白さとヴァルネラビリティ~『イノセント・ラヴ』第3話
ハーハー・・・(走ってくる殉也)
ダッ・・・(逃げ出す佳音)
ゴメン! 疑ってごめん!
前にも似たような事が一度あって その時もキミじゃないかって
(宇多田ヒカル「Eternally-Drama Mix-」ピアノ・ヴァージョン開始♬)
ホントにごめん 彼女は 僕の婚約者なんだ
結婚式の日に事故にあってあぁなった
医者は見離してるけど 僕はまだ望みを持ってる
いつか目覚めるんじゃないかって そう思えてしょうがない
毎日毎日 反応のない彼女に話しかけて 教会に行ってお祈りをして
何やってんだろう バカみたいだなって思うこともあるよ
でも でもね 彼女なしに僕の人生はあり得ない
彼女のいない世界で 幸せになんかなれないんだ
ウゥッ・・ウゥッ・・
・・・だったら私 祈ります
あなたに幸せになって欲しいから
いつか あの人の目が覚めるように 私も祈ります
シュン・・・
☆ ☆ ☆
「ヴァルネラビリティ」という言葉をご存知だろうか。Yahoo!やGoogleで数千件
しかヒットしないことを考えても、かなりマイナーな言葉なんだろう。ちょうど、『ラスト・
フレンズ』第8話以来いまだに検索が入り続けてる「性別違和症候群」と同程度の
検索ヒット数だ。
ところが、このヴァルネラビリティを、今現在フツーになってる訳語「脆弱性」(ぜい
じゃくせい)に置き換えて検索すると、Yahoo!で1000万件、Googleで300万
件に急増。どちらも1ページ目は、コンピューター関連のサイトで占められてる。
ただし、元々の英語「vulnerability」の意味は、傷つきやすさ、攻撃されやすさで
あって、コンピューターとの特別な関連はない。ラテン語まで語源を遡ると、「傷つ
きやすさ」が原義のようだ(英単語のウィキ、『wictionary』より)。
ここまで読んで、何言ってんの?とか思ってる読者は、ウチには一人もいないは
ずだ。エッ、大勢いるの? あっ、そう♪ もちろん、「ヴァルネラブル」とは、「イノ
セント」の関連語。第1話レビューに書いたように、「innocent」(純潔の、無罪の)
という言葉の語源は、「傷つけることがない」だった。
でも、格闘技の世界には、「攻撃は最大の防御なり」という言葉がある。裏返して
言うと、攻撃しない人間は相手の攻撃を防御するのが大変なのだ。それと同様、
「傷つけることがない」人間は、周囲に傷つけられやすいという性質を持つ。これ
こそ、ヴァルネラビリティだ・・・とか書いとくと、格闘系の検索が入ってきて面白い
わけよ♪
私がこの言葉を始めて知ったのは、有名な文化人類学者の山口昌男の本を通
じてのこと。日本の現代思想界にこの言葉を導入した立役者と言っていい・・・な~
んて前置きをいつまでも書いてたら読者がいなくなるから、ドラマの話に向かおう。
一言でまとめると、このドラマの特徴(or特長)の一つはヴァルネラビリティであり、
その象徴こそが白という色なのだ。
まず分かりやすい話から始めると、最近ここまで不評のドラマがあっただろうか。
二宮和也&錦戸亮『流星の絆』とか、山下智久『コード・ブルー』みたいな、ジャ
ニーズ中心のドラマじゃないのは大きいだろう。堀北真希と北川悠仁(ゆず)だと、
守ってくれるファンのパワーが不足してるのは確かだ(北川起用のタイミングも
悪かったかも)。
でも、ジャニーズの問題だけじゃないはずだ。例えば、ウチが前期にレビューし
た2本の一つ、織田裕二&北乃きい『太陽と海の教室』も、最初から評判は良く
なかったけど、『イノセント』ほどの不評の大合唱はなかったはずだ。小日向文世
