PTSDカップルとしての佳音&耀司~『イノセント・ラヴ』第4話
お兄ちゃん そのとき私は 大きな罪を犯しました
あなたさえいなければと 心の中で思ったのです
あなたは私のために戦っていたのに
あなたのした事は 本当は何もかも 私のためだったのに・・・
☆ ☆ ☆
住友3M(スリーエム)って、そんなに儲かってるのかね。あるいは逆に、危機感
を持ってるのか。「ポスト・イット」の宣伝で、女性向けドラマに攻勢をかけてるな♪
二宮和也・錦戸亮・戸田恵梨香『流星の絆』だと、これでもかって感じでポスト・
イット攻撃のギャグが連発されたけど、『イノセント』(or イノ・ラヴ)だとアッサリと
可愛い使い方だった。殉也(北川悠仁;ゆず)のカレンダー(1月22日)に貼って
あった、「佳音ちゃん 13:00~」とか。折角、殉也がそわそわしながら待ってた
のに、16時15分になっても無断遅刻で携帯にも出ないようじゃ、佳音(堀北真希)
はまだまだ半人前だ。
あれは、鉄仮面じゃなくて美月(香椎由宇)に脅迫されてたから行けなかったって
だけじゃないだろう。実際、聖花(内田有紀)の誕生日(1月14日)にも、連絡なし
で大遅刻してたもんな。って言うか、あのカレンダーの前にあったピアノを弾く男性
の置物(or写真立て)、何気によく出来てたね♪ 美術さんの労作なのかな。さす
がは職人芸だ。しっかり受け止めて、いいものはしっかりホメて、悪いものは控え
めにけなす。これこそ、作品の受け手のエチカ(=倫理)ってもんだろう。
さて、やたら軽い話から始めたのには理由がある。ついさっきまで、やたら重い
調べごとをしてたから、疲れちゃった訳よ♪ おまけに、下調べに時間をかけ過
ぎて、肝心の記事を書く時間がもう僅かしか残ってない。超ワンパターンだな。。
という訳で、サラッと行こう。今回、私は最初からずっと笑ってた。前回はマジメ
に見ちゃったけど、今回はもう、スタッフが遊んでるでしょ♪ 脚本の浅野妙子っ
て言うより、演出の松山博昭を中心とする撮影現場のスタッフが面白がって仕事
してる感じだ。
『ラスト・フレンズ』が、宗佑(錦戸亮)主役のホラーみたいになって行ったみたい
に、『イノセント』は耀司(福士誠治)主役のホラーを目指すのかな。おそらく、女性
視聴者の風当たりはDVより遥かに弱いだろうから、彼にとっては美味しいかも♪
ただ、福士の顔立ちはマジメで正統派だから、そこは演技とセリフで補う必要はあ
る・・・とか書いたら、錦戸ファンに叱られそうだから止めとこ♪ 書いとるわ!
