我が家にノーベル物理学賞の受賞者が・・♪
またしてもココログが激重の中、何とか日付けが変わる前に記事をアップしなきゃ
なんない。何が手っ取り早く書けて面白いかな、と考えた時、やっぱり日本人3名
のノーベル物理学賞・同時受賞で行くのがいいなと判断。おめでたい話だもんね。
早速、あれこれ検索開始。
米シカゴ大名誉教授で大阪市立大名誉教授の南部陽一郎氏(87)の授賞理由は、
「対称性の自発的破れのしくみの発見」。と言われても、普通の人にはサッパリ分
からない話で、福山雅治のドラマ『ガリレオ』で物理解説記事を書き続けてる私に
とっても、素粒子物理学はちょっと縁遠い話だ。サラッとでも解説しようかと思った
ものの、とても無理と判断して諦めた。
ちなみにウィキペディアでは、米国籍だから米国人として扱うべきだと書かれてる。
これって、百科事典が書くべき客観的説明じゃなくて、個人的意見だと思うけどね。
実際ニュースではどこも日本人扱いだ・・・とか書いた後、試しに英語のウィキを見
ると、国籍に関する激しい編集合戦が展開されている。しばらく前まで日本生まれ
のアメリカ人と書かれてたのに、日本人と書き直されて、結局7日13時59分(現
地時間)に、「日本人でアメリカ人」(Japanese American)とされたようだ。やっぱり
国籍の問題は厄介なんだな。現在、日本国籍がないのかどうかは分からない。
ノーベル賞の英語のページだと、「USA」とか「US citizen,Born 1921 in
TOKYO,JAPAN」と書かれてた。
一方、高エネルギー加速器研究機構・名誉教授の小林誠氏(64)と、京都大名
誉教授で京都産業大理学部教授の益川敏英氏(68)の2人は、「CP対称性の
破れ」という現象が起きる理由を73年に理論的に説明したらしい。それが「小林・
益川理論」なのかな。どうも、まだ正確な情報が伝えられてないようだ。
それより、日本在住のこの2人の様子がなかなか面白かった。小林氏は、ひた
すらニコニコ喜んで、いい人って感じの方。ところが、益川氏の方はやたら明るく
元気のいい人で、既に実験で自分達の正しさは証明されてたんだから嬉しくない、
とか言いつつ、ものすごく嬉しそうな笑顔を見せていた。この2人の喜び方の違い
こそ、まさに「対称性の破れ」と言うべきものだろう。
☆ ☆ ☆
さて、この記事のタイトル。まさか真に受けた人はいないと思うけど、これはもちろ
んお遊びだ。「我が家にノーベル物理学賞の受賞者が」書いた本があったのだ♪
いや、これってわりと珍しいでしょ。小林氏や益川氏の本を持ってる人はかなり少
ないだろうし、もっとメジャーな南部氏も、米国を拠点にしてることも影響してるの
か、一般書はほとんど出してないようだ。
で、その貴重な本がこの写メなのだ。
南部氏による『クォーク』第2版,講談
社ブルーバックス。もと数学・物理大
好き人間としては当然、物質の究極
的構造にも関心あるから、本格派っ
ぽい本を買ってあったのだ。内容も
顔写真も、いかにも賢そうだったか
ら、この名前はしっかり覚えてた。い
や、正直言って、流し見しただけ
だったんだけどね (^^ゞ
この本では一応、題名の通り、
3世代・6種類の「クォーク」こそ
究極の基本粒子だという話が
詳しく展開されてるけど、最後の
「第24章 素粒子物理学のゆく
え」を見ると、今後はスーパー・
ストリング(超弦)理論が有望だ
と考えてるようだ。ただし、それ
で最終的に解決するとは全く
思ってない様子。本の一番最
後は、なかなか美しい言葉で
締めくくられてるので、引用しとこう。
「われわれが本当に驚嘆せざるを得ないのは、自然の秘密が次から次へと解明
されていくことではなかろうか。宇宙の生誕から100億年後の一瞬間とも言うべき
現在の時期に、その中の一部の物質をなすわれわれが宇宙の法則を見出し、そ
の歴史を知り、物質自身も有限の寿命をもつ一時的存在かも知れないと悟るの
は、まことに不思議だと言わねばならない」(p.310)。
という訳で、今日の更新はこの程度でおしまい。ガリレオのレビュー2本で膨大な
時間を取られちゃったから、超キツイわ。ちなみに、ガリレオの名字「湯川」はもち
ろん、日本人初のノーベル物理学賞受賞者・湯川秀樹にちなむもの。そして先日
の『ガリレオΦ(エピソードゼロ)』の友永は、おそらく2人目の受賞者・朝永振一郎
にちなむものだろう。朝永を除く受賞者3人は素粒子物理学が専門で、日本の
その分野のレベルを誇示してるわけだ。エライぞ、日本!