&松田龍平の超低視聴率ドラマ『あしたの、喜多善男』でも、こんな状況は目にし
てない。単に、相手にされてなかっただけだった。
ひょっとすると、先週の『週刊現代』が書いてたように、SMAPの中居正広に突然
降りられてあわてて間に合わせた脚本だから出来が悪いなんていう、いかにもっ
て感じの事情も多少あるのかも知れない。ただ、ハッキリ言ってその気になれば、
一つ一つのネガティブな突っ込みに真っ向から反論することも可能だし、そうした
い思いもある。
でも、「ならぬ堪忍、するが堪忍」♪ 大人気ないし、ネットの現状を見ると色々と
厄介そうだから、差し当たり直接的反論は止めとこう。イノセント・ファンの皆さん、
一緒に我慢しようね☆ その代わりとして、より高度な反論形式を取ってみる。つ
まり、ヴァルネラビリティ自体、傷つけられやすさ自体をテーマにしてレビューする
わけだ。格闘技で言うなら、相手の攻撃力を利用することに相当するだろう。つか
みかかる相手の勢いだけを利用して「空気投げ」するイメージだ。
☆ ☆ ☆
まず、ドラマのヴァルネラビリティ=攻撃されやすさとは、視聴者にとって欠点な
のか、と考えてみよう。すぐ分かるのは、ストレス発散だの、内輪でけなし合って
盛り上がる分には好都合な番組だってことだ。「敵の敵は味方」。『イノセント』と
いう共通の敵に対して反対する者たち(敵)は、お互いが味方の気分を味わえる。
でも、もう少し考えてみよう。何が攻撃のポイントなのかというと、大きく分けて2つ
ある。佳音(堀北)のキャラが変、そして、脚本や演出が変。要するに、「変」とい
うことだ。多くの視聴者にとって、「普通じゃない」のだ。
この意味は、『流星』と比べると分かりやすい。二宮&錦戸&戸田恵梨香がやっ
てる詐欺とか、狙ってる復讐殺人に対しては、明白で重大な違法行為にも関わら
ず、不満の声がほとんど無い。それは、視聴者がそうゆう行為をやってるからじゃ
なくて、思考回路が出来上がってるからだ。被害者が加害者にやり返すのは、とり
わけ今の日本では自然な発想(世界的に突出した傾向)。好感持ってる登場人物
が多少の悪い事をしても、ドラマということで受け流しておしまい。
ところが、佳音のような、裁判どころか事件にもならないような微罪(盗撮もどき、
軽いプライバシー侵害、知人に対する住居不法侵入)に対しては、強烈な拒否
反応が現れる。それは、ギャップがあるからだ。清純な外見や、それを強調する
演出・演技と、軽すぎて逆にリアルな罪深さとの間にギャップがあって、そこがしっ
くり来ない、つながらない。つまり、基本的には主観的問題なのだ。
だからこそ、実は自分の思考や視野を深める絶好のチャンスとも言える。直感
や世評につられて、ドラマに突っ込みまくりで楽にストレス発散するだけじゃなく、
そのギャップは本当にドラマのせいなのかと自問すること。案外、この方が現代
社会をよく表してるんじゃないかとか、自分の想像力を働かせればギャップなど
消えるんじゃないかとか、考えてみること。こうした知的創造行為によって、自分
自身に変化がもたらされる。難しい言い方をするなら、異化作用が生じるわけだ。
一方、ドラマのヴァルネラビリティは、ドラマ自体にとっても、あるいは制作サイド
にとっても、マイナスなだけではない。攻撃されやすいということは、相手(=視聴
者)の手の内がよく分かるということだ。何が突っ込まれるのか、何が気に入らな
いのか。それさえ把握できれば、弱点の補強も簡単だし、話題の要素を逆手に
とって視聴率につなげることも可能だろう。
