(一夜一夜に人見頃)=無理数ルート2

       (2乗して2になる0以上の数:√2)の小数表示(1.41421356・・・)

    「ひとなみにおごれや」(人並みに奢れや)

       =ルート3の小数表示(1.7320508・・・)

    「水平リーベ僕の船」(水平さんが僕の船を愛してる。リーベはドイツ語)

       =元素の周期表の覚え方(素H,リウムHe,チウムLi,

         リリウムBe,ホウ素B(=Boron)、炭素,窒素,酸素

         ッ素F,オンNe)

    「咲いたコスモス コスモス咲いた」=三角関数sin(サイン)の加法定理

        sin(α+β)=sinα・cosβ+cosα・sinβ

    「コスモスコスモス 咲いた咲いた」=三角関数cos(コサイン)の加法定理

        cos(α+β)=cosα・cosβ-sinα・sinβ

   

P.S.2 もちろん、上のP.S.なんてものをスッと書けるのは、「無駄な」勉強を

      さんざんやらされたからだ。宝物が見つかったとも思わないけど、単な

      る無駄骨でもなかったね。この記事に限らず、ロングセラーとなってる

      『ガリレオ』レビューなんてのも、「無駄な」勉強が大活躍だった☆  

      

P.S.3 羽菜の「最高」のスピーチに出てきた疑問に、一つ一つ簡単に答えて

      みよう。漢字の書き順は確かに役に立たない。小学校卒業以来、役に

      立った回数はゼロだ。因数分解も、実生活で使ったことはほとんどない。

      ただ微分・積分は、科学関連の文章を読む時に役立つし、発想自体が

      非常に大胆で個人的には大好きだ。極限まで小さい変化を考えるとか

      (微分)、大きなものを極小のものの積み重ねで考えるとか(積分)、自

      分では絶対に思いつかないだろう。もちろん『ガリレオ』は微積だらけだっ

      た。まあ、自分の実生活に直接使うことはないけどね。

                       

      歴史の年号は、個人的には今までほとんど役に立ってないけど、関心

      の持ち方が変わったらある程度は役立つと思う。様々な出来事のつな

      がりを考えたり、順序だてて覚えるのに好都合だろう。化学式は今の

      所ほとんど役に立ってない。特に、実生活には全く必要ないと思う。

                

      知識一般というのは、ネットの時代でも重要だ。検索というのは、記憶

      とかメディアとかから与えられた言葉があって初めて意味を持つのに

      対して、知識は自分自身の中から湧き出てくる。おまけに、分からない

      事が多すぎると検索の時間がかかり過ぎるし、検索の文章も読めない。

      教科書というのは、私は昔から嫌いじゃないし、今はかなり改善されて

      いる。絵や写真が増えてるし、身近な話題もたくさん掲載されてて、最

      近流行ってる新書なんかより遥かに出来がいい書物だ。ま、難しすぎ

      るものや、工夫のないものもあるけどね。。

         

      結局まとめると、役に立つものも役に立つことも一応あるけど、無駄が

      多過ぎるし、強制され過ぎるということだろう。ま、実際に教育改革しよ

      うとすると、あっちこっち迷走することになるわけで、やっぱり難しいのだ。

               

P.S.4 今回は「何の役に立つのか」ってテーマだから、先日の山P=山下智久

      の『コード・ブルー』第7話とも関係してくる。つまり、誰のために、何のた

      めに医療に携わってるのか分からなくても、やってる内に宝物が見つか

      る可能性があるってことだ。ま、医療訴訟とぶつかる不運もあるけどね。

     

P.S.5 理事長が羽菜のことを「03112」(第3学年1組12番)と番号で呼んだ

      のは、やり過ぎだと思うけどね。ちょっと引いたな。伏線にも見えないし。

      「wedding」(結婚)を書き間違えて「weading」って話も、ちょっとビミョーで

      はある。ま、「love」や「kiss」だと簡単すぎるから、仕方ないのかね。     

    

P.S.6 第5話視聴率は14.7%に急回復。やっぱり第4話の視聴率は、北島

      の金メダルが大きかったんだろう。この辺が落ち着き所かな。

   

P.S.7 『ハチドリのひとしずく いま、私にできること』(辻信一監修,光文社,

      税込1200円)って、83ページもあるけど、絵が多いってことかね。

      まさかエコ・アイディアがたっぷりってこともないと思うけど。3万部売

      り上げとか、坂本龍一・中島朋子・C.W.ニコルが共感してメッセージ

      とか、ハチドリ計画事務局とか、目立つ話が書いてるな。アンデス地方

      のお話なのか。地球環境問題は異論が多くてややこしいんだよなぁ。。

      って言うか、「クリキンディ」(ハチドリの名前)って栗きんとんに似てるな

      とかツッコミ入れると、真面目な方々に叱られちゃうから止めとこ♪

      子ども向けの絵本だから、「一滴」じゃなくて「ひとしずく」なわけね。。

                          