で、何がホラー仕立てなのか。まず、冒頭が違ってる。いきなり最初から、サスペ
ンス(心理的宙吊り)的な音楽を流して、スタッフ&キャストのロール(役柄や職務
の説明書き)を流して行く。美しいメロディーの主題歌、宇多田ヒカルの『Eternally
-Drama Mix-』は、別扱いで後に取っとくわけだ(特にラスト)。で、ロールが終わっ
た後、オルガンを弾き終えた殉也に、耀司が襲い掛かるかのように見せかける。
カツッ、カツッ、響き渡る足音が迫って来て、殉也が振り返ると、単なるフェイント。
なぜか耀司は消えてて、ガラーンとした教会が映されるわけだ。
あの演出で、そんなにすぐ消えるわけないだろ!なんて怒ってるようじゃ、今回
のドラマはさっぱり楽しめないだろう。私なんて、声をあげて笑ったほど。もちろ
ん、一瞬の静寂の後、次の佳音のシーンがガチャンというドアの音から始まっ
てるのは聞き逃さない。音の緩急、静けさと騒々しさを、シーン転換の区切りに
使ってるわけだ。
その後、佳音の部屋で、写真がはがされたボードをじっとにらんだり(最初は目
線だけ映す)、大家のヒロタさんから苦情が来た時には、寝たフリしながらジッ
と目を開いてる様子を少しずつ映していく。最後は「ドン!・・」というインパクトあ
る効果音。さらに横浜コスモワールドを出た後、佳音が『たびまる 横浜 みなと
みらい・中華街』(昭文社,第2版,2007)を見てた時には、気付かないフリをし
て、しっかり鏡越しに殉也の姿をにらんでた。
ちなみに私なら、殉也なんかより、あのガイドブックの表紙でミニ・チャイナ着て
た女の子に目が行くけどな。そりゃ、アブナイ趣味か♪ いや、真面目な話、攻
撃的な気持ちまで含めて広く「関心」って言葉を使うなら、耀司の関心の半分近
くは男に向かってる気もする。つまり、裏返しの同性愛(いわば「同性憎」)が混
ざってるようにも感じるわけだ(専門的には「反動形成」)。精神分析的に考えて
も、もっともな考えと言える。幼児期に父親に複雑な愛憎を抱くというのが、エディ
プス・コンプレックス理論なんだから。いずれにせよ、耀司の残り半分以上の関
心は佳音に向かってるから、昴(成宮寛貴)みたいなゲイ(男性同性愛者)と同
じに扱うことはできないけどネ。
一方、ドラマ中盤で、超ウザイ職場の同僚(浅利陽介)にスパナをぶつけて電動
ドリルを突きつける箇所は、織田裕二『太陽と海の教室』第1話の電動ノコギリ
(チェーンソー)よりも迫力があったし、シーンが長崎家に変わった途端に殉也が
「ちょっとやり過ぎかな」と言ったのも面白かった。この台詞、直接的には誕生パー
ティーの準備のやり過ぎを指してるんだけど、もちろんドラマの構成的には、直前
の耀司の脅しのやり過ぎをも指してたわけだ。ま、ちょっとじゃないけどさ。(それ
にしても、あれが山下智久『コード・ブルー』に出てた浅利だったとは・・!)
その工場シーンは、池田次郎(豊原功補)が秋山を訪ねてくる所から始まってた
んだけど、池田の接近の映し方もなかなかシャレてたと思う。工場長(or現場責
任者)の身体にぴったし隠れるようにして、ほとんど姿が見えないまま、向こう側
から不気味に接近してきたのだ。壁の役目のためにじっと立ってるだけの工場
長が、おバカっぽく見えたのも、屈折した面白みを醸し出してたと思う。
さらに、聖花の誕生日の夜、殉也と佳音が「ハッピー・バースデー」を歌って、佳
音の手作りケーキに立てたローソクを吹き消した直後、心地良いBGMが一気に
消えて、一瞬の静寂と暗黒。この時、カメラは家の外から映してて、窓に微かに、
外の耀司の顔が映りこんでいる。それが素早く滑らかに反転して、カメラは家の
中。外の耀司がクリアに映し出されて、逆に中の2人の顔が窓に映りこむ。まる