ラスフレで言うなら、DV男・宗佑(錦戸)の評判が悪ければ、それを逆手にとって、
もっと悪い男にしていく。ドラマの中でも外でも極度にヴァルネラブルな(=攻撃さ
れやすい)美知留(長澤まさみ)なら、もっと弱弱しくてイラつく存在に作り上げて、
逆に瑠可(上野樹里)を実質的なヒロインとしてたくましく描き上げるわけだ。
☆ ☆ ☆
時間が無くなって来たから、次の論点に移ろう。ここまでは、『イノセント』の特徴
のヴァルネラビリティは単なる弱みではなく強みでもある、という話だ。もちろん、
脆弱性を強靭性に変えるには、視聴者や制作サイドの努力が必要条件となる。
続いて考えたいのは、「白」という色だ。
この特別な色について、あるいは「白と黒」という対比については、これまでも何
度か書いて来た。『ラスフレ』とか、『喜多善男』とか。もちろんこれは、まもなく始
まる米国の大統領選挙(マケインvsオバマ)の争点だし、「無罪と有罪」を言い換
える俗語でもあるわけだが、さしあたりはこの記事の冒頭に引用した、佳音と殉
也の会話シーンを見てみよう。ドラマのために作ったセットみたいな、小さくて下
を広く見下ろせる公園(or空き地)のシーンだ。
涙を流しながら辛い思いを打ち明ける殉也の手を、佳音が優しくつかむ印象的
なカットで、佳音は真っ白なコート、殉也は黒に近く見える濃い色のダウンだ。こ
れは、殉也の側から見て、暗い人生に光が射すこと。つまり、黒が白になること
を表してる。クリーンスタッフとしての仕事を、時間外の無報酬でサービスしてた
わけだ。もっと上品な言い方だと、この瞬間だけ佳音は聖母マリア様。ここから
ドラマ全体を見直すと、黒から白への転換が大きな枠組みだと気付くだろう。
一番わかりやすいのが、佳音の兄・耀司(福士誠治)。第1話での騒ぎにも関わ
らず、佳音と松下保護司(浅野和之)の尽力のおかげで、刑務所から仮釈放され
た。まさに、黒から白。あるいは、闇から光への流れだ。無実かどうかはともかく、
罪とか罰に対して最低限のけじめをつけ終えたことになる。闇の刑務所から光
の教会への移動という見方も可能だろう。
続いて、美月(香椎由宇)。まるで、聖花(内田有紀)の生命維持装置のチューブ
を外した犯人であるかのように映されてた彼女は、実際には単なるフェイントで、
教会の十字架の前で心の罪を告白しただけだったらしい。それより重要なのは、
神だの怪しげな神父(内藤剛志)だのじゃなく、愛する殉也に対して、「聖花さん
が死ねばいいと思った。罪深いでしょ」と告白したことだ。これで、暗い色の服装
をした美月の気持ちは、少しキレイになったはず。自分自身の言葉によって、暗
闇の心に光が一筋だけ差し込んだ形だ。ささやかながら、黒から白への転換。
そして、ラスフレのルカほどじゃないけど、話題の同性愛者、昴(成宮寛貴)。彼
も先週は、殺人未遂を十字架に告白しただけだったのに、今週は殉也にも佳音
にも堂々と打ち明けてしまった。これまた、闇に一筋の細い光。黒から白だ。完
全な重大犯罪だけど、殉也との絆が深いから、警察沙汰になることはない。これ
はまったくリアルな話で、実際の社会でも、犯罪や悪や暴力が明らかになったか
らといって、それが警察とか裁判につながるとは限らないのだ。数々の偽装事件
を見るだけでも、そのことはよく分かるだろう。むしろ、うやむやに流す方が普通
かも知れない。
☆ ☆ ☆
では、ヴァルネラビリティと白い色の関係はどうか。私が子供の頃、母親が口癖
のように「白は汚れが目立つ」と言ってた。つまり、洗濯が大変だから嫌だという