P.S.8 次回の予告。「大切な友人の死」なんて文字を出してたけど、船木が

      死ぬってこと? ちょっと唐突で不安だなぁ。『自殺入門』なんて書かれ

      てるレシートが映ってたけど、少なくとも来週は思い止まって欲しい☆彡

    

cf.青い海に描く青春という名の絵~『太陽と海の教室』第1話

   売買できない心の声~『太陽と海の教室』第2話

   世界に導く言葉と海~『太陽と海の教室』第3話

   恋に落ちて、線を越えて~『太陽と海の教室』第4話

   見せる私、見える世界~『太陽と海の教室』第6話

   空高く舞う凧を夢見て~『太陽と海の教室』第7話

   全否定から部分肯定へ~『太陽と海の教室』第8話

   海の死を太陽にして~『太陽と海の教室』第9話

   夕陽の海辺を走るバトンリレー~『太陽と海の教室』最終回

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コメント

突然羽菜が勉強をやめちゃう部分が無理矢理だったかなぁ・・・と。頭のいい子はそんなこと聞かなくても分かってるもんね。
学園の秘密もなぁ・・・あの戦車の写真が関係してると思ったから武器でも海外に密輸してるのかと思った。

投稿: お気楽 | 2008年8月19日 (火) 18時07分

やっほー

ホテルに入って何もせずに塾に行ってしまった大和
あーもったいない。。ってことではなく、プールの中でのふたりが良かった。
私はどうもプールフェチかも(爆)
織田裕二の演技が上手いな~と思う私。
好き嫌いの分かれる俳優さんだけど。
櫻井先生、嫌いじゃないです。
初回より好きになってきてる
私は勉強しなかったから、今になって勉強しとけば
良かったとすごく思う。
だから何で勉強するんですか?って、そういうこと
だよ、なんてネ

投稿: アンナ | 2008年8月19日 (火) 20時58分

> お気楽さん
    
あぁ、お気楽さんの周りにはいなかったのかな。
僕の周囲には数人、羽菜みたいな生徒がいましたよ
だから、凄くリアルな物語。古くて新しい光景。
頭のいい子ってのは、成績がいい子だから、
そんなことは分かってないことも珍しくない。
あるいは、色んな事が分かってても、そこから自分で
取捨選択したり最終判断を下したりができない。
     
学園の秘密は、僕もパスよっぽどのヒネリを
加えるんじゃなければ、無視したいような話。
ひょっとして、ドラマの企画自体が古いのかな。
1年前なら、まだ分かるんだけど。。
    
   
> アンナちゃん
   
やっほー
おっと、ホテルねたに食い付いたか。エライぞ
高校生にとって、2時間の休憩料金5000円は
大きいはず。お金を粗末にしちゃいけないのよ。
    
・・ってことじゃなくて、またプールかよ!
プール付きラブホが趣味ってことでもないのね
プールフェチね。『太陽とプール』じゃなくて
『太陽と海』なんだから、冒頭の海もホメたまえ
    
うん。オレも織田裕二の演技は好きだな♪
上手いって言うより、好感もてるって感じ。
マジメにいい仕事してる。グッジョブ!
初回は強烈に暑苦しかったけど、ずいぶん
柔らかくなったね。もう、このくらいで十分。
   
今になって勉強しとけば良かったと思うのは
どうゆう状況なのか、羽菜に教えてあげれば?♪
って言うか、それなら今から勉強すればいいでしょ!
ホラ、やっぱり勉強したくないはず

投稿: テンメイ | 2008年8月20日 (水) 09時30分

テンメイさん、こんにちは!
ラブホテルではミネラルウォーターが300円なのね。
よくご存知で^^

私はね羽菜と大和のカップルは進学校らしい微笑ましさがあると思ってました。
プールの二人が本来の二人なのよね。
もっと早く気づけばよかったのに。

少なくとも日本では学力競争が一番平等な競争だということと、
自分を最後に助けるものは勉強だと某塾では
よく言ってました。
今から思うと納得していた子供達がかわいいわ。
宝物が見つかったかどうかというと
基礎があった上での次の勉強ということで
仕事に結びついてるから無駄じゃないでしょう。
どんな人にも。
努力は続けるべきですよね。
ということでもっとお遊び要素を期待して次回もお楽しみに♪