で、耀司を挟み撃ちにして追い詰めて、金槌を買いに行かせるかのように。ここ
でも冒頭の効果音が「ドン!」。録画してる熱心な方は、ぜひ見直して頂きたい。
地味ながら、高度に技巧的なシーンだった☆
その後、聖花の不気味な薄笑いに動揺して、殉也襲撃を一旦諦めたビビラーの
耀司(ちょっと可愛かった♪)は、代わりに『週刊時潮』編集部の池田を襲撃しに
行く。再び、静寂と暗闇で恐怖感をあおった後、一旦物音に気付いた池田が振
り向いて、何事もないなと安心。パソコンのモニターに目を戻すと、右端に耀司
の顔が映りこんでて、間髪を入れずに金槌で殴り倒す。緊張→弛緩→緊張、あ
るいは恐怖→安心→恐怖の基本パターンでキレイに一本取ったシーンだった。
もちろん、電気が何で消えてるんだなんて突っ込みは無用だろう。今は節電や
省エネで、気味が悪いほど電気を消してるビルもある時代なんだから。
こうして、冒頭からラストまで、あるいは予告の聖花の涙まで含めて、全体がサ
スペンス&ホラー色の強い作品になってたのが第4話だ。私は怖がるより笑っ
てたけど、ネガティブな笑いじゃなく、ポジティブに楽しんでた。もともとこのドラマ
に期待してたものとはかなり違うとはいえ、これはこれでOKだろう。佳音は可愛
いし、讃美歌の勉強にもなるし、全く問題ない。
殉也の『アメイジング・グレイス』(Amazing Grace)って、アメリカの代表的賛美歌
だったのか。唐沢寿明『白い巨塔』と本田美奈子のテーマ曲かと思ってたわ♪
「驚くばかりの恵みなりき この身の汚れを知れるわれに・・・」。グレイスとかグ
レースって、神の恵みって意味にもなる素晴らしい言葉なわけね。ちなみに、こ
の語源をラテン語まで遡ると、「楽しますこと」となるらしい(『小学館プログレッシ
ブ英和中辞典・第2版)。という事は、エンターテインメントを強く意識した今回の
『イノセント』こそ、アメイジング・グレイス(=驚くほど楽しますこと)という名に相
応しいのかも知れない・・・とかベタ褒めしとけば、フジテレビとのパイプもいずれ
作れるだろう♪ 打算かよ!
☆ ☆ ☆
ここまで、ホラー色の強い演出を少し細かく見てきた。ブログでドラマレビューを
やってると思い知らされるのは、いかに視聴者がタレントとストーリーで判断して
るかってことだ。それに対して、ウチでは別の話をよく書いてて、上の文章もその
一例にすぎない。ここからは、また全く違う話に向かうとしよう。それは、PTSD
に関するマニアックな話だ。
池田によると、佳音は長野両親殺害放火事件の後、PTSDで地元の精神科にか
かってた。PTSD(Post-Traumatic Stress Disorder:心的外傷後ストレス障害)っ
ていう病名(or診断名)は、ウチの記事やコメント欄にも度々登場してるけど、一
番詳しく扱ったのは、天海祐希&藤木直人『Around40』第5話だ。加藤雅也が
演じる金杉和也が、アフガニスタンでの悲惨な戦場体験による後遺症に苦しんで
て、スーパー臨床心理士の藤木の無料青空カウンセリングですぐ治ってしまった
から、温厚で寛容な私も我慢できず、つい卓袱台を放り投げてしまったのだった♪
あの記事では、個人的ではなく一般的観点から、またドラマの設定から考えて、
どうして薬物療法の話が出ないのかと疑問を投げつつ、SSRIとかSNRIといっ
た代表的な薬の話を出しておいた。今回は、ウチの常連さんならお馴染みの、
『DSM-Ⅳ-TR』(精神疾患の診断・統計マニュアル新訂版,医学書院,2004)
におけるPTSDの扱いに着目してみよう。
この本は、米国精神医学会による世界標準の診断マニュアルで、心の病という
難しい対象をできるだけ「単純」に扱うことを目指すものだ。ただし、それは必ず
しも「簡単」な診断基準ではない。「診断基準309.81 外傷後ストレス障害」の