ことだ。確かに、白のTシャツでラーメンやスパゲティーを食べるだけでも、ちょっ
と気を使ってしまう。非常に汚れやすいし、汚れが目立つのだ。だから逆に、汚れ
(よごれ=けがれ)の無さを示すためには、意図的に白衣(はくい=びゃくえ)や白
装束を着ることになる。
つまり、白とは最もヴァルネラブルな(=傷つきやすい)色なのだ。汚れを漂白で
キレイにしても、またすぐ汚れてしまう。したがって、このドラマの登場人物も、白
さを一瞬強調するたびに、また黒さが目立つことになるだろう。ドラマの物語の中
でもそうだし、ドラマの外側の反応もそうだ。
佳音が純粋無垢で潔白な笑顔を見せるたびに、脚本家の浅野妙子や演出家の
加藤裕将・松山博昭(今回担当)は罪を犯させて黒くするだろう。佳音が白いコート
を着る度に、白いマフラーを巻く度に、「貧乏なのにおかしい」という視聴者の冷た
い声が暗く覆いかぶさるに違いない(先に低価格品の相場と品質を調べることを
お勧めする♪)。美月や昴の嫉妬は、今度は別の形で暗闇をもたらすだろうし、
耀司の過激な暴力性は、すぐにでも彼を刑務所に引き戻そうとするだろう。
今現在、一番注目の白は、6年前の秋山家のクリスマスの情景だ。幼く可憐な佳
音(沢木ルカ)の白いセーター、美味しそうな白いケーキ、白くゆらめくローソクの
光、そしてイメージ全体をソフトに覆う白っぽい光。未確定だけど、池田(豊原巧補)
の追及シーンを見ると、どうもこの白さは幻想にすぎず、一気に暗転してしまいそ
うな雰囲気だ。父親・誠太郎役の平田満は、山田孝之&綾瀬はるか『白夜行』に
続いて、また少女に黒い欲望を抱いてイタズラしたのかも知れない。ロリコンは治
らないってのは本当だね♪ そのせいで、堀北&福士が白夜をひっそり歩んで行
くことになったわけか。
まあ、先週の予告で、耀司が殉也に言ってるように見えた「お前を殺す」は、実際
には池田に対する言葉だったし、その辺りはフジテレビ独特のあざとさで、何とで
もヒネってきそうだから、慎重な心構えは必要だろう。ま、騙されること自体を面白
がってもいいけどね。
とにかく、実に面白いドラマってことよ。この後、白いカサブランカの花が好きで、
真っ白なふとんにくるまれてた聖花が覚醒、黒い本性をむき出しにしそうな気配
はある。手も不気味に動いてたし、あのままじゃ内田も目が疲れてドライアイに
なるでしょ。だけど、最後は当然ホワイト・クリスマス。白く舞い降りる雪だけは、
誰も汚すことができない究極のイノセントだろう。雪景色の中で鮮やかに浮かび
上がるのは、白いツリー、白い教会、そして、白い洋服の清純な佳音で決まりだ。
ではまた。。☆彡
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
P.S 「福士誠治」の検索アクセスが目立つなと思って調べたら、結構な人気者
なんだね。朝の連続テレビ小説『純情きらり』で宮崎あおいの相手役をし
たからなのか、髪と服装を変えればイケメンだからなのか、公式ブログも
羨ましいほどの超人気! 写真1枚とごく短い文章の記事1本に、コメント
が数百もつくとは。。管理してるスタッフさん、お疲れさま♪
P.S.2 『ラスフレ』の最後が白い家での幸せだったのと同じく、『イノセント』の
最後も白い教会の美しさは保たれるだろう。実際の教会は、歴史的に
はイノセントどころじゃないけどね・・・とか書いたら怒られそうだから、
止めとこ♪ 書いとるわ!
P.S.3 全然関係ないけど、書き終えてホッと一息、ネットを見渡すと、何とあの
小室哲哉が5億円詐取の容疑で逮捕されるって? こりゃ、驚いた!