ではまた。。☆彡
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
P.S.ちなみに、賞金1千万スウェーデンクローナ(約1億4000万円)は、半分
が南部氏に、残り半分が小林氏と益川氏に分けられるそうだ。7000万円
と、3500万円ずつか。うらやましい・・・とか書くと、俗っぽ過ぎるかね♪
P.S.2 小林氏も同じ講談社ブルーバックスから一般書を出してた。その名も
『消えた反物質』。いかにも編集者に無理強いされたって感じのタイトル
だね。いい人だから、断れなかったわけか♪
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コメント
こんばんは
初めて物理学の記事を読んでみました
というのも別段物理学が嫌いなわけではなく、いやむしろ好きに入るわけですが、学校ではまだろくに習っていないので理解できないと思っていたのですが読んでみました(この時点で大嫌いな社会科とは違うわけです)。まぁ案の定ちんぷんかんぷんです
そういえば今年の高校生クイズで「10代でノーベル賞をとった人がいるか」という問題が出されていました(日本人限定だったかもしれません)
答えは・・・・・
「いない」です
ノーベル賞をもらうのは論文?的なのを提出してから何年かして認められてやっともらえるわけですから、10代でもらうのは非常に困難であるそうです。
それだけ受賞するには厳しい審査があるわけでそれをもらえるのは非常にすごいことであり尊敬できます。
ところでノーベル賞に数学の部門がないのでカナダの人がフィールズ賞というのを作ったんですね。いわゆる数学版ノーベル賞ですね
これは、「4年に一度」「40歳以下」「4名まで」という条件があるため非常に難しいそうです。日本人では3人選ばれてるそうです
これもおめでたいことですね
自慢ではないですがその3人のうち1人は僕の高校であるとか
僕も頑張りたいと思います
いつのまにか数学の話になってました(笑
短いコメントするつもりでしたがついかなり長くなってしまいました
投稿: ES | 2010年10月 3日 (日) 21時39分
> ES さん

こんばんは。
これは物理学の記事というより、ニュース記事。
あるいはむしろ、つぶやき日記に近いですね。
題名に引っ掛かってアクセスした人がそこそこいたから、
ブロガーとしてのお遊びにもなったわけです。
10代のノーベル賞は、自然科学だと苦しいでしょう。
10~30年くらい経って、ようやく受賞が普通だから。
ま、文学賞なら、一応あり得るかな。
平和賞も、ネットで世界的活動をしたり、身体を張って
凄い活躍をすれば、一応可能でしょう。
フィールズ賞とノーベル賞の関係は微妙なもの。
一般市民としては、まず賞金の差が気になりますね。
フィールズ賞は100分の1程度。
メディアの扱いや知名度も、かなりの差です。
ま、受賞者はそんな事、気にしないだろうけど。
日本人の受賞率で言うと、ノーベル賞よりかなり
高いから、日本人は数学に向いてるのかな。
あるいは、日本社会が科学研究に向いてないとか。
90年の森重文以降、フィールズ賞が途絶えてるので、
4人目を目指して猛勉強してください。
まだ20年以上、時間的余裕があるから大丈夫。
賞金や人気狙いなら、理論物理がお勧めかも
投稿: テンメイ | 2010年10月 6日 (水) 01時44分