項目を見ると、単純な項目の箇条書きが38行も並んでいる。だから、ややこし
過ぎるという批判も出るんだけど、一つ一つは単純で、素人でも一応理解できる
話がほとんどだ。
13歳の佳音(沢木ルカ;このとき既にマニュアルは存在)はPTSDと診断された
ようだけど、19歳の佳音をPTSDと言えるかどうか、具体的に軽く考えてみよう。
基準A(1)「実際にまたは危うく死ぬまたは重症を負うような出来事を、1度また
は数度、あるいは自分または他人の身体の保全に迫る危険を、その人が体験し、
目撃し、または直面した」は満たされてる。ちょっと複雑な文章だけど、一応分か
るでしょ。基準A(2)「その人の反応は強い恐怖、無力感、または戦慄に関する
ものである」も満たされてると言っていいと思う。
また、基準B(1)「出来事の反復的、侵入的、かつ苦痛な想起で、それは心像、
思考、または知覚を含む」も満たされてる。いわゆる「フラッシュバック」のシーン
は何度も映されてた。基準B(2)「出来事についての反復的で苦痛な夢」という
のは、今現在ビミョーだ。あの山奥で襲われる悪夢だけだと、まだ「反復的」とは
言えないから。ただし、これは満たされなくてもいい条件だから、重要ではない。
基準Bは、どれか1つだけ、つまりB(1)だけでもOKなのだ。
ただ、基準C・Dが満たされてるかどうかはちょっと微妙(長くなるので省略)。基
準E「障害の持続期間が1カ月以上」は満たされてるとして、最後の難関、基準F
がまたビミョーなのだ。これはDSM全般に見られる特徴的な基準項目だけど、
「障害は、臨床上著しい苦痛、または社会的、職業的、または他の重要な領域
における機能の障害を引き起こしている」。つまり、「著しい」問題が起きてない
と、PTSDとは診断できないのだけど、佳音がそこまで言えるかどうかは疑問だ
ろう。ま、世評的には、著しい問題なのかも知れないけどさ♪ 盗撮、ストーカー、
プライバシー侵害、不法侵入、履歴書偽造、別人詐称とか。
こうして、現代精神医学の基準に即して考えると、19歳の佳音がPTSDかどう
かの診断は難しい。でも、13歳ではそう診断されたわけだし、ドラマの流れを見
ても、いまだにPTSDだとみなしてるように感じるのは確かだ。まあ、厳密な診断
なんて無くても、佳音は子供時代の出来事がいわゆるトラウマになって苦しんで
るわけだから、大雑把な通俗的意味でPTSDと考えてもいいだろう。
それより、私がむしろ注目してるのは、実は耀司もPTSDなんじゃないかという
ことだ。歴史的に見て、PTSDというのはもともと戦争(特にベトナム)の後遺症
を主に指してた言葉だし、その後も被害者に対して使われるのがほとんどだ。
でも、ここまで加害者っぽく描かれてる耀司も、幼い頃に加害者へと追い込まれ
たこと自体で、被害者とも言えるだろう。
より重要で学問的な話を加えると、日本トラウマティック・ストレス学会の2007年・
第6回大会シンポジウムのテーマが、「加害者に認められるPTSD類似の症状」
なのだ。総評(平林直次)にはこう書かれてた。「重大な他害行為を行った精神障
害者にも、他害行為を契機としてPTSDに類似した精神症状を認めることが報告
された。また・・・PTSDは他害行為の原因となる可能性があることが示唆された」。
わざわざ「類似」という言葉を補って微妙に区別する辺りが、何とも学術的なんだ
けど、ここに来てようやく、加害者の側にも目が向き始めてるのは注目すべきこと
だろう。これはちょうど、『ラスフレ』の記事にも書いたように、DVでも加害者側に
ようやく目が向けられ始めてるのと同様の流れだ(裁判では逆に、被害者側に目
が向けられ始めてる)。
とにかく、佳音はもちろん、耀司にもPTSDという言葉を使える可能性は十分ある。