P.S.4 佳音が面会の際に、耀司に対するグチをこぼしてしまったのは、今さら
驚くことでもない。私は既に第1話の面会で、佳音の罪深さを語ってお
いた。あの時、兄は叫び狂ったけど、今回は何事も起きてない。つまり、
既に罪深さが露呈している佳音がキツイ事を言ったところで、大した事
じゃないのだ。そもそも「お兄ちゅんのせい」だっていうのは本当だしね。
表面的な意味では。
ちなみに、面会室で2人を隔てる強化ガラス(or プラスチック)の使い方
はなかなか上手かった。顔の映り込みを正確に計算した演出と撮影だ。
P.S.5 白ければヴァルネラブル。逆に、ヴァルネラブルなものは白いとも言え
そうだ。傷つけられやすいのは、広い意味で純粋無垢だからだろう。
極端すぎるかも知れないけど、その典型はイエス・キリストだ ☆彡
P.S.6 2回目のチューブは昴が外したとしても、1回目の謎は一応まだ残って
る。有力なのは聖花自身だけど、理由を考えるとちょっと奇妙だ。佳音
に罪をきせるためなら、自分の死ぬリスクが高すぎてワリに合わない
し、自殺願望としたらキャラ設定的にも今後の展開的にも難しい。かと
言って、理由なしに外した(外れた)んじゃ、ドラマにならないだろう。。
1回目も昴としたら、謎の密室殺人未遂だけど、ラスフレとか見てると、
その方が浅野っぽい脚本かな。。☆彡
PTSDカップルとしての佳音&耀司~『イノセント・ラヴ』第4話
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コメント
やっぱりお父さんに襲われて、お兄ちゃんが助けてくれたのかなぁ?みんな嫌な記憶は忘れちゃうのね。自分は嫌なことしか思い出せない・・・。
しかし、どうしてもこのドラマの人たちの感覚はおかしいんだもん。突っ込まざるをえない・・・。
投稿: お気楽 | 2008年11月 4日 (火) 18時33分
こんばんは~。
何度も言っておりますが、
「普通じゃない」と思われるこのドラマを
昔のドラマを見てるようで受け入れられる私です。
大映ドラマはそれがお約束だったんですけどね。
真希ちゃんにもイライラしません。
演技を褒めたいぐらいです。
もう「ストーカー」とか「不法侵入」
なんてことを突っ込んでも今更無意味ですしね。
あちらもそろそろ次の思索を投げかけて来てますから。
どちらにせよ視聴者は引っ張られてる…思惑通り(^_^;)
「ラスフレ」にはまんまとやられましたもんね~。
今回は「愛」の対比を面白く見せてくれたなぁって思いました。
なるほど~、このドラマにも「黒と白」がありましたかぁ。
私は、佳音ってコートは2着、
しかも白系が好きなんだなぁって見てましたよ(^_^;)
平田さんはやっぱりここへ戻る訳ですか(笑)
瑠可のお父さんは良かったのになぁ。
記憶のすり替えって実際にもありますよね。
そう思い込んだり、写真やビデオを見て
実際に経験した気になったり…
私も幼少の頃の記憶が夢なのか、
いつの間にかそう思い込んだものなのか今も曖昧です。
母親に訊いても「憶えてない」っていうし(^_^;)
佳音が事実を知ったら…
兄はこれだけは避けたい訳ですよね。
「殺す」と言った耀司が、兄としてなのか異性としてなのか
そこのところも楽しみです。
結局池田に言ったセリフも大したヒネリに感じず(笑)
もっと「えー!」な騙しテクニックを見せて欲しいですよね~。
>・・・とか書いたら怒られそうだから、止めとこ♪ 書いとるわ!
上手いなぁ。ウケる!
>強化ガラス(or プラスチック)の使い方はなかなか上手かった。
>顔の映り込みを正確に計算した演出と撮影だ。
うんうん、私もここは上手いなぁって感心して見てました。
二人の表情も含め、見せ所でしたよね。
それでは最終回まで一緒に我慢しましょうね~(笑)
…なんて書いたら怒られそうだから、止めとこ♪書いとるわ!
投稿: mana | 2008年11月 4日 (火) 22時35分
やっほー
さすが、このドラマ1本に絞った集中力がすごくて
今期まるで集中力のない私は、読み終えるまでに
何度熱を出したか(少しウソ)
でも、今期は積極的に見たいと思わせるドラマが
ないかもしれない(今のところ)
気持ちがあっちに行ってるからでしょ?な~んて
言わないでねその通りだから(笑)
正直、いいとは思えないけど、退屈じゃない(笑)
退屈じゃないってことは、面白いってことなのかも。
次どうくるのか?どうなるの?って、楽しみに
見てる自分がいます。
ドキッ!とはするけど、ドキドキはしない。