投稿: エリ | 2008年8月20日 (水) 13時10分

夏休みは月9レビューが遅れちゃって…
やっとテンメイさんとこにコメント残せますわ。

見慣れて来たせいなのか、面白くなって来たと思うんですけど。
どうも評判がイマイチですね。
今回なんてすごく分かり易くて良かった。
うちの娘達にも話してやって欲しい(笑)
初回の織田裕二がウソのような演技で魅せてくれます。
履修科目問題はそんなに気にならない…
てか理事長他職員関連はどうでもいい感じ。
「生徒と朔太郎」を素直にまんま見せてくれるのが
逆に気持ち良くて、突っ込みたくないの(笑)

投稿: mana | 2008年8月20日 (水) 20時43分

> エリさん
   
おはようございます
おや、エリさんまでラブホ話に食いつきましたか♪
300円って、羽菜のセリフですけどネ。
どうせなら、「先週250円だったけどな」とか
突っ込んでくれれば萌えるのに
   
ハイハイ、進学校らしい微笑ましさね。
プールの二人ってのは、プールではしゃぎながら
受験勉強を忘れないってことでしょ。
僅か数日間の回り道なら可愛いもんだと思いますよ。
   
某塾ってK塾かな。それとも小奇麗な宣伝のW塾か。
学力競争が一番平等とは思えませんね。
明らかに金持ちの子どもが有利だし、
生まれつきの才能の違いもかなりあります。
むしろ、県大会レベルまでなら、ランニングの
長距離の方が平等でしょう。
真面目に走りこむ単純な努力が基本だから。
ま、納得する子供たちは可愛いけど、そうゆう理屈は
受験業界に好都合なものだって事は分かって欲しい。
        
記事にも書いたように、まったく無駄なものって
見当たらないんですよね。何か意味はある。
ただ、プラス・マイナスはそれぞれに差があって、
手離しで有意義なものは限られてます。
「読み書きそろばん」って、やっぱり正しい。
基本的な言語能力と計算力。それ以外は意見が別れる所。
僕は、現状はかなり無駄が多いと思ってます。
     
ま、役に立つ、立たないって話だけじゃなくて、
周囲とのコミュニケーションを保つためって側面も
すごく重要でしょう。
受験勉強って、高校生の間で大流行の遊びなんだから。
    
でも、ドラマではもっと爽やかな遊びを見たいもの。
ではまた。。
       
      
> mana さん
   
おはようございます。プチご無沙汰でした
何となくお忙しそうだから、僕もコメント
しないようにしてたんですよ。
   
見慣れたってのもあるだろうし、ドラマの作りが
最初より丸く柔らかくなってますね
もう、このくらいでストップして欲しいな。
評判がイマイチってのは、分かりやすい現象。
織田裕二の好き嫌いって話の他に、
この脚本家は特殊な才能の持ち主だから、
理解できる人も少ないし、評価する人も少ない。
だから尚更、ウチではプッシュします
    
あと、このドラマは、わかりやすい部分の奥に、
わかりにくい深みを含んでる。
すると、単にわかりやすいと思ってしまう大勢の
人達には、くだらないドラマってことになる。
ま、世間によくある構図ですけどね。

織田の変化は、演技よりも脚本&演出でしょう。   
履修科目問題はどうでもいいんだけど、気にならない
とも言いにくいでしょ。今回みたいに前面に出てくれば。
先週までなら、無視できたんですけどね。。
       
履修や自殺にこだわらず、生徒と怪獣・朔太郎が
ビーチ(海のそば)で楽しくユニークに遊べばいい。
爽やかで斬新なドラマを期待してます。。

投稿: テンメイ | 2008年8月21日 (木) 10時48分

テンメイ様、こんにちは。

放送作家になったとき
キッドは師匠から
「ナレーション」を書く時の注意事項として
「開く」ことを教えてもらいました。

たとえば「ロボットが完成した」とは
書かずに
「ロボットが出来上がった」と
書くということです。

「・・・どこが違うの?」
と思うような話ですが・・・
要するに自分よりバカにむかって
話しかける要領なのです。

基本的に・・・スタッフは
お茶の間にはおバカさんがいると考えます。
もちろん・・・基本はたくさんの人に
ものごとを分かりやすく伝えるということです。

そして・・・おバカさんに伝わることは
お利口さんにも伝わるということなのです。

だから・・・ある意味・・・テレビというものは
時にはお利口さんには
ものたりなかったり
まどろっこしい部分がかなりあります。

結局・・・教養の格差というものは
義務教育から墓場まで
続いていくのが宿命なのですね。

たとえば・・・明治の歴史を知るためには
江戸時代の歴史をある程度知る必要がある。
大正の歴史も知る必要がある。
それが日清戦争に限定されたとしても
戦争全体の歴史も必要だし
それにかかわってくる人物の経歴も必要。
兵器の知識も必要。
そして世界史に関する考察も必要・・・。
もう果てしなく様々なことが必要になってきます。
さらには現代とどういう関わりがあるかと
なると相当な博識が要求されます。