しかも同じ出来事が心の傷となったPTSDだ。だから、彼らを「PTSDカップル」と
呼ぶことは可能だろう。これは私が初めて使った言葉かも知れないから、遊び心
のある常連さんは、今後は「テンメイ PTSDカップル」とかで検索してくれると嬉
しいかも。「テンメイ 同性憎」でもいいけどね♪
ちなみに、『ラスフレ』で宗佑&美知留(長澤まさみ)を「ボーダーラインカップル」
と呼んだ時とは、似て非なる状況だということは注意しとこう。ボーダーラインカッ
プルは、基本的には片方がボーダーライン(境界性パーソナリティー障害)で、相
手と共依存的関係を結ぶ。それに対して、PTSDカップルは両方が同じ障害を持
つ患者なのだ。
ただし、どちらの関係も、第三者の介入で大きく揺らぐ点は一致している。宗佑&
美知留は、ルーク=瑠可(上野樹里)の登場で悲劇へと突き進むことになった。
一方、耀司&佳音は、殉也の登場で大きく揺らいでる。「佳音のために」戦って来
た耀司が、殉也のせいで「あなたさえいなければ」と佳音に思われるようになった
時、どんな悲劇が繰り広げられるのか。どんな崩壊が過剰な兄妹愛を襲うのか。
単なるテレビ視聴者としては、激しい展開に期待しよう。ま、それでも最後は、キ
レイなホワイト・クリスマスってことで。。
ここで遂に、時間切れ。まだまだ一杯書くことはあるんだけど、差し当たり、私一
人で味わうことにしよう♪
ではまた。。☆彡
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
P.S.池田が書いてた原稿(の一部)は次の通り。
長野両親殺害放火事件に新事実!
「週刊時潮」編集部 池田 次郎
・・・・・・・・・・・・・・中略・・・・・・・・・・・・・・・・
殺害の背景には複雑な家庭環境が入り乱れていたのだ。
兄の歪んだ愛情
耀司元受刑者と妹・佳音の中の良さは近所でも有名で、2人はどんな時
も一緒にいたという。耀司元受刑者は佳音を誰よりも可愛がり、佳音が
道に迷った時には何時間も名前を叫び続け、町中を探し回っていたと近
所の人が証言していた。耀司元受刑者にとって妹・佳音は特別な存在で
あった事は周知の事実であった。
誰の目から見ても中の良い兄妹であった2人だが、耀司元受刑者の佳音
に対する愛情はいつしか兄妹愛を超え、兄の妹への歪んだ愛情へと化し
ていったのだった。そんな耀司元受刑者がひきこもるようになったのは事
件発生の1年前、誰よりも愛している妹・佳音を一時も自分の目から離し
たくなかったと考えると納得がいく。
やがてこの耀司元受刑者の歪んだ愛情こそが両親殺害という見るも
無残 (ここで終了)
P.S.2 白雪姫セットって、この後で使うのかね。殉也が白雪姫になったら、
昴やその同性愛仲間がどんな顔をするのか、見てみたい気もするな。
ちなみに私は、レースクイーン・セットやキャビン・アテンダント・セット
の方が好きだ。聞いてない? あっ、そう♪ 日曜学校のお楽しみ会
でも、怪しい牧師(内藤剛志)だけは喜んでくれると思うけどな。
P.S.3 スピンオフ『イノセント・ラフ』を初めて見たけど、ホントにラフな出来だ
ね ^^; あれを有料で見るファンが一体何人いるのか。。
ちなみに、『イノセント・ラブ』だと、ドラマ本編の題にもスピンオフの題
にもならないんだけど、相変わらず検索がたまに入って来る♪
P.S.4 ラストで佳音がやって来た教会の玄関の貼り紙。
聖パウロの言葉
もし わたしたちが キリストと一体になって その死の姿にあやかる
ならば その復活の姿にもあやかれるでしょう
(ローマ 6・5)
手元の新約聖書(新共同訳)の「ローマの信徒への手紙」の第6章・5節
を読むと、全く同じ文章が書かれてた。
殉也が十字架を背負ってるって話があったから、殉也をキリストとして