ワクワクするけど、感動しない(爆)
へんなドラマだよ
うまく言えないけど、見てて飽きない。
最終回、自分がどんな気持ちになっているのかが
楽しみなドラマと言っておきます
投稿: アンナ | 2008年11月 4日 (火) 23時02分
> お気楽さん
アハハ 嫌なことしか思い出せませんか。
それって、最近のことじゃないかなぁ。
大昔のすごく嫌なことだと、忘れてると思うけど。
そんなの覚えてたら、人生ずっと大変ですからね。
あまりに強いダメージを受けると気を失うのと同じ。
そうか。どうしても突っ込むわけね
お気楽さんのは、笑えるからいいけど。
ま、大人はヒラリと空気投げ。究極の奥義ってことで
気功じゃ怪しいしね♪
> mana さん
こんばんは~
おっと、また昭和の話! 平成生まれの僕には難しい♪
大映って、ガメラと大魔神しか思いつかないけど、
『Shall we ダンス?』もそうだったのか。
今は角川映画なのね。メモメモ。。
堀北は上手くなりましたね。特に表情に味がある。
佳音も美知留も、全然OK♪
ストーカーとか不法侵入がどうかって問題より、
何でそれらが気になってしまうのかが問題。
なるほど、愛の対比か。。高度で微妙な対比ですけどね。
長くなるから、来週のネタにしようかな。
例えば、単に「相手を思いやる」ってだけなら共通でしょ。
昴も美月も、殉也のためだと言ってたし、確かに一理ある。
犯罪かどうかなら、愛の対比って話とは別でしょう。
ま、「相手の今の気持ちを尊重する」とか、「周りの
みんなを愛する」って話かな。その辺りは難しい。
それはともかく、24行にもわたって、1行空け
(段落分け)がありませんね (^^ゞ
一気にダダダと打ち込んだってことかな。
ガリレオのテーマ曲みたいに
コートは2着って、真っ白のお嬢様系と、オフホワイトか
ベージュっぽいダウンコートですかね。
僕的には、お嬢様ファッションしか認めません。
聞いてない? あっ、そう♪
平田満はやっぱ外見的に損してるでしょ。いや、得かも♪
記憶は当てにならないもんですが、じゃあ真実が
何だったかっていっても、分からないのがフツー。
モニターで人生を監視してるわけじゃないから。
最近はビデオが普及してるから、少しは分かるけど、
昔だと、客観的なものは写真や日記くらい。
そうそう。去年、田舎で小学校時代の日記を発掘してね。
いずれじっくり読み返そうと思ってます。
半永久的なデジタル保存もしなきゃ!
それそれ! 佳音に事実を知らせたくないから、
暴露係の池田を攻撃することになる。
佳音を取られたくないから、殉也にガン飛ばすことになる。
佳音の気持ちを大切にしたい。佳音を自分のものにしたい。
ここにも、愛の二面性がありますね。
えっ、もっと騙されたい? これ以上は手品の世界でしょ♪
面会室、いずれ兄と妹が逆転するとか、別の
人間同士とかに変化しそうな気もしてます。
イノセントはギルティ(=有罪の)の対立語だから、
有罪のわかりやすい表現としても、刑務所は有効。
アハハ ダメダメ、その言い回しは僕に著作権が
あるから、5億円くれれば譲渡します♪ 詐取かよ!
ではまた。。
> アンナちゃん
やっほー
おっ、集中力を感じてくれたかね。いや、連休で
ちょっと時間があったって話なんだけどさ♪
内容も構成形式も、難しめなのは確かだな。
アハハ! 熱が出るほどマジメに読んでくれたのか。
ほんじゃ、あっち方向で熱を発散してくれたまえ。
うん。今期っていうか、ここしばらく、ホントに
満足できるドラマがなかなか見当たらないね。
部分的な満足や絶賛なら、あれこれあるけどさ。
こうしてみると、『ガリレオ』はトータルの出来が
良かったかも。あとは『華麗』か。ヨイショ!
アハハ (^^) いいとは思えないって、北川の
代わりに木村拓哉なら、評価が急上昇でしょ♪
ま、もう1回、もう1回と楽しんでくれたまえ。
ガクガクブルブルと震えたり。
最後は温かい気持ちで、聖なる夜を厳かに迎えるわけよ。
きよしこの夜で、清らかなホワイトクリスマス。
とにかく、しっかり続けてくれたまえ♪
投稿: テンメイ | 2008年11月 5日 (水) 01時46分
テンメイ様、こんにちは。
またもや・・・家宅不法侵入が
絶対にゆるせない
精神的ひきこもりというか
プライバシー絶対主義者の
批難の嵐ですな。
まあ・・・もちろん・・違法行為は
いけないのですが
堀北真希が演ずる佳音は
もう殺人の懲役くらいの
私的制裁を受けているので
何をしても許される状態なのだ・・・
ということが理解できないのですよね・・・できるか!