それを・・・何も知らない人に
面白おかしく伝えるとなると
気が遠くなるような忍耐がいるわけです。

子供たちが学ぶ意欲を持てるかどうか・・・
神経学的にはほぼ三歳である程度決まります。
心理学的には義務教育でほぼ決定し
肉体的には成人までが限度です。
それからはあくまで応用と修練の時期になります。

そして・・・一芸に関して言えば
成熟というものはピークを越えてから
完成していくわけです。
だから・・・女子マラソンで「彼女」が
金メダルをとることが可能になるわけです。

そういう意味で知識の詰め込みにムダというものは
一切ない・・・とキッドは考えます。
もちろん・・・どちらかといえば不足なわけですから
取捨選択・・・つまりヴァージョンアップは
常に求められるのですが・・・
基礎の変更は難しいのですね。
圧縮にも限度があるのです。

つまり・・・イロハ抜きで
重要だから国連憲章をインプットできない・・・
というのが人間というシステムです。

そこで情報が過多になっていく世界に対する
人間の種としての限界が囁かれるわけです。

はたして・・・人間の中から
新人類が生れるのかどうかは
知りませんが・・・
少なくとも知識は
人間がいつか猿になる恐怖を感じさせてくれる・・・
そういう素晴らしさを持っている。
悪魔めはそう思うのでございます。

投稿: キッド | 2008年8月21日 (木) 15時26分

> キッドさん
    
こんばんは 今晩は涼しくて過ごしやすいですね
今コードブルーを見終わって、NHKの
新体操を見ながらレスしてます。
レース直前、土曜の昼まで予定が詰まってるし、
レビューを1回休みたいなぁとか思いながら。。(^^ゞ
      
まず単純な感想から書くと、今回、レスとコメントに
熱が入ってますよね♪ いつも以上に。 
僕も教育には人二倍くらい関心を持ってます。
   
言葉遣いはともかく、たくさんの人に開くってのは
よく分かります。そのためには、分かりやすさが重要。
これは、マスメディア、特にテレビの基本でしょう。
格差の壁を越えて、誰にでも伝えようとする。
視聴率には格差がありませんからね。
誰が見ようと、同じ数値に換算される。
個別のクラスごとの視聴率を調べるようになれば、
事態は変わる可能性がありますが、まず無理でしょう。
たとえネットが主流になったとしても。
      
ムダというものは一切ないと書いてますが、
取捨選択とかヴァージョンアップとも書いてますよね。
まさにそこが、現実的問題なわけです。
教育の重要性に関する話は、常に総論賛成・各論反対。
勉強は大切だけど中身を具体的にどうすればいいか、
そこで論争とか試行錯誤になっていく。
    
基礎の変更は難しいと言う時の基礎とは何か、
圧縮にも限度という時の限度とは何か。
これこそが問題です。
    
一つだけ簡単な主張をすると、僕は必修科目の
時間を減らして選択科目に回すべきだと思ってます。
個性とか多様化に合わせたヴァージョンアップだし、
個人的な取捨選択の余地も広がる。
高校だけ、あるいは中学以降でもOKでしょう。
そもそも今はネットの時代だから、PCや携帯の
使い方を勉強するだけでも、昔とは状況が違います。
     
ちなみに、僕自身は学校の勉強って、全体的に
わりと好きでしたけどね。テストの時を除けば♪
それでも、相対的な意味で、好きな科目や嫌いな科目
はある。嫌いな科目の強制はすごくイヤでした。
おまけに、その後ほとんど役に立ってない。。
          
もっと根本的問題として、情報過多の現状があります。
要らないものを捨てること、全てを得ようとしないこと、
こうした事は、知識獲得と同じくらい重要でしょう。
その教育のためにも、学校制度の中で、個人的選択の
余地を広げることが重要だと思ってます。。
   
   
P.S.そちらのレスについて一言。
    国家の重要性についてはほぼ同意します。
    日本では、特殊な事情から、その話が
    ウケなくなってるだけのこと。
    知識人の思想的流行も大きいですけどね。
    
    ただ、グルジアの現状を冷静に分析する学習
    よりも、戦車から花壇を守る感覚の学習の方が
    重要だと思いますよ。
    そうした人間的感覚なしの分析とは、
    単なる知的ゲームにすぎないでしょう。
    簡単に言うと、分析よりも判断なのです。
    また、花壇あっての国家であって、
    その逆ではないでしょう。。

投稿: テンメイ | 2008年8月22日 (金) 00時16分

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