とらえると、佳音が殉也と一体となって、殉也の死と再生に遭遇すると
読めなくもない。殉也って名前からして、殉職とかで死にそうだしね。
P.S.5 美月が見てた検索サイト「Seargle」に関する検索アクセスがポツリポツ
リと入ってる。これはもちろん、「Search + Google」で作った架空のサ
イト名で、福山雅治『ガリレオ』第4話で使われてたものだ。
P.S.6 『イノセント・ラヴ』第4話視聴率は、11.7%。『セレブと貧乏太郎』の
11.6%には勝ったから良しとする・・・訳には行かない。『流星の絆』
が15.6%で踏ん張ってるのは、かなりの驚きだ。。
P.S.7 『イノセント・ラヴ』に裏サイトがあるという話を、キッドさんがほのめか
してたから、早速検索して難関クリア。簡単に記事にまとめといた☆彡
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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コメント
(。>0<。)TB飛ばないなぁ・・・と思ったらダブってしまいました。
たしかにホラーだと思えば、十分怖がらせてもらいました。
妹を守りたいのは分かるけど、自分が逮捕されちゃったら終わりなのに・・・。自分の目で見なければいいのかなぁ・・・。
投稿: お気楽 | 2008年11月11日 (火) 18時26分
テンメイ様、夜明け前ですがおはようございます。
PTSDといえば映画「ランボー」です。
ランボーの心が深く傷ついているということを
理解しない人は多いのですけれどね。
兄妹をカップルと考えた場合・・・
まあ、まだ真相は藪の中ですが
兄耀司は妹を救うために両親を殺害した・・・
と仮定します。
この場合は父親の性的虐待と母親の黙認が
前提になります。
この場合・・・兄を苦しめるのは罪悪感ですね。
妹佳音はその一連の出来事に
傷心して・・・その後遺症がある。
昔の言葉で言うとそうなります。
兄の罪悪感は重い十字架
妹の後遺症は隠された十字架です。
キッドはクリスチャンでは
ありませんがキリスト教については
それなりに興味があります。
なにしろ・・・悪魔でございますからね。
慈しみ深き友なるイェスは・・・刑場までの
道程を十字架を背負って歩きます。
このイェスと十字架は非常に
わかりやすいシンボルなのですね。
二人がともにPTSDを発症しているのは
兄にとっては妹が十字架であり
妹にとっては兄が十字架である
ということになっているからです。
重荷だが・・・捨てることは許されない。
なにしろ刑罰なのですから。
そして・・・時に人はそれを快感に感じるので
ございますね。・・・一部愛好家だからだろっ。
まあ・・・とにかく・・・
来週もがんばりましょう・・・。
イノセント・ラヴがどんなに茨の道でも~。
投稿: キッド | 2008年11月12日 (水) 06時07分
やっほー!
コメント遅れてしまった
昨夜は睡魔に勝てず。。。
テンメイさんの記事は、しっかり読まないとネ
いきなり住友3Mですか(笑)目の付け所がグー
そんなことはさておき。。。
そうなのよ、絶対!演出面白がってるよね(苦笑)
私がキャーキャー言って、ハマる様子をヨッシャ~
釣れたぞ!と見られたような気分(笑)
ハイ!案の定、釣れました!
今回、面白かった。
池田の記事、一時停止して書き留めたのね!
すごーい!じっくり見たいと思ってめんどくさくて
やめたので(笑)嬉しい。
公式サイト裏感想は、これからじっくり見てみる。
じゃ、来週からも楽しみに見ます
投稿: アンナ | 2008年11月12日 (水) 12時36分
こんにちは~。
本当、ポスト・イットの使い方は効いてましたね。
流行りか!