さて・・・ゲームの世界では
コントラクトブリッジに
バルネラビリティーな状態あるいは
バルネラブルと呼ばれる用語があります。
略してバルです。
ワンゲーム先取したプレイヤーが
バルで・・・相手がノンバルです。
点数が変動するので・・・一種の危うさが
生れるわけです。
麻雀でいえば親は獲得点数も上がるが
損失点数もあがる・・・というような状態。
攻守のあるゲームでは
そういう状況は常にゲームを
面白くするのですね。
よく・・・ホラー映画などで
そっちにいったら
ダメなのに
主人公がいってしまう・・・
しかし・・・そうでないと
絶叫できないから・・・。
このあたりの自然な展開が
大切なのですが
このドラマは申し分ない展開です。
聖花の微動や
面会室の反射
教会の牧師など
一瞬も画面から眼が離せない。
まあ・・・そういう緊張を強いるドラマは
お茶の間に賛否両論を巻き起こすもの・・・。
悪魔としてはここが一番笑えるところなので
ございます。
どんな・・・愛の奇跡が待っているのか・・・
あるいは悪魔の策謀が・・・。
クリスマスが楽しみでございますねえ。
投稿: キッド | 2008年11月 5日 (水) 14時09分
テンメイさん、こんにちは!
ヴァルネラビリティって検索したら
テンメイさんのこの記事がトップページにヒットしてましたよ。
昨日書いたばかりなのに反応がすばやいですよね。
傷つきやすく攻撃されやすいドラマ。
これ皮肉ですかね(笑
愛の反意語は無関心であるように
どうでもいいドラマなら素通りするけれど
このドラマはこぞって攻撃に遭ってるので
裏返せばどこかで求めているものがあるのかも。
突っ込みが多いというのは
愛されてる証拠でもありまする。
その愛はクリスマスが最高になるように
仕組まれてるようですから
時々コートを汚す悪にお茶の間は歓喜しながら
その日を待つのyon^^;
>チューブ、1回目の謎
私は美月かと思ってたんです。
昴子サンから鍵を借りて侵入したということで。
そのあと、熱心に懺悔の祈りを捧げていたでしょ?
もろもろの状況とかアリバイとか検証するとムリ?
ただ、聖花の動きも怪しいですよね。
みんな、笑いたくて必死なんですよ。
変ですけど変さが面白いと思えるドラマになることを希望してます(爆
ということで来週も書いてたらよろしくね♪
投稿: エリ | 2008年11月 5日 (水) 15時54分
> キッドさん
おはようございます
アハハ (^^) 精神的「宇多田」ね。
カッコ内に入れかけたカタカナ語は、ひょっとして
差別語かなと思って検索したら、やっぱり危なそう。
ちなみにこの記事もシステム的に排除されましたが、
原因は幼女趣味を表すカタカナ語が有力。
ほぼ同じ時間帯に投稿されたよその記事2本も、
排除されてましたから。
話を戻すと、プライバシー絶対主義者ね。なるほど。
ひょっとすると、ネットの住民だからやたら
厳しいって側面はあるのかも。
もちろん僕もネットの住民だけど、ドラマの
内部的にも外部的にも小さな問題としか思いません。
不法侵入とかアルバム覗き見については、そもそも
他人に家の掃除を任せる時点で敷居がすごく低い。
鍵を渡してるはずだし、色々見られるのは当然だし。
盗撮は、あの程度で騒いでたら、グーグルの
ストリートビューなんて極刑でも足りないでしょ♪
ホント、可憐な佳音への風当たりは懲役20年クラス。
ま、人間観察や社会勉強の素材にはいいかな。。
コントラクトブリッジって、コンピューター関連の
術語かと思ったら、いわゆるブリッジのことね・・・
と書こうとしたら、セブンブリッジとは別物でしたか
早速ウィキを見たら、あまりの下手クソな説明に激怒。
他のサイトの方が分かりやすいけど、
それにしても複雑なトランプゲームですね。
僕はマージャンもほとんど知らないし。
将棋&囲碁&五目並べ&オセロ派だったこともあって。
とにかく、プレイヤーにバルネラブルな立場を設定する
ことで危うさが生まれ、面白くなる。
同様に、ドラマや映画の登場人物をバルネラブルに
すると面白くなるってことですか。
なるほど! この記事と補完的なコメントですね☆
緊張かぁ。。そう言えばラスフレも緊張のドラマ。
ただ、宗佑と佳音だと批判の形が違ってますね。
宗佑は悪、佳音は変。両者が同等なのが笑えます。
アハハ (^^) クリスマスのドラマに悪魔は不要♪
典型的ハッピーエンドにはならないでしょうが、
美しいホワイトクリスマスになるはず。
少なくとも、ラスフレよりはマシな結末を期待してます
> エリさん
おはようございます!
アハハ (^^) 検索してくれたわけネ
ホントだ。Googleの改心ぶりは極端だなぁ☆
4ヶ月前まで、さっぱり相手にしてくれなかったのに。
ウチがちょっと変わった話を書くと、すぐ
トップページや2ページ目に載っけてくれるんですよ♪
昔の記事のランクも大幅に上昇。
ま、ヴァルじゃ、誰も検索してくれそうにないけど。。
傷つきやすく攻撃されやすいドラマって、
皮肉じゃないですよ。単なるストレートな表現。
皮肉っていうのは普通、裏にネガティブな意味を匂わせ
ながら、表でポジティブな表現をすることです。
この場合の皮肉なら、「皆さんがドラマにも佳音にも
優しくしてくれるから、すごく気持ちいい」とか♪
この記事は、ドラマの話にたとえながら、イノセントで
ヴァルネラブルな人達みんなを応援してるわけですよ
愛の反意語が無関心って話はよく聞きますが、
正確には、「愛」の反意語は「憎」でしょう。
そして、「愛憎=関心」の反意語が「無関心」。
その意味で、憎んでるということは関心を持ってる。
それが愛に反転する可能性は開かれてますが、
現実にはそうでもないことが多いですね。
エリさんが上手くフォローしてくれてるのは分かりますが、
憎む人はずっと憎む。けなす人はずっとけなす。
もちろん例外もあるから、エリさんが愛を秘めて
クリスマスを待ち望んでるのなら、佳音も笑顔でしょう。
じゃあ、最終回は超甘口のレビューってことで♪
アハハ よく覚えてましたネ! 昴子なんて。
ルークと違って、さっぱり検索が入りませんよ♪
美月だと、佳音に気付いて動揺しちゃうでしょ。
何しろ、佳音の昔のクリスマスが幻想って可能性が
出て来たから、現在の映像もイマイチ信用できない。
そうゆう意味では、佳音が1回目の犯人の可能性は
一応あるんですよね。僕は感心しない筋書きだけど。
それなら、まだ聖花の方がマシでしょう。
その場合、十分な意識や思考があることになりますね。
今回確かに、ヒネった笑いが少なかったですね。
僕は見逃したけど、神父のオルガンシーンくらいかな。
例えば、2回目のチューブの時に家の鍵が開いてたのは
「おかしくない」わけです。
つまり、昴子は動揺してるし、自販機とか気分転換で
フラッと外に出る時に鍵なんてかけないのは珍しくない。
特に変ではないから、ヒネった面白みもないわけです。
一言でまとめれば、おかしくない。
笑いが減ったのは演出家が変わったせいかも知れませんね。
という訳で、来週はまた笑えるかも知れないから、
期待して見続けてください。愛を秘めてね♪
投稿: テンメイ | 2008年11月 6日 (木) 10時54分
ヴァルネラビリティについて調べていたところ、
こちらの記事を拝見しました。
白=最もヴァルネラブルな色という例えで頭の曇が晴れました。
非常にわかりやすいです。
投稿: こにゃ | 2014年1月16日 (木) 19時46分
> こにゃ さん
はじめまして。コメントどうもです。
ドラマではなく、ヴァルネラビリティの話自体を
評価して頂けたようで、嬉しいですね♪
マニアックに書いた甲斐がありました。
白とは逆に、黒は非-ヴァルネラブルな色ですが、
諸外国ではなかなか書けないことなのかも。
白と黒の問題は、繊細で難しいですね。
ともあれ、白という色の例えが上手く
通じたようで、良かったです
投稿: テンメイ | 2014年1月17日 (金) 03時27分