また派手なピンクを選ぶなんて、余程重要事項と見た(笑)
でも殉也って字がキレイ
気づけば私も何度「怖っ!」って声に出してたことか。
今回はちょっと”ホラー”を目指してましたよね。
確かに福士君の表情や少ないセリフにヤラレてましたわ
宗佑とは違う魅力♪
「ちょっとやり過ぎかな」は、そこまで読めませんわぁ。さすが!
読まれてしまった脚本家は逆に悔しがってるかも
って気づかない私が可哀想な人か(笑)
面会の時同様に、ガラスやPCのモニターへの
映り込みを上手く使ってましたね!
>地味ながら、高度に技巧的なシーンだった☆
うんうん、見とれてました
それでも全体的に、今回はまた特に…
昭和を感じたのでしたよぉ。(ごめんね、もう言いません)
平成生まれのテンメイさんには理解し難いでしょうから
浅利君の役目なんてまさにそれ。
…とすると「耀司と佳音は兄妹じゃない」もあり。
気になるのは、殉也と佳音の過去にどんな繋がりがあるのか。
お互いの両親の死とか、関係ないのかな?
池田の原稿は参考になりましたよ。
あれでは耀司に削除されても仕方ないですね~(笑)チガウカ
投稿: mana | 2008年11月12日 (水) 15時02分
> お気楽さん
アハハ (^^) いきなり面白い顔文字入れますね
TBは、ココログが軽いトラブル状態だったのかも。
出来が奇妙な純愛ドラマと見るより、
出来のいいホラーと見ればOKでしょ♪
逮捕されちゃったら終わりなのにって思うような事が、
実際に世の中で毎日続いてるわけです。
その意味では、耀司もドラマも十分リアル。
ま、お気楽さんは良識派なのかも。僕と同じくネ♪
> キッドさん
こんばんは 今夜も朝まで起きてらっしゃるのかな♪
『ランボー』は、イメージしか持ってなかったんですが、
ベトナム帰還兵の暴力的映画なんですね。
まさにPTSDの原点。年代的にも、映画が82年で、
DSMのPTSD導入が80年だから、重なってます。
映画では、まだPTSDとは語られてなかったのかな。
まだ、いまほどこの病名が普及してませんしね。
これだけ仲のいい兄妹は、カップルの名に値するでしょう。
ガイドブック片手の横浜デートなんて微笑ましい♪
僕も最初は、たっぷり予習しましたよ (^^ゞ
耀司が妹を救うために両親を殺害したと仮定すると、
確かに「母親の黙認」があった方が自然でしょうね。
ただ、「母親の無知」の可能性も残されてるでしょう。
知らなかったけど、父親が殺されたのに気付いて驚愕。
動揺した耀司が、衝動的に母親まで殺してしまうとか。
ちなみに僕は、耀司も妹に手を出した(or出しかけた)
とする方が、ドラマ的に自然だと思ってます。
まあ、佳音が殺害した可能性も一応ありますが、
いずれにせよ、過去の出来事は心の傷(トラウマ)で
あって、背負わされた重荷、つまり十字架ですよね。
現在、それを象徴してるのが、兄にとっては妹、
妹にとっては兄。背中合わせで互いに背負う状況。
背負わせたのは、神と言うべきか、運命と言うべきかは
ともかく、罪に対する罰としてでしょう。
だから、その十字架は捨てられない。つまり、外せない。
一方、一部愛好家の世界なら、プレイの後で
ちゃんと十字架は外せるわけです。女性でも男性でも♪
だから安心して快楽を享受できる・・って、そっちかよ!
まあ・・・とにかく・・・来週もがんばりましょう・・・。
イノセント・ラヴがたとえ1ケタまで落ち込んでも。。
P.S. そちらのレスで、裏サイトの解説をして
くれてたんですね。どうもどうも♪
気になったから、あの後自分で検索したら、
情報が少なかったので、記事にしちゃいました。
音の呼び方とか書き方とか、色々調べたり、
図を描いたりで、時間取られましたが、
おかげさまでアクセスは順調です☆彡
> アンナちゃん
やっほー! 遅いよ
どうせ寝てるんだろうと思ったけど。
ちゃんと思い出した所はエラ・・くもないな。フツーだわ♪
ま、どうせ木村君のことで頭が一杯なんでしょ。
ホーッ、それでもちゃんと記事を読む所はエライ!
住友3Mの斬新さをわかってくれたかね♪
難しい所は思いっきしスルーしてるけどさ (^^)
そうそう。これ、スタッフ自身が面白がってる。
子供がお気に入りのゲームに夢中になる感じで。
周りの人も感心してくれたら、最高でしょ。
この場合だと、「ガクガクブルブル」やってる
視聴者やブログを発見して、よっしゃ~!って感じ。
ま、来週も釣られちゃってくれたまえ♪
うるちゃいお母さんと一緒に
池田の記事は、ウチとしてはごくフツーだけどね。
あれよりも、誕生日パーティーシーンの解説の方が
遥かにマニアックだよ。何度もスローで見直したから。
公式裏サイトはデザイン的に女性的でキレイだから、
是非チャレンジしてみるように!
じゃあ、また来週。。
> mana さん
こんばんは~
ポスト・イット、世の中でまた流行ってるんですかね♪
昔は僕も、ピンクとかよく使ってたけど、
すぐはがれちゃうから、ここしばらくご無沙汰。
性格的に、きっちり残すタイプなのかも。
と、ここまで書いて、ふと気付いたけど、
アレッ! mana さんが絵文字を一杯使ってる
初めてじゃないけど、ここまでカラフルなのは珍しいな。
普段は顔文字派ですよね。
アッ・・分かった そうゆう事か♪
僕は、記事本文ではほとんど使わないけど、
基本的に絵文字が好きな男なんで、大歓迎です
で、話を戻すと、ホラーとしてはなかなか出来が
良かったのに、視聴率が低いのは気の毒な感じ
ホラーファンってかなりいるはずなのに、このドラマ
にはそうゆうものが求められてないってことかな。
みんな、頭の切替がしにくいのかも。
僕は基本的に、ホラーってパスなんだけど、
これは上品で可愛いホラードラマだからOKです。
福士が錦戸だったら、もうちょっと人気が出たはず。
おっと、また失言か♪
「ちょっとやり過ぎかな」の脚本は、まさに
ちょっとやり過ぎのお遊びだから、笑えましたよ。
このドラマ、映り込みを多用してますよね。技巧的
何か、特殊な背景とか事情があるのかな。
こだわりのあるスタッフが参加してるとか。
出た!昭和♪ 平成生まれだからわかんない
ちなみに、そちらのレスでも書いてたけど、
大家さんが不動産屋を通さずに直接アパートの住人に
苦情を言うのは、平成の首都圏でもある話でしょう。
小さな事でイチイチ不動産屋なんて通してたら、
アパートなんてやって行けませんしね。
家賃ならともかく、ゴミの出し方とか騒音とか。
耀司と佳音が兄妹じゃないってのは、昭和というより
韓国を感じますが、それはともかく、ホントの兄妹の
方が、話としてはむしろ斬新だと思いますけどね。
殉也と佳音の過去の繋がり? 前世で結ばれてたとか
過去すぎるわ!
おや、mana さんも池田の原稿がお気に入りでしたか♪
『ラスフレ』だと、「宗佑 遺書」なんて検索が
いまだに入るんだけど、「池田 原稿」はないかな。
耀司がまた刑務所に戻れば、佳音の手紙が狙い目かも。
あるいは、意表をついて、耀司からの手紙とか。
実際ラスフレでも、美知留だけじゃなく
宗佑も手紙を書きましたからね
ともかく、来週もイノセントを楽しみましょう。
水泳ダイエットも頑張って!
投稿: テンメイ | 2008年11月13日 (木) 04時37分